JP4079251B2 - 超音波探査装置 - Google Patents
超音波探査装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4079251B2 JP4079251B2 JP2002188004A JP2002188004A JP4079251B2 JP 4079251 B2 JP4079251 B2 JP 4079251B2 JP 2002188004 A JP2002188004 A JP 2002188004A JP 2002188004 A JP2002188004 A JP 2002188004A JP 4079251 B2 JP4079251 B2 JP 4079251B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ultrasonic
- signal
- water
- detecting
- azimuth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000000523 sample Substances 0.000 title 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 64
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 38
- 238000005070 sampling Methods 0.000 claims description 27
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 16
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 241000251468 Actinopterygii Species 0.000 description 6
- 101710170230 Antimicrobial peptide 1 Proteins 0.000 description 4
- 101710170231 Antimicrobial peptide 2 Proteins 0.000 description 4
- 101150042817 NFS1 gene Proteins 0.000 description 4
- 101100126298 Rickettsia conorii (strain ATCC VR-613 / Malish 7) iscS gene Proteins 0.000 description 4
- 101150114492 SPL1 gene Proteins 0.000 description 4
- 101150056353 SPL2 gene Proteins 0.000 description 4
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 4
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 description 4
- 101000964741 Homo sapiens Zinc finger protein 711 Proteins 0.000 description 3
- 102100040724 Zinc finger protein 711 Human genes 0.000 description 3
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 101100381996 Saccharomyces cerevisiae (strain ATCC 204508 / S288c) BRO1 gene Proteins 0.000 description 1
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 1
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、魚体などの反射物体の二次元位置を検知可能な超音波探査装置に関するものであり、特に、反射信号の到来方向を検知するための信号位相差検出部の簡易化を図った超音波探査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人の先願(特開2001−99931号公報)には、海中の魚体などの反射物体の二次元位置を検知できるようにした超音波探査装置が開示されている。この超音波探査装置は、送信された超音波の反射波を複数の受信素子で受信し、各受信素子の形状と配置で定まる方位関数と、各受信素子の受信信号の位相差とから反射波を発生させた物体の方位を検出する方位検出部を備えている。また、超音波を送信してから反射波を受信するまでの所要時間と受信した反射波の振幅とから反射物体までの距離とこの反射強度とを検出する距離検出部と、上記各検出部で検出済みの方位と距離とを組合せて三次元表示する表示部を備えている。
