JP4160001B2 - 食器洗浄機 - Google Patents
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Description
しかるに、この方式で水位を検知して給水を停止しても、給水停止時の水量が一定量にならないことが判明してきた。このことを、図9を参照して説明する。洗浄槽12と水位検知ケース62は、水面下で導水管55によって連通している。給水口12aから洗浄槽12に給水された水は、導水管55によって水位検知ケース62に導かれる。導水管55の流路断面積は細く、給水中の洗浄槽12内の水位と水位検知ケース62内の水位が同一にならず、水位差ができてしまう。
図9(1)と(2)の双方とも、水位検知ケース62内の水位y1は同じである。このときに水位検知ケース内の水位スイッチが動作して給水を停止させるものとする。その後に時間が経過して洗浄槽12内の水位xと水位検知ケース62内の水位yが等しくなったときの洗浄槽12内の水位は、(1)と(2)とでは相違することになる。当然に、安定したときの洗浄槽12内の水位は、給水圧が低い(1)の場合よりも給水圧が高い(2)の場合の方が高くなってしまう。水位検知ケース内の水位スイッチが動作した時に給水を停止させる技術では、給水圧が変化すると、洗浄槽12内の洗浄水の水量が一定量にならない。
給水圧は、食器洗浄機の設置場所によって変動する。あるいは、使用時期によっても変動する。設置場所や使用時期によらず、常に一定量の洗浄水を洗浄槽に貯める技術が必要とされている。
洗浄中に泡が発生すると、洗浄水の一部が泡の形成に利用されてしまい、実質的な洗浄水量(洗浄槽の底部に貯められている洗浄水の量をいう)が減少する。洗浄開始後の補水工程では、その減少分を補水する。
特許文献2の技術では、洗浄開始前の給水時間T1と洗浄開始後の補水時間T3の比(T3/T1)を算出し、その比が基準値よりも大きければ多量の泡が発生していると判別し、その比が基準値よりも小さければ多量の泡が発生していないと判断する。
しかし、この技術では、給水中の洗浄槽12と水位検知ケース62の水位は一致せず、水位検知ケース62内の水位が一定になったときに給水や補水を停止しても、給水や補水停止時の水量は一定にならないという問題に対処していない。
本発明では、水位検知ケースと洗浄槽の間には水位差が存在するところ、その水位差は給水圧によって変動することを考慮した上で、洗浄槽に貯められる洗浄水量が給水圧の変動に抗して一定量に管理される技術を実現する。しかも、水位を定量的に測定する装置を必要とせず、所定水位に達したか否かを検知するだけのスイッチを利用して、洗浄水量が一定量に管理される技術を実現する。
本発明では、泡の形成に利用されたために減少した洗浄水を補水して一定量に回復させる際にも、給水圧の変動に抗して一定量に回復する技術を実現する。それによって泡の形成に利用されたために減少した洗浄水量と元々にあった洗浄水量の比率を正確に測定することができ、正確に測定された比率によって泡の形成の有無を正確に判別できる技術を提供する。ここでいう泡の形成の有無とは、その後の洗浄にさしつかえるほどの量の泡が発生しているのか、さしつかえない程度の泡しか発生していないのかを言う。その後の洗浄にさしつかえない程度の泡しか発生していなければ、泡が発生していないという。
本発明の食器洗浄機は、水位検知スイッチが動作するまで洗浄槽に給水する手段と、給水開始から水位検知スイッチが動作するまでの時間T1を計時する手段と、計時された時間T1に伴って単調増加する関係に設定されている時間T2だけさらに洗浄槽に継続して給水する手段と、給水した後に、第1の洗浄工程を実行する手段と、第1の洗浄工程の後に、水位検知スイッチが動作するまで洗浄槽に補水する手段と、補水開始から水位検知スイッチが再度動作するまでの時間T3を計時する手段と、時間T2だけさらに洗浄槽に継続して補水する手段と、(T3+T2)/(T1+T2)の比率が第1基準値以下であるときに、第2の洗浄工程を開始させる手段を備えている。
給水中の洗浄槽内の水位は波うっており、正確な水位を検知することができない。そこで本食器洗浄機では、洗浄槽とは別に設けた水位検知ケースを水面下で連通させている。洗浄槽内の水位が波うっていても水位検知ケース内の水位は安定して上昇する。
給水圧が比較的高くて単位時間当りの給水量が大きい場合、給水中の洗浄槽と水位検知ケースの水位差が大きい。水位検知ケース内の水位が所定水位に上昇して水位検知スイッチが動作した時には、洗浄槽内の水位はそれよりも高くなっている。水位検知スイッチが動作した時に給水を停止しても、その後に水位検知ケース内の水位は上昇する。水位検知スイッチが動作する水位を、洗浄に必要な洗浄槽内の水位よりも低く設定しておくことによって、水位検知スイッチが動作した時に給水を停止すれば洗浄水量が過剰となることを防止できる。
給水圧が比較的低くて単位時間当りの給水量が小さい場合、給水中の洗浄槽と水位検知ケースの水位差は小さい。水位検知ケース内の水位が所定水位に上昇して水位検知スイッチが動作した時に給水を停止しても、その後に水位検知ケース内の水位はあまり上昇しない。水位検知スイッチが動作する水位は、洗浄に必要な洗浄槽内の水位よりも低く設定されているので、水位検知スイッチが動作した時に給水を停止すると、必要な洗浄水量が確保できない。継続して給水する必要がある。
給水開始から水位検知スイッチが動作するまでの時間T1を計時することによって、単位時間当たりの給水量を知ることができ、水位検知スイッチが動作した時の水位検知ケースと洗浄槽の水位差を知ることができる。給水圧が高くて単位時間当りの給水量が大きいほど時間T1は短く、給水圧が低くて単位時間当りの給水量が小さいほど時間T1は長くなる。時間T1が短い場合は、洗浄槽と水位検知ケースの水位差が大きく、時間T1で給水を停止した時に洗浄槽に多量の洗浄水が貯められており、一定量の洗浄水量に調整するのに要する継続給水時間は短くてよい。時間T1が長い場合は、洗浄槽と水位検知ケースの水位差が小さく、時間T1で給水を停止した時には洗浄槽に少量(給水圧が高い場合に比較して)の洗浄水しか貯められておらず、一定量の洗浄水量に調整するのに要する継続給水時間を長く必要とする。
継続給水時間T2を、時間T1に伴って増加する関係に設定しておけば、給水圧の変動に抗して洗浄槽に一定量の洗浄水を給水してから給水停止させることが可能となる。所定水位に達したか否かのみを検知できる水位検知スイッチを利用するだけですみ、水位を定量的に測定する必要がない。
泡の発生の有無を検知するために、特許文献2の技術が開発されている。泡が発生していれば、洗浄水の一部が泡の形成に利用され、実質的な洗浄水量(洗浄槽の底部に貯められている洗浄水の量をいう)が減少している。特許文献2の技術では、泡の有無を検知するために、実質的な洗浄水の減少量を検知する。実質的な洗浄水の減少量を検知するために、補水する。元の水位にまで戻すに要した補水量から、実質的な洗浄水の減少分を検知し、泡の発生量を検知する。
この技術では、元の水位に戻すのに要した補水量を検知する必要がある。水位検知ケースの水位から補水量を検知するためには、水位検知ケースと洗浄槽の間には水位差が存在するという問題や、その水位差は給水圧によって変動するという問題を克服しなければならない。その問題が克服されなければ、元の水位に戻すのに要した正確な補水量がわからない。
当然に泡の形成量が一定であっても、補水時間T3は給水圧に依存して変動する。
補水することによって水位検知ケース内の水位が水位検知スイッチの動作水位に復帰した時にも、洗浄槽と水位検知ケースの間には水位差があるという問題が再び生じる。そのために補水時でも、先に説明した継続給水時間T2だけ継続して補水を続ける。これによって、洗浄開始前の洗浄水量に復帰する。
泡の形成に費やされたために減少した水量は、(T3+T2)/(T1+T2)の比率に比例し、この比率には給水圧が影響しない。給水圧とは無関係に、この比率によって泡の形成の有無を判別することができる。T1+T2は給水量に比例しており。T3+T2は補水量に比例している。給水量と補水量のそれぞれに比例する量を把握するにあたって、洗浄槽を水位検知ケースの間には水位差があるという問題が考慮されており、T1+T2は正確に給水量に比例しており、T3+T2は正確に補水量に比例しているということができる。
この比率を基準値とすれば、洗浄槽内で泡が発生していないのか、あるいは泡が発生しているのかを正確に判定することができる。
本食器洗浄機は、さらに、(T3+T2)/(T1+T2)の比率が第1基準値以上で第2基準値以下であるときに、洗浄槽の排水と給水を実行してから第2の洗浄工程を開始させる手段を備えていることが好ましい。
泡が発生していると、泡が発生していない場合に比べて補水に要する時間T3+T2は長くなる。さらに正確にみると、洗浄槽から溢れるおそれのある程の多量の泡が発生している場合と、泡が発生しているために洗浄工程を続行することはできないものの洗浄槽から溢れる程の量ではない場合とでは、補水に要する時間T3+T2が異なってくる。
したがって、(T3+T2)/(T1+T2)の比率を第2基準値(第1基準値よりも大きい)と比較することによって、洗浄槽から溢れるおそれのある程多量の泡が発生しているのか、泡は発生しているものの洗浄槽から溢れる程の量ではないのかを判定することができる。
(T3+T2)/(T1+T2)の比率が第1基準値以上で第2基準値以下であれば、泡は発生しているが洗浄槽内に収まる程度であり、その後に排水して給水する(すなわち洗浄水を交換する)ことによって、第2の洗浄工程を開始することができる。なおこの交換処理は、1回に限られず、複数回実行するものであってもよい。
本食器洗浄機では、洗浄槽内に発生した泡の量の多少を区別して判定し、泡が発生しているものの比較的少量であれば、洗浄水を交換してその後の洗浄工程を実行する。
本食器洗浄機は、さらに、(T3+T2)/(T1+T2)の比率が第2基準値以上であるときに、洗浄槽の排水と給水を繰返し、洗浄工程を実行し、水位検知スイッチが動作するまで洗浄槽に補水し、補水開始から水位検知スイッチが再度動作するまでの時間T4を計時し、時間T2だけさらに洗浄槽に継続して補水する消泡確認手段と、(T4+T2)/(T1+T2)の比率が第3基準値以下であるときに、洗浄槽の排水と給水を実行してから第2の洗浄工程を開始させる手段と、(T4+T2)/(T1+T2)の比率が第3基準値以上であるときに、(T4+T2)/(T1+T2)の比率が第3基準値以下になるまで消泡確認手段を繰返し動作させる手段を備えていることが好ましい。
(T3+T2)/(T1+T2)の比率が第2基準値以上であれば、泡が洗浄槽から溢れるおそれがあるので消泡処理を実行し、消泡したことを確認する工程を実行する必要がある。排水と給水を繰返すことによって消泡を促進することができる。
泡の程度によっては一度の消泡処理では泡が消えないことがある。泡が消えたか否かを判別する必要がある。そこで、洗浄した後に、水位検知スイッチが動作するまで補水し、時間T2だけさらに補水を継続するともに、水位検知スイッチが動作するまでの補水時間T4を計時することによって泡が消えたか否かを判別することが可能となる。
泡が大量に発生すると、排水と給水を繰返しただけでは十分に消泡できず、(T4+T2)/(T1+T2)の比率が第3基準値以上である場合がある。この場合は、消泡確認工程を再度実行させることによって、消泡を促進する。本食器洗浄機では、洗浄槽内で泡が大量に発生している場合は、第3基準値以下になるまで、消泡確認工程を繰返す。消泡が進行し、(T4+T2)/(T1+T2)が第3基準値以下となれば、洗浄水の交換を行った後に第2の洗浄工程を実行する。なお第3基準値は、第2基準値と同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
(形態1)消泡処理では、「排水工程」と「給水工程」を少なくとも1回ずつ実行し、確認処理では、「給水工程」、「洗浄工程」、「待ち工程」、「補水工程」を少なくとも1回ずつ実行する。
食器洗浄機は、洗浄機本体10によって外枠が構成されている。洗浄機本体10の内部には、洗浄槽12が収容されている。洗浄槽12の前側(図1では左側)には、扉34が取付けられている。扉34の上部には、操作パネル28が設けられている。操作パネル28には、電源スイッチ、スタート/一時停止スイッチ、コース(「標準コース」「念入りコース」等)選択スイッチ等の各種操作スイッチや、報知ランプが備えられており、制御部32に電気的に接続されている。制御部32は、食器洗浄機の各部品の動作を制御する(制御部32のブロック構成については後に詳述する)。
洗浄槽12の背面の下側のエア抜き口12bは、エア抜き管78の一端と繋がっている。エア抜き管78の他端は、後述する排水管56に接続されている。エア抜き管78は、排水管56がサイホンとなって、排水が洗浄槽12に逆流するのを防止する。
水溜め部52には、循環管54、導水管55、排水管56の一端が接続されている。循環管54は、洗浄水を循環させ、その途中には、洗浄ポンプ59が設けられている。循環管54の他端54aは、洗浄槽12の内部に達している。循環管54の他端54aは、回転ノズル58に接続されている。
導水管55の他端には、水位検知ケース62が取付けられている。水位検知ケース62内には、フロート60が配置されている。フロート60の上方には、水位検知スイッチ64が設けられている。水位検知スイッチ64は、制御部32に電気的に接続されている。
排水管56の途中には、排水ポンプ76が設けられている。排水管56の他端56aは、食器洗浄機の外部の排水部74に接続されている。
制御手段2には、操作スイッチ入力部30から各種スイッチ信号が入力される。操作スイッチ入力部30は、操作パネル28に備えられた各種操作スイッチから使用者の操作によって発せられた信号を入力する。制御手段2にはまた、水位検知スイッチ入力部66から水位検知信号が入力される。水位検知スイッチ入力部66は、フロート60が水位検知スイッチ64を押すことによって発せられた水位検知信号を入力する。
継続給水時間決定手段6は、図5に示す継続給水時間T2を記憶している。継続給水時間T2は、最初の給水に要した時間T1に応じて決定されている。継続給水時間決定手段6は、最初の給水時間T1を計時することによって、継続給水時間T2を決定する。
継続給水時間T2は、洗浄水の水量のばらつきを回避して一定量を確保するために設けられた時間である。
給水圧が高くて単位時間当りの給水量が大きい場合は、水位の上昇速度が速く、給水開始から水位検知スイッチ64が動作するまでの時間T1が短い。この場合は、図9(2)に示すように、給水中の洗浄槽12内の水位x2と水位検知ケース62内の水位y1の水位差e2が大きい。水位検知ケース内の水位スイッチが動作した時に給水を停止させると、その後に時間が経過して洗浄槽12内の水位xと水位検知ケース62内の水位yが等しくなったときの洗浄槽12内の水位は、水位y1よりも高くなる。
図5に示すように、水位の上昇速度が速くて、給水開始から水位検知スイッチ64が動作するまでの時間T1が32.5秒以下であれば、水位スイッチが動作した時に給水を停止させ、継続給水時間をゼロとする。継続給水時間をゼロとしても、時間が経過して洗浄槽12内の水位xと水位検知ケース62内の水位yが等しくなったときの洗浄槽12内の水位は、水位y1よりも高くなる。
給水圧が低くて単位時間当りの給水量が小さい場合は、水位の上昇速度が遅く、給水開始から水位検知スイッチ64が動作するまでの時間T1が長い。この場合は、図9(1)に示すように、給水中の洗浄槽12内の水位x1と水位検知ケース62内の水位y1の水位差e1が小さい。水位検知ケース内の水位スイッチが動作した時に給水を停止させると、その後に時間が経過して洗浄槽12内の水位xと水位検知ケース62内の水位yが等しくなったときの洗浄槽12内の水位は、水位y1にほぼ等しい。これでは、水量が不足する。
図5に示すように、水位の上昇速度が遅くて、給水開始から水位検知スイッチ64が動作するまでの時間T1が143.3秒以上であれば、水位スイッチが動作した時に給水を停止させず、それからさらに2.8秒間、給水を継続する。2.8秒間だけ継続給水してから給水を停止すると、その後に時間が経過して洗浄槽12内水位xと水位検知ケース62内の水位yが等しくなったときの洗浄槽12内の水位は水位y1よりも高くなり、給水圧が高い場合に説明した水位に等しくなる。
図5に示すように、本実施例では、給水開始から水位検知スイッチ64が動作するまでの時間T1を5段階で区分している。継続給水時間T2は時間T1に依存しており、時間T1が長いほど継続給水時間T2も長く、時間T1が短いほど継続給水時間T2も短い関係に設定されている。継続給水時間T2は、実験によって決定されており、継続給水時間だけ継続給水してから給水を停止すると、その後に時間が経過して洗浄槽12の水位と水位検知ケース62の水位が等しくなったときの洗浄槽12の水位は、給水時間T1の長短にかかわらず、一定水位に調整する時間に設定されている。
図5のように、給水開始から水位検知スイッチ64が動作するまでの時間T1が長いほど継続給水時間T2も長く、時間T1が短いほど継続給水時間T2も短い関係に設定しておくと、給水圧の高低にかかわらず、一定水位に調整することができる。
図6に示すように、給水時間T1と継続給水時間T2の関係を関数で記憶しておいてもよい。また給水時間T1は給水圧に依存し、継続給水時間T2も給水圧に依存するから、給水時間T1から給水圧を推定する関数と、給水圧から継続給水時間T2を計算する関数を記憶しておいてもよい。
図7のタイミングチャートに示すように、「洗浄処理」では、泡の発生状態によって動作態様が異なる(詳細は後述する)。
網掛けされた部分は、各工程において作動する部品を表している。その下には各工程における所要時間が示されている。
最初に使用者のスイッチ操作によって、操作スイッチ入力部30から運転スタート信号が制御手段2に入力される。これにより「排水工程1」が開始され、駆動手段4によって排水ポンプ76が始動される(ステップS102)。図7に示すように、約40秒後に、排水ポンプ76が停止され(図3のステップS104)、「排水工程1」が終了する。
給水が継続されると、洗浄槽12内の水位が上昇し、水位検知ケース62内のフロート60が上昇する。フロート60の上端が水位検知スイッチ64に当たると、水位検知スイッチ64がONする(ステップS108でYES)。すると、その水位検知信号が、水位検知スイッチ入力部66から、継続給水時間決定手段6と泡レベル判定手段8に送られる。
継続給水時間決定手段6と泡レベル判定手段8は、水位検知信号を受け取ると、給水時間T1を計時する(ステップS109)。
継続給水時間決定手段6は、給水時間T1から継続給水時間T2を決定する(ステップS110)。図5に示すように、計時した給水時間T1に応じて継続給水時間T2を決定する。
決定された継続給水時間T2は、制御手段2と泡レベル判定手段8に送られる。制御手段2が継続給水時間T2を受け取ると、駆動手段4に駆動信号が送られ、洗浄槽12内へ継続給水時間T2だけ、給水が継続される(ステップS112)。これにより、洗浄に必要十分な水量が確保される。
継続給水時間T2が経過した時点で給水弁84が閉じられる(ステップS114)。これにより、「給水工程1」が終了する。また泡レベル判定手段8は、計時した給水時間T1と、継続給水時間決定手段6から入力された継続給水時間T2を記憶する(ステップS116)。
専用洗剤が使用されていても生卵等が付着した食器が洗浄された場合や、台所用中性洗剤が誤投入されている場合は、洗浄ポンプ59の駆動によって、洗浄槽内で水と洗剤が攪拌されて泡が発生し、水位が低下している。水位が低下するのは、洗浄水の一部が泡の形成に利用されて洗浄水が減少するためである。このように泡が発生した場合のために、図7に示す「待ち工程1」において洗浄ポンプ59を一時停止する。すると、洗浄槽12と水位検知ケース62の水位の不均衡によって、洗浄槽12から水位検知ケース62へ泡と洗浄水が流入する。10秒程度で均衡水位を回復することができるため(図3のステップS122)、その時点で給水弁84を開き(ステップS124)、図7に示す「補水工程1」を開始する。同時にタイマ手段9から泡レベル判定手段8に計時信号が送られ、泡レベル判定手段8が補水時間T3の計時を開始する。
洗浄槽12の水位が上昇し水位検知スイッチ64がONするまで補水が継続されると(図3のステップS126)、補水時間T3を計時する(ステップS128)。その後、継続給水時間T2だけ給水が継続された後(ステップS130)、給水弁84が閉じられる(ステップS132)。これにより、図7に示す「補水工程1」が終了する。
図7に、消泡処理と確認処理の詳細が示されている。消泡処理では、洗浄水の入替えが行われる。消泡処理の「排水工程2」は泡を排出することを目的とし、「給水工程2」と「排水工程3」は、洗浄槽内の残泡を希釈して排出することを目的とする。確認処理では、泡が消えたか否かの確認が行われる。確認処理の「給水工程3」と「洗浄工程4」は残留洗剤で泡を生成しておいてから消泡することを目的として行われ、「待ち工程4」と「補水工程4」は、泡が消えたか否かの判定をすることを目的として行われる。
図4のステップS142で比率r2=(補水時間T4+継続給水時間T2)/(給水時間T1+継続給水時間T2)を計算して、比率r2が0.10以上であれば(ステップS142でNO)、泡が残っているため、ステップS138に戻って消泡処理と確認処理を繰返す。消泡処理と確認処理は比率r2が0.10未満となるまで繰返され、その実行回数がカウントされる。
一方、比率r2が0.10未満であれば(ステップS142でYES)、泡が消えているため、ステップS144に移行して消泡仕上処理を実行する(ステップS144)。図7に示すように、消泡仕上処理では、「排水工程5」、「給水工程5」、「排水工程6」、「給水工程6」が実行される。
その後、ステップS152において洗浄ポンプ76が駆動され、図7に示す「洗浄工程7」が900秒継続された後、ステップS154で洗浄ポンプが停止され、「すすぎ処理1」へ移行する(ステップS156)。
また、洗浄に必要十分な水量を確保した後も、洗浄工程において正常状態、軽度のエア噛み状態、泡漏れ状態を区別して判定する。この判定では、泡の発生量に相当する補水時間と継続給水時間を共に利用するために、泡の形成量を正確に判定することができる。判定の結果、軽度のエア噛み状態と泡漏れ状態では消泡処理と確認処理の実行回数を変える。そして泡漏れ状態では、比率r2が所定値以下になるまで消泡処理と確認処理を繰り返す。これにより、軽度のエア噛み状態では、消泡処理と確認処理を1回実行するだけで泡が除去されて、洗浄コストや洗浄に要する資源が余分に消費されることが防止される一方、泡漏れ状態では、エア噛みしないだけの泡の量になるまで十分に消泡処理と確認処理が繰返されて泡が除去される。
図8は、第2実施例の「洗浄処理」における「補水工程1」より後の手順を示すフローチャートである。第2実施例では、「補水工程1」までは第1実施例と同様に実施されるため、図3のステップS102からステップS132までの処理が実行される。以下では、それ以降の処理について説明する。
この場合はさらにステップS238において、比率r1が0.10を超えるか否かが判定される。超えないと判定された場合(ステップS238でYES)は、泡が発生しているが、軽度のエア噛みの状態であるため、ステップS240でエラー1を表示した後、ステップS248で消泡仕上処理を実行する。
一方、ステップS238でNOと判定された場合は、泡が発生しており、泡漏れする状態であるため、ステップS242に移行して、消泡処理と確認処理を実行する。比率r2=(補水時間T4+継続給水時間T2)/(給水時間T1+継続給水時間T2)を計算して、比率r2が0.10以上であれば(図8のステップS242でNO)、泡が残っているため、ステップS138に戻って消泡処理と確認処理を繰返す。消泡処理と確認処理は比率r2が0.10未満となるまで繰返される(ステップS244)。
比率r2が0.10未満となれば(ステップS244でYES)、泡が消えているため、ステップS246でエラー2を表示した後、ステップS248に移行して消泡仕上処理を実行する。
その後、ステップS152において洗浄ポンプ76が駆動され、図7に示す「洗浄工程7」が900秒継続された後、ステップS154で洗浄ポンプが停止され、「すすぎ処理1」へ移行する(ステップS156)。
・軽度のエア噛み状態や泡漏れ状態と判定された場合のエラー表示は、ランプ光、ブザー音、振動等を発生させるものによって行うことができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
4 :駆動手段、
6 :継続給水時間決定手段、
8 :泡レベル判定手段、
9 :タイマ手段、
12 :洗浄槽、
12a:給水口、
32 :制御部、
55 :導水管、
59 :洗浄ポンプ、
60 :フロート、
62 :水位検知ケース、
64 :水位検知スイッチ、
76 :排水ポンプ
Claims (3)
- 水位検知スイッチを備えている水位検知ケースと洗浄槽が連通しており、洗浄槽に供給した水が水位検知ケースに導かれる食器洗浄機であり、
水位検知スイッチが動作するまで洗浄槽に給水する手段と、
給水開始から水位検知スイッチが動作するまでの時間T1を計時する手段と、
計時された時間T1に伴って増加する関係に設定されている時間T2だけさらに洗浄槽に継続して給水する手段と、
給水した後に、第1の洗浄工程を実行する手段と、
第1の洗浄工程の後に、水位検知スイッチが動作するまで洗浄槽に補水する手段と、
補水開始から水位検知スイッチが再度動作するまでの時間T3を計時する手段と、
前記時間T2だけさらに洗浄槽に継続して補水する手段と、
(T3+T2)/(T1+T2)の比率が第1基準値以下であるときに、第2の洗浄工程を開始させる手段と、
を備えている食器洗浄機。 - 前記(T3+T2)/(T1+T2)の比率が第1基準値以上で第2基準値以下であるときに、洗浄槽の排水と給水を実行してから第2の洗浄工程を開始させる手段を備えている請求項1の食器洗浄機。
- 前記(T3+T2)/(T1+T2)の比率が第2基準値以上であるときに、洗浄槽の排水と給水を繰返し、洗浄工程を実行し、水位検知スイッチが動作するまで洗浄槽に補水し、補水開始から水位検知スイッチが再度動作するまでの時間T4を計時し、前記時間T2だけさらに洗浄槽に継続して補水する消泡確認手段と、
(T4+T2)/(T1+T2)の比率が第3基準値以下であるときに、洗浄槽の排水と給水を実行してから第2の洗浄工程を開始させる手段と、
(T4+T2)/(T1+T2)の比率が第3基準値以上であるときに、(T4+T2)/(T1+T2)の比率が第3基準値以下になるまで前記消泡確認手段を繰返し動作させる手段を備えている請求項2の食器洗浄機。
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