JP4079698B2 - 電子部品実装装置および電子部品実装方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品を回路基板に実装する電子部品実装装置および電子部品実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヘッド部に備えられた吸着ノズルで電子部品を吸着し、吸着した電子部品を回路基板に実装する電子部品実装装置が知られている。このような一装置として、例えば、特開平10−107495号公報に記載される様に、ヘッド部に複数のノズルを備えたものがある。この公報に記載された電子部品実装装置では、1つのノズルが電子部品を最適に吸着することができる位置にヘッド部を移動させたときに、他のノズルもそれぞれ電子部品を同時に吸着できる位置にある場合には、全てのノズルで同時に電子部品を吸着させていた。このようにヘッド部に複数のノズルを備えて同時に電子部品を吸着すると、ヘッド部に1本のノズルしかない場合に比して、ヘッド部を移動させる回数が減少するので、実装効率を向上させることができるという利点を有する。
【0003】
ところで、前記公報で、複数のノズルで同時に電子部品を吸着が可能か否かについては次の手順に従って判断していた(以下、複数のノズルで同時に電子部品を吸着することを、同時吸着と言う)。
まず、ヘッド部に取り付けられたノズルの各位置を第一のカメラで検出する。また、これらのノズルが吸着対象とする電子部品についても、電子部品供給部から供給される各位置を第二のカメラで検出する。
【0004】
次に、あるノズルを基準ノズルとし、この基準ノズルが電子部品を吸着する際に最適となる位置に移動する場合の座標を仮の吸着座標として求める。そして、基準ノズルが仮の吸着座標にあるとした場合の他のノズルの位置を求め、他のノズルの全てが電子部品を吸着することができる範囲内にあるか否かを判断する。そして、仮の吸着座標において他のノズルのすべてが電子部品を吸着することができる範囲にある場合には同時吸着可能であると判断する。この場合の仮の吸着座標を同時吸着座標とした。
【0005】
また、仮の吸着座標において、他のノズルのうち1つでも電子部品を吸着することができる位置にない場合には、別のノズルを新たな基準ノズルとして同時吸着座標が見つかるまで上記の手順を繰り返す。そして、最終的に同時吸着座標が見出されなかった場合には同時吸着は不可能であると判断していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の様な判断方法では、ヘッド部に備えられるノズルの数が増加すると、基準ノズルの選択によっては同時吸着が可能か否かを判断するために長時間を要する可能性があった。
また、1つの基準ノズルが「最適位置」にある時に同時吸着が可能か否かを判断しているので、複数のノズルのそれぞれが「最適位置」にはないが、同時吸着可能な範囲に位置するような場合に、同時吸着不可能であると判断し、判断が適切でないだけでなく、判断に要した多大な時間が無駄になった。
【0007】
さらに、同時吸着が可能であると判断した場合には、基準ノズル以外のノズルは最適吸着位置以外である可能性が高く、電子部品を吸着することのできる範囲のぎりぎりの位置で電子部品を吸着しなければならないノズルが存在する可能性もあり、同時吸着に失敗する恐れがあった。
本発明の課題は、吸着ノズルの数が増加しても同時吸着が可能であるか否かを効率よく判断し、電子部品を確実に同時吸着できる吸着座標を見出すことができる電子部品実装装置および電子部品実装方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば、図1〜図7に示すように、電子部品81、82、83を吸着する吸着ノズル31、32、33を複数有するヘッド部35と、電子部品を所定の部品供給位置41、42、43において各吸着ノズルに対して吸着されるように供給する電子部品供給部4と、ヘッド部を移動させる移動手段(例えば、移動機構36)とを備えた電子部品実装装置1において、各吸着ノズルの取付位置(吸着中心31a、32b、33c)を、予め設定されたヘッド部の基準となる基準位置(例えば、基準位置O)と対応付けて検出するノズル位置検出手段(例えば、認識部5:ステップS1)と、各部品供給位置を検出する部品供給位置検出手段(例えば、認識部5:ステップS2)と、部品供給位置検出手段によって検出された各部品供給位置において、吸着ノズルが電子部品を吸着することが可能な範囲を求める吸着可能範囲演算手段(例えば、制御部6:ステップS3)と、前記吸着可能範囲演算手段によって求められた各吸着可能範囲81a、82b、83cに、吸着ノズルを移動手段により移動させた場合に、それぞれの吸着ノズルについて前記基準位置が移動する範囲を求める基準位置移動範囲演算手段(例えば、制御部6:ステップS4)と、前記基準位置移動範囲演算手段によって求められた各吸着ノズルについての基準位置移動範囲が重なり合う領域(例えば、同時吸着領域95)があるか否かを判断する判断手段(例えば、制御部6:ステップS5)とが設けられ、前記判断手段によって重なり合う領域があると判断した場合には、前記重なり合う領域の内側に前記基準位置が位置するように前記移動手段によりヘッド部を移動し、基準位置移動範囲が重なり合う各吸着ノズルにより電子部品が同時に吸着される(例えば、ステップS7)ことを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、ヘッド部が有する複数の吸着ノズルで、複数の電子部品供給部の供給位置に配置される電子部品を吸着する際に、各吸着ノズルについて求めた基準位置移動範囲が重なり合う領域があると、ヘッド部をこの重なり合う領域の内側に基準位置が位置する様に移動させれば、基準位置移動範囲が重なり合う吸着ノズルについては同時に電子部品を吸着することができる。