JP4094809B2 - 時間可変格子符号 - Google Patents
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Description
(技術分野)
本発明は一般的には格子符号変調を用いたデータ送信方法に係わり、更に詳細には時間可変格子符号を組み込んだ符号変調技法に関する。
【0002】
(背景技術)
格子符号変調はチャンネル容量を増大させ、ビット誤り性能を改善する、符号化と変調とを結合するための技術である。この符号化変調技法は、ウンゲルベック(Ungerboeck)著、セミナ論文「多重レベル位相信号によるチャンネル符号化(Channel Coding With MultilevellPhase Signal)」、IEEE Transaction on Information Theory, Vol IT-28,1982年1月、に記述されているセット・パーティショニングによるマッピングの概念に基づいている。格子符号変調(TCM)は符号化と変調操作とを組み合わせて、電力または帯域幅を増やすことなく通信システムの信頼性を改善することを可能とする。更に詳細には、TCM技術は高次変調技法を畳み込み型符号化技法とをシステムの送信端で組み合わせ、一方システムの受信端では復調と復号を2つの別々のステップとして実行する代わりに、2つの操作を1つに組み合わせている。
【0003】
典型的なTCM技法は符号化器出力を直接、8−PSK配列座(constellation)のような信号配列座の上にマッピングする。符号化とマッピング要素との組み合わせは、良好な誤り性能が得られるように共に最適化される。例えば符号化器は入力として2ビットを受けて、3ビット出力を持ってこれが8−PSK配列座にマッピングされる。この様な場合、符号化器は2/3率で符号化すると言える、すなわち2入力ビットが3つの符号化出力ビットを生成する。信号配列座内の各々の点は、バイナリ・システムでは2つの取りうる値の1つを取るはずであるので、希望する信号配列座内の点の数の2を底とする対数に等しい数の符号化出力ビットを持つ必要がある。従って、8点配列座が使用されている場合、3つの符号化出力ビット(すなわち23=8点)が無ければならない。格子符号が受信されシステム受信機によって復号される際に、格子の各々の分岐は1つの8−PSKシンボルに対応し、これはソフトウェア判定復号を容易にする。
【0004】
しかしながら8−PSK配列座を用いた3/4の様な率を実現する場合は問題を生じる。符号化された出力は信号配列座内の単一信号にマッピングされるのが望ましい。率3/4符号化器の4ビット符号化出力を8−PSKシンボルに、格子分岐毎に1つの8−PSKシンボルのみが存在するようにマッピングする明確な方法は存在しない。先に説明したように2を底とする対数を使用すると、3/4率符号化器は少なくとも16点信号配列座を必要とするはずである。より高次の信号配列座は最終的により広い帯域幅と電力源とを必要とするので、より小さな信号配列座を効率的に使用してTCMアプリケーションで生成された符号化出力ビット・ストリームを変調するための実際的な方法が必要である。
【0005】
(発明の概要)
本発明は格子符号化変調技法を提供し、これは符号化器出力を以前は矛盾すると考えられていた信号配列座に直接マッピングすることを可能とする。例えば、本発明を使用して3/4率符号化器の出力を8点信号配列座の上に直接マッピングすることが可能であり、これは過去には16点配列座が必要であると考えられていたものである。この結果は時間可変格子符合を用いて実現される。
【0006】
時間可変格子符号は可変率符号化器を用いて得られ、これはその出力に希望する信号配列座上に直接マッピングするために正しいビット数を生成する。符号化器の符号化率を周期的な時間間隔で変化させることにより、多数の異なる符号化率が得られる。例えば可変率符号化器は異なる時間間隔で2/3および3/3の符号化率が得られる。この例において、率3/4符号は最初の6入力ビットを率2/3で符号化し、最後の3入力ビットを率3/3で符号化して得られる。最初の6入力ビットは3つの格子段を表し、最後の3入力ビットは4番目の格子段を表す。4つの格子段全体に渡って、全部で9個の入力ビットと12個の出力ビットが存在し、実効的な3/4率を与える。しかしながら各々の段で3出力ビットのみが生成されるので、これは8点信号配列座に直接マッピングできる。
【0007】
本発明の符号化方法を実現する1つのやり方は、異なる符号化率を有する2つの畳み込み符号化器の間で入力データストリームを切り替えることである。畳み込み符号化器はシフトレジスタと結合器とを用いて実現できる。各々の符号化器は同じ数のシフトレジスタ段を含むはずである。入力が1つの符号化器からもう一方へ切り替えられると、その時点まで使用されていた符号化器の内容が別の符号化器の中へシフトされる。
【0008】
本発明の時間可変格子符号を実現する別の方法は、2つの異なるパンクチャ・パターン(puncture pattern)を用いて信号畳み込み符号化器の出力をパンクチャ(puncture)することである。あらかじめ定められた時点で、パンクチャ・パターンが切り替えられ、これによって2つの異なる符号化率が実現される。畳み込み符号化器の格子段を異なるレベルの集合体で集合することにより、結果として格子が時間可変となる。例えば、畳み込み符号化器の格子が状態毎に2つの分岐を持っているとすると、第1パンクチャ・パターンは2つの格子段を覆い、また第2パンクチュアリング・パターンは3つの格子段を覆うことになる。2つおよび3つの格子段を集合することにより、それぞれ4つの分岐と8つの分岐とを具備した時間可変格子が得られる。
【0009】
本発明の時間可変格子符号を実現するための第3の方法は、複数の符号化器を対照表としてメモリ装置の中に格納することである。各々の符号化器は2つの対照表を有し、その1つは符号化器の特定の現在状態に関して各々の入力シンボルの間に生じる状態遷移の情報を含み、もう1つの表は特定の状態遷移を与える符号化器の出力に関する情報を含む。各々の入力シンボルに対して、符号化器はその状態を更新し1つの出力を発する。あらかじめ定められた時点で、対照表が切り替えられ入力ビットのグループ分けが変更されて時間可変格子が実現される。
【0010】
(発明の詳細な説明)
図1は全体として番号10で示され、格子符号化変調技法を採用しているディジタル通信システムを図示する。システム10は一般的に送信機14と受信機30とを含みこれらは通信チャンネル12で結合されている。送信機14は情報源16,ソース符号化器18、チャンネル符号化器20および変調器22を含む。情報源16はソース・データ・ストリームを具備し、これは最終的に受信機30に運ばれる。このソース・データはディジタル化された形式を仮定されており、直接ソース符号化器18に送られる。ソース符号化器18は冗長性を除去するかまたはソース・データ・ストリームをランダム化して、最大の情報内容となるように最適化された情報シーケンスを生成する。このソース符号化器18からの情報シーケンスはチャンネル符号化器20に送られる。
【0011】
チャンネル符号化器20は冗長性の要素を情報シーケンスの中に導入するように設計されており、これはソース符号化器18により符号化出力を生成するように供給される。最初は先に説明したソース符号化器18の機能と競合するように見えるが、実際はチャンネル符号化器20で付加された冗長性が通信システムの誤り訂正能力を強化する働きをする。冗長情報を情報シーケンスの中に制御しながら導入することにより、使用された符号の知識を有する受信機は、その常駐情報を使用して送信中に生じた可能性のある誤りを検出しておそらくは修正することが可能である。
【0012】
変調器22は通信チャンネル12へのチャンネル符号化器20のインタフェースをとる。すなわち、変調器22は符号化出力をチャンネル符号化器20から受信し、チャンネル12の物理的特性に適合しチャンネル12の上で効率的に送信される波形を生成する。「信号配列座」という用語はチャンネル符号化器20の符号化出力のマッピングに利用できる、実現可能な信号波形の組を指すためにしばしば使用される。これらの出力波形、または信号配列座技法は一般的に通信システムの簡素化、最適検出性能、電力要求量、または帯域幅利用性のいずれかの観点から選択される。ディジタル通信システム変調で使用される典型的な信号配列座は、16QAM,8−PSK,4−PSK等を含む。
【0013】
ディジタル通信システム10の受信機30において、復調器32は出力波形(これは送信中にチャンネル12によって劣化されている)を、与えられた時間で処理し、信号配列座内の考えられる信号のどれで送信されたかを判定する。例えば、バイナリ変調が使用されている場合、復調器32は受信した波形を処理し、送信されたビットが0または1のいずれかを決定する。送信されたシーケンスがチャンネル符号化で導入された冗長性を含む場合、復調器32の出力は復号器34に送られ、これは元の情報シーケンスをチャンネル符号化器16で使用されている符号に関する事前の知識から再構築するように試みる。復調器32および復号器34の性能の測度は、復号されたシーケンスの中に誤りが生じる頻度である。最終ステップとして、アナログ出力が希望される場合、ソース復号器36は出力シーケンスを復号器34から受け取り、ソース符号化方法の知識に基づいて信号源14からの元信号の再構築を試みる。再構築された信号と元信号の間の違いは、通信システムで導入された歪みの測度である。
【0014】
次に図2を参照すると、格子符号化変調システム用の符号化器構造が示されており、全体として番号50で示されている。格子符号化器50は畳み込み符号化器52と信号マッピング器60を含む。畳み込み符号化器52は送信されるデータをフォーマットするための特定の誤り制御符号を、その雑音耐性が増加するように実行する。畳み込み符号化器52はソース符号化器16から提供された情報シーケンスを受信し、高い雑音耐性を有する符号化出力を生成する。この符号化出力は続いて信号マッピング器60に送られ、これは続いて符号化出力ビットを適切な信号配列座内の点にマッピングする。マッピング技法は送信されたシーケンスのユークリッド距離が最大と成るように選択される。
【0015】
改善されたユークリッド距離を保証する方法はセット仕切によるマッピングである。一般的に信号配列座はサブセットに仕切られており、これらのサブセットは全て類似で各々のサブセットが最大距離で分離されるように仕切られている。図3は8−PSK信号配列座の仕切の1例を示す。信号マッピング器は畳み込み符号化器の符号化出力を2グループのビット、kおよびk2に分割する。kビットは信号配列座の仕切を選択するために使用され、一方k2ビットは仕切内の点を選択するために使用されている。セット仕切によるマッピング技術は当業者には良く知られており、本発明の重要な特徴では無いので、この技術の更に詳しい説明は省略する。
【0016】
本発明の方法は上記の格子符号化変調システムの改善を含む。当業者には理解されるように、畳み込み符号化器52は典型的に制御された冗長性の要素を、情報シーケンスに誤り制御ビットを挿入することを通じて加える。結果として、畳み込み符号化器52からの符号化出力ビットの数は情報シーケンス内のビット数よりも多くなる。符号化率は情報シーケンス内のビットの符号化出力ビット数に対する比率として定義される。符号化出力ビットの数は変調器またはマッピング器で必要とされる信号配列座の大きさを決定する。
【0017】
過去に於いて、希望する信号配列座の上に直接マッピング出来る、正しい数の符号化出力ビットを生成する符号率を選択する必要が有った。例えば、8点信号配列座が希望された場合、3つの符号化出力ビットを生成する符号が必要であった。符号率3/4が希望された場合は、従って符号化出力を信号配列座に直接マッピング出来るようにするためには16点信号配列座が必要であった。結果として、過去の技術を採用すると、率3/4符号化器の4ビット符号化出力を8点信号配列座にマッピングするための単純な方法は、符号化とマッピングを共に最適化したいと希望する場合は存在しなかった。
【0018】
本発明はこの問題を時間可変格子符号を用いて解決する。希望する符号率は周期的に切り換えられる複数の符号化器の組み合わせを用いて得られる。各々の符号化器は選択された信号配列座の上に直接マッピングするために正しい数の符号化出力ビットを生成する符号率を有する。符号化器を異なる符号化間隔で交互に入れ替えることにより、通常で有れば選択された信号配列座を用いることは実際的では無い符号化率を得ることが可能である。
【0019】
例えば、率3/4符号が本発明の符号化方法を用いて実現できて、これは8−PSK信号配列座の上に直接マッピングされる。希望する率3/4符号を得るために、率2/3符号化器および率3/3符号化器が異なる時間間隔で採用される。2つの入力ビットが3つの連続した符号化間隔の間に率2/3符号化器に提供される。その結果、全部で6入力ビットが処理され、結果として9個の符号化出力ビットが生成される。4番目の符号化間隔において、次の3つの入力ビットが率3/3符号化器に提供され、これは3つの符号化出力ビットを生成する。従って4つの符号化間隔の全てに対して、全部で9つの入力ビットと12個の符号化出力ビットが存在し実行的な率として3/4が得られる。好適に各々の符号化間隔において、3つの符号化出力ビットのみが生成され、これは直接8−PSK信号配列座にマッピングできる。
【0020】
本発明の符号化方法は結果として時間可変格子符号となり、これは図4に示されている。図4を参照すると時間可変格子符号を表す格子構造が示されており、全ての符号化間隔において率1/4符号と率2/4符号の間で交互に変化している。各々の列は符号化間隔または段を表し、各々の円は個別の状態を表す。格子構造の分岐は2つの隣接する符号化間隔内の状態間の遷移を表す。経路は格子構造を通して延びる一連の接続された分岐である。率1/4符号が使用される場合、格子構造内の1つの状態毎に2本の分岐が存在する。率2/4が使用される時、格子構造内の1つの状態毎に4本の分岐が存在する。格子構造を通る全ての経路は符号化器で生成された有効符号ワードの1つの唯一無二のシーケンスに対応する。
【0021】
本発明の符号化方法を実現するには多くの方法が可能である。3つの方法が以下に記述されていて、多重符号化法、パンクチャ法、および対照表法と呼ばれている。多重符号化法では、入力データストリームまたは情報シーケンスは異なる符号率を有する複数の符号化器の間で切り換えられる。パンクチャ法では異なる符号率は、異なるパンクチャ・パタンを信号符号化器の出力に適用することにより実現される。対照表法では、多重符号化器はメモリ装置内の対照表として実現される。プロセッサは適切な出力と状態遷移を与えられた入力および現在状態から「対照」する。
【0022】
図5は上に述べた拡張型格子符号化変調技法の多重符号化器実現方法を図示する。この場合、格子符号化器70は一対の符号化器72と74、1つの入力制御器84、および1つの出力制御器86を含む。符号化器72および74は図6に示すように、シフトレジスタ76,78と結合ノード80,82の形式で実現されている。符号化器72は2つのシフトレジスタ76と4つの結合ノード80を含む。2つのシフトレジスタ76は全部で6個の遅延セルを有する。符号化器72は2つのソース符号化入力ビットを受信し、4つの畳み込み符号化出力ビットを生成し、従って符号率2/4が実現される。符号化器74は3つのシフトレジスタ78と4つの結合ノード82を含む。3つのシフトレジスタ78はまた全部で6個の遅延セルを有する。しかしながら符号化器74は3つのソース符号化入力ビットを受信し4つの畳み込み符号化出力ビットを生成するように構成されており、従って符号率3/4が実現される。
【0023】
シフトレジスタ76、78の要素は予め定められた方法で、それぞれの結合ノード80,82に接続されている。各々のノード80,82は入力をシフトレジスタ76、78の1つまたは複数の遅延セルから受信し、結合アルゴリズムのアプリケーションを通して、1つまたは複数のビットを含む単一出力を生成する。このシフトレジスタ内容の処理は動作中の符号化器72,74に対して各々の符号化間隔で実施され、従って4つの符号化出力ビットの全補数を生成する。
【0024】
新たな入力データビットが符号化器72,74に与えられると、各々のシフトレジスタ76、78の内容は右へ1つ位置をシフトされる。例えば、符号化器72は2つの入力ビットを受信し、これは遅延セル1と4に挿入され、一方遅延セル1および4の以前の内容はそれぞれ遅延セル2および5の中へ右にシフトされる。同様の方法で、先に遅延セル2および5を占有していたビットがそれぞれ遅延セル3および6の位置のなかへ右にシフトされる。右へシフトされると、遅延セル3および6の以前の内容は符号化器72からシフトされて外に出される。符号化器74は3ビットを受信することを除いて同様の方法で動作する。
【0025】
符号化器72および74は協調して動作し、いずれの符号化器が単独では得ることの出来ない実効符号率を全体として生成する。この協調動作は入力および出力制御器84および86によって促進される。実際、これらの制御器84および86は単独の、特定符号化器72,74を効率的に起動しており、これは選択された符号化器入力端子を情報シーケンスに、また選択された符号化器出力端子を信号マッピング器60に同時に接続することでなされる。制御器84,86が新たな符号化器を選択した時点で、以前の符号化器に関連するシフトレジスタの内容は新たに選択された符号化器の対応するシフトレジスタに移される。例えば符号化器72がある時間間隔の間動作していて、2つの入力ビットを受信し4ビット出力を生成していたと仮定する。次の時間間隔で制御器54および58が次に符号化器74が動作され、一方符号化器72を停止されるべきと決定する。その結果、停止される符号化器72の遅延セル1から6の内容が、動作される符号化器74の対応する遅延セル1から6に移される。従って情報シーケンスは符号化器74に向けられ、ここで3ビットがストリームから入力として受け取られ、4ビット符号化出力が生成されてマッピング器60に与えられる。この符号化器72,74を動作させたり停止する処理は希望する実効符号率が得られるように周期的に実施される。適切に設計することにより、符号化器72および74を交代または切り換えることにより実現される実効符号率は、同一の実効符号率が単一符号化器を用いて実現される場合よりもより小さな信号配列座を使用するように変更出来る。
【0026】
次に図7を参照すると、格子符号化器90が示されており、これは本発明に基づく符号化のパンクチャ法を実現している。格子符号化器90は畳み込み符号化器92と一対のパンクチャ・バッファ94を含む。畳み込み符号化器92は入力ビット・ストリームをソース符号化器から受け取り、2ビットを含む中間出力を生成する。従って符号化器92は実効1/2符号率を具備する。各々のビットはそれぞれのパンクチャ・バッファ94に回送され、これは畳み込み符号化器92の中間出力を一次的に保持する。2つの異なるパンクチャ・パタンが別々のパンクチャ・パタン表96の中に格納されており、異なる時間に畳み込み符号化器92の中間出力をパンクチャするために使用される。
【0027】
一般的に、パンクチャ式畳み込み符号化器は1つまたは複数のビットを中間出力から周期的に除去することにより、より高い率の符号を実現する。典型的に、複数のビットは順番にパンクチャ・バッファ94の中に、時間間隔毎に1ビットがバッファに入るようにロードされる。従って、パンクチャ・バッファを完全に満たすのに必要な時間を此処ではパンクチャ周期と呼ぶが、これはパンクチャ・バッファ94内に含まれるビット数に比例する。各パンクチャ周期の終わりに、パンクチャ・パタン表96内に格納されているパンクチャ・パタンがパンクチャ・バッファ94の内容に適用され、結果として特定のビットがバッファ94から除去(またはパンクチャ)される。パンクチャ・バッファ94の残りの内容が続いて出力される。
【0028】
本発明の方法は必然的にパンクチャ処理の結果の符号化出力ビットの数が一定に残るように要求するので、一定信号配列を使用することを容易とする。これはパンクチャ・バッファ周期と関連するパンクチャ・パタンを注意深く選択することで実現できる。例えば、8−PSK変調技法で使用するために3つの符号化出力ビットが要求される場合、3パンクチャ周期を処理するパンクチャ・バッファ94が、任意の可変パンクチャ・パタンと組み合わせて用いられ、これは結果的に全部で6ビットから3ビットを除去する。結果として全部で4ビットから1ビットを除去する可変パンクチャ・パタンと一緒に使用される場合は、周期が2のパンクチャ・バッファ94も使用可能であろう。
【0029】
提示された実施例において、可変符号率はパンクチャ周期とパンクチャ・パタンを格納しているパンクチャ表96を周期的に切り換えることで実現できる。このパンクチャ・パタンの切り換えの結果、2つの異なる符号率が得られる。例えば、全部で6の中間出力ビットから3つを除去することにより、実効符号率は1/1となる。全部で4の中間出力ビットから1つを除去することにより、実効符号率は2/3となる。これらの率は中間出力を生成するために率1/2の畳み込み符号化器が使用されていると仮定している。
【0030】
復号は畳み込み符号化器92の格子構造を2つまたは3つの格子段に渡って集合する事により実現できる。格子段を異なるレベルの集合体と共に集合することにより(例えば、2つまたは3つの格子段に渡る集合)、格子が時間可変となる。例えば、畳み込み符号化器92の基本格子が状態毎に2本の分岐を持つ場合、2つの格子段に渡るパンクチャおよび集合の結果、状態毎に4本の分岐が得られる。同様に3つの格子段に渡るパンクチャおよび集合の結果、状態毎に8本の分岐が得られる
【0031】
図8は本発明に基づく対照法を実現する、拡張型格子符号化変調技法の別の実現方法を図示する。この実施例において、2つの符号化器は対照表として不揮発メモリ装置の中に格納されている。符号化器100はプロセッサ102を含み、これは入力ストリームをソース符号化器18から受信する。プロセッサ102には第1対照表104と第2対照表106が接続されている。これらの表104および106は従来型符号化格子の表型表現を具備する。対照表104および106の指標フィールドはソース符号化器から提供される入力ビットと符号化器100の現在状態とを含む。表104および106の出力フィールドは出力ビットと符号化器100の次の状態とを含む。従って、対照表104および106内の各々のレコードは符号化器の現在状態と入力の唯一無二の組み合わせに対応する。
【0032】
任意の時間間隔において、プロセッサ102は対照表104および106の何れを使用するかを決定する。ソース符号化器18からの入力と符号化器100の現在状態とに基づいて、プロセッサ102は対応する出力と新たな状態とを稼働中の表104,106から「対照」する。選択された出力はマッピング器60に通される。新たな状態を用いて符号化器100の状態が交信される。周期的な時間間隔で、対照表104,106が切り換えられて時間可変格子が実現される。
【0033】
説明した3つの方法のいずれか1つで生成された時間可変格子符号はビタビ復号器を用いて復号出来る。ビタビ・アルゴリズムは畳み込み符号に対する最尤復号アルゴリズムである。先に示したように、符号化器で生成された有効符号ワードの各々のシーケンスは格子構造を通る唯一無二の経路の1つに対応している。ビタビ・アルゴリズムは、有限個数の格子段に対して同時に1つの段に動作し、送信された符号ワードに対応する格子経路を見つけようとする。これは格子構造を通る経路を見つけることに相当する。
【0034】
格子構造の最短経路を見つけるために、復号器は格子の各々の分岐に分岐距離と呼ばれる数値を割り当てる。続いて格子を通る各々の経路に対して、分岐距離の合計である経路距離が割り当てられる。最尤経路(従って最尤符号シーケンス)は最も低い経路距離を具備ものである。ビタビ・アルゴリズムは最少経路距離を見つけるが、これは順に格子を通って移動し各々の段で、格子の各々のノードに対して、最少経路距離を有する1つの「存続経路」を残す。格子の最終段に到達すると、復号器はどの最終「存続経路」が最適であるかを決定し、対応するビットを出力する。当業者には良く知られている、ビタビ・アルゴリズムの更に詳細な説明はプロアキス(Proakis)著、ディジタル通信(Digital Communications)マグロウヒル(McGraw Hill)発行、に示されている。
【0035】
次に図9を参照すると、本発明の時間可変格子符号を復号するための方法を図示する流れ図が示されている。復号器への入力が受信される(ブロック202)。入力を受信した後、復号器は2つまたはそれより多くの格子構造の中から現在の符号化間隔または段に基づいて選択する(ブロック204)。適切な格子構造を選択した後、復号器は1段分だけ存続経路を延長し、延長された経路セグメントに対する分岐距離を計算し(ブロック206)、次の段で各々の状態に対する存続経路を決定する(ブロック208)。続いて復号器は経路履歴を更新する(ブロック210)。次に復号器は格子の最終段に達したか否かを判定する(ブロック212)。達していない場合は、現在格子段または符号間隔を示す指標が1つ更新され、(ブロック214)次の入力が受信される(ブロック202)。この処理は最終格子段に達するまで繰り返される。復号器は次に格子を唯一の存続経路に沿って遡り、単一の送信されたシーケンスに対応する符号シーケンスを決定する(ブロック216)。遡る手順の間、復号器はどの格子段に居るかを記録し、各々の段で対応する格子構造を選択しなければならない。存続経路に対応する送信されたシーケンスが復号器から出力される(ブロック208)。
【0036】
以上より、2つまたはそれより多くの符号化器の間で周期的に切り換えることにより多数の異なる実効符号率が得られ、それらの出力に希望する信号配列座に直接マッピングする正しい数のビットが得られることが理解されよう。結果として得られた時間可変格子符号は従来型ビタビ・アルゴリズムを用いて復号出来る。本発明の復号方法は符号率を選択し、それを希望する信号配列座に整合させる際により多くの自由度を可能とする。
【0037】
もちろん、本発明は本発明の精神および基本的特徴から逸脱することなくここに示された以外の別の方法で実施できる。従って、本実施例は図示のみを目的としたものであって制限するためのものではなく、添付の特許請求の範囲の意味並びに同等の範囲に入る全ての変更は此処に包含されるものと意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はディジタル通信システムのブロック図。
【図2】 図2は格子符号化変調システムの符号化器構造を示すブロック図。
【図3】 図3は8−PSK変調技法用のセット区分けを示す図。
【図4】 図4は時間可変格子符号の格子構造を図示する図。
【図5】 図5は本発明で使用される符号化器の概念的ブロック図。
【図6】 図6は符号化のシフトレジスタ法を実現する符号化器を図示するブロック図。
【図7】 図7は符号化のパンクチュアリング法を実現する符号化器を図示するブロック図。
【図8】 図8は符号化の対照法を実現する符号化器を図示するブロック図。
【図9】 図9は本発明の時間可変格子符号を復号するための方法を図示する流れ図。
Claims (2)
- 入力データ・ストリームの符号化装置であって:
a.第1の選択された符号率で前記入力データ・ストリーム符号化し、中間符号化出力を生成する畳み込み符号化器と;
b.前記中間符号化出力をパンクチャして第1符号化出力を生成するためのパンクチャ・バッファを含み、ここでパンクチャ・バッファはパンクチャ周期とパンクチャ・パタンを、何れのパンクチャ周期の間に生成される出力ビットの総数が一定となるように周期的に変更する、前記符号化装置。 - 請求項1記載の符号化装置が更に、前記パンクチャ段の符号化出力を信号配列座の上にマッピングするためのマッピング器を含む、前記符号化装置。
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