JP4074733B2 - 盗難防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、盗難防止装置に関し、特に、盗難行為を検出するためのセンサ類の消費電力を低減することができる盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、盗難防止装置としては、特開昭64−90846号公報に記載された「自動車の盗難防止装置」が報告されている。
【0003】
このものは、車両に設けられたドアがアームド状態(ロック状態)にある場合に、常時、ドアガラスの破壊を検知するための衝撃センサ、ドアオープンを検出するためのドアカーテシスイッチ、エンジンフードが開いたことを検出するためのエンジンフードオープンセンサ等のセンサ類を作動状態にしておき、これらのセンサ類により不正な盗難行為を検知する装置であり、盗難行為があるとホーンを断続的に鳴らして、盗難行為があったことを明確に報知するものである。また、近年、上述したようなセンサ類に加わえて、車室内での盗難行為として不正者の移動を検出するための超音波センサユニットなどが搭載されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような盗難防止装置にあっては、ドアがアームド状態にある場合、常時、センサ類を作動状態にして不正な盗難行為があるかどうかを検知していた。
【0005】
このため、超音波センサユニットなどのように消費電流が比較的大きいセンサ類を作動状態にしておくと、バッテリが上がり易くなることが考えられる。
また、車両が風雨などの環境下に置かれた場合、超音波センサユニットなどが誤検知することが考えられ、不正な盗難行為がないにも拘わらず、ホーンを鳴らすことが考えられる。この対策として、超音波センサユニットに供給する電流を減少させセンサ感度を低下させればよいが、検知範囲が低下することも考えられる。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、盗難行為を検出するために設けられたセンサ類の消費電流を低減することができ、盗難行為の誤検出による誤警報の発生を低減することができる盗難防止装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、車両の盗難行為を検出する盗難行為検出手段と、盗難行為が検出された場合に、威嚇警報を発生する威嚇警報発生手段とを備えた盗難防止装置であって、車両に設けられたドアを開放するためのドア開放機構が操作状態かどうかを検出する操作状態検出手段と、ドア開放機構が操作状態にある場合に、ドアを施解錠するための携帯機に固有の識別情報の送信を要求する送信要求手段と、携帯機から識別情報を受信する受信手段と、所定時間内に携帯機から返送信号を受信されるかどうかを判断する判断手段と、所定時間内に携帯機から返送信号が受信されないときには、前記盗難行為検出手段を所定時間だけ作動させるように制御するとともに、威嚇警報発生手段を作動させるように制御する作動制御手段とを備え、施錠状態にある車両について、前記操作状態検出手段による前記ドア開放機構が操作状態であるとの出力をトリガーに盗難行為を検出する制御を開始することを要旨とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するため、車両の盗難行為を検出する盗難行為検出手段と、盗難行為が検出された場合に、威嚇警報を発生する威嚇警報発生手段とを備えた盗難防止装置であって、車両に設けられたドアを開放するためのドア開放機構が操作状態かどうかを検出する操作状態検出手段と、ドア開放機構が操作状態にある場合に、ドアを施解錠するための携帯機に固有の識別情報の送信を要求する送信要求手段と、携帯機から識別情報を受信する受信手段と、当該車両のドアを施解錠可能な携帯機に固有の識別情報を予め登録する記憶手段と、受信された識別情報が前記記憶手段に予め登録された識別情報と一致するかどうかを判断する判断手段と、両識別情報が一致しないときには、前記盗難行為検出手段を所定時間だけ作動させるように制御するとともに、威嚇警報発生手段を作動させるように制御する作動制御手段とを備え、施錠状態にある車両について、前記操作状態検出手段による前記ドア開放機構が操作状態であるとの出力をトリガーに盗難行為を検出する制御を開始することを要旨とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するため、車両の盗難行為を検出する盗難行為検出手段と、盗難行為が検出された場合に、威嚇警報を発生する威嚇警報発生手段とを備えた盗難防止装置であって、携帯機から識別情報を受信する受信手段と、車両に設けられたドアを開放するためのドア開放機構が操作状態かどうかを検出する操作状態検出手段と、携帯機から識別情報が受信されない場合に、ドア開放機構が操作状態になったかどうかを判断する判断手段と、携帯機から識別情報が受信されない場合に、ドア開放機構が操作状態になったときには、前記盗難行為検出手段を所定時間だけ作動させるように制御するとともに、威嚇警報発生手段を作動させるように制御する作動制御手段とを備え、施錠状態にある車両について、前記操作状態検出手段による前記ドア開放機構が操作状態であるとの出力をトリガーに盗難行為を検出する制御を開始することを要旨とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、上記課題を解決するため、前記ドア開放機構は、車両のドアの外側に設けられたアウトサイドハンドル、又は、車両のドアの内側に設けられたインサイドハンドルであることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る盗難防止装置1のシステム構成を示す図である。
図1に示すように、盗難防止装置1は、運転者が携帯する携帯機3と、車両側に設けられた車体コントローラ5から構成されている。
【0012】
まず、携帯機3の構成について説明する。
受信部11は、アンテナを介して受信される電波を復調して受信信号をコード照合部13に出力する。コード照合部13は、受信部11で受信された受信信号に所定のリクエストコードが含まれるかどうかを判断し、このリクエストコードが含まれる場合には、コード記憶部15から固有の識別情報を表すIDコードを読み出し、このIDコードを送信部17に出力する。コード記憶部15は、当該携帯機3に固有のIDコードを記憶している。送信部17は、コード照合部15からのIDコードを電波に付加して送信する。
【0013】
次に、車体コントローラ5に接続される各部の構成について説明する。
ハンドルスイッチ(SW)21は、車両のドアの外側に設けられたアウトサイドハンドル、又は、内側に設けられたインサイドハンドルなどのドア開放機構が操作状態かどうかを検出するリードスイッチやタッチスイッチである。アクチュエータ23は、施解錠信号出力部39から出力される制御信号の電流方向に応じて、ドアに設けられた施解錠部(図示せず)を駆動してロック/アンロック作動させる。
【0014】
センサユニット25は、例えばAピラーやルームミラーに取り付けられ、センサユニット制御部41からのON/OFF制御信号に応じて超音波を車室内に送出/停止し、車室内からの反射波を受信して周知の信号処理技術により盗難行為のような不正者の移動を検知したときにON信号を、不正者の移動がないときにOFF信号をセンサ信号としてセンサ信号入力部43に出力する。なお、センサユニット25の消費電力は、例えば数10mA程度であり、センサユニット25を長時間作動させると、バッテリの電流消費に影響を与える可能性が出てくる。
【0015】
ホーン27は、例えばエンジンルームなどに取り付けられ、アラーム信号音を車外に出力する。ランプ29は、例えばルームランプや、車体に設けられたランプ類や、車外に向かってフラッシュ光を照射可能なランプ類であり、発光時に威嚇警報信号となる。
【0016】
次に、車体コントローラ5の構成について説明する。
トリガ入力部31は、ハンドルスイッチ21が操作された場合にON信号をコード照合部49に出力する。送信部33は、車両周辺にある携帯機3から固有のIDコードの送信を要求するため、コード照合部49からのリクエストコードを電波に付加して送信する。受信部35は、アンテナを介して受信される電波を復調して受信信号をコード照合部49に出力する。
【0017】
コード記憶部37は、車両ドアを施解錠可能な複数の携帯機3のIDコードを記憶している。施解錠信号出力部39は、コード照合部49からの施解錠信号に応じて例えばリレーやトランジスタをON/OFF制御してアクチュエータ23に供給すべき制御電流の電流方向を制御し、アクチュエータ23をロック/アンロック作動させる。
【0018】
センサユニット制御部41は、コード照合部49からのON信号に応じて例えばリレーやトランジスタをON制御してセンサユニット25に電源を供給し、センサユニット25を作動状態に設定する。センサ信号入力部43は、センサユニット25から出力されるセンサ信号をコード照合部49に出力する。
【0019】
アラーム信号出力部45は、コード照合部49からのON制御信号に応じてアラーム信号をホーン27に出力する。威嚇警報信号出力部47は、コード照合部49からのON制御信号に応じて威嚇警報信号をランプ29に出力する。
コード照合部49は、後述する制御プログラムを記憶するROMと、制御データを記憶するRAMと、ROMに記憶されている制御プログラムに従って装置全体を制御するCPUと、時間を計時するタイマとから構成されている。
【0020】
次に、図2に示すフローチャートを参照して、本発明の第1の実施の形態に係る盗難防止装置1の動作を説明する。また、図2に示すフローチャートは、コード照合部49の内部ROMに制御プログラムとして記憶されている。
【0021】
いま、車両が停車状態にあり、降車時に運転者によりドアが閉じられ施錠状態(アームド状態)にあることとする。
始めに、車両の周囲に何者もいない場合の動作について説明する。
【0022】
まず、ステップS10では、トリガ入力部31を介してハンドルスイッチ21が操作されON信号がコード照合部49に入力したかを判断する。ハンドルスイッチ21が操作されていないので、ステップS140に進む。
【0023】
そして、ハンドルスイッチ21が操作されていないので、ステップS140では、センサユニット25が作動中かどうかを判断する。センサユニット25が作動中でないので、ステップS210に進む。
そして、ステップS210では、ホーン27からのアラーム信号が出力中かどうかを判断する。アラーム信号を出力していないので、ステップS10に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0024】
次に、車両の周囲に何者かがいる場合の動作について説明する。
まず、ステップS10では、トリガ入力部31を介してハンドルスイッチ21が操作されON信号がコード照合部49に入力したかを判断する。ハンドルスイッチ21が操作された場合にはステップS20に進む。一方、そうでない場合にはステップS140に進む。
【0025】
そして、ステップS20では、何者かによってアウトサイドハンドル、又は、インサイドハンドルが操作されたことを検出したので、正規の運転者なのか不正者なのかを判断するため、コード照合部49から送信部33へリクエストコードを出力する。送信部33は、車両周辺にある携帯機3から固有のIDコードの送信を要求するため、電波にリクエストコードを付加して送信する。
【0026】
ここで、携帯機3の動作について説明する。
受信部11は、常時、アンテナを介して受信される電波を復調して受信信号をコード照合部13に出力している。コード照合部13は、受信部11で受信された受信信号に所定のリクエストコードが含まれるかどうかを判断し、このリクエストコードが含まれる場合には、コード記憶部15から固有のIDコードを読み出し、このIDコードを送信部17に出力する。そして、送信部17は、IDコードを電波に付加してアンテナから送信する。
【0027】
そして、ステップS30では、受信部35に受信を開始させる。アンテナを介して受信される電波を受信機35に復調させ、受信信号をコード照合部49に出力させる。
そして、ステップS40では、コード照合部49に内蔵されたタイマT1をON制御して計時動作を開始させる。
【0028】
そして、ステップS50では、コード照合部49は、タイマT1がタイムアップして受信待ち時間T1になったかどうかを判断する。まだタイムアップしていない場合にはステップS60に進む。一方、タイムアップした場合にはステップS100に進む。
【0029】
そして、ステップS60では、まだタイムアップしていないので、コード照合部49は、受信部35によりリターン信号が受信されるかどうかを判断する。リターン信号が受信された場合にはステップS70に進む。一方、そうでない場合にはステップS50に戻り、処理を繰り返す。
【0030】
そして、ステップS70では、リターン信号が受信されたので、受信部35に受信動作を停止させる。
【0031】
ここで、ステップS80では、受信部35により受信されたリターン信号が、コード記憶部37に記憶されている複数のIDコードのうちのいずれか1つと一致するかどうかを判断する。IDコードが一致する場合にはステップS90に進む。一方、IDコードが一致しない場合にはステップS110に進む。
【0032】
そして、ステップS90では、IDコードが一致して当該車両の運転者であることが判定できたので、コード照合部49から解錠信号を施解錠信号出力部39へ出力し、アクチュエータ23をアンロック動作する方向に制御電流を流してドアをアンロック作動させて解錠状態になる。
【0033】
一方、ステップS50でタイマT1がタイムアップしたので、ステップS100では、受信部35に受信動作を停止させ、ステップS110に進む。
そして、ステップS110では、受信したリターン信号がIDコードと一致しないので、又は、タイムアップしたので、不正者により車両に設けられたドアが操作されたことと判定し、威嚇警報信号出力部47にON制御信号を出力する。威嚇警報信号出力部47は、コード照合部49からのON制御信号に応じて威嚇警報信号をランプ29から出力する。この結果、ランプ29の照射により不正者は威嚇される。
【0034】
そして、ステップS120では、コード照合部49からON信号をセンサユニット制御部41に出力してセンサユニット25に電源を供給し、センサユニット25を作動状態に設定する。この結果、センサユニット25から車室内に超音波が出力され、次に、車室内からの反射波がセンサユニット25に入力され、さらに、センサ信号がセンサ信号入力部43に出力され、さらに、コード照合部49に出力される。
【0035】
そして、ステップS130では、コード照合部49に内蔵されたタイマT2をON制御して計時動作を開始させ、ステップS10に戻り、処理を繰り返す。
【0036】
そして、ステップS10では、再度、トリガ入力部31を介してハンドルスイッチ21が操作されON信号がコード照合部49に入力したかを判断する。ハンドルスイッチ21が操作された場合にはステップS20に進む。一方、そうでない場合にはステップS140に進む。
【0037】
ここで、ステップS140では、ハンドルスイッチ21が操作されていないので、ステップS120での制御処理によりセンサユニット25が作動中かどうかを判断する。センサユニット25が作動中の場合にはステップS150に進む。一方、そうでない場合にはステップS210に進む。
【0038】
そして、ステップS150では、コード照合部49は、タイマT2がタイムアップしてセンサ作動時間T2を経過したかどうかを判断する。まだタイムアップしていない場合にはステップS160に進む。一方、タイムアップした場合にはステップS200に進む。
【0039】
そして、ステップS160では、まだタイムアップしていないので、コード照合部49は、センサ信号入力部43から出力されるセンサ信号が不正者の移動状態を表すON信号かどうかを判断する。センサ信号がON信号の場合にはステップS170に進む。一方、そうでない場合にはステップS10に戻り、処理を繰り返す。
【0040】
そして、ステップS170では、センサ信号がON信号となり車室内を不正者が移動している状態にあるので、不正者が車室内に進入したことと判断し、アラーム信号出力部45にON制御信号を出力する。この結果、ホーン27からアラーム信号音が出力され、不正者が車両に進入したことが車両周囲に報知され、同時に、不正者を威嚇することとなる。
【0041】
そして、ステップS180では、コード照合部49に内蔵されたタイマT3をON制御して計時動作を開始させる。
そして、ステップS190では、コード照合部49からOFF信号をセンサユニット制御部41に出力してセンサユニット25への電源供給を停止し、ステップS10に戻り、処理を繰り返す。この結果、センサユニット25から車室内への超音波出力が停止する。
【0042】
一方、ステップS150でタイマT2がタイムアップしたので、ステップS200では、コード照合部49からOFF信号をセンサユニット制御部41に出力してセンサユニット25への電源供給を停止し、全処理を終了する。この結果、センサユニット25から車室内への超音波出力が停止する。
【0043】
ここで、ステップS190からステップS10に進んだ場合、ステップS10では、再度、トリガ入力部31を介してハンドルスイッチ21が操作されON信号がコード照合部49に入力したかを判断する。ハンドルスイッチ21が操作された場合にはステップS20に進む。一方、そうでない場合にはステップS140に進む。
【0044】
再度、ステップS140では、ハンドルスイッチ21が操作されていないので、ステップS120での制御処理によりセンサユニット25が作動中かどうかを判断する。センサユニット25が作動中の場合にはステップS150に進む。一方、そうでない場合にはステップS210に進む。
【0045】
そして、ステップS210では、ステップS170で開始されたホーン27からのアラーム信号が今も出力中かどうかを判断する。アラーム信号が出力中の場合にはステップS220に進む。一方、そうでない場合にはステップS10に戻り、処理を繰り返す。
【0046】
そして、ステップS220では、アラーム信号が出力中であるので、コード照合部49は、タイマT3がタイムアップしてアラーム時間T3を経過したかどうかを判断する。まだタイムアップしていない場合にはステップS10に進む。一方、タイムアップした場合にはステップS230に進む。
【0047】
そして、ステップS220でタイマT3がタイムアップしたので、ステップS230では、コード照合部49からOFF信号をアラーム信号出力部45に出力してホーン27からのアラーム信号音の発生を停止し、ステップS120に進み、上述した処理を繰り返す。
【0048】
このように、車両に設けられたドアを開放するためのドア開放機構に設けられたハンドルスイッチ21が操作状態にある場合に、携帯機3に固有のIDコードの送信をリクエストコードを用いて要求しても、所定時間T1内に携帯機3から返送信号が受信部35に受信されないときには、所定時間T2だけセンサユニット25に盗難行為を検出させるように制御するとともに、威嚇警報信号をランプ29に発生させるように制御することで、盗難行為を検出するために設けられたセンサユニット25の消費電流を低減することができ、盗難行為の誤検出による誤警報の発生を低減することができる。
【0049】
また、車両に設けられたドアを開放するためのドア開放機構に設けられたハンドルスイッチ21が操作状態にある場合に、携帯機3に固有のIDコードの送信をリクエストコードを用いて要求しても、受信されたIDコードが予めコード記憶部37に登録されたIDコードと一致しないときには、所定時間T1だけセンサユニット25に盗難行為を検出させるように制御するとともに、威嚇警報信号をランプ29に発生させるように制御することで、盗難行為を検出するために設けられたセンサユニット25の消費電流を低減することができ、盗難行為の誤検出による誤警報の発生を低減することができる。
【0050】
この結果、従来のようなバッテリ上がりを防止することができる。また、車両が風雨などの環境下に置かれた場合にも、センサユニットの誤検知が低減され、不正な盗難行為がないにも拘わらず、ホーンを鳴らすようなことが低減される。さらに、車両の盗難を未然に防止することができる。
【0051】
また、車両のドアの外側に設けられたアウトサイドハンドル、又は、車両のドアの内側に設けられたインサイドハンドルの操作状態を検出することで、何者かにより車両のドアを開放する操作を検出することができる。
【0052】
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る盗難防止装置51のシステム構成を示す図である。なお、第2の実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態に対応する盗難防止装置と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略することとする。
【0053】
本実施の形態の構成要素の特徴は、携帯機53に受信部に代わって施解錠スイッチ61を設け、車体コントローラ55には第1の実施の形態で備えていた送信部を設けないことにある。
次に、図4に示すフローチャートを参照して、本発明の第2の実施の形態に係る盗難防止装置51の動作を説明する。なお、図4に示すフローチャートは、図2に示すフローチャートと同様の基本的手順を有しており、同一の手順には同一の符号を付している。また、図4に示すフローチャートも、コード照合部49の内部ROMに制御プログラムとして記憶されている。
【0054】
いま、車両が停車状態にあり、降車時に運転者によりドアが閉じられ施錠状態(アームド状態)にあることとする。
【0055】
始めに、車両の周囲に何者もいない場合の動作について説明する。
まず、ステップS310では、受信部35を受信待機状態に設定し、アンテナを介して受信される電波を復調して受信信号をコード照合部49に出力できる状態にしておく。
【0056】
ここで、ステップS320では、受信部35により受信される受信信号が、コード記憶部37に記憶されている複数のIDコードのうちのいずれか1つと一致するかどうかを判断する。車両の周囲に何者もいないので、当然、IDコードが一致することはないのでステップS340に進む。
【0057】
そして、ステップS340では、トリガ入力部31を介してハンドルスイッチ21が操作されON信号がコード照合部49に入力したかを判断する。ハンドルスイッチ21が操作されていないので、ステップS140に進む。
そして、ハンドルスイッチ21が操作されていないので、ステップS140では、センサユニット25が作動中かどうかを判断する。センサユニット25が作動中でないので、ステップS210に進む。
【0058】
そして、ステップS210では、ホーン27からのアラーム信号が出力中かどうかを判断する。アラーム信号を出力していないので、ステップS310に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0059】
次に、車両の周囲に何者かがいる場合の動作について説明する。
まず、ステップS310では、受信部35を受信待機状態に設定し、アンテナを介して受信される電波を復調して受信信号をコード照合部49に出力できる状態にしておく。
【0060】
ここで、携帯機53の動作について説明する。
運転者が携帯機53を所持しており、携帯機53に設けられた施解錠スイッチ61が押された場合には、施解錠スイッチ61からのON操作がコード照合部63に入力される。ON操作が入力されると、コード照合部13は、直ちに、コード記憶部15から固有のIDコードを読み出し、このIDコードを送信部17に出力する。そして、送信部17は、IDコードを電波に付加してアンテナから送信する。
【0061】
ここで、ステップS320では、受信部35により受信される受信信号が、コード記憶部37に記憶されている複数のIDコードのうちのいずれか1つと一致するかどうかを判断する。IDコードが一致する場合にはステップS330に進む。一方、IDコードが一致しない場合にはステップS340に進む。
【0062】
そして、ステップS330では、IDコードが一致して当該車両の運転者であることが判定できたので、コード照合部49から解錠信号を施解錠信号出力部39へ出力し、アクチュエータ23をアンロック動作する方向に制御電流を流してドアをアンロック作動させて解錠状態になる。
【0063】
一方、ステップS340では、トリガ入力部31を介してハンドルスイッチ21が操作されON信号がコード照合部49に入力したかを判断する。ハンドルスイッチ21が操作された場合にはステップS350に進む。一方、そうでない場合にはステップS140に進む。
【0064】
そして、ステップ3450では、何者かによってアウトサイドハンドル、又は、インサイドハンドルが操作されたことを検出したので、不正者によるハンドル操作として判断し、威嚇警報信号出力部47にON制御信号を出力する。威嚇警報信号出力部47は、コード照合部49からのON制御信号に応じて威嚇警報信号をランプ29から出力する。この結果、ランプ29の照射により不正者は威嚇される。
【0065】
そして、ステップS360では、コード照合部49からON信号をセンサユニット制御部41に出力してセンサユニット25に電源を供給し、センサユニット25を作動状態に設定する。この結果、センサユニット25から車室内に超音波が出力され、次に、車室内からの反射波がセンサユニット25に入力され、さらに、センサ信号がセンサ信号入力部43に出力され、さらに、コード照合部49に出力される。
そして、ステップS370では、コード照合部49に内蔵されたタイマT2をON制御して計時動作を開始させ、ステップS310に戻り、処理を繰り返す。
【0066】
そして、ステップS310では、再度、受信部35が受信待機状態に設定され、ステップS320では、受信部35により受信される受信信号が、コード記憶部37に記憶されている複数のIDコードのうちのいずれか1つと一致するかどうかを判断するが、不正者なのでIDコードが一致せず、ステップS340に進む。
【0067】