また、基準位置移動範囲が重なり合う領域がない場合は、ヘッド部をある吸着ノズルについて求めた基準位置移動範囲に移動させても、その吸着ノズルが吸着対象とする電子部品しか吸着できない。したがって、基準位置移動範囲が重なり合う領域があるか否かを判断することにより、あるヘッド部の移動位置において複数のノズルでそれぞれが吸着対象とする電子部品を同時に吸着可能であるか否かを同時に判断することができる。
【0010】
また、同時吸着が可能か否かを各吸着ノズルの基準位置移動範囲が重なり合う領域があるか否かによって判断することができるので、ヘッド部に取り付けられる吸着ノズルの数が多い場合でも判断が容易である。また、基準位置移動範囲が重なり合う領域は、同時吸着時の基準位置を移動させる吸着座標となるので、同時吸着可能か否かを判断すると同時に吸着座標を求めることができる。
したがって、同時吸着が可能か否かを効率よく判断することができる。
【0011】
さらに、各基準位置移動範囲は吸着可能範囲に基づいて求められているので、ヘッド部の基準位置が前記重なり合う領域の内側にある場合、基準位置移動範囲が重なり合う吸着ノズルについては、確実に電子部品を吸着することができる。また、複数のノズルでそれぞれが吸着対象とする電子部品を同時に吸着できる場合には必ず基準位置移動範囲が重なり合うので、同時吸着が可能か否かを適切に判断することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子部品実装装置において、例えば、図3、図5〜図7に示すように、前記判断手段によって基準位置移動範囲が重なり合う領域があると判断した場合に、前記移動手段は基準位置移動範囲が重なり合う領域の中心位置(例えば、同時吸着座標P:ステップS7)に基準位置を移動させることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、複数の吸着ノズルでそれぞれが吸着対象とする電子部品を同時に吸着するときに、基準位置移動範囲が重なり合う領域の中心位置にヘッド部の基準位置を移動させるので、各吸着ノズルについて吸着可能範囲の外周部に位置した状態で電子部品を吸着することがなく、全てに均等なマージンを与えることができる。このため、各吸着ノズルにおいて電子部品をより確実に吸着することができる。また、同時吸着を失敗する可能性が減少するので、実装効率を向上することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電子部品実装装置において、例えば、図2に示すように、前記吸着ノズルの先端部の形状と電子部品が吸着ノズルに吸着される吸着面の範囲とを対応付けたノズル情報を予め記憶した記憶手段が(例えば、記憶部7)が設けられ、前記吸着可能範囲演算手段は、前記ノズル情報に基づいて前記吸着可能範囲を求めることを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、ノズル情報として予め吸着ノズルの先端部の形状と吸着可能な電子部品の吸着面の範囲とが対応付けられて記憶手段に記憶されているので、ノズル情報から容易に吸着可能範囲を求めることができる。よって、複数の吸着ノズルで複数の電子部品を同時吸着可能か否かを効率よく判断することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、電子部品を吸着する吸着ノズルを複数有するヘッド部と、電子部品を所定の部品供給位置において各吸着ノズルに対して吸着されるように供給する電子部品供給部と、ヘッド部を移動させる移動手段とを備えた電子部品実装装置を用いて電子部品を実装する際に、各吸着ノズルの取付位置を、予め設定されたヘッド部の基準となる基準位置と対応付けて検出するノズル位置検出工程(例えば、ステップS1)と、各部品供給位置を検出する部品供給位置検出工程(例えば、ステップS2)と、部品供給位置検出工程によって検出された各部品供給位置において、吸着ノズルが電子部品を吸着することが可能な範囲を求める吸着可能範囲演算工程(例えば、ステップS3)と、前記吸着可能範囲演算工程によって求められた各吸着可能範囲に、吸着ノズルを移動手段により移動させた場合に、それぞれの吸着ノズルについて前記基準位置が移動する範囲を求める基準位置移動範囲演算工程(例えば、ステップS4)と、前記基準位置移動範囲演算工程によって求められた各吸着ノズルについての基準位置移動範囲が重なり合う領域があるか否かを判断する判断工程(例えば、ステップS5)とが設けられ、前記判断工程によって重なり合う領域があると判断した場合には、前記重なり合う領域の内側に前記基準位置が位置するように前記移動手段によりヘッド部を移動し、基準位置移動範囲が重なり合う各吸着ノズルにより電子部品を同時に吸着する(例えば、ステップS7)ことを特徴とする電子部品実装方法
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、ヘッド部が有する複数の吸着ノズルで、複数の電子部品供給部の供給位置に配置される電子部品を吸着する際に、各吸着ノズルについて求めた基準位置移動範囲が重なり合う領域があると、ヘッド部をこの重なり合う領域の内側に基準位置が位置する様に移動させれば、基準位置移動範囲が重なり合う吸着ノズルについては同時に電子部品を吸着することができる。また、基準位置移動範囲が重なり合う領域がない場合は、ヘッド部をある吸着ノズルについて求めた基準位置移動範囲に移動させても、その吸着ノズルが吸着対象とする電子部品しか吸着できない。したがって、基準位置移動範囲が重なり合う領域があるか否かを判断することにより、あるヘッド部の移動位置において複数のノズルでそれぞれが吸着対象とする電子部品を同時に吸着可能であるか否かを同時に判断することができる。
【0018】
また、同時吸着が可能か否かを各吸着ノズルの基準位置移動範囲が重なり合う領域があるか否かによって判断することができるので、ヘッド部に取り付けられる吸着ノズルの数が多い場合でも判断が容易である。また、基準位置移動範囲が重なり合う領域は、同時吸着時の基準位置を移動させる吸着座標となるので、同時吸着可能か否かを判断すると同時に吸着座標を求めることができる。
したがって、同時吸着が可能か否かを効率よく判断することができる。
【0019】
さらに、各基準位置移動範囲は各吸着ノズルの吸着可能範囲に基づいて求められているので、基準位置が前記重なり合う領域の内側にある場合、基準位置移動範囲が重なり合う吸着ノズルについては、確実に電子部品を吸着することができる。また、複数のノズルでそれぞれが吸着対象とする電子部品を同時に吸着できる場合には必ず基準位置移動範囲が重なり合うので、同時吸着が可能か否かを適切に判断することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の電子部品実装装置及び電子部品実装方法にかかる実施の形態について詳細に説明する。
図1および図2に示すように電子部品実装装置1は、基台11と、基台11上に設置され回路基板2を一方向(図中に示すX方向)に搬送する搬送部12と、搬送された回路基板2上に複数の電子部品を実装する実装部3と、実装部3に電子部品を供給する電子部品供給部4と、実装部3及び電子部品の状態を確認可能な認識部5(認識手段)とを備えている。
【0021】
実装部3は、電子部品を吸着保持し、回路基板2上の所定の位置で吸着解除することにより電子部品を実装する3本の吸着ノズル31、32、33と、これらの吸着ノズル31、32、33を支持するとともに上下動および回動させるヘッド部35と、ヘッド部35を水平移動させる移動機構36(移動手段)とを備えている。
【0022】
吸着ノズル31、32、33は、ヘッド部35に脱着自在に取り付けられる。吸着ノズル31、32、33は、先端部を電子部品の吸着面に当接させて電子部品を吸着する。また、吸着ノズル31、32、33の先端部の形状やノズル径は、それぞれが吸着することのできる電子部品の縦横寸法や厚み、質量等によって異なっている。すなわち、吸着ノズル31、32,33の種類が異なると吸着可能な電子部品の種類が異なり、生産する回路基板が変更になると実装する電子部品に適合する吸着ノズルが選定されて取り付けられる。
なお、以下において、3本の吸着ノズル31、32、33を便宜的に第1の吸着ノズル31、第2の吸着ノズル32、第3の吸着ノズル33とする。
【0023】
移動機構36は、ヘッド部35をX方向に移動自在に支持するXガイド軸36aと、Xガイド軸36aをY方向に移動自在に支持するYガイド軸36b等とから構成されている。Yガイド軸36bは基台11上においてY方向に延在して配設されている。
Xガイド軸36aがY軸モータ(図示略)によってYガイド軸36bに沿って駆動されることでY方向に移動する。ヘッド部35は、X軸モータ(図示略)によってXガイド軸36aに沿ってX方向に移動する。
以上の機構により、ヘッド部35が電子部品供給部4から回路基板2までの範囲において、水平移動する。
【0024】
電子部品供給部4は、基台11上に設けられた電子部品供給エリア40に回路基板2の搬送方向に並列して数十本が脱着自在に取り付けられる。
電子部品供給部4には、同一種類の電子部品を多数収容したテープリール45が装着されている。電子部品供給部4において電子部品切れが発生すると、電子部品供給部4は電子部品供給エリア40から取り外され、新たなテープリール45が装着される。
なお、電子部品供給部4は実装部3が実装する電子部品の種類毎に少なくとも一つ設けられ、1種類の電子部品につき複数の電子部品供給部4が設けられてもよい。
【0025】
図5は、各電子部品供給部4の部品供給位置41、42、43に電子部品81、82、83が配置された状態を示したものである。
各吸着ノズル31、32、33は、各電子部品供給部4の部品供給位置41、42、43上に移動機構36により移動させられて、配置された電子部品81、82、83の吸着面81a、82b、83cに先端部を当接させて吸着する。この吸着面81a、82b、83cとは、吸着ノズル31、32、33が電子部品81、82、83を吸着する際の吸着中心31a、32b、33c(図4参照)がこの吸着面81a、82b、83cの内側に当接すると、確実に電子部品81,82、83を吸着することができる面を指す。吸着面81a、82b、83cは一定の範囲(形状、面積)を有し、同一種類の電子部品であっても、その電子部品を吸着する吸着ノズルの種類が異なると吸着面81a、82b、83cの範囲は異なる。
【0026】
なお、電子部品供給エリア40に電子部品供給部4が取り付けられる位置は全て等しくなるように設計されている。しかし、電子部品供給部4は生産準備時や部品補給時などに取り外されたり取り付けられたりするので、図5に誇張して示すように、各部品供給位置41、42、43に誤差が生じる。
【0027】
認識部5には、ヘッド部35に取り付けられたカメラ51と基台11に設けられたカメラ52とが接続されている(図2参照)。
ヘッド部35に取り付けられたカメラ51はヘッド部35の水平移動とともに移動し、図5に示す各電子部品供給部4の各部品供給位置41、42、43の配置状態等を撮影することができる。
【0028】
また、基台11に設けられたカメラ52は、ヘッド部35に取り付けられた各吸着ノズル31、32、33の取付位置や電子部品供給部4の部品供給位置41、42、43において各吸着ノズル31、32、33が電子部品81、82、83を吸着したときの吸着状態等を撮影することができる。
【0029】
認識部5は、カメラ51およびカメラ52から入力された各種の画像データのデータ処理を行う。
【0030】
また、電子部品実装装置1には、上記した基台11、搬送部12、実装部3、電子部品供給部4、認識部5に加えて、図2に示す制御部6と、記憶部7とを備え、制御部6は各部とそれぞれ接続されている。
【0031】
制御部6は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、CPUにおいて、RAMの所定領域を作業領域としてROMまたは記憶部7に記憶されている各種制御プログラムに従い、各部に制御信号を送って電子部品実装装置1の動作全般を制御する。
【0032】
記憶部7はEPROM等の不揮発メモリなどから構成されている。記憶部7には、NCデータ71、装置組み付け情報72、部品情報73、ノズル情報74、部品供給座標情報75等の各種の情報が記憶される。
【0033】
NCデータ71は、電子部品81、82、83の実装順序、実装位置等を備えたプログラムデータであり、予め記憶部7に記憶されている。
【0034】
装置組み付け情報72は、電子部品実装装置1の各部の組み付け位置等に関する各種データを含む。
【0035】
部品情報73は、実装される電子部品81、82、83の種類、電子部品81、82、83の種類に応じて決まる縦横寸法や厚み、質量、平面視における中心位置、重心位置等、電子部品81、82、83に係る各種データを含む。これらの部品情報73は予め記憶部7に記憶されている。
【0036】
ノズル情報74には、吸着ノズル31、32、33の先端部の形状と各吸着ノズル31、32、33が吸着可能な電子部品81、82、83の吸着面81a、82b、83cの形状とを対応付けた対応付けデータが含まれる。
対応付けデータは、吸着ノズル31、32、33の先端部の形状毎に吸着することができる電子部品81、82、83の種類やその吸着面81a、82b、83cの形状等を実験値として求めておき、予め記憶部7に記憶させておく。
すなわち、使用する吸着ノズル31、32、33の種類が決まり、吸着しようとしている電子部品81、82、83の種類と、各電子部品81、82、83が配置される部品供給位置41、42、43が決定すると、ノズル情報74から電子部品の吸着面81a,82b,83cを求めることができる。
【0037】
部品供給座標情報75は、電子部品供給部4の部品供給位置41、42、43に配置される電子部品81、82、83を各吸着ノズル31、32、33が最適に吸着することのできる座標を示したものである。この座標は各電子部品81,82、83毎に部品供給座標75a,75b,75cとして求められて記憶される。なお、それぞれの部品供給座標75a、75b、75cは、各部品供給位置41、42、43に配置された各電子部品81、82、83の吸着面81a、82b、83cの中心位置に該当する。
【0038】
上記した電子部品実装装置1では、ヘッド部35を電子部品供給部4の供給位置41、42、43の上方のある位置に移動させた場合に、第1の吸着ノズル31、第2の吸着ノズル32、第3の吸着ノズル33がそれぞれ吸着対象とする第1の電子部品81、第2の電子部品82、第3の電子部品83(図5参照)の吸着面81a、82b、83cに先端部を当接して吸着することができるか否か、すなわち、電子部品81、82、83を同時に吸着することができるか否かを判断する同時吸着の判定処理が制御部6により実行される。
以下に、図3に示すフローチャート3に基づいて、同時吸着の判定処理の際の制御部6の動作について説明する。
【0039】
同時吸着の判定処理が開始されると、制御部6は、まず、認識部5等を制御して、カメラ52によりヘッド部35に取り付けられた第1の吸着ノズル31、第2の吸着ノズル32、第3の吸着ノズル33がヘッド部35に取り付けられた取付位置や先端部の形状等を認識する。
そして、予め設定した所定の位置、例えばヘッド部35に取り付けられたカメラ51の中心位置等を基準位置Oとし、この基準位置Oに対する各吸着ノズル31、32、33が電子部品81、82、83を吸着する時の吸着中心31a、32b、33c(図4参照)の相対位置を求め、記憶部7に記憶させる(ステップS1)。
【0040】
ここで、吸着中心31a、32b、33cは、通常、吸着ノズル31、32、33の先端部の中心位置に該当する。また、この値は、ヘッド部35に吸着ノズル31、32、33を取り付ける毎に変更すると考えられるため、ステップS1は吸着ノズル31、32、33を取り付ける時に実行される。
【0041】
なお、図4では、基準位置Oから各吸着ノズル31、32、33に向かうベクトルをそれぞれベクトルV1、ベクトルV2、ベクトルV3として示している。
【0042】
次に、ステップS2において、制御部6は、認識部5等を制御して、カメラ51を電子部品供給部4の上方に移動させて、部品供給位置41、42、43及び電子部品81、82、83が配置された状態(図5参照)を撮影する。そして、撮影された画像情報を認識部5において画像処理することにより、各部品供給位置41、42、43を求め、記憶部7に記憶する。
【0043】
なお、部品供給位置41、42、43は、電子部品供給部4を電子部品供給エリア40に取り付けた時に確定すると考えられるので、ステップS2は実装準備完了時又は電子部品供給部4に電子部品81、82、83を補給する時などに実行される。すなわち、電子部品供給部4の取付位置が変更した場合にのみステップS2を実行する。
【0044】
次に、ステップS3では、制御部6は、前記部品情報73及びノズル情報74を読み出す。そして、ステップS2において求められた部品供給位置41、42、43において各電子部品81、82、83の吸着面81a、82b、83cが占める範囲及び位置を求める(図5参照)。このように、部品供給位置41、42、43における各電子部品81、82、83の吸着面81a、82b、83cの占める範囲および位置を求めることにより、これらの電子部品81、82、83を各吸着ノズル31、32、33がそれぞれ吸着する際にヘッド部35を移動すべき範囲を求めることができる。なお、以下において、電子部品供給位置41、42、43における電子部品81、82、83の吸着面81a、82b、83cが占める範囲を、吸着ノズル31、32、33の吸着中心31a、32b、33cがその位置に移動すると電子部品を吸着することが可能な範囲、すなわち吸着可能範囲81a、82b、83cということにする。
【0045】
次に、ステップS4では、制御部6は、ステップS1において求めた吸着中心31a、32b、33cと基準位置Oとの位置関係に基づいて、ステップS3において求められた吸着可能範囲81a、82b、83cの内側に各吸着ノズル31、32、33の吸着中心31a、32b、33が位置するようにヘッド部35を移動させた場合に、ヘッド部35の移動に伴ってヘッド部35の基準位置Oが移動する範囲を各吸着ノズル31、32、33毎に求める(図5および図6参照)。
上記のようにして求めたヘッド部35の基準位置Oが移動する範囲を、以下、基準位置移動範囲91a、92b、93cという。
【0046】
なお、図5にベクトル−V1、ベクトル−V2、ベクトル−V3として示したのは、図4に示したベクトルV1、ベクトルV2、ベクトルV3の逆ベクトルである。すなわち、各吸着ノズル31、32、33毎に求めた基準位置移動範囲91a、92b、93cは、それぞれ各吸着可能範囲81a、82b、83cをベクトルV1、ベクトルV2、ベクトル3の逆ベクトル量だけ移動させたものに等しい。
【0047】
次に、ステップS5では、制御部6は、各吸着ノズル31、32、33について求めた基準位置移動範囲91a、92b、93cにおいて、全てが重なり合う領域95(図6参照)があるか否かを判断する。
ここで、全ての基準位置移動範囲91a、92b、93cが重なり合うと、同時吸着が可能であると判断(S5:Y)して、ステップS6に進む。ここで、全ての基準位置移動範囲91a、92b、93cが重なり合わないと、同時吸着は不可能であると判断して(S5:N)ステップS8に進む。以下、重なり合う領域95を同時吸着領域95という。
【0048】
なお、この同時吸着領域95の内側に基準位置Oが位置するようにヘッド部35を移動させると、各吸着ノズル31、32、33の吸着中心31a、32b、33cは部品供給位置41、42、43の上方においてそれぞれの吸着可能範囲81a、82b、83cの内側に位置することになる。また、全ての基準位置移動範囲が重なり合う領域95がない場合は、基準位置Oが重なり合う領域95の内側に位置するようにヘッド部35を移動させても、少なくとも一つの吸着ノズルについては、その吸着中心が吸着可能範囲の外側に位置することになる。したがって、同時吸着領域95があるか否かを判断することにより、同時吸着が可能か否かを判断することができる。
【0049】
ステップS6では、制御部6は、同時吸着領域95の中心位置を同時吸着座標Pとして求め、ステップS7に進む。
【0050】
ステップS7では、第1吸着ノズル31、第2吸着ノズル32、第3吸着ノズル33でそれぞれ第1電子部品81、第2電子部品82、第3電子部品83を吸着する際には、基準位置Oを同時吸着座標Pに移動させて、各吸着ノズル31、32、33が各電子部品81、82、83を同時に吸着するように制御する。ステップS7が終了すると、同時吸着の判定処理が終了となる。
【0051】
ステップS8では、それぞれの基準位置移動範囲91a、92b、93cのうち、いずれかが重なり合う領域96(図7参照)があるか否かを判断する。以下、いずれかの基準位置移動範囲が重なり合う領域を一部同時吸着領域96と言う。ステップS8において、一部同時吸着領域96があると判断する(S8:Y)と、ステップS9に進み、一部同時吸着領域96がないと判断する(S8:N)とステップS11に進む。
【0052】
なお、一部同時吸着領域96がある場合には、基準位置Oが一部同時吸着領域96の内側に位置するようにヘッド部35を移動させると、一部の吸着ノズル31、32については、その吸着中心31a、32bがそれぞれの吸着可能範囲81a、82bの内側に位置する。したがって、一部同時吸着領域96があるか否かを判断することにより、一部の吸着ノズル31、32で電子部品81、82を同時に吸着することが可能か否かを判断することができる。
【0053】
ステップS9では、制御部6は、一部同時吸着領域96の中心位置を一部同時吸着座標Qとして検出し、ステップS10に進む。
【0054】
ステップS10では、第1吸着ノズル31、第2吸着ノズルについては一部同時吸着を行い、第3吸着ノズルについては個別に第3電子部品83を吸着するように制御する。すなわち、第1吸着ノズル、第2吸着ノズルについては、基準位置Oが一部同時吸着座標Qに位置するようにヘッド部35を移動して、第1吸着ノズル31、第2吸着ノズル32でそれぞれ第1電子部品81、第2電子部品82を同時に吸着するように制御する。第3吸着ノズル33については、記憶部7から部品供給座標75cを読み出し、第3吸着ノズル33の吸着中心33cが部品供給座標75cに位置するようにヘッド部35を移動して、第3電子部品83を吸着するように制御する。
以上を実行するとステップS10が終了し、同時吸着の判定処理が終了となる。
【0055】
ステップS11では、第1吸着ノズル31、第2吸着ノズル32、第3吸着ノズル33がそれぞれ電子部品81、82、83を吸着する際には、それぞれ個別に電子部品81、82、83を吸着するように制御する。すなわち、第1の吸着ノズル31については、記憶部7に記憶された部品供給座標情報75を読み出して、第1の吸着ノズル31の吸着中心31aが第1の部品供給座標75aに位置するようにヘッド部35を移動させて、第1の電子部品81を吸着するように制御する。第2の吸着ノズル32、第3の吸着ノズル33についてもそれぞれ同様に、各吸着中心32b、33cがそれぞれ部品供給座標75b、75cに位置するようにヘッド部36をそれぞれ移動させて、各電子部品82、83を個別に吸着するように制御する。
以上を実行したら、ステップS11は終了し、同時吸着の判定処理が終了となる。
【0056】
制御部6は、同時吸着の判定処理を終了すると、上記の同時吸着の判定処理結果に基づいて、記憶部7からNCデータ71等を読み出し、実装部3を制御して各吸着ノズル31、32、33に電子部品81、82、83を吸着させて回路基板2上に実装を開始する。
なお、ステップS10あるいはステップS11において、個別に電子部品を吸着する吸着ノズルについて、当該吸着ノズルが部品供給座標で電子部品を吸着した際の吸着姿勢をカメラ52等で認識し、制御部6により吸着された電子部品の傾きや偏り等があるか否かを判断し、傾きや偏りがある場合には、それを補正してより最適に電子部品を吸着できるような位置に部品供給座標を補正するとよい。この部品供給座標の補正は、ステップS10又はステップS11において行ってもよいし、実際に電子部品の実装を開始した後に行ってもよい。このように、個別に電子部品を吸着する吸着ノズルの吸着位置を補正することにより、電子部品をより確実に吸着することができる。
【0057】
本実施の形態によれば、電子部品実装装置1で電子部品を実装する時に、ヘッド部35をある位置に移動させた時に、各吸着ノズル31、32、33で、各電子部品供給位置41、42、43に配置された電子部品81、82、83を同時に吸着できるか否かを各基準位置移動範囲91a、92b、93cが全て重なり合う領域95があるか否かによって容易に判断することができる。
【0058】
また、同時吸着が可能か否かの判断に要する時間は、ヘッド部35に取り付けられた吸着ノズル31、32、33についてそれぞれ基準位置移動範囲91a、92b、93cに応じて決まる。すなわち、ヘッド部35に取り付けられる吸着ノズルの数をnとし、各吸着ノズルについて基準位置移動範囲を求めるまでに要する時間をsとすると、同時吸着が可能か否かを判断するために要する時間は、n×sであり、吸着ノズルの数が増加しても処理時間は比例的な増加に留まる。
【0059】
一方、従来において、あるノズルを基準ノズルとした時に、他のノズルが吸着可能か否かを判断するために要する時間をs1とすると、同時吸着が可能か否かを判断するために要する時間は、最短の場合はn×s1であるが、基準ノズルの選定によっては最長の場合で、n×(n×s1)となる。
すなわち、従来の方法では、ヘッド部に設けるノズルの数が増大すると処理に要する時間は指数関数的に増大するに比して、本実施の形態によれば、高速に同時吸着が可能か否かを判断することができる。
【0060】
また、従来の判断方法においては、全てのノズルを基準ノズルとしても、同時吸着座標を見いだせない場合に同時吸着が不可能であると判断していた。このため、n×(n×s1)の時間を要していた。しかし、本実施の形態によれば、ステップS5において、同時吸着が可能か否かを同時に求めることができる。
このため、従来のように同時吸着が不可能であると判断するまでに要する時間が、同時吸着が可能であると判断するまでに要する時間よりも長いという事態を避けることができ、効率がよい。
【0061】
さらに、従来においては、複数のノズルのそれぞれが「最適位置」にはないが、同時吸着可能な範囲になり得るような場合に同時吸着が不可能であると判断していた。一方、本実施の形態では、各吸着ノズル31、32、33の吸着中心31a、32b、33cが部品供給位置41、42、43において電子部品81、82、83の吸着面81a、82b、83cの内側に位置する場合に、ヘッド部35の基準位置Oが移動する範囲に基づいて同時吸着が可能か否かを判断している。このため、各吸着ノズル31、32、33のそれぞれが吸着可能範囲の内側に位置する場合、すなわち、複数のノズルのそれぞれが「最適位置」にはないが、同時吸着可能な範囲に位置する場合には、必ず同時吸着が可能であると判断することができる。したがって、同時吸着が可能か否かを適切に判断することができ、従来のように、不適切に判断した結果、処理に要する多大な時間が無駄になるという事態を避けることができる。
【0062】
また、予め、記憶部7に吸着ノズル31、32、33の先端部の形状と、電子部品81、82、83の吸着面81a、82b、83cの形状等を対応付けたノズル情報74を記憶させているので、部品供給位置41、42、43において、各吸着ノズル31、32、33が電子部品81、82、83を吸着することが可能な吸着可能範囲81a、82b、83cを容易に求めることができる。したがって、上記の同時吸着の判定処理を効率よく行うことができる。
【0063】
また、同時吸着時の同時吸着座標Pは、同時吸着可能範囲95の中心位置であるので、各吸着ノズル31、32、33のいずれにおいても吸着可能範囲81a、82b、83cの外周部に位置することがなく、全てに均等なマージンを与えることができる。このため、全ての吸着ノズル31、32、33において電子部品81、82、83を確実に吸着させることができる。
【0064】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であることは勿論である。
例えば、本実施の形態では、3本の吸着ノズル31、32、33を備えるものとしたが、これに限定されるものではない。なお、吸着ノズルが4本以上備えられ、一部同時吸着を実施する場合には、それぞれのノズルの基準位置移動範囲が重なり合う領域のうち、最も重なり数の多い領域を一部同時吸着領域とすればよい。
【0065】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、基準位置移動範囲が重なり合う領域があるか否かを判断することにより、複数のノズルでそれぞれが吸着対象とする電子部品を同時に吸着可能であるか否かを同時に判断することができる。
また、同時吸着が可能か否かを各吸着ノズルの基準位置移動範囲が重なり合う領域があるか否かによって判断することができるので、ヘッド部に取り付けられる吸着ノズルの数が多い場合でも判断が容易である。また、基準位置移動範囲が重なり合う領域は、同時吸着時の基準位置を移動させる吸着座標となるので、同時吸着可能か否かを判断すると同時に吸着座標を求めることができる。
したがって、同時吸着が可能か否かを効率よく判断することができる。
【0066】
さらに、各基準位置移動範囲は各吸着ノズルが電子部品を吸着する時に、電子部品の吸着可能範囲に基づいて求められているので、基準位置が基準位置移動範囲の重なり合う領域の内側にある場合、基準位置移動範囲が重なり合う吸着ノズルについては、確実に電子部品を吸着することができる。
また、複数のノズルでそれぞれが吸着対象とする電子部品を同時に吸着できる場合には必ず基準位置移動範囲が重なり合うので、同時吸着が可能か否かを適切に判断することができる。
【0067】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果が得られるのは勿論のこと、複数の吸着ノズルでそれぞれが吸着対象とする電子部品を同時に吸着する時に、基準位置移動範囲が重なり合う領域の中心位置にヘッド部の基準位置を移動させるので、各吸着ノズルについて吸着可能範囲の外周部に位置した状態で電子部品を吸着することがなく、全てに均等なマージンを与えることができる。このため、各吸着ノズルにおいて電子部品をより確実に吸着することができる。また、同時吸着を失敗する可能性が減少するので、実装効率を向上することができる。
【0068】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果が得られるのは勿論のこと、ノズル情報として予め吸着ノズルの先端部の形状と吸着可能な電子部品の吸着面の範囲とが対応付けられて記憶手段に記憶されているので、ノズル情報から容易に吸着可能範囲を求めることができる。よって、複数の吸着ノズルで複数の電子部品を同時吸着可能か否かを効率よく判断することができる。
【0069】
請求項4に記載の発明によれば、基準位置移動範囲が重なり合う領域があるか否かを判断することにより、複数のノズルでそれぞれが吸着対象とする電子部品を同時に吸着可能であるか否かを同時に判断することができる。
また、同時吸着が可能か否かを各吸着ノズルの基準位置移動範囲が重なり合う領域があるか否かによって判断することができるので、ヘッド部に取り付けられる吸着ノズルの数が多い場合でも判断が容易である。また、基準位置移動範囲が重なり合う領域は、同時吸着時の基準位置を移動させる吸着座標となるので、同時吸着可能か否かを判断すると同時に吸着座標を求めることができる。
したがって、同時吸着が可能か否かを効率よく判断することができる。
【0070】
さらに、各基準位置移動範囲は各吸着ノズルが電子部品を吸着する時に、電子部品の吸着可能範囲に基づいて求められているので、基準位置が基準位置移動範囲の重なり合う領域の内側にある場合、基準位置移動範囲が重なり合う吸着ノズルについては、確実に電子部品を吸着することができる。
また、複数のノズルでそれぞれが吸着対象とする電子部品を同時に吸着できる場合には必ず基準位置移動範囲が重なり合うので、同時吸着が可能か否かを適切に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品実装装置の一例を示した斜視図である。
【図2】前記電子部品実装装置の機能的構成を示したブロック図である。
【図3】前記電子部品実装装置において、同時吸着の判定処理を実施する際の動作を示したフローチャートである。
【図4】前記電子部品実装装置のヘッド部に取り付けられた吸着ノズルの吸着中心位置を示した平面図である。
【図5】前記電子部品実装装置に備えられる電子部品供給部の配置状態を示した平面図である。
【図6】前記電子部品実装装置において、同時吸着の判定処理を実施する際に、同時吸着が可能な時の、基準位置移動範囲の重なり状態を示した図である。
【図7】前記電子部品実装装置において、同時吸着の判定処理を実施する際に、一部同時吸着が可能な時の、基準位置移動範囲の重なり状態を示した図である。
【符号の説明】
1 電子部品実装装置
2 回路基盤
3 実装部
31、32、33 吸着ノズル
31a、32b、33c 吸着ノズルの位置(吸着中心座標)
35 ヘッド部
36 移動手段(移動機構)
4 電子部品供給部
41、42、43 部品供給位置
5 ノズル位置検出手段(認識部)
5 部品供給位置認識手段(認識部)
5 電子部品吸着状態確認手段(認識部)
6 吸着可能範囲演算手段(制御部)
6 基準位置移動範囲演算手段(制御部)
6 判断手段(制御部)
7 記憶手段(記憶部)
74 ノズル情報
81、82、83 電子部品
81a、82b、83c 吸着可能範囲、吸着面
91a、92b、93c 基準位置移動範囲
95 重なり合う領域(同時吸着領域)
O 基準位置
P 重なり合う領域の中心位置(同時吸着座標)
S1 ノズル位置検出工程
S2 部品供給位置検出工程
S3 吸着可能範囲演算工程
S4 基準位置移動範囲演算工程
S5 判断工程
Claims (4)
- 電子部品を吸着する吸着ノズルを複数有するヘッド部と、電子部品を所定の部品供給位置において各吸着ノズルに対して吸着されるように供給する電子部品供給部と、ヘッド部を移動させる移動手段とを備えた電子部品実装装置において、
各吸着ノズルの取付位置を、予め設定されたヘッド部の基準となる基準位置と対応付けて検出するノズル位置検出手段と、
各部品供給位置を検出する部品供給位置検出手段と、
部品供給位置検出手段によって検出された各部品供給位置において、吸着ノズルが電子部品を吸着することが可能な範囲を求める吸着可能範囲演算手段と、
前記吸着可能範囲演算手段によって求められた各吸着可能範囲に、吸着ノズルを移動手段により移動させた場合に、それぞれの吸着ノズルについて前記基準位置が移動する範囲を求める基準位置移動範囲演算手段と、
前記基準位置移動範囲演算手段によって求められた各吸着ノズルについての基準位置移動範囲が重なり合う領域があるか否かを判断する判断手段とが設けられ、
前記判断手段によって重なり合う領域があると判断した場合には、前記重なり合う領域の内側に前記基準位置が位置するように前記移動手段によりヘッド部を移動し、基準位置移動範囲が重なり合う各吸着ノズルにより電子部品を同時に吸着することを特徴とする電子部品実装装置。 - 請求項1に記載の電子部品実装装置において、
前記判断手段によって基準位置移動範囲が重なり合う領域があると判断した場合に、前記移動手段は基準位置移動範囲が重なり合う領域の中心位置に基準位置が位置するようにヘッド部を移動させることを特徴とする電子部品実装装置。 - 請求項1又は2に記載の電子部品実装装置において、
前記吸着ノズルの先端部の形状と電子部品が吸着ノズルに吸着される吸着面の範囲とを対応付けたノズル情報を予め記憶した記憶手段が設けられ、
前記吸着可能範囲演算手段は、前記ノズル情報に基づいて前記吸着可能範囲を求めることを特徴とする電子部品実装装置。 - 電子部品を吸着する吸着ノズルを複数有するヘッド部と、電子部品を所定の部品供給位置において各吸着ノズルに対して吸着されるように供給する電子部品供給部と、ヘッド部を移動させる移動手段とを備えた電子部品実装装置を用いて電子部品を実装する際に、
各吸着ノズルの取付位置を、予め設定されたヘッド部の基準となる基準位置と対応付けて検出するノズル位置検出工程と、
各部品供給位置を検出する部品供給位置検出工程と、
部品供給位置検出工程によって検出された各部品供給位置において、電子部品を吸着することが可能な範囲を求める吸着可能範囲演算工程と、
前記吸着可能範囲演算工程によって求められた各吸着可能範囲に、吸着ノズルを移動手段により移動させた場合に、それぞれの吸着ノズルについて前記基準位置が移動する範囲を求める基準位置移動範囲演算工程と、
前記基準位置移動範囲演算工程によって求められた各吸着ノズルについての基準位置移動範囲が重なり合う領域があるか否かを判断する判断工程とが設けられ、
前記判断工程によって重なり合う領域があると判断した場合には、前記重なり合う領域の内側に前記基準位置が位置するように前記移動手段によりヘッド部を移動し、基準位置移動範囲が重なり合う各吸着ノズルにより電子部品が同時に吸着されることを特徴とする電子部品実装方法。
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