JP4139610B2 - ベゼルを用いて組み立てられる腕時計ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、その構成要素が、ベゼルを介して互いに固定される腕時計ケースに関する。より詳細には、本発明は、「3部品」の範疇に分類される腕時計ケース、すなわち、独立ベゼルと、中間部、バック・カバーを含むケースに関し、ケースは、組み立てられた後、クリスタルの下に配置された文字盤上で、デジタルまたはアナログで時間を表示するムーブメントが収容される空間をクリスタルとともに区画する。
【0002】
【従来の技術】
既に提案された多数の装置において、これら3つの部品を互いに固定するのに中間部を基本的な要素として、これにベゼルやバック・カバーをねじ止めや接着によって固定していた。
【0003】
中間部の一方の面に、例えば、ベゼルをねじ止めするための一連の孔を設け、他方側の面にバック・カバーをねじ止めするための他の一連の孔を設け、ムーブメントやケーシング・リングをバックカバーに含め、適切なショルダに押し込んで固定する。
【0004】
スイス国特許第645497号では、ベゼルを固定するために使用される第1のねじを収容する単一の一連の孔だけを設け、バック・カバーに固定するために中間部に埋め込まれ、ねじを切られたヘッドに、第2のねじをねじ込ませるようにしたものが示されている。2つのねじは反対方向のピッチを有する。この積み重ねられたアセンブリは、ベゼルが本質的なアセンブリ要素であることを思わせるが、中間部は、ケースの周囲を閉鎖し、ムーブメントを所定の位置に設置するために、不可欠であることは明らかである。
【0005】
欧州特許第443366号に開示された腕時計ケースは、中間部に結合された2つのシェルで作られている。下方シェルはバック・カバーにねじ止めされ、上方シェルは、実際には、クリスタルとベゼルを一体とした薄いものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明による腕時計ケースは、他方では、中間部を機械的な接続要素として使用することなく、アセンブリに様々な構成要素を含めることを可能にするとともに、中間部で、特に、シーリングを強化し、かつリストバンドのストランドを固定する機能的役割を維持できるようにする。従って、中間部は機械的な機能を有さないので、例えば、成形またはプラスチック材料の射出成形によってそれをより簡単におよび経済的に作ることができ、したがって異なるコレクション設計に関して大きな選択の自由を可能にする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、バック・カバー、中間部、およびベゼルを含む、クリスタルによって閉鎖される腕時計ケースに関し、プレートによって支持された腕時計ムーブメントが収容される空間をともに区画し、クリスタルの下に配置される文字盤上のアナログまたはデジタル時間表示を可能にする。このケースの構造は、ベゼルが、基本的なアセンブリ要素を形成することを特徴とする。そのために、このベゼルは金属で形成され、複数のめくら孔をその下側に設けることができるように局部的に十分な厚さのリングを有する。複数の第1のねじ孔は、ベゼルにムーブメントを固定するために、第1のねじをねじ込むためのものである。第1のねじ孔に対して角度的にオフセットされた第2のねじ孔は、ムーブメントを通過して、ベゼルの下側にバック・カバーをねじ止めするためのものである。
【0008】
ムーブメントをより精密に配置するために、ムーブメントに取り付けられた2つのピンが係合する2つのめくら孔をベゼルの底部に備えてもよい。
【0009】
したがって、ベゼルと、ムーブメント、バック・カバーは、ムーブメントの壊れ易い部品を不安定にする可能性がある衝撃波に対して敏感でない、完全に剛性なユニットを形成する。言うまでも無く、これら3つの要素のアセンブリは、中間部を挿入することによって達成される。中間部は、アセンブリ機能を有さないので、ベゼルと中間部との間、中間部とバック・カバーとの間の領域に設けられるシーリング・ガスケットの間をゆるくすることができ、かつリストバンド・ストランドを固定することができる。
【0010】
ムーブメントとバック・カバーを、2つのねじ孔を用いてベゼルに固定するために、ムーブメントの要素を支持するプレートに、またはそのプレートのケーシング・リングに孔が備えられる。
【0011】
本発明の他の特徴と利点は、添付の図面を参照して、アナログ表示腕時計ケースの実施形態の以下の詳細な記載を読むことで、より明らかになるであろう。
【0012】
【発明の実施の形態】
まず、図1および図2を参照すると、腕時計は、時針7、分針8、秒針9によるアナログ表示を有する。図1に示される底面図においては、ベゼル4への固定手段10、20、30の角度方向分布を示すために、バック・カバーが完全に透明であると仮定する。示されている例において、ケースは、いわゆる「スケルトン」腕時計として構成され、すなわちムーブメント1のホイール・セット(図示せず)を見ることができる。
