JP4132592B2 - 吸水性樹脂およびその製造方法 - Google Patents

吸水性樹脂およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4132592B2
JP4132592B2 JP2000194948A JP2000194948A JP4132592B2 JP 4132592 B2 JP4132592 B2 JP 4132592B2 JP 2000194948 A JP2000194948 A JP 2000194948A JP 2000194948 A JP2000194948 A JP 2000194948A JP 4132592 B2 JP4132592 B2 JP 4132592B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
fine powder
absorbent resin
weight
gel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000194948A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001079829A (ja
Inventor
浩司 三宅
江利 後藤
卓己 初田
眞一 藤野
邦彦 石▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP2000194948A priority Critical patent/JP4132592B2/ja
Publication of JP2001079829A publication Critical patent/JP2001079829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4132592B2 publication Critical patent/JP4132592B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B7/00Mixing; Kneading
    • B29B7/30Mixing; Kneading continuous, with mechanical mixing or kneading devices
    • B29B7/34Mixing; Kneading continuous, with mechanical mixing or kneading devices with movable mixing or kneading devices
    • B29B7/38Mixing; Kneading continuous, with mechanical mixing or kneading devices with movable mixing or kneading devices rotary
    • B29B7/40Mixing; Kneading continuous, with mechanical mixing or kneading devices with movable mixing or kneading devices rotary with single shaft
    • B29B7/42Mixing; Kneading continuous, with mechanical mixing or kneading devices with movable mixing or kneading devices rotary with single shaft with screw or helix
    • B29B7/422Mixing; Kneading continuous, with mechanical mixing or kneading devices with movable mixing or kneading devices rotary with single shaft with screw or helix with screw sections co-operating, e.g. intermeshing, with elements on the wall of the surrounding casing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/02Making granules by dividing preformed material
    • B29B9/06Making granules by dividing preformed material in the form of filamentary material, e.g. combined with extrusion
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/12Making granules characterised by structure or composition

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、含水ゲル状重合体に微粉を混合する吸水性樹脂の製造方法に関するものであり、特に、吸水性樹脂の製造過程において発生する微粉を、吸水性樹脂の原料となる含水ゲル状重合体に混合することによって、該微粉を再利用する吸水性樹脂およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水溶性エチレン性不飽和単量体を水溶液重合することにより、吸水性重合体として、含水ゲル状重合体(以下、単に含水ゲルとする)が得られることはよく知られている。この含水ゲルは、半固体状で弾性に富むゲル状物として得られるもので、これを乾燥して粉末状態とすることにより吸水性樹脂、すなわち吸水剤として使用する。
【0003】
上記含水ゲルは、塊状あるいは含水ゲル粒子の凝集体として得られる。この塊状または凝集体の含水ゲルはニーダーやミートチョッパーなどの粉砕機を用いて粉砕する。得られた粒子状含水ゲル(粉砕ゲル)は、乾燥した後、さらに粉砕機で所定範囲の大きさ(粒径)の粒子となるように粉砕される。その結果、粒子状の吸水性樹脂が得られる。
【0004】
ここで、粉砕ゲルの乾燥後の粉砕工程では、所定範囲の大きさの粒子以外に、所定範囲よりも小さい粒子、すなわち微粉が発生する。この微粉が吸水性樹脂に含まれると、吸水性樹脂を取り扱う際に粉立ちなどが発生して衛生上好ましくないとともに、吸水性樹脂の加圧下吸収倍率が低下したり通液性が低下するなど物性の低下も招来するため好ましくない。ところがこの微粉を取り除くと、吸水性樹脂の製造における歩留りを低下させ、さらに微粉の廃棄コストも必要となり、大幅なコストアップになる。そこで、従来より、この微粉を再利用する技術が種々提案されている。
【0005】
たとえば、▲1▼特開平3−152104号公報には、乾燥した微粉に水を噴霧して該微粉を水和させて水和物としてから、含水ゲルを剪断応力で混練して押し出す技術が開示されている。また、▲2▼特開平4−41532号公報には、微粉を十分に湿潤させて非晶質のゲルを形成させた後に、重合後の含水ゲルと組み合わせる技術が開示されている。また、▲3▼特開平5−43610号公報には、微粉と重合途中の含水ゲルとを混合して、該含水ゲルの重合率を混合時以上に高める技術が開示されている。さらに▲4▼特開平4−227934号公報には、重合ゲル中にに微粉の分散系を形成した後、水を加えて混合し、実質的に均一な混合物を形成する技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記▲1▼および▲2▼の技術では、微粉に水を加えて含水ゲルに戻してから重合後の含水ゲルに添加しているために、製造工程が繁雑かつ困難である。また、微粉を一度水で戻してから重合後の含水ゲルに添加して、さらに乾燥させてから吸水性樹脂としている点で経済的に不利でもある。さらに、このとき、上記微粉は一度水で膨潤されて再乾燥されていることになる。そのため、最終的に得られる吸水性樹脂において、元は微粉である部位が含水ゲル状態でさらに加熱されることにより性能の低下をまねく。その結果、吸水性樹脂全体の吸水特性が低下することになる。
【0007】
一方、上記▲3▼の技術では、ニーダーなどにより混合しながら重合反応途中の含水ゲルに乾燥した微粉をそのまま添加している。そのため、上記各技術のように、吸水性樹脂の物性を低下させる可能性は小さくなるが、実施例での重合反応がバッチであるため、製造過程を連続的に進行させることが困難となっている。それゆえ、吸水性樹脂の製造効率が低下する上に、微粉の再利用効率も低下するという問題点を招来している。
【0008】
そして、▲4▼の技術では、微粉と水の添加方法に違いはあるものの、実質的に上記▲1▼および▲2▼の技術と同様の問題点を有している。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、吸水性樹脂の製造過程で生ずる微粉を効率的に再利用するとともに、微粉の再利用により得られる吸水性樹脂の物性を低下させない製造効率に優れた吸水性樹脂の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、水溶性エチレン性不飽和モノマーを好ましくは架橋剤の存在下で重合させて含水ゲルを得た後、該含水ゲルに微粉を加えて、圧縮力をかけながら混合して押し出すことによって、微粉を十分に含水ゲルに混合することが可能になり、高品質な吸水性樹脂を連続的に製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明にかかる吸水性樹脂の製造方法は、上記の課題を解決するために、微粉を含水ゲル状重合体に混合する吸水性樹脂の製造方法において、多孔板を有する押出口を備えているスクリュウ式押出機を用い、このスクリュウ式押出機内で含水ゲル状重合体と微粉とを混練しながら押出口付近の圧縮力を高めることによって得られる、含水ゲル状重合体および微粉の混合物を押出口から好ましくは連続して押し出すことを特徴としている。
【0012】
このとき、上記微粉としては、吸水性樹脂の製造過程で得られる、所定範囲未満の大きさ(粒径)を有する吸水性樹脂の微粉が好適に用いられる。上記の所定範囲としては、微粉の大きさが212μm未満であることがより好ましく、150μm未満であることがさらに好ましい。さらに、所定範囲未満の大きさを有する吸水性樹脂の割合は、微粉全体の90重量%以上であることが、特に好ましい。また、上記多孔板としては、0.8mm〜28mmの範囲内、好ましくは5mm〜24mmの範囲内にある複数の孔が形成され、かつ該複数の孔の開口率が20%〜55%の範囲内、特に25%〜35%の範囲内に設定されているものを用いることが好ましい。また、上記微粉の含水ゲル状重合体への混合比は、含水ゲル状重合体の固形分に対して50重量%以下となっていることが好ましく、20重量%以下であることがより好ましく、5重量%〜20重量%であることが特に好ましい。さらに、上記方法により得られる吸水性樹脂をさらに表面架橋することが好ましい。また、上記含水ゲルの含水率が10重量%〜80重量%の範囲内であることが好ましく、上記含水ゲルが内部に気泡を含有していることが好ましい。
【0013】
上記方法によれば、押出口近傍において、含水ゲルおよび微粉は圧縮されながら混合される。そのため、通常では混合しにくい微粉が含水ゲルに十分に混合される。しかも、含水ゲルと微粉とは混合されながら連続して押し出されるので、含水ゲル表面に微粉がより均一かつ強固に付着されることになる。なお、本発明における「連続」には、終始連続のみならず、一定の時間を隔てて起きる間欠的な連続も含まれる。
【0014】
その結果、含水ゲルに微粉を確実かつ十分に混合することが可能になり、得られる吸水性樹脂の特性を向上させることが可能になる。加えて、細粒化後の含水ゲルを乾燥・粉砕した場合に、微粉の再発生量を低減することもできる。特に、上記微粉として吸水性樹脂の微粉を用いると、この微粉をより確実に再利用することが可能になり、吸水性樹脂製造の歩留りを向上させることができる。また、微粉を一旦水で膨潤させるなど、最終的に得られる吸水性樹脂の物性の低下を招来するような操作を実施する必要がないので、高品質の吸水性樹脂を得ることができる。
【0015】
さらに、上記方法によれば、含水ゲルは微粉と混合されながら連続的に細粒化される。そのため、微粉の再利用および吸水性樹脂の製造を効率的に実施することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について説明すれば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明にかかる吸水性樹脂の製造方法は、水溶性エチレン性不飽和モノマーを重合させて得られた含水ゲル状重合体に微粉を加えて、さらに含水ゲル状重合体に圧縮力をかけながら混合して押し出すものである。なお、本発明において、「吸水性樹脂」とは、自重の10倍以上、より好ましくは20〜2000倍、さらに好ましくは50〜1000倍の水(イオン交換水)を吸収し、水不溶性(水溶成分が50重量%以下、より好ましくは20重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下)のヒドロゲルを形成する水膨潤性の架橋体のことを示す。
【0017】
本発明において用いられる上記含水ゲル状重合体(以下、単に含水ゲルとする)は、エチレン性不飽和単量体を水溶液重合することによって得られるものであり、必要に応じて微量の架橋剤を重合前もしくは重合後に加えることにより、アニオン性、カチオン性またはノニオン性の架橋体として得られるものである。また、エチレン性不飽和単量体の代わりに、エチレンオキサイドやエチレンイミンを単量体として用い、該単量体を開環重合させ、その後に、必要により架橋を行うことにより含水ゲルを得てもよい。
【0018】
また、本発明において、含水ゲルは、乾燥ないし未乾燥の重合体に水を添加することにより得てもよいが、通常、好ましくは、以下の単量体の重合によって得られる。
【0019】
上記含水ゲルの原料として用いられるエチレン性不飽和単量体は、水溶性を有する単量体であり、具体的には、たとえば、(メタ)アクリル酸、β−アクリロイルオキシプロピオン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、ビニルホスホン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルリン酸、(メタ)アクリロキシアルカンスルホン酸などの酸基含有単量体、およびこれらのアルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルキルアミン塩;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどのジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート類およびこれらの四級化物(たとえば、アルキルハイドライドとの反応物、ジアルキル硫酸との反応物など);ジアルキルアミノヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類およびこれら四級化物;N−アルキルビニルピリジニウムハライド;ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;アクリルアミド、メタアクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド;メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートなどのアルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート;ビニルピリジン、N−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、N−アクリロイルピペリジン;N−ビニルアセトアミド;などが挙げられる。これらエチレン性不飽和単量体は、一種類のみを用いてもよく、また、二種類以上を適宜混合してもよい。
【0020】
上記例示のエチレン性不飽和単量体のうち、アクリル酸(塩)系単量体を主成分として含む単量体を用いると、得られる含水ゲルの吸水特性や安全性がより一層向上するので好ましい。ここで、アクリル酸(塩)系単量体とは、アクリル酸、および/またはアクリル酸の水溶性塩類を示す。
【0021】
また、アクリル酸の水溶性塩類とは、中和率が30モル%〜100モル%の範囲内、好ましくは50モル%〜99モル%の範囲内であるアクリル酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、ヒドロキシアンモニウム塩、アミン塩、アルキルアミン塩を示す。上記例示の水溶性塩類のうち、リチウム塩、ナトリウム塩およびカリウム塩がより好ましく、ナトリウム塩が特に好ましい。
【0022】
なお、未中和ないし部分中和のアクリル酸(塩)系単量体、例えば中和率30モル%未満の単量体を重合した後、得られた含水ゲルに対して所定の中和率となるように中和剤を加えることにより、中和率が30モル%以上の含水ゲルを得ることもできる。前記の中和剤としては、炭酸(水素)塩やアルカリ金属塩などが挙げられる。これらの中和剤は、単独で用いてもよく、また二種類以上を適宜混合して用いてもよい。
【0023】
上記のアクリル酸(塩)系単量体は、単独で用いてもよく、また、二種類以上を併用してもよい。なお、吸水性樹脂の平均分子量(重合度)は、特に限定されるものではない。
【0024】
上記エチレン性不飽和単量体を主成分として含む単量体組成物を、架橋剤の存在下で重合させることによって、単なる含水ゲル状重合体ではなく、含水ゲル状架橋重合体を得ることができる。それゆえ、上記単量体組成物は、得られる含水ゲル状架橋重合体の親水性を阻害しない程度に、上記エチレン性不飽和単量体と共重合可能な他の単量体(共重合性モノマー)を含んでいてもよい。なお、以下の説明では、含水ゲル状重合体だけでなく、含水ゲル状架橋重合体も単に含水ゲルとする。
【0025】
上記の共重合性モノマーとしては、具体的には、たとえば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどの疎水性単量体;などが挙げられる。これら共重合性モノマーは、単独で用いてもよく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。
【0026】
また、上記単量体成分を重合させる際に用いられる架橋剤としては、たとえば、分子内にビニル基を複数有する化合物;分子内にカルボキシル基やスルホン酸基と反応することのできる官能基を複数含有する化合物;分子内にビニル基と、カルボキシル基やスルホン酸基と反応することのできる官能基とを複数含有する化合物;などが挙げられる。これら架橋剤は、単独で用いてもよく、また、二種類以上を併用してもよい。
【0027】
分子内にビニル基を複数含有する化合物としては、具体的には、たとえば、N,N−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリンアクリレートメタクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、N,N−ジアリルアクリルアミド、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルホスフェート、トリアリルアミン、ジアリルオキシ酢酸、N−メチル−N−ビニルアクリルアミド、ビス(N−ビニルカルボン酸アミド)、テトラアリロキシエタンなどが挙げられる。
【0028】
分子内にカルボキシル基やスルホン酸基と反応することのできる官能基を複数有する化合物としては、(ポリ)エチレングリコール、(ポリ)プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、(ポリ)グリセリン、2−ブテン−1,4−ジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘキサノール、トリメチロールプロパン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、オキシエチレンオキシプロピレンブロック共重合体、ペンタエリスリトール、ソルビトールなどの多価アルコール化合物;(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)グリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、(ポリ)プロピレングリコールジグリシジルエーテル、グリシドールなどのエポキシ化合物;エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ポリアミドポリアミン、ポリエチレンイミンなどの多価アミン化合物、並びに、それら多価アミンとハロエポキシ化合物との縮合物;2,4−トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの多価イソシアネート化合物;1,2−エチレンビスオキサゾリンなどの多価オキサゾリン化合物;γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどのシランカップリング剤;1,3−ジオキソラン−2−オン、4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4,5−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4,4−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−エチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、1,3−ジオキサン−2−オン、4−メチル−1,3−ジオキサン−2−オン、4,6−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−オン、1,3−ジオキソパン−2−オンなどのアルキレンカーボネート化合物;エピクロロヒドリンなどのハロエポキシ化合物;亜鉛、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄、ジルコニウムなどの水酸化物あるいは塩化物などが挙げられる。これら分子内に複数の官能基を有する化合物は、後述する表面架橋の際に、架橋剤として用いることもできる。
【0029】
上記の架橋剤の使用量としては、特に限定されるものではないが、上記単量体成分または重合体を架橋する場合はその重合前の単量体成分に対して、0.0001モル%〜10モル%の範囲内であることが好ましく、0.001モル%〜1モル%の範囲内であることがより好ましく、0.005モル%〜0.5モル%の範囲内であることがさらに好ましく、0.01モル%〜0.2モル%の範囲内であることが最も好ましい。すなわち、架橋剤の使用量の下限値は、上記単量体成分に対して、0.0001モル%であることが好ましく、0.001モル%であることがより好ましく,0.005モル%であることがさらに好ましく、0.01モル%であることが最も好ましい。架橋剤の使用量の上限値は、上記単量体成分に対して、10モル%であることが好ましく、1モル%であることがより好ましく,0.5モル%であることがさらに好ましく、0.2モル%であることが最も好ましい。
【0030】
本発明において、上記の単量体成分を重合する方法としては、特に限定されるものではなく、バルク重合、沈殿重合、水溶液重合または逆相懸濁重合などの従来公知の種々の重合方法を採用することができる。その中でも、得られる吸水性樹脂の吸水特性を向上させるとともに、重合の制御の容易さから、逆相懸濁重合や水溶液重合、特に上記の単量体成分を水溶液とした水溶液重合が好ましい。水溶液重合を行う方法としては、例えば、型枠の中で行う注型重合、ベルトコンベアー上で重合する方法、撹拌羽根を有するニーダー等の中で重合する方法が挙げられる。
【0031】
上記重合反応中は、単量体成分を撹拌することなく、静置して重合させることが好ましい。さらに、上記のエチレン性不飽和単量体を水溶液重合させる際には、連続式重合、または回分重合の何れかの方式を採用してもよく、また、常圧、減圧、加圧の何れの圧力下で実施してもよい。なお、重合反応は、窒素、ヘリウム、アルゴン、二酸化炭素などの不活性ガスの気流下で行うことが好ましい。
【0032】
上記重合反応における重合開始時には、たとえば、重合開始剤、あるいは放射線や電子線、紫外線、電磁線などの活性化エネルギー線などを用いることができる。上記重合開始剤としては、具体的には、たとえば、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素などの無機化合物;t−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化ベンゾイル、クメンハイドロパーオキサイドなどの有機過酸化物;などの熱分解性ラジカル重合開始剤、2,2’−アゾビス(N,N’−メチレンイソブチルアミジン)またはその塩、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)またはその塩、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)またはその塩、4,4’−アゾビス−4−シアノ吉草酸などのアゾ化合物;ベンゾイン、ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベンジルなど、およびこれらの誘導体、アシルフォスフィンオキサイド系化合物;などの光ラジカル重合開始剤が挙げられる。なお、アゾ化合物は、光ラジカル重合開始剤として用いられるのみではなく、熱分解性ラジカル重合開始剤としても用いられる。
【0033】
これら重合開始剤は、単独で用いてもよく、また、二種類以上を併用してもよい。また、重合開始剤として過酸化物を用いる場合には、たとえば、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、L−アスコルビン酸(塩)などの還元剤を併用して酸化還元(レドックス)重合を行ってもよい。これら重合開始剤の使用量は、必要に応じて適宜決めることができるが、通常は、単量体成分に対して0.001モル%〜2モル%の範囲内とするのがより好ましく、0.005モル%〜0.5モル%の範囲内とするのがさらに好ましい。すなわち、重合開始剤の使用量の下限値は、単量体成分に対して0.001モル%とするのがより好ましく、0.005モル%とするのがさらに好ましい。重合開始剤の使用量の上限値は、単量体成分に対して2モル%とするのがより好ましく、0.5モル%とするのがさらに好ましい。重合開始剤の使用量が、単量体成分に対して0.001モル%よりも少ないと誘導期間が長くなったり、残存モノマーが増加したりする恐れがある。一方、単量体成分に対して2モル%よりも多くなると、重合体の低分子量化および過剰ラジカルによる自己架橋や分解が増加し、吸水性樹脂の吸水特性が低下する恐れがある。
【0034】
本発明において、上記単量体成分を重合して得られる含水ゲルは、内部に気泡を含有していると、得られる吸水性樹脂の吸水性能を向上させることができるので特に好ましい。内部に気泡を含有する含水ゲルは、上記単量体成分を、気泡を含有するように架橋剤の存在下で重合させることによって容易に得ることができる。このような重合方法としては、アゾ系開始剤の存在下での重合方法;発泡剤として炭酸塩(特開平5−237378号公報、特開平7−185331号公報)を用いての重合方法;ペンタンやトリフルオロエタンなどの水に不溶な発泡剤をモノマー中に分散させての重合方法(米国特許第5328935号公報、米国特許第5338766号公報);固体微粒子状発泡剤を用いての重合法(国際公開WO96/17884号公報);界面活性剤の存在下に、不活性気体を分散させながら重合する方法;など、従来公知の種々の方法を採用することができる。
【0035】
上記単量体成分を架橋剤の存在下で重合させる際には、溶媒として水を用いることが好ましい。つまり、上記単量体成分および架橋剤を水溶液とすることが好ましい。これは、得られる吸水性樹脂の吸水特性を向上させるとともに、発泡剤による発泡を効率的に行うためである。
【0036】
上記水溶液(以下、単量体水溶液とする)中の単量体成分の濃度は、発泡させる場合も発泡させない場合も、20重量%〜60重量%の範囲内がより好ましく、25重量%〜50重量%の範囲内とすることがさらに好ましい。単量体成分の濃度が20重量%未満の場合には、得られる吸水性樹脂の水可溶性成分量が増加する恐れがあるとともに、発泡剤による発泡が不十分となり、吸水速度を向上させることができなくなる恐れがある。一方、単量体成分の濃度が60重量%を越える場合には、反応温度並びに発泡剤による発泡を制御することが困難となる恐れがある。
【0037】
また、単量体水溶液の溶媒として、水と、水に可溶な有機溶媒とを併用することもできる。該有機溶媒としては、具体的には、たとえば、メチルアルコール、エチルアルコール、アセトン、ジメチルスルホキシド、エチレングリコールモノメチルエーテルなどが挙げられる。これら有機溶媒は、単独で用いてもよく、また、2種類以上を併用してもよい。
【0038】
上記単量体水溶液に加えられる発泡剤は、該単量体水溶液に分散あるいは溶解するものを使用することができる。該発泡剤としては、具体的には、たとえば、n−ペンタン、2−メチルプロパン、2,2−ジメチルプロパン、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、置換されたベンゼン、クロロメタン、クロロフルオロメタン、1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリルなどの上記単量体水溶液に分散あるいは溶解する揮発性の有機化合物;重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの炭酸塩;亜硝酸アンモニウム;ドライアイス;アミノ基含有アゾ化合物のアクリル酸塩などが挙げられる。上記発泡剤は、単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
【0039】
単量体に対する発泡剤の使用量は、単量体および発泡剤の組み合わせなどに応じて適宜設定すればよく、特に限定されるものではない。しかしながら、単量体100重量部に対して0.001重量部〜10重量部の範囲内であることがより好ましい。発泡剤の使用量が上記の範囲から外れると、得られる吸水性樹脂の吸水特性が不十分となる恐れがある。
【0040】
上記のようにして得られた含水ゲルの含水率は、一般に10重量%〜80重量%の範囲であり、好ましくは20重量%〜75重量%の範囲である。含水率が10重量%未満では、含水ゲルの粉砕が困難となったり、気泡を含有する含水ゲルの場合、気泡が潰れてしまうことがある。また、含水率が80重量%よりも高くなると、粉砕後の乾燥に時間を要しすぎることになる。
【0041】
また、上記含水ゲルの重合率は、70モル%以上であることが好ましく、90モル%以上であることがより好ましく、95モル%以上であることがさらに好ましい。その後、乾燥工程などで、さらに重合率を高める(好ましくは99モル%以上、さらに好ましくは99.9モル%以上)ことが最も好ましい。
【0042】
また、上記含水ゲルは固形分が20重量%〜60重量%の範囲内であることが好ましく、25重量%〜50重量%の範囲内であることがより好ましい。含水ゲルの固形分が上記の範囲から外れると、良好な乾燥ができなくなり好ましくない。
【0043】
上記含水ゲルは、水溶液重合などの場合は、通常、所定の大きさに細粒化されて粒子状の含水ゲル(以下、細粒化含水ゲルとする)にする(細粒化工程)。その後、細粒化含水ゲルは、乾燥、粉砕、および分級されることによって吸水性樹脂となる。ここで、上記含水ゲルの細粒化は、均一かつ練られないように実施されることが望ましい。これは、得られる吸水性樹脂の物性の低下を避けるためである。
【0044】
本実施の形態における吸水性樹脂の製造方法では、上記細粒化手段としてスクリュウ式押出機を用いる。スクリュウ式押出機は、円筒内にて回転するスクリュウを有するものであれば、1軸または多軸の何れでもよい。このスクリュウ式押出機の具体的な構成、これを用いた微粉の再利用方法および含水ゲルの細粒化方法などについては後述する。
【0045】
なお、上記細粒化工程の前に、重合時または重合後の含水ゲル、好ましくは重合後の含水ゲルを粗く砕く(粗砕する)粗砕工程を実施することが好ましい。含水ゲルを粗砕することによって、含水ゲルを供給し易くなるとともに細粒化手段に充填し易くなり、細粒化工程をより円滑に実施することが可能となる。上記粗砕工程に用いられる粗砕手段としては、含水ゲルを練らないように粗く砕くことができるものが好ましく、たとえばギロチンカッターやニーダーなどを挙げることができる。
【0046】
粗砕工程で得られる含水ゲルの粗砕生成物の大きさや形状は、用いられる重合方法によっても異なるので、細粒化手段に充填できる程度の大きさや形状であれば特に限定されるものではない。しかし、一般に、含水ゲルの粗砕生成物の大きさや形状は、その長い部分の一辺の長さが、5mm〜500mmの範囲内であることが好ましく、10mm〜150mmの範囲内であることがより好ましく、30mm〜100mmの範囲内であることがさらに好ましい。上記の一辺の長さが5mm未満であれば、細粒化手段で粉砕する意味が少なくなる。一方、上記の一辺の長さが500mmを超えれば、含水ゲルを細粒化手段に充填する際に大きな隙間ができ易くなり、粉砕効率を低下させる恐れがある。
【0047】
上記細粒化工程により得られる細粒化含水ゲルは、通常、好ましくは、その後乾燥される(乾燥工程)。このときの乾燥方法については特に限定されるものではなく、たとえば、バンド乾燥機、撹拌乾燥機、流動層乾燥機などを用いるような従来からの乾燥方法を好適に用い、好ましくは80〜230℃の範囲内で、さらに好ましくは150℃〜200℃の範囲内で乾燥することができる。通常、含水ゲルの乾燥後の含水率が、15重量%以下、好ましくは10重量%以下となるよう乾燥温度、乾燥時間等の条件が選択される。
【0048】
乾燥工程後に得られる実質乾燥状態にある細粒化含水ゲルは所定範囲内の大きさの粒子を得るために粉砕される(粉砕工程)。このときの粉砕方法についても限定されるものではなく、ロールミルなどを用いた従来からの粉砕方法を好適に用いることができる。
【0049】
粉砕工程で得られる粉砕生成物は分級される(分級工程)。これによって所定範囲内の大きさの粒子のみを選別し、これを吸水性樹脂とする。このときの分級方法についても特に限定されるものではなく、たとえば、ふるいを用いたふるい分けなどが好適に用いられる。たとえば、粉砕生成物の大きさの範囲を212μm〜850μmとした場合には、先に850μmのふるい目の開きを有するふるいで粉砕生成物をふるい分けた後、該ふるいをパスした粉砕生成物を212μmのふるい目の開きを有するふるいでふるい分ける。この212μmのふるい上に残存する粉砕生成物が所望の範囲内の吸水性樹脂となる。
【0050】
上記分級工程の後に得られる、吸水性樹脂の粒径は、好ましくは150μm〜850μmの範囲内であり、より好ましくは212μm〜850μmの範囲内である。大きさが150μm未満の微粉、あるいは850μm超の大きな粒子は、十分な吸水特性を発揮できないなどの問題点を招来するため好ましくない。なお、分級効率は通常100%未満であるため、微粉(例えば150μmの目の開きを有するふるいの通過物)を100%除去することは困難である。よって、本発明において、粒径が一定の範囲内であるとは、該範囲内の粒径の粒子が全粒子の大部分を占めることを意味する。たとえば、吸水性樹脂の粒径が150μm〜850μmの範囲内とは、吸水性樹脂の大部分が、粒径150μm〜850μmの粒子であることをいう。粒径が一定の範囲内の粒子は、全粒子の90重量%以上を占めることがより好ましく、95重量%以上を占めることがさらに好ましく、98重量%以上を占めることが最も好ましい。
【0051】
ここで、大きさが850μmを超えている大きな粒子は、再度粉砕工程を繰り返すことによって所定範囲内の大きさの粒子とすることが可能である。しかしながら、150μm未満(または212μm未満)の微粉は吸水性樹脂として用いると、その物性や取扱性が低下してしまう。具体的には、作業時に発塵し易く、作業環境の悪化や目詰まりを引き起こしたり、吸水時に、ダマ(ママコ)を生成し易く、液の拡散を阻害してしまう。一方、この微粉をそのまま廃棄すれば、廃棄のためのコストや手間が別途必要な上、吸水性樹脂製造における歩留りが低下する。そこで、この吸水性樹脂の微粉は回収して再利用することが非常に好ましい。
【0052】
上記微粉の再利用方法としては、具体的には、細粒化前の含水ゲルに微粉を添加して混合する手法が用いられる。ところが、乾燥した微粉をそのまま含水ゲルに添加して混合すると、微粉がこなれないで微粉同士が凝集して粒子状となるダマ(ママコ)になってしまい、含水ゲルに十分分散されないため、再利用が困難である。そこで、微粉を一旦水で膨潤させて細粒化前の含水ゲルに添加すると、微粉は含水ゲルに十分混合され得る。しかしながら、一度乾燥させた含水ゲル(微粉)を再びゲルに戻してから乾燥させるため、その際の再加熱による劣化に起因すると思われる、微粉部分の吸水倍率の低下や可溶分量の増加といった吸水特性が低下し、結果として吸水性樹脂そのものの物性を低下させる。すなわち、最終的に得られる吸水性樹脂の物性が低下する。したがって、上記吸水性樹脂の微粉は乾燥したままで細粒化前の含水ゲルに加えられることが非常に好ましい。
【0053】
本発明で用いることのできる微粉としては、上述したように、吸水性樹脂の製造過程、たとえば上記分級工程で分級される微粉、後述する熱処理工程や吸水性樹脂の輸送工程で発生する微粉、粉砕工程でバグフィルターに補修される微粉などが挙げられる。また、別の製造ラインや工場で発生する吸水性樹脂の微粉を用いることもできる。微粉は乾燥状態でも湿潤状態でもよいが、微粉の含水率は15重量%以下であることが好ましく、10重量%以下であることがさらに好ましい。そして、逆相懸濁重合やゲル粉砕で発生した微小ゲルを微粉として用いてもよい。
【0054】
さらに、本発明では、上記吸水性樹脂の微粉のみならず、吸水性樹脂の流動性、吸水特性、抗菌性、消臭性、耐尿性、耐光性などといった吸水性樹脂の望まれる諸特性を向上させるために、各種の水溶性ないし水不溶性の有機物や無機物の微粉を添加することができる。前記微粉の平均粒径は、150μm以下であることが好ましく、50μm以下であることがより好ましく、10μm以下であることがさらに好ましく、1μm以下であることが最も好ましい。このような微粉としては、例えば、シリカ、酸化チタン、セメント、粘土、タルク、抗菌剤、消臭剤、イオン交換樹脂、キレート剤、ワックス、界面活性剤、水溶性無機塩(アルカリ金属塩)、ポリエチレン、ポリプロピレン、綿、麻、デンプンやその他多糖類などの微粉が挙げられる。そして、これら微粉の添加量は、含水ゲルの固形分に対して50重量%以下の範囲内で適宜決定される。
【0055】
また、本発明では、上記各種微粉に加えて、その他の添加剤を含水ゲルに加えることもできる。添加剤としては、水、有機溶剤、重合開始剤、単量体、架橋剤、界面活性剤、消臭剤、抗菌剤などが挙げられる。上記吸水性樹脂の微粉を含水ゲルに添加し、さらに、水もしくは水溶液(以下、単に水溶液と記す)を添加する場合は、前述の理由により水溶液の添加量は少量である事が望ましい。上記微粉1重量部に対する前記水溶液の割合は、4重量部以下であることが好ましく、1重量部以下であることがより好ましく、0.1重量部以下であることがさらに好ましく、0.01重量部以下であることが最も好ましい。
【0056】
本発明では、微粉の再利用において、細粒化前の含水ゲルに微粉を加えた後、スクリュウ式押出機を用いてこれらを混練し、該スクリュウ式押出機の押出口付近の圧縮力を高めた状態で連続的に含水ゲルを押し出す方法を用いる。これによって、含水ゲルに乾燥した微粉を均一に混合することができる。
【0057】
上記スクリュウ式押出機としては、たとえば、図2に示すように、ケーシング11、台12、スクリュウ13、供給口14、ホッパー15、押出口16、多孔板17、回転刃18、リング19、逆戻り防止部材20、モータ21、筋状突起22などを備えている構成を好適に用いることができる。
【0058】
上記ケーシング11は円筒状となっており、その内部にケーシング11の長手方向に沿ってスクリュウ13が配置されている。円筒状のケーシング11における一方の端部には、含水ゲルを押し出して粉砕する押出口16が設けられており、もう一方の端部には、スクリュウ13を回転させるためのモータ21や駆動系などが設けられている。ケーシング11の下方には台12が設けられており、これによってスクリュウ式押出機を床に安定して配置させることができる。一方、ケーシング11の上方には、含水ゲルを供給するための供給口14が設けられており、好ましくは、含水ゲルを供給し易くするためのホッパー15が備えられている。
【0059】
上記ケーシング11の形状や大きさは、スクリュウ13の形状に対応するような円筒状の内面を有していれば特に限定されるものではない。また、スクリュウ13の回転数は、スクリュウ式押出機の形状によって適宜異なるため特に限定されるものではないが、後述するように、含水ゲルの供給量に応じてスクリュウ13の回転数を変化させることが好ましい。
【0060】
上記スクリュウ13の回転方向については特に限定されるものではない。本発明では、モータ21を接続している側の端部から見て、スクリュウ13は右まわりに回転するようになっている。
【0061】
上記押出口16には、図3(a)・(b)に示すような複数の孔17a…を有する多孔板17が配置されている。また、この多孔板17は、リング19によって押出口16に着脱可能に固定されている。これは、多孔板17の孔17aの径によって細粒化含水ゲルの粒子の大きさが決定されるため、含水ゲルの粒子の大きさを調節するためには孔17aの径が異なる多孔板17を適宜取り替える必要が生じるためである。
【0062】
上記多孔板17の厚さは1mm〜20mmの範囲内である。また、複数の孔17a…の径は、1mm〜30mmの範囲内にあることが好ましく、5mm〜25mmの範囲内にあることがより好ましく、10〜20mmの範囲内にあることが特に好ましい。孔17aの径が上記の範囲内にあれば、押出口16近傍において含水ゲル(および微粉)に十分な圧縮力が加えられるとともに、押し出しに際して含水ゲルに過剰に機械的外力が加えられることがない。そのため、含水ゲル中に微粉を十分に分散することができるとともに、含水ゲルを良好に細粒化することができる。
【0063】
上記多孔板17の開口率は、20%〜55%の範囲内であることが好ましく、25%〜35%の範囲内であることがさらに好ましく、30%前後であることが特に好ましい。開口率が20%未満であると、含水ゲルが押し出されにくくなり生産性が低下する。また、含水ゲルが押し出されにくくなることから、多孔板17への圧送部位で含水ゲルが過度に細かく破砕されてしまうことにもなるため好ましくない。一方、55%を超えると、押し出し時に、含水ゲルに十分な圧縮力が加えられなくなり、含水ゲルへ微粉が十分に分散されなくなる恐れがある。なお、上記開口率とは、多孔板17の総面積(実質的には、ケーシング11の断面積と同一と見なせる)に対する全ての孔17a…の合計面積の比率を指す。
【0064】
上記多孔板17が、孔17a…の径とその開口率とを上述したように設定したものであれば、スクリュウ式押出機に投入された含水ゲルおよび微粉には、押出口16近傍で大きな圧縮力が加えられることになる。
【0065】
具体的には、図1に示すように、供給口14からケーシング11内に投入された含水ゲルと微粉とは十分に混合されない。ケーシング11内に供給された含水ゲルと微粉とはスクリュウ13の回転により混合(混練)されるが、このスクリュウ13の回転では、混合よりも押出口16側に搬送されるために含水ゲルに外力が加えられる。そのため、含水ゲルが圧縮しない程度に均一な圧力が加えられることになる。なお、このような均一な圧力が含水ゲルに加えられるケーシング11内の大部分を、図1に示すように、均圧部とする。
【0066】
これに対して、押出口16には多孔板17が設けられているので、押出口16近傍では含水ゲルは容易に押し出されず、スクリュウ13の回転によって圧縮される。しかも、上述したように、ケーシング11内の含水ゲルおよび微粉は、スクリュウ13の回転によって押出口16側に搬送されるため、圧縮力はさらに高まる。その結果、含水ゲルおよび微粉は圧縮されながら(図1参照)撹拌・混合され、押出口16(多孔板17)から押し出されることになる。なお、このような大きな圧縮力が加えられる押出口16近傍を、図1に示すように、圧縮部とする。
【0067】
通常の撹拌・混合では、含水ゲルおよび微粉が圧縮されない(図1における均圧部参照)ので、含水ゲルに添加された微粉は十分に分散せずダマ(ママコ)になり易い。これに対して、上記スクリュウ式押出機による撹拌・混合では、含水ゲルおよび微粉が圧縮されながら混合されるため、微粉が含水ゲルに密着した状態で撹拌される(図1における圧縮部参照)。
【0068】
しかも、含水ゲルと微粉とは混合されながら押し出され、細粒化されるので、含水ゲル中に微粉を確実かつ十分に分散させ、細粒化含水ゲルの表面に、微粉を均一かつ強固に固着させることができる。つまり、スクリュウ式押出機から押し出された細粒化含水ゲルは、含水ゲルに微粉が十分に分散してなる、含水ゲルと微粉との混合物となっている。それゆえ、効果的に微粉を再利用し、かつ高品質の吸水性樹脂を得ることができる。
【0069】
また、微粉を再利用して得られる細粒化含水ゲルには、微粉が均一に分散しているとともに含水ゲル表面に強固に付着している。そのため、乾燥後に粉砕しても大量の微粉が再発生しない。それゆえ、微粉の再利用率が低下せず、効率的な吸水性樹脂の製造が可能となる。
【0070】
さらに、本発明に用いられる上記スクリュウ式押出機には、好ましくは、少なくとも押出口16近傍に、逆戻り防止部材20が備えられている。そのため、押出口16近傍でより一層十分な圧縮力を加えることが可能となる。上記逆戻り防止部材20が押出口16(多孔板17)近傍に設けられていると、孔17aの径がかなり小さい場合であっても含水ゲルが供給口14側へ逆戻りしない。それゆえ、押出口16近傍で含水ゲルにより一層十分な圧縮力が加えられて微粉を確実に分散・混合することができるとともに、含水ゲルの押し出しが円滑に行われるため、生産性の低下を回避することができる。
【0071】
上記逆戻り防止部材20は、含水ゲルが押出口16から供給口14側に逆戻りすることを防止するものであれば、その形状は特に限定されるものではない。たとえば、逆戻り防止部材20としては、図2に示すようなラセン状の帯状突起20aや、図4に示すような同心円状の帯状突起20b、あるいはスクリュウ13の進行方向に平行な筋状突起22(図2参照)、粒状、球状または角状の突起などが挙げられる。
【0072】
上記逆戻り防止部材20は、図2に示すように、少なくともケーシング11における押出口16近傍に設けられている必要がある(図2では帯状突起20aを例に挙げている)が、ケーシング11の内面全体に設けられていてもよい。上記逆戻り防止部材20が押出口16近傍に設けられていることで、押出口16近傍で含水ゲルの逆戻りが防止されるが、ケーシング11内面全体に逆戻り防止部材20が設けられていれば、ケーシング11内の全ての部位で含水ゲルの逆戻りが回避され、押出口16近傍で含水ゲルを良好に圧縮できるとともに、含水ゲルに機械的外力を加えることなく細粒化することができる。
【0073】
上記ケーシング11内面全面には、上記逆戻り防止部材20が設けられていることが好ましいが、たとえば図2に示すように、押出口16近傍に設けられている逆戻り防止部材20の形状と、それ以外の位置に設けられている逆戻り防止部材20の形状とがそれぞれ異なっていてもよい。たとえば、図2では、押出口近傍には、らせん状の帯状突起20aが形成されており、それ以外には、スクリュウ13の軸方向に平行な筋状突起22が形成されている。押出口16近傍以外の位置には上記のような筋状突起22も設けない円滑な面であってもよい。
【0074】
上記逆戻り防止部材20とスクリュウ13との隙間は、0.1mm〜5mmの範囲内であることが好ましい。0.1mm未満となると、逆戻り防止部材20がスクリュウ13の回転を妨げることになるため好ましくない。一方、5mmを超えると、逆戻り防止部材20が含水ゲルの逆戻りを防止できなくなるため好ましくない。
【0075】
上記押出口16には、モータ21に接続されていない側のスクリュウ13の端部が近接しているが、上記多孔板17と上記スクリュウ13の端部との間には、多孔板17の表面に実質的に接触して作動するように上記回転刃18が配置されている。この回転刃18を用いることによって、多孔板17から押し出される含水ゲルの粒子の大きさをより小さく、かつ均一な粒度分布とすることが可能となる。
【0076】
上記回転刃18の構成としては特に限定されるものではないが、たとえば、十文字型の構成のものを好適に用いることができる。また、この回転刃18の回転方向についても特に限定されるものではなく、たとえば、本発明では、回転刃18はスクリュウ13の回転方向と同一の方向に回転するようになっている。さらに、回転刃18の回転数も特に限定されるものではない。
【0077】
本発明にかかる吸水性樹脂の製造方法では、スクリュウ式押出機のケーシング11内に含水ゲルを所定量以上、できればほぼ一杯に充填して粉砕することが好ましい。このように粉砕することで、含水ゲルがケーシング11内で練られることを抑制することができるとともに、粉砕処理の生産性を向上させることができる。
【0078】
ケーシング11内に充填される含水ゲルの所定量としては、本発明では、次のような充填率により規定している。上記スクリュウ式押出機のケーシング11内に含水ゲルを完全に充填して粉砕処理を行った場合の単位時間当たりの処理量をAとし、このときと同一の回転数でスクリュウ13が回転する状態で供給される含水ゲルの供給量をBとした場合、次式(1)で充填率Cを定義する。
【0079】
C=(B/A)×100・・・(1)
本発明では、上記充填率Cを30%〜100%の範囲内となるように設定して粉砕処理を行うことが好ましく、充填率Cを100%に近づけることが特に好ましい。充填率Cが30%未満であれば、ケーシング11内で、スクリュウ13の回転に伴い含水ゲルに余計な機械的外力が加わり、含水ゲルが練られてしまう恐れがある。
【0080】
ここで、含水ゲルの生産量によっては、上記充填率Cが30%未満となる場合が生じ、含水ゲルに機械的外力が加わり易くなる。そこで、この問題を回避するために、本発明にかかる吸水性樹脂の製造方法では、上記スクリュウ式押出機に供給された含水ゲルの供給量の変化に応じて、充填率Cが30%〜100%となるようにスクリュウ13の回転数を変化させている。
【0081】
具体的には、たとえば、連続的に含水ゲルが供給されるような場合、その供給量が少ないと、上記充填率Cが30%以下となるような状態で含水ゲルが粉砕される状態が生じることになる。そこで、供給量の低下(すなわち、充填率Cの低下)幅に応じてスクリュウ13の回転数を低下させる。
【0082】
本発明の含水ゲルは架橋構造を有するので、スクリュウ13の回転数を低下させることで単位時間当たりの処理量Aを低下させることができる。その結果、供給量が低下した場合においても充填率Cを30%〜100%の範囲内に保ちながら含水ゲルを細粒化することができる。本発明では、回転数と処理量Aとの関係をパラメータ化し、含水ゲルの供給量の変化に応じてスクリュウ13の回転数を変化させ、充填率Cを30%〜100%の範囲内に保ちながら含水ゲルを細粒化することができる。
【0083】
本発明では、上述したように、含水ゲルの供給量の変化を充填率Cの変化として規定しているが、供給量の規定はこれに限定されるものではなく、他のパラメータにより供給量を規定できる場合は、そのパラメータに応じてスクリュウ13の回転数の下げ幅を適宜規定することができる。
【0084】
また、上述したように、含水ゲル供給量の変化に対応するスクリュウ13の回転数の変化幅も、ある特定の幅に限定されるものではなく、細粒化の条件、たとえば、用いられるスクリュウ式押出機の形状(ケーシング11の容積やスクリュウ13の形状、多孔板17の孔17aの径など)や、含水ゲルの物性などによって最適の変化幅を規定することが可能である。それゆえ、上記回転数は用いられるスクリュウ式押出機や含水ゲルに応じて適宜規定することが好ましい。
【0085】
また、上記微粉の再利用において、含水ゲルに対する微粉の混合比は、含水ゲルの固形分に対して少なくとも50重量%以下であることが好ましく、20重量%以下であることがより好ましく、5重量%〜20重量%の範囲内であることが特に好ましい。
【0086】
通常、含水ゲルを細粒化、乾燥、および粉砕した後に得られる微粉の量は、細粒化前の含水ゲルの固形分に対して約20重量%前後である。それゆえ、20重量%の混合比で微粉が再利用されれば、吸水性樹脂製造の歩留り低下を回避することができる。特に好ましい範囲としては、上記5重量%〜20重量%の範囲内である。
【0087】
ただし、実際の吸水性樹脂の製造では、一つの製造ラインAでは、発生する微粉をただ回収するだけの製造工程を実施し、他の製造ラインBでは、製造ラインAで回収した微粉を細粒化工程にて再利用するような場合がある。この場合では、製造ラインBの細粒化工程にて、得られる吸水性樹脂の物性を低下させないレベルで微粉を多く加えることが可能である。そこで、微粉の回収と微粉の再利用を別の製造ラインで実施する場合には、微粉の混合比は20重量%〜50重量%の範囲内であってもよい。
【0088】
なお、微粉の混合比が50重量%を超えると、微粉が多過ぎて、最終的に得られる吸水性樹脂の物性を低下させるため好ましくない。
【0089】
さらに、上記微粉の再利用において、スクリュウ式押出機への微粉の投入方法としては特に限定されるものではない。本発明にかかる吸水性樹脂の製造方法では、含水ゲルは連続的に細粒化されるので、粗砕された含水ゲルは連続的に投入される。これに対して微粉は、押出口16近傍で含水ゲルと十分に混合されてから細粒化されるため、粗砕された含水ゲルと同様、連続的に投入してもよいし、微粉の混合時間を考慮して間欠的に投入してもよい。
【0090】
また、上記微粉および含水ゲルは、スクリュウ式押出機に投入する前に、混合されていてもよい。すなわち、粗砕された含水ゲルに微粉をまぶしてから、スクリュウ式押出機に投入してもよい。ただしこの場合、得られる細粒化含水ゲルにおける微粉と含水ゲルとの混合状態は、投入前に混合しない場合と比較しても大幅に変化するものではない。また、微粉と含水ゲルとを混合する工程が増加するため、製造工程の簡素化を妨げることにもなる。それゆえ、微粉および含水ゲルは、スクリュウ式押出機に投入する前に混合される必要はない。
【0091】
スクリュウ式押出機に投入される含水ゲルの温度およびスクリュウ式押出機から押し出されて得られる細粒化含水ゲルの温度としては、40℃〜100℃の範囲内であることが好ましい。上記温度範囲から外れた場合、特に40℃以下と冷却された場合、細粒化含水ゲルの取扱いが困難となるため好ましくない。
【0092】
上述したスクリュウ式押出機により粉砕されて得られる細粒化含水ゲルは、粒度分布がシャープであり、かつ粉砕時に余計な機械的外力が加えられていない良質のものとなっている。ここで、上記細粒化含水ゲルの平均粒子径は、0.5mm〜3mmの範囲内が好ましく、0.5mm〜2mmの範囲内がより好ましく、含水ゲルが固いものである場合、1mm〜2mmの範囲内が特に好ましい。
【0093】
なお、本発明においては、微粉の混合性の向上や、細粒化含水ゲルの粒子制御のために、多段にしたスクリュウ式押出機を用いてもよいし、あるいは、同じ押出機で数回押出してもよい。
【0094】
細粒化含水ゲルの粒子径は平均的に小さいほど後の乾燥工程を均一かつ良好とすることができるが、含水ゲルが固いものである場合、あまり細かく粉砕されず粗く粉砕されることが好ましい。これは、固い含水ゲルを細かく砕き過ぎると、後の乾燥工程などで目詰まりなどが生じ、均一に乾燥されにくくなって、未乾燥物の発生を招来する恐れがあるためである。なお、細粒化含水ゲルが大き過ぎても未乾燥物の発生を招来するので、細粒化含水ゲルの平均粒子径は上記1mm〜2mmの範囲内であることが特に好ましい。
【0095】
上記細粒化含水ゲルは、その後、前述のような乾燥工程、粉砕工程、および分級工程を経て所定範囲内の大きさを有する粒子状の吸水性樹脂となる。なお、粉砕工程および分級工程の後に得られた微粉は、再び上述した方法により再利用される。
【0096】
本発明にかかる吸水性樹脂の製造方法では、上記粒子状の吸水性樹脂をベースポリマーとして、これをさらに表面架橋することによって、最終的に吸水性樹脂の表面架橋重合体を得てもよい。この表面架橋重合体の製造方法は特に限定されるものではないが、たとえば、分級工程の後に得られた上記粒子状の吸水性樹脂を表面架橋剤溶液に混合して加熱する方法が挙げられる。そして、上記の表面架橋を行う際に用いる架橋剤としては、前記単量体成分を重合させる際に用いられる架橋剤として挙げた化合物を用いることができる。
【0097】
上記表面架橋剤溶液は、溶媒に表面架橋剤を混合してなるものである。この溶媒としては、水が最も好ましいが、水以外に、水に可溶な有機溶媒とを併用することもできる。該有機溶媒としては、前述した各有機溶媒が挙げられる。また、上記表面架橋剤としては、上述した単量体成分を重合させる際に用いられる架橋剤と同様のものを用いることができる。そして、これら架橋剤は、1種のみを用いてもよく、または、2種以上を併用してもよい。その中でもエチレングリコールジグリシジルエーテル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、エチレンカーボネート、ポリエチレンイミン、ポリアミドアミン−エピクロルヒドリンなどが好ましい。この表面架橋剤の使用量としては、0.01重量%〜10重量%の範囲内であることがより好ましく、0.05重量%〜5重量%の範囲内であることがさらに好ましい。
【0098】
上記水と水に可溶な有機溶媒(併用する場合)とからなる溶液の使用量は、50重量%以下であることがより好ましく、0.5重量%〜20重量%の範囲内であることがさらに好ましく、1重量%〜10重量%の範囲内であることが特に好ましい。
【0099】
上記表面架橋剤溶液をベースポリマー(粒子状の吸水性樹脂)に混合させれば、表面架橋剤溶液中の水などにより吸水性樹脂が膨潤する。そこで、膨潤した吸水性樹脂は加熱により乾燥される。このときの加熱温度(乾燥温度)としては80〜220℃であることが好ましい。また、加熱時間(乾燥時間)は10〜120分であることが好ましい。
【0100】
このように、微粉を再利用して得られる吸水性樹脂をさらに表面架橋することにより、吸水性樹脂としての物性をより一層向上させることができる。
【0101】
以上のような本発明にかかる製造方法により得られた吸水性樹脂は、優れた吸水性能によって、例えば、紙オムツや生理用ナプキン、失禁パッド、創傷保護材、創傷治癒材等の衛生材料(体液吸収物品);ペット用の尿等の吸収物品;建材や土壌用保水材、止水材、パッキング材、ゲル水嚢等の土木建築用資材;ドリップ吸収材や鮮度保持材、保冷材等の食品用物品;油水分離材、結露防止材、凝固材等の各種産業用物品;植物や土壌等の保水材等の農園芸用物品等、種々の用途に好適に用いられるものとなっている。
【0102】
【実施例】
本発明にかかる吸水性樹脂の製造方法について、以下の参考例、実施例、および比較例に基づき、さらに具体的に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
なお、以下の実施例および比較例における吸水性樹脂の吸水倍率、加圧下吸水倍率、および可溶分は、以下のようにして測定した。
【0103】
(吸水倍率)
吸水性樹脂約0.2gを正確に秤量し、5cm四方の不織布のティーバッグの中に入れ、ヒートシールにより封入した。このティーバッグを、人工尿中に室温で浸漬した。1時間後にティーバッグを引き上げ、遠心分離機を用いて1300rpmで3分間液切りを行った後、上記ティーバッグの重量W1 (g)を測定した。別途、同様の操作を、ティーバッグに吸水性樹脂を封入しないで行い、そのときのティーバッグの重量W0 (g)をブランクとして求めた。吸水倍率は次式に基づいて算出した。
【0104】
【数1】
Figure 0004132592
【0105】
なお、上記人工尿の組成およびそれらの配合量は、表1に示す。
【0106】
【表1】
Figure 0004132592
【0107】
(加圧下吸水倍率)
先に、加圧下吸水倍率の測定に用いられる測定装置の構成から説明する。
【0108】
図5に示すように、測定装置は、天秤101と、この天秤101上に載置された所定容量の容器102と、外気吸入パイプ103と、シリコーン樹脂からなる導管104と、ガラスフィルタ106と、このガラスフィルタ106上に載置された測定部105とを備えている。上記容器102は、その頂部に開口部102aを、その側面部に開口部102bをそれぞれ有している。開口部102aには外気吸入パイプ103が嵌入される一方、開口部102bには導管104が取り付けられている。
【0109】
容器102には、所定量の人工尿112が入れられている。外気吸入パイプ103の下端部はこの人工尿112中に没しており、この外気吸入パイプ113によって容器112内の圧力がほぼ大気圧に保持される。ガラスフィルタ106は直径55mmに形成されており、容器102に対する位置および高さが固定された状態となっている。このガラスフィルタ106と容器102とは導管104によって互いに連通している。
【0110】
上記測定部105は、濾紙107と、支持円筒109と、この支持円筒109の底部に貼着された金網110と、重り111とを有している。上記ガラスフィルタ106上には、濾紙107、支持円筒109(つまり金網110)がこの順に載置されており、さらに支持円筒109内部、すなわち金網110上に重り111が載置されている。金網110はステンレスからなり、400メッシュ(目の大きさ38μm)に形成されている。
【0111】
上記金網110上に、所定量および所定粒子径の吸水性樹脂115を均一に撒布することによって該吸水性樹脂の加圧下吸水倍率を測定するようになっている。金網110の上面、つまり金網110と吸水性樹脂115との接触面の高さは、外気吸入パイプ103の下端面103aの高さと等しくなるように設定されている。重り111は、金網110、すなわち吸水性樹脂115に対して、50g/cm2 (約4.8kPaに相当)の荷重を加えることができるように、その重量が調整されている。
【0112】
次に、加圧下吸水倍率の測定方法について説明する。
まず、容器102に所定量の人工尿112を入れたり、容器102に外気導入パイプ103を嵌入するなどの所定の準備動作を実施した。次に、ガラスフィルタ106上に濾紙107を載置するとともに、この動作に並行して、支持円筒109内部、すなわち金網110上に、吸水性樹脂115を0.9g均一に撤布し、この吸水性樹脂115上に重り111を載置した。
【0113】
次いで、濾紙107上に、金網110、つまり吸水性樹脂115および重り111を載置した上記支持円筒109を、その中心部がガラスフィルタ106の中心部に一致するように載置した。そして、濾紙107上に支持円筒109を載置した時点から60分間にわたって経時的に該吸水性樹脂115が吸収した人工尿112の重量W2 (g)を、天秤101を用いて測定した。また、同様の操作を吸水性樹脂115を用いないで行い、そのときの重量、つまり吸水性樹脂115以外の、たとえば濾紙107などが吸収した人工尿112の重量を、天秤101を用いて測定し、ブランク重量W3 (g)とした。これら重量W2 およびブランク重量W3 から次式にしたがって加圧下吸水倍率(g/g)を算出した。
【0114】
【数2】
Figure 0004132592
【0115】
(可溶分)
吸水性樹脂0.5gを1000mLの脱イオン水に分散させ、16時間撹拌した後、濾紙で濾過した。その後、得られた濾液を陽イオンコロイド試薬を用いてコロイド滴定し、濾液中に分散している吸水性樹脂のコロイド量を測定することによって、吸水性樹脂の可溶分(重量%)を求めた。
【0116】
上記スクリュウ式押出機としては、ケーシング11の内径210mm、長さ900mmのものを用いた。また、逆戻り防止部材20として、上記のケーシング11内の押出口16近傍には、4本のラセン状の帯状突起20aを設けた。なお、この帯状突起20aのケーシング11内面からの高さは9mmとした。
【0117】
〔参考例1〕
70モル%部分中和アクリル酸ナトリウムおよびポリエチレングリコールジアクリレートを0.1モル%(対部分中和アクリル酸ナトリウム)含むモノマー水溶液を調製した。このときアクリル酸ナトリウムの濃度は39重量%であった。このモノマー水溶液に窒素を吹き込み、水溶液中の溶存酸素濃度を0.5ppm以下とした。
【0118】
次いで、過硫酸ナトリウム0.12g/モル(対部分中和アクリル酸ナトリウム)およびL−アスコルビン酸0.0005g/モル(対部分中和アクリル酸ナトリウム)を順番に添加し、重合を行った。重合開始温度は18℃であり、12分後温度は90℃に達した。
【0119】
重合後に得られた含水ゲル(固形分42重量%)を30〜100mmに粗砕した。得られた粗砕含水ゲル(粗砕生成物)100重量部を、胴体内部にらせん状の突起を設けたスクリュウ式押出機に投入し、孔径16mm、開口率35%の多孔板から含水ゲルを押し出した。押し出されて得られた細粒化含水ゲルの平均粒径は約2mmであり、10mmよりも大きい粒子は見られなかった。
【0120】
上記細粒化含水ゲルを170℃で40分間熱風乾燥し固形分94重量%とした後、ロールミルで850μm以下に粉砕した。粉砕生成物をふるい目の開きが150μmのJIS標準ふるいでふるい分け、上記ふるいのふるい上分を参考吸水性樹脂(1)として得た。また、上記ふるいをパスした粒子、すなわち粒径(大きさ)150μm未満の粒子を微粉(A)として得た。この微粉(A)の割合は15重量%であった。また、15重量%の微粉を除去して得られた参考吸水性樹脂(1)の吸水倍率は43倍、可溶分は6重量%であった。
【0121】
〔実施例1〕
参考例1と同様にして、30〜100mmに粗砕された粗砕含水ゲルを得た。この粗砕含水ゲル100重量部と、参考例1で得た微粉(A)8重量部とを上記スクリュウ式押出機に連続投入し、孔径16mmの多孔板から含水ゲルを押し出した。押し出された細粒化含水ゲルの平均粒径は約2mmであり、10mmよりも大きい粒子は見られなかった。
【0122】
上記細粒化含水ゲルを170℃で40分間熱風乾燥し、ロールミルで850μm以下に粉砕して本発明の吸水性樹脂(1)を得た。吸水性樹脂(1)の吸水倍率は43倍、可溶分は6重量%であった。なお、吸水性樹脂(1)に含まれる粒径150μm未満の微粉の割合は16重量%であった。
【0123】
〔実施例2〕
実施例1において微粉(A)を12重量部とした以外は、該実施例1と同様にして、本発明にかかる吸水性樹脂(2)を得た。吸水性樹脂(2)の吸水倍率は43倍、可溶分は6重量%であった。なお、吸水性樹脂(2)に含まれる粒径150μm未満の微粉の割合は17重量%であった。
【0124】
〔参考例2〕
65モル%部分中和アクリル酸ナトリウムおよびポリエチレングリコールジアクリレートを0.04モル%(対部分中和アクリル酸ナトリウム)含むモノマー水溶液を調製した。このときアクリル酸ナトリウムの濃度は35重量%であった。このモノマー水溶液に窒素を吹き込み、水溶液中の溶存酸素濃度を0.5ppm以下とした。
【0125】
次いで、過硫酸ナトリウム0.12g/モル(対部分中和アクリル酸ナトリウム)およびL−アスコルビン酸0.0005g/モル(対部分中和アクリル酸ナトリウム)を順番に添加し、重合を行った。重合開始温度は22℃であり、12分後温度は85℃に達した。
【0126】
重合後に得られた含水ゲルを30〜100mmに粗砕した。得られた粗砕含水ゲル(粉砕生成物)100重量部を、上記スクリュウ式押出機に投入し、孔径9.5mm、開口率35%の多孔板から含水ゲルを押し出した。押し出されて得られた細粒化含水ゲルの平均粒径は約2mmであり、10mmよりも大きい粒子は見られなかった。
【0127】
上記細粒化含水ゲルを160℃で60分間熱風乾燥し、ロールミルで850μm以下に粉砕した。粉砕生成物をふるい目の開きが150μmのふるいでふるい分け、上記ふるいのふるい上分を参考吸水性樹脂(2)として得た。また、上記ふるいをパスした粒子、すなわち粒径150μm未満の粒子を微粉(B)として得た。この微粉(B)の割合は15重量%であった。また、15重量%の微粉を除去して得られた参考吸水性樹脂(2)の吸水倍率は65倍、可溶分は12重量%であった。
【0128】
〔実施例3〕
参考例2と同様にして、30〜100mmに粗砕された粗砕含水ゲルを得た。この粗砕含水ゲル100重量部と、参考例1で得た微粉(B)10重量部とを上記スクリュウ式押出機に連続投入し、孔径9.5mmの多孔板から含水ゲルを押し出した。押し出された細粒化含水ゲルの平均粒径は約2mmであり、10mmよりも大きい粒子は見られなかった。
【0129】
上記細粒化含水ゲルを160℃で60分間熱風乾燥し、ロールミルで850μm以下に粉砕して本発明の吸水性樹脂(3)を得た。吸水性樹脂(3)の吸水倍率は64倍、可溶分は12重量%であった。なお、吸水性樹脂(3)に含まれる粒径150μm未満の微粉の割合は16重量%であった。
【0130】
上記の実施例および参考例をまとめて表2に示す。
【0131】
【表2】
Figure 0004132592
【0132】
上記実施例および参考例からわかるように、本発明にかかる吸水性樹脂の製造方法により得られた、微粉を混入した吸水性樹脂(1)〜(3)は、通常の製造方法で得られる、微粉を除去した参考吸水性樹脂(1)・(2)と比べて収率低下によるコストアップもなく、しかも吸水特性が低下せず、優れた物性を有していることがわかる。
【0133】
すなわち、参考例(1)の15重量%の微粉を除去(収率15重量%低下)した参考吸水性樹脂(1)と、実施例(1)・(2)の8重量%〜12重量%微粉を再生し、かつ微粉を除去していない吸水性樹脂(1)・(2)とは、同じ物性を有している。そして、参考例(2)の15重量%の微粉を除去(収率15重量%低下)した参考吸水性樹脂(2)と、10重量%微粉を再生し、かつ微粉を除去していない実施例(3)の吸水性樹脂(3)とは、同じ物性を有している。
【0134】
次に、上記吸水性樹脂(1)〜(3)をベースポリマーとして、これを表面架橋して吸水性樹脂を得る場合について説明する。
【0135】
〔実施例4〕
実施例1で得た吸水性樹脂(1)を、ふるい目の開きが150μmのふるいでふるい分け、粒径150μm未満の微粉を除去した。
【0136】
微粉を除去したベースポリマーとしての吸水性樹脂(1)100重量部に対し、エチレングリコールジグリシジルエーテル0.03重量部、水3重量部、イソプロピルアルコール1重量部からなる表面架橋剤溶液を混合した。その後、200℃で30〜50分間加熱し、本発明にかかる表面架橋体としての吸水性樹脂(4)を得た。この吸水性樹脂(4)の吸水倍率は30倍であり、加圧下吸水倍率は27倍、可溶分は5重量%であった。
【0137】
〔実施例5〕
実施例2で得た吸水性樹脂(2)をベースポリマーとして用いた以外は実施例4と同様にして、本発明にかかる吸水性樹脂(5)を得た。吸水性樹脂(5)の吸水倍率は30倍、加圧下吸水倍率は27倍、可溶分は5重量%であった。
【0138】
〔比較例1〕
参考例1で得た参考吸水性樹脂(1)をベースポリマーとして用いた以外は実施例4と同様にして、すなわち微粉を再利用しないで実施例4と同様にして、比較吸水性樹脂(1)を得た。比較吸水性樹脂(1)の吸水倍率は30倍、加圧下吸水倍率は27倍、可溶分は5重量%であった。
【0139】
〔比較例2〕
比較例1において、参考例1で得た参考吸水性樹脂(1)から粒径150μm以下の微粉を除去しなかった以外は比較例1と同様にして、比較吸水性樹脂(2)を得た。比較吸水性樹脂(2)の吸水倍率は29倍、加圧下吸水倍率は25倍、可溶分は6重量%であった。
【0140】
〔実施例6〕
実施例3で得た吸水性樹脂(3)を、ふるい目の開きが150μmのふるいでふるい分け、粒径150μm未満の微粉を除去した。
【0141】
微粉を除去したベースポリマーとしての吸水性樹脂(3)100重量部に対し、エチレングリコールジグリシジルエーテル0.03重量部、水3重量部、イソプロピルアルコール1重量部からなる表面架橋剤溶液を混合した。その後、190℃で30〜50分間加熱し、本発明にかかる表面架橋体としての吸水性樹脂(6)を得た。この吸水性樹脂(6)の吸水倍率は40倍であり、加圧下吸水倍率は30倍、可溶分は12重量%であった。
【0142】
〔比較例3〕
参考例2で得た参考吸水性樹脂(2)をベースポリマーとして用いた以外は実施例6と同様にして、すなわち微粉を再利用しないで実施例6と同様にして、比較吸水性樹脂(3)を得た。比較吸水性樹脂(3)の吸水倍率は41倍、加圧下吸水倍率は30倍、可溶分は12重量%であった。
【0143】
〔比較例4〕
比較例1において、参考例2で得た参考吸水性樹脂(2)から粒径150μm以下の微粉を除去しなかった以外は実施例6と同様にして、比較吸水性樹脂(4)を得た。比較吸水性樹脂(4)の吸水倍率は38倍、加圧下吸水倍率は27倍、可溶分は14重量%であった。
【0144】
上記実施例および比較例の結果をまとめて表3に示す。
【0145】
【表3】
Figure 0004132592
【0146】
上記実施例からわかるように、本発明における吸水性樹脂(4)〜(6)は、表面架橋することによって、より優れた物性を発揮できることがわかる。また、比較吸水性樹脂(1)〜(4)との比較からも明らかなように、上記吸水性樹脂(4)〜(6)は、微粉を添加しても優れた物性を有していることがわかる。
【0147】
すなわち、12重量%の微粉が再利用されて収率が向上した吸水性樹脂(2)をベースポリマーとして使用した吸水性樹脂(5)と、微粉を再利用しないため収率が低下した参考吸水性樹脂(1)をベースポリマーとして使用した比較吸水性樹脂(1)とは、同等の物性を示す。したがって、吸水性樹脂(5)は、低コストで製造することができる点で、参考吸水性樹脂(1)より優れている。
【0148】
また、収率低下によるコストの上昇を回避するために、微粉を除去せずに15重量%の微粉を含有する状態でベースポリマーの表面架橋を行った比較吸水性樹脂(2)は、微粉を除去した後にベースポリマーの表面架橋を行った比較吸水性樹脂(1)に比べて、物性が大きく低下している。したがって、コストの上昇を回避するために微粉を除去せずにベースポリマーの表面架橋を行う方法は、得られる吸水性樹脂の物性が低下してしまうため、好ましくない。
【0149】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかる吸水性樹脂の製造方法は、微粉を含水ゲル状重合体に混合する吸水性樹脂の製造方法において、多孔板を有する押出口を備えているスクリュウ式押出機を用い、このスクリュウ式押出機内で含水ゲル状重合体と微粉とを混練しながら押出口付近の圧縮力を高めることによって得られる、含水ゲル状重合体および微粉の混合物を押出口から押し出す方法である。
【0150】
それゆえ、含水ゲルに微粉を確実かつ十分に混合することが可能になるという効果を奏する。特に、上記微粉として含水ゲルの微粉を用いると、この微粉を確実に再利用して、吸水性樹脂製造の歩留りを向上させることができるとともに、最終的に得られる吸水性樹脂の物性の低下を招来するような操作を実施する必要がないので、高品質の吸水性樹脂を得ることができるという効果を奏する。また、微粉の再利用および吸水性樹脂の製造を効率的に実施することができるという効果も併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる吸水性樹脂の製造方法において、スクリュウ式押出機を用いた含水ゲルの細粒化工程を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の一形態にかかる吸水性樹脂の製造方法に用いられるスクリュウ式押出機の構成を示す説明図である。
【図3】(a)・(b)は、図1に示すスクリュウ式押出機が有する多孔板の構成の一例を示す斜視図である。
【図4】図1に示すスクリュウ式押出機に備えられている逆戻り防止部材としての帯状突起の構成の他の例を示す説明図である。
【図5】上記吸水性樹脂の製造方法で得られる吸水性樹脂の物性の一つである、加圧下吸水倍率を測定するために用いる測定装置の構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
11 ケーシング
13 スクリュウ
14 供給口
16 押出口
17 多孔板
17a 孔
20 逆戻り防止部材
20a 帯状突起(逆戻り防止部材)
20b 帯状突起(逆戻り防止部材)
22 筋状突起(逆戻り防止部材)

Claims (8)

  1. 微粉を含水ゲル状架橋重合体に混合する水膨潤性の吸水性樹脂の製造方法において、
    多孔板を有する押出口を備えているスクリュウ式押出機を用い、
    このスクリュウ式押出機内で、アクリル酸(塩)系単量体を主成分として含む単量体を水溶液重合することによって得られる、その温度が40℃〜100℃の範囲内の含水ゲル状架橋重合体と、全体の90重量%以上が、吸水性樹脂の製造過程で得られる150μm未満の大きさを有する吸水性樹脂である微粉とを混練しながら押出口付近の圧縮力を高めることによって得られる、含水ゲル状架橋重合体および微粉の混合物を押出口から押し出すことを特徴とする吸水性樹脂の製造方法。
  2. 上記多孔板として、0.8mm〜28mmの範囲内にある複数の孔が形成され、かつ該複数の孔の開口率が20%〜55%の範囲内に設定されているものを用いることを特徴とする請求項1に記載の吸水性樹脂の製造方法。
  3. 上記微粉の含水ゲル状架橋重合体への混合比は、含水ゲル状架橋重合体の固形分に対して50重量%以下となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸水性樹脂の製造方法。
  4. 上記方法により得られる吸水性樹脂をさらに表面架橋することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の吸水性樹脂の製造方法。
  5. 上記含水ゲルの含水率が、10重量%〜80重量%の範囲内であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の吸水性樹脂の製造方法。
  6. 上記含水ゲルが、内部に気泡を含有していることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の吸水性樹脂の製造方法。
  7. 請求項1ないし6の何れか1項に記載の製造方法により製造されることを特徴とする吸水性樹脂。
  8. 請求項7記載の吸水性樹脂を含むことを特徴とするおむつ。
JP2000194948A 1999-06-25 2000-06-23 吸水性樹脂およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4132592B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000194948A JP4132592B2 (ja) 1999-06-25 2000-06-23 吸水性樹脂およびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17971599 1999-06-25
JP11-179715 1999-06-25
JP2000194948A JP4132592B2 (ja) 1999-06-25 2000-06-23 吸水性樹脂およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001079829A JP2001079829A (ja) 2001-03-27
JP4132592B2 true JP4132592B2 (ja) 2008-08-13

Family

ID=26499484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000194948A Expired - Fee Related JP4132592B2 (ja) 1999-06-25 2000-06-23 吸水性樹脂およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4132592B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011136301A1 (ja) 2010-04-27 2011-11-03 株式会社日本触媒 ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂粉末の製造方法
US9975979B2 (en) 2014-10-08 2018-05-22 Lg Chem, Ltd. Method of preparing superabsorbent polymer
KR20190098187A (ko) * 2016-12-21 2019-08-21 바스프 에스이 단일-샤프트 압출기 및 단일-샤프트 압출기의 용도, 및 단일-샤프트 압출기를 사용해 초흡수성 폴리머 겔의 모폴러지를 변경하기 위한 방법
CN110312606A (zh) * 2016-12-21 2019-10-08 巴斯夫欧洲公司 单轴挤出机和单轴挤出机的用途,以及使用单轴挤出机改变超吸水性聚合物、特别是sap聚合物凝胶的形态的方法
US10450425B2 (en) 2014-11-24 2019-10-22 Lg Chem, Ltd. Super absorbent polymer and method for preparing the same

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003225565A (ja) 2001-11-20 2003-08-12 San-Dia Polymer Ltd 吸水剤、その製法、吸水剤を用いた吸収体並びに吸収性物品
JP4642343B2 (ja) * 2002-12-06 2011-03-02 株式会社日本触媒 吸水性樹脂製品の連続製造方法
US7193006B2 (en) * 2002-12-06 2007-03-20 Nippon Shokubai Co., Ltd. Process for continuous production of water-absorbent resin product
BE1016025A3 (fr) 2003-06-03 2006-01-10 Nippon Catalytic Chem Ind Procede de preparation d'un materiau absorbant l'eau.
TW200643062A (en) * 2005-03-25 2006-12-16 Nippon Catalytic Chem Ind Method of manufacturing water-absorbent resin agglomerates, and water-absorbent resin agglomerates
JP2007137936A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Fuji Seisakusho:Kk ハイドロゲルの粒状化方法
US8829107B2 (en) 2006-02-28 2014-09-09 Evonik Degussa Gmbh Biodegradable superabsorbent polymer composition with good absorption and retention properties
ATE524501T1 (de) 2006-03-27 2011-09-15 Nippon Catalytic Chem Ind Wasserabsorbierendes harz mit verbesserter interner struktur und herstellungsverfahren dafür
WO2008038840A1 (en) * 2006-09-29 2008-04-03 Nippon Shokubai Co., Ltd. Method for producing water absorbent resin particle
CN101970102B (zh) 2008-03-13 2013-04-03 株式会社日本触媒 以吸水性树脂为主要成分的颗粒状吸水剂的制造方法
WO2009119754A1 (ja) 2008-03-28 2009-10-01 株式会社日本触媒 吸水性樹脂の製造方法
WO2009153196A1 (de) * 2008-06-19 2009-12-23 Basf Se Verfahren zur kontinuierlichen herstellung wasserabsorbierender polymerpartikel
US10040911B2 (en) 2014-10-08 2018-08-07 Lg Chem, Ltd. Method of preparing superabsorbent polymer granules
KR102086058B1 (ko) 2017-01-24 2020-03-06 주식회사 엘지화학 고흡수성 수지의 제조 방법
KR102508435B1 (ko) * 2017-12-15 2023-03-08 주식회사 엘지화학 고흡수성 수지의 제조 방법
KR102555379B1 (ko) 2018-01-16 2023-07-12 주식회사 엘지화학 고흡수성 수지의 제조 방법
KR20210062459A (ko) 2019-11-21 2021-05-31 주식회사 엘지화학 고흡수성 함수겔 복합 세절 장치
WO2022014550A1 (ja) 2020-07-13 2022-01-20 株式会社日本触媒 吸水剤組成物およびその製造方法
JP7590916B2 (ja) * 2021-05-06 2024-11-27 株式会社日本製鋼所 押出装置、脱水用シリンダ、脱水方法および樹脂ペレットの製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011136301A1 (ja) 2010-04-27 2011-11-03 株式会社日本触媒 ポリアクリル酸(塩)系吸水性樹脂粉末の製造方法
US8765906B2 (en) 2010-04-27 2014-07-01 Nippon Shokubai, Co., Ltd. Method for producing polyacrylic acid (salt) type water absorbent resin powder
US9975979B2 (en) 2014-10-08 2018-05-22 Lg Chem, Ltd. Method of preparing superabsorbent polymer
US10450425B2 (en) 2014-11-24 2019-10-22 Lg Chem, Ltd. Super absorbent polymer and method for preparing the same
KR20190098187A (ko) * 2016-12-21 2019-08-21 바스프 에스이 단일-샤프트 압출기 및 단일-샤프트 압출기의 용도, 및 단일-샤프트 압출기를 사용해 초흡수성 폴리머 겔의 모폴러지를 변경하기 위한 방법
CN110312606A (zh) * 2016-12-21 2019-10-08 巴斯夫欧洲公司 单轴挤出机和单轴挤出机的用途,以及使用单轴挤出机改变超吸水性聚合物、特别是sap聚合物凝胶的形态的方法
CN110312606B (zh) * 2016-12-21 2022-07-22 巴斯夫欧洲公司 单轴挤出机和单轴挤出机的用途,以及使用单轴挤出机改变超吸水性聚合物的形态的方法
KR102436078B1 (ko) 2016-12-21 2022-08-25 바스프 에스이 단일-샤프트 압출기 및 단일-샤프트 압출기를 사용해 초흡수성 폴리머 겔 (sap 겔) 의 모폴러지를 변경하기 위한 방법
US11560456B2 (en) 2016-12-21 2023-01-24 Basf Se Single-shaft extruder and use of a single-shaft extruder, and method for altering morphology of a superabsorbent polymer, specifically an SAP polymer gel, using a single-shaft extruder
KR20230049135A (ko) * 2016-12-21 2023-04-12 바스프 에스이 단일-샤프트 압출기 및 단일-샤프트 압출기를 사용해 초흡수성 폴리머 겔 (sap 겔) 의 모폴러지를 변경하기 위한 방법
KR102735281B1 (ko) 2016-12-21 2024-11-28 바스프 에스이 단일-샤프트 압출기 및 단일-샤프트 압출기를 사용해 초흡수성 폴리머 겔 (sap 겔) 의 모폴러지를 변경하기 위한 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001079829A (ja) 2001-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3546503B1 (en) Method for preparing super absorbent polymer
JP3415036B2 (ja) 含水ゲル状架橋重合体の細粒化方法
JP5442204B2 (ja) 吸水性樹脂粒子の製造方法
JP2001079829A (ja) 吸水性樹脂およびその製造方法
EP0885917B1 (en) Process for producing a water-absorbent resin granule containing composition
KR102165459B1 (ko) 흡수제 및 그의 제조 방법, 그리고 흡수제를 사용한 흡수성 물품
JP4640923B2 (ja) 粒子状吸水性樹脂組成物の製造方法
AU2005226425B2 (en) Particulate water absorbing agent with irregularly pulverized shape
EP3424989B1 (en) Method of preparing superabsorbent polymer
JPWO2019221154A1 (ja) 吸水性樹脂粒子の製造方法
WO2009113673A1 (ja) 吸水性樹脂を主成分とする粒子状吸水剤の製造方法
JP3979724B2 (ja) 吸水性樹脂造粒物の乾燥体の製造方法
JP4199330B2 (ja) 吸水性樹脂組成物の製造方法
JP2008533213A (ja) 吸水性樹脂造粒物の製造方法および吸水性樹脂造粒物
JP2020505477A (ja) 高吸水性樹脂およびその製造方法
JP7100742B1 (ja) ポリ(メタ)アクリル酸(塩)系吸水性樹脂、及び吸収体
JP2023092252A (ja) ポリ(メタ)アクリル酸(塩)系吸水性樹脂、及び吸収体
US20240253012A1 (en) Poly(meth)acrylic acid (salt) water-absorbing resin and absorbent article
JP2005081204A (ja) 吸水性樹脂組成物の製造方法
JP4097754B2 (ja) 吸水性樹脂の製造方法
JP6990888B1 (ja) ポリ(メタ)アクリル酸(塩)系吸水性樹脂、及び吸収体
JP2005272653A (ja) 含水ゲルの細粒化方法および細粒化装置
JP7591415B2 (ja) 吸水性樹脂の製造方法
US20240253013A1 (en) Poly(meth)acrylic acid (salt)-based water-absorbing resin, and absorbent body
JP7032593B1 (ja) ポリ(メタ)アクリル酸(塩)系吸水性樹脂、及び吸収体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040809

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050906

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20051006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051107

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20051214

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060310

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080602

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4132592

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130606

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees