JP4138075B2 - 仮送電用高圧装置のヒューズ切れ検出保護装置 - Google Patents

仮送電用高圧装置のヒューズ切れ検出保護装置 Download PDF

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Description

【発明の属する技術分野】
本発明は、仮送電用高圧装置のヒューズ切れ検出保護装置に関し、特に、高圧需要家の受電設備の新設、改修時に仮送電により電力を供給する際に用いられる仮送電用高圧装置におけるヒューズ切れ検出保護装置に関するものである。
【従来の技術】
高圧需要家の受電設備の新設、改修時に仮送電により電力を供給する場合、受電設備側の事故時、電力側への事故波及を防止する為、仮送電用高圧装置を介して電力供給が行われる。この仮送電用高圧装置は、その機能から大別するとSOG(Storage Over-current and Ground relay)開閉部とヒューズ付開閉部から構成されている。具体的には、地絡事故を検出する方向性地絡継電器、電源側と負荷側を遮断する引外し形高圧開閉器、及び開閉装置を備えて構成されている。開閉装置は、短絡事故時の過電流により溶断して負荷を保護するヒューズ、そのヒューズ切れを機械的に検出して負荷側を一括で開放する機構部を備えている。
受電設備側で起こりうる事故として、地絡事故、過電流事故、地絡事故と過電流事故が同時に発生する事故の3つのケースがある。これらの事故に対し、仮送電用高圧装置は有効に機能する必要がある。従来の仮送電用高圧装置は、仮送電中に受電設備側で地絡事故が発生した場合には引外し形高圧開閉器を開放させ、また、短絡事故の場合にはヒューズの遮断を機械的手段によって検出し、負荷側の三相を一括で開閉装置により開放する機能を備えている。
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の仮送電用高圧装置のヒューズ切れ検出保護装置によると、短絡事故の発生時、ヒューズの遮断を機械的に検出して(例えば、ヒューズ切れ発生時にノッチが飛び出す機構をヒューズ本体に設けて前記ノッチの飛び出しを機械的に検出する)開閉器を駆動し、電源側から負荷を開放する構成であるため、構造が複雑になり、大型化する。仮送電用高圧装置は使用場所が頻繁に変わると共に運搬や移動が多いため、仮送電用高圧装置が大型化することによって作業性が悪くなり、また、故障の原因になり易い。
したがって、本発明の目的は、過負荷・短絡事故及び仮送電用高圧装置の運搬や移動の際の機械的衝撃等に伴うヒューズ切れを電気的に検出して引外し形高圧開閉器を開放させ、簡単な構成により小型軽量化及び高信頼性を得ることのできる仮送電用高圧装置のヒューズ切れ検出保護装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、第1の特徴として、電源側と負荷側の間に設けられ、仮送電線路を開閉する高圧開閉器と、該高圧開閉器の負荷側の各相に挿入された複数のヒューズとを備えて構成され、高圧需要家受電設備の新設及び改修等の工事で仮送電を行う際に使用される仮送電用高圧装置において、前記複数のヒューズの両側に設けられて各相の電圧を検出する第1及び第2の電圧検出センサと、前記第1及び第2の電圧検出センサ間の検出電圧の位相差から異相状態が検出され、かつ、前記第1及び第2の電圧検出センサで検出した電圧の少なくとも1相の電圧が所定値以下であることをもって前記ヒューズの遮断を判定する複数のヒューズ切れ検出回路と、前記複数のヒューズ切れ検出回路のいずれかが前記ヒューズの遮断を判定したときに前記高圧開閉器を開放する制御手段と、を設けたことを特徴とする仮送電用高圧装置のヒューズ切れ検出保護装置を提供する。
また、本発明は、上記の目的を達成するため、第2の特徴として、電源側と負荷側の間に設けられ、仮送電線路を開閉する高圧開閉器と、該高圧開閉器の負荷側の各相に挿入された複数のヒューズと、前記高圧開閉器の前段の各相に設けられた複数の変流器と、前記高圧開閉器と前記ヒューズの間に設けられた零相変流器とを備えて構成され、高圧需要家受電設備の新設及び改修等の工事で仮送電を行う際に使用される仮送電用高圧装置において、前記複数のヒューズの両側に設けられて各相の電圧を検出する第1及び第2の電圧検出センサと、前記高圧開閉器の電源側に設けられて各相の電圧を検出する第3の電圧検出センサと、前記零相変流器および前記複数の変流器により検出した零相電流の位相と前記第3の電圧検出センサで検出した零相電圧の位相に基づいて地絡を検出する方向性地絡継電器部と、前記第1及び第2の電圧検出センサ間の検出電圧の位相差から異相状態が検出され、かつ、前記第1及び第2の電圧検出センサで検出した電圧の少なくとも1相の電圧が所定値以下であることをもって前記ヒューズの遮断を判定するヒューズ切れ検出回路と、前記方向性地絡継電器部または前記ヒューズ切れ検出回路に出力信号が生成したときに前記高圧開閉器を開放する制御手段と、を設けたことを特徴とする仮送電用高圧装置のヒューズ切れ検出保護装置を提供する。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る仮送電用高圧装置のヒューズ切れ検出保護装置の第1の実施の形態を示す。
ヒューズ切れ検出保護装置1は、仮送電用高圧装置の構成要素である引外し形交流高圧負荷開閉器(以下、「引外し形高圧開閉器」という)100に接続されている。ヒューズ切れ検出保護装置1は、引外し形高圧開閉器100からの検出信号を基に位相差と電圧状態を検出するA相ヒューズ切れ検出回路10A、B相ヒューズ切れ検出回路10BおよびC相ヒューズ切れ検出回路10Cと、これら3つの各相のヒューズ切れ検出回路から出力された信号のオア(OR)論理をとるオア回路20(制御手段)と、このオア回路20の出力に応じて点灯/消灯するLED(発光ダイオード)30を備えて構成される。オア回路20の出力は制御指令40(開閉器トリップ信号)として、引外し形高圧開閉器100のトリップコイル105に印加される。A相ヒューズ切れ検出回路10A、B相ヒューズ切れ検出回路10B、C相ヒューズ切れ検出回路10Cは、共に同一構成であり、図1ではA相ヒューズ切れ検出回路10Aについてのみ内部の回路を示している。
引外し形高圧開閉器100は三相(A相、B相、C相)に対応し、電源側端子101と負荷側端子102の間には、電源側から順に開閉部103、ヒューズ104a,104b,104cが挿入接続されている。開閉部103は、ヒューズ切れ検出保護装置1からの出力により励磁されるトリップコイル105、このトリップコイル105によって作動するアーマチュア106a、このアーマチュア106aの作動に連動して開閉部103を開閉駆動する作動部材106bを備えて構成されている。
ヒューズ104a,104b,104cの電源側の各相と対地間には、電圧検出センサ107a(PD1A),107b(PD1B),107c(PD1C)が接続されている。更に、ヒューズ104a,104b,104cの負荷側の各相と対地間には、電圧検出センサ108a(PD2A),108b(PD2B),108c(PD2C)が接続されている。電圧検出センサ107a,107b,107c,108a,108b,108cは、ヒューズ切れ検出保護装置1の一部を成すものであるが、高電圧のまま引外し形高圧開閉器100からヒューズ切れ検出保護装置1へ引出線を引き回すことができないため、引外し形高圧開閉器100内に設けている。これら電圧検出センサのそれぞれは、2個のコンデンサーを直列接続して構成され、容量比で分圧した相電圧を検出する。電圧検出センサ107a,107b,107cの各出力は信号線109に出力され、同様に電圧検出センサ108a,108b,108cの各出力も信号線110に出力される。
次に、A相ヒューズ切れ検出回路10Aの構成について説明する。信号線109に接続されたフィルタ11aにはA/D変換器12aと矩形波変換器13aが並列接続され、信号線110に接続されたフィルタ11bにはA/D変換器12bと矩形波変換器13bが並列接続されている。矩形波変換器13a,13bには位相比較回路14が接続されている。また、A/D変換器12a,12bには重み付け回路15が接続され、この重み付け回路15にはナンド(NAND)ゲート16が接続されている。ナンドゲート16の出力と位相比較回路14の出力にはアンド(AND)ゲート17が接続されている。