【0013】
ケースは、シーリング・ガスケット15を挿入したクリスタル5で閉じられたベゼル4と、バック・カバー2と、両部材2,4間に位置する中間部3とで形成される。バック・カバー2は、明らかに単一部品として形成できるが、「スケルトン」モデルにおいては、好ましくは外側リング12とシーリング・ガスケット16によってリング12に固定された透明ディスク22とによって形成されている。外側リング12は、固定またはシーリング要素を隠すために不透明とすることが望ましい。透明ディスク22は、ほぼクリスタル5と同じ、またはわずかに小さい直径を有し、クリスタル5と同じ材料で作ってもよい。バック・カバー2またはバック・カバー・リング12は、任意の十分に剛性のある材料で作ることができるが、好ましくは、金属で作ることである。それによりアセンブリされた要素のより良い結合を保証することができる。
【0014】
本発明の特徴によるベゼル4は、金属で作られ、図2および図3に示されるように、めくら孔をその中に形成するために、局部的に十分な厚みをもつリング14を有する。図2は、中央を通過し、2つのタイプの固定要素を通る、図1の線II−IIに沿って取られた断面を示している。右側部分において、ムーブメント1が、ベゼル4のねじ孔11内にねじ込まれる複数の第1のねじ10によってベゼル4に固定されていることを示している。図1に見られる示された例では、リング14の周りに規則的に配置された3つの点で固定されている。この固定は、ムーブメント1を支持するプレート自体(図示せず)、またはムーブメント1が確実に固定されるケーシング・リング(図示せず)である、ムーブメント1の支持体に設けられた貫通孔11aを通して行われる。プレートまたはケーシング・リングはベゼル4のリングの下面に固定される。ベゼルの下面はそのリングを越えて腕時計の中央に延びる延長部24を有することが望ましい。この延長部24によってベゼル4を剛性にし、したがって、ベゼル4へのムーブメント1の正確なアセンブリを保証する。示された「スケルトン」腕時計の例において、延長部24は、好ましくは腕時計の中央に向かって傾斜する表面25を有するリングにすることが望ましい。それにより、その表面25に設けられた時間指示がより明瞭となる一方、ムーブメント、特にギア列が、完全に中央開口部26内に見えるようにすることができる。「スケルトンではない」腕時計の場合においては、リング24を針7、8の孔まで延長し、ベゼル文字盤とすることができる。環状延長部24とは無関係に、中央開口部26を不透明なディスクでシールすることもできる。
【0015】
図3を参照すると、ベゼル4へのムーブメント1の位置決めは、ムーブメント1に固定され、ベゼル4のめくら孔31に係合する2つのピン30によって、より正確になされることがわかる。ピン30は、直径方向の位置として示されているが、第1のねじ10と一致しないならば、異なる角度位置とすることができる。
【0016】
第2のねじ20は、ベゼル4に切られたねじ孔21内にねじ込むことによって、バック・カバー2を固定するために使用される。例として図1に見られるように、周方向に等しく分配され、第1のねじ10とオフセットされた8つの固定位置を有している。ねじ20は、バック・カバー2をその環状部12で貫通し、それからプレートまたはケーシング・リングに備えられたムーブメント1の貫通孔21aを貫通する。孔21aはわずかな遊び有し、ねじ20のねじ込みでムーブメント1がベゼル4へ定着されるようにする。
【0017】
記載されたアセンブリは、バック・カバー2を取り付ける前に、中間部3を挿入することによって達成される。中間部が、もはやムーブメント1の配置および取り付けを必要としないので、中間部は、リストバンド・ストランドを固定するための手段13、およびシーリングを強化するための手段を含む簡単な形状とすることができる。したがって、中間部3の下側部分は、バック・カバー2の外側リング12の上部表面と当接するシーリング・ガスケット32を収容するための環状溝36を含む。同様に、中間部の上部内側縁部は、ベゼル4の延長部34の下側表面と当接するシーリング・ガスケット33を収容するための環状リセス37を含む。この延長部34は、また、中間部3の対応する溝37に係合する環状チップ39を端部に含む。図2および図3にはこれは示されていないが、中間部3の全体の高さと、シーリング・ガスケット32および33の全体の厚さは、好ましくは、一方では中間部3とバック・カバー2との間に、他方では中間部3とベゼル4との間にわずかな間隙が残るように、選択される。
【0018】
したがって、ある意味では、中間部3は、ケースのこれら2つのアセンブリ要素間に浮動するように取り付けられ、したがって、衝撃緩衝機能を有することができる。この構造は、許容される極めて広い製造公差を可能とし、かつ、例えば所定のコレクションに対して非常に容易に色を変えることができるように、例えば成形またはプラスチック材料の射出成形によって作ることができる。
