JP4131181B2 - 無線アドホック通信システム、端末、その端末における処理方法並びにその方法を端末に実行させるためのプログラム - Google Patents
無線アドホック通信システム、端末、その端末における処理方法並びにその方法を端末に実行させるためのプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4131181B2 JP4131181B2 JP2003068961A JP2003068961A JP4131181B2 JP 4131181 B2 JP4131181 B2 JP 4131181B2 JP 2003068961 A JP2003068961 A JP 2003068961A JP 2003068961 A JP2003068961 A JP 2003068961A JP 4131181 B2 JP4131181 B2 JP 4131181B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- route
- data
- packet
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
- Small-Scale Networks (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線アドホック通信システムに関し、特にパケットの送信中に中間のリンク品質が悪化した際に代替経路を発見しておいてその後の経路切替に備える無線アドホック通信システム、当該システムにおける端末、および、これらにおける処理方法ならびに当該方法をコンピュータ(端末)に実行させるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の小型化、高性能化が進み、簡単に持ち運び利用することが可能となったことから、必要になったその場で端末をネットワークに接続し、通信を可能とする環境が求められている。その一つとして、必要に応じて一時的に構築されるネットワーク、すなわち無線アドホックネットワーク技術の開発が進められている。この無線アドホックネットワークでは、特定のアクセスポイントを設けることなく、各端末(例えば、コンピュータ、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistance)、携帯電話等)が自律分散して相互に接続される。
【0003】
この無線アドホックネットワークでは、従来の固定的なネットワークとは異なりトポロジの変化が頻繁に起こるので、信頼性を確保するための経路制御方式、すなわちルーティングプロトコルを確立する必要がある。現在提案されている無線アドホックネットワークのルーティングプロトコルは、オンデマンド方式とテーブル駆動方式という二つのカテゴリーに大きく分けられる。また、これらを統合したハイブリッド方式も提案されている。
【0004】
テーブル駆動方式およびハイブリッド方式は、常時経路情報を交換していることから、比較的障害には強いとされている。一方で、常に情報を送受信することによるオーバーヘッドの大きさが問題となる。例えば、電池により駆動されるモバイル機器が無線アドホックネットワークに接続された環境を考えると、消費電力の面からも常に経路情報を交換するのは得策ではない。また、経路テーブルを更新する周期が長いと、突然の障害に対処できないという問題もある。
【0005】
一方、オンデマンド方式は、通信する直前に経路発見要求を送信して経路を作成するので、通信を開始する段階でリンクに突然障害が起きた場合でも、そのリンクを無視して有効な経路を作成する。しかし、通信中に使用リンクの品質が低下し、経路が利用できなくなると、すぐに通信は中断されてしまい、もう一度送信元から経路を作成し直す必要がある。
【0006】
オンデマンド方式の代表的なルーティングプロトコルとして、例えば、IETF(Internet Engineering Task Force)のMANET WG(Mobile Ad hoc NETwork Working Group)で提案されているAODV(Ad hoc On−demand Distance Vector)プロトコルがある。このAODVプロトコルでは、「ローカルリペア」という手法により、リンクに障害が起きて切断されたときに、両端のノードから経路の再発見を要求するメッセージを送信し、新たに経路を作成する手法が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0007】
【非特許文献1】
チャールス・パーキンス(Charles E. Perkins)他,「アドホック・オンデマンド・ディスタンス・ベクター・ルーティング(Ad hoc On−demand Distance Vector Routing)」,(米国),アイイーティーエフ(IETF),2003年2月17日,p.23−25,インターネット・ドラフト<http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-manet-aodv-13.txt>
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術によれば、代替経路を発見することにより障害が起きた経路を修復できるが、もしそのような修復が不可能であった場合、障害が起きたリンクを経路として持つノードのどちらかが経路エラーメッセージを送信元に対して送信する。経路エラーメッセージを受信したノードは、該当する経路を削除した上でその経路エラーメッセージをさらに送信元に対して転送する。
【0009】
このような性質から、一つのリンクに障害が発生して修復不可能であったときは、経路エラーメッセージの転送を繰り返しながら全ての経路を削除してしまうことになる。例えば、送信元から受信先まで10ホップあるようなアドホックネットワークにおいて、最後の1ホップで障害が起きて修復できなかったときには、全ての経路を消去することになってしまう。経路を最初から作り直すのは、計算コストがかかるばかりか、時間的なコストや、パケットロスの面でも無駄が多い。
【0010】
特に、無線アドホックネットワークでは、端末(ノード)の移動や電波状況などによりトポロジの変化が非常に頻繁に起こるため、リンクの切断時にも通信できる方法を確保しておくことが重要である。上述の従来技術では、リンクに障害が起きたときに、障害を発見したノードから代替経路を発見しようとするが、そのノードで一度失敗してしまうとすべての経路を消去する必要がある。一方で、送信元から改めて経路を発見する方法では、計算コストや時間コストがかかりすぎてしまう。特に大規模なアドホックネットワークにおいては、受信先に近い一つのリンクに障害が起きても、経路を全部消したり、送信元から経路発見をやり直すのではコストがかかりすぎるため、モバイル機器がノードとして想定されるような省電力指向の環境においては望ましくない。
【0011】
そこで、本発明の目的は、無線アドホック通信システムにおいて、あるノードにおいて代替経路が発見できない場合に送信元に至る全ての経路を削除せずに途中ノードにおける修復を試みることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1記載の無線アドホック通信システムは、データバッファと、他の端末にデータを送信している際に上記他の端末からリンク状態が不安定状態になったリンクに関する経路情報を受信すると上記他の端末へ送信しているデータを上記データバッファに保持する手段と、上記経路情報を受信してから所定時間を経過しても上記他の端末から経路エラーの報告を受信しない場合には上記データバッファに保持されたデータを破棄する手段とを具備する。これにより、自端末より下流の端末において代替経路の検索に成功したことが推測される場合に、不要となったデータをデータバッファから破棄させるという作用をもたらす。
【0019】
また、本発明の請求項2記載の無線アドホック通信システムは、データバッファと、他の端末にデータを送信している際に上記他の端末からリンク状態が不安定状態になったリンクに関する経路情報を受信すると上記他の端末へ送信しているデータを上記データバッファに保持する手段と、上記経路情報を受信してから所定時間内に上記他の端末から経路エラーの報告を受信した場合には上記宛先アドレスに対する代替経路を発見するための要求をさらに他の端末に送信する手段とを具備する。これにより、自端末より下流の端末からの経路エラー報告の受信を契機として代替経路の検索をさせるという作用をもたらす。
【0020】
また、本発明の請求項3記載の端末は、請求項2記載の端末において、通信の宛先アドレスとその宛先アドレスに到達するための次の転送先アドレスとその転送先アドレスに接続するリンクのリンク状態と上記宛先アドレスに向けた通信を自端末に送信する送信元のアドレスリストとを対応付けて経路エントリとして保持する経路テーブルと、上記要求に失敗すると上記アドレスリストに示される送信元に対して上記他の端末からの経路エラーの報告を転送する手段とをさらに具備する。これにより、代替経路の検索に失敗すると経路エラーの報告を送信することによって自端末より上流の端末においてさらに代替経路を検索させるという作用をもたらす。
