JP4166372B2 - 浴槽 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、別体に形成したエプロンが取付けられる浴槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、別体に形成したエプロンの浴槽への取付けは、浴槽の下部又は脚部に取付けた支持具などによってエプロンの下部が支持され、エプロンの上部は、図4(a)に示すように、浴槽1の上縁面1bの下面に固定した弾性体からなる凹状の嵌合体13にエプロン12の上端部を嵌入する構造、あるいは図4(b)に示すように、上部に凹部状の把手部14aが形成されこの把手部14aの後方側に位置させてばね金具15を固定したエプロン14の上端部を、浴槽1の上縁面1b下面内に挿入する構造が知られている(例えば、実開平4−138387号公報参照)。
【0003】
又、浴槽内での入浴者が起き上がるときや浴槽から出るときに、エプロンに設けた凹部に指先を入れて掴むことができるようにした図5に示す浴槽1においては、エプロン16の凹部16a上に設けた当接片16bを浴槽1の上縁面垂下部1cの裏面に当接させ、当接片16bと上縁面垂下部1c裏面とをパッキン材17でシールする構造が採られている。
【0004】
しかしながら、前者の図4(a)及び(b)に示したものは、エプロン12又は14の取外しや取付けなどの脱着作業を繰り返すと、嵌合体13が剥がれたりばね金具15が変形して、エプロン12又は14の取付け後においてエプロンにがたつきが発生するという問題と、嵌合体13やばね金具15などの構成部品を必要として部品コストの増加とともにこれらの取付け作業により浴槽製作の手間がかかるという問題を有していた。
【0005】
また、後者の図5に示したものにおいては、エプロン16の当接片16bと浴槽1の上縁面垂下部1c間をパッキン材17でシールしているため、エプロン16の凹部16aに指先を入れ浴槽1の上縁面1b前端部を掴む動作の繰り返しによりパッキン材17が擦り減り、結果としてエプロンにがたつきが発生するという問題を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、浴槽内での入浴者の起き上がり動作や浴槽から出る動作などがしやすいとともに、エプロンの取付け作業が容易で取付け後のがたつきが少ない浴槽を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次のものに関する。
(1)浴槽の上縁面垂下部の裏面にエプロンの前面上端が当接して取付けられる浴槽であって、このエプロンの前面上部に、上記浴槽の側壁方向に凹陥し前面を開口する凹部が設けられ、この凹部の裏面側が、その先端にリブを有し、このリブが上記側壁の外面に当接されていることを特徴とする浴槽。
(2)エプロンの凹部が、浴槽の側壁の外面と当接される部分の前方側に中空部が形成されたものである上記(1)に記載の浴槽。
(3)エプロンが、浴槽の長辺側と短辺側との側面を覆って取付けられたものである上記(1)又は上記(2)に記載の浴槽。
【0008】
【発明の実施の形態】
エプロンは、通常、FRPなどの成形材料や合成樹脂の射出成形などにより成形するが、凹部の浴槽側壁の外面と当接される部分の前方側に中空部を備える形状に形成する場合は、HIポリスチレン(ハイインパクトポリスチレン)、ポリプロピレン樹脂又はポリエチレン樹脂などの成形材料によるブロー成形を用いて成形し、上記凹部の中空部に加えてエプロン前面側にも2重壁とした中空部を設ける形状として、浴槽に取付けるエプロンとしての強度や保温性も確保できるようにする。
エプロン前面上部の前面を開口する凹部は、入浴者が浴槽内で起き上がるときや浴槽から出るときに凹部内に指先を入れて掴まりやすいように、エプロン幅方向の左右両端近くまで浴槽の上縁面垂下部と略平行となるように走設して形成する。なお、凹部裏面の浴槽側壁の外面に当接する部分は必ずしも凹部裏面側の幅方向の全体ではなく、凹部裏面側の幅方向の複数箇所が浴槽の側壁外面に当接するようにしてもよく、又、凹部裏面が直接浴槽の側壁外面に当接するものだけでなく、例えば、凹部裏面側にリブを突出して形成し、このリブが浴槽の側壁外面に当接する構造としてもよい。
【0009】
エプロンに設けられる前方が開口される凹部の内周面の形状は、エプロンを浴槽に取付けた状態でこの凹部に流れ込んだ水がそのまま排出されるように、凹部内周面の上面から側面及び側面から下面へと傾斜又は湾曲して形成される。
【0010】
エプロンの上端には、浴槽の上縁面垂下部内に差し込んでこの上縁面垂下部裏面側への当接部となる前面上端を有する形状に形成され、又、エプロンの下端には、浴槽下部に取付けられた支持具にねじなどで取付けるための取付部を有する形状に形成される。
【0011】
一方、上記エプロンを取付ける浴槽は、FRPなどの成形材料や合成樹脂の射出成形などにより、側壁の上端に連続する上縁面、上縁面の外端に垂下する上縁面垂下部を有する形状に別成形により形成され、この浴槽の側壁外面側の側面の一側面、二側面を覆うようにエプロンが取付けられる。
【0012】
【実施例】
以下に、本発明に係る浴槽の実施例について、図1乃至図3を参照して説明する。
【0013】
(実施例1)
