JP4133573B2 - 画像記録装置および画像記録方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、両眼視差を利用した3次元画像を撮影して記録媒体に記録する画像記録装置および画像記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、100万画素以上の解像度を持った、いわゆるメガピクセルのCCDを備えることにより、高品質の画像データを簡単に撮影することが可能なデジタルカメラが普及している。その結果、銀塩フィルム式のカメラと同じ品質で、デジタルデータとして記録された画像データをプリントすることが可能となり、画像データから高品質な画像プリントを提供するプリントサービスが普及しつつある。
【0003】
一方、被写体に対して視差を持った複数視点の画像を左右の眼で別々に見ることにより、撮影された被写体を立体的に見ることができることが知られている(以下、このような画像をステレオ画像と呼ぶ。またステレオ画像を構成する各視点の画像を視点画像と呼ぶ)。ステレオ画像を撮影するための手段としては、一般的な単眼カメラに視点の異なる複数の被写体像を形成するステレオアダプタを装着して1画面に視差のある複数の画像を撮影する方法や、2台以上のカメラを用いて異なる視点から被写体を撮影することで視差のある複数の画像を撮影するということが行われている。
【0004】
図10は、ステレオアダプタを装着した際の撮影画像を説明するための図である。図10(a)はステレオアダプタを装着しない状態で撮影した画像であり、図10(b)は、画角が1/2になるタイプのステレオアダプタを装着して撮影した画像を、図10(c)は、画角は変化せず、撮影できる範囲が狭くなるタイプのステレオアダプタを装着して撮影した画像を示す。ステレオアダプタを装着した場合、一般に左側に左眼画像が、右側に右眼画像が映され、画面の大きさはステレオアダプタを装着する前と変わらない。
【0005】
このようにして撮影された画像は、左眼画像を左眼のみで、右眼画像を右眼のみで見ることで立体視することができる。両眼視差を利用して立体視を実現する代表的な方式の1つとしてパララクスバリア方式が提案されている。図11は、パララクスバリア方式を説明するための図である。図11(a)は、視差が生じる原理を示す図である。図11(b)は、パララクスバリア方式で表示される画面の表示形式を示す図であり、左眼画像と右眼画像が水平方向1画素おきに交互にならんだ形に配置されている。
【0006】
図11(a)では、図11(b)に示すような画像を、画像表示パネル701に表示し、同一視点の画素の間隔よりも狭い間隔でスリットを持つパララクスバリア702を画像表示パネル701の前面に置くことにより、左眼画像は左眼703だけで、右眼画像は右眼704だけで観察することになり、立体視を行うことができる。
【0007】
ところで、このように特別な立体視用の装置を用いなくとも、左右に隣接した画像をプリントし、左右の画像をそれぞれ別々の目で観察することで立体視することも可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のプリントサービスは、単眼の画像が最適にプリントされるようになっており、ステレオ画像をプリントする場合が考慮されていない。したがって、プリント用紙のサイズが限定されているために、ステレオ画像の形態によっては画像データの一部分しか印刷されないという問題がある。例えば、2台のカメラを用いて被写体を撮影した2つの画像が、それぞれ図10(a)に示した画像と同じサイズとなる場合、左右の画像を隣接させた画像は、図12(a)に示すように水平方向のサイズが2倍となる。この画像データを単眼の画像と同じ用紙サイズでプリントした場合、図12(b)に示すように画像の一部のみが印刷される状態となる。利用者がステレオ画像をプリントすることを意図していたとすると、意図した画像からはほど遠い結果が得られ、無駄なコストを発生させてしまう。用紙を選択したり、画像を縮小して印刷することで画像データ全体を印刷することも可能であるが、プリントサービスの提供者により対応が異なったり、画像データごとにプリントサービスの利用者が指定しなければならないため煩雑である。
【0009】
また、視点数が多い場合や、ステレオ画像の各視点画像に各視点画像単位での回転(以下、視点画像ごとの回転と呼ぶ)などの編集が施されている場合には、特別な立体視用の装置を用いなければ立体視を行うことのできない状態でプリントされてしまうため、無駄なコストが発生してしまう。
【0010】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、既存のプリンタやプリントサービスにおいて、適切に立体視できる画像データをプリントできるようにし、それ以外の画像データは利用者の意図に反してプリントされることのないように画像データを記録することのできる画像記録装置および画像記録方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、N個(Nは自然数)の視点に対応する画像を含む画像データを符号化し、拡張子が付加された画像ファイルを記録する記録手段を備えた画像記録装置において、前記画像データの構造を示すパラメータに基づいて、前記画像データが裸眼による立体視が可能な形態に印刷可能か否かを判別する形態判別手段を有し、前記記録手段は、前記形態判別手段の判別結果が、立体視可能に印刷出来ない場合には、画像ファイルと対応づけられていない拡張子を付加して画像ファイルとして記録することで、上記の目的を達成する。
【0012】
より好ましくは、前記形態判別手段の判別結果が、立体視可能に印刷出来ると判別された場合に、前記画像データについて、前記画像データの水平方向のサイズと垂直方向のサイズの比が所定の条件を満たすか否かを判別する画像サイズ判別手段を更に備え、前記記録手段は、前記画像サイズ判別手段の判別結果が、所定の条件を満たさない場合には、画像データを所定の条件を満たすよう変更し、画像ファイルとして記録することを特徴とする。
【0013】
より好ましくは、前記記録手段は、前記画像データと前記パラメータを所定の形式で多重化し、画像ファイルとして記録することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、N個(Nは自然数)の視点に対応する画像を含む画像データを符号化し、拡張子が付加された画像ファイルを記録する記録ステップを持つ画像記録方法において、前記画像データの構造を示すパラメータに基づいて、前記画像データが裸眼による立体視が可能な形態に印刷可能か否かを判別する形態判別ステップを持ち、前記記録ステップは、前記形態判別ステップの判別結果が、立体視可能に印刷出来ない場合には、画像ファイルと対応づけられていない拡張子を付加して画像ファイルとして記録することで、上記の目的を達成する。
【0016】
より好ましくは、前記形態判別ステップの判別結果が、立体視可能に印刷出来ると判別された場合に、前記画像データについて、前記画像データの水平方向のサイズと垂直方向のサイズの比が所定の条件を満たすか否かを判別する画像サイズ判別ステップを更に持ち、前記記録ステップは、前記画像サイズ判別ステップの判別結果が、所定の条件を満たさない場合には、画像データを所定の条件を満たすよう変更し、画像ファイルとして記録することを特徴とする。
【0017】
より好ましくは、前記記録ステップは、前記画像データと前記パラメータを所定の形式で多重化し、画像ファイルとして記録することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明における画像記録装置の構成例を示すブロック図である。図1において、100は画像データとそれに付随するパラメータを入力として記録データを作成し、記録媒体に記録する画像記録装置である。
【0020】
ここで入力される画像データは、単眼カメラにステレオアダプタを装着した場合や、複数のカメラを使用する場合など、入力系によって形態が異なるが、いずれの場合も図10(b)、図10(c)、図12(a)で示したように各視点画像が隣接された状態の画像データが、デジタル形式で入力されるものとする。また、パラメータは画像データを3次元表示するために必要な情報であり、画像サイズ(画像データの水平方向の画素数および水平方向のライン数で表す)、水平方向および垂直方向の視点数、視点画像の縮小率、画像配置(各視点画像の配置の仕方を示し、水平方向に隣接させた水平配置と垂直方向に隣接させた垂直配置、格子状に隣接させた格子状配置がある)など画像の構造に関する情報を含むものとする。画像データとパラメータは1対1で対応しており、画像データの入力系が変更されれば、基本的にはパラメータも変更される。
【0021】
図1に示すように画像記録装置100は、画像変更部101、入力された画像データを格納する画像格納部102、画像形態判別部103、所定の方式で画像データを符号化して符号化データを出力する符号化部104、符号化データを一時的に格納する符号化データ格納部105、符号化データを記録するデータ記録部106から構成される。
【0022】
画像形態判別部103は、入力されたパラメータにより、画像データをプリントした際に以下の形態A、形態B、形態Cのいずれに当てはまるかの判別を行う。
【0023】
形態A:入力された状態で全体がプリントされ、特別な立体視用の装置を用いなくとも立体視が可能なもの
形態B:画像全体がプリントされるとは限らないが、原理的には特別な立体視用の装置を用いなくとも立体視が可能なもの
形態C:原理的に特別な立体視用の装置を用いないと立体視が不可能なもの
【0024】
符号化部104は、所定の符号化方式を用いて画像データを符号化する。ここでは、静止画像の符号化方式の国際標準であるJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式を用いるものとする。
【0025】
記録部106は、FAT(File Allocation Table)などのファイルシステムを使用して、記録データをファイルとして記録媒体に記録するものとする。
【0026】
以上のように構成された画像記録装置100について、図2を参照しながら、その動作を説明する。
図2は、本発明の実施の形態による画像記録装置の処理の流れを示す図である。
【0027】
画像記録装置100は画像データとパラメータの入力を受け付ける(ST100)。入力された画像データは画像格納部102に格納され、パラメータは画像形態判別部103に入力される。
【0028】
画像形態判別部103は、入力されたパラメータに基づいて、次の2つの判別を行う。まず、入力された画像データをプリントした際に、立体視のためのメガネ等を使用せずに裸眼による立体視が原理的に可能であるか否かを決定する(ST101)。ここでは、画像データの構成として視点数が2で、視点画像が水平方向に隣接されており、なおかつ視点画像ごとの回転などの編集が施されていない場合、裸眼による立体視が可能であるためプリント可とし、それ以外の場合にはプリント不可とする。すなわち入力されたパラメータのうち、水平方向の視点数が2、垂直方向の視点数が1、かつ画像結合が水平配置の場合をプリント可と決定し、それ以外の場合をプリント不可(形態Cである)と決定する。なお、この判別結果は、プリント可否情報として記憶部106に対して出力される。
【0029】
プリント可の場合、次のステップST103が実行され、プリント不可の場合、ステップST106が実行される(ST102)。ステップST103では、画像形態判別部103は画像データのサイズの縦横比を算出する。ここで縦横比=1ライン当りの画素数/ライン数である。
【0030】
次いで、縦横比を所定の閾値と比較し、画像変更の要否を判定する(ST104)。ステップST104において、縦横比が所定の閾値よりも小さい場合には、従来の単眼画像のプリントの範囲でステレオ画像がプリント可能である(形態A、画像変更の要否=不要)ので、ステップST106に進む。縦横比が所定の閾値以上の場合には、図12(a)に示したように原理的には裸眼による立体視が可能であるが、従来のプリントシステム等では画像全体がプリントされるとは限らない(形態B、画像変更の要否=要)。したがって次のステップST105で画像データに変更を加える。ここでは、標準的に用いられているプリント用紙のサイズ比(横:縦)がほぼ4:3であることから、閾値に1.4を用いるものとする。ただし、この値は一般的に流通する用紙のサイズ比によって変更されるべきものであり、本発明はこの値を限定するものではない。また、画像変更の要否を決定する条件は上記以外でもよく、縦横比が所定の閾値よりも大きい場合に形態Aとなるようにしてもよく、縦横比が所定の参照値と一致する場合に形態Aとなるようにしてもよく、参照値と縦横比の差が所定の範囲内である場合に形態Aとなるようにしてもよい。
なお、画像変更の要否が画像変更部101に対して出力される。
【0031】
ステップST105では、画像変更部101は、画像形態判別部103から入力された画像変更の要否が要である場合に、画像格納部102から画像データを読み出し、上記の判定条件により形態Aと判定されるように、画像データを変更する。ここでは元の画像データに影響を与えないようにするために、画像に所定の画像データを付け加えるものとする。以下、付け加えられる画像を付加画像、そのデータを付加画像データと呼ぶ。ここで付加画像は、所定の色による塗りつぶしや特定のパターンであってもよいし、それ以外の任意の画像であって構わない。
【0032】
図3は、このときの変更を説明するための図である。301は入力された画像データであり、そのサイズが1280画素×480ライン(縦横比≒2.67)であるとする。この画像データ301の上下にそれぞれ302および303で示す画像を付け加えて、全体の画像サイズを1280画素×960ライン(縦横比≒1.33)とする。縦横比が前記閾値よりも小さくなるので、従来のプリントシステム等により画像データの全体がプリントされるようになる。変更後の画像データは、再び画像データ格納部102に格納される。なお、この例では、付加画像は画像の上下に付け加えられているが、画像の上のみでもよいし、画像の下のみであってもよい。
【0033】
なお、画像の変更方法は、上記の判定条件により形態Aと判定されるようにするならばこの他の方法でもよく、例えば画像を水平方向に縮小してもよい(例えば1280画素×480ラインを640画素×480ラインに変更する)。
【0034】
また、画像の変更方法として次のようにしてもよい。すなわち、視点画像を垂直に2等分した分割画像を並べ替えて、プリントしたい分割画像を画像の中央に配置する。このときの変更結果を図4に示す。図4(a)は変更前の画像を示しており、401は左眼画像を2等分した左半分、402は同じく右半分、403は右眼画像を2等分した左半分、403は同じく右半分である。これらの分割画像を並べ替えた画像が図4(b)および図4(c)である。図4(b)は左眼画像(401および402)が中央になるように分割画像を配置した例を示しており、プリントした際に主に左眼画像の部分が得られることを目的としている。また、図4(c)は左眼画像の右半分402と右眼画像の右半分404を中央に配置した例を示しており、プリントした際に402と404で立体視できることを目的としている。
【0035】
なお、立体視の方法には交差法と平行法があり、交差法においては向かって左側に右眼画像がプリントされ、向かって右側に左眼画像がプリントされていなければ立体視することができない。逆に平行法では交差法においては向かって左側に左眼画像がプリントされ、向かって右側に右眼画像がプリントされていなければ立体視することができない。プリントされた画像がいずれの方法により立体視可能であるかを示すために、画像データ(例えば視点画像内やその周辺の付加画像)に視点を示す情報(例えば、左眼画像にはLの文字、右眼画像にはRの文字)を付け加えてもよい。
【0036】
図2のステップST106では、符号化部104は、画像データ格納部102から画像データを読み出して、画像データを符号化し、符号化データを符号化データ格納部105に出力する。
【0037】
記録部106は、画像形態判別部103から入力されたプリント可否情報に応じて、ファイル名に付加される拡張子を決定する(ST107)。拡張子は一般にファイルの種別を示すために使用されるものであり、例えばJPEG方式で符号化された画像データを記録するファイルには“JPG”という拡張子が用いられている。既存のプリントサービス等では画像ファイルであることを示す拡張子を持つファイルを選択できるようになっているため、プリント可の場合には従来と同様“JPG”という拡張子を付ける。一方、プリント不可のファイルには従来画像ファイルとは対応付けられていない新規の拡張子を付ける。
次いで記録部106は符号化データ格納部105から符号化データを読み出して、ファイルに記録する(ST108)。
【0038】
図5はDCF(Design rule for Camera Filesystem)規格に基づく画像ファイルの管理構造の例を示す図である。500はルートディレクトリ、501はDCFイメージルートディレクトリ(DCIMディレクトリ)、502はDCFディレクトリであり、図5に示すように階層的に構成される。DCFディレクトリ502の直下に画像データを記録したファイルが存在する。拡張子が“JPG”であるファイル(503、504および507)はDCF基本ファイルとして扱われ、従来のプリントサービスにより画像ファイルとして認識される。一方、拡張子が“TDJ”のファイルは、DCF拡張ファイルとして扱われ、既存のプリントサービスでは画像ファイルとして認識されないため、プリントされることはない。
【0039】
なお、記録部106は、プリント可否情報により拡張子を決定するようにしているが、画像データを記録するディレクトリを変更するようにしてもよい。ルートディレクトリ500の下にDCIMディレクトリ501とは異なるディレクトリを作成し、そのディレクトリの下にファイルを記録することで、同様の効果が得られる。
【0040】
または、プリント可否情報がプリント不可の場合には、画像データを各視点の画像データに分割して、それぞれ別々のファイルに記録するようにしてもよい。DCF規格の場合には、1つの視点画像データの拡張子を“JPG”とし、それ以外の視点画像データは“JPG”以外の拡張子とし、ファイル名の命名規則に準じて、各視点画像データの対応関係はファイル番号で示すようにする。このときの例をに示す。図6においてファイル610とファイル611は、総視点数が2である1組のステレオ画像であり、ファイル610は拡張子が“JPG”のDCF基本ファイルであり、ファイル611は拡張子が“TDJ”のDCF拡張ファイルであり、両者を合わせてDCFオブジェクトが構成される。
【0041】
総視点数が3以上のステレオ画像の場合には、ファイル612、ファイル613、ファイル614のように、1つのファイルを拡張子が“JPG”のDCF基本ファイルとし、他のファイルを拡張子が“TDJ”のDCF拡張ファイルとし、ファイル名により視点画像間の対応関係を表すようにしてもよい。あるいは、上記の視点画像間の対応関係を表すために、拡張子を使用してもよい。例えば、3視点の場合、DCF基本ファイルの拡張子を“JPG”、残りの視点画像ファイルの拡張子を“JP2”、“JP3”などとしても構わない。
【0042】
さらに、画像形態判別部103は、画像データの総視点数が2以上の場合にプリント不可としてもよい。上記の例では、ステレオ画像の場合には拡張子“JPG”の代わりに拡張子“TDJ”が使用される。
【0043】
また、上記の実施の形態においては、図2のステップST104において所定の閾値よりも小さい場合には、画像変更は不要であると判定している。ところが、縦横比が1よりも小さい場合、プリントシステムによってはプリント時にステレオ画像全体が90°回転されてプリントされ、この場合のプリント結果も図12(b)に示した場合と同様に、画像の一部がプリントされない場合がある。
【0044】
したがって、ステップST104における画像変更の要否の判定条件を次のように変更してもよい。すなわち、縦横比が第1の閾値よりも小さく、かつ第2の閾値よりも大きい場合に、形態A(画像変更の要否=不要)としてステップST106に進み、それ以外の場合には形態B(画像変更の要否=要)として、ステップST105に進むようにする。ここでは、第1の閾値を1.4とし、第2の閾値を0.7とする。ただし、この値は一般的に流通する用紙のサイズ比によって変更されるべきものであり、本発明はこの値を限定するものではない。
【0045】
このときステップST105では、画像変更部101は、画像形態判別部103から入力された画像変更の要否が要であれば、前述のように画像格納部102から画像データを読み出し、画像データの上、または下、または上下あるいは左、または右、または左右に所定の付加画像を付け加えて、上記の判定条件により形態Aと判定されるように画像データを変更する。
【0046】
また、画像変更の要否を決定する条件は上記以外でもよく、縦横比を1つ以上の所定の参照値と比較して、値の一致するものがある場合に形態Aとなるようにしてもよく、縦横比の差が所定の範囲内である参照値が存在する場合に形態Aとなるようにしてもよい。
【0047】
または、ユーザ指定により縦横比を入力するようにして、指定された縦横比になるように入力された画像データに変更を加えるようにしてもよい。この場合、ステップST104における画像変更の要否の判定条件を次のように変更してもよい。すなわち、ST103において算出された縦横比が、ユーザ指定の縦横比と一致する場合には、形態A(画像変更の要否=不要)としてステップST106に進み、算出された縦横比が、ユーザ指定の縦横比と異なる場合には形態B(画像変更の要否=要)として、ステップST105に進むようにする。ステップST105では、画像変更部101は、画像形態判別部103から入力された画像変更の要否が要であれば、前述のように画像格納部102から画像データを読み出し、画像データの上、または下、または上下あるいは左、または右、または左右に所定の付加画像を付け加えることで、縦横比がユーザ指定の縦横比と等しくなるように画像データを変更する。また、上記のユーザ指定による縦横比は複数指定することが可能であってもよく、例えば、画像が横長のサイズである(算出された縦横比が1より大きい)場合と、画像が縦長のサイズである(算出された縦横比が1より小さい)場合と、画像が正方形のサイズ(算出された縦横比が1)である場合と、それぞれの場合で使用される縦横比を使い分けるようにしてもよい。
【0048】
また、上記の実施の形態はステレオ画像について適用しているが、通常の単眼画像に対して適用することも可能である。この場合には形態Cと判別されることはないが、パノラマ画像など画像の縦横比によっては形態Bと判別され、画像変更部101によりステレオ画像と同様に変更される。
【0049】
以上のようにして、裸眼による立体視が原理的に可能な画像データは、既存のプリントサービス等でプリントできるように記録し、それ以外の画像データは、プリントされないように記録することで、プリントサービスの利用者が画像データごとにプリント用紙の指定をする必要をなくし、またステレオ画像を立体視できない状態でプリントするという無駄なコストを発生させなくすることが可能となる。
【0050】
図7は本発明における画像記録装置のもう1つ別の構成例を示すブロック図である。図1と異なる点は、パラメータと符号化データとを所定のフォーマットに多重化する多重化部107を備える点である。
【0051】
図8に、このときのフォーマットの例を示す。図8では、記録データは図の上から下に向かう順となるように記録されるものとする。図8に示すように、パラメータは、従来のファイル形式に用意されているヘッダ部を拡張する仕組みを用いて、既存のヘッダ部の一部として記録されるものとする。ここでは、拡張されたヘッダを拡張ヘッダと呼ぶ。例えば、符号化方式がJPEGの場合、ファイルヘッダはアプリケーションデータセグメントを指し、新たなアプリケーションデータセグメントを定義してパラメータを記録する。
【0052】
画像データを3次元画像として表示する際に、拡張ヘッダに記録されたパラメータを参照することで画像データの形態に関する情報が得られ、前述のパララクスバリア方式のような特定の表示方式に適合するように画像データを処理することができるようになる。したがって、画像データを既存のファイル形式と互換性を保ったまま、記録した画像に汎用性を持たせることができる。
【0053】
図9は本発明における画像記録装置のさらに別の構成例を示すブロック図である。図1との異なる点は、パラメータと符号化データとを所定のフォーマットに多重化する多重化部108と記録部109を備える点である。
【0054】
図9において多重化部108は、画像形態判別部103から入力されたプリント可否情報がプリント不可を示す場合、既存のプリントシステムでプリントできないようにするために、符号化データを多重化する際に、符号化データに可逆的な変換を施すものである。ここで使用する変換方式は、例えばデータ圧縮方式でもよいし、データの並べ替えや置換でもよい。さらに、ファイルの拡張ヘッダにパラメータに加えてプリント可否情報(プリント不可である情報)を記録する。記録部109は図2のステップST107のような拡張子の決定処理は行わず(つまり拡張子は既存のものから変更されない)、多重化部108から出力された記録データを記録媒体に記録する。従来のプリントサービスにより画像ファイルは認識されるが、再生できないためにプリントされないため、前述の問題点を解決することができる。
【0055】
なお、この構成例においても図1に示したようにプリント可否情報を記録部109に入力し、プリント不可の場合には拡張子を変更するようにしてもよい。または、画像形態判別部103は、画像データの総視点数が2以上の場合にプリント不可としてもよい。この場合、画像データがステレオ画像の場合には、符号化データの変換が行われる。
【0056】
上記の実施の形態では、画像データが静止画像である場合について述べているが、動画像を記録する場合にも適用可能である。動画像を記録する場合には、例えば符号化方式として画像符号化方式の国際標準であるMPEG−4が使用される。この場合、図8におけるファイルヘッダはVisual Object Sequenceまたは/およびVideo Object Layerを指し、パラメータは、これらの中にユーザデータとして記録される。なお、図7には図示していないが、音声や音楽を記録する場合は、それらのデータも多重化部107にて多重化される。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、画像データの形態を判別して、形態に応じた処理を施すことにより、立体視をするための特別な装置を用いなくとも立体視をすることが原理的に可能な画像データを既存のプリントサービス等でプリントできるように記録し、それ以外の画像データはプリントされないように記録することができる。このことから、プリントサービスの利用者が画像データごとにプリント用紙の指定をしなければならないといった繁雑さをなくし、またステレオ画像を立体視できない状態でプリントして無駄なコストを発生させるといったことを防ぐことができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による画像記録装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態による画像記録装置の処理の流れを示す図である。
【図3】画像の変更処理の例を説明するための図である。
【図4】画像の変更処理の例を説明するための図である。
【図5】ファイルの記録例を示す図である。
【図6】ファイルの記録例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態による画像記録装置の構成例を示すブロック図である。
【図8】本発明における画像データのファイルへの記録形式の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態による画像記録装置の構成例を示すブロック図である。
【図10】ステレオアダプタを装着した際の撮影画面を説明するための図である。
【図11】パララクスバリア方式の原理を説明するための図である。
【図12】2眼式のカメラによる撮影画像のプリント結果を説明するための図である。
【符号の説明】
100 画像記録装置
101 画像変更部
102 画像格納部
103 画像形態判別部
104 符号化部
105 符号化データ格納部
106、109 記録部
107、108 多重化部
Claims (6)
- N個(Nは自然数)の視点に対応する画像を含む画像データを符号化し、拡張子が付加された画像ファイルを記録する記録手段を備えた画像記録装置において、
前記画像データの構造を示すパラメータに基づいて、前記画像データが裸眼による立体視が可能な形態に印刷可能か否かを判別する形態判別手段を有し、
前記記録手段は、前記形態判別手段の判別結果が、立体視可能に印刷出来ない場合には、画像ファイルと対応づけられていない拡張子を付加して画像ファイルとして記録することを特徴とする画像記録装置。 - 前記形態判別手段の判別結果が、立体視可能に印刷出来ると判別された場合に、前記画像データについて、前記画像データの水平方向のサイズと垂直方向のサイズの比が所定の条件を満たすか否かを判別する画像サイズ判別手段を更に備え、
前記記録手段は、前記画像サイズ判別手段の判別結果が、所定の条件を満たさない場合には、画像データを所定の条件を満たすよう変更し、画像ファイルとして記録することを特徴とする請求項1に記載された画像記録装置。 - 前記記録手段は、前記画像データと前記パラメータを所定の形式で多重化し、画像ファイルとして記録することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
- N個(Nは自然数)の視点に対応する画像を含む画像データを符号化し、拡張子が付加された画像ファイルを記録する記録ステップを持つ画像記録方法において、
前記画像データの構造を示すパラメータに基づいて、前記画像データが裸眼による立体視が可能な形態に印刷可能か否かを判別する形態判別ステップを持ち、
前記記録ステップは、前記形態判別ステップの判別結果が、立体視可能に印刷出来ない場合には、画像ファイルと対応づけられていない拡張子を付加して画像ファイルとして記録することを特徴とする画像記録方法。 - 前記形態判別ステップの判別結果が、立体視可能に印刷出来ると判別された場合に、前記画像データについて、前記画像データの水平方向のサイズと垂直方向のサイズの比が所定の条件を満たすか否かを判別する画像サイズ判別ステップを更に持ち、
前記記録ステップは、前記画像サイズ判別ステップの判別結果が、所定の条件を満たさない場合には、画像データを所定の条件を満たすよう変更し、画像ファイルとして記録することを特徴とする請求項4に記載された画像記録方法。 - 前記記録ステップは、前記画像データと前記パラメータを所定の形式で多重化し、画像ファイルとして記録することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像記録方法。
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