【0003】
上記先行技術の超音波探査装置は、一例として図11に示すように構成されている。制御部CNTの制御のもとに送信部TXで送信信号が発生される。この送信信号は、数十kHz 乃至数百kHz の超音波帯域の正弦波の搬送波が数十サイクルにわたって持続するバースト状の波形を呈する。この送信信号は、信号を一方向にだけ伝達する単行回路IS1,IS2を通過し、離間して設置された2個の超音波トランスジューサTD1,TD2のそれぞれに供給され、外部の海中などに放射される。海中に放射され、海中の魚体などで発生した反射波は、送受共用の超音波トランスジューサTD1,TD2のそれぞれに受信され、増幅器AMP1,AMP2で増幅され、受信反射信号a1 ,a2 としてアナログ乗算器M1,M2の一方の入力端子に供給される。
【0004】
アナログ乗算器M1,M2の他方の入力端子には送信回路TXから搬送波信号が供給されている。アナログ乗算器M1,M2で発生したビート信号b1 ,b2 は、低域通過濾波回路LPF1,LPF2で濾波され、高周波成分が除去されたビート信号c1 ,c2 となって位相差検出回路ARGと、加算回路ADDとに供給される。位相差検出回路ARGでは、ビート信号の複素共役積c1 ・c2 * から両者の位相差信号gが検出され、ディジタル・シグナル・プロセッサDSPに供給される。これと並行して、濾波済みのビート信号c1 ,c2 は加算回路ADDでアナログ加算されて合成信号hとなり、絶対値回路ABSで振幅の絶対値sに変換されディジタル・シグナル・プロセッサDSPに供給される。
【0005】
ディジタル・シグナル・プロセッサDSPは、絶対値回路ABSから供給される絶対値sの出現時点と、位相差検出回路ARGから供給される位相差gとから三次元の表示データを作成し、表示部DISに供給し、表示させる。この表示は、xーz断面図、yーz断面図、一定深度のxーy断面図などによって表示される。
【0006】
2個の超音波トランスジューサTD1,TD2は、空間的に離間して設置される。例えば、図12に示すように、超音波の進行方向を水深方向(y軸方向)とした場合、このy軸と直行するx軸方向に、2個の矩形状の超音波トランスジューサTD1,TD2がLだけ離して配置される。トランスジューサTD1,TD2のそれぞれに受信される反射波の位相差に基づき、反射物体と原点を結ぶ線分がx軸となす角度θxがx方向の方位角として検出される。
【0007】
例えば、図12に示すように、一方のトランスジューサTD1の中心からR離れた方位角θxの方向に反射物体Wが存在するものとする。他方のトランスジューサTD2と反射物体Wとの距離をR+δRとすれば、δR=L sinθxで与えられる。反射物体Wで発生した超音波の伝搬速度をcとする。一方の超音波トランスジューサTD1が反射波を受信してから他方の超音波トランスジューサTD2が反射波を受信するまでの時間差δtとすれば、δt=δR/c=L/c sinθxを得る。
【0008】
この時間差が超音波受信信号の半周期よりも小さくなるように超音波信号の周波数を設定すると、上記受信時点の時間差をそれぞれの超音波トランスジューサの受信信号の位相差から検出できる。実際には、受信反射信号a1 ,a2 から発生させた濾波済みのビート信号 c1 , c2 の位相差から時間差が検出され、この時間差と距離Rとから方位角θxが検出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の超音波探査装置では、水底については、最も早く戻ってきた強い反射波の成分から水底を検出し、これに基づき水底を水平なものとして表示していた。しかしながら、水底が傾斜していると、最も早く戻ってきた強い反射波の成分が船舶の直下の水底からではなく、斜め方向の水底からの反射波の成分となる場合が生ずる。当然、水底を水平なものとして表示することも正確ではなくなる。従って、本発明の一つの目的は、傾斜している水底を正確に把握できる検出方法を提供することにある。
【0010】
また、上記先行技術の超音波探査装置では、各超音波受信素子による受信信号の位相差を検出するための位相差検出部がアナログ乗算器などのアナログ回路で構成されている。このため、調整作業が煩雑になり製造コストがかさむと共に、精度もばらつくという問題がある。従って、本発明の一つの目的は、安価で、高精度の位相差検出方式の超音波探査装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の課題を解決する本発明の超音波探査装置は、搬送波のバースト信号から成る超音波信号を送信する送信部と、この送信された超音波信号の物体による反射波を受信して受信信号を出力する複数の受信素子を備えた受信部と、前記複数の受信素子の配置と各受信素子から出力される受信信号の位相差とから前記物体の方位を検出する方位検出部と、前記受信信号の出現時点および振幅から物体の距離および反射強度を検出する距離・反射強度検出部と、前記検出された方位、距離および反射強度を含む位置データを処理して前記物体を画面表示する表示処理部とを備えている。
【0012】
本発明の超音波探査装置は、方位ごとの水底を検出する水底検出手段と、検出された方位ごとの水深を表示する手段を備えている。
【0013】
本発明の超音波探査装置によれば、方位検出部が各受信信号をサンプリングし、最隣接のサンプリング値の対から複素信号を作成し、この複素信号に基づき各受信信号の位相差を検出する手段を備えている。
【0014】
本発明の超音波探査装置によれば、各方位ごとの水底の検出は、各受信信号の振幅の時間軸上の配列と、この各受信信号の位相差から検出した方位の時間軸上の配列との対応関係に基づき行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一つの好適な超音波探査装置によれば、受信部の傾斜を検出する傾斜検出手段を備え、この傾斜検出手段が検出した傾斜により水底の方位を補正する傾斜補正手段を備えている。
【0016】
本発明の他の好適な実施の形態の超音波探査装置は、方位0°の水底の深さをt−y断面図中に水深として表示する水底表示手段を備えている。
【0017】
本発明の更に他の好適な実施の形態の超音波探査装置は、前記水深を所定の色彩で表示する水底表示手段を備えている。
【0019】
【実施例】
図1は、本発明の一実施例の超音波探査装置の構成を示すブロック図である。この超音波探査装置は、制御部CNT、送信部TX、単行回路IS1,IS2、超音波トランスジューサTD1,TD2、増幅回路AMP1,AMP2、サンプリング回路SPL1,SPL2,複素合成回路CMPX1,CMPX2、位相差検出回路ARG、加算回路ADD、絶対値回路ABS、ディジタル・シグナル・プロセッサDSP、表示装置DISを備えている。
【0020】
制御部CNTの制御のもとに送信部TXで超音波の送信信号が発生される。この送信信号は、前述した従来装置の場合と同様に、数十kHz 乃至数百kHz の超音波帯域の正弦波の搬送波が数十サイクルにわたって持続するバースト状の波形を呈する。この超音波送信信号は、信号を一方向にだけ伝達する単行回路IS1,IS2を通過して2個の超音波トランスジューサTD1,TD2のそれぞれに供給され、それぞれから同時に外部の海中などに放射される。海中に放射されて海中の魚体などで生じた反射波は、送受共用の超音波トランスジューサTD1,TD2のそれぞれに受信され、増幅器AMP1,AMP2で増幅される。
【0021】
増幅器AMP1,AMP2で増幅された受信反射波は、サンプリング回路SPL1,SPL2において、第1,第2のサンプリング信号spi ,spq によってサンプリングされ、ディジタル信号に変換される。第1のサンプリング回路SPL1から出力されるディジタル受信信号p1 ,q1 は後段の複素信号合成回路CMPX1においてディジタル複素信号r1 =p1 +jq1 に変換され、位相差検出回路ARGと加算回路ADDとに供給される。同様に、第2のサンプリング回路SPL2から出力されるディジタル受信信号p2 ,q2 は後段の複素信号合成回路CMPX2においてディジタル複素信号r2 =p2 +jq2 に変換され、位相差検出回路ARGと加算回路ADDとに供給される。
【0022】
位相差検出回路ARGでは、ディジタル複素信号r1 とr2 との複素共役積r1 ・r2 * から受信反射信号a1 ,a2 の位相差gが算定され、ディジタル・シグナル・プロセッサDSPに供給される。ディジタル加算回路ADDでは、ディジタル複素信号r1 とr2 が加算され、この加算値hの絶対値sが絶対値回路ABSで算定され、ディジタル・シグナル・プロセッサDSPに供給される。ディジタル・シグナル・プロセッサDSPは、絶対値sとその出現時点と、位相差gとから三次元の表示データを作成し、表示部DISに供給し、表示させる。
【0023】
以下、位相差検出の原理について詳細に説明する。受信信号a1 ,a2 の包絡線振幅をA(t)、搬送波の角周波数をω、位相をそれぞれφ1 ,φ2 とおくと、
a1 =A(t) cos (ωt+φ1 )
a2 =A(t) cos (ωt+φ2 )
となる。
【0024】
受信信号a1 を、標本化回路SPL1において、標本化信号spi と、これよりもτだけ遅延させた標本化信号spq とによって標本化する。時刻tに出現する標本化信号spi による標本化受信信号p1 (t) と、時刻t=t+τに出現する標本化信号による標本化受信信号q1 (t) は、
となる。ここで、τを、
ωτ=π/2
とすると、
となる。
【0025】
複素合成器CMPX1において、p1 (t) を実部とし、q1 (t) を虚部とする複素数r1 が合成される。すなわち、この複素数r1 は、
である。r1 は受信信号a1 の位相角( ωt+φ1 ) を偏角とする複素数となっている。
【0026】
同様に、
となる。r2 は受信信号a2 の位相角( ωt+φ2 ) を偏角とする複素数となっている。
【0027】
従って、位相角計算部ARGにより、この複素数r1 とr2 の複素共役積を計算し、その偏角gを計算すると、ARGの出力gは、基本構成と同様に、
となる。このように、受信信号a1 ,a2 間の位相差Δφが求まると、トランスジューサからみた魚体の方位角が判明する。
【0028】
加算回路ADDによる加算結果は、
となる。絶対値算定部ABSで算定されるhの絶対値をsとすれば、
となる。
【0029】
ここで、最隣接サンプリング時点間の時間差τをπ/(2ω)に設定したので
τ=π/(2ω)=π/(4πf)=T/4
となる。ここで、fは搬送波の周波数、Tは搬送波の周期1/fである。すなわち、τは搬送波の周期の1/4の時間長である。以上のことから、受信信号aの1/4周期だけずらした2点でのサンプリング値(観測値)をそれぞれ実部、虚部とする複素数を作成することにより、受信信号の位相を保存する複素数を得ることができ、本方式を構成することができる。この構成は、基本構成を用いる従来の信号変換部より簡単になる。
【0030】
図2は、受信信号a(t) の波形と、サンプリング点との関係を説明するための波形図である。最初のサンプリング点t11とこれに後続する最隣接のサンプリング点t12の時間差はτであり、これは搬送波の周期Tの1/4である。3番目のサンプリング点t21とこれに後続する最隣接のサンプリング点t22の時間差も同様にτ=T/4である。受信信号a(t) の持続時間Dは、送信信号のそれにほぼ等しい。最初のサンプリング点t11と3番目のサンプリング点t21との間隔は、信号の持続時間Dの半分D/2以下の値に設定される。このような関係を設定することにより、受信信号の包絡線の形状の検出が可能になる。この結果、反射波を発生させた物体の形状の推定が可能になる。
【0031】
図3は角度を含む物体位置の三次元表示画面の一例である。直交三軸として船舶の舷側方向にx軸、深度方向にy軸、船舶の進行方向にz軸または時間軸tがそれぞれ設定される。左上の表示画面(a)は船舶のt−y断面図、右上の表示画面(b)はx−y断面図、左下の表示画面(c)は(a)のt−y断面図を任意の深度y1で水平に切断して示すt−x断面図である。各断面図中のa1,b1,c1は、現時点で検出された同一の反射物体である。
【0032】
ディジタル・シグナル・プロセッサDSPは、絶対値回路ABSから供給される受信反射波の絶対値sを、位相差検出回路ARGからの出力gに基づいて方位ごとに分類し、各方位ごとに水底を検出する。この方位の分類方法と、検出する水底の例を図4に示す。
【0033】
図4は、横軸を船舶の舷側方向、縦軸を深度方向とする水中断面図である。超音波トランスジューサの指向角を45°としたとき、中心の角度が左側20°(L20°)から右側20°(R20°)にわたるとともにそれぞれが5°の角度範囲をもつ9個の領域a〜iを想定する。絶対値回路ABSから供給される絶対値sを、位相差検出回路ARGから供給される出力gによって9個の領域a〜iに対応させて分類し、各領域ごとの水底を検出する。図4中の点Aは、方位角(0°±2.5°)の領域内で検出された水底位置を示している。この水底位置までの距離は、船舶の直下の水底位置までの距離として定義される水深である。点Bは、方位角(10°±2.5°)の領域の水底までの距離に対応する水底位置を示している。
【0034】
ディジタル・シグナル・プロセッサDSPが行う水底検出処理の一例を、図5のフローチャートを参照して説明する。超音波の1回の送受信ごとに、時間軸上に配列された受信反射波の振幅の絶対値の群が作成される。時間軸上の位置、従って、反射物体までの距離を、受信反射波の振幅の絶対値のサンプル番号Cで表示する。このサンプル番号Cは、0から最大値Cmax までである。
【0035】
まず、最初のステップS1において、初期化が行われる。すなわち、サンプル番号C、受信反射波の振幅の最大強度Smax 、水底位置を示す水底サンプル番号Cbのそれぞれに対して、初期値0に設定される。次のステップS2において、各種のパラメータが設定される。すなわち、水底検出フラグFb、検出開始可能時点を示す発振線終了時点のサンプル番号Cs、最小水深ゲートサンプル番号Cgmin 、最大水深ゲートサンプル番号Cgmax 、サンプル番号の最大値Cmax 、最小水底反射強度Smin として適宜な値が設定される。これらのパラメータは、従来の超音波魚探に用いられるものと同様のものである。
【0036】
ステップS3で、サンプル番号が探知可能な最遠距離に対応する最大値Cmax に達したか否かが判定され、そうでなければ、ステップS4の処理が行われる。このステップS4では、受信反射波の振幅の絶対値S、水底サンプル番号Cbの更新と、サンプル番号Cの更新が行われ、ステップS3に復帰する。すなわち、これまで保存済みの最大値Smax よりも大きな新たな絶対値Sが出現するたびに従来の最大値Smax がこの新たな最大値で更新されるとともに、この最大値に対応する水底の水深に対応する水底サンプル番号Cbも更新される。
【0037】