そして、ステップS340では、再度、トリガ入力部31を介してハンドルスイッチ21が操作されON信号がコード照合部49に入力したかを判断する。ハンドルスイッチ21が操作された場合には上述したステップS350に進む。一方、そうでない場合にはステップS140に進む。
なお、ステップS140〜S230までの各処理は、第1の実施の形態において説明したので、その説明を省略することとする。
【0068】
このように、携帯機53からIDコードが受信部35に受信されない場合に、ドア開放機構に設けられたハンドルスイッチ21が操作状態になったときには、所定時間T1だけセンサユニット25に盗難行為を検出させるように制御するとともに、威嚇警報信号をランプ29に発生させるように制御することで、盗難行為を検出するために設けられたセンサユニット25の消費電流を低減することができ、盗難行為の誤検出による誤警報の発生を低減することができる。
【0069】
この結果、従来のようなバッテリ上がりを防止することができる。また、車両が風雨などの環境下に置かれた場合にも、センサユニットの誤検知が低減され、不正な盗難行為がないにも拘わらず、ホーンを鳴らすようなことが低減される。さらに、車両の盗難を未然に防止することができる。
【0070】
また、車両のドアの外側に設けられたアウトサイドハンドル、又は、車両のドアの内側に設けられたインサイドハンドルの操作状態を検出することで、何者かにより車両のドアを開放する操作を検出することができる。
【0071】
なお、上記実施の形態では、超音波を車室内に発射して反射波により不正者の移動を検知するセンサユニット25を用いる場合について説明したが、本発明はこのようなセンサユニット25を用いる場合に限られることなく、ドアガラスの破壊を検知するための衝撃センサ、ドアオープンを検出するためのドアカーテシスイッチ、エンジンフードが開いたことを検出するためのエンジンフードオープンセンサ等のセンサ類を用いる場合にも同様に、これらセンサ類の消費電力を低減することができる。
【0072】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、車両に設けられたドアを開放するためのドア開放機構が操作状態にある場合に、携帯機に固有の識別情報の送信を要求しても、所定時間内に携帯機から返送信号が受信されないときには、所定時間だけ盗難行為を検出させるように制御するとともに、威嚇警報を発生させるように制御することで、盗難行為を検出するために設けられたセンサ類の消費電流を低減することができ、盗難行為の誤検出による誤警報の発生を低減することができる。
【0073】
また、請求項2記載の本発明によれば、車両に設けられたドアを開放するためのドア開放機構が操作状態にある場合に、携帯機に固有の識別情報の送信を要求しても、受信された識別情報が予め登録された識別情報と一致しないときには、所定時間だけ盗難行為を検出させるように制御するとともに、威嚇警報を発生させるように制御することで、盗難行為を検出するために設けられたセンサ類の消費電流を低減することができ、盗難行為の誤検出による誤警報の発生を低減することができる。
【0074】
また、請求項3記載の本発明によれば、携帯機から識別情報が受信されない場合に、ドア開放機構が操作状態になったときには、所定時間だけ盗難行為を検出させるように制御するとともに、威嚇警報を発生させるように制御することで、盗難行為を検出するために設けられたセンサ類の消費電流を低減することができ、盗難行為の誤検出による誤警報の発生を低減することができる。
【0075】
また、請求項4記載の本発明によれば、車両のドアの外側に設けられたアウトサイドハンドル、又は、車両のドアの内側に設けられたインサイドハンドルの操作状態を検出することで、何者かにより車両のドアを開放する操作を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る盗難防止装置1のシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る盗難防止装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る盗難防止装置51のシステム構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る盗難防止装置51の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1,51 盗難防止装置
3,53 携帯機
