JP4086461B2 - インクジェットヘッド及びインクジェットプリンタ - Google Patents
インクジェットヘッド及びインクジェットプリンタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4086461B2 JP4086461B2 JP2000349541A JP2000349541A JP4086461B2 JP 4086461 B2 JP4086461 B2 JP 4086461B2 JP 2000349541 A JP2000349541 A JP 2000349541A JP 2000349541 A JP2000349541 A JP 2000349541A JP 4086461 B2 JP4086461 B2 JP 4086461B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetostrictive element
- ink
- magnetic field
- ink jet
- jet head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェットヘッド及びインクジェットプリンタに関し、さらに詳しくは、磁歪素子の変形を利用してインクをノズルから射出させるインクジェットヘッド、及びそのインクジェットヘッドを用いることにより、制御性良くインクを射出するオンデマンド方式のインクジェットプリンタに関する。
また、本発明はインクに限らずノズル穴から制御性良く液体を噴射する素子、及びその素子を用いた装置に応用可能である。
【0002】
【従来の技術】
従来、パソコン等の情報処理装置からの出力用プリンタとしてインパクトドットプリンタ等が多く使用されたが、その後レーザープリンタに変わり、最近では、低価格,カラー化の要求のもとにオンデマンド方式のインクジェットプリンタが多く使用されるようになっている。
オンデマンド方式のインクジェットプリンタとして代表的なものは、インクを急激に加熱し、インクの体積変化の圧力によりインクを吐き出させる方式(例えば、特公昭61−59911号公報等)と、また電圧を印加することにより変形する性質を有する圧電体を用いてインクを吐き出させる方式がある(例えば、特公平2−51734号公報等)。
【0003】
圧電方式はインクの噴出の制御性が良いことが特徴としてあげられ、そのヘッドとしては圧電材料が用いられており、その構成も種々のものが周知である。例えば、振動子円筒缶のように円筒状の圧電素子を取り付け、その圧電素子に電圧をかけたときの体積変化によりインクを噴出させる方式や、平板振動子をインク室の外側に配置し、電圧を印加した際のインク室の体積変化によりインクを吐き出させる方式等がある。
従来の圧電素子を用いたインクジェットヘッドは、先端にノズルを有するインク室があり、そのなかにインクが充填されている。インク室の外側に振動板が設けられ、その上部に圧電素子が設けられる構成となっている。圧電素子の両面には電極が設けられ、その電極に印加した電圧を入切することにより圧電素子が変形し、圧電素子と振動板とのバイメタル効果によりたわみ変形が起き、その体積変化でインクが吐き出される。
【0004】
圧電素子に代えて磁歪素子を用いた従来技術もあるが、単に圧電素子を置き換えできるというもので、詳しい具体的な報告はない。
また、静電気力を利用したものも報告されている(例えば、特開平7−81088号公報等)。この原理は、2つの平板に電圧をかけたとき、平板間に静電気力が働き、引き合ったり、反発したりする現象を利用したものである。静電気力を利用したものは構造を簡単化しやすく、半導体などの微細加工プロセスを利用して製造することができ、小型化に有利という面があるが、2つの電極間にごみがつまる等で短絡が起こり、素子が壊れてしまうという現象が起こりやすいため、電極間隔を広げたり、精密な制御が必要となるといった欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように、圧電素子や静電気力を利用したインクジェットヘッドが報告されているが、圧電素子においては一般に圧電素子の材質がセラミックであるため、素子を作製する際に高温での焼結が必要となり、振動子以外の材料に制約があるという問題点があった。また、焼結体であるため、半導体加工のような薄膜プロセスにはなじみにくく、作製が煩雑になるという問題があった。
また、静電気力を利用したインクジェットヘッドの場合、静電気力は電極間隔が狭くなるほど力が大きくなるため、電極間隔が狭いほうが有利であるが、狭くすることによりほこり等に対して弱くなり、精密な電極間隔の制御が必要となるといった問題点があった。
