JP4139680B2 - 友釣り曳船保持紐の長さ調節留具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鮎などの友釣り用のおとり曳船の曳船保持紐の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鮎などの友釣りにおいては、おとりを入れる曳船などの魚入れ容器を腰ベルトにロープなどの保持紐を付けて流していた。
この魚入れ容器である曳き船は、川の流れによって釣り人から有る程度離れた地点の水面に浮かべられ係留される(例えば、特許文献1、2参照)。そして、釣り人は、竿の釣り糸の先端近傍におとりの鮎を取り付け、接近する鮎を掛け鈎りに引っ掛けて吊り上げるが、吊り上げた鮎あるいはおとりの鮎をこの曳船の中に収容する。
この時、有る程度離れた地点に水面に浮かべられている曳船を、両手で保持紐をたぐり寄せ、釣り人に近接した時点で片手でその状態を維持し、他の片手で曳船の蓋を開ける等の操作をしていた。
【0003】
【特許文献1】
特許第2892580号公報
【特許文献2】
実開平6−11471号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、曳船を釣り人に近接した時点で片手でその状態を維持しておくため、掛け鈎りに引っ掛かった鮎を掛け鈎から外すには両手を必要とすることがしばしばあり、この時は保持紐を股に挟むなどの厄介な動作をするといった問題点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、釣りの最中に、友釣り用の曳船と釣人のベルトとを繋ぐ保持紐の長さを簡単に変えることができ、なおかつその長さを自動的に保持して、両手を自由にして他の作業を両手で行えるような友釣り曳船保持紐の長さ調節留具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決すべく、本発明は、友釣り用の曳船と釣人のベルトとを繋ぐ保持紐に用いるものであって、該保持紐の友釣り用の曳船と釣人のベルトとの間を所望の長さに調節可能な長さ調節部材を設け、
該長さ調節部材は、端部が把持部となる前記保持紐を挿入する円筒部と該円筒部の上部に設けられた一対の平板部とからなる外枠体と、柄部と該柄部によって前記外枠体に対して回動する鋸状の刃部とを有し前記一対の平板部の間に挿入する食込部材とからなり、
該食込部材の柄部には釣り人のベルトに装着可能な装着部材を設け、曳船が流れによって該装着部材が引っ張られると前記刃部を回動させて刃部を前記保持紐に食い込むようにするとともに、前記把持部と前記柄部とを押圧して食い込みを離すようにしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施例の鮎の友釣り曳船保持紐の長さ調節留具を、図面に沿って説明する。
図1は、友釣り曳船と、その保持紐に長さ調節留具を用いた使用の状態の全体の概略を示す図である。
鮎友釣りをする釣り人Aは、友釣り用の曳船Cをロープなどの保持紐Dを繋いで水面に流して、保持紐Dの末端部Eをその腰ベルトBに適所に係止しており、それとは別に、保持紐Dの適所に本実施例の友釣り曳船保持紐の長さ調節留具1が腰ベルトBに適所に係止している。
【0007】
この調節留具1は、主に、図2に示すような調節留具1の外枠体2、図3に示すような(保持紐Dに食い込む)食込部材3、ベルトBに装着可能な装着部材4、5、図4に示すような組み立て固定部材6から構成され、組み立て完成後の構成は図6、図7に示すようなもので詳細は後述する。
まず、調節留具1の調節留具の外枠体2を主に図2を参照して説明するが、外枠体2は多少弾力を有する金属製で外枠体2の下端には、保持紐Dの直径より幾分大きい内径Xを有する保持紐を収納する円筒部21が設けられ、円筒部21の上部は一対の平板部22に分かれ、上方に開放されている。上方に開放されているのは保持紐Dが上方の開放端から挿入でき、円筒部21の内壁211に簡単に収納するための構成である。また、一対の平板部22は上方に金属材質の弾力により開放されているが、多少弾力があれば合成樹脂製で制作してもよい。
なお、一対の平板部22は弾力で開放されているが、組み立てに際しては図2(b)の矢印Gの方向にお互いを合わされる。
前記円筒部21の上部の一対の平板部22(221,222)の外形形状は、図2に示すように、片側は扇状部23(図2の左側)と、反対側には直線部24とそれに続く逆円弧状部25(図2の右側)から形成され、それぞれの扇状部23の上端部には内側に折り曲げられた側面部26(261、262)が設けられ、組み立て後には一対の側面部26(261,262)の端面263、264は密接するが、その時、側面部26の存在によって一対の平板部221,222の間に後述する食込部材3の厚さ以上の所定の距離が保たれることになる。
