JP4097145B2 - 車両用回転電機 - Google Patents
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Description
また、この種の車両用回転電機においては、樹脂成型品であるブラシ装置用コネクタがリヤブラケットからブラシ装置の径方向外方に延出するように配設され、外部電源からの電源線がブラシ装置用コネクタに接続されるようになっている。そこで、このブラシ装置用コネクタは発熱源となるステータ近傍に配置されることになり、ブラシ装置用コネクタの熱劣化も問題となっていた。
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用回転電機を示すリヤ側端面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用回転電機を示す縦断面図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用回転電機の回転子位置検出装置周りを示す断面図である。図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用回転電機におけるリヤブラケットを示す正面図、図5はこの発明の実施の形態1に係る車両用回転電機における回転子位置検出装置の構成を説明する図であり、図5の(a)はその正面図、図5の(b)はその側面図である。図6はこの発明の実施の形態1に係る車両用回転電機における回転子位置検出装置のセンサコイルの構造を説明する図である。なお、図1は端板を取り除いた状態を示している。
回転子位置検出装置12は、センサロータ30、センサユニット31、センサコネクタユニット34等から構成されている。
センサコア32は、所定形状に打ち抜き成形された磁性材料、例えば炭素鋼板を所定枚数積層一体化されて構成されている。このセンサコア32は、円環状に成形され、径方向内方に突出するティース32aが周方向に等角ピッチで12個形成され、取付用の鍔部32bがセンサコア32の外周部から径方向外方に延設され、さらに取付穴32cが鍔部32bに穿設されている。
ここで、センサコネクタユニット34は、PBT樹脂等の絶縁性樹脂を用いて一体にモールド成形されたコネクタ部34aおよび上保持部34bと、PBT樹脂等の絶縁性樹脂を用いてモールド成形された下保持部34cとを備えている。また、6本のインサート導体35がコネクタ部34aおよび上保持部34bにインサート成形されている。そして、各インサート導体35の一端がコネクタ部34a内に延出してコネクタターミナル35aを構成し、他端が上保持部34b上に延出して入出力ターミナル35bを構成している。
また、1本の導体線36を、図5の(b)に示されるように、1つおきのティース32aに順次巻回して第1出力コイル33bを作製する。この時、導体線36は、各ティース32aに右巻きと左巻きとに交互に巻回されている。そして、導体線36の巻き始めおよび巻き終わりが入出力ターミナル35b(S4、S2)に半田付けされている。
また、1本の導体線36を、図5の(c)に示されるように、1つおきのティース32aに順次巻回して第2出力コイル33cを作製する。この時、導体線36は、各ティース32aに右巻きと左巻きとに交互に巻回されている。そして、導体線36の巻き始めおよび巻き終わりが入出力ターミナル35b(S1、S3)に半田付けされている。
リヤブラケット4は、略椀形状に成形され、リヤ側ベアリング6が嵌着される中心穴4aがその軸心位置に穿設されている。
ブラシホルダ取付用の第2座面41がリヤブラケット4の端面の中心穴4aの一側に、軸心と直交するように形成されている。この第2座面41は、ブラシ19およびブラシホルダ20がセンサユニット31と干渉しないように、第1座面40に対して軸方向フロント側に位置している。そして、ブラシホルダ取付用のねじ穴43bがその穴中心を軸心と平行にして第2座面41に形成されている。
さらに、吸気孔4bがリヤブラケット4の端面の周壁42の径方向外周に穿設され、排気孔4cがリヤブラケット4の径方向外周縁部に穿設されている。
まず、シール部材としての枠状のパッキン37がブラシコネクタユニット21に装着される。そして、ブラシホルダ20を第2座面41に密接させ、かつ、ブラシコネクタユニット21が第2切り欠き42bから延出するように、ブラシ装置11を配置する。この時、パッキン37は、第2切り欠き42bとブラシコネクタユニット21との間に配設されている。ついで、取付ねじ25がねじ穴43bに締着され、ブラシ装置11がリヤブラケット4に取り付けられる。これにより、ブラシホルダ20が収納空間39内に配設され、一対のブラシ19がスプリング(図示せず)により付勢されて各スリップリング10に当接する。
ついで、シール部材としての枠状のパッキン38がセンサコネクタユニット34に装着される。そして、センサコア32の裏面外周縁部を第1座面40に密接させ、かつ、センサコネクタユニット34が第1切り欠き42aから延出するように、センサユニット31を配置する。この時、パッキン38は、第1切り欠き42aとセンサコネクタユニット34との間に配設されている。ついで、取付ねじ26が取付穴32cに通されてネジ穴43aに締着され、センサコア32の鍔部32bが第1座面40に固定される。さらに、コ字状の押さえ片53がセンサコネクタユニット34の第1切り欠き部42aからの延出部に宛われ、取付ねじ27が押さえ片53に通されてネジ穴43dに締着され、センサコネクタユニット34がリヤブラケット4に固定される。これにより、センサユニット31が収納空間39内に配設される。
さらに、端板13が周壁42に宛われ、取付ねじ29をねじ穴43cに締着して、端板13がリヤブラケット4に取り付けられる。これにより、パッキン37、38が端板13および第1および第2切り欠き42a、42bに加圧挟持される。
エンジンの始動時には、交流電流が三相駆動回路(図示せず)より三相のステータコイル18に順次供給され、界磁電流がブラシ19およびスリップリング10を介してロータコイル16に供給される。そして、ステータコイル18およびロータコイル16が電磁石となり、ロータ8がシャフト5とともにステータ9内で回転する。このシャフト5の回転力がプーリ14を介してエンジンの出力軸に伝達され、エンジンが始動される。
この時、センサロータ30がシャフト5の回転とともに回転する。これにより、センサロータ30とセンサコア32とのギャップパーミアンスが角度で正弦波状に変化する。そして、励磁電圧ER1−R2(=E・sin ωt)が外部からセンサコネクタユニット34を介してセンサコイル33の励磁コイル33aの両端(R1、R2)に印加されると、出力電圧ES1−S3(=KEsinωt・cos(X・θ))が第1出力コイル33bの両端(S1、S3)に出力され、出力電圧ES2−S4(=KEsinωt・sin(X・θ))が第2出力コイル33cの両端(S2、S4)に出力される。なお、Kは変圧比、θは回転角度、Eは入力電圧、ω=2πf、fは励磁周波数、tは時間(秒)、Xは軸倍角(ここでは2)である。
この2相出力電圧ES1−S3、ES2−S4が、センサコネクタユニット34を介して外部の制御装置(図示せず)に出力され、回転角度に変換される。そして、制御装置は、ロータ8の回転方向が一定方向で、かつ、所定の回転速度が得られるように、三相のステータコイル18に順次供給する交流電流を制御する。
エンジンが始動されると、エンジンの回転力がプーリ14を介してシャフト5に伝達され、シャフト5が回転される。そして、界磁電流がブラシ19およびスリップリング10を介してロータコイル16に供給されると、ロータコイル16が励磁されて電磁石となる。この状態で、ロータ8がステータ9内を回転することにより、ステータコア17に巻装されたステータコイル18に順次交流電流が誘起され、発電電圧が急速に立ち上がる。この三相の交流電流が三相整流回路(図示せず)に入力され、直流電流に整流される。そして、三相整流回路で整流された直流電圧がバッテリを充電したり、電気負荷に供給される。
また、吸気孔3aがフロントブラケット3の端面に穿設され、排気孔3bがフロントブラケット3の径方向外周縁部に穿設されている。そして、ファン22の回転により、外気が吸気孔3aから軸方向の流れとなってハウジング2内に吸入され、ファン22で遠心方向に曲げられて、排気孔3bからハウジング2の外部に排出される。これにより、ステータコイル18のフロント側コイルエンドが冷却される。
そこで、ブラシホルダ20、センサユニット31、ブラシコネクタユニット21およびセンサコネクタユニット34は発熱源であるステータ9から離間され、ブラシホルダ20、センサユニット31、ブラシコネクタユニット21およびセンサコネクタユニット34の熱劣化が抑制される。また、センサユニット31およびセンサコネクタユニット34が磁気回路部から離間されているので、耐ノイズ性が向上される。さらに、ブラシコネクタユニット21およびセンサコネクタユニット34がリヤブラケット4の径方向最外周面に対して径方向内側に位置しているので、車両用回転電機1の車両への設置自由度が向上される。
また、センサユニット31とセンサコネクタユニット34とが一体に構成され、かつ、センサユニット31とセンサコネクタユニット34とがインサート導体35により信号接続されているので、フレキシブル配線が不要となり、部品点数の削減が図られ、組立性が向上されると共に、回転子位置検出装置12の小型化が図られる。
また、パッキン37、38が端板13および第1および第2切り欠き42a、42bに加圧挟持されているので、収納空間39がハウジング2の外部から気密に隔離され、収納空間39内に収納される部材の耐食性が向上される。
また、吸気孔4bが収納空間39の外周部に穿設されているので、冷却風が吸気孔4bから吸入され、ブラシ装置11および回転子位置検出装置12の電気接続部や導電部の温度上昇が抑えられる。そこで、ブラシ装置11および回転子位置検出装置12の電気接続部や導電部の熱劣化が抑制され、耐久性が向上される。
また、鍔部32bが接する第1座面40の部位の周方向長さを鍔部32bの周方向長さより大きくしてもよい。これにより、第1座面40で受けられたセンサユニット31は軸心周りに回動可能となる。そこで、センサユニット31の周方向位置、即ちセンサユニット31の軸心と直交する平面での角度の微調整が容易となる。
また、取付穴32cを細長に形成してもよい。これにより、センサユニット31をリヤブラケット4に仮止めした状態で角度の微調整ができるようになり、角度調整作業が容易となる。
また、上記実施の形態1では、押さえ片53とセンサコネクタユニット34とを別部品として作製するものとしているが、押さえ片53とセンサコネクタユニット34とを一体に形成するようにしてもよい。これにより、部品点数が削減され、取付作業性が向上される。
図7はこの発明の実施の形態2に係る車両用回転電機を示すリヤ側端面図、図8はこの発明の実施の形態2に係る車両用回転電機を示す縦断面図、図9はこの発明の実施の形態2に係る車両用回転電機におけるリヤブラケットを示す正面図、図10はこの発明の実施の形態2に係る車両用回転電機におけるブラシホルダ装着状態を示すリヤ側端面図、図11はこの発明の実施の形態2に係る車両用回転電機におけるコネクタユニットの構造を説明する図である。なお、図7は端板を取り除いた状態を示している。以下、上記実施の形態1による車両用回転電機と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
センサユニット取付用の第1座面45が、図9中斜線で示すように、リヤブラケット4Aの端面の中心穴4aの外周側に、軸心と直交するように形成されている。この第1座面45は、後述する円環状のセンサコア57の露出する裏面外周縁部が接するC状の平面形状をなしている。さらに、センサユニット取付用の第2座面46が第1座面45の外周側に、軸心と直交するように形成されている。この第2座面46は、後述するC状の取付板64の裏面が接するC状の平面形状をなしている。そして、センサユニット取付用のネジ穴44aがその穴中心を軸心と平行にして第2座面46に形成されている。なお、第1座面45は第2座面46に対して軸方向フロント側に位置し、第1座面45と第2座面46との軸方向における段差は後述するセンサユニット56の厚みより僅かに小さくなっている。
ブラシホルダ取付用の第3座面47が、リヤブラケット4Aの端面の中心穴4aの一側に、軸心と直交するように形成されている。そして、第3座面47は、後述するブラシホルダ51およびブラシ19がセンサユニット56と干渉しないように、第1座面45に対して軸方向フロント側に位置している。そして、ブラシホルダ取付用のねじ穴44bがその穴中心を軸心と平行にして第3座面47に形成されている。
さらに、吸気孔4bがリヤブラケット4Aの端面の周壁48の径方向外周に穿設され、排気孔4cがリヤブラケット4Aの径方向外周縁部に穿設されている。
このブラシ装置50は、図10に示されるように、ブラシホルダ51を第3座面47に密接させ、取付ねじ25をねじ穴44bに締着して、リヤブラケット4Aに取り付けられる。これにより、ブラシホルダ51が収納空間49内に配設され、一対のブラシ19がスプリング(図示せず)により付勢されて各スリップリング10に当接する。
センサコア57は、所定形状に打ち抜き成形された磁性材料、例えば炭素鋼板を所定枚数積層一体化されて構成されている。このセンサコア57は、円環状に成形され、径方向内方に突出するティース57aが周方向に等角ピッチで12個形成されている。そして、PBT樹脂等の絶縁性樹脂を用いてモールド成形された上保持部59aおよび下保持部59bがセンサコア57を上下から挟持するように配設され、上記実施の形態1と同様に導体線36を各ティース57aに巻回してセンサコイル58を構成して、センサユニット56が組み立てられている。
このセンサユニット56は、センサコア57の裏面外周縁部を第1座面45に密接させて配置し、C状の取付板64を軸方向外側から第2座面45に宛い、取付ねじ26をネジ穴44aに締着して、リヤブラケット4Aに取り付けられる。この時、センサコア57の外周縁部が取付ねじ26の締着力により取付板64と第1座面45との間に挟持される。
このコネクタユニット60は、内部コネクタ部60bが収納空間49内に入るように径方向外側から取付穴48aに挿入され、取付ねじ65を径方向外側から周壁48に締着して、リヤブラケット4Aに取り付けられる。
さらに、フレキシブル配線62の残る2本の導線が取付ねじ66によりブラシホルダ51に締着され、コネクタ63が内部コネクタ部60bに差し込まれる。これにより、センサユニット56とコネクタユニット60との信号接続がフレキシブル配線62を介して行われ、ブラシ装置50とコネクタユニット60との電気的接続がフレキシブル配線62を介して行われる。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
また、上記実施の形態2において、コネクタユニット60がパッキンを介装して周壁48に締着固定されるようにしてもよく、さらには、端板13がパッキンを介して周壁48に締着固定されてもよい。この場合、収納空間49の気密性が高められ、収納部品の耐食性が向上される。
Claims (5)
- ハウジングと、上記ハウジングの軸方向の一端部に配設された第1軸受と、上記ハウジングの軸方向の他端部に配設された第2軸受と、上記第1および第2軸受により上記ハウジングに回転自在に支持されたシャフトと、上記シャフトに固着されて上記ハウジング内に回転自在に配設されたロータコアおよびこのロータコアに巻装されたロータコイルを有するロータと、上記ロータの外周を囲繞するように上記ハウジングに支持されたステータコアおよびこのステータコアに巻装されたステータコイルを有するステータと、上記第1軸受の軸方向外側に延出する上記シャフトの端部側外周面に固定され、上記ロータコイルに電気的に接続された被接触子と、上記被接触子に摺接するブラシ、該ブラシを収納するブラシホルダ、および該ブラシおよび上記被接触子を介して上記ロータコイルに界磁電流を供給するためのブラシコネクタユニットを有するブラシ装置と、上記第1軸受の軸方向外側に延出する上記シャフトの端部に固定されたセンサロータ、該センサロータに近接して配設されたセンサユニットおよび該センサユニットの入出力信号を授受するためのセンサコネクタユニットを有する回転子位置検出装置と、を備えた車両用回転電機において、
収納部が上記ハウジングの軸方向一端側の端面に上記シャフトの端部側を取り囲むように周壁を形成して構成され、上記ブラシホルダおよび上記センサユニットが上記収納部内に配設され、上記ブラシコネクタユニットおよび上記センサコネクタユニットが上記収納部から延出するように配設され、上記ブラシと上記ブラシコネクタユニットとの電気的接続および上記センサユニットと上記センサコネクタユニットとの信号接続が上記収納部内で行われており、
上記センサコネクタユニットと上記ブラシコネクタユニットとが単一のコネクタユニットに構成され、上記センサユニットと上記コネクタユニットとがフレキシブル配線を介して接続され、上記ブラシと上記コネクタユニットとがフレキシブル配線を介して接続されて、
上記フレキシブル配線が上記収納部内に収納されていることを特徴とする車両用回転電機。 - 上記フレキシブル配線と上記コネクタユニットとの接続をコネクタ接続としたことを特徴とする請求項1記載の車両用回転電機。
- 上記収納部が上記ハウジング外部に対して密閉されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用回転電機。
- シール部材が上記センサコネクタユニットと上記収納部との間および上記ブラシコネクタユニットと上記収納部との間に介装されていることを特徴とする請求項3記載の車両用回転電機。
- 吸気孔が上記ハウジングの上記収納部の外周部に穿設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車両用回転電機。
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