【0006】
以上のような従来のインクジェットヘッドが有する問題点は、駆動部に磁歪材料を用いることで解決され、大きな変形量,発生力を有する駆動部を備えたインクジェットヘッドを実現することができる。しかし、磁歪材料は励磁する必要があるため、コイルなどの励磁部が大きくなってしまうといった問題点があった。
したがって、本発明は、駆動部の変形量、発生力が大きいとともに、従来例に比較し、制御性、省消費電力性、生産性等に優れたインクジェットヘッド、及びインクジェットプリンタを実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その第1の技術手段は、インクを射出する駆動部に磁歪素子を用い、該磁歪素子に常時磁界を印加し該磁歪素子を変形しておき、前記変形した磁歪素子に熱を加え前記変形を戻す変形を起こさせることによりインクを射出するインクジェットヘッドであることを特徴とする。
【0008】
第2の技術手段は、第1の技術手段のインクジェットヘッドにおいて、前記磁歪素子は、Tb及びFeを含む化合物またはSm及びFeを含む化合物からなることを特徴とする。
【0009】
本発明の第3の技術手段は、第1の技術手段のインクジェットヘッドにおいて、前記磁歪素子は、磁界を印加することにより磁界と平行方向に伸びる性質を持つ材料と磁界と平行方向に縮む性質を持つ材料の積層体であることを特徴とし、第4の技術手段は、該磁歪素子が、Tb及びFeを含む化合物とSm及びFeを含む化合物の積層体からなることを特徴とする。
【0010】
本発明の第5の技術手段は、第1〜第4の技術手段のインクジェットヘッドにおいて、前記磁歪素子に磁界を印加する手段は、永久磁石であることを特徴とする。
【0011】
本発明の第6の技術手段は、第5の技術手段のインクジェットヘッドにおいて、前記永久磁石は、SmCo系合金、またはNdFeB系合金からなることを特徴とする。
【0012】
本発明の第7の技術手段は、第1〜第6の技術手段のインクジェットヘッドにおいて、前記磁歪素子と永久磁石の一方または双方を、薄膜で作製することを特徴とする。
【0013】
本発明の第8の技術手段は、第1〜第7の技術手段のインクジェットヘッドにおいて、前記磁歪素子に熱を加える手段は、発熱体であることを特徴とする。
【0014】
本発明の第9の技術手段は、第1〜第7の技術手段のインクジェットヘッドにおいて、前記磁歪素子に熱を加える手段は、光または電磁波であることを特徴とする。
【0015】
本発明の第10の技術手段は、インクを射出するインクジェットヘッドに第1〜第9の技術手段のインクジェットヘッドを用いたインクジェットプリンタであることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図13に示す実施例に基づいて説明する。なお、本発明の技術的範囲は、実施例の記載によって何ら限定されて解釈されるものではない。
(第1実施例)
第1実施例は請求項1の発明に対応し、インクを射出させるための駆動部として磁歪素子を用い、その磁歪素子を励磁するために磁歪素子に磁界を印加し磁歪素子を変形させておき、磁歪素子に熱を加えることにより変形を戻す変化を起こさせることによりインクを射出するインクジェットヘッドに関する。
【0017】
ここで、磁歪とは磁性体が磁界印加されることにより伸びるまたは縮むといった変形を起こす性質であり、磁性材料は程度の差はあるが、この性質を持っている。特にその変形量が大きいものを磁歪材料と呼び、古くから超音波発生用の振動子等に用いられている。
磁歪材料の例としては、Ni,FeAl,FeCo,NiFe,NiCo,FeSi,FeB,FeSiB,FeCoSiB,FePd等の合金系のほか、Fe,Ni,Co,Cu等を1種類以上混合し焼結などで作製するNiCoフェライト、NiCuCoフェライト等のフェライト材料もある。
FeB,FeSiB,FeCoSiB等の合金は、歪み量は比較的小さな値であるが、電気的エネルギーを機械的エネルギーに変えるための変換効率の良さを示す電気機械結合係数が圧電素子よりも高い値を示すものがあり、これらの材料を用いることは効果が大きい。
フェライト材料の中でマグネタイト系の材料は、材料に強い圧力がかかった状態でも良好な動作をするという性質がある。また、磁歪材料には印加磁界と平行な方向に伸びる性質を持つ材料と縮む性質を持つ材料がある。
【0018】
図1は、本発明の第1実施例によるインクジェットヘッドの磁歪素子周辺の概略を示す断面図であり、磁界が印加することにより縮む性質を有する磁歪素子を用いた例である。
インクジェットヘッドは、基板1,振動板2,ノズル3,磁歪素子4,磁界印加手段(図示せず),加熱手段(図示せず)を主な構成要素とし、磁歪素子4に磁界を印加することにより変形することと、その変形が加熱手段による加熱により元の状態に戻る変化に基づいて、インク室5内のインクがノズル3より押し出されて射出される。
図1の状態では、磁歪素子4に磁界が印加されておらず、磁歪素子4は変形していないので、インク室5は大きな容積を占めている。第1実施例のインクジェットヘッドの使用時、磁歪素子4には常時磁界Hが印加されているので、磁歪素子4は磁界方向の長さが縮むように変形しており、それに伴い図2に示すように振動板2もインク室5の容積が小さくなるように変形している。この状態で、磁歪素子4を加熱手段により加熱しキュリー点以上の温度に加熱すると、変形がない図1の状態に戻る。
なお、加熱手段の具体例については後述する。
【0019】
次に、インクが射出される原理を説明する。
図2は、図1に示すインクジェットヘッドの状態から磁歪素子4に磁界Hを印加した状態を示す図で、磁界Hの印加に伴う磁歪素子4の変形により振動板2が変形し、インクが射出され、その直後の磁歪素子4は収縮した状態である。
次に、その状態から磁歪素子4に熱を加え、磁歪素子4をキュリー温度以上に加熱すると、磁歪素子4は変形前の状態に戻り、磁歪素子4と振動板2は図1のような変形前の平面の状態に戻る。この時インクは供給口6よりインク室5内へ供給されてインク室5はインクで満たされる。
インク室5がインクで満たされた時点で、磁歪素子4の温度が下がると磁歪素子4と振動板2は、再び図2のように変形してインク室5のインクを押し出しノズル3よりインク滴7となって射出される。
磁界の印加方法は特に限定されるものではない。
また、振動板2の代わりに磁歪素子4を単体で用いることも可能である。その場合は、変形をより大きくすることができ素子の小型化が可能となる。またその場合、磁歪素子4とインクが接する面に薄い保護層等を構成するとさらに好ましい。
【0020】
(第2実施例)
第2実施例は請求項2の発明に対応し、磁歪素子4として磁界Hを印加することにより磁界と平行方向に伸びる性質を持つ材料と磁界と平行方向に縮む性質を持つ材料とを積層して用いたインクジェットヘッドに関する。
磁界Hと平行方向に伸びる性質を持つ材料と磁界Hと平行方向に縮む性質を持つ材料とを積層することにより磁歪素子の変形量を大きくすることが可能である。
図5,図6は、第2実施例のインクジェットヘッドに用いる磁歪素子4の構成を示す図で、例えばTbFeとSmFeを積層することにより、図5のように磁界を印加しない状態では平行であるが、図6のように磁界Hを印加することによりTbFeは伸び、SmFeは縮むため変形が生じる。
それぞれの磁歪素子を単独で用いた場合に比べ大きな変形が得られるためインクの射出を制御し易くなる。
【0021】
(第3実施例)
第3実施例は請求項3の発明に対応し、磁歪素子4としてTb及びFeを含む化合物、またはSm及びFeを含む化合物を用いるインクジェットヘッドに関する。
TbFe,SmFe合金等のいわゆるレーベス相を有するTbFe2合金等では、長さLの磁性体の長さ方向に磁界を印加した場合の磁性体の伸び、または縮み量をΔLとすると、ΔL/L=2000×10-6程度とかなり大きな変位量を示すことが知られている。TbFeは磁界印加により伸びる性質を持ち、SmFeは縮む性質を持つ。
本発明の磁歪素子に用いられる化合物としてTbDyFe,TbDyHoFe,TbFeB,SmFeB等の合金系が例示できる。大きな磁歪を保ったまま結晶磁気異方性を小さくしたような材料が好ましい。
【0022】
図1,図2のインクジェットヘッドは、磁歪素子4が磁界Hの印加により磁界Hと平行方向に縮む性質の材料からなるものであったが、図3,図4の例は、磁歪素子4が磁界Hの印加により磁界Hと平行方向に伸びる性質の材料からなるものを用いたインクジェットヘッドの例を示すものである。
磁歪素子4に磁界Hを印加した図3の状態では、磁歪素子4は伸び変形しており、それに伴い振動板2も変形し、容積が大きくなったインク室5にはインクが満たされている。
インクが射出される原理は、図1,図2の第1実施例で示したものとほぼ同じであり、磁歪素子4が変形することにより振動板2が変形し、図示しない加熱手段により変形した磁歪素子4がキュリー温度以上に加熱されることにより、インク室5内のインクがノズル3より押し出されて射出される。
【0023】
Tb及びFeを含む化合物としてTbFe2合金を用いた場合、インクが射出される原理を説明する。
図3に示すようにインクを射出した直後の状態では、磁歪素子4は磁界Hを印加され伸びて変形している。この状態ではインクは供給口6より供給されてインク室5はインクで満たされている。
