JP4131460B2 - ダイヤフラムポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイヤフラムポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のダイヤフラムポンプは、図7に示すような構成である。この図において21はモータ、22はモータ21の出力軸、23は出力軸22に固定されたクランク体、24はクランク台23に傾斜させて固定されている駆動軸、26は駆動軸24に対して回動可能に取り付けられている駆動体、27はケーシング、28はシリンダー部、29はバルブハウジングである。31はダイヤフラム部、32は円筒状の吐出弁で、このダイヤフラム部31と吐出弁32とが一体に構成されていてダイヤフラム本体30を構成する。このダイヤフラム本体30はシリンダー部28とバルブハウジング29とにより保持されている。また33、34はバルブハウジング29と一体に形成された弁室部(共通室)および吐出口、35は吸入弁、36は吸入口である。
【0003】
このような構成のダイヤフラムポンプは、モータ21の駆動による出力軸22の回転によりクランク台23が回転する。このクランク台23の回転によりそれに固定されている駆動軸24はその傾斜方向が変化する。それにより駆動体26も変化し、それに取り付けられたダイヤフラム部31の駆動部(ピストン部)31aが往復動しポンプ作用を行なう。つまり図面右側のダイヤフラム部のように駆動部31aが上昇するとポンプ室の容積が減少して圧力が増加し、円筒状の吐出弁32を開いて吐出口34より流体が送り出される。一方、左側のダイヤフラム部のように駆動部が下降するとそのポンプ室の容積が増大し吸入弁35を開いて外部の流体が流入する。
【0004】
このように、ポンプ室の容積の変化により、流体は外部より吸入弁を通ってポンプ室内に流入し、次に流入した流体は吐出弁を開いて吐出口より供給されるというポンプ作用を行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べた従来のダイヤフラムポンプは、吐出弁がダイヤフラム部と一体に形成された筒状の弁であり、そのためにこの筒状の弁が配置された弁室部(共通室)を構成する部分が同様に筒状をなし、蓋体の表面部分より突出した形状であり、この弁室部の上側端面より伸びた吐出口を有し、この吐出口に供給すべき箇所に導くためのパイプ等を接続して用いられる。
【0006】
そのために、従来のダイヤフラムポンプは、少なくとも弁室部(共通室)を形成する前記筒状の部分より外部に突出しているために比較的大型にならざるを得ず、しかもその形状が段をなしている。そのためにポンプの配置場所が制限されることがまれにはある。
【0007】
また吐出弁が円筒状であるため、弁を作成した後ポンプを組み立てるまでの部品保管、移送等の間に円筒形状の吐出弁が変形する欠点がある。更にこの筒状の弁が薄肉であるため、ポンプを組み立てる際の弁室部(共通室)への筒状の弁を挿入する作業が面倒である等組み立て上の問題もある。
【0008】
上記従来例のダイヤフラムポンプの欠点を除去するために、本発明の出願人が出願した、組み立てが容易である等製造が容易であり、より小型化し得るダイヤフラムポンプである、特願2002−19900のポンプがある。このダイヤフラムポンプは、次に述べるような構成で、特に吐出弁が平板状であって、取り付けが簡単な構成である。
【0009】
それは、図8に示す通りの構成である。この図において21はモータ、22はモータ21の出力軸、23は出力軸22に固定されているクランク台、24はクランク台23に出力軸22に対し傾斜させて固定されている駆動軸、26は駆動体で、その軸受部26aに駆動軸24が挿入されることにより駆動軸24に回動可能に取り付けられている。又、41は通気孔41aを有するケース、42はシリンダー部、43はバルブハウジング、45はシリンダー部42とバルブハウジング43とにて保持されていてダイヤフラム部46を有するダイヤフラム本体、48はポンプ室、49はバルブハウジング43に取り付けられている吐出弁、50は吐出口51を有する集気体である。そしてケース41、シリンダー部42、バルブハウジング43、集気体50をシリンダー部42とバルブハウジング43とによりダイヤフラム本体45を挟み、また吐出弁49をバルブハウジング43に取り付けて、図に示すように組み立てたものである。
【0010】
図8に示すポンプにおいて、ダイヤフラム本体45は、図9に示す通りであり、そのうち(A)は平面図、(B)は側面図(断面図)である。また図10はシリンダー部42の形状を示す図で、(A)が平面図、(B)は断面図である。更に図11はバルブハウジング43の平面図、図12は、集気体で(A)は底面図、(B)は断面図である。
【0011】
このダイヤフラムポンプは、前記の通りのダイヤフラム部等が図8に示すように組み立てられたものである。
【0012】
前記出願のダイヤフラムポンプを構成する各部とそれらが組み立てられた状態における全体の構成を述べる。
【0013】
まず、ダイヤフラム本体45は、図9に示すような構成で、複数のダイヤフラム部46(この図のものは(A)の平面図のように3ケが円周上に等間隔に配置されている)とこれら各ダイヤフラム部46の間には三つの薄い平面状のバルブ部分45cが形成され、各バルブ部分45cには孔45dが形成された形状である。このダイヤフラム本体45は、図8に示すようにシリンダー部42とバルブハウジング43とにより保持されている。
【0014】
また、シリンダー部42は、図10に示すように各ダイヤフラム部46が配置されるシリンダー42aとシリンダー42aの間に孔42bが形成されている。
【0015】
またバルブハウジング43は図11に示す通りの形状である。この図11は図8の下方より見た図で43aは通気孔、43bは溝、43cは弁取付孔である。
【0016】
以上のようなシリンダー部42とダイヤフラム本体45とバルブハウジング43を図8に示すようにダイヤフラム本体45をシリンダー部42とバルブハウジング43とにより挟んで保持する。
【0017】
このようにダイヤフラム部46を保持した上で、吐出弁49をバルブハウジング43の弁取付孔43cに凸部43bを圧入する等により取り付け、更に吐出口51を有する集気体50をバルブハウジング43に取り付けるようにしている。
【0018】
この図8に示すポンプは、モータ21を駆動することにより、出力軸22を回転させこれに固定するクランク台23を回転させる。これにより駆動軸24がその傾斜方向を変化させ、駆動体26の傾斜方向を変化させて、図の従来のポンプと同様にダイヤフラム部46の駆動部47を上下動する。
【0019】
この駆動部47の上下動によりポンプ室48の容積が変化する。このダイヤフラム部46の駆動部47が図8より上昇するとポンプ室48の容積が減少して圧力が増大し、これにより吐出弁49の弁の部分49aを開きリブ49cの間を通り図8の集気体50のバルブハウジングとの間の空隙を通り吐出口51より外部に供給される。この時に、他のダイヤフラム部に対応する吐出弁は閉じられている。
【0020】
また、図8の右側のダイヤフラム部46の駆動部47が下降してポンプ室48の容積が増大するとポンプ室内の圧力は減少し、吐出弁49は閉じる。逆にダイヤフラム本体45の平板状の肉薄部分(吸入弁)45cは空間44側に変形して開き、これにより生ずるシリンダー部42との間隙に孔42bよりシリンダー部42a、ケース41の空間内の流体が流入し、更に小孔45dを通りバルブハウジング43の溝43bを通ってダイヤフラム部内に流入する。その際ケース41に設けられた通気孔41aより外部よりケース41内に流体が流入する。
【0021】
上記特許出願の発明のポンプは、吐出弁の構成が簡単であり、又平板状であるために、ポンプの小型化や組み立てにとって好ましい構成である。
【0022】
しかし、上記発明のポンプは、ポンプ作用を行なった時の吐出弁の開閉による騒音の問題がある。
【0023】
本発明は、前記のように吐出弁が平板状で一層簡単な構成で弁の配置、固定が簡単であってしたがってポンプの組み立てが容易であるダイヤフラムポンプを提供するものである。
【0024】
又本発明は、ポンプ作用の際の吐出弁での騒音の発生を押さえることを可能にしたダイヤフラムポンプを提供するものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明のダイヤフラムポンプは、ポンプ室を形成するダイヤフラム部を複数有し、それらを平板状の部分にて接続して一体化したダイヤフラム本体と、各ダイヤフラム部に対応させて夫々設けた吸入弁と、複数のダイヤフラム部の中央に設けられた吐出弁と、吐出弁を保持するバルブハウジングとを備え、吐出弁が平板状の極めて簡単な構造であり、前記吐出弁を各ダイヤフラム部の位置する部分以外にて押さえるバルブ押さえにて固定したことを特徴とする。
【0026】
本発明のダイヤフラムポンプは、吐出弁がゴム等弾性材料よりなる平板状の極めて簡単な構造であり、又、これを固定するためバルブ押さえにて固定するのみの極めて簡単なもので、しかも各ダイヤフラム部(ポンプ室)の夫々に対し独立した弁として作用し得る。
【0027】
また、本発明の他のダイヤフラムポンプは、ポンプ室を形成するダイヤフラム部を複数有しそれらを平板状の部分にて接続して一体化したダイヤフラム本体と、各ダイヤフラム部12を対応させて夫々設けた吸入弁と、複数のダイヤフラム部の中央に設けられた吐出弁を配置するバルブハウジングとを備え、吐出弁が平板状であって、放射状に伸びる少なくとも二つのリブと位置決め用凸部または凹部とを有し、バルブハウジングが凹部または凸部とを有し、吐出弁の凸部または凹部とバルブハウジングの凹部または凸部とを嵌合させることにより、吐出弁をバルブハウジングに正しく位置決めした状態にて保持するようにしたことを特徴とする。
【0028】
また、本発明のダイヤフラムポンプは、以上述べたような構成であって、吐出弁がその弁としての作用を行なう弁部に凹部を設けたもので、これによりポンプ操作中の吐出弁の開閉作用により騒音が発生するのを抑えるようにした。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を説明する。
【0030】
図1は、参考例の断面図で、1はモータ、2はモータ1の出力軸、3は出力軸2に固定されたクランク台、4はクランク台3に傾斜させて取り付けた駆動軸、6は駆動軸4に回動可能に取り付けた駆動体、7は通気孔7aを有するケース、8はシリンダー部、9はバルブハウジング、10は複数のダイヤフラム部11を一体に接続したダイヤフラム本体、12はダイヤフラム部11に設けられた駆動部(ピストン)、13はポンプ室、14は吐出弁、15は吐出口16およびバルブ押さえ17を有する集気体である。
【0031】
この参考例のダイヤフラムポンプは、前記特願2002−19900の発明のダイヤフラムポンプと同様にモータ1の駆動による出力軸2の回転によってクランク台3を回転させる。このクランク台3の回転により駆動軸4がその傾斜方向を変化させ、駆動体6も傾斜方向が変化する。その結果ダイヤフラム部11の駆動部12が往復動してポンプ作用を行なう。つまり、駆動部12の往復動により吸入弁が開いてケース7の通気口7aより気体がケース7内に入り、更にシリンダー部に設けられた通気孔を通り吸入弁を開いて、ダイヤフラム部11(ポンプ室13)に入り、一方吐出弁14を開いてバルブハウジング9の通気孔9aを通り集気体15の吐出口16から外部へ供給される。
【0032】
図1には、シリンダー部の通気孔、吸入弁等に示されていないが、図8乃至図12に示す前記特許出願のダイヤフラムポンプと実質上同じである。ただし、図8乃至図12のダイヤフラムポンプが三つのダイヤフラム部(ポンプ室)を有するポンプであるのに対し、図1に示すポンプは、二つのダイヤフラム部を有するポンプである。したがって、二つのダイヤフラム部が180°離れて配置されている等配置位置が異なるがポンプ作用は実質上同じである。
【0033】
この参考例のダイヤフラムポンプは、吐出弁14が平板状の簡単な形状であり、これをその中央に形成されている凸部14cをバルブハウジング9の凹部9cに嵌合させてバルブハウジングの中央部に配置し、集気体15に設けられたバルブ押さえ17にて吐出弁14を固定すればよい。つまりバルブハウジング9の中央に吐出弁14を配置し、バルブハウジング9に集気体15を固定するのみの作業により、バルブ押さえ17にて吐出弁14が保持固定される。尚吐出弁14は、凸部14cを設けなくともよいが、凸部14cを設けた方がバルブハウジングへの配置が簡単になり好ましい。
【0034】
この参考例のダイヤフラムポンプの吐出弁14は、図1に示すようにバルブハウジング9側の面が平面でこの面の全体がバルブハウジングの面と接する。そのため、ポンプ作用による吐出弁14の開閉時に騒音が生ずることがある。
【0035】
図2は、本発明のダイヤフラムポンプにて用いる吐出弁14の各種構成を示す。
【0036】
この図2の(A)が前記参考例にて用いられた吐出弁である。図2(A)に示す吐出弁14は、極めて簡単な構造であって、全体が平板状であり、更に矢印Aにて示す側が平面である。したがって、この吐出弁は、前記のようにこれをバルブハウジング9の中央部にその通気孔9aを覆うように配置し、集気体15をバルブハウジング9に取り付けることにより、集気体15のバルブ押え17により、通気孔9a以外の部分にて吐出弁14を押え固定すればよい。また図2(B)が(A)に示す吐出弁で、騒音防止用の凹部を設けた弁である。つまり、弁14の弁部14aのバルブハウジング9の接する側の面に凹部14bを設けたものである。この凹部14bを設けることにより、吐出弁14の開閉時に発する騒音を大幅に減少させ得る。
【0037】
このように、吐出弁のバルブハウジング側の面つまり図2における矢印Aの側の面に凹部14bを設けた場合、この凹部14bとバルブハウジング9の通気孔9aとを一致させる必要がある。そのため、図2の(B)に示す吐出弁は、凸部14cを設け、この吐出弁14の凸部14cとバルブハウジング9の凹部9cとが嵌合するようにバルブハウジング9に吐出弁14を設置すると共に、その凸部14cを例えば、一方向がこれと直角な方向と長さが異なるような形状にして、二つのダイヤフラム部(ポンプ室)を有するポンプや四つのダイヤフラム部(ポンプ室)を有するポンプ等の位置決めが可能になる。
【0038】
図3は、本発明の実施の形態を示す図である。
【0039】
この実施の形態のダイヤフラムポンプは、吐出弁の構成が参考例と相違するが、他の構成は、実質上同じ構成である。
【0040】
即ち、本発明のダイヤフラムポンプの実施の形態にて用いられる吐出弁は、図4にて示すものである。この図4において、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は底面図である。
【0041】
この図に示す吐出弁は、14aが弁の作用を行なう弁部、14bは弁部14aのバルブハウジングと接する側の面に形成された凹部、14cは吐出弁を取り付けるためとその位置決めのためとに用いられる凸部、14dはリブである。
【0042】
この図3、図4に示すように、本発明の実施の形態は、これに用いる吐出弁のバルブハウジング側の面に凹部14bを設けたことにより、この吐出弁14のバルブハウジング側の面のうち、凹部14bの周辺部分のみがバルブハウジング9の面と接し、バルブハウジングと接する部分が少ない。したがって、弁開閉による騒音の発生を抑制し得る。
【0043】
また、この吐出弁において、その取り付け部(凸部)14cは長方形状をなす。そして、バルブハウジングにはこの凸部14cが嵌合する同一形状の凹部が形成されている。
【0044】
この吐出弁14は、バルブハウジング側の面に凹部14bが形成され、バルブハウジング9の通気孔9aが吐出弁14の凹部14b内に位置することが望ましい。
【0045】
図示するように、吐出弁14の凸部14cを長方形状にし、バルブハウジング9の凹部9cも同一形状の長方形状にすることにより、吐出弁14をその凸部14cをバルブハウジング9の凹部9cに嵌合することによりバルブハウジングに取り付ける。これにより、吐出弁14は、バルブハウジング9に取り付けられ、しかも吐出弁14の弁部14aの凹部14bの中心付近にバルブハウジング9の通気孔9aが位置するようになる。
【0046】
この実施の形態のダイヤフラムポンプにて用いられる吐出弁14は、図4の(A)に示すように、クロスしたリブ14dを有するものである。この図4に示す吐出弁14は、クロスしたリブ14dの間の角αの大きい方を弁部14aとし、そのバルブハウジング側の面に凹部を設けた構成である。ここで、角αが大であれば弁の開閉が容易である。しかし、角αがあまり大であると、弁が完全に閉じないことがある。そのため、この角αは使用目的その他により、適切な値とすることが好ましい。
【0047】
この実施の形態のダイヤフラムポンプは、ダイヤフラム部(ポンプ室)が二つのポンプである。
【0048】
しかし、吐出弁14のリブが等しい間隔になるようにクロスさせ、つまり角αを90度にして四つのダイヤフラム部(ポンプ室)を有するポンプにしてもよい。
【0049】
また三つのダイヤフラム部(ポンプ室)を有するダイヤフラムポンプに適用することも可能である。
【0050】
図5は、参考例、実施の形態のダイヤフラムポンプにて用いた吐出弁とは若干異なる構成の吐出弁を示す。
【0051】
この図5の吐出弁は、三つのダイヤフラム部を有するポンプに用いるもので、これら図において、左側は平面図、右側は断面図である。
【0052】
これらの吐出弁は、いずれも本発明の特徴の一つである弁部20aのバルブハウジング側の面(右側の断面図の右側の面)に凹部20bを設けたものである。そしてこの凹部20bを設けることにより、弁開閉の際発生する騒音を抑制するようにしている。
【0053】
これら吐出弁のうち、図5の(A)はリブ20dを有し、またバルブ取り付け部20eを有する構成である。そしてこのバルブ取り付け部20eをバルブハウジングの取り付け孔に圧入する等の手段にて吐出弁をバルブハウジングに取り付け集気体に設けられたバルブ押さえにてリブ20dを押圧することにより吐出弁を固定するものである。
【0054】
また、図5の(B)に示す吐出弁は、バルブ取り付け用凹部20fを有する。そして、バルブハウジングに凸部を設けて吐出弁をバルブハウジングに取り付ける構成である。つまりバルブハウジングの凸部に吐出弁の凹部20fを嵌合させた上で、集気体のバルブ押さえにて吐出弁を押圧してバルブハウジングに吐出弁を固定する。
【0055】
また、図5の(C)の吐出弁は、逆に、バルブ取り付け部として凸部20gをまたバルブハウジングには凹部を形成し、吐出弁の凸部20gとバルブハウジングの凹部とを嵌合させた上で、集気体のバルブ押さえにて吐出弁を押圧固定するものである。
【0056】
また、図5の(D)は、(C)に示す吐出弁において、弁部とリブの一部を分離した構成で、その他は(C)の吐出弁と実質上同じである。
【0057】
更に図5の(E)に示す吐出弁は、弁の上方(集気体側)に凹部20hを形成したものである。そして、図6に示すダイヤフラムポンプのように、集気体15に設けられた棒状のバルブ押え17を、この吐出弁の凹部に挿入して吐出弁を押え、バルブハウジング9に吐出弁を固定、保持するものである。つまり、図6に示すポンプは、集気体15が(B)のように支持部18により棒状のバルブ押え17を支持する構成で、流体が支持部18の間19を通り吐出口16より流体を供給する構成である。そして、前記のように棒状のバルブ押え17を凹部20hに挿入して吐出弁20を固定する。
【0058】
以上述べた図5の(A)〜(E)に示す吐出弁は、いずれも弁部20aのバルブハウジング側の面に凹部20bを形成したものである。この凹部20bを設けることにより、これら吐出弁を備えたダイヤフラムポンプは、ポンプ作用を行ったときの吐出弁の開閉により発する騒音を抑制することができる。
【0059】
また、これら吐出弁は、凹部20bを有するために、ポンプ組み立ての際の吐出弁の配置に際してこの凹部20bの位置が、バルブハウジング9の通気孔9aと一致するようにする必要がある。そのため、位置決め手段が必要になる。
【0060】
図5の(A)〜(E)に示す吐出弁は、いずれも三つのダイヤフラム部(ポンプ室)を有するダイヤフラムポンプに用いられる。そのため、これら図示する吐出弁20は、弁部20aが三つ存在し、同様に三つの凹部20bを有している。
【0061】
以上のことから、これら吐出弁20の位置決め手段としては、例えば三角形状の凸部または凹部を吐出弁に設け、バルブハウジング9に前記の三角形状の凸部または凹部と同一形状、大きさの凹部又は凸部を形成し、それらを嵌合させることにより位置決めが可能である。
【0062】
例えば、図5の(A)の吐出弁は、バルブハウジング側に段部20kを設け、この段部20kの外周部分を三角形状に形成して、組み立て時バルブハウジングの三角形状の凹部に嵌合させることにより、位置決めが可能になる。
【0063】
又、図5の(B)の吐出弁は、凹部20fの水平方向の断面形状(図における上下方向の紙面に直角な断面形状)を三角形状あるいはそれと類似する3方向の位置決めが可能な形状とし、バルブハウジングに三角形状の凸部等、前記凹部と同一形状、大きさの凸部を形成し、前記凹部と凸部を嵌合させることにより位置決めた可能になる。
【0064】
また、図5の(C)、(D)に示す吐出弁は、凸部20gの水平方向の断面形状(図面の上下方向で紙面に直角な断面形状)が三角形又はこれと類似する三方向の位置決めが可能な断面形状とし、一方バルブハウジングに同一形状の凹部を形成し、この凹部に吐出弁20の凸部20gを嵌合させるように配置すれば、位置決めされた状態での吐出弁の保持、固定が可能になる。
【0065】
更に、図5の(E)の吐出弁は、(A)の吐出弁と同様に、段部20kを設け、この段部の形状を3方向の位置決め可能な形状例えば三角形にし、これと同一形状、大きさの凹部をバルブハウジングに形成すればよい。そして、吐出弁20の段部20kをバルブハウジングの凹部に嵌合することにより、位置決めされた状態での吐出弁の保持、固定が可能になる。
【0066】
以上のように、本発明のダイヤフラムポンプにおいて、吐出弁が騒音防止のための凹部を有する構成の場合、吐出弁とこれを配置するバルブハウジングに互いに嵌合する凹部と凸部(凸部と凹部)を形成し、これら凹部、凸部の形状を、ポンプのダイヤフラム部(ポンプ室)の数に応じて、長方形、三角形、四角形等の形状にすることにより位置決めが可能になる。
【0067】
【発明の効果】
本発明のダイヤフラムポンプは、吐出弁が平板状であり、ポンプの小型化が可能であり、又、弁の開閉を行なう弁部に凹部を設ければ吐出弁の開閉の際発生する騒音を小さくし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例の構成を示す図
【図2】 本発明の参考例で用いられる吐出弁の形状を示す図
【図3】 本発明の実施の形態の構成を示す図
【図4】 本発明の実施の形態で用いられる吐出弁の形状を示す図
【図5】 本発明のダイヤフラムポンプで用いられる吐出弁の例を示す図
【図6】 図5(E)に示す吐出弁を用いたダイヤフラムポンプを示す図
【図7】 従来のダイヤフラムポンプの構成を示す図
【図8】 特願2002−19900のダイヤフラムポンプの構成を示す図
【図9】 図8に示すポンプのダイヤフラム本体を示す図
【図10】 図8に示すポンプのシリンダー部を示す図
【図11】 図8に示すポンプのバルブハウジングを示す図
【図12】 図8に示すポンプの集気体を示す図
【符号の説明】
1 モータ
2 出力軸
3 クランク台
4 駆動軸
6 駆動体
7 ケース
8 シリンダー部
9 バルブハウジング
10 ダイヤフラム本体
11a ダイヤフラム部
Claims (2)
- 夫々ポンプ室を形成する複数のダイヤフラム部を一体に接続するダイヤフラム本体と、前記各ダイヤフラム部に対応させて夫々設けられた吸入弁と、前記複数のダイヤフラム部の中央部分に配置された吐出弁と前記吐出弁を配置するバルブハウジングとを備え、前記吐出弁が少なくとも弁の作用を行なう弁部以外に設けられたリブと、位置決め用の凸部または凹部を有し、前記バルブハウジングに凹部又は凸部を有し、前記バルブハウジングの凹部または凸部に前記吐出弁の位置決め用の凸部又は凹部を嵌合させ、前記吐出弁のリブをバルブ押さえにて押さえることにより正しい位置に吐出弁を保持するもので、前記ダイヤフラム部に設けれられた駆動部の往復動させてポンプ作用を行なうダイヤフラムポンプ。
- 前記吐出弁が弁部に凹部を有する請求項1のダイヤフラムポンプ。
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