【0021】
また、本発明の請求項4記載の端末は、請求項2記載の端末において、上記要求に対して代替経路が発見されると当該発見された代替経路を正規の経路として切り替えるための指示を送信する手段をさらに具備する。これにより、自端末より下流の端末において代替経路が発見できなかった場合でも自端末において代替経路が発見されればその代替経路を正規の経路として切り替えるという作用をもたらす。
【0023】
また、本発明の請求項5記載の処理方法は、データバッファを備える端末における処理方法であって、他の端末にデータを送信している際に上記他の端末からリンク状態が不安定状態になったリンクに関する経路情報を受信すると上記他の端末へ送信しているデータを上記データバッファに保持する手順と、上記経路情報を受信してから所定時間内に上記他の端末から経路エラーの報告を受信した場合には上記宛先アドレスに対する代替経路を発見するための要求をさらに他の端末に送信する手順と、上記経路情報を受信してから所定時間を経過しても上記他の端末から経路エラーの報告を受信しない場合には上記データバッファに保持されたデータを破棄する手順とを具備する。これにより、代替経路の検索に失敗すると経路エラーの報告を送信することによって自端末より上流の端末において代替経路の発見を促し、代替経路の検索に成功したことが推測される場合には不要となったデータをデータバッファから破棄させるという作用をもたらす。
【0026】
また、本発明の請求項6記載のプログラムは、データバッファを備える端末に、他の端末にデータを送信している際に上記他の端末からリンク状態が不安定状態になったリンクに関する経路情報を受信すると上記他の端末へ送信しているデータを上記データバッファに保持する手順と、上記経路情報を受信してから所定時間内に上記他の端末から経路エラーの報告を受信した場合には上記宛先アドレスに対する代替経路を発見するための要求をさらに他の端末に送信する手順と、上記経路情報を受信してから所定時間を経過しても上記他の端末から経路エラーの報告を受信しない場合には上記データバッファに保持されたデータを破棄する手順とを実行させるものである。これにより、代替経路の検索に失敗すると経路エラーの報告を送信することによって自端末より上流の端末において代替経路の発見を促し、代替経路の検索に成功したことが推測される場合には不要となったデータをデータバッファから破棄させるという作用をもたらす。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明の実施の形態における無線アドホック通信システムで想定する無線アドホックネットワークの一例を示す図である。この図1(a)の例では、端末S(201)乃至端末E(206)の6つの端末が無線アドホック通信システムのネットワークを構成している。また、各端末の周囲の点線は、各端末201乃至206の通信範囲291乃至296をそれぞれ表している。
【0030】
例えば、端末S(201)の通信範囲291には、端末A(202)および端末B(203)が含まれる。また、端末A(202)の通信範囲292には、端末S(201)、端末B(203)および端末C(204)が含まれる。また、端末B(203)の通信範囲293には、端末S(201)、端末A(202)および端末E(206)が含まれる。また、端末C(204)の通信範囲294には、端末A(202)、端末D(205)および端末E(206)が含まれる。また、端末D(205)の通信範囲295には、端末C(204)および端末E(206)が含まれる。また、端末E(206)の通信範囲296には、端末B(203)、端末C(204)および端末D(205)が含まれる。
【0031】
このような端末間の関係を模式的に表したのが図1(b)である。この図1(b)では、互いに通信範囲291乃至296内にある端末同士が線により結ばれている。従って、直接結ばれていない端末間で通信を行う場合には他の端末を介して複数ホップにより通信を行わなければならないことがわかる。
【0032】
図2は、図1の例による無線アドホックネットワークにおいて経路を設定するための手順を示す図である。ある端末間で経路が設定されていない場合に、最初に経路を設定するための手順は従来技術を用いることができる。例えば、上述のAODVプロトコルでは、発信端末から宛先端末に対して経路要求メッセージを送信し、宛先端末から発信端末に対して経路返答メッセージを送信することにより、経路を設定している。
【0033】
図2(a)は、端末S(201)から端末D(205)に対して経路要求を行う際のパケットの流れを示すものである。端末Sは、端末Dにデータを送信する際に、まだ端末Dへの経路が設定されていなければ、経路発見プロセスに入る。まず、端末Sは、経路要求メッセージ(Route REQuest message:RREQ)をブロードキャストする。この経路要求メッセージを受信した端末A(202)および端末B(203)は、その経路要求メッセージの送信元である端末Sへの逆向きの経路(Reverse Path)を設定する。ここで逆向きの経路とは、経路要求メッセージの送信元までデータを送信したいという要求が生じた場合に、その経路要求メッセージを送信してきた近隣端末を次の転送先とする経路を意味する。
【0034】
経路要求メッセージを受信した端末Aおよび端末Bは、宛先が自端末でないことから、その経路要求メッセージをさらにブロードキャストする。これにより、端末C(204)および端末E(206)に経路要求メッセージが伝わる。一方、端末Aのブローキャストした経路要求メッセージは、端末Sや端末Bにおいても受信されるが、経路要求メッセージに付された要求識別子が一致するため、端末Sや端末Bにおいて破棄される。同様にして、端末Bのブローキャストした経路要求メッセージは、端末Sや端末Aにおいて破棄される。このように、要求識別子は二重受け取りチェックのために使用される。
【0035】
経路要求メッセージを受信した端末Cおよび端末Eは、端末Sへの逆向きの経路を設定した後、その経路要求メッセージをさらにブロードキャストする。これにより、端末D(205)に経路要求メッセージが到達する。端末Dは、端末Cおよび端末Eの両者から経路要求メッセージを受信するが、後から受信した経路要求メッセージを破棄する。
【0036】
図2(b)は、端末Dから端末Sに対して経路返答を行う際のパケットの流れを示すものである。端末Dは、端末Sへの逆向きの経路を設定した後、送信元である端末Sに対して経路返答メッセージ(Route REPly message:RREP)をユニキャストで送信する。例えば、端末Dが端末Cからの経路要求メッセージに返答する場合には、端末Dは端末Cを次の送信先としてユニキャストによる送信を行う。
【0037】
経路返答メッセージを受信した端末Cは、経路返答メッセージの送信元である端末Dへの逆向きの経路を設定する。そして、端末Cはその経路返答メッセージを端末Aに転送する。同様に、経路返答メッセージを受信した端末Aは、経路返答メッセージの送信元である端末Dへの逆向きの経路を設定して、その経路返答メッセージを端末Sに転送する。
【0038】
経路返答メッセージを受信した端末Sは、経路返答メッセージの送信元である端末Dへの逆向きの経路を設定する。これにより、経路発見プロセスは完了する。
【0039】
図3は、本発明の実施の形態における処理の概要を示す図である。既に図2により説明したとおり、データ通信要求10の発生の際にまだ宛先端末への経路が設定されていなければ、その端末は経路発見プロセス20に入る。これにより端末間に経路が設定される。端末間の経路は、端末同士を結ぶリンク30を1つ以上経ることにより構成される。
【0040】
経路が設定されると、そのリンクはリンク状態管理プロセス40において監視される。具体的には、各端末における経路テーブルの経路エントリ内のリンク状態という項目が適宜更新される。各端末は後述するように自端末に接続するリンクに関する情報を経路テーブルに保持しており、リンク状態が変化するたびにこの経路テーブルが更新されるようになっている。これにより、各端末は最新のリンク状態を常に把握できる。
【0041】
使用している経路のリンク状態が所定の状態になると、経路情報通知プロセス50において、当該リンク状態が送信元に向けて通知される。例えば、何らかの理由によりリンクの品質が悪化すると、そのリンクに接続する送信側の端末が送信元に向けて経路情報通知を送信する。この経路情報通知を受信した端末は自端末の有するデータバッファにデータを保持するようになる。また、この経路情報通知は、送信元に向けて各端末間で転送されていく。
【0042】
使用している経路のリンク状態が所定の状態になると、代替経路探索プロセス60において、代替経路が探索される。例えば、何らかの理由によりリンクの品質が悪化すると、そのリンクに接続する送信側の端末が代替経路を発見するために経路要求を送信する。その経路要求を送信した端末が所定の手順により経路返答を受信することにより、代替経路の候補が設定される。
【0043】