次に、その状態から磁歪素子4に熱を加えキュリー温度以上にすると、図4のように磁歪素子2と振動板4は変形前の平面の状態に戻る。この時インク室7のインクを押し出しノズル3よりインク滴7となって射出される。
磁界の印加方法は特に限定されるものではない。また、振動板4を無くし磁歪素子2を単体で振動板と兼用として用いることも可能である。その場合はより変形を大きくすることができ素子の小型化が可能となる。またその場合,磁歪素子2とインクが接する面に薄い保護層などを構成するとさらに好ましい。
Sm及びFeを含む化合物としてSmFeBを用いた場合は実施例1で説明したように図1と図2の変形を繰り返すことによりインクが射出される。
【0024】
(第4実施例)
第4実施例は請求項4の発明に対応し、磁歪素子に磁界を印加する手段として永久磁石を用いるインクジェットヘッドに関する。
磁歪素子4に印加する磁界Hを発生する手段としてコイルを用い磁界を発生させることができるが、より省消費電力化をするために永久磁石を用い、そこから発生する磁界を磁歪素子の駆動に利用する。
図7は磁歪素子4を上から見た平面図であるが、磁歪素子4をはさむようにその両側に永久磁石8,8を配置し磁界Hを印加する。
また、図8に示すように磁歪素子4の上面または横面等に軟磁性材料9を配置することにより磁気回路が閉じるように構成でき、効率良く磁歪素子4に磁界Hを印加することができるようになり好ましい。
【0025】
(第5実施例)
第5実施例は請求項5の発明に対応し、磁歪素子の励磁用の永久磁石8,8としてSmCo系合金、またはNdFeB系合金を用いるインクジェットヘッドに関する。
SmCo系合金は、磁石の強度が強く、キュリー温度が高いため、温度にも強いという利点がある。
また、NdFeB系合金は、磁石として磁力の強度が最強であるため、強い磁界を印加できる。
また、これらの合金に元素を添加したものも開発されている。最近ではSmFeNなどの窒化物、炭化物なども強力な磁力を有することが明らかとなり、それらの合金系も適用可能である。
また、磁石の腐食等による性能劣化を防ぐため、保護膜等で覆う等しても良い。
【0026】
ここでは、SmCo5合金を用いた例を示す。
図9は、第5実施例のインクジェットヘッドに用いる磁歪素子4の概略の平面図であるが、SmFe2からなる磁歪素子4aの両側に永久磁石8a,8aとしてSmCo5合金を配置し、永久磁石8a,8aと磁歪素子4aに効率良く磁界が印加されるように軟磁性材料9aとしてNiFe合金等を用いて閉磁路が形成されるように各素子を構成した。
【0027】
(第6実施例)
第6実施例は請求項6の発明に対応し、磁歪素子及び/または永久磁石を薄膜で作製するインクジェットヘッドに関する。
図10は、第6実施例のインクジェットヘッドの概略の断面を示す図であるが、磁歪素子4または永久磁石8b,8bを、または磁歪素子4b,永久磁石8b,8bの両方を薄膜で作製する。
磁歪素子、永久磁石を薄膜で作製することによりフォトリソグラフィ等のプロセス技術を応用することができ、作成法が容易になる。
【0028】
(第7実施例)
第7実施例は請求項7の発明に対応し、磁歪素子に熱を加える加熱手段として発熱体を用いたインクジェットヘッドに関する。
図11は、第7実施例のインクジェットヘッドに用いる磁歪素子4の概略の平面図であるが、磁歪素子4の近傍に発熱体10を設け、発熱体10に電流を流すことにより温度を上昇させ、磁歪素子4の温度をキュリー温度以上にすることにより駆動する。磁歪素子4としてTbDyFeBアモルファス合金を用いる。発熱体10はヒータ線だけで構成できるため、簡単な構成のインクジェットヘッドを形成することができる。
【0029】
(第8実施例)
第8実施例は請求項8の発明に対応し、磁歪素子に熱を加える手段として光または電磁波を用いたインクジェットヘッドに関する。
磁歪素子4にレーザ等の光を照射することにより光のエネルギーを熱に変換させ磁歪素子をキュリー温度以上にする。光により磁歪素子4の温度を制御し駆動を行う。
図12は、第8実施例のインクジェットヘッドの概略の断面を示す図であるが、磁歪素子4にレーザーダイオード11が発光したレーザ光を照射し、そのエネルギを熱に変えることにより磁歪素子4を駆動する。レーザ等の光を用いることにより、磁歪素子4から離れて駆動手段を構成することができ、また光は応答が速く、高速駆動に適する。
【0030】
(第9実施例)
第9実施例は請求項9の発明に対応し、インクを射出するインクジェットヘッドとして第1〜第9実施例のインクジェットヘッドを用いたインクジェットプリンタに関する。
図13は、インクジェットプリンタの概略の構成を示す側断面図である。
