JP4133694B2 - 単窓サッシ及びこれを連結した段窓サッシ - Google Patents
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Description
このうち単窓サッシを上下に組み合わせて形成される段窓サッシは、従来より、上窓サッシの下枠と下窓サッシの上枠との間に専用の段窓無目を挿入し、この段窓無目を上窓サッシの下枠と下窓サッシの上枠とに係合させるとともに、ビス止めすることによって、上窓サッシと下窓サッシとを連結し形成していた。(例えば、特許文献1参照)がある。
また、上記構造を有するので、段窓無目の部材にはそれなりの強度が要求されるため、段窓無目の部材断面の大きさは上下枠と略同じぐらいの大きさを有し、見付が大きくなりがちで、内外観デザインの観点から、好ましいものではなかった。
さらに、上窓枠の下枠と下窓枠の上枠とを段窓無目に連結するために、それぞれビス止めしなければならなかったため、作業効率も悪かった。
そこで、本発明の主たる課題は、上窓サッシと下窓サッシとを連結するための段窓無目を使用せず、施工性に優れるとともに、部材の共通化をはかり製造コストを抑えた段窓を形成しうる単窓サッシ及びこれを用いた段窓サッシを提供することにある。
<請求項1記載の発明>
上下枠及び左右縦枠からなる上窓サッシと、上下枠及び左右縦枠からなる下窓サッシとを連結して形成される段窓サッシ用の単窓サッシであって、
前記上枠の上方には、中空部と、この中空部の上面外周でかつ室内外方向の間に形成され前記上枠長手方向に凹条に延びる前記凹部と、この凹部に隣接して躯体に上枠を取付けるための取付け片と、を備え、
前記下枠の下方には、中空部と、この中空部の下面外周でかつ室内外方向の間に形成され前記下枠長手方向に凹条に延びる前記凹部と、この凹部に隣接して躯体に下枠を取付けるための取付け片と、を備え
前記上枠取付け片は前記凹部内の室外側若しくは室内側の一方の側面側から延在し、前記下枠取付け片は前記凹部内の室外側若しくは室内側の他方の側面側から延在し、
前記上窓サッシと前記下窓サッシとを連結する際に、前記下窓サッシの前記上枠取付け片を前記上窓サッシの前記下枠凹部内に挿入するとともに、前記上窓サッシの前記下枠取付け片を前記下窓サッシの前記上枠凹部内に挿入し、
これら上枠及び下枠取付け片を相互に当接するとともに、該下枠取付け片が前記上枠凹部の底面に当接し、かつ、その状態で前記上窓サッシと前記下窓サッシとが同一面上に配設され
前記上枠取り付け片と下枠取付け片の相互当接部分の連結により前記上枠と前記下枠とが連結され、前記上枠と前記下枠との隙間に弾性を有する無目を嵌合させることにより段窓サッシが形成される構成とした、こと特徴とする段窓サッシ用の単窓サッシ。
本発明に係る単窓サッシには、上枠の上方には躯体に上枠を取付けるための取付け片と、下枠の下方には、上枠と同様に、躯体に下枠を取付けるための取付け片と、を備えているので、単窓サッシとして機能するのは無論のこと、先の上枠取り付け片と下枠取付け片とにそれぞれ隣接して凹部が形成されているので、上窓サッシと下窓サッシとを連結する際に、下窓サッシの上枠取付け片を上窓サッシの下枠凹部内に挿入するとともに、上窓サッシの下枠取り付け片を下窓サッシの前記上枠凹部内に挿入できるため、上枠と下枠との隙間を狭くすることができ、この隙間に嵌合させる無目の見付を小さくすることができる。
また、上窓サッシと下窓サッシとの連結は、上枠及び下枠取付け片とをそれぞれビス止め等すればよいので、上窓サッシと下窓サッシとを連結するための専用の段窓無目は不要であり、部点数を抑えることができるとともに、施工が容易となる。
さらに、本発明に係る無目は弾性を有しているので、上窓サッシと下窓サッシとを連結した後、上窓サッシの下枠と下窓サッシの上枠との隙間に嵌合させればよく、無目の取り付けは容易である。
また、下窓サッシの上枠取付け片は凹部内の室外側若しくは室内側の一方の側面側から延在し、上窓サッシの下枠取付け片は前記凹部内の室外側若しくは室内側の他方の側面側から延在し、上窓サッシと下窓サッシとを連結する際に、これら上枠及び下枠取り付け片が相互に当接する構成なので、上窓サッシと下窓サッシとをズレることなく同一面上に配設することができる。また、上窓サッシと下窓サッシとの連結は、上枠及び下枠取付け片とを貫通してビス止め等すればよいので、上窓枠の下枠と下窓枠の上枠とを段窓無目に連結する従来例に比して、ビス止め作業が容易である。
さらに、上窓サッシの下枠取付け片が下窓サッシの上枠凹部の底面に当接する構成なので、上窓サッシの荷重を下窓サッシに伝えることができ、下窓サッシを先に躯体に取付けた後に上窓サッシを取付ける場合で、上枠及び下枠取り付け片をビス止め等する際の、作業者が上窓サッシを支える負担を軽減させることができる。
前記上下枠及び左右縦枠の内周面に、ガラスを装着するためのガラス溝が形成された、請求項1記載の段窓サッシ用の単窓サッシ。
ガラス溝が形成されているので、単窓サッシを嵌め殺しサッシとして、利用することができる。
前記上下枠及び左右縦枠の内周面に、外倒し障子を装着した、請求項1記載の段窓サッシ用の単窓サッシ。
外倒し障子用の単窓サッシとして利用できる。
請求項1乃至3の段窓サッシ用の単窓サッシを少なくとも2以上連結して形成した、段窓サッシ。
請求項1乃至4の段窓サッシ用の単窓サッシを少なくとも2以上連結して組み合わせることにより、様々な態様の段窓サッシを容易に形成することができるとともに、部材の共通化を図っていることにより、製造コストを抑えることが可能である。
<単窓サッシにおける上下枠及び左右縦枠>
本発明に係る単窓サッシについて、主に、図1乃至6、図13に基づき説明する。なお、図1は単窓サッシの縦断面図、図2は単窓サッシの横断面図、図3はサッシの枠組みを躯体に取付けた状態を示す、室外側正面図、図4は上窓サッシの下枠と下窓サッシの上枠とを連結した状態を示す部分縦断面図、図5は単窓サッシを躯体に取付け、外装材を取付けた状態を示す、縦断面図、図6は単窓サッシを躯体に取り付け、外装材を取付けた状態を示す、左縦枠部分横断面図である。図13は上枠と左縦枠のコーナー部の枠組みを説明するための室外側部分正面図である。
まず、上枠1は、中空部1Jを取り囲むように、室内側内周面1Aと、室外側内周面1Bと、室外面1Cと、室外側外周面1Dと、室内側外周面1Eと、室内面1Fと、凹部1Gと、取付け片1Hと、連架部6と、室外側押縁片1Kと、を備えており、さらに室内側押縁部材8は着脱自在になっている。
次に、下枠2は、室内側内周面2Aと、室外側内周面2Bと、室外面2Cと、室外側外周面2Dと、室内側外周面2Eと、室内面2Fと、凹部2Gと、取付け片2Hと、中央片9と、を備えている。
具体的には、本体部3M,4Mは板状の部材であり、この本体部3M,4Mの室内側端縁に、該本体部3M,4MとT字型に直交するように室内片3N,4Nが設けられており、この室内片3N,4Nの躯体側の端縁部にブラケット56をビス52等により取付けるためビス孔57が設けられている。このブラケット56は、内装材58との見切を形成する見切縦枠材61を固定するためのものである。また、本体部3M,4Mの室外側端縁には、左右縦枠3,4の見付を形成するとともに、ガラス50を押さえるための室外側押縁片3K,4Kがサッシ幅方向に立設されており、該室外側押縁片3K,4Kの先端には室外側のガスケット51を嵌合させるための被嵌合突起が形成されている。また、本体部3M,4Mの略中央から室内押縁片3L,4Lがサッシ幅方向に立設されており、上記と同様に、室内押縁片3L,4Lの先端には室内側のガスケット51を嵌合させるための被嵌合突起が形成されている。そして、本体部3M,4M、室外押縁片3K,4K及び室内押縁片3L,4Lによって囲まれた空間に、ガラス溝3P、4Pが形成されている。さらに、本体部3M,4Mの躯体側の面には、鉄骨54等の躯体に左右縦枠3,4を取付けるための取付け片3H,4Hが躯体方向に立設されている。
枠組み前において、左縦枠3の両端部において本体部3Mを残して、室内片3Nと、室外押縁片3Kと、室内押縁片3Lと、をそれぞれ切除する。この切除状態を図13に示してある。切除は、上枠1の断面寸法の高さ(見付寸法)及び幅(見込み寸法)分を左縦枠材3の両端から切欠き、かつ本体部3Mの肉厚分を残して行うのが望ましい。なお、本体部3Mの肉厚分を残さない場合は、図示はしないが、これに代えて上枠1の小口(両端)に嵌合可能な、上枠1の小口を覆う塞ぎ部材を取付けてもよい。
次いで、この切除部に上枠1の室内側内周面1A、室外側内周面1B、室外側押縁片1K、室内側押縁部材8のそれぞれ小口を当接し、上枠1の中空部1J及びガラス溝1Pを左縦枠3の本体部3Mで覆う状態で、かつ、上枠1の室外側押縁片1K及び室内側押縁部材8のそれぞれ内周面側で、左縦枠3の内側部の未切除部すなわちガラス溝3Pを覆う状態で、実施の形態では上枠1の中空部1Jに形成されたビスホール1Q,1Qと左縦枠3の本体部3Mとをビス5止めする(具体的にはタップネジによりタップを立てながらねじ込む)。または、図示はしないが、左縦枠3の本体部3Mに予め、ビスホール1Q,1Qと同位置になるようにビス孔を形成しておき、このビス孔を介してビス5止めをしてもよい。
ここで、上枠1の両端、換言すれば実施の形態では上枠1の室内側内周面1A、室外側内周面1B、室外側押縁片1K、室内側押縁部材8のそれぞれ小口と左縦枠3の本体部3Mとの間に、ゴムや不連続プラスチック発泡体などの弾性をもって圧縮可能な封止材64を介在させるのが望ましい。封止材64を介在させることにより、さらに気水密性を高めることができる。
なお、上記枠組みは、上枠1と右縦枠4との間、下枠2と左右縦枠3,4との間に形成されるコーナー部でも行われる。
本発明に係る単窓サッシを連結した段窓サッシについて、図4、図7及び8に示された一実施例に基づき説明する。なお、図7は段窓サッシの室外側正面図、図8はその段窓サッシに無目53を取付けた状態を示す室外側正面図である。
ここで、上枠1の取付け片1Hと下枠2の取付け片2Hとは、それぞれ凹部1G,2G内の室外側側面11、室内側側面21の側から延在している構成となっており、上枠1の取付け片1Hと下枠2の取付け片2Hとが相互に当接した状態で、上窓サッシと下窓サッシとを同一面上に配設される構成になっている。
なお、上枠1の取付け片1Hを凹部1G内の室内側側面の側、及び下枠2の取付け片2Hを凹部2G内の室外側側面の側から延在させる構成としてもよい。
本発明に係る単窓サッシの他の実施の態様について、図9乃至12に基づき説明する。なお、図9は外倒し障子を装着した単窓サッシの縦断面図、図10は外倒し障子を装着した単窓サッシの横断面図、図11は外倒し障子を装着した単窓サッシの枠組みを躯体に取り付けた状態を示す、室外側正面図、図12は外倒し障子を装着した単窓サッシで構成した上窓サッシの下枠と嵌め殺しサッシ用の単窓サッシで構成した下窓サッシの上枠とを連結した状態を示す部分縦断面図である。
図1乃至3に示した単窓サッシとは、左右縦枠3,4は同じであるが、上下枠1,2と上下枠101,102が置換されている。すなわち、上下枠101,102と左右縦枠3,4によって囲まれた単窓サッシの内周面に外倒し障子68が装着されている。
次に、下枠102は、中空部102Jを囲むように水切り面102Sと、室外面102Cと、室外側外周面102Dと、凹部102Gと、室内側外周面102Eと、室内片102Fと、支持片102Tと、起立片102Uと、を備えており、室内側外周面102Eには取付け片102Hが下方に延在している。さらに詳しくは、下枠102の水切りとして機能し室外側に下方傾斜する水切り面102Sの室外側端縁には、サッシ下枠の見付を形成する室外面102Cが下方に折曲して延在し、この室外面102Cの下方の端縁には下枠102の外周を形成する室外側外周面102Dが折曲して設けられている。この室外側外周面102Dと同じく外周を形成する室内側外周面102Eとの間には、前述した下枠2と同様な凹条の凹部102Gが形成されている。また、室内側外周面102Eの室外側端縁から、取付け片102Hが下方に立設されており、この取付け片102Hは前述した凹部102G内の室内側側面121の側から延在している構成となっている。また、室内側外周面102Eの室内側端縁からサッシ下枠の室内側の見付を形成する室内片102Fが上方に延在しており、この室内片102Fの上方側の先端部には、タイト材67を嵌合するためのリップ溝102Rが設けられている。室内片102Fの下方端と上方端との中間位置から、外倒し障子68の下框68bに取付けられたヒンジ68gと当接し外倒し障子68の荷重を支える支持片102Tが連設されており、この支持片102Tの略中央には、支持片102Tにかかる外倒し障子68の荷重を水切り面102の室内側端に伝えるための起立片102が下方に立設されている。
