JP4076159B2 - 分級装置および現像剤の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、粉体材料を粉体材料供給口から搬送空気と共に供給し、その搬送空気によって形成される旋回流で粉体材料を分散する分散室と、その分散室の下方に連続して設けられ、前記分散室から流入する前記粉体材料に遠心力を付与する分級室と、分散室と分級室とを区切る円錐状部材と、その円錐状部材の下方に遠心力を付与された粉体材料を微粉と粗粉とに分級する分級板とを有する分級装置、およびその分級装置により製造される現像剤の製造方法に関する。
従来、ミクロンオーダーの粉体材料を粗粉と微粉に分離させるための分級装置は、円筒形状の分散室と分級室によって構成されている。分散室と分級室との間には円錐状部材が設けられ、分散室の上部外側表面一端の口から粉体材料を供給し、当該分散室内部に形成された旋回流によって分散作用を受け、さらに当該分級室へと導かれ遠心分離によって、微粉排出口又は粗粉排出口へと排出され、粉体材料が粗粉と微粉に分離される。
図9は従来の分級装置の構成を示す断面図である。同図に示す従来の分級装置は、1次搬送空気である流入エアーと粉体材料が供給される供給管11と、エアーと共に超微粉が排出される排気管12と、分散室13と、当該分散室13に送り込まれる2次搬送空気であるエアー流入口14と、エアーと共に微粉が排出される微粉排出口15と、エアーと共に粗粉を排出する粗粉排出口16と、分散室13の下部に設けられ、分散室13内の旋回流場を増長させる円錐状部材17と、その下部に設けられた分級板18と、分散室13とを円錐状部材17で、そして分級板18で区画される分級室19とを含んで構成されている。なお、分級装置本体全体は略円筒状の筐体からなる。
次に、この分級装置の動作について説明する。
先ず、供給管11及びエアー流入口14からエアーが供給され、同時に排気管12、微粉排出口15及び粗粉排出口16からエアーが排出されることにより、分散室13及び分級室19の各内部には旋回流場が形成される。そこに、供給管11より粉体材料がエアーと共に供給され、分散室13の内部に導かれ、エアーの旋回流場による遠心分離作用を受けながら、粉体材料は回転しながら落下していく。
この時、粉体材料の中でも非常に小さい粒径の超微粉は分散室13の中心方向に導かれ、吸引ファン等による吸引器(図示せず)と連通する排気管12より排出されることとなる。分散室13内で回転しながら落下した粉体材料は環状の間隙Aを通過して分級室19に導かれ、ここでも遠心分離作用を受けることにより、粉体材料の中でも大きい粗粉は遠心力によって分級室19の中心から遠ざかり、分級板18と分級室19の各内壁面との環状の間隙Bを通過して吸引ファン等による吸引器(図示せず)と連通する粗粉排出口16より排出される。一方、微粉は向心力によって分級室19の中心へと導かれ、吸引ファン等による吸引器(図示せず)と連通する微粉排出口15より排出される。
このような構成の従来の分級装置では、分級された粉体の粒径のバラツキが大きくなってしまうという問題がある。これに対して、分級装置における分級室中央部の微粉吸引管を多重管で構成する装置が開示されている(例えば特許文献1)。これによると、所望の粒径以上の大きな粉体材料は多重管で構成された微粉吸引管によって、吸引されずに、装置本体下部に導かれる一方、所望の粒径以下の粉体材料はこの多重管からなる微粉吸引管に吸引されるようになり、所望粒径以下の粉体材料中においては、粒径の大きな粉体材料は多重管からなる外側の吸引管に吸引されて回収される一方、粒径の小さな固体粒子は多重管からなる内側の吸引管に吸引されて回収されるようになり、多重管で構成された各吸引管を通して粒径の異なる粉体材料がそれぞれ個別に吸引されて回収される。
特開2000−107698号公報
しかしながら、粉吸引管を多重管にすることで、各吸引管を通して粒径の異なる粉体材料がそれぞれ個別に吸引されて回収される可能性はあるものの、所望粒径以上の方に回収された粉体材料中に含まれる所望粒径以下の粉体材料、すなわち微粉の量は大きく変化しないため、回収された粉体材料の粒径のバラツキは小さくならない。
また、分級室内にさらに案内板を設けることで、多重管で構成された各吸引管に対応した粒径の粉体材料よりも粒径の大きな粉体材料が導かれても、所望の粒径より大きな粉体は案内板に沿って下方に導かれるようになり、所望の粒径より大きな粉体材料が各吸引管に吸引されて回収されることが防止できるとしているが、特許文献1にあるような案内板を設けると、案内板壁面に沿って微粉吸引管へ向かう速度が増加するため、所望粒径以上の大きな粒子が微粉吸引管へと回収される恐れがある。したがって、回収された粉体材料の粒径のバラツキは小さくならないという問題がある。