フィルタ11a,11bは、信号線109,110中の50Hzまたは60Hz以外の周波数成分を除去する。矩形波変換器13a,13bは、正弦波信号から矩形波を生成する。位相比較回路14は、矩形波変換器13a,13bから出力される2つの矩形波の立ち上がりまでの時間差から位相差を計測する。重み付け回路15は、A/D変換器12a,12bからのデジタル値のそれぞれに重みを付け、対地電圧に換算する。そして、この換算値と予め設定した基準値(例えば対地電圧の1/2)とを比較し、換算値が基準値を越えれば電圧検出センサの検出部に電圧が現れているものと判定する。ナンドゲート16は、重み付け回路15の2つの出力が同時に“H”レベルのときに“L”レベルになり、その他のときは“H”レベルを出力する。
以上の構成において、ケース1〜5における動作を説明する。
〔ケース1〕
開閉部103が閉じられ、かつヒューズ104a,104b,104cにヒューズ切れが発生していない場合、電圧検出センサ107a〜107cと108a〜108cの間は同位相で位相差の無い三相電圧が検出され、信号線109,110に出力される。この結果、A相ヒューズ切れ検出回路10A、B相ヒューズ切れ検出回路10B、及びC相ヒューズ切れ検出回路10Cの出力信号は共に“L”レベルとなり、オア回路20の出力は“L”レベルとなるため、LED30は消灯したままであり、かつトリップコイル105には制御指令40が印加されない。
〔ケース2〕
開閉部103が開放(開閉器切り)でヒューズ104a,104b,104cにヒューズ切れがなく、かつ負荷側に電圧が無い場合、フィルタ11a,11bから出力信号が発生せず、アンドゲート17はアンド条件が成立せず、A相ヒューズ切れ検出回路10Aには出力電圧は発生しない。同様に、B相ヒューズ切れ検出回路10B、C相ヒューズ切れ検出回路10Cにも出力電圧は発生しない。このため、オア回路20はオア論理が成立せず、LED30は消灯のままで、開閉部103は開放のままになる。
〔ケース3〕
開閉部103が開放(開閉器切り)で、ヒューズ104a,104b,104cの全てが正常であり、かつ、例えば、負荷側に発電機が接続されている等の理由により負荷側に電圧がある場合、電圧検出センサ108a,108b,108c及び電圧検出センサ107a,107b,107cに検出電圧が生じる。A相ヒューズ切れ検出回路10Aにおいては、フィルタ11a,11bのそれぞれに信号が出力されるので、位相比較回路14は位相差を検出できず、その出力は“L”レベルになる。また、A/D変換器12b及び12bもそれぞれに信号が出力されるので電圧差は生ぜず、2入力が共に“H”レベルのナンドゲート16の出力は“L”レベルになる。この結果、アンドゲート17はアンド論理が成立せず、A相ヒューズ切れ検出回路10Aからは出力信号が発生しない。B相ヒューズ切れ検出回路10B及びC相ヒューズ切れ検出回路10CもA相ヒューズ切れ検出回路10Aと全く同じ動作になるため、B相ヒューズ切れ検出回路10B及びC相ヒューズ切れ検出回路10Cからは出力信号が発生しない。このため、オア回路20は3入力が共に“L”レベルになり、出力信号は“L”レベルのままであり、LED30は消灯したままで、トリップコイル105にも制御指令40は出力されない。
〔ケース4〕
ケース3の状態下でヒューズ104aが切れた場合、電圧検出センサ107aのPD1Aには検出電圧が発生せず、PD1B及びPD1Cには検出電圧が発生する。また、電圧検出センサ108a,108b,108cのそれぞれにも検出電圧が発生する。このため、B相ヒューズ切れ検出回路10BとC相ヒューズ切れ検出回路10Cはケース3で説明したように、出力信号は“L”レベルのままであるが、A相ヒューズ切れ検出回路10Aは異なる動作をする。つまり、矩形波変換器13aには電圧が発生せず、矩形波変換器13bにのみ電圧が発生するため、位相比較回路14は“H”レベルの出力信号を発生する。
一方、A/D変換器12aには出力が生ぜず、A/D変換器12bにのみ出力が発生する。この結果、重み付け回路15では一方の出力端子に出力電圧が発生し他方の出力端子には出力電圧が発生しない。このため、ナンドゲート16の入力の一方が“H”レベルで他方が“L”レベルになり、ナンドゲート16の出力は“H”レベルになる。アンドゲート17は2入力が共に“H”レベルであるために出力は“H”レベルになる。オア回路20は、A相ヒューズ切れ検出回路10Aの出力が“H”レベル、B相ヒューズ切れ検出回路10Bの出力が“L”レベル、C相ヒューズ切れ検出回路10Cの出力が“L”レベルであるためにオア論理が成立し、出力は“H”レベルになる。したがって、LED30が点灯して“ヒューズ切れ(ヒューズ遮断)”を警告するほか、制御指令40が出力される。しかし、この状態では既に開閉部103が開放されているため、その状態が維持される。ヒューズ104aについて説明したが、他のヒューズ104b、104cの遮断のときでも動作は同じである。
なお、ケース3において、ヒューズ104a,104b,104cの全てが切れた場合、A相ヒューズ切れ検出回路10A、B相ヒューズ切れ検出回路10B、C相ヒューズ切れ検出回路10Cの出力いずれも“H”レベルになり、オア回路20が動作し、LED30の点灯、及び制御指令40の出力が行われる。このように、オア回路20を介して最終出力を得ているため、ヒューズ104は1本が切れてしまえば、2本が切れても3本が切れても同じ動作をする。
〔ケース5〕
開閉部103が閉の状態でヒューズ104a,104b,104cのいずれか、例えば、ヒューズ104aが切れた場合、電圧検出センサ107a,107b,107c,108b,108cのそれぞれには検出電圧が生じているが、電圧検出センサ108aには検出電圧が生じなくなる。このため、矩形波変換器13aに出力が生じ、矩形波変換器13bには出力が生じないので、位相比較回路14の出力は“H”レベルになる。また、A/D変換器12aに出力が生じ、A/D変換器12bには出力が生じないため、ナンドゲート16の入力の一方が“H”レベルで他方が“L”レベルになり、ナンドゲート16の出力は“H”レベルになる。ナンドゲート16及び位相比較回路14が共に“H”レベルを出力することから、アンドゲート17の出力は“H”レベルになる。このとき、B相ヒューズ切れ検出回路10B及びC相ヒューズ切れ検出回路10Cの出力は共に“L”レベルであるが、アンドゲート17の出力が“H”レベルなため、オア回路20はオア論理が成立し、その出力は“H”レベルになる。したがって、LED30が点灯して“ヒューズ切れ”を警告する。同時に、制御指令40が出力される結果、トリップコイル105に通電が行われ、引外し形高圧開閉器100がトリップ(開閉部103が開放)される。
次に、以上のように、位相差と電圧有無のアンド条件をアンドゲート17で取っている理由について説明する。開閉部103が閉の状態では、負荷の状態によっては回り込み電圧が発生し、ヒューズが切れていても、検出電圧が通常の電圧値以上になることが考えられる。したがって、検出電圧の有無だけでヒューズ切れを判定すると、実際にはヒューズ切れであるのにヒューズ切れ無しと判定される恐れがある。ヒューズ切れの場合、その相の回り込み電圧の位相は、他の相の分が合成された位相値になるため、電圧が生じている反対側端との位相差は180°±70°になる。そこで、本発明では位相差を検出し、回り込み電圧の位相が±45°以上であれば異相とし、この位相差検出と同時に電圧検出の2つの条件が成立したときにヒューズ切れを判定している。
図2は本発明に係るヒューズ切れ検出保護装置の第2の実施の形態を示す。図2においては、図1に示した部材と同一または同一機能を有するものには同一引用数字を用いたので重複する説明は省略する。本実施の形態の特徴は、SOG機能を備えたことにあり、短絡故障時に遅延機能優先処理を行い、蓄勢トリップ記憶時はヒューズ切れトリップ制御は行わない。つまり、短絡電流の遮断は行わない。
SOG機能を持たせるため、引外し形高圧開閉器100には、図1の構成に加え、電圧検出センサ111a(PD3A),111b(PD3B),111c(PD3C)、変流器(CT)112a,112b,112c、零相変流器(ZCT)113を設けている。電圧検出センサ111a,111b,111cは電源側端子101と接地間に設けられている。変流器(CT)112a,112b,112cは電源側端子101と開閉部103の間のA,B,C各相に取り付けられ、零相変流器(ZCT)113は開閉部103とヒューズ104の間のA,B,C各相に取り付けられている。電圧検出センサ111a,111b,111cは他の電圧検出センサと同様に、ヒューズ切れ検出保護装置1の一部を成すものであるが、高電圧のまま引外し形高圧開閉器100からヒューズ切れ検出保護装置1へ引出線を引き回すことができないため、引外し形高圧開閉器100内に設けている。