ここで、前述した嵌め殺しサッシ用の単窓サッシでは、本体部3M,4M、室外押縁片3K,4K及び室内押縁片3L,4Lによって囲まれた空間に、ガラス溝3P、4Pが形成されていたが、外倒し障子68を装着した単窓サッシではこの空間を積極的に利用することはないので、図示はしないが、室外押縁片3K,4K及び室内押縁片3L,4Lの内周面側からこの空間を覆う、係止片等を備えた板状の塞ぎ板などを取付けてもよい。
なお、上記他の実施の態様の単窓サッシの枠組み方法及び単窓サッシとして建物開口部への取付けについては、前述した嵌め殺しサッシ用の単窓サッシの場合と略同様なので説明を省略する。
図12に示すように、外倒し障子を装着した単窓サッシで構成した上窓サッシの下枠と嵌め殺しサッシ用の単窓サッシで構成した下窓サッシの上枠とを連結する場合には、まず、上窓サッシの左右縦枠3,4の取付け片3H,4Hの下端部と下窓サッシの左右縦枠3,4の取付け片3H,4Hの上端部を切欠いておく。この切欠の長さの合計は、下窓サッシ上枠1の取付け片1Hと上窓サッシ下枠102の取付け片102Hの先端部とが、それぞれ下窓サッシ上枠1の凹部1G及び上窓サッシ下枠102の凹部102Gに、挿入される呑み込みしろ分の長さでよい。そして、下窓サッシ上枠1の凹部1Gに、上窓サッシ下枠102の取付け片102Hの先端部を挿入するとともに、上窓サッシ下枠102の凹部102Gに、下窓サッシ上枠1の取付け片1Hの先端部を挿入し、下窓サッシ上枠1の取付け片1Hと上窓サッシ下枠102の取付け片102Hとが相互に当接した状態で、ビス65止めし、その後、上枠1の室外側外周面1Dと下枠102の室外側外周面102Dとによって形成される隙間にゴム、パッキン材、その他軟質樹脂等の弾性体からなる無目53を嵌合することで段窓サッシは形成される。この無目53の長さは、下窓サッシの上枠1及び上窓サッシの下枠102の長手方向長さと同じでよい。その他については、前述した段窓サッシと同様なので省略する。
また、単窓サッシの上下枠や左右縦枠の内周面の形状を変更することにより、上記外倒しサッシ68のみならず、内倒し障子、引き違い障子、すべり出し障子、突き出し障子、内開き障子、外開き障子等が装着可能となる。
Claims (4)
- 上下枠及び左右縦枠からなる上窓サッシと、上下枠及び左右縦枠からなる下窓サッシとを連結して形成される段窓サッシ用の単窓サッシであって、
前記上枠の上方には、中空部と、この中空部の上面外周でかつ室内外方向の間に形成され前記上枠長手方向に凹条に延びる前記凹部と、この凹部に隣接して躯体に上枠を取付けるための取付け片と、を備え、
前記下枠の下方には、中空部と、この中空部の下面外周でかつ室内外方向の間に形成され前記下枠長手方向に凹条に延びる前記凹部と、この凹部に隣接して躯体に下枠を取付けるための取付け片と、を備え
前記上枠取付け片は前記凹部内の室外側若しくは室内側の一方の側面側から延在し、前記下枠取付け片は前記凹部内の室外側若しくは室内側の他方の側面側から延在し、
前記上窓サッシと前記下窓サッシとを連結する際に、前記下窓サッシの前記上枠取付け片を前記上窓サッシの前記下枠凹部内に挿入するとともに、前記上窓サッシの前記下枠取付け片を前記下窓サッシの前記上枠凹部内に挿入し、
これら上枠及び下枠取付け片を相互に当接するとともに、該下枠取付け片が前記上枠凹部の底面に当接し、かつ、その状態で前記上窓サッシと前記下窓サッシとが同一面上に配設され
前記上枠取り付け片と下枠取付け片の相互当接部分の連結により前記上枠と前記下枠とが連結され、前記上枠と前記下枠との隙間に弾性を有する無目を嵌合させることにより段窓サッシが形成される構成とした、こと特徴とする段窓サッシ用の単窓サッシ。 - 前記上下枠及び左右縦枠の内周面に、ガラスを装着するためのガラス溝が形成された、請求項1記載の段窓サッシ用の単窓サッシ。
- 前記上下枠及び左右縦枠の内周面に、外倒し障子を装着した、請求項1記載の段窓サッシ用の単窓サッシ。
- 請求項1乃至3の段窓サッシ用の単窓サッシを少なくとも2以上連結して形成した、段窓サッシ。
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