5,55 車体コントローラ
11 受信部
13,63 コード照合部(携帯機)
15 コード記憶部
17 送信部
21 ハンドルスイッチ(SW)
23 アクチュエータ
25 センサユニット
27 ホーン
29 ランプ
31 トリガ入力部
33 送信部
35 受信部
37 コード記憶部
39 施解錠信号出力部
41 センサユニット制御部
43 センサ信号入力部
45 アラーム信号出力部
47 威嚇警報信号出力部
49 コード照合部(車体コントローラ)
61 施解錠スイッチ
Claims (4)
- 車両の盗難行為を検出する盗難行為検出手段と、
盗難行為が検出された場合に、威嚇警報を発生する威嚇警報発生手段とを備えた盗難防止装置であって、
車両に設けられたドアを開放するためのドア開放機構が操作状態かどうかを検出する操作状態検出手段と、
ドア開放機構が操作状態にある場合に、ドアを施解錠するための携帯機に固有の識別情報の送信を要求する送信要求手段と、
携帯機から識別情報を受信する受信手段と、
所定時間内に携帯機から返送信号を受信されるかどうかを判断する判断手段と、
所定時間内に携帯機から返送信号が受信されないときには、前記盗難行為検出手段を所定時間だけ作動させるように制御するとともに、威嚇警報発生手段出力部47)を作動させるように制御する作動制御手段(コード照合部49)とを備え、
施錠状態にある車両について、前記操作状態検出手段による前記ドア開放機構が操作状態であるとの出力をトリガーに盗難行為を検出する制御を開始することを特徴とする盗難防止装置。 - 車両の盗難行為を検出する盗難行為検出手段と、
盗難行為が検出された場合に、威嚇警報を発生する威嚇警報発生手段とを備えた盗難防止装置であって、
車両に設けられたドアを開放するためのドア開放機構が操作状態かどうかを検出する操作状態検出手段と、
ドア開放機構が操作状態にある場合に、ドアを施解錠するための携帯機に固有の識別情報の送信を要求する送信要求手段と、
携帯機から識別情報を受信する受信手段と、
当該車両のドアを施解錠可能な携帯機に固有の識別情報を予め登録する記憶手段と、
受信された識別情報が前記記憶手段に予め登録された識別情報と一致するかどうかを判断する判断手段と、
両識別情報が一致しないときには、前記盗難行為検出手段を所定時間だけ作動させるように制御するとともに、威嚇警報発生手段を作動させるように制御する作動制御手段とを備え、
施錠状態にある車両について、前記操作状態検出手段による前記ドア開放機構が操作状態であるとの出力をトリガーに盗難行為を検出する制御を開始することを特徴とする盗難防止装置。 - 車両の盗難行為を検出する盗難行為検出手段と、
盗難行為が検出された場合に、威嚇警報を発生する威嚇警報発生手段とを備えた盗難防止装置であって、
携帯機から識別情報を受信する受信手段と、
車両に設けられたドアを開放するためのドア開放機構が操作状態かどうかを検出する操作状態検出手段と、
携帯機から識別情報が受信されない場合に、ドア開放機構が操作状態になったかどうかを判断する判断手段と、
携帯機から識別情報が受信されない場合に、ドア開放機構が操作状態になったときには、前記盗難行為検出手段を所定時間だけ作動させるように制御するとともに、威嚇警報発生手段を作動させるように制御する作動制御手段とを備え、
施錠状態にある車両について、前記操作状態検出手段による前記ドア開放機構が操作状態であるとの出力をトリガーに盗難行為を検出する制御を開始することを特徴とする盗難防止装置。 - 前記ドア開放機構は、
車両のドアの外側に設けられたアウトサイドハンドル、又は、車両のドアの内側に設けられたインサイドハンドルであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の盗難防止装置。
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| JP2001109963A JP2001109963A (ja) | 2001-04-20 |
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- 1999-10-13 JP JP29110799A patent/JP4074733B2/ja not_active Expired - Fee Related
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