このインクジェットプリンタは、給紙カセット21から送り出した用紙22を給紙ローラ23で搬送し、更に搬送部24で用紙22を搬送しながらインクジェットヘッドからなる記録ヘッド25によって用紙22上に画像を記録して排紙トレイ26に排紙する構成である。
そして、給紙ローラ23の下流側に用紙22の有無を検知したり用紙22の種別を検出するセンサ27,センサ28を配置している。ここで、センサ27,センサ28は透過型フォトセンサを用いることができるが、これに限るものではなく、その他の光学式,メカ式等種々の検知手段を用いることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば次のような効果を奏する。
(1)請求項1の発明によれば、インクジェットヘッドの駆動部を磁歪素子により形成し、磁歪素子に磁界を印加し、また磁歪素子を加熱することにより駆動するので、従来にない新規な構成で、制御性,省消費電力性,生産性に優れたインクジェットヘッドが実現可能となる。
【0032】
(2)請求項2の発明によれば、磁歪素子として、磁界を印加することにより磁界と平行方向に伸びる磁歪素子材料と磁界と平行方向に縮む磁歪素子材料の積層体を用いるので、いずれかの磁歪素子材料を単独で用いた場合に比べ大きな変形が得られるため、インクの射出制御が容易である。
【0033】
(3)請求項3の発明によれば、磁歪素子として、Tb及びFeを含む化合物、またはSm及びFeを含む化合物を用いるので、インクジェットヘッドのインク室の体積変化が大きくでき、インクの射出量の制御性が向上する。
【0034】
(4)請求項4の発明によれば、磁歪素子に磁界を印加する手段が永久磁石であるので、省消費電力化が可能となる。
【0035】
(5)請求項5の発明によれば、永久磁石はSmCo系合金、またはNdFeB系合金からなるので、より大きな駆動力が得られる。
【0036】
(6)請求項6の発明によれば、磁歪素子,永久磁石は、薄膜で作製するので、インクジェットヘッドの作製にあたってより簡便なプロセスを適用することが可能となる。
【0037】
(7)請求項7の発明によれば、磁歪素子の加熱手段が発熱体であるので、比較的単純な素子の構成にすることができ、その簡単な構成でも大きな駆動力が得られる。
【0038】
(8)請求項8の発明によれば、磁歪素子の加熱手段が光または電磁波であるので、素子の駆動に関して制御性が良くなりインクの射出量などの制御性も向上する。
【0039】
(9)請求項9の発明によれば、駆動部が磁歪素子よりなるインクジェットヘッドを用いたので、従来とは異なる新規な構成で、制御性,省消費電力性,生産性に優れたインクジェットプリンタが実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のインクジェットヘッドにおいて、駆動部の磁歪素子が磁界を印加することにより縮む性質を持つ材料である場合の構成を示す概略断面図である。
【図2】 図1に示すインクジェットヘッドがインクを射出する時の概略断面図である。
【図3】 第1実施例のインクジェットヘッドにおいて、駆動部の磁歪素子が磁界を印加することにより伸びる性質を持つ材料である場合の構成を示す概略断面図である。
【図4】 図2に示すインクジェットヘッドがインクを射出する時の概略断面図である。
【図5】 第2及び第3実施例のインクジェットヘッドにおける、SmFeとTbFe合金の積層体からなる磁歪素子の積層状態を示す模式図である。
【図6】 図5に示す磁歪素子に磁界を印加した時のSmFeとTbFe合金の積層状態を示す模式図である。
【図7】 第4実施例のインクジェットヘッドにおける、永久磁石を用いた磁界印加手段を示す概略平面図である。
【図8】 図7に示す永久磁石に磁気回路を形成した磁界印加手段を示す概略平面図である。
【図9】 第5実施例のインクジェットヘッドにおける、SmCo系合金またはNdFeB系合金からなる永久磁石を用いた磁界印加手段を示す概略平面図である。
【図10】 第6実施例のインクジェットヘッドにおいて、薄膜で作成された磁歪素子、永久磁石を用いたインクジェットヘッドの断面の概略図である。
【図11】 第7実施例のインクジェットヘッドにおける、発熱体からなる加熱手段を備えた磁界印加手段を示す概略平面図である。
【図12】 第8実施例のインクジェットヘッドにおいて、光を用いた加熱手段を備えたインクジェットヘッドを示す概略断面図である。
【図13】 第9実施例のインクジェットプリンタの概略断面図である。
【符号の説明】
1…基板、2…振動板、3…ノズル、4,4a,4b…磁歪素子、5…インク室、6…供給口、7…インク滴、8,8a,8b…永久磁石、9,9a…軟磁性材料、10…発熱体、11…レーザーダイオード、21…給紙カセット、22…用紙、23…ローラ、24…搬送部、25…記録ヘッド、26…排紙トレイ、27…センサ、28…センサ。
Claims (10)
- インクを射出する駆動部に磁歪素子を用い、該磁歪素子に常時磁界を印加し該磁歪素子を変形しておき、前記変形した磁歪素子に熱を加え前記変形を戻す変化を起こさせることによりインクを射出することを特徴とするインクジェットヘッド。
- 前記磁歪素子は、Tb及びFeを含む化合物またはSm及びFeを含む化合物からなることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
- 前記磁歪素子は、磁界を印加することにより磁界と平行方向に伸びる性質を持つ材料と磁界と平行方向に縮む性質を持つ材料の積層体であることを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
- 前記磁歪素子は、Tb及びFeを含む化合物とSm及びFeを含む化合物の積層体からなることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットヘッド。
- 前記磁歪素子に磁界を印加する手段は、永久磁石であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のインクジェットヘッド。
- 前記永久磁石は、SmCo系合金、またはNdFeB系合金からなることを特徴とする請求項5記載のインクジェットヘッド。
- 前記磁歪素子と永久磁石の一方または双方を、薄膜で作製することを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載のインクジェットヘッド。
- 前記磁歪素子に熱を加える手段は、発熱体であることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載のインクジェットヘッド。
- 前記磁歪素子に熱を加える手段は、光または電磁波であることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載のインクジェットヘッド。
- インクを射出するインクジェットヘッドが、請求項1乃至9いずれか記載のインクジェットヘッドであることを特徴とするインクジェットプリンタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000349541A JP4086461B2 (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | インクジェットヘッド及びインクジェットプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000349541A JP4086461B2 (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | インクジェットヘッド及びインクジェットプリンタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002144565A JP2002144565A (ja) | 2002-05-21 |
| JP4086461B2 true JP4086461B2 (ja) | 2008-05-14 |
Family
ID=18822928
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000349541A Expired - Fee Related JP4086461B2 (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | インクジェットヘッド及びインクジェットプリンタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4086461B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2538235B1 (de) * | 2011-06-24 | 2013-07-31 | Christian-Albrechts-Universität zu Kiel | Magnetostriktives Schichtsystem |
| JP2015150713A (ja) * | 2014-02-12 | 2015-08-24 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 |
-
2000
- 2000-11-16 JP JP2000349541A patent/JP4086461B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2002144565A (ja) | 2002-05-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR960015881B1 (ko) | 고밀도 잉크 분사 프린트 헤드 어레이 제조방법 | |
| JP2715001B2 (ja) | 2つのu字型チャンネル駆動装置を持つ高密度インクジェットプリンタヘッド | |
| JPH05318724A (ja) | インクジェット記録装置 | |
| JPH10337868A (ja) | 磁気作動インクジェットプリントデバイス及びその製造方法 | |
| US9050793B2 (en) | Inkjet printing device and method of driving the same | |
| JPH0234342A (ja) | インクジェットヘッド | |
| JPWO2001072519A1 (ja) | マルチノズルインクジェットヘッド及びその製造方法 | |
| JP5118485B2 (ja) | 液体吐出装置の駆動方法およびその方法を用いる液体吐出装置 | |
| JP4086461B2 (ja) | インクジェットヘッド及びインクジェットプリンタ | |
| JP2957562B2 (ja) | インキ噴射装置 | |
| JP4580201B2 (ja) | 圧電素子の再生方法および液体吐出装置 | |
| JP4777639B2 (ja) | 圧電アクチュエータとその再生方法および液体吐出装置 | |
| US10421277B2 (en) | Lead-free piezo printhead using thinned bulk material | |
| WO1999001283A1 (en) | Ink jet recording head and method of manufacturing the same | |
| JP2005138588A (ja) | インクジェット装置 | |
| JPH02102053A (ja) | インクジェットヘッド | |
| US6296346B1 (en) | Apparatus for jetting ink utilizing lamb wave and method for manufacturing the same | |
| WO2009107552A1 (ja) | インクジェットヘッド及びその駆動方法 | |
| JPH11179907A (ja) | インクジェットプリンタ | |
| JP4847180B2 (ja) | 圧電アクチュエータの駆動方法および圧電アクチュエータユニット | |
| JP2008149660A (ja) | 光誘起磁性材料を利用したインクジェットヘッド | |
| JPH11254682A (ja) | インク噴射ヘッド | |
| GB2330799A (en) | Inkjet ejection by vibration of a membrane using a magnetically influenced ball | |
| JP2013212592A (ja) | インクジェットヘッド並びにその駆動方法およびプログラム | |
| JP2008194941A (ja) | 光誘起磁性材料を利用したインクジェットヘッド |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050113 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070402 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071127 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080121 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080219 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080219 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228 Year of fee payment: 3 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140228 Year of fee payment: 6 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |