JP4143287B2 - 半導体記憶装置とそのデータ読み出し制御方法 - Google Patents

半導体記憶装置とそのデータ読み出し制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等の半導体記憶装置に関し、特にロウアドレスの選択を指示するためのコマンドであるACTVコマンドが入力されてから、カラムアドレスの選択を指示するためのコマンドであるREADコマンドを入力するまでのタイミングを任意に選択できるポステッド(Posted)CAS仕様のSDRAM等の半導体記憶装置およびそのデータ読み出し制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のCPUの高速化にともない、より高速でデータの読み取り/書き込みを行うことができるDRAMが要望されている。このような、データ転送速度の高速化を実現するために、外部からのクロック信号に同期して動作することにより高速な動作を行うSDRAMが広く用いられるようになっている。また、データ転送速度をより高速化するために、クロック信号の立ち下がりと、立ち上がりでデータの転送を行うことによりデータ転送の高速化を図ったDDR(Double Data Rate)−SDRAMが用いられている。
【0003】
また、さらなる高速化のために、DDRの高速化対応のための仕様であるDDR−IIの仕様の検討が行われている。このDDR−IIの仕様では、低電源電圧化及びクロック周波数を400MHz以上とすることができる。
【0004】
このようなSDRAMの構成を簡単に示したブロック図を図12に示す。この図12に示したSDRAMは、クロックジェネレータ10と、コントロール回路11と、アドレスバッファ12と、ロウデコーダ13と、カラムデコーダ14と、ワード線とビット線の交点にそれぞれ設けられた複数のメモリセルにより構成されているメモリセルアレイ15と、データ入出力バッファ16とを備えている。
【0005】
クロックジェネレータ10は、差動クロック入力CK、/CKと、CKE(Clock Enable)を入力し、クロック信号CLKを生成して各回路に出力している。
【0006】
コントロール回路11は、/CAS(Column Address Strobe)、/RAS(Row Address Strobe)、/WE(Write Enable)、/CS(Chip Select)を入力し、メモリセルアレイ15の各メモリセルに対するデータの読み取り/書き込みの制御を行っている。ここで、コントロール回路11は、図13に示すように、/CSがL、/RASがL、/CASがH、/WEがHの場合には、ロウアドレスの選択を指示するためのコマンドであるACTVコマンドが入力されたものとして動作し、/CSがL、/RASがH、/CASがL、/WEがHの場合には、カラムアドレスの選択を指示するコマンドであるREADコマンドが入力されたものとして動作し、/CSがL、/RASがL、/CASがH、/WEがLの場合には、プリチャージを指示するためのコマンドであるPREコマンドが入力されたものとして動作する。
【0007】
具体的には、コントロール回路11は、ACTVコマンドを入力すると、アドレスバッファ12に対してアドレス制御信号201を出力した後に、ロウデコーダ13を制御するための制御信号φ1をアクティブとする。そして、コントロール回路11は、READコマンドを入力すると、アドレスバッファ12に対してアドレス制御信号202を出力した後に、カラムデコーダ14を制御するための制御信号φ2をアクティブとするとともにデータ入出力バッファ16を制御するための制御信号φ3をアクティブとする。そして、コントロール回路11は、PREコマンドを入力すると、アドレス制御信号201をインアクティブとするとともにロウデコーダ13への制御信号φ1をインアクティブとする。
【0008】
アドレスバッファ12は、バンク選択信号BA、アドレス信号Aを入力し、アドレス制御信号201がアクティブとなると、アドレス信号AのうちのロウアドレスAXをロウデコーダ13に出力し、アドレス制御信号202がアクティブとなるとアドレス信号AのうちのカラムアドレスAYをカラムデコーダ14に出力する。
【0009】
実際には、SDRAMは複数のバンクにより構成され、アドレスバッファ12は、入力されたバンク選択信号BAが当該メモリセルアレイ15を選択している場合にのみ、ロウアドレスAX、カラムアドレスAYを出力するものであるが、以下の記載においては説明を簡単にするためバンク選択信号BAはメモリセルアレイ15を選択しているものとして説明する。
【0010】
ロウデコーダ13は、アドレスバッファ12からのロウアドレスAXを入力し、制御信号φ1がアクティブとなると、複数のワード線WLのうちの入力したロウアドレスAXに対応したワード線をアクティブとするとともにセンスアンプ制御信号SACをアクティブとする。カラムデコーダ14は、アドレスバッファ12からのカラムアドレスAYを入力し、制御信号φ2がアクティブとなると、複数のカラム選択信号YSのうちの入力したカラムアドレスAYに対応したカラム選択信号をアクティブとする。データ入出力バッファ16は、制御信号φ3がアクティブとなるとメモリセルアレイ15からのデータを出力データDQとして出力する。
【0011】
図12中のメモリセルアレイ15の構成を、図14に示す。この図14では、メモリセルアレイ15は、m×n個のメモリセル(MC)により構成されているものとして説明する。メモリセルアレイ15は、図14に示すように、m個のカラムにより構成されていて、各カラムにはn個のメモリセルが設けられている。そして、各カラムには、プリチャージ回路(PRE)、センスアンプ、Yスイッチ回路がそれぞれ設けられている。各カラムに設けられたプリチャージ回路は、ロウデコーダ13からのプリチャージ信号PDLにより制御されている。また、各カラムに設けられたセンスアンプも同様に、ロウデコーダ13からのセンスアンプ制御信号SACにより制御されている。また、各カラムに設けられているYスイッチ回路は、カラムデコーダ14からのカラム選択信号YS1〜YSmによりそれぞれ独立して制御され、カラムアドレスAYにより示されるカラムのYスイッチ回路のみがアクティブとされる。尚、図12中では、ワード線WL1〜WLnを単にWLとして示し、カラム選択信号YS1〜YSmを単にYSとして示している。
【0012】
次に、図12に示したSDRAMからデータを読み取る際の動作を図15のタイミングチャートを参照して説明する。
【0013】
先ず、ロウアドレスの選択を指示するためのコマンドであるACTVコマンドがコントロール回路11に入力されることにより、アドレス制御信号201がコントロール回路11から出力され、アドレスバッファ12よりロウアドレスAXがロウデコーダ13に出力される。そして、コントロール回路11が制御信号φ1をアクティブとすることにより、ロウデコーダ13は、プリチャージ信号PDLをインアクティブとするとともに、ワード線WL1〜WLnのうちの入力されたロウアドレスAXに対応したワード線の選択を行う。さらに、ロウデコーダ13は、メモリセルアレイ15のセンスアンプを活性化させるためのセンスアンプ制御信号SACをアクティブとする。このことにより、読み出しを行おうとするメモリセルを含むワード線WLが活性化され、ビット線BL、/BLへのデータの読み出し及びビット線の増幅が行われる。メモリセルアレイ15の領域のうち、ここまでの処理により活性化される領域を図16に示す。図16では、ロウデコーダ13によりワード線WL3がアクティブとされた場合を示していて、活性化された領域を斜線にて示す。
【0014】
そして、ACTVコマンドが入力されてからtRCDである2クロック後に、外部システムから、カラムアドレスの選択を指示するためのREADコマンドが入力される。すると、コントロール回路11はアドレス制御信号202をアクティブとするとともに制御信号φ2をアクティブとする。このことにより、アドレスバッファ12からカラムアドレスAYがカラムデコーダ14に入力され、カラム選択信号YS1〜YSmのうちのカラムアドレスAYにより示されたカラム選択信号のみがアクティブとなり読み出しを行うメモリセルの選択が行われる。そして、制御信号φ3がアクティブとなることにより、データ入出力バッファ15から選択されたメモリセルからのデータがデータDQとして出力される。
【0015】
その後、プリチャージコマンドPREが入力されると、コントロール回路11が制御信号φ1をインアクティブとすることによりロウデコーダ13は、アクティブとしていたワード線WLをインアクティブとし、センスアンプ制御信号SACをインアクティブとし、プリチャージ信号PDLをアクティブとする。このことによりビット線BL及び/BLがリセットされ、次のメモリセルのデータ読み出しに備える。
【0016】
このようなSDRAMでは、ロウデコーダ13によりワード線WLが選択され、センスアンプ制御信号SACがアクティブとなりセンスアンプが動作を開始してからビット線の増幅が完了するまではある程度の時間が必要となる。そのため、ビット線の増幅が完了するまでの時間を待ってからカラム選択信号YS1〜YSmによるビット線の選択を行なわなければならない。具体的には、従来のSDRAMでは、データの読み取り/書き込みを制御する外部のシステムにおいて、ACTVコマンドを入力してからREADコマンドを入力する際に規定されたtRCDが経過していることを保証しなければならない。つまり、ACTVコマンドが入力されてからビット線BL、/BLの増幅が完了するまでの時間を保証するためにtRCDは規定されている。図15に示したタイミングチャートは、このtRCDとして2クロックが規定されている場合である。このような制限は、外部システムの制御においてよけいな手間を必要とすることとなる。
【0017】
このような外部システムの制限を無くして制御の容易化を図るため、上述したDDR−II SDRAMでは、ポステッドCAS仕様の採用が検討されている。このポステッドCAS仕様とは、ACTVコマンドを入力してから、READコマンドを入力するまでに確保しなければならないクロック数であるtRCDの制限が設けられていない仕様であり、外部システム側ではACTVコマンドとREADコマンドを連続して入力することができる仕様である。
【0018】