但し、この経路要求に対して適切な代替経路が発見されなかった場合には、送信元に向けた経路上の次の端末に経路エラーが送信される。そして、この経路エラーを受信した端末が、代替経路を発見するために経路要求を送信する。これによっても適切な代替経路が発見されなかった場合には、送信元に向けた経路上のさらに次の端末に経路エラーが転送され、代替経路を発見されるまで同様の手順を繰り返す。
【0044】
代替経路の候補が設定された後、使用している経路のリンク状態が所定の状態になると、経路切替プロセス70において、代替経路への切り替えが行われる。例えば、何らかの理由によりリンクの品質がさらに悪化して切断されそうになると、代替経路の候補を設定させた端末は、代替経路の候補を正規の経路として切り替えるよう他の端末に指示をする。これにより、代替経路が宛先端末までの正規な経路となる。
【0045】
次に本発明の実施の形態における無線端末の構成例について図面を参照して説明する。
【0046】
図4は、本発明の実施の形態における無線端末100の一構成例を示す図である。この無線端末100は、通信処理部110と、制御部120と、表示部130と、操作部140と、メモリ600とを備え、これらの間をバス180が接続する構成となっている。また、通信処理部110にはアンテナ105が接続されている。通信処理部110は、アンテナ105を介して受信した信号からネットワークインターフェース層(データリンク層)のフレームを構成する。また、通信処理部110は、ネットワークインターフェース層のフレームをアンテナ105を介して送信する。また、通信処理部110は、アンテナ105を介して受信した信号について信号ノイズ比(S/N比)を検出して制御部120に報告する。
【0047】
制御部120は、無線端末100全体を制御する。例えば、通信処理部110により構成されたフレームを参照して所定の処理を行う。制御部120は、タイマ125を有し、時間を計測する。また、制御部120は、フレームもしくはパケットのエラー率を算出する。
【0048】
表示部130は、所定の情報を表示するものであり、例えば、液晶ディスプレイ等が用いられ得る。操作部140は、無線端末100に対して外部から操作指示を行うためのものであり、例えば、キーボードやボタンスイッチ等が用いられ得る。
【0049】
メモリ600は、制御部120の動作に必要なデータを保持するものであり、次に説明するように、自端末に接続する経路に関する情報を保持する経路テーブル610と、他の端末に送信されるデータを保持するデータバッファ620とを含む。
【0050】
図5は、本発明の実施の形態における無線端末100に保持される経路テーブル610の構成例を示す図である。経路テーブル610は、経路エントリとして、宛先アドレス611と、転送先アドレス612と、宛先ホップ数613と、リンク状態614と、シーケンス番号615と、先行リスト617とを保持する。宛先アドレス611は、その経路の最終的な宛先端末のアドレスを示す。ここでアドレスとは、端末を一意に識別できるものであればよく、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスやIP(InternetProtocol)アドレス等を用いることができる。転送先アドレス612は、対応する宛先アドレス611に到達するために次に転送すべき端末のアドレスを示す。
【0051】
宛先ホップ数613は、対応する宛先アドレス611に到達するために必要なリンクの数を示す。例えば、図1(b)の例では、端末Cから端末Sに到達するためには途中に端末Aを介して、合計2つのリンクを経る必要があるのでホップ数は「2」となる。リンク状態614は、対応する転送先アドレス612との間のリンクについて、その状態を示すものである。このリンク状態については後述する。
【0052】
シーケンス番号615は、過去に作成された経路と新規に作成された経路との間で生じ得るループを回避するためのものである。このシーケンス番号615の大小を比較することにより、何れの経路が新規のものであるかを判断することができる。
【0053】
先行リスト617は、その経路の宛先アドレス611とは逆方向の端末のアドレス群を示すものである。例えば、端末Dから端末Cを介し、さらに端末Aを介して端末Sに向かう経路が存在する場合、端末Cの経路テーブル610において、宛先アドレス611を端末S、転送先アドレス612を端末Aとする経路エントリの先行リスト617は端末Dを含むことになる。ここで、例えば、端末Xから端末Cを介し、さらに端末Aを介して端末Sに向かうデータの流れがさらにあったとすると、その先行リスト617はさらに端末Xを含むことになる。この先行リスト617は、代替経路が発見できなかった場合の経路エラーメッセージの送信先となる。
【0054】
次に本発明の実施の形態におけるリンク状態の状態遷移について図面を参照して説明する。
【0055】
図6は、本発明の実施の形態のリンク状態管理プロセス40における状態遷移の一例を示す図である。リンク状態としては、有効状態(V状態:Valid)41、無効状態(I状態:Invalid)42、切断状態(B状態:Break)43、不安定状態(S状態:Stretched)44、候補状態(C状態:Candidate)45という5つの状態を持ち得る。
【0056】
有効状態41は、正規の経路として設定されている状態である。無効状態42は、経路としては使用されていない状態であるが、経路テーブル610には経路エントリが保持されているものである。一方、切断状態43も経路としては使用されていない状態であるが、既に経路テーブル610から削除されているものである。この切断状態43を想定することにより、経路エントリを最小限に抑えて空きメモリを増大させ、管理コストを下げることができる。
【0057】
不安定状態44は、それまで有効状態41であったリンクがリンク品質の悪化によって不安定になった状態を示すものである。例えば電波の受信状況が悪化してくる場合や、人体遮蔽により電波が通りにくくなっている場合などが考えられる。ただし、この不安定状態44においても、多少通信に問題はあるものの、全く通信できない程の状態ではないものとする。候補状態45は、代替経路探索プロセス60により代替経路の候補として設定された状態であり、使用可能ではあるがこの時点ではまだ正規の経路として使用されていない状態である。
【0058】
最初に経路発見プロセス20において経路が設定されると有効状態41となるが、その後、リンクの品質が悪化すると不安定状態44に遷移する。また、有効状態41において経路が使用されず所定時間が経過すると、タイムアウトとして無効状態42に遷移する。また、代替経路が正規の経路として切り替わると、元の有効状態41のリンクは無効状態42に遷移する。
【0059】
不安定状態44になると、代替経路探索プロセス60により代替経路が発見される。代替経路が正規の経路として切り替わると、元の不安定状態44のリンクは無効状態42に遷移する。また、不安定状態44において経路が使用されず所定時間が経過すると、タイムアウトとして無効状態42または切断状態43に遷移する。なお、不安定状態44において、さらにリンクの品質が悪化して全く通信不可能な状態になると切断状態43に遷移するが、リンクの品質が改善した場合には再び有効状態41に戻る。
【0060】
候補状態45においてその代替経路が正規の経路として切り替わると有効状態41に遷移する。一方、候補状態45においてさらにリンクの品質が悪化して全く通信不可能な状態になったり、そのまま経路が使用されず所定時間が経過すると、タイムアウトとして切断状態43に遷移して経路テーブル610から削除される。
【0061】
また、無効状態42においてさらにリンクの品質が悪化して全く通信不可能な状態になるか、そのまま所定時間が経過すると切断状態43に遷移して経路テーブル610から削除される。一方、有効状態41にある経路は通信ができないくらい急激に品質が劣化したとしても一旦必ず不安定状態44に遷移するものとし、切断状態43には直接遷移しないものとする。
【0062】
なお、この状態遷移におけるリンクの品質の良否は、通信処理部110により検出された物理層の信号ノイズ比や制御部120により算出されたMAC副層のエラー率に基づいて、制御部120により判断される。また、タイムアウトの判断は、制御部120のタイマ125を基準として判断される。
【0063】
次に本発明の実施の形態におけるパケット構成について図面を参照して説明する。
【0064】
図7は、本発明の実施の形態の経路情報通知プロセス50において使用される経路情報通知パケット830の一構成例を示す図である。この経路情報通知パケット830は、経路テーブル610におけるリンク状態614が有効状態(V状態)41から不安定状態(S状態)44に遷移した際に、そのリンクに接続する送信側の端末が送信するものである。この経路情報通知パケット830は、パケットタイプ831と、リンク状態832と、発信アドレス833と、上流アドレス834と、下流アドレス835と、データ保持時間836とを含んでいる。
【0065】
パケットタイプ831は、パケットの種別を表すフィールドであり、この経路情報通知パケット830の場合は、経路情報通知パケットであることが示される。リンク状態832は、そのリンクの現在のリンク状態を表すフィールドである。本発明の実施の形態では、このリンク状態832として、有効状態(V状態)41および不安定状態(S状態)44の何れかを想定するが、これ以外の状態であっても送信することはできるようにしてよい。
【0066】
発信アドレス833は、その経路を使用してデータを送信している端末のアドレスを表すフィールドである。上流アドレス834および下流アドレス835は、リンク状態832を有するリンクを特定する端末のアドレスを表すフィールドである。すなわち、上流アドレス834は、そのリンクに接続する送信側の端末であり、この経路情報通知パケット830を送信する端末のアドレスを表す。また、下流アドレス835は、そのリンクに接続する受信側の端末であり、この経路情報通知パケット830を送信する端末の次ホップに該当する端末のアドレスを表す。
【0067】
データ保持時間836は、この経路情報通知パケット830を受信した端末がその送信中のデータをデータバッファ620(図4)にどれ位の時間保持しておくべきかを指定するフィールドである。例えば、数ミリ秒から数秒の間、データを保持しておくべき旨を指定することができる。一方、保持させない場合には、このデータ保持時間836には「0」値を設定しておく。無線端末100は、経路情報通知パケット830を受信した後、このデータ保持時間836を経過するまでの間に経路エラーメッセージを受け取らなければデータバッファ620に保持していたデータを破棄する。
【0068】
図8は、本発明の実施の形態の代替経路探索プロセス60において使用される経路要求パケット810の一構成例を示す図である。この経路要求パケット810は、経路テーブル610におけるリンク状態614が有効状態(V状態)41から不安定状態(S状態)44に遷移した際に、そのリンクに接続する送信側の端末が送信するものである。この経路要求パケット810は、パケットタイプ811と、代替フラグ812と、ホップカウント813と、要求識別子814と、宛先アドレス815と、宛先シーケンス番号816と、発信アドレス817と、代行アドレス818と、発信シーケンス番号819とを含んでいる。
【0069】
パケットタイプ811は、パケットの種別を表すフィールドであり、この経路要求パケット810の場合は、経路要求パケットであることが示される。代替フラグ812は、その経路要求パケット810が当初の経路設定のために使用されているのか、もしくは代替経路の候補を設定するために使用されているのかを表示するフィールドである。例えば、代替フラグ812が「OFF」であれば通常の経路要求であり、代替フラグ812が「ON」にセットされていれば代替経路の候補を設定するための特別な経路要求であることがわかる。この代替フラグ812がセットされている経路要求パケット810は、不安定状態44以外の端末にマルチプルユニキャスト転送される。また、この代替フラグ812がセットされている経路要求パケット810を受信した端末においては、後述のシーケンス番号やホップ数の制限に制約されずに経路要求元に対する経路情報が作成される。
【0070】
ホップカウント813は、発信アドレス817から経てきたリンクの数を表すフィールドである。要求識別子814は、その経路要求パケット810に係る経路要求を一意に識別するための識別子を表すフィールドである。この要求識別子814は、発信アドレス817から宛先アドレス815まで経路要求が転送されていく過程において変更されない。
【0071】
宛先アドレス815は、設定すべき経路の終点となる端末のアドレスを表すフィールドであり、この宛先アドレス815がその経路要求パケット810の最終的な宛先端末のアドレスを表す。この経路要求パケット810により、宛先アドレス815までの経路が設定される。宛先シーケンス番号816は、宛先アドレス815に向けた経路上にある端末が過去に受信した最大のシーケンス番号を表すフィールドである。
【0072】
発信アドレス817は、設定すべき経路の始点となる端末のアドレスを表すフィールドである。代替フラグ812がセットされていない場合にはこの発信アドレス817がその経路要求パケット810を最初に発信した発信端末のアドレスを表すが、代替フラグ812がセットされている場合には次の代行アドレス818がその経路要求パケット810を最初に発信した発信端末のアドレスを表すことになる。代行アドレス818は、代替フラグ812がセットされている場合において、その経路要求パケット810を代行して発信した端末のアドレスを表すフィールドである。
【0073】
発信シーケンス番号819は、発信端末の現在のシーケンス番号を表すフィールドであり、その発信端末に向けて経路を設定した端末にとっての宛先シーケンス番号となる。
【0074】
図9は、本発明の実施の形態の代替経路探索プロセス60において使用される経路返答パケット820の一構成例を示す図である。この経路返答パケット820は、経路要求パケット810の宛先アドレス815に示された端末がその経路要求パケット810に対する返答として送信するものである。この経路返答パケット820は、パケットタイプ821と、代替フラグ822と、ホップカウント823と、宛先アドレス825と、宛先シーケンス番号826と、発信アドレス827と、代行アドレス828と、残存時間829とを含んでいる。
【0075】
パケットタイプ821は、パケットの種別を表すフィールドであり、この経路返答パケット820の場合は、経路返答パケットであることが示される。代替フラグ822は、代替フラグ812と同様に、その経路返答パケット820が当初の経路設定のために使用されているのか、もしくは代替経路の候補を設定するために使用されているのかを表示するフィールドである。この代替フラグ822がセットされている経路返答パケット820は、代行アドレス818に示される端末によって受信されると、それ以上転送されなくなる。
【0076】
ホップカウント823は、宛先アドレス825から経てきたリンクの数を表すフィールドである。宛先アドレス825は、設定すべき経路の終点となる端末のアドレスを表すフィールドであり、この宛先アドレス825がその経路返答パケット820を発信した端末のアドレスを表す。宛先シーケンス番号826は、宛先アドレス825に向けた経路上にある端末が過去に受信した最大のシーケンス番号を表すフィールドである。
【0077】
発信アドレス827は、設定すべき経路の始点となる端末のアドレスを表すフィールドである。代行アドレス828は、代替フラグ822がセットされている場合において、その経路返答パケット820の最終的宛先となる端末のアドレスを表すフィールドである。残存時間829は、その経路の残存時間を表すフィールドであり、上述のタイムアウトを判断するために用いられる。
【0078】
図10は、本発明の実施の形態の代替経路探索プロセス60において使用される経路エラーパケット840の一構成例を示す図である。この経路エラーパケット840は、代替経路探索プロセス60においてリンクの品質が悪化したことをきっかけに代替経路を検索しても発見できなかった場合に、そのリンクに接続する送信側の端末が送信するものである。この経路エラーパケット840は、パケットタイプ841と、未到達宛先アドレス842とを含んでいる。パケットタイプ841は、パケットの種別を表すフィールドであり、この経路エラーパケット840の場合は、経路エラーパケットであることが示される。
【0079】
未到達宛先アドレス842は、経路エラーパケット840の送信端末において代替経路を検索しても発見できなかったその経路の宛先アドレスを表すフィールドである。経路エラーパケット840を受信した端末は、この未到達宛先アドレス842を参照して、経路テーブル610の宛先アドレス611(図5)と一致する経路エントリにおいてリンク状態614を有効状態から不安定状態に変更して、自端末からの代替経路の検索を行う。この検索によっても代替経路を発見できなかった場合には、経路エントリのリンク状態614を不安定状態から無効状態に変更(もしくは削除)して、先行リスト617に記されたアドレスに対して経路エラーパケット840を転送する。
【0080】
図11は、本発明の実施の形態の経路切替プロセス70において使用される経路切替パケット850の一構成例を示す図である。この経路切替パケット850は、代替経路の候補を設定するために経路要求パケット810を送信した端末がその代替経路の候補を正規の経路として切り替えるために送信するものである。この経路切替パケット850は、通常のデータパケットを利用することができる。例えば、図11のように、ペイロード部856にデータ857を含むデータパケットにおいて、ヘッダ部851の定義を一部変更することにより実現することができる。但し、IPv4のようにヘッダ部を変更できない場合には、同様の情報を含む経路切替パケット850を制御パケットとして送信した後にデータパケットを送信するようにしてもよい。
【0081】
データパケットを利用した経路切替パケット850のヘッダ部851は、通常の宛先アドレス852および発信アドレス853に加えて、経路切替フラグ854が追加されている。この経路切替フラグ854が「ON」にセットされているデータパケットを受信した端末は、代替経路の候補を正規の経路として切り替える。すなわち、経路テーブル610において、宛先アドレス611が宛先アドレス852と一致する経路エントリを探し、そのような経路エントリにおけるリンク状態614を候補状態45から有効状態41に変更する。また、それに先だって、宛先アドレス611が宛先アドレス852と一致する経路エントリにおいてリンク状態614が有効状態41もしくは不安定状態44のものがあれば無効状態42に変更しておく。
【0082】
次に本発明の実施の形態における各プロセスにおける動作について図面を参照して説明する。
【0083】
図12は、本発明の実施の形態において端末Cが経路情報通知パケット830を送信する際の経路を示す図である。ここでは、端末Sから端末Dへデータの送信が行われるに際して、端末A、端末Bおよび端末Cを介した経路が使用されているものとする。端末Cと端末Dとの間のリンクの品質が悪化して不安定状態になると、端末Cは経路情報通知パケット830を端末Bに送信する。この場合、図7の経路情報通知パケット830において、発信アドレス833はデータ送信元である端末Sのアドレス、上流アドレス834はこの経路情報通知パケット830を送信する端末Cのアドレス、下流アドレス835は次ホップの端末Dのアドレスをそれぞれ示す。リンク状態832としては不安定状態であることを示す。
【0084】
この経路情報通知パケット830を受信した端末Bは、それ以降、端末Cに対して送信するデータを自端末のデータバッファ620に保持する。端末Bは、この経路情報通知パケット830をさらに上流の端末Aに転送する。これにより、端末Aも、それ以降、端末Bに対して送信するデータを自端末のデータバッファ620に保持するようになる。同様に、端末Aは、この経路情報通知パケット830をさらに上流の端末S転送する。これにより、端末Sも、それ以降、端末Aに対して送信するデータを自端末のデータバッファ620に保持するようになる。端末Sは、データの送信元であり、発信アドレス833と自端末のアドレスとが一致することから、それ以上の転送は行わない。
【0085】
図13は、本発明の実施の形態において端末Cが経路エラーパケット840を送信する際の経路を示す図である。図12で端末Cが経路情報通知パケット830を送信した後、端末Cは不安定状態となっている端末Cと端末Dとの間の経路に代わる代替経路を検索するために、経路要求パケット810を送信する。端末Cから見ると端末D以外の隣接端末は端末Bおよび端末Gである。端末Bは現在の経路の先行リスト617に含まれているため、端末Bを介する経路はこの段階では検索されない。ここで、図13に示すように、端末Cと端末Gとの間の経路が既に切断されていたとすると、端末Gを介する経路も発見できない。従って、端末Cはそれ以外の経路を発見できない。そこで、端末Cは端末Bに対して経路エラーパケット840を送信する。
【0086】
この経路エラーパケット840を受信した端末Bは、端末Bと端末Dとの間の代替経路を検索するために、経路要求パケット810を送信する。端末Bから見ると端末C以外の隣接端末は端末Aおよび端末Fである。端末Aは現在の経路の先行リスト617に含まれているため、端末Aを介する経路はこの段階では検索されない。ここで、図13に示すように、端末Fと端末Gとの間の経路および端末Fと端末Iとの間の経路が既に切断されていたとすると、端末Bはそれ以外の経路を発見できない。そこで、端末Bは端末Aに対して経路エラーパケット840を転送する。
【0087】
この経路エラーパケット840を受信した端末Aは、端末Aと端末Dとの間の代替経路を検索するために、経路要求パケット810を送信する。端末Aから見ると端末B以外の隣接端末は端末Sおよび端末Eである。端末Sは現在の経路の先行リスト617に含まれているため、端末Sを介する経路はこの段階では検索されない。端末Eについては、図13に示すように端末Fとの間の経路が切断されているが、端末Hへの経路はつながっている。端末Aから送信された経路要求パケット810は、端末Eから端末H、端末Iおよび端末Jによって、端末Dに到達するまで転送される。この過程で、経路上の端末における経路テーブル610には、端末Dから端末Sに向けた経路が設定される。この段階では、この経路上のリンク状態614は候補状態となっている。
【0088】
経路要求パケット810を受信した端末Dは、端末Jに対して経路返答パケット820を送信する。この経路返答パケット820は、経路要求パケット810の転送されてきた経路を逆方向に転送されていく。この過程で、経路上の端末における経路テーブル610には、端末Sから端末Dに向けた経路が設定される。この段階では、この経路上のリンク状態614は候補状態となっている。
【0089】
図14は、本発明の実施の形態において端末Sと端末Dとの間で代替経路に切り替えられた状態を示す図である。上述のように経路要求パケット810および経路返答パケット820により代替経路が設定された段階では経路上のリンク状態614は候補状態となっている。これを正規の経路に切替えるために、端末Aは経路切替パケット850を端末Eに送信する。この経路切替パケット850を受信した代替経路上の端末Eは、元の経路を無効状態に変更した後に、候補状態のリンクを有効状態に変更する。そして、この経路切替パケット850は、端末Eから端末H、端末Iおよび端末Jによって、端末Dに到達するまで転送される。これにより、代替経路が正規の経路として切替えられる。
【0090】
図15は、本発明の実施の形態における経路情報通知前後の端末Aのデータ送信タイミングを示す図である。図15(a)は、端末Aから端末Bにデータ送信がされる際のデータの流れが示されている。端末Aがデータd1からd3を送信したところで、経路情報通知パケット830を受信したとすると、d4以降のデータは、端末Bに送信されるとともに、図15(b)に示されるように端末Aのデータバッファ620に保持される。
【0091】
端末Aがd6を送信したところで、端末Eに経路を切替える旨の経路切替パケット850を受信したとすると、次に端末Aは端末Eにデータを送信する。このとき、端末Aは次のデータd7を送信するのではなく、データバッファ620に保持されていたデータd4からd6を先に送信する。そして、データバッファ620に保持されていたデータd4からd6の端末Eへの送信が終了すると、端末Aは次いでデータd7以降を端末Eに送信していく。これにより、経路切替の際に切替途中の送信データを漏らすことなく送信することができる。なお、その結果、端末Bを介した元の経路によるデータd4からd6が端末Dによって重複して受信されてしまう可能性もあるが、その場合には端末Dは後から到達したデータを破棄するので問題は生じない。
【0092】
次に本発明の実施の形態の各端末における処理方法について図面を参照して説明する。
【0093】
図16は、本発明の実施の形態における無線端末100が経路情報通知パケット830を受信した場合の処理手順を示す流れ図である。無線端末100は、経路情報通知パケット830を受信すると(ステップS911)、その経路情報通知パケット830の発信アドレス833が自端末のアドレスでなければ(ステップS912)、その経路情報通知パケット830を発信アドレス833に向けて転送する(ステップS913)。また、この経路情報通知パケット830のリンク状態832が不安定状態または切断状態以外(すなわち、有効状態、無効状態または候補状態)であれば(ステップS914)、次の経路情報通知パケット830を受信する(ステップS911)。
【0094】
ステップS914において、リンク状態832が不安定状態または切断状態であると判断すると、無線端末100は現在の経路における送信データをデータバッファ620に保持する(ステップS915)。そして、データ保持時間836を経過する前に(ステップS917)、経路エラーパケット840を受信すると、自端末から宛先端末への代替経路を検索する(ステップS920)。これについては、図17を参照して後述する。
【0095】
一方、データバッファ620への保持(ステップS915)を開始してからデータ保持時間836を経過すると(ステップS917)、データバッファ620に保持していたデータを廃棄する(ステップS918)。
【0096】
図17は、本発明の実施の形態における無線端末100が経路エラーパケット840を受信した場合の処理手順を示す流れ図である。無線端末100は、経路エラーパケット840を受信すると(ステップS921)、自端末から宛先端末への代替経路を検索するために経路要求パケット810を送信する(ステップS922)。この経路要求パケット810に対して経路返答パケット820を受信すれば、宛先端末への代替経路が発見されたことになるので(ステップS923)、経路切替パケット850を送信することにより代替経路への切り替えを行う(ステップS960)。これら経路検索から経路切替の手順については、図18から図20を参照して後述する。
【0097】
ステップS923において経路が発見できなかった場合には、その経路エントリを経路テーブル610から削除もしくは無効状態にして(ステップS924)、データバッファ620に保持していたデータを廃棄する(ステップS925)。そして、自端末がデータの送信元でなければ(ステップS926)、その経路エラーパケット840を先行リスト617に記載されたアドレスに向けて転送する(ステップS927)。
【0098】
図18は、本発明の実施の形態における無線端末100が経路要求パケット810を受信した場合の処理手順を示す流れ図である。無線端末100は、経路要求パケット810を受信すると(ステップS931)、その経路要求パケット810の要求識別子814を参照することにより、重複して受信していないかどうかを判断する(ステップS932)。既に同じ要求識別子を有する経路要求パケットを受信していれば、後から受信したその経路要求パケット810を廃棄する(ステップS943)。
【0099】
ステップS932において重複受信ではないと判断した場合には、その経路要求パケット810の要求識別子814を記録して(ステップS933)、その後の重複受信の判断に利用する。そして、その経路要求パケット810の代替フラグ812を参照して、「ON」にセットされているか、すなわち代替経路発見のための経路要求であるかを判断する(ステップS934)。代替経路発見のための経路要求であれば、以下のステップS935およびS936の判断は行わずに経路要求元への経路情報を作成する(ステップS937)。
【0100】
ステップS934において代替経路発見のための経路要求でなく通常の(最初の)経路要求であると判断されると、シーケンス番号のチェック(ステップS935)およびホップカウントのチェック(ステップS936)が行われる。すなわち、経路要求パケット810の宛先シーケンス番号816が現在設定されている経路のシーケンス番号615よりも新しいものであれば、経路要求元への経路情報を作成する(ステップS937)。一方、経路要求パケット810の宛先シーケンス番号816が現在設定されている経路のシーケンス番号615よりも古いものであれば、経路情報の作成(ステップS937)は行わない。また、経路要求パケット810の宛先シーケンス番号816が現在設定されている経路のシーケンス番号615と一致する場合には、経路要求パケット810のホップカウント813と現在設定されている経路の宛先ホップ数613とを比較して、経路要求パケット810のホップカウント813の方が短ければ、経路要求元への経路情報を作成する(ステップS937)。
【0101】
ステップS937において経路要求元への経路情報を作成する際には、具体的には以下の処理を行う。すなわち、経路要求パケット810の宛先シーケンス番号816をシーケンス番号615に設定し、経路要求パケット810のホップカウント813に「1」を加えたものを宛先ホップ数613に設定し、その経路要求パケット810を送信した近隣端末のアドレスを転送先アドレス612に設定する。また、通常の(最初の)経路要求であればリンク状態614を有効状態とするが、代替経路発見のための経路要求であればリンク状態614を候補状態とする。
【0102】
そして、経路要求パケット810の宛先アドレス815が自端末のアドレスであれば(ステップS938)、この経路要求パケット810に対して経路返答パケット820を送信する(ステップS941)。一方、経路要求パケット810の宛先アドレス815が自端末のアドレスでなければ、その経路要求パケット810を他の端末に転送する(ステップS942)。このとき、通常の(最初の)経路要求であればブロードキャストにより送信するが、代替経路発見のための経路要求であれば不安定状態のリンクに接続する端末以外の端末であって且つ先行リスト617(図5)に記載されていない端末に対してマルチプルユニキャストにより送信する。
【0103】
図19は、本発明の実施の形態における無線端末100が経路返答パケット820を受信した場合の処理手順を示す流れ図である。無線端末100は、経路返答パケット820を受信すると(ステップS951)、経路返答送信元への経路情報を作成する(ステップS952)。
【0104】
そして、経路返答パケット820の発信アドレス827が自端末のアドレスと一致する場合には(ステップS953)、通常の経路が設定されたことになるため、そのまま処理を終了する。一方、経路返答パケット820の発信アドレス827が自端末のアドレスと一致しない場合には、さらに代替フラグ822を調べ(ステップS954)、代替フラグ822がセットされていなければ通常の経路返答であると解釈して、その経路返答パケット820をさらに転送する(ステップS956)。
【0105】
ステップS954において代替フラグ822がセットされていれば、さらに代行アドレス828を調べ(ステップS955)、代行アドレス828が自端末のアドレスと一致しない場合にはその経路返答パケット820をさらに転送する(ステップS956)。一方、代行アドレス828が自端末のアドレスと一致する場合には、自端末から送信した代替経路要求に対する返答が戻ってきたことになるため、そのまま処理を終了する。
【0106】
図20は、本発明の実施の形態における無線端末100が経路切替パケット850を受信した場合の処理手順を示す流れ図である。無線端末100は、データパケットを受信すると(ステップS961)、そのデータパケットの経路切替フラグ854がセットされているか否かを調べる(ステップS962)。経路切替フラグ854がセットされていなければ、通常のデータパケットであるため、経路の切替えは行わない。
【0107】
ステップS962において経路切替フラグ854がセットされていると判断した場合には、そのデータパケットは経路切替パケット850であるため、以下の手順で経路の切替えを行う。まず、経路テーブル610で、宛先アドレス611が宛先アドレス852と一致する経路エントリにおいてリンク状態614が有効状態もしくは不安定状態のものがあれば(ステップS963)、無効状態に変更しておく(ステップS964)。そして、経路テーブル610で、宛先アドレス611が宛先アドレス852と一致する経路エントリにおいてリンク状態614を候補状態から有効状態に変更する(ステップS965)。
【0108】
そして、宛先アドレス852が自端末のアドレスと一致すれば(ステップS966)、そのまま処理を終了する。一方、宛先アドレス852が自端末のアドレスと一致しなければ、そのデータパケットを経路テーブル610に従って他の端末に転送する(ステップS967)。
【0109】
このように、本発明の実施の形態によれば、経路発見プロセス20によって設定された経路上のリンク30の状態をリンク状態管理プロセス40により監視して、リンク品質が悪化した際に経路情報通知プロセス50によりリンク状態を通知した上で代替経路探索プロセス60により代替経路を検索する。これにより、通知を受けた端末は送信データの保持を開始し、その後の経路切替プロセス70における代替経路の切替えに備えることができる。
【0110】
また、代替経路探索プロセス60においてある端末から代替経路を発見できなかった場合には送信側の隣接する端末に経路エラーが送信され、その経路エラーを受信した端末が代替経路を検索する。これにより、全ての経路を削除することなく、代替経路を設定することができる。すなわち、リンクの障害が頻繁に起こるような電波状況の劣悪なアドホックネットワーク環境においても安定した通信を行え、また、ノードの移動が頻繁に起こるアドホックネットワークの環境においても継続的に通信を行える信頼性の高いネットワークを提供することができる。
【0111】
なお、ここでは本発明の実施の形態を例示したものであり、本発明はこれに限られず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
【0112】
また、ここで説明した処理手順はこれら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。
【0113】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によると、無線アドホック通信システムにおいて、あるノードにおいて代替経路が発見できない場合に送信元に至る全ての経路を削除せずに途中ノードにおける修復を試みることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における無線アドホック通信システムで想定する無線アドホックネットワークの一例を示す図である。
【図2】図1の例による無線アドホックネットワークにおいて経路を設定するための手順を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における処理の概要を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における無線端末100の一構成例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における無線端末100に保持される経路テーブル610の構成例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態のリンク状態管理プロセス40における状態遷移の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態の経路情報通知プロセス50において使用される経路情報通知パケット830の一構成例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の代替経路探索プロセス60において使用される経路要求パケット810の一構成例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態の代替経路探索プロセス60において使用される経路返答パケット820の一構成例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態の代替経路探索プロセス60において使用される経路エラーパケット840の一構成例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態の経路切替プロセス70において使用される経路切替パケット850の一構成例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態において端末Cが経路情報通知を送信する際の経路を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態において端末Cが経路エラーを送信する際の経路を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態において端末Sと端末Dとの間で代替経路に切り替えられた状態を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態における経路情報通知前後の端末Aのデータ送信タイミングを示す図である。
【図16】本発明の実施の形態における無線端末100が経路情報通知パケット830を受信した場合の処理手順を示す流れ図である。
【図17】本発明の実施の形態における無線端末100が経路エラーパケット840を受信した場合の処理手順を示す流れ図である。
【図18】本発明の実施の形態における無線端末100が経路要求パケット810を受信した場合の処理手順を示す流れ図である。
【図19】本発明の実施の形態における無線端末100が経路返答パケット820を受信した場合の処理手順を示す流れ図である。
【図20】本発明の実施の形態における無線端末100が経路切替パケット850を受信した場合の処理手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 データ通信要求
20 経路発見プロセス
30 リンク
40 リンク状態管理プロセス
41 有効状態
42 無効状態
43 切断状態
44 不安定状態
45 候補状態
50 経路情報通知プロセス
60 代替経路探索プロセス
70 経路切替プロセス
100 無線端末
105 アンテナ
110 通信処理部
120 制御部
125 タイマ
130 表示部
140 操作部
180 バス
201−211 無線端末
291−296 通信範囲
600 メモリ
610 経路テーブル
620 データバッファ
810 経路要求パケット
820 経路返答パケット
830 経路情報通知パケット
840 経路エラーパケット
850 経路切替パケット
Claims (6)
- データバッファと、
他の端末にデータを送信している際に前記他の端末からリンク状態が不安定状態になったリンクに関する経路情報を受信すると前記他の端末へ送信しているデータを前記データバッファに保持する手段と、
前記経路情報を受信してから所定時間を経過しても前記他の端末から経路エラーの報告を受信しない場合には前記データバッファに保持されたデータを破棄する手段と
を具備する端末。 - データバッファと、
他の端末にデータを送信している際に前記他の端末からリンク状態が不安定状態になったリンクに関する経路情報を受信すると前記他の端末へ送信しているデータを前記データバッファに保持する手段と、
前記経路情報を受信してから所定時間内に前記他の端末から経路エラーの報告を受信した場合には前記宛先アドレスに対する代替経路を発見するための要求をさらに他の端末に送信する手段と
を具備する端末。 - 通信の宛先アドレスとその宛先アドレスに到達するための次の転送先アドレスとその転送先アドレスに接続するリンクのリンク状態と前記宛先アドレスに向けた通信を自端末に送信する送信元のアドレスリストとを対応付けて経路エントリとして保持する経路テーブルと、
前記要求に失敗すると前記アドレスリストに示される送信元に対して前記他の端末からの経路エラーの報告を転送する手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項2記載の端末。 - 前記要求に対して代替経路が発見されると当該発見された代替経路を正規の経路として切り替えるための指示を送信する手段をさらに具備することを特徴とする請求項2記載の端末。
- データバッファを備える端末における処理方法であって、
他の端末にデータを送信している際に前記他の端末からリンク状態が不安定状態になったリンクに関する経路情報を受信すると前記他の端末へ送信しているデータを前記データバッファに保持する手順と、
前記経路情報を受信してから所定時間内に前記他の端末から経路エラーの報告を受信した場合には前記宛先アドレスに対する代替経路を発見するための要求をさらに他の端末に送信する手順と、
前記経路情報を受信してから所定時間を経過しても前記他の端末から経路エラーの報告を受信しない場合には前記データバッファに保持されたデータを破棄する手順と
を具備することを特徴とする処理方法。 - データバッファを備える端末に、
他の端末にデータを送信している際に前記他の端末からリンク状態が不安定状態になったリンクに関する経路情報を受信すると前記他の端末へ送信しているデータを前記データバッファに保持する手順と、
前記経路情報を受信してから所定時間内に前記他の端末から経路エラーの報告を受信した場合には前記宛先アドレスに対する代替経路を発見するための要求をさらに他の端末に送信する手順と、
前記経路情報を受信してから所定時間を経過しても前記他の端末から経路エラーの報告を受信しない場合には前記データバッファに保持されたデータを破棄する手順と
を実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003068961A JP4131181B2 (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 無線アドホック通信システム、端末、その端末における処理方法並びにその方法を端末に実行させるためのプログラム |
| KR1020057017049A KR20050114654A (ko) | 2003-03-13 | 2004-03-10 | 무선 애드 혹 통신 시스템, 단말기, 그 단말기에 있어서의처리 방법 및 그 방법을 단말기에 실행하도록 하기 위한프로그램 |
| EP04719138A EP1608111A4 (en) | 2003-03-13 | 2004-03-10 | RADIO AD HOC COMMUNICATION SYSTEM, END UNIT, PROCESSING METHOD IN THE TERMINAL DEVICE AND PROGRAM THAT OBTAINS THAT THE FINISHING DEVICE PERFORMS THE PROCEDURE |
| US10/548,686 US7898979B2 (en) | 2003-03-13 | 2004-03-10 | Radio ad hoc communication system, terminal, processing method in the terminal, and program causing the terminal to execute the method |
| PCT/JP2004/003117 WO2004082225A1 (ja) | 2003-03-13 | 2004-03-10 | 無線アドホック通信システム、端末、その端末における処理方法並びにその方法を端末に実行させるためのプログラム |
| US12/898,836 US20110019540A1 (en) | 2003-03-13 | 2010-10-06 | Wireless ad hoc communication system, terminal, processing method in terminal and program to make terminal execute processing method |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003068961A JP4131181B2 (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 無線アドホック通信システム、端末、その端末における処理方法並びにその方法を端末に実行させるためのプログラム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004282269A JP2004282269A (ja) | 2004-10-07 |
| JP4131181B2 true JP4131181B2 (ja) | 2008-08-13 |
Family
ID=33286114
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003068961A Expired - Fee Related JP4131181B2 (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 無線アドホック通信システム、端末、その端末における処理方法並びにその方法を端末に実行させるためのプログラム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4131181B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005064723A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Sony Corp | 通信システム、通信端末装置、通信方法及びプログラム |
| US8005054B2 (en) | 2003-08-08 | 2011-08-23 | Sony Corporation | Communication system, communication method, communication terminal device, control method thereof, and program |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4572173B2 (ja) * | 2006-03-17 | 2010-10-27 | 株式会社トヨタIt開発センター | 無線通信装置、無線通信方法および経路情報テーブルの作成方法 |
| US7751332B2 (en) | 2006-10-25 | 2010-07-06 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Data routing method and apparatus |
| JP2010245783A (ja) * | 2009-04-03 | 2010-10-28 | Mitsubishi Electric Corp | モバイルルータアドホックネットワーク通信システム |
| JP6707570B2 (ja) * | 2018-01-04 | 2020-06-10 | 株式会社東芝 | 無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラム |
| JP7352241B2 (ja) * | 2019-11-29 | 2023-09-28 | PicoCELA株式会社 | 無線通信システム、無線通信方法、及び、無線ノード |
-
2003
- 2003-03-13 JP JP2003068961A patent/JP4131181B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005064723A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Sony Corp | 通信システム、通信端末装置、通信方法及びプログラム |
| US8005054B2 (en) | 2003-08-08 | 2011-08-23 | Sony Corporation | Communication system, communication method, communication terminal device, control method thereof, and program |
| US8755294B2 (en) | 2003-08-08 | 2014-06-17 | Sony Corporation | Communication system, communication method, communication terminal device, control method thereof, and program |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2004282269A (ja) | 2004-10-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN100484089C (zh) | 无线专用通信系统、终端、终端中的处理方法 | |
| KR20050114654A (ko) | 무선 애드 혹 통신 시스템, 단말기, 그 단말기에 있어서의처리 방법 및 그 방법을 단말기에 실행하도록 하기 위한프로그램 | |
| US7330694B2 (en) | Method for setting up route path through route discovery in a mobile ad hoc network using partial route discovery | |
| CN103457849B (zh) | 节点装置及节点装置执行的方法 | |
| EP1898574B1 (en) | Method and system for loop-free ad-hoc routing | |
| JP5872649B2 (ja) | 移動性管理のための擬似配線 | |
| CN101026581B (zh) | 通信节点以及路由方法 | |
| KR101423331B1 (ko) | 하드웨어 주소를 기반으로 한 이동 애드 혹 네트워크라우팅 시스템, 방법 및 컴퓨터 판독 가능한 매체 | |
| CN100420218C (zh) | 用于动态控制通信路径的移动网络系统及其方法 | |
| US8213352B2 (en) | Wireless communication system, wireless communication device, wireless communication method, and program | |
| CN102202333B (zh) | 用于小卫星星座通信的无线自组织网络路由方法 | |
| US20080186984A1 (en) | Apparatus and method of controlling ad hoc network route | |
| JP5036602B2 (ja) | 無線アドホック端末およびアドホック・ネットワーク・システム | |
| JP4131181B2 (ja) | 無線アドホック通信システム、端末、その端末における処理方法並びにその方法を端末に実行させるためのプログラム | |
| CN101651619B (zh) | 一种基于MAC层标签循环移位的ad hoc网络路由方法 | |
| CN103391595A (zh) | 基于跨层链路状态反馈的矿井应急救援无线网状网路由方法 | |
| US20070195768A1 (en) | Packet routing method and packet routing device | |
| CN116390188A (zh) | 适用于高动态的移动自组网的低功耗路由更新方法及系统 | |
| Wang et al. | A transparent cache-based mechanism for mobile ad hoc networks | |
| JP2008193165A (ja) | 無線通信装置および無線通信システム | |
| CN118301070A (zh) | 一种高效跨层消息转发电路及控制方法 | |
| Raskar et al. | MAODV with Core-node using Path Amassing | |
| Azher | Analysis of Routing Protocols in Wireless Networks | |
| WO2005081470A1 (ja) | 無線端末装置、無線通信システム、及び、パケットルーティング方法 | |
| WO2005081468A1 (ja) | パケット転送装置及びパケットルーティング方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060302 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080219 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080403 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080430 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080513 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130606 Year of fee payment: 5 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |