JP4074980B2 - ダイヤフラムポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイヤフラムポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のダイヤフラムポンプは、例えば図2に示す通りの構成である。この図2において、1はモータ、2はモータ1の出力軸、3はモータ1の出力軸2に固定されたクランク台、4はクランク台3に傾斜させて固定されている駆動軸、5は駆動軸4に対して回動可能に取り付けられた駆動体である。
【0003】
また、6はケース、7はシリンダー部、8はバルブハウジング、10は複数のダイヤフラム部11と筒状の吐出弁12とを一体に形成したダイヤフラム本体である。尚13は各ダイヤフラム部11とバルブハウジング8とにより形成されるポンプ室である。また14は吐出口である。
【0004】
このダイヤフラム本体10は、駆動部11aを有する各ダイヤフラム部11が、夫々シリンダー部7のシリンダー7a内に配置され、また筒状の吐出弁12は、バルブハウジング8に形成された共通室8a内に配置される。このようにダイヤフラム本体10は、シリンダー部7とバルブハウジング8とにより挟まれ保持される。この状態で、ケース6、シリンダー部7、バルブハウジング8とが図示するように組み合わされ、更に孔20aを有する蓋20を重ねてねじ15により固定される。尚、バルブハウジング8の共通室8aの内壁面には、共通室8aと各ダイヤフラム部11(ポンプ室13)を結ぶ溝が形成されている。また、16はバルブハウジング8の各ダイヤフラム部11(ポンプ室13)が位置する部分に配置された吸入弁、17は吸入口である。
【0005】
この従来のダイヤフラムポンプは、モータ1の駆動による出力軸2の回転によりクランク台3が回転する。このクランク台3の回転によりクランク台3に傾斜させて取り付けられている駆動軸4が、その傾斜方向を連続して変化させる。
【0006】
このような駆動軸4の運動により、駆動体5もその傾きを連続して変化し、この傾きの変化により駆動体5に固定されている各ダイヤフラム部11の駆動部11aは、往復動を行なう。
【0007】
この駆動部11aの往復動によって、各ポンプ室13は、夫々一定の位相差をもってその容積が変化する。
【0008】
例えば、駆動部11aが前進してポンプ室の容積が減少するとそのポンプ室の圧力は増大し、これによりポンプ室内の流体は溝8bを通り筒状の吐出弁12を開き共通室8aを通って吐出口14よりポンプ外へ供給される。逆に、駆動部11aの後退によりポンプ室13の容積が増大するとその圧力を減少する。このポンプ室の圧力の減少により吐出弁12は閉じ、一方吸入弁16は開いて、外部より流体が矢印Aのようにポンプ室内に流れ込む。
【0009】
以上の運動を繰り返すことにより、ポンプ作用が行なわれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、この従来のダイヤフラムポンプは流体の流れによる騒音を発する問題がある。
【0011】
この問題を解決するために図2に示すポンプは、バルブハウジングに孔20aを有する蓋20を固定することにより図2に示す部分に消音のために室(消音室)を形成することにより消音を行なうようにしている。
【0012】
しかし、このような構成のポンプでは消音効果は不十分であった。
【0013】
また、図2に示す構成のポンプで、消音効果を増大させてより静かなポンプにするためには、バルブハウジングと蓋との間に形成される空間(消音室)の容積を大にすればよい。
【0014】
しかし、消音室の容積を大にするとポンプ自体の高さが高くなる等、ポンプが大型化する欠点が生ずる。
【0015】
本発明は、小型であって十分な消音効果が得られる極めて静かなダイヤフラムポンプを提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明のダイヤフラムポンプは、ケースと、シリンダー部と、吐出口に通ずる円筒状の共通室を有するバルブハウジングと、シリンダー部の各シリンダー内に配置されるダイヤフラム部と前記バルブハウジングに形成された共通室に配置された筒状の一つの吐出弁とが一体に形成されたダイヤフラム本体と、前記バルブハウジングの各ダイヤフラム部の位置に形成された吸入口に設けられた吸入弁とよりなり、前記ダイヤフラム部に一体に設けられた駆動部を一定の位相差をもって往復動されることにより各吸入口より吸入し、吐出弁を開いて共通室を通って吐出口より流体を外部に供給するポンプで、前記バルブハウジングの吸入側に密封された空間を形成すると共に前記空間と前記ケースおよび前記シリンダー部とにより形成される空間とを連通する流路を設け、前記ポンプ作用に際し、流体が前記ケースとシリンダー部とにより形成される空間より、前記流路を通り前記密封された空間を通って吸入弁を開いてポンプ室、吐出弁、共通室を通り供給するポンプ作用を行なうポンプである。
【0017】
このように、本発明のダイヤフラムポンプは、バルブハウジングの吸入口の外側に形成される消音室(バルブハウジングと蓋との間に形成される空間)とケース、シリンダー部にて形成される空間とを結ぶ流路を形成することにより消音室を二つ設けたことになり、また消音室を形成する空間の容積を大にすることにより、消音効果を増大したものである。
【0018】
また、一方の消音室がポンプ駆動機構等を収納するケース等をそのまま使用しているためポンプ自体の大きさを全く変えることなしに実現し得る。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明のダイヤフラムポンプの実施の形態を図をもとに説明する。
【0020】
図1は、本発明のダイヤフラムポンプを示すもので、この図1において、1はモータ、2はモータ1の出力軸、3はモータ1の出力軸2に固定されたクランク台、4はクランク台3に傾斜させて固定されている駆動軸、5は駆動軸4に対して回動可能に取り付けられた駆動体、6はケース、7はシリンダー部、8はバルブハウジング、10は複数のダイヤフラム部11と筒状の吐出弁12とを一体に形成したダイヤフラム本体である。また13はポンプ室、14は吐出口である。
【0021】
また、16はバルブハウジング8の各ダイヤフラム部(ポンプ室)が位置する部分に配置された吸入弁、17は吸入口、18は蓋である。
【0022】
以上の構成は、図2に示すバルブハウジングの吸入側に消音室を設けた従来のダイヤフラムポンプと実質上同じである。
【0023】
本発明のダイヤフラムポンプは、図1に示すように蓋18に外部に通ずる孔を設けることなしにバルブハウジング8の上部に密封された空間を設けて消音室を構成すると共に、ケース6、シリンダー部7、バルブハウジング8、蓋18を固定するねじ15の位置でシリンダー部7とバルブハウジング8に形成されているばか穴21とケース、シリンダー内の空間とを接続する接続孔22および前記のバルブハウジングの密封空間(消音室)とを結ぶ接続孔23とを設けたものである。これによりこの接続孔23、ばか穴21、接続孔22を介して、ケースおよびシリンダー部とにより形成される空間とバルブハウジングの密封空間とを連通する流路を構成するようにしたものである。
【0024】
この実施の形態では、ケース6、シリンダー部7、バルブハウジング8、蓋18を締め付け固定するためのねじ15が設けられているがねじ穴部分で、シリンダー部7とバルブハウジング8の位置はばか穴でよいため、ここを流路21としている。
【0025】
本発明のダイヤフラムポンプは、上記のような構成にしたため、ポンプ作用を行なう際、流体は、外部よりケース6に設けられた通気孔6aよりケース内の空間に入り、接続孔23、流路21、更に前述の接続孔22を通った後に吸入弁を開いてダイヤフラム部(ポンプ室)内に入り、吐出弁を開いて吐出口より外部へ供給される。
【0026】
つまり、本発明のダイヤフラムポンプは、図2に示す従来例と、流体がケース、シリンダー部内の空間を通り更に流路を介して密封室よりポンプ室内に図1に示す矢印Bのように流れる点でその作用が相違するが、他は同じである。
【0027】
また、この図に示す実施の形態のダイヤフラムポンプは、ケースと、シリンダー部と、バルブハウジング、蓋を一体に固定するためのねじ15の位置を利用して流体を形成するようにしているが、シリンダー部とバルブハウジングの周辺部分にこれらを貫通する貫通孔を流路とすればいずれの箇所でもよい。その場合、バルブハウジング8とシリンダー部7との間にダイヤフラム本体10の周辺部分を挟んでダイヤフラム本体10を保持している箇所がある。この部分に流路を形成する際は、ダイヤフラム本体10の周辺にも穴を設ける必要がある。しかし、図1に示す実施の形態のようにばか穴を利用すれば容易に前記流路を形成できる。
【0028】
本発明は、以上述べたように、ケース6に通気孔6aを形成すると共にケース・シリンダー等にて形成される空間と消音室とを結ぶ流路を形成することにより、流体は前述のようにケース、シリンダー部にて形成される空間から流路を通り消音室へ入り更に吐出口からポンプ室へ入るようになる。
【0029】
すなわち、ケース、シリンダー部にて形成される空間が消音室を形成することになり、その結果、本発明のダイヤフラムポンプは、二つの消音室を備えることとなり、消音効果を増大し得る。しかもケース、シリンダー部にて形成される空間は容積が大であり、消音効率は極めて大きい。
【0030】
従って、非常に静かなダイヤフラムポンプを構成し得る。
【0031】
更に、ケース、シリンダー部に形成される消音室は、クランク台、駆動軸、駆動体等の駆動機構を収納するケース等をそのまま消音室として用いるものである。したが手、ポンプ全体の大きさを変えることなく小型なポンプのまま消音効果を増大し得る。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、大型化することなしに大幅な消音が得られ、したがって、静かで小刀ダイヤフラムポンプを実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のダイヤフラムポンプの構成を示す図
【図2】 従来のダイヤフラムポンプの構成を示す図
【符号の説明】
6 ケース
7 シリンダー部
8 バルブハウジング
10 ダイヤフラム本体
11 ダイヤフラム部
12 吐出弁
13 ポンプ室
15 ねじ
18 蓋
21 流路

Claims (3)

  1. ケースと、シリンダー部と、吐出口に通ずる円筒状の共通室を有するバルブハウジングと、シリンダー部の各シリンダー内に配置されるダイヤフラム部と前記バルブハウジングに形成された共通室に配置された筒状の一つの吐出弁とが一体に形成されたダイヤフラム本体と、前記バルブハウジングの各ダイヤフラム部の位置に形成された吸入口に設けられた吸入弁とよりなり、前記ダイヤフラム部に一体に設けられた駆動部を一定の位相差をもって往復動されることにより各吸入口より吸入し、吐出弁を開いて共通室を通って吐出口より流体を外部に供給するポンプで、前記バルブハウジングの吸入側に密封された空間を形成すると共に前記空間と前記ケースおよび前記シリンダー部とにより形成される空間とを連通する流路を設け、前記ポンプ作用に際し、流体が前記ケースとシリンダー部とにより形成される空間より、前記流路を通り前記密封された空間を通って吸入弁を開いてポンプ室、吐出弁、共通室を通り供給するポンプ作用を行なうダイヤフラムポンプ。
  2. 前記流路が前記シリンダー部と前記バルブハウジングの周辺部分に形成されている請求項1のダイヤフラムポンプ。
  3. 前記ケースと前記シリンダーと前記バルブハウジングをねじ止めにより一体にし、前記流路が少なくとも一つのねじ止め部分に形成された請求項1のダイヤフラムポンプ。
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