JP4095567B2 - カール矯正装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カール矯正装置及び画像形成装置に関する。
従来の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置においては、画像形成部に設けられた像担持体である感光ドラム(電子写真感光体)に形成されたトナー像をシートに転写した後、定着装置にシートを搬送するようにしている。ここで、この定着装置は、シート上のトナー像を加熱するための加熱ローラと、これに圧接する加圧ローラとを備えたものであり、この加熱ローラ及び加圧ローラによってトナー像が転写されたシートを加熱及び加圧することにより、トナー像がシートに定着される。
そして、このように定着装置によりトナー像が定着されたシートは、この後、ソート、ステイプル、穴あけ等の処理を行うシート処理装置に送られる。また、シートの両面に画像を形成する場合には、片面に画像が形成されたシートを、両面パス(再搬送通路)を経て再度、画像形成部に搬送することにより、裏面に画像を形成するようにしている。
ところで、このような画像形成装置の場合、一般的にシートに多量のトナー像を載せて定着を行うと、トナー像を載せた画像面側に反った、トナー像側に凹となるカールが発生する場合がある。また、トナーのほとんど載っていない薄いシートに対して定着を行うと、トナー像を載せていない非画像面側に反ったトナー像側に凸となるカールが発生する場合がある。
ここで、このようにカールしたシートがシート処理装置や両面パス等に送られると、搬送不良(ジャム)やソート不良等の問題を発生させるおそれがあった。また、両面画像形成の際、再度、画像形成部に搬送されると、カールの大きさや向きによってシートが感光ドラムに巻き付いて感光ドラムからの分離不良を起こしたり、逆に転写ドラムに良好に巻き付かないで転写不良を起こすという場合もある。
このため、従来の画像形成装置においては、カール矯正装置を設け、このカール矯正装置によりシートのカールを取り除いたり、逆にシートにカールを付ける矯正を行うようにしている。
図17は、このような従来のカール矯正装置の構成を示すものであり、このカール矯正装置においては、(a)に示すように比較的軟質なローラ51に硬質なローラ54を押し当てることにより、或いは(b)に示すように比較的軟質なベルト53に硬質なローラ54を押し当てることにより硬質なローラ54を軟質なローラ51、或はベルト53にくい込ませてニップを形成するようにしている。
そして、このように形成されたニップにシートPを通過させ、この際、シートPを硬質なローラ側に撓ませながら搬送することにより、カールを矯正するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、例えば軟質なローラ51を外径φ20程度、ゴム硬度25°(ASKAR C)のスポンジローラとし、硬質なローラ54をφ6〜8程度の金属ローラとすると、適正なカール矯正が可能となる。なお、この時、金属ローラをスポンジローラに押し付ける押圧力は、総圧で50〜60N程度必要になるため、金属ローラをスポンジローラに押し付ける場合、両端が支持されている金属ローラの長手方向中央部に撓みが生じる。そこで、これを防止するため、金属ローラの長手方向中央下部に撓みを防止する支持部材54を設けていた。
また、定着装置では、トナー及びシートの加熱ローラ又は加圧ローラへの付着を防止するため、定着装置を通過するシートにオイルを塗布したり、トナー自体にオイル成分を持たせたりしている。しかし、このようなシートが、定着後、定着装置の下流に配置されたカール矯正装置を通過すると、トナーやオイル、ごみ、紙粉等の汚れがスポンジローラ及び金属ローラに転着され、特に金属ローラの撓みを防止する中央の支持部材54との接触面には汚れが蓄積され易い。
そして、このような状態のカール矯正装置にシートが通過すると、スポンジローラ及び金属ローラに転着された汚れのうち、特に中央の支持部材との接触面に蓄積された汚れが、シートに転着して画像不良が発生してしまう。また、シートの画像面だけではなく裏面についても同様のことが生ずる。
そこで、このような画像不良等の発生を防止するよう、例えば図18に示すように、比較的汚れの蓄積が多い中央の支持部材54の周辺にクリーニングユニット55を設けて、シートPに汚れが転着することを防止するようにした構成や、図19に示すように、金属ローラ52を支持している中央の支持部材54内にクリーニング部材56を装備し、スポンジローラ51、金属ローラ52に汚れが転着しても、クリーニング部材56によって吸収するようにした構成が提案されている。
特開平8−143206号公報
ところで、このような従来のカール矯正装置及びこれを備えた画像形成装置において、金属ローラの長手方向中央部に撓みを防止する支持部材を設けた場合、金属ローラは両端を支持フレームに支持されると共に長手方向中央を支持部により支持される。つまり、金属ローラは3つの支持部で支持されるようになり、このため、3つの支持部に位置ズレやねじれ等が生じた場合には、これらの位置ズレやねじれ等は、金属ローラや3つの支持部のねじれにより吸収される。
しかし、このように金属ローラや3つの支持部が位置ズレやねじれ等を吸収した場合、金属ローラと各3つの支持部との接触力が増大し、スポンジローラ及び金属ローラを駆動するための駆動トルクが増大してしまう。
また、図18に示すようなクリーニングユニット55を設けた場合には装置全体が大型化してしまうと同時に高コスト化してしまう。また、図19に示すように支持部材54にクリーニング部材56を装備すると整備性(メンテナンス性)が大きく劣ってしまう。
一方、従来は、金属ローラのスポンジローラへの食い込み量が一定であったため、シートの種類やカールの大きさに対応したカールの矯正が困難であった。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、駆動負荷の増大を防止すると共に、整備性良く画像不良を防止することのできるカール矯正装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。また、シートの種類やカールの大きさに対応したカールの矯正を行うことのできるカール矯正装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、軟質のシート搬送手段と、前記軟質のシート搬送手段に食い込むように圧接する硬質のシート搬送手段とを備え、2つの前記シート搬送手段のニップで、搬送されるシートのカールを矯正するカール矯正装置において、装置本体に設けられた支持部と前記硬質のシート搬送手段との間に着脱可能に装着され、両端が支持された前記硬質のシート搬送手段におけるシート搬送方向と直交する方向の中央部を支持する中央支持手段を備え、前記中央支持手段は、前記シート搬送方向と直交する方向の中央部を中心に回転可能に支持され、前記硬質のシート搬送手段に接する少なくとも3つの接触部を保持する保持部材を備え、該保持部材は、前記3つの接触部のうちの1つの接触部を、シート搬送方向にずれた2つの位置のうちの一方の位置に設け、該一方の位置に設けた接触部を他方の位置に設けた他の2つの接触部の間に対応する位置に配置させて保持し、さらに、前記中央支持手段は、装着された際、前記硬質のシート搬送手段を前記軟質のシート搬送手段側に押圧し、前記押圧による前記硬質のシート搬送手段からの反力により前記硬質のシート搬送手段に、シート搬送方向上流側の前記保持部材の接触部及びシート搬送方向下流側の前記保持部材の接触部がそれぞれ当接する位置に自動的に回転することを特徴とする。
本発明では、中央支持手段を着脱自在とすることにより、整備性が良くなり画像不良を防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るカール矯正装置を備えた画像形成装置の構成を示す図である。
同図において、1は画像形成装置、2は画像形成装置本体であり、この画像形成装置本体(以下、装置本体という)の上部にはトナー像が形成される感光ドラム9、中間転写ベルト30等を備えた画像形成部7が設けられ、画像形成部7の下方には左右2つの大容量の給紙デッキ10A,10Bと、上下2つの小容量の給紙カセット19A,19Bとが上下方向に配設されている。また、装置本体2には手差し給紙のための手差し給紙部81Eが設けられている。
そして、画像形成の際には、まず右給紙デッキ10A及び給紙カセット19A,19Bに収納されたシートPは、給紙部81A,81C,81Dにより給紙・分離され、レジスト導入パス16に導かれる。また、左給紙デッキ10BのシートPは、給紙部81Bにより給紙・分離され、給紙デッキパス50、両面パス15を通過してレジスト導入パス16に導かれる。
次に、レジスト導入パス16に導かれたシートPは、レジストローラ26を介して画像形成部7に搬送される。なお、手差し給紙部81Eにより手差しされたシートPは、レジストローラ26を介して画像形成部7に搬送される。そして、このように画像形成部7に搬送されたシートPは、画像形成部7とトナー像の転写ローラ27、搬送部28及び定着部31によりシートP上にトナー像が形成され、定着される。
そして、片面コピーの場合には、シートPは外排出ローラ33により装置本体外へ排出され、排出トレイ35上に積載される。また、反転排出の場合には、反転パス43で反転後、ベルトデカーラー部βによりシートPにつけられたカールが矯正され、排出トレイ35上に積載される。
また両面の場合には、横パス49に搬送されたシートPは、反転パス43で反転後、さらに両面パス15を通過し、スポンジデカーラー部αによりシートPにつけられたカールが矯正され、レジスト導入パス16に導かれる。その後、画像形成部7で再度トナー像が形成・定着されて、装置本体2外へ排出される。
ところで、同図において、8は両面複写時に使用される両面搬送パス15を有する搬送枠であり、この搬送枠8は、給紙デッキ10A,10B、給紙カセット19A,19Bと同様、装置本体2の前面側から引き出し自在となっている。そして、搬送枠8内でジャムが発生した場合には、まず搬送枠8を手前に引き出し、この後、図2に示すように、軸43Cを中心に矢印方向に回動自在な外側の扉43A、或は内側の扉43Bを開放するようにしている。
例えば、ジャムを起こしたシートPが図1に示す横パス49又は反転パス43にある場合には外側の扉43Aを開け、ジャムを起こしたシートPが図1に示す定着部31にある場合には内側の扉43Bを開け、ジャムを起こしたシートPを処理するようにしている。
なお、同図において、55は両面パス15の底面を構成する両面ガイドであり、この両面ガイド55は、搬送枠8の引出し方向の奥側に設けられた不図示の軸により矢印方向に開放可能となっている。そして、ジャムを起こしたシートPが両面パス15にある場合には、両面ガイド55を下方向に下げて両面搬送パス15を開放することにより、ジャムを起こしたシートPを処理するようにしている。
ところで、本実施の形態においては、既述したスポンジデカーラー部α及びベルトデカーラー部βは、この搬送枠8に設けられている。次に、この本発明の特徴であるカール矯正装置の一例としてのスポンジデカーラー部αについて説明する。なお、カール矯正装置は、シートのカールを取り除いたり、逆にシートにカールを付ける矯正を行う装置である。
図3は、スポンジデカーラー部αの構成を示す図であり、図3の(a)において、101は硬質のシート搬送手段である金属ローラ、102は金属ローラ101が圧接する軟質のシート搬送手段であるスポンジローラ、103は金属ローラ101の長手方向中央部に設けられ、金属ローラ101の撓みを防止するよう金属ローラ101の中央部を支持する中央支持手段であるバックアップ部材、120は搬送フレームの一部であり、金属ローラ101と共にバックアップ部材103を挟持して固定する固定部材である搬送右フレームである。金属ローラ101及びスポンジローラ102はそれぞれ前後のフレームに回転可能に支持されていて、金属ローラ101がスポンジローラ102に食い込むように圧接してニップが形成されている。
また、109、110は両面ガイド55の、スポンジデカーラー部αよりも上流に設けられた上流上ガイド及び上流下ガイド、113はスポンジデカーラー部αの下流に設けられた下流下ガイドである。
ここで、上流下ガイド110には、シート先端がスポンジローラ102に引っかからないようにシート先端部を上流上ガイド109に押し上げるための搬送マイラー111が貼り付けられている。なお、この搬送マイラー111は上流下ガイド110に設けられたリブ112により上流上ガイド側に押し上げられている。また、この搬送マイラー111は、両面ガイド55を下方向に開いたとき、図3の(b)に示すようにスポンジローラ102に接触しないような隙間sを確保できるような長さに設定されている。
ところで、バックアップ部材103は、搬送右フレーム120と金属ローラ101との間の空間に着脱自在に装着(挿入)されるようになっている。そして、この空間に挿入された際には、図3の(a)に示すように、バックアップ部材103により押圧されて金属ローラ101が撓み、金属ローラ101がスポンジローラ102にさらに食い込み、金属ローラ101に加わるスポンジローラ102からの反発力fにより、搬送右フレーム120の支持部材としての固定面120aに押し付けられることによって位置が固定されるようになっている。
図4は、このようなバックアップ部材103の斜視図であり、同図において、104はバックアップホルダ、104aはバックアップ部材着脱用つまみ、104bは下流上ガイド、104cは貼り付け面、104dは搬送右フレーム120への固定リブ、104eは、後述するようにバックアップ部材103を装着する際のガイドリブである。
ここで、バックアップホルダ104には、金属ローラ101の中央部と当接して金属ローラ101を保持する保持部材を構成する少なくとも3つのバックアップコロ105,106,107が回転自在に取り付けられている。なお、本実施の形態においては、3つのバックアップコロ105,106,107は、バックアップ部材103の装着方向にずれた2つの位置に設けられ、金属ローラ101の中央部に接する3つの接触部を構成するようになっている。
また貼り付け面104cには金属ローラ表面を清掃するための清掃パッド108が貼り付けられている。そして、このようにバックアップ部材103(の貼り付け面104c)に金属ローラ表面清掃用のクリーニング手段である清掃パッド108を貼り付け、この清掃パッド108を金属ローラ101の表層に当接させることにより、金属ローラ101に付着している汚れがシートに転着することを防止することができ、画像不良の発生を防止することができる。
さらに、本実施の形態においては、搬送枠8を装置本体2の前面側から引き出した後、バックアップ部材着脱用つまみ104aを持ってバックアップ部材103を、図3の(b)に示すように横方向に引抜くことで、清掃パッド108の交換を容易に行うことができるようになっている。また、このようにバックアップ部材103を取り外すことで、バックアップコロ105,106,107の清掃も容易となる。更には、既述したように両面ガイド55を開くことで、金属ローラ101及びスポンジローラ102が剥き出しとなるため、清掃が容易となっている。
次に、このようなバックアップ部材103の装着方法及び固定方法について説明する。
バックアップ部材103を装着する場合は、まず図5の(a)に示すように、バックアップ部材103を、搬送右フレーム120の固定面120aと金属ローラ101との間に、矢印に示す方向から押し込むことにより装着するようにする。
そして、このようにバックアップ部材103を押し込むと、先ずバックアップ部材103の押し込み方向(装着方向)先端側に位置するバックアップコロ106が金属ローラ101の長手方向中央部に接触し、これにより図5の(b)に示すように、金属ローラ101の長手方向中央部が矢印aに示す下方向に変形する。
この後、更にバックアップ部材103を押し込むと、バックアップコロ106との接触が解除され、金属ローラ101の長手方向中央部は、その弾性力(復元力)により矢印bに示す上方向に戻り、先端側のバックアップコロ106と、このバックアップコロ106よりも押し込み方向上流側の他の位置に位置する2つのバックアップコロ105,107とにそれぞれ当接する位置に移動する。
そして、このように金属ローラ101が、押し込み方向の位置をずらして配置された3つのバックアップコロ105,106,107とそれぞれ当接することにより、金属ローラ101の位置が固定されると共に、バックアップ部材103が、3つのバックアップコロ105,106,107により回転可能に保持された金属ローラ101と搬送右フレーム120(の固定面120a)とにより挟持されて固定される。
図6は、このように搬送右フレーム120の固定面120aにバックアップ部材103が固定されている状態を示している。なお、図6の(a)は、固定されている状態のバックアップ部材103を上方から見た図であり、(b)は固定されている状態のバックアップ部材103をシート搬送方向上流側から見た図である。
なお、図6の(a)に示すように、固定面120aにはバックアップコロ105,106,107に対応した逃げ穴120b,120c,120dが形成されている。また、(b)に示すように、搬送右フレーム120の底面には下流下ガイドと同一面をなすガイド面120eが形成されている。
さらに、バックアップホルダ104が押し込まれた際、固定面120aの両側面に臨むようになる2つの固定リブ104dの間隔は、固定面120aの幅よりも2x広くなっている。このため、バックアップホルダ104が押し込まれた際、バックアップ部材103(の2つの固定リブ104d)と、搬送右フレーム120(の固定面120a)との間には隙間が形成されるようになる。また、バックアップホルダ104は摺動性の良い材質(例えばPOM)で形成されている。
そして、このように摺動性の良い材質で形成され、かつ押し込まれた際、固定面120aとの間に隙間が形成されていることにより、バックアップ部材103が、スポンジローラ102に金属ローラ101をくい込ませてニップを形成する際に発生する押圧力fによって金属ローラ101により固定面120aに押し付けられると、バックアップホルダ104は固定面120a上を以下のように摺動する。
即ち、図7に示すように、各バックアップコロ105,106,107と金属ローラ101との3つの接触部より形成される軸方向と、金属ローラ101の軸方向とが一致するように、3つの接触部の軸線と金属ローラ101の軸線との交点Oを中心に、バックアップホルダ104が固定面120a上を矢印方向に摺動回転する。そして、このように摺動回転することにより、バックアップホルダ104の位置が固定される。
つまり、バックアップ部材103が金属ローラ101からの反力により固定面120aに押し付けられると、各バックアップコロ105,106,107が金属ローラ101と均等な圧力で圧接するように、バックアップ部材103が、固定面120a上を摺動回転して金属ローラ101と各バックアップコロ105,106,107のそれぞれの軸心が同一方向に向くように自動調芯され、各バックアップコロ105,106,107と金属ローラ101との3つの接触部より形成される軸方向と、金属ローラ101の軸方向とが一致する。
この結果、金属ローラと各バックアップコロ105,106,107と金属ローラ101との3つの接触部との接触力が小さくなり、少なくとも金属ローラ101を駆動するための駆動トルクを低減することができる。
なお、図8はスポンジデカーラー部αの駆動系統を示した図であり、駆動モータ130からの駆動はプーリ131,132及びベルト133を介してスポンジローラ102に伝達され、これによりスポンジローラ102が回転すると共に、このスポンジローラ102の回転に伴って金属ローラ101が従動回転するようになっている。また、駆動モータ130からの駆動は、ギア135,136によりスポンジローラ102の上流にある搬送ローラ対121、122に伝達されるようになっている。
ここで、本実施の形態における設定を、例えばスポンジローラ102を外形φ18.8、ゴム硬度15°(Asker A)、金属ローラ101を外形φ8、金属ローラ101のスポンジローラ102への進入量を1.5、搬送ローラ対121,122によるシート挟持力を10Nとする。この場合、シート搬送中のモータ130の最大駆動トルクは、バックアップコロを搬送右ステイ120に直接固定した時は約0、24N・mで、本実施の形態のバックアップ部材103にすると約0.2N・mとなり、約2割の駆動負荷低減の効果があった。
このように、バックアップ部材103を着脱自在とすることにより、取り外した際には金属ローラ101及びスポンジローラ102がそれぞれ露出するため各ローラの整備性が良くなり、シートの搬送不良や画像不良等を防止することができる。さらに、バックアップ部材103を装着する際には、バックアップ部材103を、金属ローラ101により搬送右フレーム120(の固定面120a)側に押圧し、かつ金属ローラ101の押圧力によりバックアップ部材103のバックアップコロ105,106,107(保持部材)が金属ローラ101を均等に保持する位置に自動的に移動することで、位置ズレやねじれ等に起因する駆動負荷の増大を防止することが可能となる。なお、シートの材質や剛性等に応じてバックアップ部材103を装着、非装着状態とすることによって、最適なカールの矯正もできるという効果も有する。
なお、これまではカール矯正装置の一例としてのスポンジデカーラー部αを用いて本実施の形態を説明したが、カール矯正装置の他の例としてのベルトデカーラー部βでも同様の効果があり、あらゆるデカーラー構成(カール矯正構成)に対応することができる。
また、これまでの説明においては、バックアップ部材103の保持部として、3つのバックアップコロ105,106,107(図4参照)を備えたものを用いたが、図9に示すように摺動性の良い材質よりなるバックアップホルダ104の金属ローラ101に臨む部分に、保持部として円弧状の接触凹部104fを設けるようにしても良い。
ここで、このような円弧状の接触凹部104fを設けた場合、金属ローラ101により固定面120aにバックアップ部材103を押し付けると、この接触凹部104fに金属ローラ101が入り込むよう方向にバックアップ部材103が摺動回転するようになり、これによりバックアップ部材103を自動調芯することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図10は、本実施の形態に係るスポンジデカーラー部(カール矯正装置)の構成を示す図である。なお、同図において、図3と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図10において、152はバックアップ部材103を固定する固定板であり、この固定板152は、回転ブッシュ151を介して搬送右フレーム120に矢印方向に回転可能に取り付けられている。なお、本実施の形態においては、バックアップホルダ104の2つの位置決めリブ104dの幅と固定板152の幅はほぼ一致しているため、図10の(a)に示す矢印方向からバックアップ部材103を挿入(装着)すると、固定板152に対してバックアップホルダ104(バックアップ部材103)が完全に固定される。
そして、このように回転可能な固定板152にバックアップ部材103を固定することにより、バックアップ部材103は、図10の(b)に示す矢印方向に回転可能となる。
つまり、既述した第1の実施の形態では、バックアップ部材自体を矢印方向に回転可能としたが、本実施の形態においては、固定板152を介してバックアップ部材103を回転可能としている。したがって、本実施の形態においても、既述した第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図11及び図12は、本実施の形態に係るスポンジデカーラー部(カール矯正装置)の構成を示す図である。なお、同図において、図8と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
同図において、161は金属ローラ101のスポンジローラ102への食い込み量である進入量を調整するカム、162はカム161のカム駆動軸であり、このカム駆動軸162は搬送右フレーム120に設けられた固定部160aに垂設された軸受け160bにより回転可能に保持されている。なお、このカム161(カム駆動軸162)は、回転位相の検出制御が可能な不図示のカム駆動モータにより駆動されるようになっている。また、金属ローラ101及びスポンジローラ102の両端は不図示の搬送ステイにより回転可能に保持されている。
163は回動軸164に回動可能に支持されたバックアップ支持板であり、このバックアップ支持板163の回動端部にバックアップ部材103が装着されている。
なお、本実施の形態において、このバックアップ支持板163の回動端部は、搬送右フレーム120に設けられた固定部160aの下方に位置すると共に、この回動端部には、例えば既述した第1の実施の形態の搬送右フレーム120の固定面120aと同様の構成の固定面が設けられている。
そして、この固定面と金属ローラ101との間の空間に、バックアップ部材103が着脱自在に挿入(装着)されるようになっている。そして、バックアップ部材103が、この空間に挿入されると、既述したように、金属ローラ101に加わるスポンジローラ102からの反発力fにより、バックアップ部材103がバックアップ部材103の回動端部に押し付けられることによって位置が固定されるようになっている。
ところで、同図はカム161が一番退避した状態を示しており、このとき金属ローラ101の長手方向中央部のスポンジローラ102への進入量は、図12の(a)に示すようにZ0であり、僅かである。
一方、図13の(a)及び図12の(b)はカム161が90°回転した状態を示しており、この場合、金属ローラ101の長手方向中央部のスポンジローラ102への進入量はZ1であり、このとき金属ローラ101とスポンジローラ102とはほぼ平行になっている。
なお、本実施の形態においては、金属ローラ101及びスポンジローラ102は搬送ステイによりローラ両端部で進入量がZ1になるように固定されている。このため、図12の(a)に示すように進入量がZ0の場合、図11に示すように金属ローラ101はスポンジローラ102により押し曲げられて中央部が上方に撓んだ状態となっている。
また、図13の(b)及び図12の(c)は、カム161が180°回転して金属ローラ101が一番食い込んだ状態を示しており、この場合、金属ローラ101の長手方向中央部のスポンジローラ102への進入量はZ2であり、このとき金属ローラ101はバックアップ104により押し曲げられて中央部が下方に撓んだ状態となっている。
図14は、金属ローラ101のスポンジローラ102への進入量とカール矯正能力の関係を示す図である。ここで、同図において、実線は、カム161により金属ローラ101の長手中央部のみを移動させてスポンジローラ102に進入させ、進入量をZ0からZ2まで変化させたときのカール矯正能力を示している。
ここで、それぞれの状態でのカール矯正能力は、(1)の状態で最小、(3)の状態で最大となり、(2)の状態では、(1)と(3)との中間となる。
また、点線は金属ローラ101全体を移動させてスポンジローラ102に進入させ、進入量をZ0からZ2まで変化させたときのカール矯正能力を示している。そして、この図から明らかなように、(1)及び(3)の状態では、金属ローラ中央部のみを移動させたものと金属ローラ101全体を移動させたものとの差が大きくなるものの、どちらの場合も進入量に応じてカール矯正能力が大きくなることが判る。
よって、金属ローラ全体を移動させなくても、シートのカールの状態に応じてカム161により金属ローラ中央部のみを移動させて進入量を変更するようにすれば、シートのカールを適正に矯正することが可能となる。従って、本実施の形態のように、金属ローラ中央部のみを移動させて進入量を変更するようにすれば、小さい力でシートの種類やカールの大きさに対応したカールの矯正を行うことができる。
ところで、金属ローラ101のスポンジローラ102に対する進入量が固定されていて、スポンジローラ102のゴム硬度が比較的高い場合には、シートの厚みが大きいほどカール矯正能力が大きくなり、シートの厚みが小さいほどカール矯正能力が小さくなる傾向がある。
そこで、例えば金属ローラ101のスポンジローラ102に対する進入量が少ない状態(1)を厚紙用、進入量が中位の状態(2)を普通紙用、進入量が多い状態(3)を薄紙用のように設定すると、どのようなシートに対しても同程度にカール矯正を行うことが可能となる。
なお、本実施の形態では、カム161を用いて金属ローラ101の長手中央部のスポンジローラ102への進入量を変更するようにした構成について説明したが、例えば図15の(a)〜(c)のように、各バックアップコロ105,106,107を、金属ローラ101の進入量がZ0〜Z2となるような高さ位置に、言い換えれば、固定された際、スポンジローラ102との距離が異なるような高さ位置に設けている複数のバックアップ部材103A,103B,103Cを用意し、これをシートの種類及びカール量に応じて選択的に装着することにより、金属ローラ101の長手中央部のスポンジローラ102への進入量を変更することができる。
また、図16の(a)〜(c)のように、金属ローラ101の進入量がZ0〜Z2となるような所定の厚さを有する複数のスペーサ部材150,151を用意し、これをシートの種類及びカール量に応じて選択的に装着することにより、金属ローラ101の長手中央部のスポンジローラ102への進入量を変更することができる。
また、スポンジローラ102が駆動側である場合、金属ローラ101のスポンジローラ102に対する進入量が大きくなればなるほど、シートの搬送速度は大きくなる傾向がある。そして、既述した図8に示されるように、スポンジデカーラー部αの駆動系統がスポンジローラ102の上流(或いは下流)の搬送ローラ対121,122と同一駆動の場合には、バックアップ部材103の位置によってはシートの搬送速度が変化してしまい、この結果、スポンジローラ102と搬送ローラ対121,122との間でシートを引っ張りあったり、シートを押し込んでしまったりすることがある。
このような場合には、図15の(a)〜(c)、或いは図16の(a)〜(c)のようなバックアップ部材103A、103B,103Cやスペーサ部材150,151を用いて金属ローラ101の進入量を調整することで、スポンジローラ102と搬送ローラ対121,122との搬送速度差に起因するシートの引っ張り合いや、シートの押し込みを防止することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るカール矯正装置を備えた画像形成装置の構成を示す図。 上記画像形成装置に設けられた搬送枠の構成を説明する図。 上記カール矯正装置の一例であるスポンジデカーラーの構成を示す図。 上記スポンジデカーラーに設けられたバックアップ部材の斜視図。 上記バックアップ部材の着脱方法及び固定方法を説明する図。 上記バックアップ部材が搬送右フレームの固定面に固定されている状態を示す図。 上記バックアップ部材の自動調芯動作を説明する図。 スポンジデカーラー部αの駆動系統を示した図。 上記バックアップ部材の他の構成を示す斜視図。 本発明の第2の実施の形態に係るスポンジデカーラー部(カール矯正装置)の構成を示す図。 本発明の第3の実施の形態に係るスポンジデカーラー部(カール矯正装置)の構成を示す図。 上記スポンジデカーラー部に設けられたカムの状態と金属ローラの長手方向中央部のスポンジローラへの進入量の関係を説明する図。 上記カムの状態と金属ローラの長手方向中央部のスポンジローラへの進入量の関係を説明する斜視図。 上記金属ローラのスポンジローラへの進入量とカール矯正能力の関係を示す図。 上記スポンジデカーラー部に設けられる複数種類のバックアップ部材の構成を説明する図。 上記スポンジデカーラー部のバックアップ部材と搬送右フレームとの間に挟まれる複数種類のスペーサ部材を説明する図。 従来のカール矯正装置の概略構成を示す図。 従来のクリーニングユニットを設けたカール矯正装置の概略構成を示す図。 従来のクリーニング部材を設けたカール矯正装置の概略構成を示す図。
符号の説明
1 画像形成装置
7 画像形成部
8 搬送枠
101 金属ローラ
102 スポンジローラ
103 バックアップ部材
103A,103B,103C
バックアップ部材
104 バックアップホルダ
104f 接触凹部
105、106,107
バックアップコロ
120 搬送右フレーム
120a 搬送右フレームの固定面
108 清掃パッド
150,151
スペーサ部材
152 固定板
161 カム
α スポンジデカーラー部
β ベルトデカーラー部
P シート

Claims (8)

  1. 軟質のシート搬送手段と、前記軟質のシート搬送手段に食い込むように圧接する硬質のシート搬送手段とを備え、2つの前記シート搬送手段のニップで、搬送されるシートのカールを矯正するカール矯正装置において、
    装置本体に設けられた支持部と前記硬質のシート搬送手段との間に着脱可能に装着され、両端が支持された前記硬質のシート搬送手段におけるシート搬送方向と直交する方向の中央部を支持する中央支持手段を備え、
    前記中央支持手段は、
    前記シート搬送方向と直交する方向の中央部を中心に回転可能に支持され、前記硬質のシート搬送手段に接する少なくとも3つの接触部を保持する保持部材を備え、該保持部材は、前記3つの接触部のうちの1つの接触部を、シート搬送方向にずれた2つの位置のうちの一方の位置に設け、該一方の位置に設けた接触部を他方の位置に設けた他の2つの接触部の間に対応する位置に配置させて保持し
    さらに、前記中央支持手段は、装着された際、前記硬質のシート搬送手段を前記軟質のシート搬送手段側に押圧し、前記押圧による前記硬質のシート搬送手段からの反力により前記硬質のシート搬送手段に、シート搬送方向上流側の前記保持部材の接触部及びシート搬送方向下流側の前記保持部材の接触部がそれぞれ当接する位置に自動的に回転することを特徴とするカール矯正装置。
  2. 前記中央支持手段が装着された際には、該中央支持手段が前記硬質のシート搬送手段を前記軟質のシート搬送手段側に押圧し、該押圧による前記硬質のシート搬送手段からの反力により前記中央支持手段が前記硬質のシート搬送手段と前記支持部とで挟持されることを特徴とする請求項1に記載のカール矯正装置。
  3. 前記中央支持手段は、前記硬質のシート搬送手段の表層をクリーニングするためのクリーニング手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のカール矯正装置。
  4. 前記中央支持手段を前記硬質のシート搬送手段の方向に移動可能とし、前記硬質のシート搬送手段の前記軟質のシート搬送手段に対する食い込み量を変更可能としたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のカール矯正装置。
  5. 前記中央支持手段をカムにより前記硬質のシート搬送手段の方向に移動させるようにしたことを特徴とする請求項記載のカール矯正装置。
  6. 装着された際に、前記軟質のシート搬送手段との距離が異なるように構成された保持部材を備えた複数の中央支持手段のうちの一つを選択的に装着することにより、前記硬質のシート搬送手段の前記軟質のシート搬送手段に対する食い込み量を変更可能としたことを特徴とする請求項記載のカール矯正装置。
  7. 前記中央支持手段と装置本体に設けられた支持部材との間に厚さの異なるスペーサ部材を選択的に挿入し、前記硬質のシート搬送手段の前記軟質のシート搬送手段に対する食い込み量を変更可能としたことを特徴とする請求項記載のカール矯正装置。
  8. シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシート、或は前記画像形成部に搬送されるシートのカールを矯正する前記請求項1乃至のいずれか1項に記載のカール矯正装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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