JP4112400B2 - 増粘化方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は非イオン界面活性剤含有液体組成物の増粘化方法、及び該方法で増粘化された非イオン界面活性剤含有液体組成物に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】
非イオン界面化成剤は油に対する乳化力が優れており、一般の液体洗浄剤や液体漂白剤に好んで用いられている界面活性剤である。また、液体洗浄剤や液体漂白剤の使い勝手を向上させるなどの目的から粘度を向上させることが行われており、特に過酸化水素を含有する液体漂白剤においては塗布洗浄時の漂白効果を向上させる目的から組成物の増粘化することが好ましい。しかしながら、液体漂白剤は漂白種である過酸化水素の安定性のために組成物のpHを酸性にする必要があり、このような酸性条件下では一般の増粘剤を多量に用いなければ適度な粘度を得ることができないという問題がある。
【0003】
液体漂白剤を増粘化する技術としては、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4等には有機増粘剤を用いた技術が開示されている。特許文献5、特許文献6には高分子量のポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤を用いた技術が開示されている。特許文献7、特許文献8、特許文献9には特定の非イオン界面活性剤を用いた技術が開示されている。
【0004】
特許文献10には極限られた範囲のHLBを有する非イオン界面活性剤を極限られた量比で用いる技術が開示されており、優れた液感安定性と適度な粘度を提供できるものである。しかしながら、この技術では、許容範囲が非常に狭いため、配合設計上の制約が大きく、量比などの制約が少ない増粘化技術が求められる。また、例えばエチレンオキサイドなどの付加モル数が高く親水性に優れる、すなわちHLB値の高い非イオン界面活性剤に対して、HLBが比較的低めの非イオン界面活性剤は油に対する乳化力が高く、優れた洗浄効果を有する反面、高温保存時に白濁するという問題があり、このようなHLBを有する非イオン界面活性剤を用いても高温による白濁などの液感の劣化を引き起こさず、適度な粘度に容易に調製できる技術が求められている。
【0005】
一方、芳香族化合物を液体漂白剤に用いる技術はすでに知られている。特許文献11、特許文献12、特許文献13、特許文献14、特許文献15にはフェノール化合物をラジカルトラップ剤や脱色防止剤として用いる技術が開示されている。また、これら公報には非イオン界面活性剤を併用することが記載されている。しかしながら該公報では、フェノール性化合物が増粘剤として作用する点について何ら示唆するものではなく、ましてや特定のHLBを有する非イオン界面活性剤を、高温における液感の劣化を引き起こさずに適度に増粘し、且つ増粘するための非イオン界面活性剤の量比などの制約が少なくなる点について特段の知見をもたらすものではない。また、該公報実施例に記載の組成物は高温における液感を損なうものであり、また、満足できる粘度を示すものではない。また、特許文献16には次亜塩素酸漂白剤を含有する液体漂白剤を芳香族スルホン酸により増粘する技術が開示されている。しかしながら、該公報に記載の芳香族スルホン酸は水溶性が高く、HLBが13.5以下の非イオン界面活性剤を含有する液体組成物に応用しても粘度を増加させることができない。
【0006】
従って本発明の課題は、特定のHLBを有する非イオン界面活性剤を含有する液体組成物を、高温における液感の劣化を引き起こさずに適度に増粘させる技術を提供するものである。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−20797号公報
【特許文献2】
特開2002−60793号公報
【特許文献3】
特開2002−80894号公報
【特許文献4】
特開平11−172288号公報
【特許文献5】
特開2002−80895号公報
【特許文献6】
特開平10−130693号公報
【特許文献7】
特開平9−188895号公報
【特許文献8】
特開平11−293283号公報
【特許文献9】
特開2001−181695号公報
【特許文献10】
特開2001−288497号公報
【特許文献11】
特開平11−181491号公報
【特許文献12】
特開平11−181492号公報
【特許文献13】
特開平11−189789号公報
【特許文献14】
特開平11−193399号公報
【特許文献15】
特開平11−256190号公報
【特許文献16】
特開平11−36000号公報
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、HLBが10〜13.5の非イオン界面活性剤(但し非イオン界面活性剤が複数種の場合にはこれらHLBの平均値とする)を4〜15質量%、及び水を含有する20℃におけるpHが1〜7の液体組成物に、20℃における水への溶解度が0.01〜10g/100gである分子量90〜250の芳香族化合物を増粘剤として添加する、非イオン界面活性剤含有液体組成物の増粘化方法に関する。
【0009】
また、本発明は、(a)HLBが10〜13.5の非イオン界面活性剤(但し非イオン界面活性剤が複数種の場合にはこれらHLBの平均値とする)〔以下、(a)成分という〕を4〜15質量%、(b)20℃における水への溶解度が0.01〜10g/100gである分子量90〜250の芳香族化合物〔以下、(b)成分という〕を0.01〜5質量%、及び(c)水を含有し、20℃におけるpHが1〜7であり、20℃における粘度が15〜300mPa・sである非イオン界面活性剤含有液体組成物に関する。
【0010】
本発明でいう粘度は、以下のようにして測定されたものである。東京計器(株)製B型粘度計に、ローター番号No.1又は2(100mPa・s以上のときに使用)を備え付けたものを準備する。試料をトールビーカーに入れ、20℃の恒温槽内にて20℃に調整する。恒温に調整された試料を粘度計にセットし、ローターの回転数を60r/mに設定し、回転を始めてから60秒後の粘度を本発明の粘度とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明で使用する(a)成分の非イオン界面活性剤は、HLBが10.6〜13.5ものが好ましく、より好ましくは11〜13が好適である。なお、本発明でいう非イオン界面活性剤のHLBは、W.C.Griffinによる方法を用いて測定することができ、詳しくは、J.Soc.Cosmetic Chemists,1,p311(1949)に記載されている方法により求めることができる。なお、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの場合は、次式の計算によって求めても良い。
HLB=酸化エチレン基の質量分率(%)/5
非イオン界面活性剤が多種の混合物であるときは、HLBはその混合物の質量分率からの平均値として求めるものとする。HLBが10以上のものは、曇点が高く、比較的高い温度でも白濁しにくく、また、増粘効果を得る上で13.5以下のものが良好である。
【0012】
非イオン界面活性剤の具体的な例としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、脂肪酸ポリグリセライド、脂肪酸モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられ、その中で、ポリオキシエチレン基を有するものが好ましく、特に一般式(1)で表される化合物がより好ましい。
【0013】
R−(OCH2CH2)n−OH (1)
〔式中、Rは炭素数8〜18、好ましくは10〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、nはエチレンオキシド付加モル数であり、HLBが10〜13.5、好ましくは10.6〜13.5になるような値をとる。〕。
【0014】
これらの非イオン界面活性剤は、単独、又は併用して使用してもよく、液体組成物中の含有量は4〜15質量%、好ましくは5〜12質量%である。非イオン界面活性剤の含有量を4質量%以上とするのは、比較的高い温度で白濁や分離する問題を改善するためであり、15質量%以下とするのは、組成物を好ましい粘度にするためである。
【0015】
本発明で用いる(b)成分は、20℃における水への溶解度が0.01〜10g/100gである分子量90〜250の芳香族化合物であり、芳香環を有する化合物が好ましい。この(b)成分と(a)成分の特定のHLBを有する非イオン界面活性剤とを併用することで、劇的な増粘効果が得られ、しかも、比較的高い温度での分離や白濁という問題は起こらない。これについては、以下のように考えている。水への溶解度が極めて低い炭化水素系化合物は、非イオン界面活性剤ミセルのより内部に取り込まれることで、みかけのHLBが減少し、高温での白濁や分離を招く。一方、本発明の(b)成分のように水への溶解度が0.01〜10(20℃)である芳香環を有する化合物の場合、ミセルの親油基と親水基の中間付近に位置し、ミセルのパッキング性を緩和することにより増粘効果は発現するが、高温での安定性が維持できるのではないかと推察している。
【0016】
なお、脂環式化合物や、鎖状の有機化合物では増粘効果が得られないことから、芳香族化合物の平面構造が増粘効果に影響しているものと推測される。従って、芳香族化合物の置換基は、鎖状の性質よりも芳香族化合物の平面構造が主になるべきであり、置換基はなるべく鎖長の短い基が望ましく、特には置換基の最長の元素の数が4以下であることが好ましい。芳香族化合物は、ベンゼン環、複素環式化合物、縮合ベンゼン環を主骨格とするものであり、特にベンゼン環、ナフタレン環又はアントラセン環を主骨格とする化合物が好ましい。
【0017】
芳香族化合物としては、下記一般式(b1)
A−(X)n (b1)
〔式中、Aはベンゼン環、ナフタレン環又はアントラセン環である。nは1〜5である。Xはメチル基、エチル基、メトキシ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、−R’COOR''及び−R’OHから選ばれる基、好ましくはメチル基、エチル基、メトキシ基、カルボキシ基及びヒドロキシ基から選ばれる基である。R’はメチレン基又はエチレン基、R''はメチル基又は水素原子である。なお、nが2又は3の場合は、複数のXは異なる基であってもよい。〕
で示されるものがより好ましい。
【0018】
(b)成分の具体例としては、安息香酸〔分子量122、溶解度0.3(以下、単位のg/100gは省略する)〕、p−ヒドロキシ安息香酸(分子量138、溶解度0.5)、p−メトキシ安息香酸(分子量152、溶解度0.1)、エチルベンゼン(分子量106、溶解度0.1)、フェノール(分子量94、溶解度9)、4−メトキシフェノール等(分子量124、溶解度3)、β−ナフトール(分子量144、溶解度0.08)等が挙げられ、特に安息香酸、4−メトキシフェノールが好ましい。
【0019】
(b)成分は組成物中の含有量が0.01〜5質量%となるように用いることが好ましく、より好ましくは0.1〜3質量%である。
【0020】
また、本発明に係わる組成物は、20℃における粘度を15〜300mPa・s、好ましくは15〜150mPa・sの範囲に調製することが、使い勝手の点から好適である。
【0021】
本発明に係わる液体組成物は、漂白成分として過酸化水素を0.1〜10質量%含有することが好ましい。0.1質量%以上とするのは充分な漂白力を得る為であり、10質量%以下とするのは経済性を考慮した為である。
【0022】
本発明に係わる液体組成物は、(a)成分の非イオン界面活性剤以外の界面活性剤を含有することができ、特に陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、アミンオキサイドが洗浄効果の点から好ましい。陰イオン界面活性剤としてはオレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を挙げることができ、特にアルキル基の炭素数が10〜20、好ましくは10〜15のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル基の炭素数が8〜18、好ましくは10〜14のアルキル硫酸エステル塩、アルキル基の炭素数が8〜18、好ましくは10〜14、エチレンオキシド(以下、EOと表記する)の平均付加モル数が1〜6、好ましくは1〜4のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤を用いることが好ましい。
【0023】
また、陽イオン界面活性剤としては下記一般式(2)の化合物が好適である。
【0024】
【化1】
Figure 0004112400
【0025】
〔式中、R1は炭素数8〜18、好ましくは10〜18、特に好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R2、R3、R4は同一又は異なっていてもよい炭素数1〜3のアルキル基である。X-は陰イオン、好ましくは炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3の置換基を1〜3個有していてもよいアリールスルホン酸イオン、特に好ましくは炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオンである。〕。
【0026】
本発明に係わる組成物は、過酸化水素を含有する場合、漂白効果を向上させる目的から、漂白活性化剤を含有することが好適であり、アルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤が好ましく、特に炭素数8〜14、好ましくは8〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸もしくは炭素数8〜14、好ましくは8〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンカルボン酸又はこれらの塩が好ましい。より具体的に好ましい例としてはオクタノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、オクタノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ノナノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、デカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、及びこれらの塩が挙げられる。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましく、特にナトリウム塩が溶解性の点から好ましい。
【0027】
これらの中でも特にノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸及びこれらの塩が漂白効果の点から好ましい。本発明に係わる組成物は、上記漂白活性化剤を0.1〜5質量%、更に0.2〜3質量%、特に0.4〜1質量%含有することが好ましい。
【0028】
本発明に係わる組成物は、過酸化水素を含有する場合、漂白効果を高める目的から分散剤を含有することもできる。特に、重量平均分子量5千〜4万、好ましくは5千〜1万のポリアクリル酸もしくはその塩又はポリメタクリル酸もしくはその塩、重量平均分子量1万〜10万、好ましくは3万〜7万のアクリル酸とマレイン酸のコポリマーもしくはその塩から選ばれるカルボン酸系ポリマー、及び重量平均分子量4千〜2万、好ましくは5千〜1万のポリエチレングリコールから選ばれる非イオン性ポリマーが好ましい。本発明に係わる組成物は、分散剤を0.05〜14質量%、更に0.1〜8質量%含有することが好適である。
【0029】
本発明に係わる組成物は、過酸化水素を含有する場合、漂白効果を高める目的で溶剤を含有することもできる。具体的には、(I)炭素数1〜5の1価アルコール、(II)炭素数2〜12の多価アルコール、(III)下記の一般式(3)で表される化合物、(IV)下記の一般式(4)で表される化合物、(V)下記の一般式(5)で表される化合物が好適である。
【0030】
【化2】
Figure 0004112400
【0031】
〔式中、R5及びR6は、それぞれ水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基又はベンジル基を示すが、R5及びR6の双方が水素原子となる場合を除く。eは0〜10の数を、fは0〜10の数を示すが、e及びfの双方が0である場合を除く。R7及びR8は炭素数1〜3のアルキル基を示す。R9は炭素数1〜8のアルキル基を示す。〕。
【0032】
(I)の炭素数1〜5の1価アルコールとしては、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールが挙げられる。これらの低級アルコールを配合することにより低温における系の安定性を更に向上させることができる。
【0033】
(II)の炭素数2〜12の多価アルコールとしては、イソプレングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
【0034】
(III)の化合物は、一般式(3)において、R5、R6がアルキル基である場合の炭素数は1〜4が特に好ましい。また、一般式(3)中、EO及びプロピレンオキシドの平均付加モル数のe及びfは、それぞれ0〜10の数である(e及びfの双方が0である場合を除く)が、これらの付加順序は特に限定されず、ランダム付加したものであってもよい。(III)の化合物の具体例としては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリオキシエチレン(EO平均付加モル数1〜4)グリコールモノフェニルエーテルが挙げられる。
【0035】
また、(IV)の化合物としては、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノンが好適なものとして例示され、(V)の化合物としては、アルキルグリセリルエーテル化合物が挙げられ、好ましくはR9が炭素数3〜8のアルキル基の化合物である。
【0036】
本発明に係わる組成物は、溶剤を0〜3質量%、更に0.1〜2質量%含有することが好適である。
【0037】
さらに本発明に係わる組成物は、過酸化水素を含有する場合、漂白効果を向上させる目的から金属イオン封鎖剤を含有することが好ましい。本発明に用いられるものとしては、(A)フィチン酸等のリン酸系化合物又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、(B)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸及びその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、(C)2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸等のホスホノカルボン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、(D)アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミノ酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、(E)ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミノポリ酢酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、(F)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸などの有機酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、(G)ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩、(H)アミノポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、又はポリエチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩を挙げることができる。
【0038】
これらの中で上記(B)、(E)、(F)及び(G)からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく、上記(B)からなる群より選ばれる少なくとも1種がさらに好ましい。
【0039】
本発明に係わる組成物において、金属イオン封鎖剤の含有量は、好ましくは0.005〜5質量%、さらに好ましくは0.01〜2質量%である。
【0040】
その他、本発明に係わる組成物には、漂白繊維に対する漂白効果を増すために蛍光増白剤として、チノパールCBS(チバ・ガイギー社製)、チノパールSWN(チバ・ガイギー社製)や、カラー・インデックス蛍光増白剤28、40、61、71等のような蛍光増白剤や、漂白性能を向上させるために酵素(セルラーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ)することができる。また染料や顔料のような着色剤、香料、シリコーン類、殺菌剤、紫外線吸収剤等の種々の微量添加物を適量配合してもよい。
【0041】
本発明に係わる組成物の20℃におけるpHは1〜7、より好ましくは2〜6である。このようなpHに調整するためのpH調整剤としては塩酸や硫酸など無機酸や、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸などの有機酸などの酸剤や、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニアやその誘導体、モノエタノールアミンやジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン塩など、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いることが好ましく、特に塩酸、硫酸から選ばれる酸と水酸化ナトリウムや水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。
【0042】
(a)成分を4〜15質量%、及び水を含有する20℃におけるpHが1〜7の液体組成物は、通常、20℃における粘度が2〜20mPa・s程度の範囲にある。これに(b)成分を添加することにより、該組成物を増粘化する。粘度は、初期粘度の1.5〜20倍、更に2〜10倍となることが好ましく、(b)成分の添加後の20℃における粘度が15〜300mPa・s、更に15〜150mPa・sの範囲にあることが好ましい。このような増粘化が達成される量で(b)成分は添加されるが、組成物中に0.01〜5質量%となる量で添加されることが好ましい。
【0043】
本発明により増粘された非イオン界面活性剤含有液体組成物は、そのままあるいは必要に応じて他の成分を配合することにより、各種用途に使用できるが、過酸化水素を含む増粘された安定な漂白剤組成物として好適である。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、特定のHLBの非イオン界面活性剤を含有する液体組成物を、高温における液感の劣化を引き起こさずに適度に増粘させることができる。増粘された組成物は、高温で相分離や白濁せず、貯蔵安定性に優れている。
【0045】
【実施例】
下記配合成分を用いて、表1の液体組成物を調製し、粘度の測定及び高温における液の外観を目視により評価した。結果を表1に示す。
【0046】
(1)配合成分
a−1:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルキル基炭素数12、平均EO付加モル数7、HLB=13.2)
a−2:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルキル基炭素数13、平均EO付加モル数5、HLB=11.3)
a−3:ジグリセロール脂肪酸エステル(炭素数12の脂肪酸とジグリセリンのエステル、HLB=11.1)
a−4:ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(脂肪酸の炭素数12、平均EO付加モル数4、HLB=11.2)
b−1:安息香酸(分子量122、溶解度0.3)
b−2:メトキシベンゼン(分子量108、溶解度0.1)
b−3:フェノール(分子量94、溶解度9)
b−4:4−メトキシフェノール(分子量124、溶解度3)
b’−1:p−トルエンスルホン酸(分子量194、溶解度10超)
b’−2:p−フェノールスルホン酸ナトリウム(分子量196、溶解度10超)
b’−3:ポリオキシエチレンフェニルエーテル(平均EO付加モル数3、分子量226、溶解度10超)
c−1:過酸化水素
d−1:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(アルキル基炭素数12、平均EO付加モル数3)
d−2:アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(アルキル基炭素数12〜15)
d−3:テトラデシルトリメチルアンモニウム・メチル硫酸エステル塩
e−1:ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム
f−1:1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸
g−1:ポリアクリル酸ナトリウム(重量平均分子量10000)。
【0047】
(2)粘度測定
表1に示す組成物の20℃における粘度を(株)東京計器製B型粘度計(型式BM)を用いて測定した。
【0048】
(3)貯蔵安定性評価
表1に示す組成物を広口規格ビンNo.13Kに150ml入れ、ふたをして密閉後、40℃の恒温室に1週間貯蔵した。その後、下記に示す基準で外観を評価した。
○;透明均一な液体である。
△;2相に分離、もしくは白濁している。
×;沈殿している
【0049】
【表1】
Figure 0004112400
【0050】
実施例と比較例の対比から、(b)成分による増粘化効果と高温安定性が確認できる。

Claims (5)

  1. HLBが11〜13.5の非イオン界面活性剤(但し非イオン界面活性剤が複数種の場合にはこれらHLBの平均値とする)を4〜15質量%、過酸化水素を0.1〜10質量%、及び水を含有する20℃におけるpHが1〜7の液体組成物に、20℃における水への溶解度が0.01〜10g/100gである分子量90〜250の芳香族化合物を増粘剤として添加する、非イオン界面活性剤含有液体組成物の増粘化方法。
  2. さらに非イオン界面活性剤含有液体組成物が漂白活性化剤0.1〜5質量%を含有する請求項1記載の増粘化方法。
  3. 前記芳香族化合物を添加する前の液体組成物の20℃における粘度(以下、初期粘度という)が2〜20mPa・sの範囲にあり、前記芳香族化合物を添加した後の液体組成物の粘度が、初期粘度の1.5〜20倍である、請求項1又は2記載の増粘化方法。
  4. (a)HLBが11〜13.5の非イオン界面活性剤(但し非イオン界面活性剤が複数種の場合にはこれらHLBの平均値とする)を4〜15質量%、(b)20℃における水への溶解度が0.01〜10g/100gである分子量90〜250の芳香族化合物を0.01〜5質量%、(c)過酸化水素を0.1〜10質量%、及び(d)水を含有し、20℃におけるpHが1〜7であり、20℃における粘度が15〜300mPa・sである非イオン界面活性剤含有液体組成物。
  5. さらに漂白活性化剤0.1〜5質量%を含有する請求項4記載の非イオン界面活性剤含有液体組成物。
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