ステップS3でサンプル番号Cが最大値Cmax に達したことが検出されると、処理はステップS5に進む。このステップS5では、ステップS4で検出された振幅の絶対値の最大値Smax が、ステップS2で予め設定された最小値Smin 以上であるか否かが検出される。この最小値Smin は、これ未満のものを水底からの反射波の振幅とは見なさないとして除外するための振幅の絶対値の最小値に関する閾値である。
【0038】
最大値Cmax が閾値Smin 以上であれば、前回の送受信において水底が検出済みであるか否かを示す水底検出フラグFbの検査が行われる(ステップS6)。水底が既に検出済み(Fb=1)であれば、今回検出された水底の位置(サンプル番号Cb)が前回検出済みの水底のゲートの最小値Cg min よりも大きい否かが判定され(ステップS7)、この判定結果が肯定的であれば、それが前回検出済みの水底のゲートの最大値Cg max よりも小さいか否かが判定される(ステップS8)。この水底ゲートは、前回までに検出された水底位置を中心にして適宜な幅をもったゲートを設定しておき、今回新たに検出された水底位置がこのゲートの内部に存在することを検出し、これによって検出の信頼性を向上させるためのものである。
【0039】
ステップS7、ステップS8の判定が肯定的であれば、水底が検出済みであることを示す水底検出フラグFbが1にセットされ(ステップS9)、水底サンプル番号Cbと水底検出フラグFbが出力され(ステップS10)、すべての処理が終了する。これに対して、上記各判定ステップS5、S7、S8の判定結果が否定的であれば、水底検出フラグFbが未検出を示す0にセットされ(ステップS11)、この未検出を示すフラグFbが出力され(ステップS12)、すべての処理が終了する。
【0040】
ディジタル・シグナル・プロセッサDSPは、検出した水底サンプル番号Cbと、その偏角gから算定した水底の方位角θxから、水底までの距離Rを以下の式に基づき算定する。
R=α・Cb cosθx
ここで、αは各サンプル間の時間間隔×水中の音速/2である。これにより、検出された水底の位置Aまでの距離として定義される水深D1,水底の位置Bまでの距離D2など、9個の領域a〜iについて、それぞれ水底位置までの距離が算定される。
【0041】
図6に例示するように、船舶の舷側方向に傾斜した水底を検出する。このような水底からの反射波を処理すると図7と図8の波形図に例示するような振幅の絶対値と方位角θxのサンプリング列が得られる。すなわち、図7は絶対値回路ABSから出力される振幅の絶対値sのサンプリング値を例示しており、図8はこの振幅の絶対値に対応して位相角計算部ARGから出力される偏角gに基づいて算定された方位角θxのサンプリング列を例示している。図8に示される方位角に対応する水底位置を図7の振幅の絶対値のサンプリング列の対応のサンプル番号から検出することができる。この結果、方位角ごとの深度が得られる。
【0042】
超音波素子TD1,TD2を含む受信部の傾斜角を検出する角度センサを受信部に取付け、これで検出した受信部の取付け角度をディジタル信号に変換し、図1のディジタル・シグナル・プロセッサDSPに供給する。ディジタル・シグナル・プロセッサDSPは、この傾斜角に基づき方位角θxを補正し、補正済みの方位角θxごとの水深を算定し、画面に表示する。
【0043】
図9は、船舶の直下(方位角0°の方向)の水深と、操作者が指定した任意の方位角方向の水底までの距離を、表示画面の下方に算用数字で表示する表示例を示している。
【0044】
図10は、従来方式でBスコープ表示した水底の画面中に船舶の直下の水深を、赤など適宜な色彩の線で表示する表示例を示している。従来方式のBスコープ表示画面では、各方向から帰ってくる反射波が到着順に時間軸上に配列されるので、水底が傾斜している場合には、船舶の直下の水深よりも浅い水底が検出されることがあり、図10ではそのような例が表示されている。
【0045】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の超音波探査装置は、方位ごとの水底を検出する水底検出手段を備える構成であるから、傾斜した水底を正確に把握できるという効果が奏される。
【0046】
また、本発明の好適な実施例の超音波探査装置によれば、方位検出部が各受信信号をサンプリングし、最隣接のサンプリング値の対から複素信号を作成し、この複素信号に基づき各受信信号の位相差を検出する手段を備える構成であるから、安価で、高精度の位相差検出方式の超音波探査装置を提供できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の超音波探査装置の構成を示すブロック図である。
【図2】受信信号の波とサンプリングの時点との関係を説明するための波形である。
【図3】角度を含む物体位置の三次元表示画面の一例であり、船舶のt−y断面図(a)、x−y断面図(b)、t−x断面図(c)である。
【図4】横軸を船舶の舷側方向、縦軸を深度方向とする水中断面図である。
【図5】ディジタル・シグナル・プロセッサDSPが実行する水底検出処理の内容の一例を説明するためのフローチャートである。
【図6】上記実施例の超音波探査装置の検出対象の舷側方向に傾斜した水底の一例を示す概念図である。
【図7】図1の絶対値回路ABSから出力される振幅の絶対値Sのサンプリング値の時系列を例示する概念図である。
【図8】図7の振幅の絶対値に対応する方位角のサンプリング値の時系列を例示する概念図である。
【図9】水深等の表示例を示す画面である。
【図10】水深を適宜な色彩の線で表示する画面である。
【図11】先行技術の超音波探査装置の構成を示すブロック図である。
【図12】2個のセンサにへの受信信号の位相差に基づく反射物体の方位角の検出の原理を説明するための概念図である。
【符号の説明】
CNT コントローラ
TX 送信回路
TD1,TD2 超音波トランスジューサ
SPL1,SPL2 サンプリング回路
CPMX1,CMPX2 複素合成回路
ARG 位相差検出回路
ADD 加算回路
ABS 絶対値回路
DSP ディジタル・シグナル・プロセッサ
DIS 表示装置
Claims (4)
- 搬送波のバースト信号から成る超音波信号を送信する送信部と、この送信された超音波信号の物体による反射波を受信して受信信号を出力する複数の受信素子を備えた受信部と、前記複数の受信素子の配置と各受信素子から出力される各受信信号の位相差とから前記物体の方位を検出する方位検出部と、前記各受信信号の出現時点および振幅から物体の距離および反射強度を検出する距離・反射強度検出部と、前記検出された方位、距離および反射強度を含む位置データを処理して前記物体を画面表示する表示処理部とを備えた超音波探査装置において、
前記方位検出部が、前記各受信信号を前記搬送波の周期の4分の1の周期でサンプリングし、最隣接のサンプリング値の対から複素信号を作成し、この複素信号に基づき前記各受信信号の位相差を検出する手段を備えたことと、
前記各受信信号の振幅の時間軸上の配列と、前記複数の受信素子の配置と各受信素子から出力される前記各受信信号の位相差とから検出された方位角の時間軸上の配列との対応関係に基づき、前記方位ごとの水底を検出する水底検出手段を備えたことと、
前記表示処理部が、前記検出された方位ごとの水深を表示する手段を備えたことと、
を特徴とする超音波探査装置。 - 請求項1において、
前記受信部の傾斜を検出する傾斜検出手段を備え、この傾斜検出手段が検出した傾斜により水底の方位を補正する傾斜補正手段を備えたことを特徴とする超音波探査装置。 - 請求項1または2において、
前記表示処理部は、方位0°の水底の深さをt−y断面図中に水深として表示する表示手段を備えたことを特徴とする超音波探査装置。 - 請求項3において、
前記表示処理部は、前記方位0°の水底の深さである水深をt−y断面図中に所定の色彩で表示する水底表示手段を備えたことを特徴とする超音波探査装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002188004A JP4079251B2 (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | 超音波探査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002188004A JP4079251B2 (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | 超音波探査装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004028886A JP2004028886A (ja) | 2004-01-29 |
| JP4079251B2 true JP4079251B2 (ja) | 2008-04-23 |
Family
ID=31182874
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002188004A Expired - Lifetime JP4079251B2 (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | 超音波探査装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4079251B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006208110A (ja) * | 2005-01-26 | 2006-08-10 | Furuno Electric Co Ltd | 水中探知装置および水中探知装置の表示制御方法 |
| DE102009042968B4 (de) * | 2009-09-24 | 2011-07-07 | ATLAS ELEKTRONIK GmbH, 28309 | Verfahren und Vorrichtung zum Vermessen eines Bodenprofils |
| DE102009042970A1 (de) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Atlas Elektronik Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum Vermessen eines Bodenprofils |
-
2002
- 2002-06-27 JP JP2002188004A patent/JP4079251B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2004028886A (ja) | 2004-01-29 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4475982B2 (ja) | 計量魚群探知機および魚体長計量方法 | |
| JP2010261883A (ja) | 水中探知装置及び水中探知画像表示方法 | |
| GB2412967A (en) | Echo sounder with pitch and roll correction | |
| JP4079251B2 (ja) | 超音波探査装置 | |
| JP4017943B2 (ja) | 超音波探査装置 | |
| JP4456644B2 (ja) | 超音波センサ | |
| JPH0833625A (ja) | 超音波血流計測装置 | |
| JP3959271B2 (ja) | 超音波探査装置 | |
| JP4050912B2 (ja) | 超音波探査装置 | |
| JP2001074836A (ja) | バイスタティックアクティブソーナー表示装置 | |
| JP3994003B2 (ja) | 超音波探査装置 | |
| JP2003139855A (ja) | 超音波探査装置 | |
| JP3959278B2 (ja) | 超音波探査装置 | |
| JP3576532B2 (ja) | 水中音響探査方法及び水中音響探査システム | |
| JP5625771B2 (ja) | 水中目標物検出装置、該検出装置に用いられる目標物検出方法及び目標物検出プログラム | |
| JP2008185593A (ja) | 超音波探査装置 | |
| JP2759710B2 (ja) | 水中探知装置 | |
| JPH0647043A (ja) | 超音波診断装置 | |
| JP2003270329A (ja) | 超音波探査装置 | |
| JP2605335B2 (ja) | 超音波アレイセンサ | |
| JP3467498B2 (ja) | 超音波血流計測装置 | |
| JPH1183975A (ja) | 水面音源位置測定方法及びその装置 | |
| JPH10186029A (ja) | 水中位置検出装置 | |
| JP2734397B2 (ja) | アクティブソーナ装置 | |
| JPH1164492A (ja) | 周状超音波振動子、超音波走査装置およびスキャニングソナー |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050609 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070515 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070522 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070714 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080122 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110215 Year of fee payment: 3 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4079251 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110215 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120215 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120215 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130215 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140215 Year of fee payment: 6 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |
