JP4133694B2 - 単窓サッシ及びこれを連結した段窓サッシ - Google Patents

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Description

本発明は、単窓サッシ及びこれを連結した段窓サッシに関するものである。
建物の開口部に取り付ける窓として、単窓を左右に連結して取付ける連窓と、単窓を上下に連結して取り付ける連段窓(段窓)が知られている。
このうち単窓サッシを上下に組み合わせて形成される段窓サッシは、従来より、上窓サッシの下枠と下窓サッシの上枠との間に専用の段窓無目を挿入し、この段窓無目を上窓サッシの下枠と下窓サッシの上枠とに係合させるとともに、ビス止めすることによって、上窓サッシと下窓サッシとを連結し形成していた。(例えば、特許文献1参照)がある。
特開平11−190169号公報(5頁、図2)
しかしながら、無目を介して上窓サッシと下窓サッシとを連結して、段窓サッシを形成する構造を採用しているので、専用の段窓無目を上下枠とは別部材として製作する必要があり、部点数が増え、製造コストをアップさせていた。
また、上記構造を有するので、段窓無目の部材にはそれなりの強度が要求されるため、段窓無目の部材断面の大きさは上下枠と略同じぐらいの大きさを有し、見付が大きくなりがちで、内外観デザインの観点から、好ましいものではなかった。
さらに、上窓枠の下枠と下窓枠の上枠とを段窓無目に連結するために、それぞれビス止めしなければならなかったため、作業効率も悪かった。
そこで、本発明の主たる課題は、上窓サッシと下窓サッシとを連結するための段窓無目を使用せず、施工性に優れるとともに、部材の共通化をはかり製造コストを抑えた段窓を形成しうる単窓サッシ及びこれを用いた段窓サッシを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は、次のとおりである。
<請求項1記載の発明>
上下枠及び左右縦枠からなる上窓サッシと、上下枠及び左右縦枠からなる下窓サッシとを連結して形成される段窓サッシ用の単窓サッシであって、
前記上枠の上方には、中空部と、この中空部の上面外周でかつ室内外方向の間に形成され前記上枠長手方向に凹条に延びる前記凹部と、この凹部に隣接して躯体に上枠を取付けるための取付け片と、を備え、
前記下枠の下方には、中空部と、この中空部の下面外周でかつ室内外方向の間に形成され前記下枠長手方向に凹条に延びる前記凹部と、この凹部に隣接して躯体に下枠を取付けるための取付け片と、を備え
前記上枠取付け片は前記凹部内の室外側若しくは室内側の一方の側面側から延在し、前記下枠取付け片は前記凹部内の室外側若しくは室内側の他方の側面側から延在し、
前記上窓サッシと前記下窓サッシとを連結する際に、前記下窓サッシの前記上枠取付け片を前記上窓サッシの前記下枠凹部内に挿入するとともに、前記上窓サッシの前記下枠取付け片を前記下窓サッシの前記上枠凹部内に挿入し、
これら上枠及び下枠取付け片を相互に当接するとともに、該下枠取付け片が前記上枠凹部の底面に当接し、かつ、その状態で前記上窓サッシと前記下窓サッシとが同一面上に配設され
前記上枠取り付け片と下枠取付け片の相互当接部分の連結により前記上枠と前記下枠とが連結され、前記上枠と前記下枠との隙間に弾性を有する無目を嵌合させることにより段窓サッシが形成される構成とした、こと特徴とする段窓サッシ用の単窓サッシ。
(作用効果)
本発明に係る単窓サッシには、上枠の上方には躯体に上枠を取付けるための取付け片と、下枠の下方には、上枠と同様に、躯体に下枠を取付けるための取付け片と、を備えているので、単窓サッシとして機能するのは無論のこと、先の上枠取り付け片と下枠取付け片とにそれぞれ隣接して凹部が形成されているので、上窓サッシと下窓サッシとを連結する際に、下窓サッシの上枠取付け片を上窓サッシの下枠凹部内に挿入するとともに、上窓サッシの下枠取り付け片を下窓サッシの前記上枠凹部内に挿入できるため、上枠と下枠との隙間を狭くすることができ、この隙間に嵌合させる無目の見付を小さくすることができる。
また、上窓サッシと下窓サッシとの連結は、上枠及び下枠取付け片とをそれぞれビス止め等すればよいので、上窓サッシと下窓サッシとを連結するための専用の段窓無目は不要であり、部点数を抑えることができるとともに、施工が容易となる。
さらに、本発明に係る無目は弾性を有しているので、上窓サッシと下窓サッシとを連結した後、上窓サッシの下枠と下窓サッシの上枠との隙間に嵌合させればよく、無目の取り付けは容易である。
また、下窓サッシの上枠取付け片は凹部内の室外側若しくは室内側の一方の側面側から延在し、上窓サッシの下枠取付け片は前記凹部内の室外側若しくは室内側の他方の側面側から延在し、上窓サッシと下窓サッシとを連結する際に、これら上枠及び下枠取り付け片が相互に当接する構成なので、上窓サッシと下窓サッシとをズレることなく同一面上に配設することができる。また、上窓サッシと下窓サッシとの連結は、上枠及び下枠取付け片とを貫通してビス止め等すればよいので、上窓枠の下枠と下窓枠の上枠とを段窓無目に連結する従来例に比して、ビス止め作業が容易である
さらに、上窓サッシの下枠取付け片が下窓サッシの上枠凹部の底面に当接する構成なので、上窓サッシの荷重を下窓サッシに伝えることができ、下窓サッシを先に躯体に取付けた後に上窓サッシを取付ける場合で、上枠及び下枠取り付け片をビス止め等する際の、作業者が上窓サッシを支える負担を軽減させることができる
<請求項2記載の発明>
前記上下枠及び左右縦枠の内周面に、ガラスを装着するためのガラス溝が形成された、請求項1記載の段窓サッシ用の単窓サッシ。
(作用効果)
ガラス溝が形成されているので、単窓サッシを嵌め殺しサッシとして、利用することができる
<請求項3記載の発明>
前記上下枠及び左右縦枠の内周面に、外倒し障子を装着した、請求項1記載の段窓サッシ用の単窓サッシ。
(作用効果)
外倒し障子用の単窓サッシとして利用できる
<請求項4記載の発明>
請求項1乃至3の段窓サッシ用の単窓サッシを少なくとも2以上連結して形成した、段窓サッシ。
(作用効果)
請求項1乃至4の段窓サッシ用の単窓サッシを少なくとも2以上連結して組み合わせることにより、様々な態様の段窓サッシを容易に形成することができるとともに、部材の共通化を図っていることにより、製造コストを抑えることが可能である
本発明によれば、段窓を形成しうる単窓サッシ及びこれを用いた段窓サッシにおいて、上窓サッシと下窓サッシとを連結するための段窓無目を使用せず、施工性に優れるとともに、部材の共通化をはかり製造コストを抑えることができる等の利点がもたらされる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
<単窓サッシにおける上下枠及び左右縦枠>
本発明に係る単窓サッシについて、主に、図1乃至6、図13に基づき説明する。なお、図1は単窓サッシの縦断面図、図2は単窓サッシの横断面図、図3はサッシの枠組みを躯体に取付けた状態を示す、室外側正面図、図4は上窓サッシの下枠と下窓サッシの上枠とを連結した状態を示す部分縦断面図、図5は単窓サッシを躯体に取付け、外装材を取付けた状態を示す、縦断面図、図6は単窓サッシを躯体に取り付け、外装材を取付けた状態を示す、左縦枠部分横断面図である。図13は上枠と左縦枠のコーナー部の枠組みを説明するための室外側部分正面図である。
本発明に係る単窓サッシは、上下枠1,2と左右縦枠3,4とをビス5により固定し枠組みした、建物開口用半外付けサッシである。そして、上下枠1,2と左右縦枠3,4の内周面には、ガラス50が装着され、嵌め殺しサッシを形成している。
まず、上枠1は、中空部1Jを取り囲むように、室内側内周面1Aと、室外側内周面1Bと、室外面1Cと、室外側外周面1Dと、室内側外周面1Eと、室内面1Fと、凹部1Gと、取付け片1Hと、連架部6と、室外側押縁片1Kと、を備えており、さらに室内側押縁部材8は着脱自在になっている。
具体的には、単窓サッシの内周面を形成するのが室内側内周面1Aと室外側内周面1Bであり、このうち室外側内周面1Bにはガラス50を押さえるための室外側押縁片1Kが立設されており、該室外側押縁片1Kの先端には室外側のガスケット51を嵌合させるための被嵌合突起が形成されている。他方、室内側内周面1Aの室外側端縁には、室内側のガスケット51を嵌合させガラス50を押さえるための室内側押縁部材8を係止する係止部が形成されている。この室内側押縁部材8は、室内側内周面1Aの係止部に係止されるとともに、室外側内周面1Bの端縁の中空部1J側に係止されることで、着脱自在に固定されている。また、室内側内周面1Aと室外側内周面1Bとを連架し、構造的に一体化させるための連架部6が室内側内周面1Aと室外側内周面1Bとの間に跨設されている。そして、室外側内周面1B、室外側押縁片1K及び室内側押縁部材8によって囲まれた空間にガラス溝1Pが形成されている。
また、室外側内周面1Bには、サッシ枠の見付を形成する室外面1Cが立設され、該室外面1Cから室内及び室外側内周面1A、1Bと略平行的に折曲して室外側外周面1Dが設けられており、該室外側外周面1Dの室内側端縁から、鉄骨54等の躯体に上枠1を取付けるための取付け片1Hが立設されている。室外側外周面1Dと室内側外周面1Eとの間には、上枠1の長手方向に延びる凹条の凹部1Gが形成されており、前述した取付け片1Hは、この凹部1Gに隣接して設けられ、すなわち凹部1G内の室外側側面11の側から延在している構成となっている。凹部1Gは、図4で示すように、下枠2の取付け片2Hの先端部を挿入させ、上枠1と下枠2とによって形成される隙間を狭くするものであり、後述するように、この隙間にはゴム、パッキン材、その他軟質樹脂等の弾性体からなる無目53が嵌合される。
さらに、室内側内周面1Aの室内側端縁から室内面1Fが下方に立設されており、室外面1Cと同様にサッシ枠の見付を形成する。なお、後述するが、中空部1J内には補強材を兼用したビスホール1Qが設けられており、このビスホール1Qは上枠1と左右縦枠3,4とのコーナー部の枠組みの際のビス5止めのために用いられる。
次に、下枠2は、室内側内周面2Aと、室外側内周面2Bと、室外面2Cと、室外側外周面2Dと、室内側外周面2Eと、室内面2Fと、凹部2Gと、取付け片2Hと、中央片9と、を備えている。
具体的には、単窓サッシの内周面を形成するのが室内側内周面2Aと室外側内周面2Bであり、このうち室外側内周面2Bの室内側端縁には、バックアップ材71に載置されたガラス50を押さえるガスケット51を嵌合させるための被嵌合突起が形成されており、他方、室内側内周面2Aの室外側端縁にも、同様に、室内側のガスケット51を嵌合させるための被嵌合突起が形成されている。室外側内周面2Bには、サッシ枠の見付を形成する室外面2Cが下方に立設され、該室外面2Cから室内及び室外側内周面2A、2Bと略平行的に折曲して室外側外周面2Dが設けられており、この室外側外周面2Dと室内側外周面2Eとの間には、下枠2の長手方向に延びる凹条の凹部2Gが形成されている。凹部2Gの機能としては、前述した凹部1Gと略同じなので説明を省略する。また、室内側外周面2Eの室外側端縁から、鉄骨54等の躯体に上枠を取付けるための取付け片2Hが下方に立設されており、この取付け片2Hは、前述した凹部2Gに隣接して設けられ、すなわち凹部2G内の室内側側面21の側から延在している構成となっている。
室内側内周面2Aの室外側端縁と室内側端縁との間には、中央片9が下方に立設されており、凹部2G内の室外側側面と一体化するように跨設されるかたちとなっている。この中央片9及び凹部2G内の室外側側面によって、ガラス溝10と中空部2Jが区分けされている。さらに、室内側内周面2Aの室内側端縁から室内面2Fが下方に立設されており、室外面2Cと同様にサッシ枠の見付を形成する。なお、後述するが、中空部2J及びガラス溝2P内には補強材を兼用したビスホール2Qが設けられており、このビスホール2Qは下枠2と左右縦枠3,4とのコーナー部の枠組みの際のビス5止めのために用いられる。
次に、左右縦枠3,4は、本体部3M,4Mと、室内片3N,4Nと、室外押縁片3K,4Kと、室内押縁片3L,4Lと、取付け片3H,4Hと、を備えている。
具体的には、本体部3M,4Mは板状の部材であり、この本体部3M,4Mの室内側端縁に、該本体部3M,4MとT字型に直交するように室内片3N,4Nが設けられており、この室内片3N,4Nの躯体側の端縁部にブラケット56をビス52等により取付けるためビス孔57が設けられている。このブラケット56は、内装材58との見切を形成する見切縦枠材61を固定するためのものである。また、本体部3M,4Mの室外側端縁には、左右縦枠3,4の見付を形成するとともに、ガラス50を押さえるための室外側押縁片3K,4Kがサッシ幅方向に立設されており、該室外側押縁片3K,4Kの先端には室外側のガスケット51を嵌合させるための被嵌合突起が形成されている。また、本体部3M,4Mの略中央から室内押縁片3L,4Lがサッシ幅方向に立設されており、上記と同様に、室内押縁片3L,4Lの先端には室内側のガスケット51を嵌合させるための被嵌合突起が形成されている。そして、本体部3M,4M、室外押縁片3K,4K及び室内押縁片3L,4Lによって囲まれた空間に、ガラス溝3P、4Pが形成されている。さらに、本体部3M,4Mの躯体側の面には、鉄骨54等の躯体に左右縦枠3,4を取付けるための取付け片3H,4Hが躯体方向に立設されている。
次に、図13に基づき、上下枠1,2及び左右縦枠3,4の枠組み方法について説明する。なお、ここでは、上枠1と左縦枠3とのコーナー部の枠組みについて説明する。
枠組み前において、左縦枠3の両端部において本体部3Mを残して、室内片3Nと、室外押縁片3Kと、室内押縁片3Lと、をそれぞれ切除する。この切除状態を図13に示してある。切除は、上枠1の断面寸法の高さ(見付寸法)及び幅(見込み寸法)分を左縦枠材3の両端から切欠き、かつ本体部3Mの肉厚分を残して行うのが望ましい。なお、本体部3Mの肉厚分を残さない場合は、図示はしないが、これに代えて上枠1の小口(両端)に嵌合可能な、上枠1の小口を覆う塞ぎ部材を取付けてもよい。
次いで、この切除部に上枠1の室内側内周面1A、室外側内周面1B、室外側押縁片1K、室内側押縁部材8のそれぞれ小口を当接し、上枠1の中空部1J及びガラス溝1Pを左縦枠3の本体部3Mで覆う状態で、かつ、上枠1の室外側押縁片1K及び室内側押縁部材8のそれぞれ内周面側で、左縦枠3の内側部の未切除部すなわちガラス溝3Pを覆う状態で、実施の形態では上枠1の中空部1Jに形成されたビスホール1Q,1Qと左縦枠3の本体部3Mとをビス5止めする(具体的にはタップネジによりタップを立てながらねじ込む)。または、図示はしないが、左縦枠3の本体部3Mに予め、ビスホール1Q,1Qと同位置になるようにビス孔を形成しておき、このビス孔を介してビス5止めをしてもよい。
上枠1の小口(両端)は左縦枠3の本体部3Mで覆われるので、ここで基本的に気水密性は確保されることにより、コーナーキャップ等は不要となり、部品点数を削減でき経済的である。さらに、枠組みは、上枠1の小口と左縦枠3の本体部3M、上枠1の室外側押縁片1K及び室内側押縁部材8のそれぞれ内周面側と左縦枠3の内側部の未切除部の端面(小口)との2面に当接する状態でビス止めして枠組みしたので、枠組みの位置決めは容易であり、かつ枠組み後の変形に関し、耐変形性が十分である。
ここで、上枠1の両端、換言すれば実施の形態では上枠1の室内側内周面1A、室外側内周面1B、室外側押縁片1K、室内側押縁部材8のそれぞれ小口と左縦枠3の本体部3Mとの間に、ゴムや不連続プラスチック発泡体などの弾性をもって圧縮可能な封止材64を介在させるのが望ましい。封止材64を介在させることにより、さらに気水密性を高めることができる。
なお、上記枠組みは、上枠1と右縦枠4との間、下枠2と左右縦枠3,4との間に形成されるコーナー部でも行われる。
そして、図5及び6に示すように、これら上下枠1,2及び左右縦枠3,4を枠組みして形成された単窓サッシは、取付け片1H,2H,3H,4Hと、ネジ59等の固着手段により、鉄骨54等の躯体に取付けられる。外装の仕上げは、タイルやパネル等の外装材60により、鉄骨7等の躯体と取付け片1H,2H,3H,4Hの一部を覆い、取付け片1H,2H,3H,4Hの覆われていない四周の隙間部分に、ゴム、パッキン材、その他軟質樹脂等の弾性体からなる乾式目地66を嵌合させることで形成される。また、内装については、室内面1C,2C及び室内片3N,4Nにビス52により固定されたブラケット56を介して、見切縦枠材61、見切上枠材62及び見切下枠材63が取付けられており、これらの見切枠材によって内装材58は見切られている。
<単窓サッシを連結した段窓サッシ>
本発明に係る単窓サッシを連結した段窓サッシについて、図4、図7及び8に示された一実施例に基づき説明する。なお、図7は段窓サッシの室外側正面図、図8はその段窓サッシに無目53を取付けた状態を示す室外側正面図である。
単窓サッシを連結して段窓サッシを形成する際には、まず、上窓サッシの左右縦枠3,4の取付け片3H,4Hの下端部と下窓サッシの左右縦枠3,4の取付け片3H,4Hの上端部を切欠いておく。この切欠の長さの合計は、上枠1の取付け片1Hと下枠2の取付け片2Hの先端部とが、それぞれ上枠1の凹部1G及び下枠2の凹部2Gに、挿入される呑み込みしろ分の長さでよい。そして、下窓サッシ上枠1の凹部1Gに、上窓サッシ下枠2の取付け片2Hの先端部を挿入するとともに、上窓サッシ下枠2の凹部2Gに、下窓サッシ上枠1の取付け片1Hの先端部を挿入し、下窓サッシ上枠1の取付け片1Hと上窓サッシ下枠2の取付け片2Hとが相互に当接した状態で、ビス65止めし、その後、下窓サッシ上枠1の室外側外周面1Dと上窓サッシ下枠2の室外側外周面2Dとによって形成される隙間にゴム、パッキン材、その他軟質樹脂等の弾性体からなる無目53を嵌合することで段窓サッシは形成される。この無目53の長さは、下窓サッシの上枠1及び上窓サッシの下枠2の長手方向長さと同じでよい。そして、図8に示すように、取付け片1H,2H,3H,4Hの外装材で覆われていない四周の隙間部分に、乾式目地66を嵌合させればよい。なお、無目55と乾式目地66を同材料としてもよく、同材料とすれば、部品点数が少なくなり、コストを下げることができる。
当然のことながら、連結される単窓サッシは上窓サッシと下窓サッシに限られるものではなく、複数の上記単窓サッシを、例えば3段、4段、…と連結できる。また、上下方向だけではなく、上記単窓サッシにおいて上下枠1,2を左右縦枠とし、左右縦枠3,4を上下枠とすることにより、左右の横方向にも連結することができ、連窓サッシを形成することもできる。あるいは、図示はしないが、左右縦枠3,4の本体部3M,4Mの躯体に対向する面に上下枠1,2と同様な凹条の凹部を設けておけば、左右の横方向にも連結することができ、連窓サッシを形成することもできる。
なお、下窓サッシ上枠1の室内側外周面1Eと上窓サッシ下枠2の室内側外周面2Eとによって形成される隙間に、図示はしないが、無目53を嵌合させてもよいし、シーリング材等でシールしてもよい。
ここで、上枠1の取付け片1Hと下枠2の取付け片2Hとは、それぞれ凹部1G,2G内の室外側側面11、室内側側面21の側から延在している構成となっており、上枠1の取付け片1Hと下枠2の取付け片2Hとが相互に当接した状態で、上窓サッシと下窓サッシとを同一面上に配設される構成になっている。
また、上窓サッシの下枠2の取付け片2Hの先端が下窓サッシの上枠1の凹部1G内の底面12に当接する構成となっており、上窓サッシの荷重を下窓サッシに伝えることができ、下窓サッシを先に躯体に取付けた後に上窓サッシを取付ける場合で、上枠1の取付け片1Hと下枠2の取付け片2Hとをビス65止め等する際の、作業者が上窓サッシを支える負担を軽減させることができる。
なお、上枠1の取付け片1Hを凹部1G内の室内側側面の側、及び下枠2の取付け片2Hを凹部2G内の室外側側面の側から延在させる構成としてもよい。
<他の実施の態様>
本発明に係る単窓サッシの他の実施の態様について、図9乃至12に基づき説明する。なお、図9は外倒し障子を装着した単窓サッシの縦断面図、図10は外倒し障子を装着した単窓サッシの横断面図、図11は外倒し障子を装着した単窓サッシの枠組みを躯体に取り付けた状態を示す、室外側正面図、図12は外倒し障子を装着した単窓サッシで構成した上窓サッシの下枠と嵌め殺しサッシ用の単窓サッシで構成した下窓サッシの上枠とを連結した状態を示す部分縦断面図である。
図1乃至3に示した単窓サッシとは、左右縦枠3,4は同じであるが、上下枠1,2と上下枠101,102が置換されている。すなわち、上下枠101,102と左右縦枠3,4によって囲まれた単窓サッシの内周面に外倒し障子68が装着されている。
各枠体について具体的に説明すると、まず、上枠101は、中空部101Jを囲むように内周面101Aと、室外片101Cと、外周面101Dと、室内片101Fと、を備えており、外周面101Dの躯体に対向する面の略中央から取付け片101Hが立設されている。さらに詳しくは、上枠101の内周を形成し、後述する室外片101Cと室内片101Fとを繋ぐ内周面101Aの室外側端縁には、サッシ上枠の見付を形成する室外片101Cが略T字型に直交するように設けられ、この室外片101Cの下方の先端には補強材が付設されており、この補強材には、水切り69が嵌合されている。また、室外片101Cの上方の端縁には、外周面101Dが内周面101Aと平行になるように折曲して設けられており、この外周面101Dの躯体に対向する面の略中央から取付け片101Hが立設されている。また、外周面101Dの室内側端縁からサッシ上枠の室内側の見付を形成する室内片101Fが下方に延在しており、この室内片101Fの下方側の先端部には、タイト材67を嵌合するためのリップ溝101Rが設けられているとともに、室内片101Fの室内面側には、外倒し障子68の上框68aに設けられた開閉のためのレバー68fと協働する、外倒し障子68の位置制御ためのアーム68eが取付けられている。
ここで、後述するように、外周面101Dの躯体に対向する面に前述した上枠1と同様な凹条の凹部を設けておけば、外倒し障子68を装着した単窓サッシを段窓サッシの下窓として利用することができる。
次に、下枠102は、中空部102Jを囲むように水切り面102Sと、室外面102Cと、室外側外周面102Dと、凹部102Gと、室内側外周面102Eと、室内片102Fと、支持片102Tと、起立片102Uと、を備えており、室内側外周面102Eには取付け片102Hが下方に延在している。さらに詳しくは、下枠102の水切りとして機能し室外側に下方傾斜する水切り面102Sの室外側端縁には、サッシ下枠の見付を形成する室外面102Cが下方に折曲して延在し、この室外面102Cの下方の端縁には下枠102の外周を形成する室外側外周面102Dが折曲して設けられている。この室外側外周面102Dと同じく外周を形成する室内側外周面102Eとの間には、前述した下枠2と同様な凹条の凹部102Gが形成されている。また、室内側外周面102Eの室外側端縁から、取付け片102Hが下方に立設されており、この取付け片102Hは前述した凹部102G内の室内側側面121の側から延在している構成となっている。また、室内側外周面102Eの室内側端縁からサッシ下枠の室内側の見付を形成する室内片102Fが上方に延在しており、この室内片102Fの上方側の先端部には、タイト材67を嵌合するためのリップ溝102Rが設けられている。室内片102Fの下方端と上方端との中間位置から、外倒し障子68の下框68bに取付けられたヒンジ68gと当接し外倒し障子68の荷重を支える支持片102Tが連設されており、この支持片102Tの略中央には、支持片102Tにかかる外倒し障子68の荷重を水切り面102の室内側端に伝えるための起立片102が下方に立設されている。
次に、左右縦枠3,4の構成については、前述した単窓サッシと同様であるが、室内片3N,4N、室内押縁片3L,4L及び本体部3M,4Mの室内側によって囲まれた空間内に、第1の支持ブラケット68hを介して外倒れ障子68の左右縦框68c,68dを支持する第2の支持ブラケット68jを保持する取付け具70が嵌合されている。この取付け具70の左右縦框68c,68dの端縁部を投影する部分に、タイト材67を嵌合するためのリップ溝70aが設けられている。
ここで、前述した嵌め殺しサッシ用の単窓サッシでは、本体部3M,4M、室外押縁片3K,4K及び室内押縁片3L,4Lによって囲まれた空間に、ガラス溝3P、4Pが形成されていたが、外倒し障子68を装着した単窓サッシではこの空間を積極的に利用することはないので、図示はしないが、室外押縁片3K,4K及び室内押縁片3L,4Lの内周面側からこの空間を覆う、係止片等を備えた板状の塞ぎ板などを取付けてもよい。
なお、上記他の実施の態様の単窓サッシの枠組み方法及び単窓サッシとして建物開口部への取付けについては、前述した嵌め殺しサッシ用の単窓サッシの場合と略同様なので説明を省略する。
上記他の実施の態様の単窓サッシを用いて連結した段窓サッシについて、以下に説明する。
図12に示すように、外倒し障子を装着した単窓サッシで構成した上窓サッシの下枠と嵌め殺しサッシ用の単窓サッシで構成した下窓サッシの上枠とを連結する場合には、まず、上窓サッシの左右縦枠3,4の取付け片3H,4Hの下端部と下窓サッシの左右縦枠3,4の取付け片3H,4Hの上端部を切欠いておく。この切欠の長さの合計は、下窓サッシ上枠1の取付け片1Hと上窓サッシ下枠102の取付け片102Hの先端部とが、それぞれ下窓サッシ上枠1の凹部1G及び上窓サッシ下枠102の凹部102Gに、挿入される呑み込みしろ分の長さでよい。そして、下窓サッシ上枠1の凹部1Gに、上窓サッシ下枠102の取付け片102Hの先端部を挿入するとともに、上窓サッシ下枠102の凹部102Gに、下窓サッシ上枠1の取付け片1Hの先端部を挿入し、下窓サッシ上枠1の取付け片1Hと上窓サッシ下枠102の取付け片102Hとが相互に当接した状態で、ビス65止めし、その後、上枠1の室外側外周面1Dと下枠102の室外側外周面102Dとによって形成される隙間にゴム、パッキン材、その他軟質樹脂等の弾性体からなる無目53を嵌合することで段窓サッシは形成される。この無目53の長さは、下窓サッシの上枠1及び上窓サッシの下枠102の長手方向長さと同じでよい。その他については、前述した段窓サッシと同様なので省略する。
なお、図示はしないが、外周面101Dの躯体に対向する面に前述した上枠1と同様な凹条の凹部を設けておけば、外倒し障子68を装着した単窓サッシを段窓サッシの下窓サッシとして利用することができ、上窓及び下窓サッシ共に、外倒し障子68を装着した単窓サッシとすることができるし、上窓サッシを嵌め殺しサッシ用の単窓サッシとし、下窓サッシを外倒し障子68を装着した単窓サッシとすることもできる。
また、単窓サッシの上下枠や左右縦枠の内周面の形状を変更することにより、上記外倒しサッシ68のみならず、内倒し障子、引き違い障子、すべり出し障子、突き出し障子、内開き障子、外開き障子等が装着可能となる。
本発明に係る単窓サッシの縦断面図である。 単窓サッシの横断面図である。 単窓サッシの枠組みを躯体に取付けた状態を示す、室外側正面図である。 上窓サッシの下枠と下窓サッシの上枠とを連結した状態を示す部分縦断面図である。 単窓サッシを躯体に取付け、外装材を取付けた状態を示す、縦断面図である。 単窓サッシを躯体に取付け、外装材を取付けた状態を示す、左縦枠部分横断面図である。 本発明に係る段窓サッシの室外側正面図である。 その段窓サッシに無目を取付けた状態を示す室外側正面図である。 外倒し障子を装着した単窓サッシの縦断面図である。 外倒し障子を装着した単窓サッシの横断面図である。 外倒し障子を装着した単窓サッシの枠組みを躯体に取付けた状態を示す、室外側正面図である。 外倒し障子を装着した単窓サッシで構成した上窓サッシの下枠と嵌め殺しサッシ用の単窓サッシで構成した下窓サッシの上枠とを連結した状態を示す部分縦断面図である。 上枠と左縦枠のコーナー部の枠組みを説明するための室外側部分正面図である。
符号の説明
1…上枠、2…下枠、3…左縦枠、4…右縦枠、1A,2A…室内側内周面、1B,2B…室外側内周面、1C,2C…室外面、1D,2D…室外側外周面、1E,2E…室内側外周面、1F,2F…室内面、1G,2G…凹部、1H,2H,3H,4H…取付け片、1J,2J…中空部、1K,3K,4K…室外側押縁片、3L,4L…室内側押縁片、3M,4M…本体部、3N,4N…室内片、1P,2P,3P,4P…ガラス溝、1Q,2Q…ビスホール、5…ビス、6…連架部、8…室内側押縁部材、9…中央片、10…ガラス溝、11…室外側側面、21…室内側側面、50…ガラス、51…ガスケット、52…ビス、53…無目、54…鉄骨、56…ブラケット、57…ビス孔、58…内装材、59…ビス、60…外装材、61…見切縦枠材、62…見切上枠材、63…見切下枠材、64…封止材、65…ビス、66…乾式目地、67…タイト材、68…外倒し障子、68a…上框、68b…下框、68c…左縦框、68d…右縦框、68e…アーム、68f…レバー、68g…ヒンジ、68h…第1の支持ブラケット、68j…第2の支持ブラケット、69…水切り、70…取付け具、70a…リップ溝、71…バックアップ材、101…上枠、101A…内周面、101C…室外片、101D…外周面、101F…室内片、101H…取付け片、101J…中空部、101R…リップ溝、102…下枠、102C…室外面、102D…室外側外周面、102E…室内側外周面、102F…室内片、102G…凹部、102H…取付け片、102R…リップ溝、102S…水切り面、102T…支持片、102U…起立片、121…室内側側面。

Claims (4)

  1. 上下枠及び左右縦枠からなる上窓サッシと、上下枠及び左右縦枠からなる下窓サッシとを連結して形成される段窓サッシ用の単窓サッシであって、
    前記上枠の上方には、中空部と、この中空部の上面外周でかつ室内外方向の間に形成され前記上枠長手方向に凹条に延びる前記凹部と、この凹部に隣接して躯体に上枠を取付けるための取付け片と、を備え、
    前記下枠の下方には、中空部と、この中空部の下面外周でかつ室内外方向の間に形成され前記下枠長手方向に凹条に延びる前記凹部と、この凹部に隣接して躯体に下枠を取付けるための取付け片と、を備え
    前記上枠取付け片は前記凹部内の室外側若しくは室内側の一方の側面側から延在し、前記下枠取付け片は前記凹部内の室外側若しくは室内側の他方の側面側から延在し、
    前記上窓サッシと前記下窓サッシとを連結する際に、前記下窓サッシの前記上枠取付け片を前記上窓サッシの前記下枠凹部内に挿入するとともに、前記上窓サッシの前記下枠取付け片を前記下窓サッシの前記上枠凹部内に挿入し、
    これら上枠及び下枠取付け片を相互に当接するとともに、該下枠取付け片が前記上枠凹部の底面に当接し、かつ、その状態で前記上窓サッシと前記下窓サッシとが同一面上に配設され
    前記上枠取り付け片と下枠取付け片の相互当接部分の連結により前記上枠と前記下枠とが連結され、前記上枠と前記下枠との隙間に弾性を有する無目を嵌合させることにより段窓サッシが形成される構成とした、こと特徴とする段窓サッシ用の単窓サッシ。
  2. 前記上下枠及び左右縦枠の内周面に、ガラスを装着するためのガラス溝が形成された、請求項1記載の段窓サッシ用の単窓サッシ。
  3. 前記上下枠及び左右縦枠の内周面に、外倒し障子を装着した、請求項1記載の段窓サッシ用の単窓サッシ。
  4. 請求項1乃至3の段窓サッシ用の単窓サッシを少なくとも2以上連結して形成した、段窓サッシ。
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