このようなポステッドCAS仕様を採用したSDRAMにおけるタイミングチャートを図17に示す。図17に示したタイミングチャートが、図15に示したタイミングチャートと異なる点は、READコマンドがACTVコマンドが入力された直後に入力にされている点と、READコマンドがコントロール回路11に入力されたことによりカラムアドレスAYが従来よりも早くカラムデコーダ14に出力されている点である。
【0019】
このポステッドCAS仕様のSDRAMでは、ACTVコマンドが入力されてからtRCDが経過する前にコントロール回路11にREADコマンドが入力された場合でも、コントロール回路11は、カラムデコーダ14がカラム選択信号YSを出力するタイミングを制御するための制御信号φ2の出力タイミングを制御することにより、ビット線の増幅が完了する前にビット線のデータがデータ入出力バッファ16に出力されることがないようにしている。
【0020】
つまり、このポステッドCAS仕様のSDRAMでは、コントロール回路11がtRCDを予め記憶しておき、tRCDの経過前にカラムアドレスの選択が行われた場合でも、従来の外部システムにより制御されていたREADコマンドを実際に実行するタイミングを外部システムの変わりに制御するものである。
【0021】
従って、このポステッドCAS仕様のSDRAMでは、外部システムは、tRCDを考慮することなくREADコマンドを実行することができる。つまり、ACTVコマンドを実行した直後、つまり1クロック後にREADコマンドを実行することが可能となる。このことにより、データの読み出しを制御する外部システムでは、データ読み出しのための制御がし易くなる。
【0022】
ここで、READコマンド後からtRCDまでのサイクル数をAL(Additive Latency)と呼ぶ。従って、図17に示した例では、AL=1となる。だたし、このポステッドCAS仕様のSDRAMでは、ALで定められる期間だけカラムアドレスAYをラッチしておく必要がある。
【0023】
上記で説明したように、DDR−II SDRAMを用いればデータ転送速度が高速な半導体記憶装置を実現することができる。また、ポステッドCAS仕様を用いたSDRAMによれば、外部システムによる制御の自由度を高めることができるので外部システムにより制御し易い半導体記憶装置を実現することができる。しかし、ポステッドCAS仕様を用いた場合でも、ACTVコマンドを入力してからデータDQが出力されるまでに必要となるサイクル数はtRCD+CL(CAS Latency)となるため、ポステッドCAS仕様を用いない従来のSDRAMと同じである。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の半導体記憶装置では、ポステッドCAS仕様のSDRAMを用いた場合でも、ACTVコマンドが入力されてから実際にデータが出力されるまでの時間はポステッドCAS仕様を用いない場合と変わらず、tRCDが律速条件となりデータ転送速度の高速化を図ることができないという問題点があった。
【0025】
本発明の目的は、ポステッドCAS仕様のSDRAMにおいて、データ転送速度を高速化することができる半導体記憶装置およびそのデータ読み出し制御方法を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の半導体記憶装置は、ロウアドレスの選択を指示するためのコマンドであるACTVコマンドが入力されてから、カラムアドレスの選択を指示するためのコマンドであるREADコマンドを入力するまでのタイミングを任意に選択できるポステッドCAS仕様を採用している半導体記憶装置であって、
独立して活性化を行うことができる複数のサブアレイにより構成されたメモリセルアレイと、
入力されたカラムアドレスにより指定されるカラムの選択を行うカラムデコーダと、
ACTVコマンドが入力された後の1クロックサイクル後にREADコマンドが入力されてデータの読み出し動作を行う場合には、前記複数のサブアレイのうちのロウアドレスとカラムアドレスにより選択されるメモリセルを有するサブアレイのみを活性化し、ACTVコマンドが入力された後の2クロックサイクル経過以降にREADコマンドが入力されてデータの読み出し動作を行う場合には、ロウアドレスにより指定される全てのサブアレイを活性化するロウデコーダと
ACTVコマンドが入力されてから1クロックサイクル経過後にREADコマンドが入力された場合に、ACTVコマンドが入力されてから前記複数のサブアレイのうちのロウアドレスとカラムアドレスにより選択されるメモリセルを有するサブアレイの活性化に必要なtRCDのクロックサイクル経過後に前記カラムデコーダをアクティブとする動作を開始し、
ACTVコマンドが入力されてから2クロックサイクル経過以降であってロウアドレスにより選択される全てのメモリセルを有するサブアレイの活性化に必要なtRCDのクロックサイクル経過前にREADコマンドが入力された場合に、ACTVコマンドが入力されてからロウアドレスにより選択される全てのメモリセルを有するサブアレイの活性化に必要なtRCDのクロックサイクル経過後に前記カラムデコーダをアクティブとする動作を開始し、
ACTVコマンドが入力されてからロウアドレスにより指定される全てのサブアレイの活性化に必要なtRCDのクロックサイクル経過後にREADコマンドが入力された場合に、READコマンドが入力されたタイミングで前記カラムデコーダをアクティブとする動作を開始するコントロール回路と、を備えている。
【0027】
本発明によれば、ACTVコマンドが入力された後の1クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合、複数のサブアレイのうちのロウアドレスとカラムアドレスにより選択されるサブアレイのみを活性するようにしているため、従来の半導体記憶装置と比較して活性化する必要がある領域を狭くすることができる。従って、電源の負荷が減りビット線を増幅する際に、ビット線が規定の電圧に達するまでの時間が短くなり、ビット線の増幅が完了するまでの時間が短縮され、ACTVコマンドを入力してからデータが出力されるまでの時間を従来の半導体記憶装置と比較して短くすることができる。さらに、本発明の半導体記憶装置によれば、活性化されているメモリセルアレイの領域が少ないことにより、ビット線をプリチャージするために必要となる時間も従来と比較して短縮することができる。そのため、あるメモリセルの読み出してから次のメモリセルのデータ読み出しを行うまでのサイクルを短縮することができる。さらに、本発明の半導体記憶装置によれば、ACTVコマンドが入力された後の1クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合には、複数のサブアレイのうちのいずれかのみを活性化するため、消費電力を削減することができる。
【0028】
また、本発明の半導体記憶装置は、前記サブアレイを、前記メモリセルアレイを独立して活性化することができるように複数の領域に分割したものとしてもよいし、前記ロウデコーダからのメインワード線に接続された複数のサブワード線によりそれぞれ独立して活性化することができる領域としてもよい。
【0030】
また、本発明の半導体記憶装置は、あるサブアレイに属するメモリセルのデータ読み出しを行った後に、当該サブアレイとは異なるサブアレイに属するメモリセルのデータ読み出しを行う場合、データ読み出しが終了したサブアレイのビット線プリチャージの完了を待つことなく次のメモリセルの読み出し処理を開始してもよい
【0031】
本発明によれば、異なるサブアレイに属するメモリセルのデータ読み出しを連続して行う場合には、一方のサブアレイではビット線のプリチャージを行っているタイミングにおいて、他方のサブアレイでは次のメモリセルの読み出しのためのロウアドレスの選択を行うといったパイプライン処理を実現することができるため、従来の半導体記憶装置と比較してデータ読み出しを高速に行うことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態の半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。図1において、図12中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略するものとする。尚、本実施形態では、tRCD=2の場合を用いて説明する。
【0034】
本実施形態の半導体記憶装置は、図12に示した従来の半導体記憶装置に対して、メモリセルアレイ15を独立して活性化することが可能な2つのサブアレイ17i、17jに分割し、カラムデコーダ14をサブアレイ17i、17jに対応させてカラムデコーダ19i、19jに分割するともに、コントロール回路11をコントロール回路21に置き換え、ロウデコーダ13をロウデコーダ22に置き換えたものである。
【0035】
コントロール回路21は、READコマンドが入力されても直ぐに制御信号φ2をアクティブとするのではなく、ACTVコマンドが入力されてからtRCDクロックサイクル数が経過した後に制御信号φ2をアクティブとするようにしている点のみが、図12に示した従来のコントロール回路11と異なっており、他の動作は従来のコントロール回路11と同様の動作を行う。
【0036】
カラムデコーダ19i、19jは、従来のメモリセルアレイ15が2つのサブアレイ17i、17jに分割されたことに対応して分割されたものであり、その動作は図12に示した従来の半導体記憶装置におけるカラムデコーダ14と同じである。
【0037】
ロウデコーダ22は、ACTVコマンドが入力された後の1クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合には、サブアレイ17i、17jのうちのロウアドレスAXとカラムアドレスAYにより選択されたメモリセルを有するサブアレイのみを活性化して、データの読み出し動作を行う。ACTVコマンドが入力された後の2クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合には、従来と同様に、ロウアドレスAXにより指定されるサブアレイ17i、17jの両方を活性化してデータの読み出し動作を行う。ロウデコーダ22は、サブアレイ17iを活性化する場合には、ワード線WLi、プリチャージ信号PDLi、センスアンプ制御信号SACiを用い、サブアレイ17jを活性化する場合には、ワード線WLj、プリチャージ信号PDLj、センスアンプ制御信号SACjを用いる。
【0038】
次に、図1に示した本実施形態の半導体記憶装置であるSDRAMからデータを読み取る際の動作を図面を参照して詳細に説明する。本実施形態の半導体記憶装置では、ACTVコマンドが入力された後の1クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合と、ACTVコマンドが入力された後の2クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合とではその動作が異なるため以下の説明ではこの2つの場合を分けて説明を行う。
【0039】
先ず、ACTVコマンドが入力された後の1クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合の動作を図2のタイミングチャートチャートに示す。
【0040】
この場合には、ロウアドレスの選択を指示するためのコマンドであるACTVコマンドがコントロール回路21に入力されることにより、アドレス制御信号201がコントロール回路21から出力され、アドレスバッファ12よりロウアドレスAXがロウデコーダ22に出力される。そして、ACTVコマンドが入力された後の1クロックサイクル後に、外部システムから、カラムアドレスの選択を指示するためのREADコマンドが入力される。するとコントロール回路21は、アドレス制御信号202をアクティブとする。このことにより、アドレスバッファ12からカラムアドレスAYがカラムデコーダ19i、19jおよびロウデコーダ22に入力される。ただし、コントロール回路21は、この際に制御信号φ2はアクティブとしない。
【0041】
ここでアドレスバッファ12から出力されるカラムアドレスAYにより示されるメモリセルは、サブアレイ17iに存在しているため、ロウデコーダ22は、コントロール回路11からの制御信号φ1がアクティブとなった際に、メモリセルアレイ17jへのワード線WLj、プリチャージ信号PDLj、SACjはそのままの状態として、サブアレイ17iへのプリチャージ信号PDLiをインアクティブとするとともに、サブアレイ17iへのワードWLiのうちの入力されたロウアドレスAXに対応したワード線の選択を行う。さらに、ロウデコーダ22は、サブアレイ17iのセンスアンプを活性化させるためのセンスアンプ制御信号SACiをアクティブとする。このことにより、サブアレイ17iの読み出しを行おうとするメモリセルを含むワード線WLiが活性化され、ビット線へのデータの読み出し及びビット線の増幅が行われる。サブアレイ17iの領域のうち、ここまでの処理により活性化される領域を図3に示す。図3では、ロウデコーダ22によりサブアレイ17iのワード線WL3のみがアクティブとされていて、サブアレイ17jのワード線WL3はアクティブとされていない。
【0042】
そして、ACTVコマンドが入力されてからtRCDである2クロックが経過した後に、コントロール回路21は、制御信号φ2をアクティブとする。このことにより、カラムデコーダ19iは、カラム選択信号YSiのうちのカラムアドレスAYにより示されたカラム選択信号のみをアクティブとする。このことにより読み出しを行うメモリセルの選択が行われる。そして、制御信号φ3がアクティブとなることにより、データ入出力バッファ16から選択されたメモリセルからのデータがデータDQとして出力される。
【0043】
その後、プリチャージコマンドPREが入力されると、コントロール回路21が制御信号φ1をインアクティブとすることによりロウデコーダ22は、アクティブとしていたワード線WLiをインアクティブとし、センスアンプ制御信号SACiをインアクティブとし、プリチャージ信号PDLiをアクティブとする。このことによりビット線BLi及び/BLiがリセットされ、次のメモリセルのデータ読み出しに備える。
【0044】
次に、ACTVコマンドが入力された後の2クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合の動作を図4のタイミングチャートチャートに示す。
【0045】
この場合、ロウデコーダ22がワード線WLをアクティブとする際に、ロウデコーダ22にはカラムアドレスAYは入力されていない。従って、ロウデコーダ22は、読み出しを行うとするメモリセルがサブアレイ17i、17jのうちのいずれに存在するのかを知ることはできない。そのため、ロウデコーダ22は、プリチャージ信号PDLi、PDLj、ワード線WLi、WLjおよび、センスアンプ制御信号SACi、SACjを同じタイミングで制御することによりサブアレイ17i、17jの活性化を行う。この場合に活性化される領域を図5に示す。図5では、サブアレイ17i、17jの両方のワード線WL3が活性化されている。
【0046】
本実施形態の半導体記憶装置によれば、ACTVコマンドが入力された後の1クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合、サブアレイ17i、17jのうちのロウアドレスAXとカラムアドレスAYにより選択されたサブアレイのみを活性すればよいため、従来の半導体記憶装置と比較して活性化する必要がある領域を狭くすることができる。そして、活性化する領域が狭くなることにより電源の負荷が減りビット線BL、/BLを増幅する際に、ビット線BL、/BLが規定の電圧に達するまでの時間が短くなる。従って、本実施形態の半導体記憶装置によれば、ACTVコマンドを入力してからデータDQが出力されるまでの時間を、従来の半導体記憶装置と比較して短くすることができる。
【0047】
つまり、本実施形態の半導体記憶装置によれば従来の半導体記憶装置と比較して、同じクロック周波数ならばtRCDを小さくすることができ、また、同じtRCDならばクロック周波数を高くすることができる。例えば、従来はtRCD=3だった場合には、本実施形態によればtRCD=2とすることが可能となる。
【0048】
具体的にタイミングチャートを用いて説明すると、図6に示すようにビット線BL、/BLの増幅が終了してからカラム選択信号YSをアクティブとするためには、従来はtRCDとして3クロックサイクル必要だったものとする。このような場合に本実施形態を適用すると、図7に示すように、センスアンプ制御信号SACがアクティブとなってからビット線BL、/BLの増幅が終了するまでの時間が短縮されることにより、tRCDを2クロックとしてもカラム選択信号YSがアクティブとなる際にはビット線BL、/BLの増幅は終了していることになる。
【0049】
さらに、本実施形態の半導体記憶装置によれば、活性化されているメモリセルアレイの領域が少ないことにより、ビット線BL、/BLを増幅する時間だけでなくビット線BL、/BLをプリチャージするために必要となる時間も従来と比較して短縮することができる。そのため、あるメモリセルのデータ読み出しを行ってから、次のメモリセルのデータ読み出しを行うサイクルを短縮することができ、従来の半導体記憶装置と比較してデータの読み出しを高速化することができるようになる。
【0050】
このような本実施形態による効果を図8および図9を参照して説明する。図8は、本発明の第1の実施形態の半導体記憶装置において、同一のメモリセルアレイのメモリセルの読み出しが連続して行われた場合の動作を説明するためのタイミングチャートであり、図9は、あるメモリセルの読み出しの次に異なるメモリセルアレイのメモリセルの読み出しが行われた場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0051】
本実施形態の半導体記憶装置によれば、ビット線プリチャージに要する時間を短縮することができることにより、次のサイクルでのACTVコマンドを投入することができるタイミングを早くすることができるため、図8に示すように、同一メモリセルアレイ内のメモリセルの読み出しを行う場合でも、従来と比較してACTVコマンドを投入することができるタイミングを早くすることができる。図8のタイミングチャートでは、例として、従来と比較して1クロック分だけACTVコマンドを早く投入することができる場合を示している。
【0052】
また、本実施形態の半導体記憶装置によれば、ビット線プリチャージに要する時間を短縮することができることに加えて、あるサブアレイに属するメモリセルの読み出しを行った次のサイクルにおいて読み出しを行うメモリセルが、読み出しを行ったサブアレイとは異なるサブアレイに属する場合には、データの読み出しを行ったサブアレイのビット線プリチャージの完了を待つことなく次のメモリセルの読み出し処理を開始することが可能となる。そのため、図9に示すように、ACTVコマンドを投入することができるタイミングをさらに早くして、PREコマンドとACTVコマンドの投入を同時に行うことも可能となる。つまり、一方のサブアレイではビット線のプリチャージを行っているタイミングにおいて、他方のセンスアンプを共有しないサブアレイでは次のメモリセルの読み出しのためのロウアドレスの選択を行うといったパイプライン処理を実現することができる。つまり、従来に比べ活性化されるアレイの分割数が多いため、パイプライン処理効率の向上が可能となる。図9のタイミングチャートでは、例として、従来と比較して2クロック分だけACTVコマンドを早く投入することができる場合を示している。
【0053】
さらに、本実施形態の半導体記憶装置によれば、ACTVコマンドが入力された後の1クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合には、サブアレイ17i、17jのうちのいずれか一方のみを活性化するため、消費電力を削減することができるという効果をも得ることができる。
【0054】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態の半導体記憶装置について説明する。上記で説明した第1の実施形態の半導体記憶装置では、1つのバンクを2つ以上の複数のメモリセルアレイにより構成するようにして、活性化するメモリセルアレイの領域を狭くするようにしているが、本実施形態の半導体記憶装置は、ワード線を複数のサブワード線に分割するような構成の半導体記憶装置に対して本発明を適用したものである。
【0055】
本実施形態の半導体記憶装置におけるメモリセルアレイ35の構成を図10に示す。本実施形態の半導体記憶装置におけるメモリセルアレイ35は、複数のメインワード線MWLを有し、そのメインワード線MWLにはサブワード線ドライバ311〜31nが接続されている。そして、サブワード線ドライバ311〜31nは、サブワード線選択信号ASEL1〜ASELmに基づいて、接続された複数のサブワード線SWLの中の1つを選択して活性化する。また、各サブワード線SWLにはメモリセルが接続されることによりサブアレイ301〜30nが構成されている。
【0056】
さらに、ロウデコーダから入力されたプリチャージ信号PDLは、インバータ32により論理を反転された後に、ナンド回路331〜33nに入力され、サブワード線選択信号ASEL1〜ASELmとの間で論理積演算が行われることによりサブアレイ301〜30nのうちの1つのサブアレイのみのプリチャージを制御する。また、ロウデコーダから入力されたセンスアンプ制御信号SACも同様にして、アンド回路341〜34nに入力され、サブワード線選択信号ASEL1〜ASELmとの間で論理積演算が行われることによりサブアレイ301〜30nのうちの1つのサブアレイのみのセンスアンプを制御する。
【0057】
本実施形態の半導体記憶装置におけるロウデコーダは、ACTVコマンドが入力された後の1クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合には、サブアレイ301〜30nのうちのロウアドレスAXとカラムアドレスAYにより選択されたメモリセルを有するサブアレイのみを活性化して、データの読み出し動作を行う。ACTVコマンドが入力された後の2クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合には、従来と同様に、ロウアドレスAXにより指定される全てのサブアレイ301〜30nを活性化してデータの読み出し動作を行う。
【0058】
このような制御を行うことにより、メインワード線MWLに複数のサブワード線SWLが接続された構造の半導体記憶装置においても、第1の実施形態と同様にデータ読み出しの際に活性化する必要がある領域を狭くすることができる。
【0059】
本実施形態の半導体記憶装置おいてあるメモリセルのデータを読み出す際に、メモリセルアレイ35の領域のうちの活性化された領域を図11に示す。図11では、MWL3に接続されたサブワード線のうちのサブワード線ドライバ314により制御されるサブワード線のみが活性化された場合を示している。
【0060】
上記第1および第2の実施形態では、tRCD=2クロックの場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、tRCDが3クロック以上の場合でも同様に本発明を適用することができるものである。この場合には、ACTVコマンドが入力された後の1クロック後にREADコマンドが入力された場合には、複数のサブアレイのうちのロウアドレスAXとカラムアドレスAYによる選択されるメモリセルを有するサブアレイのみを活性化し、ACTVコマンドが入力された後の2クロック後以降にREADコマンドが入力された場合には、従来と同様に、ロウアドレスAXによる指定される全てのサブアレイを活性化してデータの読み出し動作を行うようにすればよい。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ポステッドCAS仕様のSDRAMにおいて、データ転送速度を高速化することができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の半導体記憶装置において、ACTVコマンドが入力された後の1クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】ACTVコマンドが入力された後の1クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合に、本発明の第1の実施形態の半導体記憶装置おいてあるメモリセルのデータを読み出す際に、サブアレイ17i、17jの領域のうちの活性化された領域を示す図である。
【図4】図1の半導体記憶装置において、ACTVコマンドが入力された後の2クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】ACTVコマンドが入力された後の2クロックサイクル後にREADコマンドが入力された場合に、本発明の第1の実施形態の半導体記憶装置おいてあるメモリセルのデータを読み出す際に、サブアレイ17i、17jの領域のうちの活性化された領域を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の半導体記憶装置による効果を説明するための比較として示した、従来の半導体記憶装置におけるタイミングチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態の半導体記憶装置によりtRCDを短縮することができることを説明するためのタイミングチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態の半導体記憶装置において、同一のメモリセルアレイのメモリセルの読み出しが連続して行われた場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】本発明の第1の実施形態の半導体記憶装置において、あるメモリセルの読み出しの次に異なるメモリセルアレイのメモリセルの読み出しが行われた場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】本発明の第2の実施形態の半導体記憶装置におけるメモリセルアレイの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施形態の半導体記憶装置おいてあるメモリセルのデータを読み出す際に、メモリセルアレイ35の領域のうちの活性化された領域を示す図である。
【図12】従来の半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
【図13】各種コマンドとコントロール回路11に入力される信号の対応関係を示した図である。
【図14】従来の半導体記憶装置のメモリセルアレイにおいて活性化される領域を示す図である。
【図15】図12に示した従来の半導体記憶装置の動作を示したタイミングチャートである。
【図16】従来の半導体記憶装置おいてあるメモリセルのデータを読み出す際に、メモリセルアレイ15の領域のうちの活性化された領域を示す図である。
【図17】ポステッドCAS仕様の従来の半導体記憶装置の動作を示したタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 クロックジェネレータ
11 コントロール回路
12 アドレスバッファ
13 ロウデコーダ
14 カラムデコーダ
15 メモリセルアレイ
16 データ入出力バッファ
17i、17j サブアレイ
19i、19j カラムデコーダ
201、202 アドレス制御信号
21 コントロール回路
22 ロウデコーダ
301〜30n サブアレイ
311〜31n サブワード線ドライバ
32 インバータ
331〜33n ナンド回路
341〜34n アンド回路
35 メモリセルアレイ
ASEL サブサード線選択信号
PDL プリチャージ信号
SAC センスアンプ制御信号
SWL サブワード線
MWL メインワード線

Claims (4)

  1. ロウアドレスの選択を指示するためのコマンドであるACTVコマンドが入力されてから、カラムアドレスの選択を指示するためのコマンドであるREADコマンドを入力するまでのタイミングを任意に選択できるポステッドCAS仕様を採用している半導体記憶装置であって、
    独立して活性化を行うことができる複数のサブアレイにより構成されたメモリセルアレイと、
    入力されたカラムアドレスにより指定されるカラムの選択を行うカラムデコーダと、
    ACTVコマンドが入力された後の1クロックサイクル後にREADコマンドが入力されてデータの読み出し動作を行う場合には、前記複数のサブアレイのうちのロウアドレスとカラムアドレスにより選択されるメモリセルを有するサブアレイのみを活性化し、ACTVコマンドが入力された後の2クロックサイクル経過以降にREADコマンドが入力されてデータの読み出し動作を行う場合には、ロウアドレスにより指定される全てのサブアレイを活性化するロウデコーダと、
    ACTVコマンドが入力されてから1クロックサイクル経過後にREADコマンドが入力された場合に、ACTVコマンドが入力されてから前記複数のサブアレイのうちのロウアドレスとカラムアドレスにより選択されるメモリセルを有するサブアレイの活性化に必要なtRCDのクロックサイクル経過後に前記カラムデコーダをアクティブとする動作を開始し、
    ACTVコマンドが入力されてから2クロックサイクル経過以降であってロウアドレスにより選択される全てのメモリセルを有するサブアレイの活性化に必要なtRCDのクロックサイクル経過前にREADコマンドが入力された場合に、ACTVコマンドが入力されてからロウアドレスにより選択される全てのメモリセルを有するサブアレイの活性化に必要なtRCDのクロックサイクル経過後に前記カラムデコーダをアクティブとする動作を開始し、
    ACTVコマンドが入力されてからロウアドレスにより指定される全てのサブアレイの活性化に必要なtRCDのクロックサイクル経過後にREADコマンドが入力された場合に、READコマンドが入力されたタイミングで前記カラムデコーダをアクティブとする動作を開始するコントロール回路と、を備えた半導体記憶装置。
  2. 前記サブアレイは、前記メモリセルアレイを独立して活性化することができるように複数の領域に分割したものである請求項記載の半導体記憶装置。
  3. 前記サブアレイは、前記ロウデコーダからのメインワード線に接続された複数のサブワード線によりそれぞれ独立して活性化することができる領域である請求項記載の半導体記憶装置。
  4. あるサブアレイに属するメモリセルのデータ読み出しを行った後に、当該サブアレイとは異なるサブアレイに属するメモリセルのデータ読み出しを行う場合、データ読み出しが終了したサブアレイのビット線プリチャージの完了を待つことなく次のメモリセルの読み出し処理を開始することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の半導体記憶装置。
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