JP4149342B2 - 車両用床下収納庫 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用床下収納庫に関し、特に回転式トレーが設けられた車両用床下収納庫に関する。
車両用床下収納庫としては、例えば、前後のシート間のフロアパネルにスペアタイヤのトランクルームを形成し、このトランクルームの開口部をフロアパネルに設けたフロアリッドにより開閉するものがある。このような車両用床下収納庫によれば、トランクルームの開口部を開閉するフロアリッドが前席及び後席間に配置されているので、シートを倒すことなくスペアタイヤの出し入れを行うことができ、スペアタイヤの出し入れ作業が行い易いメリットがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−105746号公報
ところで近年、車両が多目的で使用される中で、利用者のニーズに合わせて車両用床下収納庫においても使い勝手の良さが要求される傾向にある。つまり、前述したような特定の荷物を対象とした固定的な利用の仕方ではなく、いろいろなものを収納でき、また、いろいろな収納態様が利用者のニーズに合わせて選択できるようなものが要望されるようになってきている。
そこで、本発明人は、使い勝手がよく、大きな荷物でも収納できると共に清掃作業も行い易い車両用床下収納庫について先の出願を行っている(特願2003−29454)。この車両用床下収納庫は、左右に配置されたシートの下方から後方に亘ってフロアに凹部を形成し、この凹部内に回転式トレーを設けて、凹部を開閉可能に閉塞させるフロアリッドを設けることにより構成されるものである。
しかしながら、上記した車両用床下収納庫は、後席乗員の荷物の出し入れを主な目的としているので、シート乗員にとってはフロアリッドが左右のシートの後側において開閉するように構成されることになり、このため、フロアリッドの開閉が左右のシートで制限されてしまうことになり、その結果、物品の回転式トレーへの出し入れの際の使い勝手性向上の点でさらなる改善の余地があった。また、フロアリッドが左右のシートの後側において開閉するように構成されていることから、左右のシートの乗員がフロアリッドを開閉させて回転式トレーに対し物品を出し入れしようとしても出し入れしにくく、このことからも使い勝手性向上の点でさらなる改善の余地があった。さらに、フロアリッドが左右のシートよりも後側において開閉するように構成されていると、左右のシートの後側を荷室スペースとして使用し荷物を載置した場合に荷物によってフロアリッドが開閉できないことがあり、このことからも使い勝手性向上の点でさらなる改善の余地があった。
したがって、本発明は、使い勝手性をより一層向上させることができる車両用床下収納庫の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、左右に離間配置されたシート(例えば実施形態における1列目シート2)の下方から後方に亘ってフロア(例えば実施形態におけるフロアF)に凹部(例えば実施形態における凹部11)を形成するとともに、該凹部内に回転式トレー(例えば実施形態における回転式トレー12)を設け、前記凹部を開閉可能に閉塞させるフロアリッド(例えば実施形態におけるフロアリッド26)を設けてなる車両用床下収納庫であって、前記フロアリッドが、前記シート間の空間(例えば実施形態における空間2A)内において前記凹部を開閉可能に設けられていることを特徴としている。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記フロアリッドが、前記凹部を閉塞させた状態で揺動中心(例えば実施形態における支持軸28)から前方に延出する一方、前記揺動中心に対し上側に揺動することで前記凹部を開くことを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、左右に離間配置されたシートの下方から後方に亘ってフロアに形成された凹部を開閉可能に閉塞させるフロアリッドが、シート間の空間内において凹部を開閉可能に設けられているため、フロアリッドの開閉がシートで制限されてしまうことがない。よって、凹部内の回転式トレーへの物品の出し入れの際の使い勝手性を一層向上させることができる。また、同様にフロアリッドがシート間の空間内において凹部を開閉可能に設けられていることから、凹部上方のシートの乗員がフロアリッドを開閉させて回転式トレーに対し物品を出し入れする場合であっても出し入れし易く、この点からも使い勝手性を一層向上させることができる。さらに、同様にフロアリッドがシート間の空間内において凹部を開閉可能に設けられていることから、左右のシートの後側を荷室スペースとして使用し荷物を載置した場合でも荷物によってフロアリッドが開閉できなくなることがなく、回転式トレーに対し物品を出し入れできるため、使い勝手性を一層向上させることができる。
請求項2に係る発明によれば、フロアリッドが凹部を閉塞させた状態で揺動中心から前方に延出する一方、揺動中心に対し上側に揺動することで凹部を開く、つまり前側を上側に移動させるように揺動することで凹部を開くため、凹部上方のシートに前を向いて座っている乗員がフロアリッドを開閉させて回転式トレーに対し物品を出し入れする場合の使い勝手性をより一層向上させることができる。
本発明の一実施形態の車両用床下収納庫を図面を参照して以下に説明する。
図1は本実施形態の車両用床下収納庫が適用された一例であって、前後3列シートを備えた2ボックスタイプの車両1を示している。
この車両1には、フロアF上に前方から後方に向けて1列目シート2、2列目シート3および3列目シート4が並べられており、1列目シート2および2列目シート3はそれぞれ左右に一対のものが離間配置されて構成され、3列目シート4はいわゆるベンチシートとされている。なお、3列目シート4も2列目シート3と同様の構成のシートに替えもよく、3列目シートが配置されていない前後2列シートの車両に適用してもよい。
図2に示すように左右に離間した1列目シート2,2の間の空間2AはフロアF上に配置されるものがなく、乗員が前後に移動できる通路となっている。
左右の1列目シート2,2の位置のフロアFには、図2,図3に示すように下方に凹む凹部11が形成されている。この凹部11は、具体的には、左右に離間配置された1列目シート2,2の座部であるシートクッション2c,2cそれぞれの後部の相互近接側部分の鉛直下方から後方に亘ってフロアFに形成されており、1列目シート2,2の間位置にも広がっている。
この凹部11には、上方開口の回転式トレー12が収納されている。この回転式トレー12は、平面視が円形状をなしており、その中心位置に設けられた回転軸13で凹部11に支持されこの回転軸13を中心に凹部11内で水平回転する。
上記した凹部11の上部開口部16には前後方向の中間位置に1列目シート2,2のスライドレール17を前側のクロスメンバ15とで支持する閉断面構造のクロスメンバ18が車幅方向に横断するように配置されている。クロスメンバ18および凹部11の周縁部には、遮蔽プレート19が接合されている。この遮蔽プレート19は、後側遮蔽部20と後側遮蔽部20の車幅方向両側から前方にそれぞれ延出する一対の前側遮蔽部21とを有しており、後側遮蔽部20は、車幅方向の全長にわたって凹部11の後縁部に接合されるとともに凹部11の左右側縁部に接合されながら前方に延出してクロスメンバ18の上面に接合されている。この遮蔽プレート19で上部開口部16はクロスメンバ18よりも後側が全面的に覆われた状態となっている。
また、遮蔽プレート19の車幅方向両側の前側遮蔽部21は、上記した後側遮蔽部20の車幅方向両側からそれぞれ凹部11の左右側縁部に接合されながら前方に延出して凹部11の前縁部に接合されており、これら前側遮蔽部21で上部開口部16はクロスメンバ18よりも前側が車幅方向両側のみ覆われた状態となっている。この遮蔽プレート19はフロアFの一部を構成している。
上記した車幅方向両側の前側遮蔽部21と凹部11の前縁部と後側遮蔽部20とで開口部23が形成されることになり、この開口部23は、車幅方向および車体前後方向において左右の1列目シート2,2間の空間2Aの範囲内に配置されている。そして、凹部11内の回転式トレー12にはこの開口部23を介して物品が出し入れされることになる。この開口部23は、回転式トレー12の前部かつ車幅方向中間部のみを上方に開口させることになり、その結果、この開口部23を介して回転式トレー12の前部かつ車幅方向中間部に対して物品の出し入れが行われることになる。そして、回転式トレー12を回転させることで回転式トレー12における各収納位置を前部かつ車幅方向中間部に移動させることで回転式トレー12の各収納位置に対する物品の出し入れが行われる。なお、フロアFには、この開口部23を残して図示せぬフロアカーペットが敷設される。
そして、凹部11の上記した開口部23を開閉可能に閉塞させるフロアリッド26が遮蔽プレート19に揺動可能に取り付けられている。このフロアリッド26は、その一端側に設けられた一対のヒンジブラケット27により遮蔽プレート19に揺動可能に支持されており、凹部11の開口部23を閉塞させる状態で揺動中心であるヒンジブラケット27の支持軸28から前方に延出する一方、揺動中心であるヒンジブラケット27の支持軸28を中心に支持軸28に対し上側に揺動することで凹部11の開口部23を開く。
ここで、フロアリッド26は開口部23を全面的に閉塞可能であり、閉塞した状態で開口部23の周縁部を構成する遮蔽プレート19の開口部23側の縁部に載置される。また、フロアリッド26は、開口部23と同様、車幅方向および車体前後方向において左右の1列目シート2,2間の空間2Aの範囲内にのみ配置されている。つまり、フロアリッド26は開口部23を開閉させる際に左右の1列目シート2,2間の空間2A内において上下に揺動する。
フロアリッド26のヒンジブラケット27に対し反対側には、フロアF側に固定された図3に示す係合部30に係合する開閉ロック機構31が設けられている。この開閉ロック機構31は、フロアリッド26の表面側に設けられた図2に示す開閉ハンドル32が操作されることで係合部30に対する係合を解除してフロアリッド26を揺動可能とする一方、フロアリッド26が閉方向に揺動されると自動的に係合部30に係合してフロアリッド26を閉塞状態でロックする。
ここで、図示は略すが、回転式トレー12には、フロアリッド26が閉状態にあるとき回転式トレー12を回転不可な状態にするとともに、フロアリッド26の開作動に連動して回転式トレー12を回転可能な状態にする回転ロック機構が設けられている。この回転ロック機構は、回転式トレー12を回転不可な状態にロックするものであるが、所定値以上の回転力が回転式トレー12に加わるとロックを自動的に解除するようになっている。
以上に述べた凹部11、回転式トレー12、クロスメンバ18、遮蔽プレート19およびフロアリッド26で、本実施形態の車両用床下収納庫33が構成されている。
このような構成の本実施形態の車両用床下収納庫33によれば、左右に離間配置された1列目シート2,2の下方から後方に亘ってフロアFに形成された凹部11を開閉可能に閉塞させるフロアリッド26が、1列目シート2,2間の空間2A内においてのみ凹部11の開口部23を開閉可能に設けられているため、フロアリッド26の開閉のための揺動が凹部11の上方の1列目シート2,2で制限されてしまうことがない。よって、凹部11内の回転式トレー12への物品の出し入れの際の使い勝手性を一層向上させることができる。
また、同様にフロアリッド26が1列目シート2,2間の空間2A内においてのみ凹部11の開口部23を開閉可能に設けられていることから、凹部11の上方の1列目シート2,2の乗員がフロアリッド26を開閉させて回転式トレー12に対し物品を出し入れする場合であっても出し入れし易く、この点からも使い勝手性を一層向上させることができる。
さらに、同様にフロアリッド26が1列目シート2,2間の空間2A内においてのみ凹部11の開口部23を開閉可能に設けられていることから、左右の1列目シート2,2の後側を荷室スペースとして使用し荷物を載置した場合でも荷物によってフロアリッド26が開閉できなくなることがなく、回転式トレー12に対し物品を出し入れでき、使い勝手性を一層向上させることができる。例えば、2列目シートおよび3列目シートを格納または取り外すことで1列目シート2,2の後側をすべて荷室スペースとし、図1〜3に二点鎖線で示すように、この荷室スペース一杯に大きな荷物35を収納させる場合であっても、フロアリッド26が1列目シート2,2間の空間2A内においてのみ凹部11を開閉可能に設けられていることから、フロアリッド26が荷物35で開閉できなくなることがなく、回転式トレー12に対する物品の出し入れが可能となる。
加えて、フロアリッド26が凹部11の開口部23を閉塞させた状態で揺動中心であるヒンジブラケット27の支持軸28から前方に延出する一方、支持軸28に対し上側に揺動することで凹部11を開く、つまり前側を上側に移動させるように揺動することで凹部11を開くため、凹部11の上方の1列目シート2,2で前を向いて座っている乗員がフロアリッド26を開閉させて回転式トレー12に対し物品を出し入れする場合の使い勝手性をより一層向上させることができる。
本発明の一実施形態の車両用床下収納庫が適用された車両を示す透視側面図である。 本発明の一実施形態の車両用床下収納庫およびその周辺構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態の車両用床下収納庫およびその周辺構成を示す側断面図である。
符号の説明
2 1列目シート(シート)
2A 空間
11 凹部
12 回転式トレー
26 フロアリッド
28 支持軸(揺動中心)
33 車両用床下収納庫
F フロア

Claims (2)

  1. 左右に離間配置されたシートの下方から後方に亘ってフロアに凹部を形成するとともに、該凹部内に回転式トレーを設け、前記凹部を開閉可能に閉塞させるフロアリッドを設けてなる車両用床下収納庫であって、
    前記フロアリッドが、前記シート間の空間内において前記凹部を開閉可能に設けられていることを特徴とする車両用床下収納庫。
  2. 前記フロアリッドが、前記凹部を閉塞させた状態で揺動中心から前方に延出する一方、前記揺動中心に対し上側に揺動することで前記凹部を開くことを特徴とする請求項1記載の車両用床下収納庫。
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