JP4134865B2 - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

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Description

この発明は、冷蔵室が上部に配置されるワークトップ型の冷凍冷蔵庫に関するものである。
図13は、圧縮機11、凝縮器、毛細管または電磁膨張弁、一つの冷却器8で冷凍サイクルを構成し、冷蔵室1が上部に配置されるワークトップ型の従来の冷凍冷蔵庫の背面図を表している。ここで、図において、冷蔵庫本体100は、冷蔵室1、製氷室2、温度切替室3、野菜室4、冷凍室5を有し、上部に冷蔵室1が配置されている。また、7は吸入管、8は冷却器、10は庫内ファン、11は圧縮機、12は機械室、14は霜取りヒータである。ここで図において、吸入管7は冷却器8の出口から圧縮機11に接続されるまでの配管すべてを表している。
次に、吸入管7の設置位置について説明する。図13に冷却器8投影背面のウレタン15内部における吸入管7の配置を示し、図中の矢印は冷媒の流れ方向を示している。吸入管7は冷却器8出口からウレタン内部へ入って上方に向い、温度切替室3の背面で水平方向に向い、製氷室2背面(下方向)へ向かい、冷却器8背面に達する。温度切替室3背面を通り冷却器8背面まで達すると、冷却器8の背面で大きくターンして機械室12(下方向)へと向い、圧縮機11の吸入側に接続されている。
すなわち、従来の冷凍冷蔵庫では、吸入管7の中で比較的圧縮機11に近い部分(圧縮機11入口から10%〜40%)が冷却器8の投影背面の内箱のウレタン側表面に固定されている。ここで、冷却器8と、冷却器8投影背面に設置される部分(圧縮機11入口から10%〜40%の範囲)の吸入管7との温度差は、外気温度が約30℃、温度切替室3を冷凍温度帯と使用した場合、冷却器8が約−23℃、吸入管7の圧縮機11入口から10%〜40%の範囲の温度が10℃〜20℃程度となり、その温度差は30K〜40K程度となる。したがって、外気温度が約30℃とすれば、外気温度と冷却器8の温度との差が53K程度となり、冷却器8と吸入管7との間の温度差30K〜40K程度と同程度とみなして冷却器8の投影背面に断熱材がないのと同じと考えることもでき、そうすると吸入管7が冷却器8に対して非常に大きな熱源になっていると考えられる。
また、従来は、冷却器8の高さの中間程度位置から冷却器8と冷気の温度差が冷却器8下端に比較して縮まっていくため、局所的な熱交換量としては減少していくことがわかる。そのため冷却器8内で全ての冷媒が蒸発しきることなく、ヘッダ内部まで液冷媒のまま到達する場合があり、冷却器8の蒸発効率が悪かった。したがって、冷却器8にて各室の戻り空気を冷却する際に、従来の冷凍冷蔵庫では非常に大きな熱ロス(熱侵入)があり冷気を冷却する上で非効率的であった。
また、二つの冷却器を冷凍サイクル内に設置した冷凍冷蔵庫の場合でも、各冷却器からの吸入管は、ウレタン内部に埋められた後一度上方向に上がり、大きくターンして圧縮機のある機械室へと向かっている。すなわち、冷却器投影背面を通過しているのは、冷却器8を出てから上方に向った後の温度が上昇したあとの吸入管であって、冷却器投影背面を通過する吸入管の部位は冷却器の出口側というよりは圧縮機入口側に近いため、吸入管が冷却器に対して熱源となっている。(たとえば特許文献1、特許文献2参照)
特開2003−56968号公報 特開2000−105053号公報
従来の冷蔵庫における吸入管7の配置では、冷却器8の投影背面に比較的温度の高い熱源として吸入管7が設置されていたため、たとえ吸入管7がウレタン内部に配置されていたとしても、冷却器で冷気を冷却する際に熱ロスが大きくなっており、冷気を冷却する上で非効率的であった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、熱ロスの少ない高効率で省エネルギーな冷蔵庫を得ることを目的とする。また、吸入管7の比較的温度の低い部分(冷却器側に近い温度の低い部分)を冷却器8の投影背面のウレタン内部に設置することで熱ロスを小さくし、冷凍能力を改善させ省エネ効果を高める冷蔵庫を得ることを目的とする。
この発明に係る冷凍冷蔵庫は、圧縮機、凝縮器、減圧手段、一つの冷却器で冷凍サイクルを構成し、冷蔵室が冷凍室より上段に配置されたワークトップ型の冷凍冷蔵庫において、冷却器出口と圧縮機との間に接続される吸入管を備え、吸入管の冷却器出口から圧縮機までの長さの10%〜50%までの部分の比較的温度の低い部分を冷却器の投影背面内に配置するようにしたものである。
この発明の冷凍冷蔵庫は、吸入管7の比較的温度の低い部分を冷却器8投影背面のウレタン15内部に設置したので、冷却器8にて冷気を冷却する際の熱ロスを小さくし、冷凍能力を改善させ省エネ効果を高めることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1を表す冷凍冷蔵庫の断面図を示す。図2はこの発明の実施の形態1を表す冷凍冷蔵庫の背面図を示す。図3はこの発明を表す冷凍冷蔵庫の冷凍サイクル図を示す。圧縮機11、凝縮器13、減圧手段19である毛細管または電磁膨張弁、一つの冷却器8で冷凍サイクルを構成し、冷蔵庫本体100は冷蔵室1が最上段に配置され、製氷室2、温度切替室3、野菜室4が中段に配置され、冷凍室5が最下段に配置されたワークトップ型の冷凍冷蔵庫を構成している。
ここで、6は内箱、7は吸入管、8は冷却器、9はファングリル、10は庫内ファン、11は圧縮機、12は機械室、13は凝縮器、14は霜取りヒータ、15はウレタンなどの断熱材、16は冷却器室である。
ここで、ワークトップ型冷凍冷蔵庫とは、0℃〜5℃の冷蔵温度帯に冷却される冷蔵室1が冷蔵庫本体100の上部に配置(およそ200L)された冷蔵庫のことであり、本実施の形態では、自動あるいは手動にて離氷動作を行い貯氷する製氷室2や、使用者の好みによって冷蔵温度帯(0℃〜5℃)、チルド温度帯(−2℃〜2℃)、準冷凍温度帯(−5℃〜−10℃)、冷凍温度帯(−15℃〜―20℃)までを段階的に温度を設定できる温度切替室3が冷蔵室1の下段に配置され、また、野菜室4(温度帯は冷蔵室1と同程度)を製氷室2の下段であり、冷蔵庫本体100に対して中段位置に配置(製氷室3、温度切替室3、野菜室4を合わせるとおよそ100L)され、−15℃〜−20℃の温度帯に冷却される冷凍室5が最下段に配置(およそ100L)されているタイプであり、およそ400Lクラスの冷凍冷蔵庫(およそ400L)である。
ここで、本実施の形態の吸入管7は、冷却器8出口から230mmは外径6.35mm、肉厚0.5mmの配管(吸入管7a)であり、それに接続されて外径8mm、肉厚0.5mm、長さ2500mmの配管(吸入管7b)がウレタン15内部に設置され圧縮機11のある機械室12まで設置される。この吸入管7bは150mmほど機械室12側に出てきて、それと圧縮機11との間の配管(吸入管7c、外径6.35mm、肉厚0.5mm、長さ270mm)に接続される。
本実施の形態では、これら3種類の配管7a、7b、7cを併せて吸入管7と呼び、減圧手段19として毛細管を使用しており、この吸入管7と毛細管19をある所定長さ区間(吸入管7bの70〜80%)だけ半田付けして固定している。
ここで、実施の形態1の吸入管7の設置位置を、図3の冷媒の流れ方向順で説明する。まず冷却器8で蒸発された冷媒は冷却器8の出口から内箱と外箱の間に設けられた断熱材であるウレタン15の内部に入り、そこから上方向に向かって180°反転して冷蔵庫下方に向かうように配置している。これはウレタン15内部への水侵入による膨潤防止のための水切り構造を設けるため、一度上方に吸入管7を向わせている。したがって、水切り不要の場合は、冷却器8出口から直ぐに下方に向かわせてもよい。
次に、冷却器8出口から、一度上方向に向かって180°反転して冷蔵庫下方に向かった吸入管7は、冷却器8の背面まで下方に向い、冷却器8の背面にて水平方向に向かい、さらに冷却器8投影背面内にて冷蔵庫上方向の冷蔵室1の方向へと向かう。その後、吸入管7は、冷蔵室1背面にて水平方向に向かい、さらに冷蔵室1背面内にて冷蔵庫下方向へと向かい、機械室12内に設置されている圧縮機11の吸入側に接続される。ここで、従来の吸入管7は冷却器8側よりも圧縮機11側に近い部位で冷却器8の投影背面内にて大きくターンを形成していたが、本実施の形態では、吸入管7は圧縮機11側よりも冷却器8側に近い部位で冷却器8の投影背面内にて大きくターンを形成するようにしている。
このとき、吸入管7は、冷却器8出口から圧縮機11入口までの長さ(7a+7b+7cの合計長さ)を100%とした場合、冷却器8出口位置から10%〜50%の長さの部分が冷却器8の投影背面のウレタン15内部に設置されている。(従来は、冷却器8出口位置から50%〜90%の長さの部分が冷却器8の投影背面のウレタン15内部に設置されていた。)また、本実施の形態では、冷却器8の出口から10%までの吸入管7の部位は上述したような水切り構造にして水切りとして使用するようにしている。
図4は本実施の形態を表す冷蔵庫の機械室吸入管温度と冷却器出口からの吸入管長さ割合との関係を説明するための図である。図において、横軸は冷却器8出口から圧縮機11入口までの吸入管長さを100%とした時の、冷却器8投影背面に配置される冷却器8出口位置からの長さ割合を表し、縦軸は圧縮機11の吸入側(長さ割合で100%)での吸入管7c温度を表している。図において、太実線は外気温度30℃の高外気時の場合の吸入管7の温度を表し、太一点鎖線は外気温度15℃の低外気時の場合の吸入管温度を表す。また、細実線は外気温度30℃・75%RHにおける露点温度、細一点鎖線は外気温度15℃・75%RHにおける露点温度を表している。
図において、吸入管7の長さの冷却器8出口より約50%、つまり1500mm程度以上までの部分を冷却器8投影背面のウレタン15内部に設置してしまうと、外気温度15℃の低外気温度の場合に機械室位置での吸入管7c温度が露点温度以下になり、吸入管7cに着露・露垂れによる冷蔵庫外への水漏れの恐れが発生するため、冷却器8出口より50%以上の部分を冷却器8投影背面に設置することは好ましくない。
また、従来は、吸入管7の長さの冷却器8出口より50%以上の部位で、温度が0℃以上となる部位を冷却器8投影背面に配置しており、吸入管7が熱源となって冷却器8への熱侵入量が増加し、冷気との熱交換量が減少するため、各室冷気吹出し温度が上がり、運転時間が長くなってしまい消費電力が悪化してしまっていた。図5は、本実施の形態を表す冷蔵庫の吸入管の長さと吸入管温度の関係を表す図であり、横軸に冷却器8出口から圧縮機11入口までの吸入管7長さに対する割合を表し、縦軸に吸入管7の長さ位置での吸入管7の温度を表している。このときの測定条件は外気温度30℃、温度切替室3設定を冷凍温度帯(約−18℃)として測定したものである。ここで、冷却器8の時間平均温度はおよそ−23℃である。
図より吸入管7の温度が0℃以下となるのは、吸入管7の冷却器8出口から40%以下の部位であることがわかる。本実施の形態では、吸入管温度が0℃以上となる部位が従来のように冷却器8投影背面に設置されないように、冷却器8投影背面に設置される吸入管7位置が吸入管7の長さの冷却器8出口より40%以内の範囲としており、この範囲内では吸入管7の温度は0℃以下であり、そのうちの大部分がおよそ−20℃であることより冷却器8(約−23℃)との温度差もおよそ3Kであるから10K以内となり、吸入管7と冷却器8との温度差が従来(吸入管7の温度(約10℃〜30℃)と冷却器8の温度(約−23℃)との温度差は約33K〜53K))に比べて1/3以下となっており、熱ロスが小さくなり、熱ロスが大きく改善され、高効率の冷蔵庫が得られる。また、冷却器8出口から10%以内の部位に水切り構造を設けているので、水漏れの心配も起こらず信頼性の高い冷蔵庫が得られる。
ここで、従来は、冷却器8と、冷却器8投影背面に設置される吸入管7との温度差が30Kを越えており、極端な表現で言えば冷却器8投影背面に断熱材がないのと同じ状態になっており、吸入管7が非常に大きな熱源となっていると考えられるが、本実施の形態では冷却器8の背面には冷却器8の温度と同等の温度帯の吸入管7を配置させているので、熱ロスが少なく、高効率な冷蔵庫を得ることができる。また、本実施の形態では、、吸入管7の冷却器8出口から最低でもおよそ10%の範囲にて、ウレタン15の膨潤防止のため吸入配管7を冷却器7を出てから直ぐ一端上昇させる水切り構成としているので、ウレタン15内に露が溜まって膨潤して、機械室12や外部に水滴が漏れるのを抑制できる信頼性の高い冷蔵庫を提供できる。
本実施の形態では、上述したように吸入管7の冷却器8投影背面のウレタン15内部に設置される部分を、冷却器8出口から圧縮機11入口までの吸入管7長さを100%とした場合、冷却器8出口からの長さ割合で10%〜50%の範囲内としているので、ウレタン15内に露が溜まって膨潤して、機械室12や外部に水滴が漏れるのを抑制でき、また、冷却器8出口からの長さ割合で10%〜40%の範囲内とすれば、冷却器8背面に配置される吸入管7の温度が0℃以下と低くできるので、冷却器8に対する熱ロスが少なく、高効率な冷蔵庫を得ることができる。
図6は、本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の要部背面図である。図において、図1〜図5と同等部分は同一の符号を付して説明は省略する。本実施の形態では、図のように冷却器8出口から水切り構造部を含んだ吸入管7の長さの割合にて50%までが、冷却器8、庫内ファン10が配置され、ファングリル9と内箱6で囲まれた冷却器室16を投影した背面内に設置されており、吸入管7の比較的温度の低い部分(10℃以下)が冷却器8の背面に配置されることになり、従来に比べて冷却器に与える熱ロスが小さくなるので、エンタルピを大きくかせげ、冷凍能力を大きく改善できる冷蔵庫を得ることができる。
また、図7は本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の吸入管7と減圧手段である毛細管19のウレタン15の内部での断面拡大図である。図において、図1〜図6と同等部分は同一の符号を付して説明は省略する。吸入管7に半田付けされる減圧手段である毛細管19を内箱6側(庫内側)に設置している。毛細管19は吸入管7に半田付けされており、運転中は毛細管19内では冷媒は気液混相状態であり、毛細管19を吸入管7よりも内箱6側に配置することで毛細管19を冷却器8に近づけ、冷却器8により毛細管19を冷却することができ、毛細管19は熱回収がさらにしやすくなり、膨張工程の冷媒の乾き度を低下させることによりエンタルピを大きくかせげ、また、膨張工程の冷媒の乾き度を低下させることにより液状態に近づくため気泡発生(フォーミング)による流路抵抗が減少して冷媒流量が増加し、冷凍能力も大きくすることができる。
また、図8に本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の吸入管7を固定するホルダ17を説明するため図を示す。このホルダ17により、吸入管7と毛細管19を固定している。本実施の形態のホルダ17は、内箱6側に毛細管19が勘合する凹み形状を設けているので、この凹み分だけ従来よりも毛細管19と内箱6表面との距離が縮まり、毛細管19は、より熱回収しやすい状態を維持できる。すなわち、吸入管7を内箱6に固定する固定具として、従来は毛細管19を収納する凹みの無いホルダで固定しており、吸入管7と内箱6の距離はホルダ17で固定している箇所では、従来は7mmあったものが毛細管19の配管径分短くできる。
上記のように吸入管7を配置することにより、機械室12内部における吸入管7への露付きによる水漏れの可能性を払拭しつつ、冷却器8の出口から50%以内(あるいは40%以内)の低温度の吸入管7によって冷却補助を行っているので、冷凍能力の増加、消費電力量の低減が可能であり、実機にて確認したところ2〜3%も消費電力量が低減できる効果のあることが分った。
実施の形態2.
図9は本発明の実施の形態2を表す冷凍冷蔵庫の背面図、図10は本発明の実施の形態2を表す冷蔵庫の要部断面図である。図において、実施の形態1や図1〜図8と同等部分は同一の符号を付して説明は省略する。ここで、図9は冷蔵庫を背面側から見たウレタン15内部の吸入管7の配置を表している。実施の形態1では、冷却器8出口側から所定長さ(冷却器出口側〜約50%の長さ)の吸入管7の配置について説明したが、本実施の形態では、圧縮機11側から所定長さ(圧縮機11側〜約40%の長さ)の吸入管7の配置について説明する。実施の形態1と実施の形態2は、組合せて使用したほうが効果も大きいが、それぞれ単独で使用してもよい。
本実施の形態では、吸入管7の長さの圧縮機11吸入側の入口からの長さにて10%〜40%の範囲の長さの部分の吸入管7表面と、冷却器8投影背面の内箱6のウレタン15側表面との距離x1を10mm以上とし、また、吸入管7表面と冷却器8表面との距離x2を15mm以上設けるようにしている。
ここで、図5より、圧縮機11吸入側の入口からの長さにて10%〜40%の範囲の長さの部分の温度は、吸入管7の全長さ中で冷却器8(およそ−20℃)側に比べて比較的高い(10℃以上)ので、吸入管7のこの部分を冷却器8投影背面の近くに設置することは、吸入管7が熱源となって熱ロスが発生し、消費電力量の悪化が懸念されるので、本実施の形態では、熱ロスが極力小さくなる距離まで、圧縮機11側の吸入管7を冷却器8からできるだけ遠ざけるようにしている。
本実施の形態では、吸入管7から冷却器8への熱ロスを低減するために、吸入管7の圧縮機11側の部位(圧縮機11入口側から10%〜40%の範囲)を冷却器8投影背面に設置する場合は、吸入管7表面との距離を、冷却器8投影背面の内箱6のウレタン15側表面より所定距離x1を10mm以上、また、冷却器8表面からの所定距離x2を15mm以上の断熱距離をとるようにしている。したがって、吸入管7から冷却器8への熱侵入量が低下するので、熱ロスが低減し消費電力量増加を抑制することができる。
ここで、冷却器8の投影背面より幅方向(冷却器8の幅よりも外側)に吸入管7を配置できる場合、冷却器8投影背面の幅よりも外方向に所定距離(例えば熱ロスが低減できる断熱距離である15mm以上)を確保して、断熱距離を確保するようにしてもよい。また、吸入管7と内箱6との最近接距離は10mm以上であれば同様の効果が得られる。
実施の形態3.
図11は本発明の実施の形態3を表す冷蔵庫の要部断面図である。図において、実施の形態1や実施の形態2、図1〜図10と同等部分は同一の符号を付して説明は省略する。本実施の形態では、冷却器8投影背面に配置される、冷却器8出口から圧縮機11入口までの長さを100%としたときの冷却器8出口側からの長さ割合で10%〜50%の部分で比較的温度の低い部分の吸入管7表面と、冷却器8投影背面の内箱6のウレタン15側表面との距離x1を5mm未満に固定し、冷却器8の表面との距離y2を10mm未満にて固定するようにして、比較的温度の低い吸入管7の部分を冷却器8にできるだけ近づけるようにしている。このようにすることによって、吸入管7を冷却器8の補助冷却器として使用できるので、熱ロスが発生せず、高効率の冷蔵庫が得られる。
本実施の形態の冷蔵庫における吸入管7の配置は、単独で使用しても効果が得られるが、実施の形態1や実施の形態2と組合せて使用すれば、さらなる高効率な冷蔵庫を得ることができる。ここで、吸入管7の固定については、図12に示すように行う。図12は本実施の形態の冷蔵庫の吸入管の固定について説明するための図であり、図12(a)はホルダによる固定の一例を示す図、図12(b)はクラフトテープによる固定の一例を示す図である。冷却器8投影背面に図12(a)ように毛細管19部分の凹みのあるホルダ17(図9にて説明したホルダ17)で吸入管7を固定しても良いし、また、凹みの無いホルダで固定してもよい。また、図12(b)のようにクラフトテープ18で吸入管7を冷却器8投影背面の内箱6に固定すればよい。このとき、ホルダで吸入管7を固定すれば、吸入管7表面と冷却器8表面の距離は7mm以下程度になり、また、クラフトテープ18で固定すれば0〜3mm程度であり、冷却器8の表面との距離x2(あるい冷却器8投影背面の内箱6のウレタン15側表面との距離x1)が10mm未満となるので、吸入管7により冷却器8の補助冷却が行え、熱ロスが小さく高効率の冷蔵庫が得られる。
すなわち、図5で説明したように、冷却器8出口から10%〜40%までの吸入管7部分は吸入管7の中で比較的温度が低いため冷却器8との温度差が小さく熱ロスも少ないので、この部分を内箱6のウレタン15側表面に近い距離(冷却器8表面に近い距離)で固定することによって、補助的な冷却を果たすことが可能となり、更なる消費電力量の低減が行える。
したがって、冷却器8にて各室の戻り空気を冷却する際に、従来の冷凍冷蔵庫では非常に大きな熱ロス(熱侵入)があり冷気を冷却する上で非効率的であったが、本実施の形態の冷蔵庫では、吸入管7で熱回収することによって冷却器8内で全ての冷媒を蒸発させることができ効率的であり、高効率の冷蔵庫を得ることができる。
以上、実施の形態1〜3で説明したように、圧縮機、凝縮器、減圧手段、一つの冷却器で冷凍サイクルを構成し、冷蔵室が冷凍室より上段に配置されたワークトップ型の冷凍冷蔵庫において、冷却器8の出口と圧縮機11との間に接続される吸入管7を備え、吸入管7の冷却器8出口から圧縮機11までの長さの10%〜40%までの部分の比較的温度の低い部分を冷却器8の投影背面内に配置するようにしたので、冷却器8背面に配置される吸入管7の温度が0℃以下と低くできるので、冷却器8に対する熱ロスが少なく、高効率な冷蔵庫を得ることができる。
また、吸入管7の冷却器8出口から圧縮機11までの長さの50%までの部分の比較的温度の低い部分を冷却器8が設置されている冷却器室16の投影背面内に配置するようにしたので、機械室12内部における吸入管7への露付きによる水漏れの可能性を払拭でき、低温度の吸入管7によって冷却補助を行えるので、冷凍能力の増加、消費電力量の低減
また、内箱と外箱の間にウレタンなどの断熱材を充填した冷凍冷蔵庫において、吸入管7の冷却器8出口から圧縮機11までの長さの圧縮機側から10%〜40%までの部分の比較的温度の高い部分の吸入管7表面を冷却器8表面から15mm以上離すか、あるいは内箱の冷却器投影背面の断熱材側表面から10mm以上離すようにしたので、吸入管7から冷却器8への熱侵入量が低下するので、熱ロスが低減し消費電力量増加を抑制することができる。
また、冷却器8投影背面の断熱材15内部に配置される吸入管7の表面と内箱6の冷却器8投影背面の断熱材15側表面との距離を10mm以内としたので、補助的な冷却を果たすことが可能となり、更なる消費電力量の低減が行える。
この発明の実施の形態1を表す冷凍冷蔵庫の断面図である。 この発明の実施の形態1を表す冷凍冷蔵庫の背面図である。 この発明を表す冷凍冷蔵庫の冷凍サイクル図である。 本実施の形態を表す冷蔵庫の機械室吸入管温度と冷却器出口からの吸入管長さ割合との関係を説明するための図である。 本実施の形態を表す冷蔵庫の吸入管の長さと吸入管温度の関係を表す図である。 本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の要部背面図である。 本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の吸入管7と減圧手段である毛細管19のウレタン15の内部での断面の拡大図である。 本発明の実施の形態1を表す冷蔵庫の吸入管7を固定するホルダ17を説明するため図である。 本発明の実施の形態2を表す冷凍冷蔵庫の背面図である。 本発明の実施の形態2を表す冷蔵庫の要部断面図である。 本発明の実施の形態3の冷蔵庫の吸入管の固定について説明するための図である。 この発明の実施の形態3に係る冷凍冷蔵庫の吸入管を固定方法を説明するための図である。 従来の冷凍冷蔵庫の背面図である。
符号の説明
1 冷蔵室、2 製氷室、3 温度切替室、4 野菜室、5 冷凍室、6 内箱、7 吸入管、8 冷却器、9 ファングリル、10 庫内ファン、11 圧縮機、12 機械室、13 凝縮器、14 霜取りヒータ、15 ウレタン断熱材、16 冷却器室、17 ホルダ、18 クラフトテープ、19 減圧手段。

Claims (5)

  1. 圧縮機、凝縮器、減圧手段、一つの冷却器で冷凍サイクルを構成し、内箱と外箱の間にウレタンなどの断熱材が充填され、冷蔵室が冷凍室より上段に配置されたワークトップ型の冷凍冷蔵庫において、前記冷却器出口と前記圧縮機との間に接続される吸入管を備え、前記吸入管の前記冷却器出口から約50%までの前記吸入管の温度が露点温度以下となる比較的温度の低い部分を前記冷却器の投影背面の前記断熱材内部に配置するようにしたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  2. 内箱と外箱の間にウレタンなどの断熱材が充填され、冷蔵室が冷凍室より上段に配置されたワークトップ型の冷凍冷蔵庫において、圧縮機、凝縮器、減圧手段、一つの冷却器で構成される冷凍サイクルと、前記冷却器出口と前記圧縮機との間に接続され、前記冷却器の出口から10%までの長さ部位を上方に向かわせるようにした水きり構造が設けられた吸入管と、を備え、前記吸入管の温度が露点温度以下となる前記冷却器出口から10%〜50%までの範囲内を前記冷却器の投影背面の前記断熱材内部に配置するとともに、前記減圧装置を前記吸入管よりも前記内箱側に配置したことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  3. 前記吸入管の前記冷却器出口から10%〜40%までの前記吸入管の温度が0℃以下となる部分を前記冷却器の投影背面の前記断熱材内部に配置するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷凍冷蔵庫。
  4. 前記吸入管の温度が10℃以上となる比較的温度の高い部分である前記吸入管の前記圧縮機側から10%〜40%までの部分の前記吸入管表面を前記冷却器表面から15mm以上離すか、あるいは前記内箱の前記冷却器投影背面の前記断熱材側表面から10mm以上離すようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の冷凍冷蔵庫。
  5. 前記吸入管の温度が露点以下となる比較的温度の低い部分である前記吸入管の前記冷却器出口からの長さ割合で10%〜50%の部分の前記吸入管表面と前記冷却器表面との距離を10mm未満とするか、あるいは前記冷却器投影背面の前記断熱材内部に配置される前記吸入管の表面と前記内箱の冷却器投影背面の断熱材側表面との距離を5mm未満としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに冷凍冷蔵庫。
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