そこで、このような分級装置の課題は分級室内での分級精度の向上である。固体粒子は分散室から分級室へと導かれる、理想とする分級とは、所望の粒径以上の粉体材料が全て粗粉回収側へ、所望の粒径以下の粉体材料は微粉回収側に回収されることである。しかし、実際の分級装置においては、所望の粒径以上の粉体材料が微粉回収側へ、また所望の粒径以下の粉体材料が粗粉回収側へ回収されてしまうという分級誤差があるという問題がある。
加えて、図10に矢印で示すように、分級装置の分級室19内部には分布を持った流れが形成され、特に円錐状部材17の下面17bの中心付近は他と比べて速度が速くなっているため、分級室19内に導かれた粉体材料は分級されることなく分級装置の中心部へと導かれやすくなり、分級精度を低下させるという問題もある。
したがって、分級誤差の少ない、シャープな分布が得られる分級装置が求められている。
本発明はこれらの問題点を解決するために、分級装置の分級室内での分級精度向上を達成し、必要とする大きさの範囲の粒子を高効率で分離し、分級精度の向上した分級装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、粉体材料を粉体材料供給口から搬送空気と共に供給し、該搬送空気によって形成される旋回流で前記粉体材料を分散する分散室と、
前記搬送空気の一部を排気する排気管と、
前記分散室の下方に連続して設けられ、該分散室から流入する前記粉体材料に遠心力を付与する分級室と、
該分級室と前記分散室とを区切る円錐状部材と、
前記分級室の下部に配設され、遠心力を付与された前記粉体材料を分級する分級板とを有し、
前記分散室内に形成される旋回流によって前記粉体材料が旋回分散作用を受けて超微粉を前記排気管から排出するとともに、前記分級板にて前記粉体材料を微粉と粗粉とに分級する分級装置において、
前記分級板の上面側に微粉の回収を促進する微粉回収促進手段を設けることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、分級板の上面側に微粉の回収を促進する微粉回収促進手段を設けるので、分級室内の速度分布を変化させ、未分級の粉体材料が微粉に混じることを防止し、粉体材料の微粉を精度よく回収することが可能となる。
したがって、分級装置の分級室内での分級精度向上を達成し、必要とする大きさの範囲の粒子を高効率で分離し、分級精度の向上した分級装置を提供することが可能となる。
また、請求項1に記載の発明は、前記分級装置において、前記微粉回収促進手段は、中心部に空洞を有する所定の厚みを持った円盤であって、該円盤の上面の外周が下面の外周より小さいことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、微粉回収促進手段は、中心部に空洞を有する所定の厚みを持った円盤であって、該円盤の上面の外周が下面の外周より小さいので、簡単な構造で分級室内の速度分布を変化させ、粉体材料の微粉を精度よく回収することが可能となる。
また、請求項1に記載の分級装置において、前記円盤の厚みと大きさは、前記粉体材料の分級条件に応じて変化させたものとすることができる。
上記によれば、円盤の厚みと大きさは、前記粉体材料の分級条件に応じて変化させたものとしたので、分級条件に柔軟に対応でき、所望の粉体材料の回収率の向上が可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の分級装置において、前記微粉回収促進手段を複数設けることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、微粉回収促進手段を複数設けるので、分級室内部の速度分布をより一層変化させ、未分級の粉体材料が微粉に混じることを一層防止し、微粉回収を精度よく行うことが可能となる。特に、微粉回収部材を複数設けるのは、分級室の高さがより高い時に効果を発揮する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の分級装置において、前記微粉回収促進手段が前記分級板より着脱可能であることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、微粉回収促進手段は前記分級板より着脱可能であるので、粉体材料の処理量、平均粒径等の条件変更に対して容易に対応でき、切り替え時間の短縮化も図ることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の分級装置において、前記微粉回収促進手段の上方に設けられた円錐状部材の下面に、所定の厚みと直径を持つ円環状のリング状部材を設けることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、円錐状部材の下面に、所定の厚みと直径を持つ円環状のリング状部材を設けるので、円錐状部材の下部における流れを変化させて、円錐状部材の中心への流れが他の場所より速くなり粉体材料が分級室の中心に導かれ易くなり分級性が悪化することを低減する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の分級装置において、前記リング状部材を複数設けることを特徴とする。
請求項5の発明によれば、リング状部材を複数設けるので、分級性の悪化をより一層低減する。
また、請求項4又は5に記載の分級装置において、前記リング状部材の厚みと直径は前記粉体材料の分級条件に応じて変化させたものとしてもよい。
これによれば、リング状部材の厚みと直径は前記粉体材料の分級条件に応じて変化させたことにより、分級条件に柔軟に対応でき、所望の粉体材料の回収率の向上が可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の分級装置において、前記リング状部材は前記円錐状部材より着脱可能であることを特徴とする。
請求項6の発明によれば、リング状部材は前記円錐状部材より着脱可能であるので、リング状部材の高さ及び厚みの調整、分級性の変更等の条件変更に対して容易に対応可能となり、切り替え時間の短縮化が可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項4乃至6のいずれかに記載の分級装置において、前記リング状部材の上部を曲面形状とすることを特徴とする。
請求項7の発明によれば、リング状部材の上部を曲面形状とするので、リング状部材の上部に粉体材料が付着するのを防止することが可能となる。
請求項8に記載の発明は、電子写真方式の画像形成装置に使用する潜像を顕像化する現像剤の製造方法において、粉体材料を粉砕化した後に、請求項1乃至7のいずれかに記載の分級装置で分級して現像剤を製造することを特徴とする。
請求項8の発明によれば、請求項1乃至7のいずれかに記載の特徴を備えた分級装置にて現像剤を製造することを可能とする。
請求項1に記載の発明によれば、分級板の上面側に微粉の回収を促進する微粉回収促進手段を設けるので、分級室内の速度分布を変化させ、未分級の粉体材料が微粉に混じることを防止し、粉体材料の微粉を精度よく回収することができる。
したがって、分級装置の分級室内での分級精度向上を達成し、必要とする大きさの範囲の粒子を高効率で分離し、分級精度の向上した分級装置を提供することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、微粉回収促進手段は、中心部に空洞を有する所定の厚みを持った円盤であって、該円盤の上面の外周が下面の外周より小さいので、簡単な構造で分級室内の速度分布を変化させ、粉体材料の微粉を精度よく回収することができる。
また、円盤の厚みと大きさは、前記粉体材料の分級条件に応じて変化させることにより、分級条件に柔軟に対応でき、所望の粉体材料の回収率を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、微粉回収促進手段を複数設けるので、分級室内部の速度分布をより一層変化させ、未分級の粉体材料が微粉に混じることを一層防止し、微粉の回収をより精度よく行うことができる。特に、微粉回収部材を複数設けるのは、分級室の高さがより高い時に効果を発揮することができる。
請求項3に記載の発明によれば、微粉回収促進手段は前記分級板より着脱可能であるので、粉体材料の処理量、平均粒径等の条件変更に対して容易に対応でき、切り替え時間を短縮することができる。
請求項4に記載の発明によれば、前記微粉回収促進手段の上方に設けられた円錐状部材の下面に、所定の厚みと直径を持つ円環状のリング状部材を設けるので、円錐状部材の下部における流れを変化させて、円錐状部材の中心への流れが他の場所より速くなり粉体材料が分級室の中心に導かれ易くなり分級性の悪化を低減することができる。
請求項5に記載の発明によれば、リング状部材を複数設けるので、分級性の悪化をより一層低減することができる
また、リング状部材の厚みと直径は前記粉体材料の分級条件に応じて変化させたことにより、分級条件に柔軟に対応でき、所望の粉体材料の回収率を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、リング状部材は前記円錐状部材より着脱可能であるので、リング状部材の高さ及び厚みの調整、分級性の変更等の条件変更に対して容易に対応することができ、切り替え時間を短くすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、リング状部材の上部を曲面形状とするので、リング状部材の上部に粉体材料が付着するのを防止することができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至7のいずれかに記載の特徴を備えた分級装置にて現像剤を製造することができる。
本発明の分級装置は、分散室の上部に設けられた粉体材料供給口から供給された粉体材料は分散室内部に形成された旋回流によって旋回分散作用を受けて超微粉を排出し、更に分級室へと導かれて遠心分離によって粉体材料を粗粉と微粉に分級する。そして、分級室に設けられた微粉回収促進手段は、分級室内の速度分布を変化させ、粉体材料の微粉を精度よく回収する。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施例に係る分級装置の構成を示す断面図である。
この例の装置本体が略円筒状の筐体からなる分級装置は、粉体材料を搬送空気と共に供給する供給管(粉体材料供給口)1と、その搬送空気によって形成される旋回流で粉体材料を分散する分散室3と、搬送空気の一部を排気する排気管2と、分散室3の下方に連続して設けられ、その分散室3から流入する粉体材料に遠心力を付与する分級室9と、その分級室9と分散室3とを区切る円錐状部材7と、分級室9の下部に配設され、遠心力を付与された粉体材料を分級する分級板8と、分散室3に2次搬送空気を送り込むエアー流入口4と、その下方に微粉を排出する微粉排出口5と粗粉を排出する粗粉排出口6を備えてなる。
さらに、分級板8の上面8a側に微粉の回収を促進する微粉回収促進手段11を設ける。この微粉回収促進手段11は、詳しくは図2に示すように、中心部11cに円筒状の空洞を有する所定の厚みを持った円盤であって、その円盤の上面の外周11aが下面の外周11bより小さい構造となっている。なお、この円盤の厚みと大きさは、粉体材料の分級条件に応じて変化させる。また、中心部11cの空洞は円筒状に限定されるものではない。
そして、微粉回収促進手段11は、図3に示すように、微粉回収促進手段11をボルト13と連結部材ATを用いて分級板8に固定してもよい。このようにすると、分級板8より脱着可能となり、微粉回収促進手段11を分級板8上部に容易に設けることができ、粉体材料の処理量、平均粒径等の条件変更に対して容易に対応でき、切り替え時間の短縮化も図れる。
よって、粗粉排出口6から回収された粉体材料中の微粉含有率が減少し、分級誤差の少ない、シャープな分布が得られる。なお、微粉回収促進手段11はSUSまたはSSで形成されると好適である。
このように構成された分級装置は、粉体材料を供給管1から搬送空気と共に供給し、その搬送空気によって形成される旋回流で粉体材料を分散室3にて旋回分散作用を受けて分散し、その搬送空気の一部とともに超微粉を排気管2から排出する。分散室3に供給された粉体材料は分散室3を旋回しながら下降して分級室9へと導かれるが、分級室9の内部において分級板8に設けられた微粉回収促進手段11により粉体材料の微粉と粗粉を精度よく回収する。すなわち、この微粉回収促進手段11が設けられたことにより、分級室9の速度分布が変化し、微粉排出管5へ導かれる流れが発生し、微粉が精度良く微粉排出口5へ回収される。
また、図4に示すように、微粉回収促進手段11A,11Bを分級板8の上面に2段に(複数)分けて一定の間隔をもって設けてもよい。この場合、図3に示した連結部材ATの中段に不図示の取付部を設け、微粉回収促進手段11A,11Bをボルト13でこの連結部材ATに取り付けるようにしてもよい。
このようにすると、微粉をより一層精度良く微粉排出口5へ回収することができる。
さらに、図5に示すように、分級室9の上部に設けられた円錐状部材7の下面7bに所定の厚みdと直径bを持つ円環状のリング状部材12を設けることにより、下面7bに沿う流れを変化させて、粗粉回収側へと回収されるべき粉体材料が微粉回収側へと導かれることを防止することができ、分級精度を向上させることができる。なお、このリング状部材12は、特に真円の円環状に限定されるものではない。
また、リング状部材12の直径bは円錐状部材7の下部凸部の直径c以上とした。このように設定されるのは、円錐状部材7の下部凸部の直径c以下に設定しても、壁面に沿う流れは大きく変化せず、その結果、粉体材料の動きもほとんど変わらないため、粗粉回収側に導かれるべき粒径を持つ粉体材料が、微粉回収側に導かれる作用を防ぐような効果が得られないからである。
加えて、リング状部材12の厚みdを円錐状部材7の下部半径aの30%以下とした。リング状部材12の厚みが厚すぎると分級室内部の流れが大きく変化し、粉体材料の回収率が低下する等の問題が発生するためである。なお、リング状部材12の厚みdと直径b粉体材料の分級条件に応じて変化させる。
なお、図6に示すように、分級室9の上部に設けられた円錐状部材7の下面7bに2つのリング状部材121,122を設けることにより、壁面に沿う流れが更に変化し、粗粉回収側に導かれるべき粒径を持つ粉体材料が微粉回収側に導かれる作用をより一層防ぐことができる。このリング状部材121,122は2つに限定されるものではなく、2つ以上設けてもよい。そうすることにより、より一層壁面に沿う流れを変化させることができ、粉体材料が微粉回収側に導かれる作用をより一層防ぐことができる。
また、図7に示すように、リング状部材12の高さhを分級室9の高さH(図1参照)の1/2以下とした。リング状部材12の高さhが高すぎると、分級室9内部の流れが大きく変化し、粉体材料の回収率が低下する等の問題生じてしまう。なお、リング状部材12の高さhは分級条件に応じて可変できるものである。
そして、リング状部材12の上部12cの外面12A及び内面12Bを曲面形状とした。これにより、円錐状部材7の下面7bのリング状部材12を設けた部分に流れが淀みやすくなり、連続運転をする場合、粉体材料が堆積しやすくなり、回収率が低下したり、清掃性が悪くなったりするなどの不具合を防止することができる。なお、曲面形状は、外面12Aまたは内面12Bのいずれか一方に施しても上述の効果を得ることができる。
さらに、図8に示すように、リング状部材12は円錐状部材7より着脱可能としてもよい。円錐状部材7の裏面7bに、リング状部材12を取り付けるための溝7aを形成し、その溝7aに先端12tをL字状に折り曲げて形成したリング状部材12を例えばネジ14などの脱着機構で締め付けて取り付ける。これによって、リング状部材12を分級室9の上部に設けられた円錐状部材7の下面7bに設けることが容易となり、高さの異なるリング状部材12と交換して高さの調整が容易に行える。また、リング状部材12を脱着可能としたことによって、リング状部材12の切り替え作業の短縮化も図れる。
次に、電子写真方式の画像形成装置に使用する潜像を顕像化する現像剤の製造方法について、粉体材料を粉砕化した後に、図1に示す分級装置で分級して現像剤を製造する方法について説明する。
スチレンーアクリル共重合体樹脂85重量部とカーボンブラック15重量部の混合物を溶融混練、冷却し、これをハンマーミルで粗粉砕した後、ジェットミルにて、微粉砕された粉体材料を、図1に示す分級装置によって分級した実施例1〜8および比較例を示す。
(実施例1)
図1に示すように、分級板8の上部に微粉回収促進手段11を設置した分級装置において、上記組成の粉体材料を供給し、排気ブロワー圧1620mmAqに設定し、微粉回収促進手段11の内径φ63mm、外径φ96mm、高さを35mmに設定し、体積平均粒径7.5μm(コールターカウンタによる測定)になるように分級を実施したところ、フィード量10.5kg/hに対して、体積平均粒径7.31μm、4μm以下の微粉含有率(重量%)6.59、12.7μm以上の粗粉含有率(重量%)2.05%であり、下記に示す比較例に対しシャープな粒度分布が得られた。
(実施例2)
分級室9の内部に微粉回収促進手段11を2つ設置し、高さはそれぞれ23mmに設定し、他は具体例1と同条件で処理した。その結果、フィード量10.5kg/hに対して、体積平均粒径7.44μm、4μm以下の微粉含有率(重量%)5.17、12.7μm以上の粗粉含有率(重量%)2.31%であり、比較例に対しシャープな粒度分布が得られた。
(実施例3)
分級室9の上部に設けられた円錐状部材7の下部にリング状部材12を設けた分級装置において、上記組成の粉体材料を供給し、排気ブロワー圧1620mmAq、リング状部材12の高さhを分級室9の高さHの約1/20、リング状部材12の厚さdを1.5mm、直径bを170mmに設定し、他は具体例1と同条件で処理した。体積平均粒径7.5μm(コールターカウンタによる測定)になるように分級を実施したところ、フィード量10.5kg/hに対して、体積平均粒径7.52μm、4μm以下の微粉含有率(重量%)4.47、12.7μm以上の粗粉含有率(重量%)2.51%であり、比較例に対しシャープな粒度分布が得られた。
(実施例4)
具体例1と同じ組成の粉体材料を供給して、リング状部材12の直径bが170mmと150mmの2つを設け、他は具体例1と同条件で処理した。その結果、フィード量10.5kg/hに対して、体積平均粒径7.63μm、4μm以下の微粉含有率(重量%)4.05、12.7μm以上の粗粉含有率(重量%)2.63%であり、比較例に対しシャープな粒度分布が得られた。
(実施例5)
具体例1と同じ組成の粉体材料を供給して、リング状部材12の上部外側を曲面形状とし、他は具体例1と同条件で処理した。その結果、円錐状部材下部取り付け部分の粉体材料の堆積が減少し、清掃性も改善された。
(実施例6)
具体例1と同じ組成の粉体材料を供給して、リング状部材12の上部内側を曲面形状とし、他は具体例1と同条件で処理した。その結果、円錐状部材下部取り付け部分の粉体材料の堆積が減少し、清掃性も改善された。
(実施例7)
具体例1と同じ組成の粉体材料を供給して、微粉回収促進手段11を脱着可能とし、他は具体例1と同条件で処理した後、清掃切替を実施した。その結果、清掃切替時間について、具体例1に比べ約10%の短縮が可能となった。
(実施例8)
具体例1と同じ組成の粉体材料を供給して、リング状部材12を脱着可能とし、他は具体例1と同条件で処理した後、清掃切替を実施した。その結果、清掃切替時間について、具体例1に比べ約15%の短縮が可能となった。
(比較例)
上記組成の粉体材料を供給して、図8に示す従来の分級装置を用い、排気ブロワー圧1620mmAqの条件で、体積平均粒径7.5μm(コールターカウンタによる測定)になるように分級を実施した処理した。その結果、フィード量10.5kg/hに対して、体積平均粒径7.15μm、4μm以下の微粉含有率(重量%)10.87、12.7μm以上の粗粉含有率(重量%)1.30%であった。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施例に係る分級装置の構成を示す断面図である。 微粉回収促進手段の上面断面図である。 本発明の別の実施例に係る分級装置の構成を示す断面図である。 微粉回収促進手段を分級板に取り付ける例を示す部分斜視図である。 円錐状部材にリング部材を取り付けた例を示す断面図である。 円錐状部材に2つのリング部材を取り付けた例を示す断面図である。 円錐状部材にリング状部材の上部を曲面形状として取り付けた例を示す要部断面図である。 円錐状部材にリング状部材を着脱可能に取り付けた例を示す要部断面図である。 従来の分級装置の概略断面図である。 図9に備える円錐状部材の下面付近の流れを説明するための図である。
符号の説明
1 供給管(粉体材料供給口)
2 排気管
3 分散室
4 エアー流入口
5 微粉排出口
6 粗粉排出口
7 円錐状部材
7a 溝
7b 裏面
8 分級板
8a 上面
9 分級室
11,11A,11B 微粉回収促進手段
11a 円盤の上面の外周
11b 円盤の下面の外周
11c 円盤の中心部
12,121,122 リング状部材
12A 外面
12B 内面
12c 上部
12t 先端
14 ネジ
AT 連結部材

Claims (8)

  1. 粉体材料を粉体材料供給口から搬送空気と共に供給し、該搬送空気によって形成される旋回流で前記粉体材料を分散する分散室と、
    前記搬送空気の一部を排気する排気管と、
    前記分散室の下方に連続して設けられ、該分散室から流入する前記粉体材料に遠心力を付与する分級室と、
    該分級室と前記分散室とを区切る円錐状部材と、
    前記分級室の下部に配設され、遠心力を付与された前記粉体材料を分級する分級板とを有し、
    前記分散室内に形成される旋回流によって前記粉体材料が旋回分散作用を受けて超微粉を前記排気管から排出するとともに、前記分級板にて前記粉体材料を微粉と粗粉とに分級する分級装置において、
    前記分級板の上面側に微粉の回収を促進する微粉回収促進手段を有し、
    前記微粉回収促進手段は、中心部に空洞を有する所定の厚みを持った円盤であって、該円盤の上面の外周が下面の外周より小さいことを特徴とする分級装置。
  2. 前記微粉回収促進手段を複数設けることを特徴とする請求項1に記載の分級装置。
  3. 前記微粉回収促進手段が前記分級板より着脱可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の分級装置。
  4. 前記微粉回収促進手段の上方に設けられた前記円錐状部材の下面に、所定の厚みと直径を持つ円環状のリング状部材を設けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の分級装置。
  5. 前記リング状部材を複数設けることを特徴とする請求項4に記載の分級装置。
  6. 前記リング状部材は前記円錐状部材より着脱可能であることを特徴とする請求項4又は5に記載の分級装置。
  7. 前記リング状部材の上部を曲面形状とすることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の分級装置。
  8. 電子写真方式の画像形成装置に使用する潜像を顕像化する現像剤の製造方法において、
    粉体材料を粉砕化した後に、請求項1乃至7のいずれかに記載の分級装置で分級して現像剤を製造することを特徴とする現像剤の製造方法。
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