図1(a)は本発明の実施例による浴槽の斜視図、図1(b)は図1(a)に示す浴槽の要部縦断面図で、図において、HIポリスチレン(ハイインパクトポリスチレン)を用いて成形したエプロン2は、上端に浴槽1の上縁面垂下部1cの裏面側に当接される部分となる前面上端2bを備え、この下部には浴槽1の側壁1a方向に凹陥して突出し前面を開口する凹部2aが、浴槽1の上縁面垂下部1cと平行となるようにエプロン2の幅方向の左右両端近くまで走設して形成されており、浴槽1の底面リブ1fに取付けられた支持具3にねじ又はプッシュリベットなどで固定してエプロン2を支持するための取付部となる下端2eを有する形状に形成されている。なお、エプロン2の凹部2aの深さは、エプロン2上端の前面上端2b部分を浴槽1の上縁面垂下部1c内に差し込んだとき、凹部2aの裏面側が浴槽1の側壁1aの外面に当接する寸法に形成されている。
そして、このエプロン2は、エプロン2上端の前面上端2b部分を浴槽1の上縁面垂下部1c内に差し込んだ際、凹部2aの裏面側が浴槽1の側壁1aの外面に当接し、エプロン2の下端2eを支持具3に固定することにより、凹部2a裏面側が支点となってエプロン2上端の前面上端2bが浴槽1の上縁面垂下部1c裏面側に突き当たって当接するので、エプロン2上端と浴槽1の上縁面垂下部1c部分とのがたつきが防止される。
【0014】
(実施例2)
図2(a)に示すように、前面を開口した凹部2aの前面上部に突出して、浴槽1の上縁面垂下部1cの下端が当接されるように段部2cを形成した形状のエプロン2とし、エプロン2上端の前面上端2b部分を浴槽1の上縁面垂下部1c内に差し込んだとき、浴槽1の上縁面垂下部1c裏面にエプロン2の前面上端2bが当接し、凹部2aの裏面側が浴槽1の側壁1aの外面に当接するとともに、浴槽1の上縁面垂下部1cの下端が段部2cの上面に突き当たって当接することで段部2cが上縁面垂下部1c下端との隙間を塞ぐことにより、凹部2aに指先を入れて浴槽1の上縁面1b前端部を掴んだ際のエプロン2のがたつきがより防止できるようにした。
【0015】
(実施例3)
実施例1及び実施例2は、凹部2aの裏面側が浴槽1の側壁1aの外面に直接当接する例を示したが、これに限らず図2(b)に示すように、エプロン2における凹部2aの裏面側中央の先端にリブ2dを突出して形成した形状のエプロン2とし、この凹部2a裏面側のリブ2d部分が浴槽1の側壁1aの外面に当接されることで、リブ2dが浴槽1の上縁面垂下部1c裏面側と浴槽1の側壁1aとの隙間を塞いでエプロン2のがたつきを防止するようにした。
【0016】
(実施例4)
図3に示す実施例では、HIポリスチレンのブロー成形によりエプロン2を成形するようにし、凹部2a裏面側の浴槽1の側壁1aの外面と当接される部分の前方側に中空部2fを有する形状とするとともに、エプロンとしての強度や保温性も確保できるようにエプロン2の前面上端2b部分及びエプロン面部分にもそれぞれ中空部2fを有する形状に形成して、凹部2a裏面側の浴槽1の側壁1aの外面と当接される部分の前方側に設けた中空部2fによって、凹部2a裏面側を浴槽1の側壁1a外面に当接するように押付けたときに中空部2fの部分が少し凹んで変形することにより浴槽1の側壁1a外面にエプロン2がぴったりと押付けられて、エプロンをがたつくことなく確実に浴槽に取付けられるようにした。
【0017】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明による浴槽によれば、浴槽の上縁面垂下部の裏面にエプロンの前面上端が当接するとともに、エプロンの前面上部に設けられ浴槽の側壁方向に凹陥して前面を開口する凹部の裏面側が浴槽の側壁の外面に当接されるようにしたので、前面を開口する凹部に指先を入れて浴槽内での入浴者の起き上がりの際や浴槽から出る際などの取っ手として使用でき、又、エプロンの前面上端が浴槽の上縁面垂下部の裏面に当接されるとともに、前面を開口する凹部の裏面側も浴槽の側壁の外面に当接されるので、他の構成部品を要することなくエプロンの取付け作業が容易で取付け後のがたつきが少ない浴槽となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施例による浴槽の斜視図、(b)は(a)に示す浴槽の要部縦断面図である。
【図2】(a)及び(b)はそれぞれ、図1(b)とは別の第2実施例及び第3実施例によるエプロンを取付けた浴槽の要部縦断面図である。
【図3】本発明の第4実施例によるエプロンを取付けた浴槽の要部縦断面図である。
【図4】(a)及び(b)はそれぞれ従来例による浴槽の要部縦断面図である。
【図5】図4とは別の従来例による浴槽の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1.浴槽 1a.側壁
1b.上縁面 1c.上縁面垂下部
1d.短辺側 1e.長辺側
1f.底面リブ 2.エプロン
2a.凹部 2b.前面上端
2c.段部 2d.リブ
2e.下端 2f.中空部
3.支持具 12.エプロン
13.嵌合体 14.エプロン
14a.把手部(凹部) 14b.上端部(嵌入部)
15.ばね金具 16.エプロン
16a.凹部 16b.当接片
17.パッキン材

Claims (3)

  1. 浴槽の上縁面垂下部の裏面にエプロンの前面上端が当接して取付けられる浴槽であって、このエプロンの前面上部に、上記浴槽の側壁方向に凹陥し前面を開口する凹部が設けられ、この凹部の裏面側が、その先端にリブを有し、このリブが上記側壁の外面に当接されていることを特徴とする浴槽。
  2. エプロンの凹部が、浴槽の側壁の外面と当接される部分の前方側に中空部が形成されたものである請求項1に記載の浴槽。
  3. エプロンが、浴槽の長辺側と短辺側との側面を覆って取付けられたものである請求項1又は2に記載の浴槽。
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