また、ヒューズ切れ検出保護装置1には、図1に示したヒューズ切れ検出回路10A,10B,10Cの3つの回路を含むヒューズ切れ検出回路50、およびLED30のほか、方向性地絡継電器部60、検相回路70、オアゲート80(制御手段)、LED90を備えている。方向性地絡継電器部60は、電圧検出センサ111a,111b,111c、変流器112a,112b,112c、および零相変流器113の出力が入力される。
図2の構成において、ヒューズ切れ検出回路50の動作については、図1のA相ヒューズ切れ検出回路10A、B相ヒューズ切れ検出回路10B、C相ヒューズ切れ検出回路10Cで説明した通りであるので、重複する説明は省略する。
変流器112a,112b,112cにより負荷側の過電流事故を検出した場合、この過電流事故発生が記憶手段(不図示)に記憶され、LED30を点灯する。このとき、電源側の遮断器(不図示)が動作して高圧配電線路を停電にする。高圧配電線路の停電によって制御電源が消失すると、例えば、0.5秒以上が経過した後、引外し形高圧開閉器100は自動的に開放される。
また、地絡事故時には、零相変流器113および変流器112a,112b,112cにより検出した零相電流の位相と電圧検出センサ107a,107b,107cで検出した零相電圧の位相に基づいて、方向性地絡継電器部60は地絡電流の方向を判別する。そして、負荷側地絡事故であることが判定された場合には、“地絡有り”の検出信号(“H”レベル電圧)をオアゲート80へ出力する。オアゲート80は出力を“H”レベルにし、制御指令40をトリップコイル105に印加して引外し形高圧開閉器100を開放する。
検相回路70は、電圧検出センサ111a,111b,111cの検出電圧と電圧検出センサ108a,108b,108cの検出電圧を同一相の間で比較し、その位相差から電源側と負荷側とに異相が検出されたとき、LED90を点灯させ、“異相”状態にあることを警告する。
図2の構成においては、前述したように、SOG機能を有しているため、地絡事故と過電流事故が重なった場合、過電流継電器の動作が優先する。したがって、遮断器の動作後に、0.5秒以上経過して引外し形高圧開閉器100は開放する。また、蓄勢トリップ記憶時には、ヒューズ切れトリップ制御を行わず、これによって、短絡電流を遮断しない。このために、ヒューズ切れ検出時間は、地絡故障検出時間よりも長くとり、地絡検出処理がヒューズ切れ検出処理より確実に優先できるようにしている。
前記各実施の形態においては、一個のLED30をオア回路20に接続し、ヒューズ切れ検出回路10A,10B,10Cのいずれでヒューズ切れが発生したかはわからない構成にしたが、ヒューズ切れ検出回路10A,10B,10Cの夫々の出力端子に接続する構成にすれば、どの相にヒューズ切れが発生したかを知ることができる。
上記の説明では、引外し形高圧開閉器を例に説明したが、本発明はこのタイプに限定されるものではない。また、三相に限らず、単相その他の場合にも本発明を適用することができる。
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明の仮送電用高圧装置のヒューズ切れ検出保護装置によれば、電圧検出センサでヒューズの両側から検出した相電圧の位相差から異相状態を検出し、かつ、電圧検出センサで検出した電圧が所定値以下であるときにヒューズ切れを判定する複数のヒューズ切れ検出回路、および前記複数のヒューズ切れ検出回路のいずれかがヒューズ切れを判定したときに高圧開閉器を開放する制御手段を備えた構成にしたので、短絡事故に伴うヒューズ切れを電気的に検出して高圧開閉器を開放でき、かつ、簡単な構成により仮送電用高圧装置の小型軽量化及び高信頼性を達成することができる。
更に、零相電流の位相と零相電圧の位相に基づいて地絡事故時を検出する方向性地絡継電器部、電圧検出センサで検出した電圧が所定値以下であるときにヒューズ切れを判定する複数のヒューズ切れ検出回路、および前記方向性地絡継電器部または前記ヒューズ切れ検出回路のいずれかに出力信号が生成されたときに前記高圧開閉器を開放する制御手段を備えた構成にすることにより、短絡故障時遅延機能を優先処理し、系統の安全性を高めることができる。また、蓄勢トリップ記憶時には、ヒューズ切れトリップ制御を行わないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る仮送電用高圧装置のヒューズ切れ検出保護装置の第1の実施の形態を示す回路図である。
【図2】本発明に係るヒューズ切れ検出保護装置の第2の実施の形態を示す回路図である。
【符号の説明】
1 ヒューズ切れ検出保護装置
10A A相ヒューズ切れ検出回路
10B B相ヒューズ切れ検出回路
10C C相ヒューズ切れ検出回路
11a,11b フィルタ
12a,12b A/D変換器
13a,13b 矩形波変換器
14 位相比較回路
15 重み付け回路
16 ナンドゲート
17 アンドゲート
20,80 オア回路
30 LED
50 ヒューズ切れ検出回路
60 方向性地絡継電器部
100 引外し形高圧開閉器
103 開閉部
104a,104b,104c ヒューズ
105 トリップコイル
107a,107b,107c 電圧検出センサ
108a,108b,108c 電圧検出センサ
111a,111b,111c 電圧検出センサ
112a,112b,112c 変流器
113 零相変流器

Claims (4)

  1. 電源側と負荷側の間に設けられ、仮送電線路を開閉する高圧開閉器と、該高圧開閉器の負荷側の各相に挿入された複数のヒューズとを備えて構成され、高圧需要家受電設備の新設及び改修等の工事で仮送電を行う際に使用される仮送電用高圧装置において、
    前記複数のヒューズの両側に設けられて各相の電圧を検出する第1及び第2の電圧検出センサと、
    前記第1及び第2の電圧検出センサ間の検出電圧の位相差から異相状態が検出され、かつ、前記第1及び第2の電圧検出センサで検出した電圧の少なくとも1相の電圧が所定値以下であることをもって前記ヒューズの遮断を判定する複数のヒューズ切れ検出回路と、
    前記複数のヒューズ切れ検出回路のいずれかが前記ヒューズの遮断を判定したときに前記高圧開閉器を開放する制御手段と、
    を設けたことを特徴とする仮送電用高圧装置のヒューズ切れ検出保護装置。
  2. 前記ヒューズ切れ検出回路は、対地電圧の1/2を基準にして前記所定値以下の電圧か否かを判定することを特徴とする請求項1記載の仮送電用高圧装置のヒューズ切れ検出保護装置。
  3. 前記ヒューズ切れ検出回路は、前記異相の検出が、前記第1及び第2の電圧検出センサ間の検出電圧の位相差が±45°以上のときに行われることを特徴とする請求項1記載の仮送電用高圧装置のヒューズ切れ検出保護装置。
  4. 電源側と負荷側の間に設けられ、仮送電線路を開閉する高圧開閉器と、該高圧開閉器の負荷側の各相に挿入された複数のヒューズと、前記高圧開閉器の前段の各相に設けられた複数の変流器と、前記高圧開閉器と前記ヒューズの間に設けられた零相変流器とを備えて構成され、高圧需要家受電設備の新設及び改修等の工事で仮送電を行う際に使用される仮送電用高圧装置において、前記複数のヒューズの両側に設けられて各相の電圧を検出する第1及び第2の電圧検出センサと、
    前記高圧開閉器の電源側に設けられて各相の電圧を検出する第3の電圧検出センサと、
    前記零相変流器および前記複数の変流器により検出した零相電流の位相と前記第3の電圧検出センサで検出した零相電圧の位相に基づいて地絡を検出する方向性地絡継電器部と、
    前記第1及び第2の電圧検出センサ間の検出電圧の位相差から異相状態が検出され、かつ、前記第1及び第2の電圧検出センサで検出した電圧の少なくとも1相の電圧が所定値以下であることをもって前記ヒューズの遮断を判定するヒューズ切れ検出回路と、
    前記方向性地絡継電器部または前記ヒューズ切れ検出回路に出力信号が生成したときに前記高圧開閉器を開放する制御手段と、
    を設けたことを特徴とする仮送電用高圧装置のヒューズ切れ検出保護装置。
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