JP4126830B2 - シャッターのロック機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも一部に開閉方向のストロークが発生するグリルシャッター部分を有するシャッターのロック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の例えばグリルシャッターは、パイプ状の横杆をリンクによって互いに連結してカーテンを構成し、この横杆の端部をガイドレールに沿って昇降することで、カーテンの開閉を行なうようになっている。
また、カーテンを閉鎖状態に保つためにロック機構が設けられている。手動式シャッターの場合は手のとどく高さに施錠手段が設けられ、電動式シャッターの場合には、シャッター巻上げ手段のモータに対してブレーキ機構を設けて制動によってカーテンの上昇を阻止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電動式グリルシャッターの場合、手動式シャッターで採用するような施錠手段を用いると、誤って施錠状態でモータを駆動し、カーテンを上昇させようとすると、施錠手段およびシャッターを破壊する危険がある。そこで、上述のようなブレーキ機構を採用し、電気的にシャッターのロックを行なっている。
【0004】
ところが、この場合、シャッターケース内であるカーテンの上方においてロックがなされるため、下方の横杆に手をかけて持ち上げると、ガイドレール内における横杆の遊びやシャッターケース内の遊びにより、リンクが屈折して或る程度カーテンが上昇し、防犯上問題となるおそれがある。
【0005】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、カーテンを下ろした状態で、カーテンを下から持ち上げようとしても、カーテンがロック状態となり、上昇させることができないようにするとともに、正規にカーテンを上方から引き上げる時には自動的にロック状態が解除されるようにしたシャッターのロック機構を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載のシャッターのロック機構は、少なくともカーテン5の一部分に、少なくとも上下一対の横杆9A,9Bをリンク11Aによって互いに連結してなるグリル部を有し、該横杆9A,9Bの端部をガイドレール7に沿って昇降することで、前記カーテン5の開閉を行なうシャッターに備えられるロック機構において、
前記ガイドレール7内に位置して前記一対の横杆9A,9Bの下部横杆9Bにロック爪15の下端を枢支し、該ロック爪15に対応してガイドレール7の内側面に係止部19を設け、前記ロック爪15を枢支した下部横杆9Bと上部横杆9Aとを連結するリンク11Aの連結孔13の少なくとも一方を上下両横杆間の方向に遊びを持つ長孔13aに形成し、
該長孔13a内での横杆の移動で上下両横杆9A,9Bの間隔が狭くなった時にロック爪15を前記係止部19側へ傾動するように、上部横杆9Aと接する前記ロック爪15の側壁面に、該ロック爪15の先端から枢支部分側に向けて傾斜した案内面17を形成し、
前記上下両横杆9A,9Bの間隔が拡がった時に前記ロック爪15を前記係止部19から離反させるように、前記ロック爪15の傾動状態を復元させるガイド手段を前記上部横杆9A側に設けたことを特徴とする。
【0007】
このシャッターのロック機構では、カーテン5の下部に手をかけて持ち上げようとすると、長孔13aを持ったリンク11Aの個所で、上下横杆9A,9B相互の間隔が狭くなり、ロック爪15が傾動して係止部19に係止されることとなって、ロック状態となり、カーテン5の上昇が阻止される。
また、正規にカーテン5の上方から引上げが行なわれる時には、リンク11Aは上部横杆9Aに吊下げ状態となるので、上下両横杆9A,9Bの間隔が大きくなり、ロック爪15がガイド手段に案内されて、起立するように動作するので、ロック爪15が係止部19に係合することなく、カーテン5はスムーズに上昇することになる。
【0008】
請求項2記載のシャッターのロック機構は、前記ガイド手段が、前記ロック爪15を傾動方向の前後で挟むように、前記横杆9A,9Bの軸線方向と同方向で前記リンク11Aに突設した一対のガイド片23であることを特徴とする。
【0009】
このシャッターのロック機構では、上下両横杆9A,9Bの間隔が拡がると、下部横杆9Bに枢支されたロック爪15の基端側が一対のガイド片23の間に進入し、ロック爪15が一対のガイド片23に挟まれて起立状態で収納され、係止部19から離反して、ロック爪15の係止部19への係合が確実に解除される。
【0010】
請求項3記載のシャッターのロック機構は、前記ガイド手段が、前記横杆9の軸線方向と同方向に突設される突設部31と、該突設部31の摺動をガイドするスリット33とで構成され、これら突設部31とスリット33とが前記ロック爪15と前記上部横杆9A側とにそれぞれ配設されることを特徴とする。
【0011】
このシャッターのロック機構では、上下両横杆9A,9Bの間隔が拡がると、下部横杆9Bに枢支されたロック爪15と、上部横杆9A側とに配設される例えばピンなどよりなる突設部31とスリット33とにより、ロック爪15が係止部19から離反して、ロック爪15の係止部19への係合が解除される。
【0012】
請求項4記載のシャッターのロック機構は、前記係止部19が、まぐさ21近傍の前記ガイドレール7内に設けられていることを特徴とする。
【0013】
このシャッターのロック機構では、係止部19がまぐさ21近傍の高所に設けられることで、ロック爪15の係止部19への係止が容易に手のとどかない所で行われ、不正な係止解除が困難となって、防犯性が高められる。
【0014】
請求項5記載のシャッターのロック機構は、前記係止部19が、前記ガイドレール7に対して着脱自在に設けられていることを特徴とする。
【0015】
このシャッターのロック機構では、係止部19がガイドレール7から脱着されることにより、傾動したロック爪15が係止部19に係止しなくなり、手動による正規なカーテン5の持ち上げが可能になる。
【0016】
請求項6記載のシャッターのロック機構は、前記横杆9と、前記上側の横杆9との間に、該両横杆9の間隔の狭まることを阻止する挟入部材が、着脱自在に備えられていることを特徴とする。
【0017】
このシャッターのロック機構では、横杆9と、上側の横杆9との間に、挟入部材が挟み入れられることで、両横杆9の間隔の狭まることが阻止され、ロック爪15が傾動しなくなる。これにより、ロック爪15が係止部19に係止しなくなり、手動による正規なカーテン5の持ち上げが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るシャッターのロック機構の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るシャッターのロック機構を示す正面図、図2は図1のA−A矢視図、図3は図2の要部拡大図、図4は図3のB−B矢視図、図5は本発明に係るロック機構のロック状態を示した動作説明図である。
【0019】
本実施の形態にて説明を行うシャッターは、電動式グリルシャッターであって、建物開口の上部に配設されるシャッターケース1内には、駆動源であるモータ(図示せず)によってカーテン5を巻上げ,巻戻しする巻取手段(図示せず)が設けられており、このシャッターケース1から導出されたカーテン5は断面略コ字形状の左右一対で構成されるガイドレール7に両端を案内されて閉鎖状態まで降下できる。
【0020】
カーテン5は、略水平なパイプなどよりなる複数の横杆9を、略板状のリンク11を介して垂直方向に互いに連結してグリル状に構成されており、各横杆9の両端はガイドレール7内に挿入されていて、カーテン5の昇降の案内役を果している。
【0021】
本実施の形態では、カーテン5が建物開口を閉鎖し降下した状態におけるシャッターケース1の近傍となるカーテン5の上方の上下一対の横杆9A,9Bに本発明のロック機構を配置しており、これら上下横杆9A,9B間を結ぶ複数のリンク11Aには、これら上下の横杆9A,9Bの相互間隔を拡縮できるストロークを備えている。
【0022】
すなわち、横杆を通すリンク11Aの上下の連結穴13の少なくとも一方の連結孔13、本実施の形態では、図3に示すように、下部横杆9Bが挿通されるリンク11A下部の連結孔がリンク11Aの長手方向に沿う長孔13aになっている。
【0023】
このリンク11Aで結ばれる上下横杆9A,9Bの下部横杆9Bには、ガイドレール7内に位置する端部近傍にロック爪15が傾動自在に枢支されている。
【0024】
このロック爪15は、略くさび状に形成され、下端が下部横杆9Bに枢支され、略鋭角に形成される先端に係合部15aを有している。
また、先端の係合部15aからロック爪15下端の枢支部分側に向けての一側には、傾斜した案内面17が形成されている。
【0025】
また、ガイドレール7内側面には、カーテン5を全閉した状態でのロック爪15の係合部15aに対応した位置におけるやや上方に位置して、係止部19を突設している。この係止部19は、本実施の形態では、やや厚みのある矩形板状に形成されており、図1及び図2に示すようにシャッターケース1の下方に位置するまぐさ21の近傍となるように配設されている。
【0026】
板状のリンク11Aと板状のロック爪15とは、図4に示すように、厚さ方向に重ねられた状態とされる。
この実施の形態では、図1に示すように、カーテン5の幅方向外側、すなわち横杆9A,9Bの端部側にリンク11Aが配設され、カーテン5の幅方向中央側にロック爪15が配置されている。
【0027】
リンク11Aの両側端縁には、ガイド手段としての一対のガイド片23が横杆9軸線方向と同方向でカーテン5の幅方向中央方向に突設され、各ガイド片23はロック爪15の基端を傾動方向の前後で挟むように配置されている。
なお、本実施の形態では、ロック爪15の先端の係合部15aを挟む案内面17とは反対の縁部分に、段部16が形成されており、この段部16が一方のガイド片23に当接される。
【0028】
一対のガイド片23は、下部横杆9Bがリンク11Aの長孔13aの下部に移動している時、すなわち、ロック爪15が下方へ移動している図3の状態の時に、ロック爪15を傾動方向の前後で挟み、かつ、段部16が一方のガイド片23に当接されることで起立状態を保持する。この状態で、ロック爪15の係合部15aは、リンク11の外形の内側にほぼ収められて重なり合うようになっている。すなわち、上部横杆9Aにリンク11Aが配設される構造であり、この上部横杆9Aに対しリンク11Aを介して下部横杆9Bが吊り下げられる状態となることで、ロック爪15はリンク11Aに対して下方に降下状態であり、かつ傾動方向にガイド片23と段部16とが当接して、リンク11Aに対してロック爪15が収容され、ロック爪15は傾動を規制される状態となり、従って、この状態でカーテン5が昇降動作されても、ロック爪15は係止部19に干渉することがない。
【0029】
次に、このように構成されたシャッターのロック機構の作用を説明する。
カーテン5を降下して全閉状態にした時、建物開口部の床面にカーテン5最下端の座板25が当るなどして反力でロック爪15のある下部横杆9Bに押し上げ力が加えられる。また、もし、このカーテン5の全閉でその下部横杆9Bに反力が働かない状態(座板25が床面に接する程度)の時でも、例えば、ロック爪15を備えた下部横杆9B若しくはそれ以下の横杆9に手をかけて、カーテン5を引き上げようとすると、リンク11Aを介してロック爪15のある下部横杆9Bに対して押し上げ力が加わる。
【0030】
この時、図5に示すように、リンク11Aのストローク、すなわち、長孔13a内で下部横杆9Bが上昇移動し、上下横杆9A,9B相互間隔が縮小する。
そして、ロック爪15が上部横杆9Aに接近する方向に浮き上り、案内面17が上部横杆9Aに摺接してロック爪15を係止部19側へ傾動させる。
これによって、ロック爪15がリンク11Aの外形から大きく突出し、係合部15aが係止部19の下側に入り込み、さらなる上昇時に互いに係合してカーテン5の上昇を阻止するのである。
【0031】
これに対し、もし、正規の手段で、カーテン5の上方(シャッター巻き上げ時)からカーテン5を上昇させようとすると、長孔13a内で下部横杆9Bがスライドし、ロック爪15に対応する下部横杆9Bと上部横杆9Aとの間隔が拡がり、ガイド片23によりロック爪15が案内されて、傾動方向と反対方向へロック爪15を復元して起立させるから、係合部15aが係止部19との係合状態から外れ、カーテン5はスムーズに引き上げられることになる(図2参照)。
【0032】
このように、上述のシャッターのロック機構によれば、カーテン5の任意の横杆9に手をかけて持ち上げようとしても、ロック爪15が突出され、ガイドレール7内にある係止部19に係合してカーテン5の引き上げを阻止することができる。
【0033】
また、ロック爪15の先端(係合部15a)を案内面17に連続する先細形状としたので、ロック解除時には、他部材と干渉し難くして、確実にリンク11Aの外形内に復元させることができる。このため、ロック爪15の先端が他部材と干渉することによるロック解除の不能や、通常昇降時に、ロック爪15が突出してカーテン5の昇降を妨げるような事態を確実に防止することができる。
【0034】
なお、上述の実施の形態では、シャッターを電動式グリルシャッターとし、カーテン5を横杆9とリンク11とで構成するグリル状のカーテンを例として説明したが、本発明に係るロック機構は、カーテンの一部分のみに横杆9とリンク11よりなるグリル部分が採用されるシャッターに用いても同様の効果を奏するものである。すなわち、グリル部分を一部分に有する構成のカーテンの、このグリル部分以外のカーテン部分は、例えば短冊板状のスラットやパネルを連接したもの、或いは1枚のパネル、さらには、シートやネット状のカーテンとしてもよく、また、これらの複合的組み合わせ構造としてもよく、このような複合構造のカーテンに対しても有効である。
【0035】
また、上述の実施の形態では、ロック爪15がリンク11Aに対して一枚設けられる例を説明したが、本発明に係るロック機構は、リンク11Aに対し、図6に示すように、上述したロック爪15と同形状の二枚のロック爪15,15を設け、両ロック爪15,15をカーテン5の表裏面方向に突出させる構成としてもよい。このような構成によれば、係合箇所が増え、防犯性をより確実に高めることができる。
【0036】
また、上述の実施の形態では、ガイド手段であるガイド片23がリンク11Aに設けられる場合を例に説明したが、このガイド手段は、これ以外に、例えばピンなどの突設部と、このピンの摺動をガイドするスリットとの組み合わせによる構成としてもよく、これらピンとスリットとをロック爪15と上部横杆9A側に配設させる構成としてもよい。
【0037】
このピン31とスリット33とによるガイド手段としては、ロック爪15にスリット33を設け、上部横杆9A側にピン31を設ける構成とし、これらピン31とスリット33とを具備する、図7〜図10に示す例のロック機構、及び図11〜図14に示す例のロック機構などとする。
【0038】
このロック機構を詳述すると、まず、図7〜図10に示す例の構成では、下部横杆9Bに垂直上方向に延出するブラケット35を設け、このブラケット35に下部横杆9Aの軸線方向と同方向の枢軸36を設けて、この枢軸36にロック爪15の下端を枢支させる。また、上部横杆9Aに略垂直下方向に延出するブラケット37を設け、このブラケット37の板面にピン31を植設する。そして、このピン31をロック爪15のスリット33に挿通させる。なお、ピン31の軸芯線は、上下横杆及び枢軸の軸芯線を結ぶ線上よりロック爪の傾動方向へやや偏心した位置とする(図8中矢印d)。
【0039】
また、この上下横杆9A,9Bを連結するリンク11Aは、上述のリンク11Aと同様に、下側横杆9Bが挿通される連結孔13を長孔13aとし、リンク11Aに対して下側横杆9Bが移動するようになっている。
【0040】
このような構成により、カーテン5を引き上げようとすると、下部横杆9Bがリンク11Aの長孔13a内で上昇移動し、上下横杆9A,9B間が縮小し、これによりロック爪15の案内面17が上部横杆9Aに摺接してロック爪15を係止部側へ傾動させる。そして、ロック爪15がリンク11Aの幅(外形)より突出して、先端の係合部15aが係止部19の下側に入り込み、互いに係合し合うことでカーテン5の上昇が阻止される(図9参照)。
【0041】
また、正規の手段で、カーテン5が上昇となると、上部横杆9Aと下部横杆9Bとの間隔が拡がり、ロック爪15は、上部横杆9Aにブラケット37を介して設けられるピン31に対し、スリット33にてガイドされて、傾動方向と反対方向へ起立させられることとなり、係合部15aが係止部19との係合状態から外れ、これによりカーテン5は引き上げられることとなる(図8参照)。
【0042】
なお、このピン31とスリット33とによるガイド手段を備えたロック機構では、図10に示すように、それぞれのブラケット35,37をパイプ状の支持体41,43に延設する構成を採用することが可能であり、このような構造とすることで、上下横杆9A,9Bの端部に対し、容易にロック機構を具備させることが可能となる。この構造では、例えば、各パイプ状支持体41,43と各横杆9A,9Bとをリベットやネジ,ボルトなどの固定手段にて固定し、また、各横杆9A,9Bの端部にキャップ45を装着させるとよい。
【0043】
また、図11〜図14に示す例のロック機構では、上記したロック機構と相似する構成とされるが、図7,8に示す下部横杆9Bに設けられるブラケット35と略同形状のブラケット46、すなわち、図13に示すように大径なパイプ部46aと小径なパイプ部46bを備え、各パイプ部46a,46bとが延出板46cで連結される略8字状のブラケット46を対で用いて、これらブラケット46を、互いに近接する方向に小径パイプ部46bが延出するように大径パイプ部46aを上下横杆9A,9Bに装着して設け、各小径パイプ部46bにカラーパイプ47をそれぞれ嵌入し、各カラーパイプ47にそれぞれピン48,49を挿通させる。下部のブラケット46に設けられる下部ピン49は枢軸とされ、この下部ピン49にロック爪15の下端を枢支させる。また、上部のブラケット46に設けられる上部ピン48は、ロック爪15のスリット33に挿通させる。
なお、上部のピン48の軸芯線は、上下横杆9A,9b及び下部ピン49の軸芯線を結ぶ線上よりロック爪15の傾動方向へやや偏心した位置とされ(図12中矢印d)、また、上下の各ブラケット46,46は、図12,13に示すように、上下に対称な状態で取り付ける。
【0044】
このような構成によれば、上記同様、カーテン5を引き上げようとすると、下部横杆9Bがリンク11Aの長孔13a内で上昇移動し、上下横杆9A,9B間が縮小し、これによりロック爪15の案内面17が上部横杆9Aに摺接してロック爪15を係止部側へ傾動させる。そして、ロック爪15が図14に示すようにリンク11Aの幅(外形)より突出して、先端の係合部15aが係止部19の下側に入り込み、互いに係合し合うことでカーテン5の上昇が阻止される。
【0045】
また、正規の手段で、カーテン5が上昇となると、上部横杆9Aと下部横杆9Bとの間隔が拡がり、ロック爪15は、上部横杆9Aにブラケット46を介して設けられるピン48に対し、スリット33にてガイドされて、傾動方向と反対方向へ起立させられることとなり、係合部15aが係止部19との係合状態から外れ、これによりカーテン5は引き上げられることとなる(図12参照)。
【0046】
なお、このピン48とスリット33とによるガイド手段を備えたロック機構では、前述したピン31とスリット33とによるガイド手段を備えたロック機構の例(図10参照)と同様に、図13に示すように、上下のブラケット46,46とカラーパイプ47、上下ピン48,49及びロック爪15とで構成されるユニット状の構造とすることが可能となり、上下横杆9A,9Bの端部に対し、容易にロック機構を具備させることが可能となる。この構造では、例えば、上下のブラケット46,46の大径パイプ部46a,46aと各横杆9A,9Bとをリベットやネジ,ボルトなどの固定手段にて固定し、また、各横杆9A,9Bの端部にキャップ45を装着させる構成とする。
【0047】
なお、このロック機構では、上下のブラケット46,46が同形状に形成されていることから、部品の共通化を図ることができ安価に構成することが可能となるとともに、同形状であることから意匠性も良好となる。
【0048】
また、このロック機構を構成するピン31,48とスリット33とは、上記したように、ピン31,48を上部横杆9A側に設け、スリット33をロック爪15に設ける構成としたが、上部横杆9A側にスリットを構成させ、ロック爪にピンなどの突設部を設ける構成としもよい。
【0049】
また、本発明に係るロック機構は、リンク11Aで連結される下部横杆9Bと、上部横杆9Aとの間に、上下両横杆9A,9Bの間隔の狭まることを阻止する挟入部材(図示せず)が、着脱自在に備えられるものであってもよい。
このような構成によれば、下部横杆9Bと、上部横杆9Aとの間に、挟入部材が挟み入れられることで、上下両横杆9A,9Bの間隔の狭まることが阻止され、ロック爪15が傾動しなくなる。これにより、ロック爪15が係止部19に係合しなくなり、手動による正規なカーテンの持ち上げを可能にすることができ、すなわち、本発明のロック機構を、電動シャッターに限らず、手動のシャッター装置にも適用可能となる。
【0050】
また、この挟入部材によれば、通常のカーテンの開閉時などにおいては、この挟入部材を装着状態とし、リンク11Aで連結される下部横杆9Bと上部横杆9Aとの間隔を狭まらないこととし、カーテンを全閉鎖とした状態の際にのみ、下部横杆9Bと上部横杆9Aとの間から挟入部材を取り外すことで、前述したようにカーテン下上両横杆9A,9Bの間隔が狭まることを可能とする構成を得ることができ、これにより、カーテン閉鎖時の際にのみ、ロック爪15が傾動して、カーテンの上昇が阻止され、すなわち、適切な防犯性能を確保させることができる。
【0051】
また、上述した実施の形態においては、係止部19の設けられる位置について、シャッターケース下方のまぐさ21の近傍に配設される例として説明したが、この係止部19の設けられる位置についてはこれに限定されることはなく、好ましくは人等の手の届きにくい位置、或いは触れることが容易でない位置に設けられることとする。
さらに、この係止部19とこれに係合するロック爪15との配設される位置は、左右両方のガイドレール7及びこれに対応するカーテン5の左右両端にそれぞれ設けられるとともに、各高さ位置が略同じ高さ位置とされることが好ましいが、左右のいずれか一方のガイドレール7とこのガイドレール7に対応するカーテン5の一方の端縁に係止部19とロック爪15とが配設される構成としてもよく、あるいは、左右それぞれに構成される係止部19とロック爪15との組み合わせが、互いに高さ位置の異なる構造としてもよい。
また、係止部19とロック爪15とは、ガイドレール7の長手方向に1つの構成としてもよく、また、複数の構成としてもよい。
【0052】
さらに、本発明に係るロック機構は、係止部19を、ガイドレール7に対して着脱自在に取り付けるものであってもよい。このような構成とすれば、係止部19を取り外すことで、傾動したロック爪15が係止部19に係合しなくなり、手動による正規なカーテンの持ち上げを可能にすることができ、すなわち手動によりカーテンの開閉を行う手動のシャッターにも、この発明のロック機構を適用することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係るシャッターのロック機構は、カーテンを降下した閉鎖状態で、カーテン自体にに手をかけて持ち上げようとしても、そのカーテンを構成する少なくとも上下一対の横杆及びこれら横杆を連結するリンクよりなるグリル部分において、ロック爪が働き、これがガイドレールの内側面にある係止部に係合されてカーテンの引き上げを阻止することができる。
しかも、正規の開閉作動でカーテンを上方から引き上げ開放する際には、自動的にロック爪と係止部との係合状態が解除され、何ら、シャッターの通常開閉操作に支障をもたらさない。このようにして、シャッターにおける防犯を確保することができる。
【0054】
また、ロック爪と係止部とが係合されている状態では、上部横杆がロック爪の案内面を押動することとなり、ロック爪の傾動状態を維持してロック状態とするところから、ロック爪と係止部との係合状態が確実で信頼性に富むという優れた効果がある。
【0055】
さらに、カーテンの伸長状態においては、ロック爪がガイド手段によって傾動が規制されることとなり、カーテンの昇降動作中にロック爪が前後に揺動し、騒音や故障の原因となったり、カーテンの巻き上げ位置においてロック爪が外方に立ち上がってカーテン巻き上げの支障になるということがない。
【0056】
また、係止部を、まぐさ近傍の前記ガイドレール内に設ける構成とすることで、係止部が高所な位置となり、ロック爪の係止部への係合が容易に手のとどかない位置で行われ、不正な係止解除が困難となって、防犯性を高めることを可能とする。
【0057】
さらに、係止部を、ガイドレールに対して着脱自在に設ける構成とすることで、傾動するロック爪が係止部に係合しなくなり、手動による正規なカーテンの持ち上げが可能になる。
【0058】
また、上部横杆と、下部横杆との間に、これら両横杆の間隔の狭まることを阻止する挟入部材を、着脱自在に備える構成とすることで、上記したロック爪が傾動しなくなる構成とすることが可能となる。これにより、ロック爪は係止部に係合しなくなり、手動による正規なカーテンの持ち上げが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシャッターのロック機構を示す正面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図3のB−B矢視図である。
【図5】本発明に係るロック機構のロック状態を示した動作説明図である。
【図6】本発明に係るロック機構の変形例を示す要部拡大図である。
【図7】本発明に係るロック機構の他の例を示す正面図である。
【図8】同ロック機構の側面図である。
【図9】同ロック機構のロック状態を示した動作説明図である。
【図10】同ロック機構の分解正面図である。
【図11】本発明に係るロック機構の他の例を示す正面図である。
【図12】同ロック機構の側面図である。
【図13】同ロック機構の分解斜視図である。
【図14】同ロック機構のロック状態を示した動作説明図である。
【符号の説明】
5…カーテン
7…ガイドレール
9A…上部横杆
9B…下部横杆
11A…リンク
13…連結孔
13a…長孔
15…ロック爪
17…案内面
19…係止部
21…まぐさ
31,48…突設部(ピン)
33…スリット
Claims (6)
- 少なくともカーテンの一部分に、少なくとも上下一対の横杆をリンクによって互いに連結してなるグリル部を有し、該横杆の端部をガイドレールに沿って昇降することで、前記カーテンの開閉を行なうシャッターに備えられるロック機構において、
前記ガイドレール内に位置して前記一対の横杆の下部横杆にロック爪の下端を枢支し、該ロック爪に対応してガイドレールの内側面に係止部を設け、前記ロック爪を枢支した下部横杆と上部横杆とを連結するリンクの連結孔の少なくとも一方を上下両横杆間の方向に遊びを持つ長孔に形成し、
該長孔内での横杆の移動で上下両横杆の間隔が狭くなった時に前記ロック爪を前記係止部側へ傾動するように、上部横杆と接する前記ロック爪の側壁面に、該ロック爪の先端から枢支部分側に向けて傾斜した案内面を形成し、
前記上下両横杆の間隔が拡がった時に前記ロック爪を前記係止部から離反させるように、前記ロック爪の傾動状態を復元させるガイド手段を前記上部横杆側に設けたことを特徴とするシャッターのロック機構。 - 前記ガイド手段は、前記ロック爪を傾動方向の前後で挟むように、前記横杆の軸線方向と同方向で前記リンクに突設した一対のガイド片であることを特徴とする請求項1記載のシャッターのロック機構。
- 前記ガイド手段は、前記横杆の軸線方向と同方向に突設される突設部と、該突設部の摺動をガイドするスリットとで構成され、これら突設部とスリットとが前記ロック爪と前記上部横杆側とにそれぞれ配設されることを特徴とする請求項1記載のシャッターのロック機構。
- 前記係止部が、まぐさ近傍の前記ガイドレール内に設けられていることを特徴とする請求項1又は2又は3のいずれか1つに記載のシャッターのロック機構。
- 前記係止部が、前記ガイドレールに対して着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4のいずれか1つに記載のシャッターのロック機構。
- 前記上部横杆と、前記下部横杆との間に、該両横杆の間隔が狭まることを阻止する挟入部材を着脱自在に備えていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5のいずれか1つに記載のシャッターのロック機構。
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| JP33314199A JP4126830B2 (ja) | 1999-11-24 | 1999-11-24 | シャッターのロック機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP33314199A JP4126830B2 (ja) | 1999-11-24 | 1999-11-24 | シャッターのロック機構 |
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Family Applications (1)
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| JP5221918B2 (ja) * | 2007-09-25 | 2013-06-26 | 三和シヤッター工業株式会社 | シャッターカーテンを構成するパイプの端部構造 |
-
1999
- 1999-11-24 JP JP33314199A patent/JP4126830B2/ja not_active Expired - Fee Related
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