JP4097145B2 - 車両用回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、回転子の回転角を検出する回転子位置検出装置を有する車両用回転電機に関するものである。
従来の車両用回転電機においては、回転子位置検出装置がシャフトの先端部に装着されてリヤブラケットの外周面に形成された収納部に収納・固定され、ロータの回転角を検出している。また、ブラシ装置がシャフトの外周面に固着されたスリップリングに臨むようにしてリヤブラケットの内壁面に固定され、スリップリングを介してロータのロータコイルに界磁電流を供給している(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−061312号公報
従来の車両用回転電機では、樹脂成型品であるブラシ装置が発熱源となるステータ近傍に配置されることになり、ブラシ装置の熱劣化が問題となっていた。
また、この種の車両用回転電機においては、樹脂成型品であるブラシ装置用コネクタがリヤブラケットからブラシ装置の径方向外方に延出するように配設され、外部電源からの電源線がブラシ装置用コネクタに接続されるようになっている。そこで、このブラシ装置用コネクタは発熱源となるステータ近傍に配置されることになり、ブラシ装置用コネクタの熱劣化も問題となっていた。
この発明は、ブラシ装置をリヤブラケットの外周面に形成された回転子位置検出装置の収納部に収納させるようにして、ブラシホルダおよびブラシコネクタユニットを発熱源であるステータから離間させ、ブラシホルダおよびブラシコネクタユニットの熱劣化を抑制できる車両用回転電機を得ることを目的とする。
この発明による車両用回転電機は、収納部がハウジングの軸方向一端側の端面にシャフトの端部側を取り囲むように周壁を形成して構成され、ブラシホルダおよびセンサユニットが収納部内に配設され、ブラシコネクタユニットおよびセンサコネクタユニットが収納部から延出するように配設され、ブラシとブラシコネクタユニットとの電気的接続およびセンサユニットとセンサコネクタユニットとの信号接続が収納部内で行われており、上記センサコネクタユニットと上記ブラシコネクタユニットとが単一のコネクタユニットに構成され、上記センサユニットと上記コネクタユニットとがフレキシブル配線を介して接続され、上記ブラシと上記コネクタユニットとがフレキシブル配線を介して接続されて、上記フレキシブル配線が上記収納部内に収納されているものである。
この発明によれば、ブラシホルダがセンサユニットとともにハウジングの一端側の端面に形成された収納部内に収納されている。そこで、ブラシホルダ、センサユニット、ブラシコネクタユニットおよびセンサコネクタユニットは発熱源であるステータから離間され、ブラシホルダ、センサユニット、ブラシコネクタユニットおよびセンサコネクタユニットの熱劣化が抑制される。さらに、センサユニットおよびセンサコネクタユニットが磁気回路部から離間され、耐ノイズ性が向上される。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用回転電機を示すリヤ側端面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用回転電機を示す縦断面図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子位置検出装置周りを示す断面図である。図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用回転電機におけるリヤブラケットを示す正面図、図5はこの発明の実施の形態1に係る車両用回転電機における回転子位置検出装置の構成を説明する図であり、図5の(a)はその正面図、図5の(b)はその側面図である。図6はこの発明の実施の形態1に係る車両用回転電機における回転子位置検出装置のセンサコイルの構造を説明する図である。なお、図1は端板を取り除いた状態を示している。
図1乃至図3において、車両用回転電機1は、それぞれ略椀形状のアルミ製のフロントブラケット3とリヤブラケット4とからなるハウジング2と、このハウジング2にリヤ側およびフロント側ベアリング6、7を介して回転自在に支持されたシャフト5と、このシャフト5に固着されてハウジング2内に回転自在に配設されたロータ8と、このロータ8を囲繞するようにハウジング2の内壁面に保持されたステータ9と、リヤ側ベアリング6の軸方向外方に延出するシャフト5外周に配設された被接触子としての一対のスリップリング10と、スリップリング10の外周に配設されたブラシ装置11と、リヤ側ベアリング6の軸方向外方に配設されてステータ9に対するロータ8の相対位置を検出する回転子位置検出装置12と、ブラシ装置11および回転子位置検出装置12を覆うようにリヤブラケット4に締着固定された端板13と、フロント側ベアリング7の軸方向外方に延出するシャフト5の端部に固着されたプーリ14とを備えている。ここで、リヤ側ベアリング6が第1軸受に相当し、フロント側ベアリング7が第2軸受に相当している。
ロータ8は、シャフト5に固着されたランデル型の一対のポールコア15(ロータコア)と、このポールコア15に巻装されたロータコイル16とを備えている。ステータ9は、フロントブラケット3とリヤブラケット4とに挟持されてロータ8を囲繞するように配置されたステータコア17と、このステータコア17に巻装された三相のステータコイル18とを備えている。また、ファン22が一対のポールコア15の軸方向両端面に固着されている。
ブラシ装置11は、一対のスリップリング10の外周面に摺接する接触子としての一対のブラシ19と、ブラシ19を収納するブラシホルダ20と、外部からブラシ19に界磁電流を供給するブラシコネクタユニット21とを備えている。そして、ブラシホルダ20とブラシコネクタユニット21とがポリブチレンテレフタレート(PBT)等の絶縁性樹脂を用いて一体にモールド成形されている。そして、インサート導体(図示せず)がブラシホルダ20およびブラシコネクタユニット21にインサート成形されている。図示していないが、インサート導体の一端がブラシコネクタユニット21のコネクタ部に延出してコネクタターミナルを構成し、他端がブラシホルダ20の所定の位置に露出してブラシターミナルを構成している。これにより、界磁電流が外部よりブラシコネクタユニット21を介してブラシ19に供給できるようになっている。そして、スプリング(図示せず)が各ブラシ19をスリップリング10の方向に付勢するようにブラシホルダ20内に縮設されている。
ついで、回転子位置検出装置12の構成について図4を参照しつつ説明する。
回転子位置検出装置12は、センサロータ30、センサユニット31、センサコネクタユニット34等から構成されている。
センサロータ30は、所定形状に打ち抜き成形された磁性材料、例えば炭素鋼板を所定枚数積層一体化して構成されている。このセンサロータ30の中心には嵌合穴30aが穿設されている。そして、センサロータ30は、図1乃至図3に示されるように、嵌合穴30aをリヤ側ベアリング6から延出するシャフト5の端部に圧入して取り付けられている。さらに、固定ネジ28がシャフト5の端面に締着され、センサロータ30の抜けを防止している。なお、センサロータ30の外形は、センサロータ30と後述するセンサコア32との間のギャップパーミアンスが角度で正弦波状に変化する曲面に形成されている。
センサユニット31は、センサコア32と、センサコア32に巻装されたセンサコイル33とを備えている。
センサコア32は、所定形状に打ち抜き成形された磁性材料、例えば炭素鋼板を所定枚数積層一体化されて構成されている。このセンサコア32は、円環状に成形され、径方向内方に突出するティース32aが周方向に等角ピッチで12個形成され、取付用の鍔部32bがセンサコア32の外周部から径方向外方に延設され、さらに取付穴32cが鍔部32bに穿設されている。
ここで、センサコネクタユニット34は、PBT樹脂等の絶縁性樹脂を用いて一体にモールド成形されたコネクタ部34aおよび上保持部34bと、PBT樹脂等の絶縁性樹脂を用いてモールド成形された下保持部34cとを備えている。また、6本のインサート導体35がコネクタ部34aおよび上保持部34bにインサート成形されている。そして、各インサート導体35の一端がコネクタ部34a内に延出してコネクタターミナル35aを構成し、他端が上保持部34b上に延出して入出力ターミナル35bを構成している。
そして、センサコア32が上保持部34bにセットされ、下保持部34cが下方からセンサコア32に宛われてコネクタ部34aおよび上保持部34bに組み付けられる。これにより、センサユニット31とセンサコネクタユニット34とが一体に構成される。なお、図示していないが、センサコア32の各ティース32aは、その先端部を除いて絶縁物に覆われている。
ついで、1本の導体線36を、図5の(a)に示されるように、12個のティース32aに順次巻回して励磁コイル33aを作製する。この時、導体線36は、各ティース32aに左巻きと右巻きとに交互に巻回されている。図5の(a)において、左巻きをLとして、右巻きをRとして示している。そして、導体線36の巻き始めおよび巻き終わりが入出力ターミナル35b(R、R)に半田付けされている。
また、1本の導体線36を、図5の(b)に示されるように、1つおきのティース32aに順次巻回して第1出力コイル33bを作製する。この時、導体線36は、各ティース32aに右巻きと左巻きとに交互に巻回されている。そして、導体線36の巻き始めおよび巻き終わりが入出力ターミナル35b(S、S)に半田付けされている。
また、1本の導体線36を、図5の(c)に示されるように、1つおきのティース32aに順次巻回して第2出力コイル33cを作製する。この時、導体線36は、各ティース32aに右巻きと左巻きとに交互に巻回されている。そして、導体線36の巻き始めおよび巻き終わりが入出力ターミナル35b(S、S)に半田付けされている。
このように作製された励磁コイル33a、第1出力コイル33bおよび第2出力コイル33cがセンサコイル33を構成している。
つぎに、リヤブラケット4の構造について図4を参照しつつ説明する。
リヤブラケット4は、略椀形状に成形され、リヤ側ベアリング6が嵌着される中心穴4aがその軸心位置に穿設されている。
センサユニット取付用の第1座面40がリヤブラケット4の端面の中心穴4aの外周側に、軸心と直交するように形成されている。この第1座面40は、図4中斜線で示すように、センサコア32の露出する裏面外周縁部が接する平面形状をなしている。また、センサユニット取付用のねじ穴43aがその穴中心を軸心と平行にして第1座面40に形成されている。
ブラシホルダ取付用の第2座面41がリヤブラケット4の端面の中心穴4aの一側に、軸心と直交するように形成されている。この第2座面41は、ブラシ19およびブラシホルダ20がセンサユニット31と干渉しないように、第1座面40に対して軸方向フロント側に位置している。そして、ブラシホルダ取付用のねじ穴43bがその穴中心を軸心と平行にして第2座面41に形成されている。
周壁42がリヤブラケット4の端面から軸方向外方に突出して、かつ、第1及び第2座面40、41(中心穴4a)を囲むように延設されて、センサユニット31およびブラシホルダ20の収納部としての収納空間39を構成している。そして、センサコネクタユニット延出用の第1切り欠き42aが周壁42の一部を切り欠いて形成され、ブラシコネクタユニット延出用の第2切り欠き42bが周壁42の一部を切り欠いて形成されている。また、端板取付用のねじ穴43cがその穴中心を軸心と平行にして周壁42に形成されている。さらに、センサコネクタユニット取付用のネジ穴43dがその穴中心を軸心と平行にしてリヤブラケット4の端面の周壁42の第1切り欠き42aの外方に形成されている。
さらに、吸気孔4bがリヤブラケット4の端面の周壁42の径方向外周に穿設され、排気孔4cがリヤブラケット4の径方向外周縁部に穿設されている。
ここで、ブラシ装置11および回転子位置検出装置12の取付方法について説明する。
まず、シール部材としての枠状のパッキン37がブラシコネクタユニット21に装着される。そして、ブラシホルダ20を第2座面41に密接させ、かつ、ブラシコネクタユニット21が第2切り欠き42bから延出するように、ブラシ装置11を配置する。この時、パッキン37は、第2切り欠き42bとブラシコネクタユニット21との間に配設されている。ついで、取付ねじ25がねじ穴43bに締着され、ブラシ装置11がリヤブラケット4に取り付けられる。これにより、ブラシホルダ20が収納空間39内に配設され、一対のブラシ19がスプリング(図示せず)により付勢されて各スリップリング10に当接する。
ついで、センサロータ30が、ロータ8に対して所定の角度位置に調整されて、その嵌合穴30aをシャフト5のリヤ側端部に圧入して固着される。そして、固定ネジ28が嵌合穴30aに通され、シャフト5の端面に締着されて、センサロータ30がシャフト5に固定される。
ついで、シール部材としての枠状のパッキン38がセンサコネクタユニット34に装着される。そして、センサコア32の裏面外周縁部を第1座面40に密接させ、かつ、センサコネクタユニット34が第1切り欠き42aから延出するように、センサユニット31を配置する。この時、パッキン38は、第1切り欠き42aとセンサコネクタユニット34との間に配設されている。ついで、取付ねじ26が取付穴32cに通されてネジ穴43aに締着され、センサコア32の鍔部32bが第1座面40に固定される。さらに、コ字状の押さえ片53がセンサコネクタユニット34の第1切り欠き部42aからの延出部に宛われ、取付ねじ27が押さえ片53に通されてネジ穴43dに締着され、センサコネクタユニット34がリヤブラケット4に固定される。これにより、センサユニット31が収納空間39内に配設される。
さらに、端板13が周壁42に宛われ、取付ねじ29をねじ穴43cに締着して、端板13がリヤブラケット4に取り付けられる。これにより、パッキン37、38が端板13および第1および第2切り欠き42a、42bに加圧挟持される。
このように構成された車両用回転電機1を電動機として使用した際の動作について説明する。
エンジンの始動時には、交流電流が三相駆動回路(図示せず)より三相のステータコイル18に順次供給され、界磁電流がブラシ19およびスリップリング10を介してロータコイル16に供給される。そして、ステータコイル18およびロータコイル16が電磁石となり、ロータ8がシャフト5とともにステータ9内で回転する。このシャフト5の回転力がプーリ14を介してエンジンの出力軸に伝達され、エンジンが始動される。
この時、センサロータ30がシャフト5の回転とともに回転する。これにより、センサロータ30とセンサコア32とのギャップパーミアンスが角度で正弦波状に変化する。そして、励磁電圧ER1−R2(=E・sin ωt)が外部からセンサコネクタユニット34を介してセンサコイル33の励磁コイル33aの両端(R、R)に印加されると、出力電圧ES1−S3(=KEsinωt・cos(X・θ))が第1出力コイル33bの両端(S、S)に出力され、出力電圧ES2−S4(=KEsinωt・sin(X・θ))が第2出力コイル33cの両端(S、S)に出力される。なお、Kは変圧比、θは回転角度、Eは入力電圧、ω=2πf、fは励磁周波数、tは時間(秒)、Xは軸倍角(ここでは2)である。
この2相出力電圧ES1−S3、ES2−S4が、センサコネクタユニット34を介して外部の制御装置(図示せず)に出力され、回転角度に変換される。そして、制御装置は、ロータ8の回転方向が一定方向で、かつ、所定の回転速度が得られるように、三相のステータコイル18に順次供給する交流電流を制御する。
ついで、この車両用回転電機1を発電機として使用した際の動作について説明する。
エンジンが始動されると、エンジンの回転力がプーリ14を介してシャフト5に伝達され、シャフト5が回転される。そして、界磁電流がブラシ19およびスリップリング10を介してロータコイル16に供給されると、ロータコイル16が励磁されて電磁石となる。この状態で、ロータ8がステータ9内を回転することにより、ステータコア17に巻装されたステータコイル18に順次交流電流が誘起され、発電電圧が急速に立ち上がる。この三相の交流電流が三相整流回路(図示せず)に入力され、直流電流に整流される。そして、三相整流回路で整流された直流電圧がバッテリを充電したり、電気負荷に供給される。
さらに、この車両用回転電機1では、シャフト5が回転されると、ロータ8とともにファン22が回転駆動される。そして、ファン22の回転により、外気が吸気孔4bから軸方向の流れとなってハウジング2内に吸入され、ファン22で遠心方向に曲げられて、排気孔4cからハウジング2の外部に排出される。これにより、ハウジング内の発熱部品である整流器23やステータコイル18のリヤ側コイルエンドから熱が冷却風に吸熱され、整流器23やステータ9が冷却される。また、冷却風が収納空間39の外周部に穿設されている吸気孔4bから吸入されるので、ブラシ装置11および回転子位置検出装置12の電気接続部や導電部の温度上昇が抑えられる。
また、吸気孔3aがフロントブラケット3の端面に穿設され、排気孔3bがフロントブラケット3の径方向外周縁部に穿設されている。そして、ファン22の回転により、外気が吸気孔3aから軸方向の流れとなってハウジング2内に吸入され、ファン22で遠心方向に曲げられて、排気孔3bからハウジング2の外部に排出される。これにより、ステータコイル18のフロント側コイルエンドが冷却される。
この実施の形態1によれば、収納空間39がリヤブラケット4の軸方向一端側の端面にシャフト5の端部側を取り囲むように形成され、ブラシホルダ20およびセンサユニット31が収納空間39内に配設され、ブラシコネクタユニット21およびセンサコネクタユニット34が収納空間39から延出するように配設され、ブラシ19とブラシコネクタユニット21との電気的接続およびセンサユニット31とセンサコネクタユニット34との信号接続が収納空間39内で行われている。
そこで、ブラシホルダ20、センサユニット31、ブラシコネクタユニット21およびセンサコネクタユニット34は発熱源であるステータ9から離間され、ブラシホルダ20、センサユニット31、ブラシコネクタユニット21およびセンサコネクタユニット34の熱劣化が抑制される。また、センサユニット31およびセンサコネクタユニット34が磁気回路部から離間されているので、耐ノイズ性が向上される。さらに、ブラシコネクタユニット21およびセンサコネクタユニット34がリヤブラケット4の径方向最外周面に対して径方向内側に位置しているので、車両用回転電機1の車両への設置自由度が向上される。
また、ブラシホルダ20とブラシコネクタユニット21とが一体に構成され、かつ、ブラシ19とブラシコネクタユニット21とがインサート導体により電気的に接続されているので、フレキシブル配線が不要となり、部品点数の削減が図られると共に、ブラシ装置11の小型化が図られる。
また、センサユニット31とセンサコネクタユニット34とが一体に構成され、かつ、センサユニット31とセンサコネクタユニット34とがインサート導体35により信号接続されているので、フレキシブル配線が不要となり、部品点数の削減が図られ、組立性が向上されると共に、回転子位置検出装置12の小型化が図られる。
また、収納空間39が端板13により密閉されているので、収納空間39がハウジング2の外部から隔離され、収納空間39内に収納される部材の耐食性が向上される。
また、パッキン37、38が端板13および第1および第2切り欠き42a、42bに加圧挟持されているので、収納空間39がハウジング2の外部から気密に隔離され、収納空間39内に収納される部材の耐食性が向上される。
また、吸気孔4bが収納空間39の外周部に穿設されているので、冷却風が吸気孔4bから吸入され、ブラシ装置11および回転子位置検出装置12の電気接続部や導電部の温度上昇が抑えられる。そこで、ブラシ装置11および回転子位置検出装置12の電気接続部や導電部の熱劣化が抑制され、耐久性が向上される。
ここで、センサコア32の外周面に接する周壁を第1座面40の外周部に形成してもよい。これにより、センサユニット31をリヤブラケット4に取り付ける際に、センサコア32の裏面外周縁部が第1座面40に当接することでセンサユニット31の軸方向の位置決めがなされ、センサコア32の外周面が周壁の内周面に接することでセンサユニット31の径方向の位置決めがなされる。従って、センサユニット31の取付作業が容易となるとともに、センサユニット31の位置決めが簡易に行われる。
また、鍔部32bが接する第1座面40の部位の周方向長さを鍔部32bの周方向長さより大きくしてもよい。これにより、第1座面40で受けられたセンサユニット31は軸心周りに回動可能となる。そこで、センサユニット31の周方向位置、即ちセンサユニット31の軸心と直交する平面での角度の微調整が容易となる。
また、取付穴32cを細長に形成してもよい。これにより、センサユニット31をリヤブラケット4に仮止めした状態で角度の微調整ができるようになり、角度調整作業が容易となる。
また、上記実施の形態1では、押さえ片53とセンサコネクタユニット34とを別部品として作製するものとしているが、押さえ片53とセンサコネクタユニット34とを一体に形成するようにしてもよい。これにより、部品点数が削減され、取付作業性が向上される。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2に係る車両用回転電機を示すリヤ側端面図、図8はこの発明の実施の形態2に係る車両用回転電機を示す縦断面図、図9はこの発明の実施の形態2に係る車両用回転電機におけるリヤブラケットを示す正面図、図10はこの発明の実施の形態2に係る車両用回転電機におけるブラシホルダ装着状態を示すリヤ側端面図、図11はこの発明の実施の形態2に係る車両用回転電機におけるコネクタユニットの構造を説明する図である。なお、図7は端板を取り除いた状態を示している。以下、上記実施の形態1による車両用回転電機と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
まず、リヤブラケット4Aは、図9に示されるように、略椀形状に成形され、リヤ側ベリング6が嵌着される中心穴4aがその軸心位置に穿設されている。
センサユニット取付用の第1座面45が、図9中斜線で示すように、リヤブラケット4Aの端面の中心穴4aの外周側に、軸心と直交するように形成されている。この第1座面45は、後述する円環状のセンサコア57の露出する裏面外周縁部が接するC状の平面形状をなしている。さらに、センサユニット取付用の第2座面46が第1座面45の外周側に、軸心と直交するように形成されている。この第2座面46は、後述するC状の取付板64の裏面が接するC状の平面形状をなしている。そして、センサユニット取付用のネジ穴44aがその穴中心を軸心と平行にして第2座面46に形成されている。なお、第1座面45は第2座面46に対して軸方向フロント側に位置し、第1座面45と第2座面46との軸方向における段差は後述するセンサユニット56の厚みより僅かに小さくなっている。
ブラシホルダ取付用の第3座面47が、リヤブラケット4Aの端面の中心穴4aの一側に、軸心と直交するように形成されている。そして、第3座面47は、後述するブラシホルダ51およびブラシ19がセンサユニット56と干渉しないように、第1座面45に対して軸方向フロント側に位置している。そして、ブラシホルダ取付用のねじ穴44bがその穴中心を軸心と平行にして第3座面47に形成されている。
周壁48がリヤブラケット4Aの端面から軸方向外方に突出して、かつ、第2座面46及び第3座面47を囲むように延設されて、センサユニット56およびブラシホルダ51の収納部としての収納空間49を構成している。そして、コネクタユニット延出用の取付穴48aが周壁48の一部に穿設されている。また、端板取付用のねじ穴44cがその穴中心を軸心と平行にして周壁48に形成されている。
さらに、吸気孔4bがリヤブラケット4Aの端面の周壁48の径方向外周に穿設され、排気孔4cがリヤブラケット4Aの径方向外周縁部に穿設されている。
ブラシ装置50は、図7および図8に示されるように、一対のスリップリング10の外周面に摺接する一対のブラシ19と、ブラシ19を収納するブラシホルダ51とを備えている。そして、ブラシホルダ51はPBT等の絶縁性樹脂を用いてモールド成形されている。そして、ブラシ19と後述するコネクタユニット60のターミナルとを電気的に接続するためのインサート導体(図示せず)がブラシホルダ51にインサート成形されている。
このブラシ装置50は、図10に示されるように、ブラシホルダ51を第3座面47に密接させ、取付ねじ25をねじ穴44bに締着して、リヤブラケット4Aに取り付けられる。これにより、ブラシホルダ51が収納空間49内に配設され、一対のブラシ19がスプリング(図示せず)により付勢されて各スリップリング10に当接する。
回転子位置検出装置55は、図7、図8および図11に示されるように、センサロータ30と、センサユニット56とを備えている。そして、センサユニット56は、センサコア57と、センサコア57に巻装されたセンサコイル58とを備えている。
センサコア57は、所定形状に打ち抜き成形された磁性材料、例えば炭素鋼板を所定枚数積層一体化されて構成されている。このセンサコア57は、円環状に成形され、径方向内方に突出するティース57aが周方向に等角ピッチで12個形成されている。そして、PBT樹脂等の絶縁性樹脂を用いてモールド成形された上保持部59aおよび下保持部59bがセンサコア57を上下から挟持するように配設され、上記実施の形態1と同様に導体線36を各ティース57aに巻回してセンサコイル58を構成して、センサユニット56が組み立てられている。
このセンサユニット56は、センサコア57の裏面外周縁部を第1座面45に密接させて配置し、C状の取付板64を軸方向外側から第2座面45に宛い、取付ねじ26をネジ穴44aに締着して、リヤブラケット4Aに取り付けられる。この時、センサコア57の外周縁部が取付ねじ26の締着力により取付板64と第1座面45との間に挟持される。
コネクタユニット60は、図7、図8および図11に示されるように、PBT等の絶縁性樹脂を用いてモールド成形されている。そして、8本のインサート導体61がコネクタユニット60にインサート成形され、その一端が外部コネクタ部60a内に延出してコネクタターミナル61aを構成し、他端が内部コネクタ部60b内に延出して入出力ターミナル61bを構成している。また、フレキシブル配線62は、絶縁被覆された8本の導線から構成され、一端にコネクタ63が連結されている。そして、フレキシブル配線62の6本の導線がセンサコイル58を構成する各導体線36の端部に接合されている。
このコネクタユニット60は、内部コネクタ部60bが収納空間49内に入るように径方向外側から取付穴48aに挿入され、取付ねじ65を径方向外側から周壁48に締着して、リヤブラケット4Aに取り付けられる。
さらに、フレキシブル配線62の残る2本の導線が取付ねじ66によりブラシホルダ51に締着され、コネクタ63が内部コネクタ部60bに差し込まれる。これにより、センサユニット56とコネクタユニット60との信号接続がフレキシブル配線62を介して行われ、ブラシ装置50とコネクタユニット60との電気的接続がフレキシブル配線62を介して行われる。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように、この実施の形態2では、収納空間49がリヤブラケット4Aの軸方向一端側の端面にシャフト5の端部側を取り囲むように形成され、ブラシホルダ51およびセンサユニット56が収納空間49内に配設され、コネクタユニット60が収納空間49から延出するように配設され、ブラシ19とコネクタユニット60との電気的接続およびセンサユニット56とコネクタユニット60との信号接続が収納空間49内で行われている。また、収納空間49が端板13により密閉されており、さらに吸気孔4bが収納空間49の外周部に穿設されている。さらに、コネクタユニット60がリヤブラケット4Aの径方向最外周面に対して径方向内側に位置している。そこで、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態2によれば、コネクタユニット60がブラシ装置用コネクタと回転子位置検出装置用コネクタとを兼用しているので、コネクタユニットが1つですみ、部品の削減が図られると共に、車両用回転電機1Aの車両への設置自由度が高められる。
なお、上記実施の形態2では、フレキシブル配線62がコネクタ63を介してコネクタユニット60に接続されるものとしているが、フレキシブル配線62を直接半田付けなどによりコネクタユニット60の入出力ターミナル61bに直接接続するようにしてもよい。
また、上記実施の形態2において、コネクタユニット60がパッキンを介装して周壁48に締着固定されるようにしてもよく、さらには、端板13がパッキンを介して周壁48に締着固定されてもよい。この場合、収納空間49の気密性が高められ、収納部品の耐食性が向上される。
この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機を示すリヤ側端面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子位置検出装置周りを示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機におけるリヤブラケットを示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機における回転子位置検出装置の構成を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電機における回転子位置検出装置のセンサコイルの構造を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用回転電機を示すリヤ側端面図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用回転電機を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用回転電機におけるリヤブラケットを示す正面図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用回転電機におけるブラシホルダ装着状態を示すリヤ側端面図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用回転電機におけるコネクタユニットの構造を説明する図である。
符号の説明
1、1A 車両用回転電機、2 ハウジング、4b 吸気孔、5 シャフト、6 リヤ側ベアリング(第1軸受)、7 フロント側ベアリング(第2軸受)、8 ロータ、9 ステータ、10 スリップリング(被接触子)、11、50 ブラシ装置、12、55 回転子位置検出装置、13 端板、15 ポールコア(ロータコア)、16 ロータコイル、19 ブラシ、20、51 ブラシホルダ、21 ブラシコネクタユニット、30 センサロータ、31、56 センサユニット、34 センサコネクタユニット、35 インサート導体、37、38 パッキン(シール部材)、39、49 収納空間(収納部)、60 コネクタユニット、62 フレキシブル配線。

Claims (5)

  1. ハウジングと、上記ハウジングの軸方向の一端部に配設された第1軸受と、上記ハウジングの軸方向の他端部に配設された第2軸受と、上記第1および第2軸受により上記ハウジングに回転自在に支持されたシャフトと、上記シャフトに固着されて上記ハウジング内に回転自在に配設されたロータコアおよびこのロータコアに巻装されたロータコイルを有するロータと、上記ロータの外周を囲繞するように上記ハウジングに支持されたステータコアおよびこのステータコアに巻装されたステータコイルを有するステータと、上記第1軸受の軸方向外側に延出する上記シャフトの端部側外周面に固定され、上記ロータコイルに電気的に接続された被接触子と、上記被接触子に摺接するブラシ、該ブラシを収納するブラシホルダ、および該ブラシおよび上記被接触子を介して上記ロータコイルに界磁電流を供給するためのブラシコネクタユニットを有するブラシ装置と、上記第1軸受の軸方向外側に延出する上記シャフトの端部に固定されたセンサロータ、該センサロータに近接して配設されたセンサユニットおよび該センサユニットの入出力信号を授受するためのセンサコネクタユニットを有する回転子位置検出装置と、を備えた車両用回転電機において、
    収納部が上記ハウジングの軸方向一端側の端面に上記シャフトの端部側を取り囲むように周壁を形成して構成され、上記ブラシホルダおよび上記センサユニットが上記収納部内に配設され、上記ブラシコネクタユニットおよび上記センサコネクタユニットが上記収納部から延出するように配設され、上記ブラシと上記ブラシコネクタユニットとの電気的接続および上記センサユニットと上記センサコネクタユニットとの信号接続が上記収納部内で行われており、
    上記センサコネクタユニットと上記ブラシコネクタユニットとが単一のコネクタユニットに構成され、上記センサユニットと上記コネクタユニットとがフレキシブル配線を介して接続され、上記ブラシと上記コネクタユニットとがフレキシブル配線を介して接続されて、
    上記フレキシブル配線が上記収納部内に収納されていることを特徴とする車両用回転電機。
  2. 上記フレキシブル配線と上記コネクタユニットとの接続をコネクタ接続としたことを特徴とする請求項1記載の車両用回転電機。
  3. 上記収納部が上記ハウジング外部に対して密閉されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用回転電機。
  4. シール部材が上記センサコネクタユニットと上記収納部との間および上記ブラシコネクタユニットと上記収納部との間に介装されていることを特徴とする請求項3記載の車両用回転電機。
  5. 吸気孔が上記ハウジングの上記収納部の外周部に穿設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車両用回転電機。
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