【0019】
記載された例は、アナログ時間表示を有する腕時計に制限されず、当業者は、本発明の範囲を逸脱することなく、アナログまたはデジタル方法で、時間に関するまたは時間に関係しない情報を提供する、すべての時計に対してケースの特徴に適合することができることは、容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 腕時計ケースの底面図である。
【図2】 図1の線II-II に沿って取られた断面図である。
【図3】 図1の線III-III に沿って取られた断面図である。
【符号の説明】
1 ムーブメント
2 バック・カバー
3 中間部
4 ベゼル
5 クリスタル
7 時針
8 分針
9 秒針
10 第1のねじ
11 第1のねじ孔
11a 貫通孔
12 外側リング
14 十分な厚みをもつリング
15、32、33 シーリング・ガスケット
20 第2のねじ
21 第2のねじ孔
22 透明ディスク
24、34 延長部
25 傾斜する表面
26 中央開口部
30 ピン
31 めくら孔
36 環状溝
37 環状リセス
39 環状チップ
Claims (12)
- バック・カバー(2)、中間部(3)、クリスタル(5)を嵌合したベゼル(4)とで構成され、その内部にムーブメント(1)を収容する空間を有するとともに、アナログまたはデジタル時間を表示する文字盤(6)を前記クリスタル(5)の下方に配置した腕時計ケースであって、前記ベゼル(4)は金属で形成され、このベゼル(4)には、前記ムーブメント(1)を固定するための複数の第1のねじ(10)用の第1のねじ孔(11)と、複数の第2のねじ孔(21)とをその下側の部分に形成することができる、局部的に十分な厚さのリング(14)を有し、前記第2のねじ孔(21)は、前記第1のねじ孔(11)に対して角度方向にオフセットされており、前記ムーブメント(1)を貫通して、前記ベゼル(4)の下側部分に前記バック・カバー(2)をねじ止めする第2のねじ(20)のねじ孔であることを特徴とする腕時計ケース。
- 前記ベゼル(4)に過剰厚みとして作られる前記リング(14)は、前記ねじをねじ込む前に、2つのピン(30)が係合する2つのめくら孔(31)をさらに含み、前記ピンは、前記ムーブメント(1)と前記ベゼルの相対的な配置を確実するために、前記ムーブメント(1)に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の腕時計ケース。
- 前記表示はアナログ・タイプであり、前記ベゼル(4)が、前記クリスタル(5)の下方に延び前記時間を表示する延長部(24)を有することを特徴とする請求項1に記載の腕時計ケース。
- 前記時間を表示する前記延長部(24)が、前記腕時計の中心に向かって傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の腕時計ケース。
- 前記ベゼル(4)が、前記クリスタル(5)の下で全表面にわたって延び、文字盤(6)を形成することを特徴とする請求項1に記載の腕時計ケース。
- 前記バック・カバー(2)が、金属で作られている請求項1に記載の腕時計ケース。
- 前記腕時計が、スケルトン・タイプであり、前記バック・カバー(2)の中心部が、前記クリスタル(5)とほぼ同じ直径を有する透明ディスク(22)によって置き換えられていることを特徴とする請求項3および6に記載の腕時計ケース。
- 前記ムーブメント(1)が、構成部品および/またはギア列を支持するプレートによって、前記ベゼル(4)に直接固定されることを特徴とする請求項1に記載の腕時計ケース。
- 前記ムーブメント(1)が、前記ベゼル(4)に固定されるねじ(10)の通過のための孔を含むケーシング・リングによって支持されていることを特徴とする請求項1に記載の腕時計ケース。
- 前記中間部(3)が、前記バック・カバー(2)とベゼル(4)との溝(36、37)それぞれに収容された2つの環状シーリング・ガスケット(32、33)間で、前記ベゼル(4)とバック・カバー(2)との間で浮動するように取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の腕時計ケース。
- 前記中間部(3)が、リストバンド・ストランド(13)を固定するための手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の腕時計ケース。
- 前記中間部(3)が、成形またはプラスチック材料の射出成形によって作られていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の腕時計ケース。
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