平板部22(221,222)の片側の外形形状を直線部24とそれに続く逆円弧状部25としたのは、釣りをしているときに保持紐Dなどのロープが調節留具1の外枠体2に接触しても、直線部24と逆円弧状部25に沿って移動することにより保持紐Dが調節留具1に絡まないようにしたためである。
また、一対の平板部22(221,222)の中央のやや逆円弧状部25(図2の右側)寄りには、一対の孔27が設けられている。
【0008】
次に、調節留具1の調節留具の外枠体2に組み込む食込部材3について、主に図3を参照して説明するが、図3(a)は食込部材3とそれにベルトBに装着可能な装着部材4、5を示す図で、図3(b)は図3(a)の(1)−(1)線での断面である。
食込部材3は保持紐Dに食い込み係止するもので、図3に示すように、全体は包丁状をしており右下の回動軸孔31を中心として回動し、背部32は外枠体2の扇状部23をやや小さくした円弧形状で、下部は先端の鋸状の刃部33とそれに続く直線部34とからなっており、回動軸孔31を中心として刃部33の対称方向の斜め上方には柄部35が設けられ、この柄部35は組み立て後に外枠体2から突出し、突出部分のほぼ中心にはリング状装着部材4を嵌挿するための孔部36が設けられている。
【0009】
上述したように、柄部35の孔36にはリング状装着部材4が装着され、そのリング状装着部材4にはワンタッチで腰ベルトBに適所に係止することが可能な開閉口51付き装着部材5が装着されている。
なお、装着部材4、5は、釣り人が使い易い長さにするために適宜に鎖等を介在させて適当な長さにすればよい。
本発明の調節留具1は、前記の外枠体2と食込部材3とを図4に示す固定部材6で組み合わせるが、外枠体221の孔27と食込部材3の孔31を貫通するようにボルト61を差し込んで、ボルト61の先端は反対側の外枠体222でワッシャー62およびナット63で縲合して固定する。この際、食込部材3の孔31はボルト61の直径より幾分大きいので食込部材3の回動は自由である。
【0010】
次に、上記部材の組み立て手順を図5から図7を用いて説明するが、釣り人のだれもが簡単に組み立てることができるようにしたもので、極めてわずかな部材から構成され、極めて簡単な作業で友釣り曳船保持紐の長さ調節留具の組み立てが完成する。しかも、釣り人が、従来から使用している曳船の保持紐に簡単に装着できるものである。
(1)(第1スッテップ)図5において、外枠体2の一対の平板部22の上部開口Y(図5(b)を参照)に曳船Cの保持紐Dの適所を挿入し、さらに円筒部21まで押し込んで、保持紐Dが円筒部21の筒状内を左右に自由にスライドし移動できるようにする。
(2)(第2スッテップ)図6において、装着部材4、5が取り付けられた食込部材3を一対の平板部22に挟まれた上部開口Yに挿入する。
(3)(第3スッテップ)図7において、一対の平板部22間に食込部材3を挿入し終えたら、外枠体2の平板部22の孔27と食込部材3の孔31を一致させ、その孔27,31に固定部材6であるボルト61を差込、反対側の先端を平板部22でワッシャー62およびナット63で縲合して固定する。
【0011】
そこで、長さ調節留具1の作動を図8、図9を用いて説明するが、図1に示すように調節留具1を装着部材4を用いて、腰ベルトBに適所に係止し、調節留具1で保持紐Dを長さを変える場合は図8に示すように、外枠体2の円筒部21における装着部材の取り付け側の端部である把持部Z1と、食込部材3の柄部35( Z2 )とを片手の親指F1と人差し指F2とで矢印方向、すなわち接近するように押し圧すると、食込部材3の鋸状の刃部33は保持紐Dから離れた位置に待機し、円筒部21の内径は保持紐Dの直径より幾分大きいので、保持紐Dは長手方向に自由に移動することが可能となり、適宜、他の片手で保持紐Dをたぐり寄せるか引き出すかの作業をして、友釣り用の曳船Cと長さ調節留具1との距離を所望の長さに保持紐Dを調整すればよい。
【0012】
次に、保持紐Dの調整作業を終了した場合は、片手を離せば図9に示すように、調節留具1は友釣り曳船Cが矢印方向に流されていることから、調節留具1も腰ベルトBから離れる矢印Hの方向に移動しようとする力が常に働くから、食込部材3の柄部35は上方向に引っ張られ、そのため食込部材3は孔27を中心として、図9に示するように外枠体2に対して矢印Jのように回動し、食込部材3の先端の鋸状の刃部33は保持紐Dに食い込むことになり、結果として、保持紐Dはしっかりと係止され、友釣り用の曳船Cと長さ調節留具1との距離は所望の長さに維持される。
この実施例の保持紐Dへの食込部材3の食い込み力は、友釣り曳船Cが流される力を利用したので、バネなどの部材を使用しておらず、釣り等の過酷な現場においては組み立て作業や保守に対しても極めて有効である。
しかも、食込部材3は友釣り曳船Cの引っ張られる力を利用するから、保持紐Dの太さには関係なく、従来から使用している曳船の大概の保持紐に適応して長さ調節留具として使用可能である。
【0013】
ここで、別の調節留具1の実施例を図10に示して説明するが、第1の実施例における平板部22(221,222)の片側の直線部24と円筒部21の一部を切欠した切欠部28を設けたことと、リング状装着部材4と開閉口51付き装着部材5の間に鎖部材42を設けたこと以外は第1の実施例と同じである。
この実施例は、保持紐Dの挿入が簡単であるが、多少、保持紐Dが調節留具1に絡みやすい。また、任意の長さの鎖部材42を設けたので、調節留具1を作業しやすい位置に持ってこれるという利点がある。
【0014】
本発明の特徴を損なわない構成であれば、上述した実施例にとらわれないことは勿論であり、例えば、保持紐Dへの食込部材3の食い込み力は、必要に応じて、食込部材3が回動するようにバネ等と弾力を用いても良いことは勿論である。また、鮎釣りばかりでなく、他の曳船と同等の釣具の保持紐の長さ調節留具として用いて良いことも勿論である。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、友釣り用の曳船と釣人のベルトとを繋ぐ保持紐に用いるものであって、該保持紐の友釣り用の曳船と釣人のベルトとの間を所望の長さに調節可能な長さ調節部材を設け、該調節部材にはベルトに装着可能な装着部材を設けた保持紐の長さ調節留具であるから、釣りの最中に、友釣り用の曳船と釣人のベルトとを繋ぐ保持紐の長さを簡単に変えることができ、なおかつその長さを自動的に保持して、両手を自由に使えるようにして他の作業が両手で行えるという効果が得られ、また、釣り人が、従来から使用している曳船の保持紐に簡単に装着できるという効果も得られる。
また、長さ調節部材が曳船が流れに曳かれる作用によって保持紐に自動的に食い込む食込部材としたので、前記の効果に加えて、バネなどの部材を使用しておらず、釣り等の過酷な現場においては組み立て作業が簡単で、保守も簡単であるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の保持紐に長さ調節留具を友釣り曳船に使用した状態の全体の概略を示す図である。
【図2】図2(a)は、本発明の実施例の調節留具の外枠体の正面図、図2(a)はその右側面図である。
【図3】図3(a)は、本発明の実施例の食込部材の正面図、図3(b)はその(1)-(1)線での断面図である。
【図4】本発明の実施例の固定部材を説明する説明図である。
【図5】本発明の実施例の長さ調節留具の組み立て手順を説明する第1スッテプの説明図である。
【図6】本発明の実施例の長さ調節留具の組み立て手順を説明する第2スッテプの説明図である。
【図7】本発明の実施例の長さ調節留具の組み立て手順を説明する第3スッテプの説明図である。
【図8】本発明の実施例の長さ調節留具で保持紐を長さを変える場合の調節留具の動作を説明する作動説明図であり、図8(a)はその正面図、図8(b)はその(2)-(2)線での断面図である。
【図9】本発明の実施例の長さ調節留具で保持紐を長さを保持する場合の調節留具の動作を説明する作動説明図である。
【図10】本発明の別の実施例の調節留具を説明する説明図である。
【符号の説明】
A…釣り人、B…腰ベルト、C…友釣り用の曳船、D…保持紐、
E…保持紐の末端部、F1…親指、F2…人差し指
1…調節留具
2…外枠体、21…円筒部、 211…内壁、22,221,222…平板部
23…扇状部、24…直線部、25…逆円弧状部、
26,261,262…側面部、263,264…側面部端面、27…孔、
3…食込部材、31…回動軸孔、32…背部、33…鋸状刃部、
34…直線部、35…柄部、36…孔部
4…リング状装着部材、41…鎖部材
5…装着部材、51…開閉口、
6…固定部材、61…ボルト、62…ワッシャー、63…ナット
Claims (1)
- 友釣り用の曳船と釣人のベルトとを繋ぐ保持紐に用いるものであって、該保持紐の友釣り用の曳船と釣人のベルトとの間を所望の長さに調節可能な長さ調節部材を設け、
該長さ調節部材は、端部が把持部となる前記保持紐を挿入する円筒部と該円筒部の上部に設けられた一対の平板部とからなる外枠体と、柄部と該柄部によって前記外枠体に対して回動する鋸状の刃部とを有し前記一対の平板部の間に挿入する食込部材とからなり、
該食込部材の柄部には釣り人のベルトに装着可能な装着部材を設け、曳船が流れによって該装着部材が引っ張られると前記刃部を回動させて刃部を前記保持紐に食い込むようにするとともに、前記把持部と前記柄部とを押圧して食い込みを離すようにしたことを特徴とする友釣り曳船保持紐の長さ調節留具
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