JP4090411B2 - 吸収性物品の表面シート - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド、使い捨ておむつ等の吸収性物品及びその肌当接面に好ましく用いられる表面シートに関する。
生理用ナプキンや使い捨ておむつ等の吸収性物品の表面シートには、経血や尿等の人体からの排出物をスムーズに吸収体に移行させることが要求される。
吸収性物品の表面シートとして、肌側に配される上層と吸収体側に配される下層とを具備する不織布製の表面シートであって、下層の構成繊維間の空隙を上層の構成繊維間空隙よりも小さくすることにより、上層から下層への液の移行性を高めた表面シートが提案されている(特許文献1参照)。
しかし、製品(吸収性物品)に対して要求される漏れ防止性能、吸収性能等のレベルは年々向上しており、上述した表面シートによっては、そのような要求に充分に応えることができない場合も起こり得る。
また、肌側に配される上層と吸収体側に配される下層とをエンボス加工(デボスパターン)により厚み方向に一体化させてなる表面シートも提案されている(特許文献2参照)。しかし、この表面シートによっても、近年における種々の要求に応えることができない。
特開平7−178133号公報 特開平10−272152号公報
本発明の目的は、表面シート上に供給された液を吸収体にスムーズに導くことができ、液が表層に残ることによる不快感やムレの発生、液が表面を流れることによる漏れ等を効果的に防止することのできる表面シート及びそれを用いた吸収性物品を提供することにある。
本発明は、肌側に配される上層と吸収体側に配される下層とを有する積層不織布からなり、上層及び下層が一体的に圧縮されて形成された多数のシート圧縮部と、前記シート圧縮部間に位置し、前記下層のみが圧縮されて形成された下層圧縮部とを有し、前記下層における、前記シート圧縮部及び前記下層圧縮部以外の部分の最小密度が、前記上層における、前記シート圧縮部以外の部分の最小密度以上である、吸収性物品の表面シートを提供することにより前記目的を達成したものである(以下、第1発明というときは、この発明をいう)。
本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート、及びこれら両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備する吸収性物品であって、前記表面シートは、肌側に配される上層と吸収体側に配される下層とを有する積層不織布からなり、上層及び下層が一体的に圧縮されて形成された多数のシート圧縮部と、前記シート圧縮部間に位置し、前記下層のみが圧縮されて形成された下層圧縮部とを有し、前記下層における、前記シート圧縮部及び前記下層圧縮部以外の部分の最小密度が、前記上層における、前記シート圧縮部以外の部分の最小密度以上である、吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである(以下、第2発明というときは、この発明をいう)。
本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート、及びこれら両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備する吸収性物品であって、実質的に縦長の形状を有しており、前記表面シートは、肌側に配される上層と吸収体側に配される下層とを有する積層不織布からなり、上層及び下層が一体的に圧縮されて形成された多数のシート圧縮部と、前記シート圧縮部間に位置し、前記下層のみが圧縮されて形成された下層圧縮部とを有しており、前記表面シートは、吸収性物品の長手方向の両側部に、前記上層のみが延出して形成された単層部分を有しており、前記表面シートにおける、前記上層及び前記下層が積層された2層構造を有する部分が、前記吸収性物品の幅方向の中央領域において前記吸収体を被覆しており、該中央領域の両側においては、前記単層部分が該吸収体を被覆している吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである(以下、第3発明というときは、この発明をいう)。
第1発明の吸収性物品の表面シートによれば、表面シート上に供給された液を吸収体にスムーズに導くことができ、液が表層に残ることによる不快感やムレの発生、液が表面を流れることによる漏れ等を効果的に防止することができる。
第2発明の吸収性物品によれば、表面シート上に供給された液を吸収体にスムーズに導くことができ、液が表層に残ることによる不快感やムレの発生、液が表面を流れることによる漏れ等を効果的に防止することができる。
第3発明の吸収性物品によれば、吸収体への液の移行を中央領域に集中させることができると共に中央領域の両側への液の拡散を抑制することができ、漏れ防止性等に優れる。また、中央領域に良好なクッション性が得られるので、フィット性等に優れる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示す生理用ナプキン1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であり、本発明の吸収性物品の表面シートの一実施形態としての表面シート2、液不透過性の裏面シート3、及びこれら両シート間に介在された液保持性の吸収体4を具備し、実質的に縦長に形成されている。
表面シート2は、吸収体4よりも大きい寸法を有し、その長手方向の両側縁部は、吸収体4の非肌当接面側において裏面シート3に接着され、その長手方向の両端部は、吸収体4の前後端よりも外方に延出し、その延出部分において裏面シート3と接合されている。吸収体4と裏面シート3との間には、液不透過性の防漏シート5が配されており、防漏シート5の両側縁部は、吸収体4の両側部を覆って、吸収体4の肌当接面側に位置している。裏面シート3及び吸収体4としては、この種の吸収性物品に通常用いられている材料を特に制限なく用いることができる。防漏シート5としては、ポリプロピレンやポリエチレン等のオレフィン系樹脂製のフィルムや該フィルムと紙をラミネートしたシート、また、撥水性の不織布等が好ましく用いられる。
表面シート2は、図2及び図3に示すように、肌側に配される上層21と吸収体4側に配される下層22とを有する積層不織布からなる。本実施形態の表面シート2は、長手方向及び幅方向を有しており、図1及び図2に示すように、その長手方向の両側部に、上層21のみからなる単層部分25を有している。
表面シート2は、その長手方向を生理用ナプキン1の長手方向と一致させた状態で、上層21及び下層22が積層された2層構造を有する部分20(以下、2層構造部分ともいう)が生理用ナプキン1の幅方向の中央領域(図1に斜線で示す部分)において吸収体4を被覆しており、該中央領域の両側においては、上層21のみからなる単層部分25が吸収体4を被覆している。
生理用ナプキン1は、斯かる構成により、吸収体への液の移行を中央領域に集中させることができると共に中央領域の両側への液の拡散を抑制することができ、横漏れ防止性や経血の広がり防止性に優れている。また、中央領域に良好なクッション性が得られるので、フィット性等に優れている。
本実施形態における表面シート2は、その両側縁部26,26が生理用ナプキン1の長手方向の両側部において吸収体4と裏面シート3との間に接着固定されており、その長手方向の前後端部27,27が生理用ナプキン1の長手方向の両端部において、吸収体4の端縁より延出した裏面シート3に公知の接合手段により固定されている。
表面シート2は、図3に示すように、上層21及び下層22が一体的に厚み方向に圧縮されて形成された多数のシート圧縮部23と、シート圧縮部23,23同士間に位置し、下層22のみが圧縮されて形成された下層圧縮部24とを有する。
上層21及び下層22は、何れも繊維集合体からなる。ここでいう繊維集合体は、各種製法による不織布の他、カード機により得られた不織布化する前の繊維ウエブを含む概念である。
そして、上層21及び下層22は、上層21を形成するための繊維集合体と、下層22を形成するための繊維集合体とを互いに積層させた状態で、これらに一体的に、熱エンボス、超音波エンボス等のエンボス加工を所定のパターンで施すことにより厚み方向に一体化されている。
シート圧縮部23は、このエンボス加工により形成された圧縮部であり、肌側の面と吸収体側の面との間が一体的に圧縮されて、表面シート2における他の部分よりも厚みが小さくなっている。
シート圧縮部23においては、エンボス加工時に加わる熱により、上層の構成繊維同士、上層の構成繊維と下層の構成繊維、及び下層の構成繊維同士が、それぞれ互いに熱融着している。
図4(a)は、本実施形態におけるシート圧縮部23の配置パターンを示す図である。本実施形態におけるシート圧縮部23は、それぞれ円形で多数散点状に分散配置されており、各シート圧縮部23は、その圧縮部23からの距離がそれぞれ等しいその他の6個のシート圧縮部23に囲まれて存在しており、該6個のシート圧縮部23は正六角形を形成するように配置されている。
また、表面シート2は、下層22のみが圧縮されて形成された多数の下層圧縮部24を有している。下層圧縮部24は、上層21を形成するための繊維集合体と、下層22を形成するための繊維集合体とを積層させる前に、下層22を形成する繊維集合体のみに、熱エンボス、超音波エンボス等のエンボス加工を所定のパターンで施すことにより形成されたものである。
下層圧縮部24においては、エンボス加工時に加わる熱により、下層の構成繊維同士がそれぞれ互いに熱融着している。下層において、下層圧縮部24は、圧縮されていない他の部分よりも厚みが小さくなっている。
図4(b)は、本実施形態における下層圧縮部24の配置パターンを示す図であり、図4(a)と同一縮尺の図である。本実施形態における下層圧縮部24は、それぞれ円形で多数散点状に分散配置されており、各下層圧縮部24は、その圧縮部24からの距離がそれぞれ等しい6固の下層圧縮部24に囲まれて存在しており、該6個の下層圧縮部24は正六角形を形成するように配置されている。
尚、下層圧縮部が、シート圧縮部間に位置するという表現には、隣接する2つのシート圧縮部同士を結ぶ直線上に下層圧縮部が1つ又はそれ以上存在する場合の他、3つ以上のシート圧縮部が形成する多角形(各角部にシート圧縮部が存在する多角形)状の領域内に下層圧縮部が必ず1つ又はそれ以上存在する場合も含まれる。本実施形態においては、3つのシート圧縮部が形成する三角形状の領域内に、複数(3〜6個程度)の下層圧縮部24が存在している。
本実施形態の表面シート2は、下層22における、シート圧縮部23及び下層圧縮部24以外の部分、即ち実質的に圧縮されていない部分(以下、下層非圧縮部という)29の最小密度ρ2が、上層21における、シート圧縮部23以外の部分(以下、シート非圧縮部という)28の最小密度ρ1以上である。液の移行性、特に厚み方向の液の移行性を向上させる観点から、下層非圧縮部29の最小密度ρ2は、シート非圧縮部28の最小密度ρ1よりも高いことが好ましく、特に最小密度の比(ρ2/ρ1)が1.1〜10であることが好ましい。尚、下層非圧縮部29の最小密度ρ2は0.01〜0.2g/cm3であることが好ましく、シート非圧縮部28の最小密度ρ1は0.001〜0.1g/cm3であることが好ましい。
ここで、シート非圧縮部28及び下層非圧縮部29それぞれの最小密度ρ1,ρ2は、以下のようにして測定することができる。
各層の厚み及び単位面積当たりの重量(坪量)から算出する。各層の厚みは、2つのシート圧縮部23又は2つの下層圧縮部24を通る直線上で、複合シートをカッター等で圧力を加えないように切断し、シート非圧縮部28と下層非圧縮部29の厚みを測定する。厚み測定は、KEYENCE社のデジタルHFマイクロスコープ(モデルVH8000)を用いて、上層のシート非圧縮部28および下層の下層非圧縮部29の最大厚み部の厚みを計測する。各層の単位面積当たりの重量(坪量)は上層と下層を剥がしてそれぞれ測定する。
密度は次式により算出する。 密度ρ=坪量/厚み
また、下層非圧縮部29の見掛け密度を高め、上層21から下層22への液の移行性を向上させる観点から、下層圧縮部24の配置ピッチP2〔図4(b)参照〕は、シート圧縮部23の配置ピッチP1〔図4(a)参照〕よりも小さいことが好ましく、配置ピッチの比(P2/P1)が0.1〜0.7であることがより好ましい。
シート圧縮部23及び下層圧縮部24の配置ピッチは、ドット状の圧縮部が多数分散配置されている場合には、最も接近した2つの圧縮部それぞれの中心点同士間の距離であり、曲線又は直線状の圧縮部が多数平行状に配置されている場合には、相隣接する2本の圧縮部それぞれの中央線(幅を二等分する線)同士間の最短距離である。
尚、ドット状の圧縮部23,24を多数分散配置する場合の各圧縮部の形状は、円形の他、楕円形、三角形、四角形、菱形、ハート形等の任意の形状とすることができる。両圧縮部23,24は、それぞれ、表面シートの長手方向及び幅方向の両方向に非連続的なドット状であることが好ましいが、表面シートの長手方向又は幅方向に連続的な線状であっても良い。ドット状の圧縮部23,24は、シートの2層構造部分20の全体に亘って均一に分散配置されていることが好ましい。
下層非圧縮部29の見掛け密度を高め、上層21から下層22への液の移行性を向上させる観点から、シート圧縮部23よりも下層圧縮部24の方が、表面シート2の同一面積中の個数及び/又は総面積が大きいことが好ましく、シート圧縮部23の前記個数と下層圧縮部24の前記個数との比(前者/後者)が1/4〜1/50であることがより好ましく、また、シート圧縮部23の前記総面積と下層圧縮部24の前記総面積との比(前者/後者)が1/2〜1/800であることがより好ましい。
また、風合いや肌触りと液の移行性の観点から、シート圧縮部23の表面シート100mm2当たりの個数は1〜20であることが好ましく、同面積当たりのシート圧縮部23の総面積は0.1〜35mm2であることが好ましい。また、液の移行性の観点から、下層圧縮部24の表面シート100mm2当たりの個数は4〜35であることが好ましく、同面積当たりの下層圧縮部24の総面積は5〜80mm2であることが好ましい。
尚、上記個数および総面積並びにそれらの比に関しては、100mm2当たりで測定するが、測定する領域は均一パターンでシート圧縮部23および下層圧縮部24が形成されている箇所で行う。また、下層を形成するための繊維集合体に形成した圧縮部が、シート圧縮部23と重なっている場合のその重なり部分は、下層圧縮部24の個数又は総面積算出の際の面積に参入しない。
表面シート2は、厚み方向の液の移行性を向上させる観点から、肌側の面から吸収体側の面に向かって、構成繊維の繊維径が漸次又は段階的に減少していることが好ましい。
構成繊維の繊維径が段階的に減少している具体的形態としては、上層21を構成する繊維の繊維径よりも下層22を構成する繊維の繊維径が小さい形態、それぞれの層に異なる繊維径の繊維を混合して上層21を構成する繊維の平均繊維径よりも下層22を構成する繊維の平均繊維径が小さい形態、等を挙げることができる。
異なる繊維径の繊維を上層21及び下層22の何れか一層又は両層それぞれに混在させた場合、上層21又は下層22の平均繊維径は、上層又は下層を構成する繊維の重量比率から求めることができる。例えば、上層を繊維径3dtexの繊維75重量%と4dtexの繊維25重量%とから構成した場合、該上層の平均繊維径は3.25dtex(=3dtex×0.75 + 4dtex×0.25)である。
構成繊維の繊維径が漸次減少している具体的形態としては、上層21を構成する繊維集合体及び/又は下層22を構成する繊維集合体の内部に、肌側の面から吸収体側に向かって繊維径が小さくなる繊維径の勾配を有する形態を挙げることができる。
上層及び下層を構成する繊維としては、パルプ繊維、レーヨン、コットン、酢酸セルロース等の親水性繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミド等の縮合系繊維、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル等のビニルモノマー重合体の繊維等が挙げられる。これらは単一の成分からなるものでも複数成分からなるサイド・バイ・サイド型又は芯鞘型等の複合繊維であっても良い。疎水性の合成繊維は、親水油剤により親水化されていることが好ましい。尚、本実施形態の表面シートにおける下層は、高速生産時の加工性の観点では、熱収縮性繊維、特に潜在捲縮性繊維を含んでいない方が好ましい。熱収縮性繊維は、熱可塑性ポリマー材料からなり且つ熱収縮性を有するものであり、潜在捲縮性繊維は、加熱される前は、従来の不織布用の繊維と同様に取り扱うことができ、且つ所定温度での加熱によって螺旋状の捲縮が発現して収縮する性質を有する繊維である。
シート圧縮部23及び/又は下層圧縮部24を熱エンボス、超音波エンボス等のヒートセット性に優れたものとし、それにより表面シートの上層―下層間の接着性を向上させる観点から、上層及び下層は、それぞれ、少なくとも表面の一部がポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン等の熱可塑性繊維からなる熱融着性繊維(鞘成分が熱可塑性樹脂からなる複合繊維,全体が熱可塑性樹脂からなる繊維等)を含むことが好ましく、熱融着性繊維の含有量は、上層及び下層それぞれの重量に対して70〜100%であることが好ましい。
本実施形態の表面シートは、下層22を形成するための繊維集合体にエンボス加工を施して下層圧縮部24を形成した後、これに上層21を形成するための繊維集合体を積層し、その状態において、これらに一体的にエンボス加工を施すことにより得られる。
尚、シート圧縮部23及び下層圧縮部24を形成する方法としては、エンボス加工に代えて、接着剤等を用いることもできる。
下層22を形成するための繊維集合体と上層21を形成するための繊維集合体は、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布等制限ないが、未圧縮部の嵩高性および圧縮部付近の繊維の高密度化の観点から、エアースルー不織布が好ましい。
本実施形態の表面シート2によれば、上層21のシート非圧縮部28内に、シート圧縮部23に近づくにつれて繊維密度が高くなる、水平方向の粗密勾配が形成されているため、図5に示すように、表面シート2の肌側面上に排出(供給)された液Aは、矢印A1に示すように、上層21のシート非圧縮部28内をシート圧縮部23に向かって拡散し、シート圧縮部23の近傍から下層22を経て吸収体側へとスムーズに移行する。それと同時に、前記液Aは、供給された部位から水平方向にあまり拡散(離間)しない地点においても、矢印A2で示すように、シート非圧縮部28と下層非圧縮部29との間の粗密勾配により上層21から下層22へと移行し、更に下層圧縮部24を形成したことにより生じた、下層22内の水平方向の粗密勾配により、上層21と下層22との境界部又は下層22の下層非圧縮部29内を拡散して、該下層22における下層圧縮部24近傍から吸収体側へとスムーズに移行する。
このようにして、表面シート2上に排出(供給)された液は、表面シートの表面に残ることなく、迅速に吸収体に移行する。そのため、表面シートの表層に液が残ることによる不快感やムレの発生、液が表面を流れることによる漏れ等を効果的に防止することができ、更には経血等の色を有する液を吸収させる場合には、その色を目立たないように隠蔽する効果に優れている。
尚、本発明の表面シートは、加工性及び風合いの観点から、上層21及び下層22が積層された2層構造部分20の坪量が20〜70g/m2、特に30〜60g/m2であることが好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
例えば、表面シートは、長手方向の前後端部に上層21のみからなる単層部分25を有するものであっても良く、該表面シートを、生理用ナプキン1の長手方向の両側部それぞれに単層部分25が位置するように、その長手方向を生理用ナプキン1の幅方向に一致させて配置しても良い。また、表面シートの全体が上層21及び下層22からなる2層構造を有していても良い。シート圧縮部23及び下層圧縮部24は吸収性物品の少なくとも排泄部に形成されていればよく、表面シート全体又は2層構造部分の全体に形成されていなくてもよい。
また、本発明の表面シートは、上層21及び下層22を貫通する立体開孔を有し、該立体開孔の内壁面に複数のシート圧縮部23が配置されているものであっても良い。そのような表面シートは、例えば、上記実施形態の表面シート2を、多数の穿孔ピンを周面に有する押し型ロールと穿孔ピンが挿入される多数の受け孔を有する受け型ロールとの間に挿通し、該表面シート2に開口を形成することにより得られる。
また、本発明の吸収性物品は、生理用ナプキンの他、失禁パッド、パンティライナー、使い捨ておむつ等であっても良い。
図1は、本発明の吸収性物品の表面シートの一実施形態としての表面シート及びそれを用いた生理用ナプキンを示す斜視図である。 図2は、図1のI−I線断面を示す概略図である。 図3は、図1に示す表面シートの厚み方向の断面の詳細を示す断面図である。 図4(a)は、シート圧縮部の配置パターンの好ましい例を示す図であり、図4(b)は、下層圧縮部の配置パターンの好ましい例を示す図である。 図5は、本発明の表面シートの機能を説明するための図で、表面シートの厚み方向の断面を模式的に示す図である。
符号の説明
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
20 2層構造部分
21 上層
22 下層
23 シート圧縮部
24 下層圧縮部
25 単層部分
3 裏面シート
4 吸収体

Claims (6)

  1. 肌側に配される上層と吸収体側に配される下層とを有する積層不織布からなり、上層及び下層が一体的に圧縮されて形成された多数のシート圧縮部と、前記シート圧縮部間に位置し、前記下層のみが圧縮されて形成された下層圧縮部とを有し、前記下層における、前記シート圧縮部及び前記下層圧縮部以外の部分の最小密度が、前記上層における、前記シート圧縮部以外の部分の最小密度以上である、吸収性物品の表面シート。
  2. 前記シート圧縮部よりも前記下層圧縮部の方が、個数及び/又は総面積が大きい請求項1記載の吸収性物品の表面シート。
  3. 前記下層圧縮部の配置ピッチが、前記シート圧縮部の配置ピッチよりも小さい請求項1又は2記載の吸収性物品の表面シート。
  4. 前記表面シートは、肌側の面から吸収体側の面に向かって、構成繊維の繊維径が漸次又は段階的に減少している請求項1〜3の何れか記載の吸収性物品の表面シート。
  5. 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート、及びこれら両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備する吸収性物品であって、
    前記表面シートが、請求項1記載の表面シートである吸収性物品。
  6. 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート、及びこれら両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備する吸収性物品であって、実質的に縦長の形状を有しており、
    前記表面シートは、肌側に配される上層と吸収体側に配される下層とを有する積層不織布からなり、上層及び下層が一体的に圧縮されて形成された多数のシート圧縮部と、前記シート圧縮部間に位置し、前記下層のみが圧縮されて形成された下層圧縮部とを有しており、前記表面シートは、吸収性物品の長手方向の両側部に、前記上層が延出して形成された単層部分を有しており、
    前記表面シートにおける、前記上層及び前記下層が積層された2層構造を有する部分が、前記吸収性物品の幅方向の中央領域において前記吸収体を被覆しており、該中央領域の両側においては、前記単層部分が該吸収体を被覆している吸収性物品。

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