JP4103452B2 - シリアルeepromのデータ入力制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力されたシリアルデータが不揮発性のメモリセルに記憶されるシリアルEEPROMについて、シリアルデータの入力を制御するデータ入力制御装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
シリアルEEPROMは、信号線の数を極力少なくすることを目的として、不揮発性のメモリセルに記憶されるデータの入出力をシリアルに行なう。そして、データの入力制御についても、制御信号線を削減するためにチップセレクト信号を利用するように構成されているものがある。
【0003】
図4には、斯様なタイプのシリアルEEPROMにおけるデータ入力及び書込みのタイミングチャートの一例を示す。即ち、ハイアクティブのチップセレクト信号CSのレベルがロウからハイに変化すると、シリアルクロックSKに同期して、データ入力端子DIにスタートビット、書込み命令、アドレス、データがシリアルに入力される。この時、入力されたデータは、シフトレジスタにおいてシリアル/パラレル変換される。
【0004】
そして、チップセレクト信号CSのレベルがハイからロウに変化すると、シフトレジスタに保持されたデータをEEPROMのメモリセルに書込む処理が開始されるようになっている。
【0005】
しかしながら、斯様な構成のシリアルEEPROMでは、チップセレクト信号CSのレベルを参照することでデータ入力制御を行なっているため、例えば、チップセレクト信号にノイズが印加されることで、データ入力の途中であるにもかかわらずチップセレクト信号のレベルがロウに変化すると、その時点で入力データの書き込みが行なわれてしまうおそれがある、という問題があった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、入力サイクルの途中でチップセレクト信号にノイズが印加されたような場合に、不完全なデータをメモリセルに書き込んでしまうことを確実に防止できるシリアルEEPROMのデータ入力制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のシリアルEEPROMのデータ入力制御装置によれば、シリアルEEPROMに入力されるチップセレクト信号の一方のエッジを検出するとそのエッジ検出に基づいてシリアルデータの入力を許可すると共に、データの入力サイクルが終了する以前に他方のエッジを検出するとそのエッジ検出に基づいてシリアルデータの入力を禁止する。
【0008】
即ち、例えばマイクロコンピュータなどがシリアルEEPROMに対して出力するチップセレクト信号を変化させてシリアルデータの書込みを行う場合、チップセレクト信号が非アクティブからアクティブに変化する場合と、アクティブから非アクティブに変化する場合とで、チップセレクト信号の夫々異なるエッジが検出される。そして、一方のエッジがデータの入力サイクルの開始を意味すれば、他方のエッジはその入力サイクルの終了を意味することになる。
【0009】
また、データは、所定のフォーマットに従ってシリアルEEPROMに入力されるので、データの入力状態を参照すればその入力がどの段階にあるのかを判定することができる。従って、データの入力サイクルが終了する以前にチップセレクト信号の他方のエッジが検出された場合は当該信号の変化タイミングが明らかに異常であるから、その時点でシリアルデータの入力を禁止すれば、不完全なデータがメモリセルに書き込まれてしまうことを確実に防止できる。
【0010】
また、第1フリップフロップは、チップセレクト信号の一方のエッジを検出するとセット状態となってシリアルクロックの入力を許可すると共に、シリアルクロックに同期して入力データのシリアル/パラレル変換を行なうためのシフトレジスタのリセットを解除する。従って、一方のエッジの検出によってシフトレジスタに対するシリアルデータの入力が可能となる。
【0011】
そして、第2フリップフロップは、データの入力サイクルが終了する以前にチップセレクト信号の他方のエッジを検出するとセット状態となり、第1フリップフロップをリセットする信号を出力する。すると、その時点でシリアルクロックの入力が禁止されると共にシフトレジスタはリセットされるので、シリアルデータの入力は禁止される。従って、簡単な構成によりデータ入力制御装置を構成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図1乃至図3を参照して説明する。図2は、マイクロコンピュータ(マイコン)1と、シリアルEEPROM(以下、単にEEPROMと称する)2との電気的接続状態を示すものである。マイコン1は、その内部にCPUやROM,RAMなどを有して構成されている。そして、EEPROM2に対してデータの書込み及び読出しを行なうためのインターフェイスであるパラレル/シリアル変換回路,シリアル/パラレル変換回路やアドレスデコーダなども備えている(何れも図示せず)。
【0013】
そして、マイコン1は、EEPROM2に対してデータの書込みを行う場合はチップセレクト信号CSをアクティブ(ハイレベル)にしてEEPROM2のシリアルクロック端子にシリアルクロック信号SKを出力すると共に、データ入力端子DIに、書込み命令,書込みアドレス,書込みデータを順次シリアルに出力する。
【0014】
また、マイコン1がデータの読出しを行う場合は、同様にチップセレクト信号CSをアクティブにしてシリアルクロック信号SKを出力すると共に、データ入力端子DIに、読出し命令,読出しアドレスを順次シリアルに出力した後、データ出力端子DOよりシリアルに出力される読み出しデータを受信するようになっている。尚、リセット信号は、図示しないリセット回路によってパワーオンリセット時などに出力される。
【0015】
図1は、EEPROM2の内部を、主として本発明の要旨にかかるデータ入力制御部(データ入力制御装置)3を中心として示すものである。尚、以降では、煩雑となることを避けるため、EEPROM2の端子とその信号名に同じ名称を使用する。ANDゲート4の一方の入力端子には入力データDIが与えられていると共に、他方の入力端子にはチップセレクト信号CSが与えられている。そして、ANDゲート4の出力端子は、受信レジスタ部5のデータ入力端子Dに接続されている。尚、ANDゲート4の出力端子より出力されるデータを「di」とする。
【0016】
マイコン1より出力されるシリアルクロック信号SKは、Dフリップフロップ6(FF3)のクロック入力端子CLKに与えられていると共に、ANDゲート7を介して受信レジスタ部5のクロック入力端子CLKにも与えられている。Dフリップフロップ6のデータ入力端子Dはプルアップされており、その出力端子Qは、ANDゲート7のもう1つの入力端子に接続されている。尚、ANDゲート7の出力端子より出力されるクロック信号を「sk」とする。
【0017】
受信レジスタ部5は、入力されるシリアルデータをクロック信号skに同期してシリアル/パラレル変換するシフトレジスタを備えて構成されている。受信レジスタ部5に入力された命令は、コマンドデコーダ8に出力されてデコードされる。また、受信レジスタ部5に入力されたアドレス、データは、図示しないアドレスバッファ、データバッファに振り分けられて格納されるようになっている。そして、図示しない制御ロジック部が、デコードされた命令に基づいて、メモリセル9との間でデータの書込み、読出し、消去などの処理を実行するようになっている。
【0018】
また、チップセレクト信号CSは、Dフリップフロップ(第1フリップフロップ,FF1)10のクロック入力端子CLKに与えられていると共に、NOTゲート11を介してDフリップフロップ(第2フリップフロップ,FF2)12のクロック入力端子CLKにも与えられている。
【0019】
Dフリップフロップ10の出力端子Qは、受信レジスタ部5、Dフリップフロップ6及び12の各リセット端子RST(ロウアクティブ)に与えられており、Dフリップフロップ12の出力端子Qは、ANDゲート13の一方の入力端子に接続されている。また、Dフリップフロップ10及び12のデータ入力端子Dは、何れもプルアップされている。
【0020】
受信完了信号出力部14,命令終了信号出力部15及びクロック超過信号出力部16は、データ入力制御部3内部の制御において使用されるタイミング信号を生成して出力するものである。
【0021】
受信完了信号出力部14は、Dフリップフロップ10の出力端子Qより与えられる信号レベルがハイになると、クロック信号skに基づいてデータdiの入力ビット数をカウントとする。そして、コマンドデコーダ8によってデコードされた命令内容に応じたデータビット数をカウントすると、ハイレベルの受信完了信号をNOTゲート17を介してANDゲート13のもう一方の入力端子に出力するようになっている。
【0022】
尚、受信完了信号は、Dフリップフロップ10の出力信号がロウレベルになるとリセットされるようになっている。また、ANDゲート13の出力信号は、3入力NORゲート18の1つの入力端子に与えられている。
【0023】
命令終了信号出力部15は、Dフリップフロップ12の出力端子Qより与えられる信号レベルがハイになると、入力された書込みデータをメモリセル9に書き込む処理に使用されるクロック信号WR_ckをカウントする。そして、コマンドデコーダ8によってデコードされた命令内容に応じた書込みクロック数をカウントすると、ハイレベルの命令終了信号をモノパルスでNORゲート18の他の1つの入力端子に出力するようになっている。
【0024】
クロック超過信号出力部16は、Dフリップフロップ10の出力端子Qより与えられる信号レベルがハイになると、クロック信号skの入力クロック数をカウントする。そして、コマンドデコーダ8によってデコードされた命令内容に応じて定まるクロック信号skの入力クロック数を超過した場合は、ハイレベルのクロック超過信号をNORゲート18の他の1つの入力端子に出力するようになっている。
【0025】
NORゲート18の出力信号は、遅延素子19を介して負論理のORゲート20の一方の入力端子に出力される。また、ORゲート20の他方の入力端子には、ロウアクティブのリセット信号が与えられており、ORゲート20の出力端子は、Dフリップフロップ10のリセット端子に接続されている。
【0026】
尚、EEPROM2よりデータを読出す場合に動作するデータ出力側の構成については図示を省略するが、受信レジスタ部5の一部はデータを出力する場合にも使用されるようになっている。
【0027】
次に、本実施例の作用について図3を参照して説明する。図3は、マイコン1がEEPROM2にデータの書込みを行う場合におけるタイミングチャートである。マイコン1は、チップセレクト信号CSをハイレベルにすると共に((a)、時点▲1▼参照)、シリアルクロック信号SKを出力する((c)参照)。
【0028】
すると、データ入力制御部3におけるDフリップフロップ10の出力端子Qは、チップセレクト信号CSの立上がりエッジを検出してハイレベルとなるので((i)又は(j)参照)、受信レジスタ部5及びDフリップフロップ6のリセットは解除される。そして、Dフリップフロップ6はシリアルクロック信号SKの立上がりエッジによってセットされ続けるので、ANDゲート7はクロック信号skの出力が可能となる((h)参照)。
【0029】
また、ANDゲート4もチップセレクト信号CSがハイレベルになることでデータdiの出力が可能となり((g)参照)、受信完了信号出力部14及びクロック超過信号出力部16は夫々のカウント動作を開始する。
【0030】
それから、マイコン1は、入力データDIとして、最初の2ビットに命令(この場合、書込み)を出力すると((b)、時点▲2▼参照)、続いて書込みアドレス及び書込みデータをシリアルに出力する(時点▲3▼参照)。
【0031】
書込みのための入力サイクルが正常に行なわれた場合は、最後のデータが入力されると時点▲4▼において受信完了信号出力部14が受信完了信号を出力する((d)参照)。そして、マイコン1は、全てのシリアルデータを出力した後チップセレクト信号CSをロウレベルにする(時点▲5▼参照)。このとき、Dフリップフロップ12の出力端子Qは、チップセレクト信号CSの立下がりエッジを検出してハイレベルとなるが、受信完了信号が出力されているのでANDゲート13はハイレベルとならない。
【0032】
受信完了信号が出力されると、受信レジスタ部5のデータバッファにセットされた書込みデータをメモリセル9に書込むための書き込み処理が開始される。すると、書込み用のクロック信号WR_ckが図示しない書き込み処理部によって出力され、命令終了信号出力部15はその出力クロック数をカウントする。そして、所定の書込みクロック数をカウントすると命令終了信号出力部15は命令終了信号を出力する(時点▲6▼参照)。
【0033】
その命令終了信号は、NORゲート18及び遅延素子19を介してORゲート20に出力されるので、Dフリップフロップ10は、遅延素子19によって遅延時間が付与されたタイミングでリセットされる(時点▲7▼参照)。すると、それに伴って、受信レジスタ部5及びDフリップフロップ6並びに12もリセットされる。
【0034】
ここで、入力サイクルが行なわれている途中で、ハイレベルとなっているチップセレクト信号CSに時点▲8▼においてノイズが印加された場合を想定する。すると、Dフリップフロップ12の出力端子Qはその立下りを検出してハイレベルとなる。
【0035】
この時、受信完了信号出力部14は受信完了信号を出力していないので、ANDゲート13がハイレベルとなってDフリップフロップ10はリセットされる((i)、時点▲9▼参照)。従って、この時点で入力サイクルは中止されることになり、サイクルの途中で不完全なデータがメモリセル9に書き込まれることは防止される。
【0036】
その後、マイコン1が、EEPROM2の所定アドレスに書き込もうとしたデータを読み出してみることで、実際に正しく書き込まれているかどうかを確認するベリファイ処理を行なえば書込みが失敗したことを判定できるので、その場合は同じアドレスに対して同じデータの書込みを再実行すれば良い。
【0037】
また、クロック超過信号出力部16は、入力サイクルの開始からクロック信号skの入力数をカウントするが、例えば、シリアルクロック信号SKに対して上述したチップセレクト信号CSと同様にノイズが印加されるなどして、命令完了信号が出力される前に入力クロック数が所定値を超えたような場合はクロック超過信号を出力する((f)、時点(10)参照)。すると、その時点でDフリップフロップ10はリセットされて入力サイクルは中止される。
【0038】
以上のように本実施例によれば、データ入力制御部3は、マイコン1によってEEPROM2に入力されるチップセレクト信号CSの立上がりエッジを検出するとそのエッジ検出に基づいてシリアルデータDIの入力を許可すると共に、データの入力サイクルが終了する以前に立下がりエッジを検出するとそのエッジ検出に基づいてシリアルデータDIの入力を禁止するようにした。
【0039】
具体的には、Dフリップフロップ10がチップセレクト信号CSの立上がりエッジを検出するとセット状態となって、シリアルクロック信号SKの入力を許可すると共に受信レジスタ部5のリセットを解除し、Dフリップフロップ12が、受信終了信号が出力される以前にチップセレクト信号CSの立下がりエッジを検出すると、セット状態となってDフリップフロップ10をリセットするように構成した。
【0040】
即ち、データの入力サイクルが終了する以前にチップセレクト信号CSの立下がりエッジが検出された場合は当該信号の変化タイミングが明らかに異常であるから、その時点でシリアルデータの入力を禁止することで、不完全なデータがメモリセル9に書き込まれてしまうことを確実に防止できる。
【0041】
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形又は拡張が可能である。
遅延素子19は、NORゲート18やORゲート20などによるゲート遅延時間によってDフリップフロップ10をリセットするためのホールドタイムが十分確保できる場合は、不要である。
チップセレクト信号CSはロウアクティブであっても良く、その場合は、第1フリップフロップによって信号の立下りを検出し、第2フリップフロップによって立上りを検出すれば良い。
クロック超過信号出力部16は、必要に応じて設ければ良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であり、シリアルEEPROMの内部について、主として本発明の要旨にかかるデータ入力制御部を中心として示す図
【図2】マイクロコンピュータとシリアルEEPROMとの電気的接続状態を示す図
【図3】マイクロコンピュータがシリアルEEPROMにデータの書込みを行う場合におけるタイミングチャート
【図4】従来のシリアルEEPROMにおけるデータ入力及び書込みのタイミングチャートの一例を示す図
【符号の説明】
2はシリアルEEPROM、3はデータ入力制御部(データ入力制御装置)、5は受信レジスタ部(シフトレジスタ)、9はメモリセル、10はDフリップフロップ(第1フリップフロップ)、12はDフリップフロップ(第2フリップフロップ)を示す。
Claims (1)
- チップセレクト信号がアクティブとなっている間にシリアルデータの入力が行なわれ、その後、前記チップセレクト信号が非アクティブに変化すると入力されたデータがメモリセルに書き込まれるように構成されるシリアルEEPROMについて、前記データの入力を制御するデータ入力制御装置において、
シリアルEEPROMに入力されるチップセレクト信号の一方のエッジを検出するとそのエッジ検出に基づいてシリアルデータの入力を許可すると共に、データの入力サイクルが終了する以前に他方のエッジを検出するとそのエッジ検出に基づいてシリアルデータの入力を禁止するもので、
前記チップセレクト信号の一方のエッジを検出するとセット状態となることで、シリアルクロックの入力を許可すると共に、前記シリアルクロックに同期して入力データのシリアル/パラレル変換を行なうためのシフトレジスタのリセットを解除する第1フリップフロップと、
データの入力サイクルが終了する以前に前記チップセレクト信号の他方のエッジを検出するとセット状態となることで、前記第1フリップフロップをリセットする信号を出力する第2フリップフロップとを備えて構成されることを特徴とするシリアルEEPROMのデータ入力制御装置。
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