JP4156302B2 - 混合用キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器内容物への添加物が収容されている混合用キャップに関するものであり、より詳細には、キャップの旋回操作に伴ってキャップ内に収容されている添加物が容器内容物に添加混合される混合用キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
飲料等の液体が充填されたボトル等の容器のキャップとして、容器口部に螺子係合により装着される樹脂キャップが広く使用されている。また、最近では、消費者のニーズに応えるため、種々の商品が開発され、例えば、飲料についても、喫飲時に各種のエッセンス、香料などの添加液を混合するものなども開発されている。
このような喫飲時に二種の成分を混合するために用いるキャップは、かなり以前から提案されており、例えば実公昭64−4693号公報の第3図には、容器口部内に嵌め込まれる内筒体と、容器口部の外面に螺子係合により装着される容器蓋本体とからなる容器蓋が開示されている。
かかる先行技術の容器蓋では、前記内筒体の下端は金属箔或いは樹脂フィルム等でシールされており、この内筒体の内部に容器と混合すべき物質が収容される。また、容器蓋本体には、上記の金属箔或いは樹脂フィルムにヒートシールされた支柱が設けられており、容器蓋本体を開栓して容器口部から取り外すと同時に、前記支柱により、金属箔或いは樹脂フィルムが破断し、内筒体内部に収容されている物質が容器内容物と混合されるような構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記先行技術に開示されている容器蓋は、容器蓋を旋回して開栓操作に伴って、格別の操作を行うことなしに、自動的に内筒体の金属箔或いはフィルムが破断されて内筒体に収容された物質が容器内容物と混合されるため、前述した二成分を収容して開栓時に混合する容器のキャップとして使用することができる。
しかしながら、かかる容器蓋では、容器蓋の開栓とともに金属箔或いは樹脂フィルムの破断が行われるものの、容器蓋を開栓して取り除いた後に内筒体が容器口部に残存するという欠点を有している。即ち、容器口部に内筒体が装着された状態で喫飲等を行わなければならず、また分別廃棄性の点でも未だ改善の余地がある。
また、支柱を介して金属箔或いはフィルムを引張って破断するため、破断に大きな力が必要となり、開栓が困難となることもある。
【0004】
従って本発明の目的は、キャップ内に収容されている添加物の容器内容物への混合を簡単な操作で行うことができるばかりか、開栓によって、キャップを構成する全ての部材が容器口部から取り除かれる混合用キャップを提供することにある。
本発明の他の目的は、シール部材の破片が容器内に落下することなく、シール部材を破断して添加物と容器内容物との混合を行うことが可能な混合用キャップを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、容器の口部外面との螺子係合により容器口部に装着されるキャップ保持体と、該キャップ保持体と容器口部外面との螺子係合と同方向の螺子係合により該キャップ保持体に装着され且つ容器内に添加される添加物が収容されたキャップ本体とからなる混合用キャップであって、
前記キャップ本体は、添加物収容部と螺子係合部とからなり、
前記添加物収容部は、天井壁と、天井壁周縁から垂下した筒状壁と、該筒状壁の下端開口を閉じている金属箔または樹脂フィルムからなるシール部材とから形成されており、該筒状壁の閉じられた空間内に容器内に添加される添加物が収容されているとともに、前記天井壁の内面からはシール部材破断用補助突起が前記シール部材の上面近傍にまで延びており、
前記螺子係合部は、前記筒状壁の外面から水平方向外方に延びている水平壁と、該水平壁の周縁から降下して延びており且つ内面にキャップ保持体との螺子係合用螺条を備えたスカート状側壁とから形成されており、
前記キャップ保持体は、外側環状側壁と、内側環状側壁と、該外側環状側壁の上端と内側環状側壁の上端とを連結する連結壁とから形成されており、
前記外側環状側壁においては、その内面に容器口部外面との螺子係合用の螺条が設けられ且つその外面にキャップ本体との螺子係合用螺条が設けられ、更にその下端には、キャップ本体の旋回による降下を制限するためのストッパー片が、破断可能な弱化部を介して設けられており、
前記内側環状側壁と外側環状側壁とは、その間に容器口部の上方部分が挿入し得る間隔で離間しており、
前記内側環状側壁の下端には、内方フランジが形成されており、該内方フランジの先端部分には、シール部材破断用の鋸歯状突起が上向きに形成されており、前記キャップ保持体の連結壁上面と前記キャップ本体の水平壁下面とには、それぞれ、キャップ保持体に対するキャップ本体の閉栓方向への回転は許容するがキャップ本体の開栓方向への回転はキャップ保持体に伝達するように互いに係合し得るラチェット機構が設けられており、
容器口部に装着されているキャップ保持体にキャップ本体が螺子締結された状態において、
前記キャップ本体の添加物収容部を形成している筒状壁は、前記キャップ保持体の内側環状側壁内に嵌め込まれ、前記シール部材が鋸歯状突起の上端近傍に位置しており、
前記キャップ本体の螺子係合部を形成しているスカート状側壁の下端が前記ストッパー片に当接し、キャップ本体のキャップ保持体に対する降下が制限されているとともに、
前記ストッパー片を引き剥がした状態でキャップ本体を閉栓方向に旋回させていくことにより、該キャップ本体は、キャップ保持体に対して降下し、前記シール箔破断用補助突起と鋸歯状突起との協働作用によりシール部材が破断し、前記添加物が容器内に導入されて容器内容物との混合が行われ、
前記混合が行われた後、キャップ本体を開栓方向に旋回していくと、前記キャップ保持体の連結壁上面と前記キャップ本体の水平壁下面とに設けられているラチェット機構の係合により、キャップ本体とキャップ保持体とが一体となって開栓方向に旋回し、キャップ本体とキャップ保持体とが一体的に容器口部から取り除かれることを特徴とする混合用キャップが提供される。
【0006】
本発明の混合用キャップでは、開栓に先立って、キャップ保持体の外側環状側壁の下端に設けられているストッパー片を引き剥がし、キャップ本体の降下の制限を解除する。この状態でキャップ本体を閉栓方向に旋回していくと、キャップ本体は降下する一方で、添加物収容部の筒状壁の下端開口を閉じているシール箔の周縁部分は、キャップ保持体の内方フランジに上向きに設けられている鋸歯状突起に当接する。したがって金属箔等のシール部材にはテンションが加わり、シール部材は上方に伸びた状態となる。この状態で、添加物収容部の天井壁に形成されているシール部材破断用補助突起が降下してシール部材を張りつめた状態にする。この結果、鋸歯状突起の上端部分により、シール部材が破断し、添加物収容部に収容されていた添加物は容器内に落下し、容器内容物と混合される。
【0007】
また、上記のようにキャップ本体を閉栓方向に旋回していくと、キャップ本体の水平壁下面に設けられているラチェット機構がキャップ保持体の連結壁上面に設けられているラチェット機構と係合するようになるが、この係合によっては、キャップ本体の閉栓方向への回転は制限されず、そのまま閉栓方向への旋回が続行され、キャップ本体は、キャップ保持体に対して降下していく。最終的には、キャップ本体の水平壁下面のラチェット機構がキャップ保持体の連結壁上面に当接するか、或いはキャップ保持体の連結壁上面のラチェット機構がキャップ本体の水平壁下面に当接することにより、キャップ本体の閉栓方向への回転が停止する。この状態で、前記シール部材は破断している。
【0008】
上記のようにしてシール部材の破断により、添加物の容器内容物への混合が行われた後、キャップ本体を開栓方向に旋回していくと、キャップ本体の水平壁下面のラチェット機構とキャップ保持体の連結壁上面のラチェット機構とは、キャップ保持体に対してのキャップ本体の開栓方向への旋回を阻止するように係合するため、キャップ保持体は、キャップ本体と一体的に開栓方向に旋回される。したがって、キャップ本体が装着されたままの状態でキャップ保持体は上昇し、そのまま容器口部から取り除かれることになる。
【0009】
このように本発明によれば、ストッパー片を取り除いた後に、添加物が収容されているキャップ本体を閉栓方向に旋回するという簡単な操作により、添加物を容器内容物と自動的に混合することができ、更に、添加物の混合後、キャップ本体を開栓方向に旋回させることにより、キャップ本体が装着されたままの状態でキャップ保持体を容器口部から取り除くことができる。
【0010】
本発明においては、前記キャップ保持体の内側環状側壁下端に形成されている内方フランジには、破断されたシール部材を受けるための格子状部材もしくはメッシュ状部材が設けられていることが好ましい。
即ち、このような格子状部材もしくはメッシュ状部材を設けることにより、破断されたシール部材の容器内への落下を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明を、以下、添付図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の混合用キャップが容器の口部に装着された状態を示す側断面図であり、
図2は、図1のキャップに設けられている格子状部材の底面図であり、
図3は、図1のキャップに設けられているラチェット機構(第1及び第2のラチェット片)の係合状態を説明するための図であり、
図4は、図1のキャップについてシール箔の破断を行っている状態を示す側断面図であり、
図5は、シール箔の破断後、キャップの開栓を行った状態を示す側断面図であり、
図6は、図1のキャップのシール箔と筒状壁との接合部分を拡大して示す図である。
【0012】
図1において、本発明の混合用キャップは、大まかにいって、螺子係合により容器口部80に装着されるキャップ保持体1と、このキャップ保持体1に螺子係合により装着されるキャップ本体2とから構成されている。また、キャップ本体2とキャップ本体1との螺子係合は、容器口部80とキャップ保持体1との螺子係合と同方向となっている。
【0013】
キャップ保持体1は、外側環状側壁5と、外側環状側壁5の内側に位置している内側環状側壁7とを有しており、外側環状側壁5と内側環状側壁7とは、その上端で連結壁8により一体に接続されている。
【0014】
外側環状側壁5の外面には、キャップ本体2との螺子係合用の螺条10が形成されており、さらに、外側環状側壁5の内面には、容器口部80の外面に形成されている螺条81と螺子係合する螺条12が形成されている。
【0015】
図1から明らかな通り、キャップ保持体1を螺条12と螺条81との螺子係合により容器口部80に装着した状態においては、容器口部80は、外側環状側壁5と内側環状側壁7との間の空間内に位置する。従って、外側環状側壁5と内側環状側壁7との間隔は、容器口部80が挿入され得るような大きさに設定されており、また、連結壁8の下面には、シール用のパッキン14が固定されている。即ち、容器口部80の上端部分がパッキン14と密着することにより、容器のシール性が確保されるようになっている。
【0016】
外側環状側壁5の下端には、ミシン目等の破断可能な弱化部16を介してストッパー片18が設けられている。このストッパー片18は、キャップ本体1の閉栓方向への旋回(即ち、降下)を制限するために設けられているものである。この機能については後述する。
また、ストッパー片18の外面には、弱化部16の破断によるストッパー片18の引き剥がしを容易に行うために、摘み19が設けられている。
【0017】
一方、内側環状側壁7の下端には、内向きの内方フランジ20が形成されており、この内方フランジ20の先端には、周方向全体にわたって、鋸歯状突起22が上向きに設けられている。この鋸歯状突起22は、後述するシール箔を破断するためのものである。
さらに、内方フランジ20には、格子状部材24が、内方フランジ20の開口部分を横切るように設けられている。
この格子状部材24は、図2の底面図に示されているように、線状の梁が格子状に組み合わされたものであり、破断したシール箔を受け、容器内への落下を防止するためのものである。このような格子状部材24の代わりにメッシュ状の部材を用いることもできるが、添加物が粉体等の固体の場合には、格子状の空間の大きな格子状部材を用いることが、添加物の容器内への導入をスムーズに行う上で好ましい。また、添加物が液状である場合には、格子状部材及びメッシュ状部材の何れも好適に用いることができる。
【0018】
また、連結壁8の上面には、第1のラチェット片26が設けられている。
【0019】
キャップ本体2は、容器内容物に混合すべき添加物が収容されている添加物収容部30と、螺子係合部32とからなっている。
【0020】
上記の添加物収容部30は、天井壁33と、天井壁33の周縁から垂下した筒状壁35と、筒状壁35の下端開口を閉じているシール箔37とからなっており、天井壁33の内面中央部分からは、シール箔破断用補助突起39が、シール箔37の上面近傍まで延びている。
即ち、筒状壁35の閉じられた空間内に容器内容物に混合すべき添加物が収容されている。このような添加物収容部30は、図1に示されているように、キャップ本体1を閉栓したとき、その下方部分からキャップ保持体1の内側環状側壁7内に嵌め込まれる。従って、このような嵌め込みがスムーズに行われるように、筒状壁35の下方部分の外面は、下端が小径となるようなテーパー面となっており、また内側環状壁7の上端部分の内面は、筒状壁35の外面と密着してシール性が確保されるようになっている。即ち、筒状壁35の外面には環状の係止突部が形成されており、この係止突部が内側環状壁7の上部内面と係止するようになっている。
また、シール箔破断用突起39は、前述した鋸歯状突起22との協働作用により、シール箔37を破断するためのものである。
尚、シール箔37としては、通常、アルミ箔等の金属箔が好適に使用されるがシール箔の代わりに、ポリオレフィンやポリエチレンテレフタレート等のバリヤー性樹脂フィルムを用いることもできる。
【0021】
キャップ本体2の螺子係合部32は、筒状壁35の外面から水平方向外方に延びている水平壁40と、該水平壁の周縁から降下して延びているスカート状側壁42とからなっている。
【0022】
水平壁40の下面には、前述した連結壁8の上面に設けられている第1のラチェット片26との係合により、キャップ本体2からキャップ保持体1に回転を伝えるための第2のラチェット片44が設けられている。第1のラチェット片26と第2のラチェット片44との係合に関しては後述する。
【0023】
スカート状側壁42の内面には、キャップ保持体1との螺子係合用の螺条46が設けられている。即ち、この螺条46と、キャップ保持体1の外側環状側壁5の外面に設けられている螺条10とが螺子係合することにより、キャップ本体2がキャップ保持体1に装着されるものである。
本発明において、螺条46と螺条10との螺子係合は、外側環状側壁5の内面に設けられている螺条12と容器口部80の外面に形成されている螺条81との螺子係合と同方向となっている。即ち、キャップ保持体1の容器口部80に閉栓するための旋回方向と、キャップ本体2をキャップ保持体1に閉栓するための旋回方向とは同方向となっている。従って、当然のことながら、キャップ本体2を開栓するための旋回方向とキャップ保持体1を開栓するための旋回方向も同方向となっている。
【0024】
上述した本発明の混合キャップは、螺条12と螺条81との螺子係合により、予め、キャップ保持体1を容器口部80に装着しておき、この状態で、螺条46と螺条10との螺子により、キャップ本体2をキャップ保持体1に装着することもできるし、この逆に、初めにキャップ本体2をキャップ保持体1に装着し、次いで、キャップ本体2が装着されたまま、キャップ保持体1を容器口部80に装着することもできる。
【0025】
図1に示されているように、キャップ保持体1が容器口部80に装着され且つキャップ保持体1にキャップ本体2が装着された状態において、キャップ本体2の添加物収容部30は、キャップ保持体1の内側環状側壁7内に嵌め込まれており、シール箔37は、内側環状側壁7の下端の内方フランジ20に形成されている鋸歯状突起22の上端近傍に位置している。また、シール箔37の上面近傍には、添加物収容部30の天井壁33から延びているシール箔破断用補助突起39の下端が位置している。
また、この状態では、キャップ本体2のスカート状側壁42の下端がストッパー片18に当接しており、キャップ本体2の閉栓方向への旋回、即ちキャップ本体2のキャップ保持体1に対する降下は制限されている。従って、上述したシール箔37、鋸歯状突起22及びシール箔破断用補助突起39の位置関係は安定に保たれており、この状態でシール箔37が破断することはない。
【0026】
ところで、連結壁8の上面に設けられている第1のラチェット片26及び水平壁40の下面に設けられている第2のラチェット片44は、互いに係合することにより、キャップ本体2とキャップ保持体1とを一体に回転させるために設けられているものである。(図1の状態では、連結壁8と水平壁40との間に大きな間隔があり、これらのラチェット片26、44は非係合状態にある。)
本発明においては、第1のラチェット片26と第2のラチェット片44とは、キャップ保持体1に対するキャップ本体2の閉栓方向への回転は許容するが、開栓方向への回転時には互いに係合し得るように設けられている。例えば、この係合を説明するための図3を参照して、第1のラチェット片26及び第2のラチェット片44は、キャップ本体2キャップ保持体1に対して閉栓方向(図3において矢印Xで示す)に旋回させたときには、互いに対面するような緩やかな傾斜面26a,44aを有している。また、キャップ本体2をキャップ保持体1に対して開栓方向(図3において矢印Yで示す)に旋回させたときには、互いにがっちりと噛み合うように対面する直立面26b、44bを有している。
本発明によれば、このようなラチェット機構を利用して、以下のようにシール箔37を破断しての容器内容物への添加物の混合、及び混合キャップの開封、即ち容器口部80からの除去を行うことができる。
【0027】
まず、図4を参照して、図1の混合用キャップからストッパー片18を引き剥がすことにより、ストッパー片8によるキャップ本体2の閉栓方向への旋回制限を解除する。
【0028】
この状態でキャップ本体2を閉栓方向に旋回していくと、キャップ本体2は降下し、連結壁8と水平壁40との間隔が狭まっていき、第1のラチェット片26及び第2のラチェット片44は係合するようになるが、緩やかな傾斜面26a,44a同士の対面による係合であるため、閉栓方向への旋回は制限されず、水平壁40の下面が第1のラチェット片26の上端に当接するか、或いは連結壁8の上面に第2のラチェット片44の上端が当接するまで、閉栓方向への旋回が続行し、キャップ本体2はキャップ保持体1に対して降下する。
【0029】
このようにキャップ本体2が降下していくと、シール箔37の周縁部分が鋸歯状突起22の上端に当接するため、シール箔37にはテンションが加わり、シール箔37は上方に伸びた状態となる。このような状態でシール箔37にシール箔破断用補助突起39が当接し、シール箔37の中央部分は下方に押圧され、シール箔37は張りつめられた状態となる。このような鋸歯状突起22とシール箔破断用補助突起39との協働作用の結果、鋸歯状突起22の上端とシール箔37との接触部分に応力が集中し、鋸歯状突起22によって、シール箔37は破断する。図4においては、シール箔37の破断片を37aで示し、筒状壁35の下端に残っているシール箔37の残片を37bで示した。
【0030】
上記のようにシール箔37の破断が行われると、シール箔37の破断片37aは、格子状部材24によって受け止められ、容器内への落下が防止される。また、添加物収容部30内に収容されていた添加物は、格子状部材37の間を通って落下し、容器内容物と混合される。
【0031】
上記のようにして添加物の混合が行われた後、キャップ本体2を開栓方向に旋回することにより、図5に示される如く、キャップ保持体1とキャップ本体2とが係合したままの状態で容器口部80から取り除くことができる。
即ち、キャップ本体2を開栓方向に旋回すると、先に説明したように、第1のラチェット片26及び第2のラチェット片44は係合するが、この係合は、直立面26b,44b同士の対面による係合であるため、キャップ本体2のキャップ保持体1に対する開栓方向への旋回が伝達される。従って、キャップ保持体1は、キャップ本体2と一体に開栓方向に旋回することになる。しかるに、キャップ保持体1と容器口部80との螺子係合は、キャップ本体2とキャップ保持体1との螺子係合と同方向であるため、キャップ保持体1は、キャップ本体2が装着されたままの状態で、図5に示されているように、容器口部80から取り除かれるわけである。
【0032】
このようにして容器口部80を開封して添加物が混合された容器内容物の取出しが行われる。この際、容器口部80には、図4から理解されるように、キャップの構成部品は全く残存していないので、分別廃棄等の点では極めて好都合である。
また、容器口部80から取り除かれたキャップ(キャップ本体2が装着されているキャップ保持体1)は、そのまま廃棄されるか、或いは必要によりリシールに使用することもできる。
【0033】
尚、上述したシール箔37は、ヒートシールにより筒状壁35の下端に設けられるが、ヒートシール面積を大きくとるために、図6に示すように、筒状壁35の下端部分内面を、成形時の型抜きが困難とならない程度に若干内方に向けて突出させておくことが好適である。これは、シール箔37の代わりに樹脂フィルムを用いた場合も全く同様である。
また、使用前の商品の保証をするためには、キャップ本体2及びキャップ保持体1にまたがってシュリンクフィルムで覆うか、或いは、キャップ保持体1と容器及びキャップ本体2とキャップ保持体1との間でタンパーエビデントバンドを設けることもできる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、単にストッパー片を引き剥がした後にキャップ本体を閉栓方向に旋回させるという簡単な操作で、キャップ本体内に収容されている添加物の容器内容物への混合行うことができる。
また、添加物の混合後、キャップ本体を開栓方向に旋回させることにより、キャップ本体が装着されたままの状態でキャップ保持体を容器口部から取り除くことができ、容器口部にはキャップ構成部品は全く残存しない。
さらには、キャップ本体内に収容されている添加物の混合を行う際に生じるシール箔の破断片等が容器内に落下するという不都合も有効に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混合用キャップが容器の口部に装着された状態を示す側断面図。
【図2】図1のキャップに設けられている格子状部材の底面図。
【図3】図1のキャップに設けられているラチェット機構(第1及び第2のラチェット片)の係合状態を説明するための図。
【図4】図1のキャップについてシール箔の破断を行っている状態を示す側断面図。
【図5】シール箔の破断後、キャップの開栓を行った状態を示す側断面図。
【図6】図1のキャップのシール箔と筒状壁との接合部分を拡大して示す図。
【符号の説明】
1:キャップ保持体 2:キャップ本体
5:外側環状側壁 7:内側環状側壁
8:連結壁 10:螺条
12:螺条 18:ストッパー片
20:内方フランジ 22:鋸歯状突起
24:格子状部材 26:第1のラチェット片
30:添加物収容部 32:螺子係合部
35:筒状壁 37:シール箔
39:シール箔破断用補助突起 40:水平壁
44:第2のラチェット片 46:螺条
80:容器口部 81:螺条
Claims (2)
- 容器の口部外面との螺子係合により容器口部に装着されるキャップ保持体と、該キャップ保持体と容器口部外面との螺子係合と同方向の螺子係合により該キャップ保持体に装着され且つ容器内に添加される添加物が収容されたキャップ本体とからなる混合用キャップであって、
前記キャップ本体は、添加物収容部と螺子係合部とからなり、
前記添加物収容部は、天井壁と、天井壁周縁から垂下した筒状壁と、該筒状壁の下端開口を閉じている金属箔乃至樹脂フィルムからなるシール部材とから形成されており、該筒状壁の閉じられた空間内に容器内に添加される添加物が収容されているとともに、前記天井壁の内面からはシール部材破断用補助突起が前記シール部材の上面近傍にまで延びており、
前記螺子係合部は、前記筒状壁の外面から水平方向外方に延びている水平壁と、該水平壁の周縁から降下して延びており且つ内面にキャップ保持体との螺子係合用螺条を備えたスカート状側壁とから形成されており、
前記キャップ保持体は、外側環状側壁と、内側環状側壁と、該外側環状側壁の上端と内側環状側壁の上端とを連結する連結壁とから形成されており、
前記外側環状側壁においては、その内面に容器口部外面との螺子係合用の螺条が設けられ且つその外面にキャップ本体との螺子係合用螺条が設けられ、更にその下端には、キャップ本体の旋回による降下を制限するためのストッパー片が、破断可能な弱化部を介して設けられており、
前記内側環状側壁と外側環状側壁とは、その間に容器口部の上方部分が挿入し得る間隔で離間しており、
前記内側環状側壁の下端には、内方フランジが形成されており、該内方フランジの先端部分には、シール部材破断用の鋸歯状突起が上向きに形成されており、前記キャップ保持体の連結壁上面と前記キャップ本体の水平壁下面とには、それぞれ、キャップ保持体に対するキャップ本体の閉栓方向への回転は許容するがキャップ本体の開栓方向への回転はキャップ保持体に伝達するように互いに係合し得るラチェット機構が設けられており、
容器口部に装着されているキャップ保持体にキャップ本体が螺子締結された状態において、
前記キャップ本体の添加物収容部を形成している筒状壁は、前記キャップ保持体の内側環状側壁内に嵌め込まれ、前記シール部材が鋸歯状突起の上端近傍に位置しており、
前記キャップ本体の螺子係合部を形成しているスカート状側壁の下端が前記ストッパー片に当接し、キャップ本体のキャップ保持体に対する降下が制限されているとともに、
前記ストッパー片を引き剥がした状態でキャップ本体を閉栓方向に旋回させていくことにより、該キャップ本体は、キャップ保持体に対して降下し、前記シール部材破断用補助突起と鋸歯状突起との協働作用によりシール部材が破断し、前記添加物が容器内に導入されて容器内容物との混合が行われ、
前記混合が行われた後、キャップ本体を開栓方向に旋回していくと、前記キャップ保持体の連結壁上面と前記キャップ本体の水平壁下面とに設けられているラチェット機構の係合により、キャップ本体とキャップ保持体とが一体となって開栓方向に旋回し、キャップ本体とキャップ保持体とが一体的に容器口部から取り除かれることを特徴とする混合用キャップ。 - 前記内方フランジには、破断されたシール部材を保持するための格子状部材もしくはメッシュ状部材が設けられている請求項1に記載の混合用キャップ。
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