JP4166564B2 - おしゃれ着用洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、おしゃれ着用洗浄剤組成物、及びおしゃれ着の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
おしゃれ着の洗浄における所有者の要求は多岐にわたり高く、洗浄力は元より、洗浄操作による被洗浄物の型崩れ、色合い、風合い等の変化がないこと、洗浄後の匂いといった点の要求が高い。
【0003】
これらの要求に応えるために、洗濯機においては、低攪拌力のおしゃれ着用洗濯コースが開発され、洗濯補助具として、洗濯ネットが開発されている。また、つけこみ洗いや、押し洗いといった手洗いが行われている。このように、被洗浄物の型崩れを起こしにくい低機械力の洗濯条件で洗浄力を向上させることが課題となっている。
【0004】
洗浄処理後の脱水、乾燥方法によっても、被洗浄物の型崩れ(特にしわ、縮み)が発生するため、取り扱いに注意を必要とする。また、脱水を行わずに陰干しによる乾燥が型崩れ防止には有効であるが、乾燥までに長時間を要するために、残留する水道水中の塩素イオンの増加に伴う被洗浄物の褪色の問題や、洗浄が不充分であれば匂いの問題があった。
【0005】
おしゃれ着の洗浄に用いる水は、風呂の残り湯や井戸水を用いることは極めて稀であり、一般には水道水を用いる。水道水には衛生面から次亜塩素酸イオンが使用されており、水道水の管理法令では利用者末端で有効塩素が0.1ppm以上残留することとされている。この残留塩素により、着色した被洗浄物の褪色が問題となっている。
【0006】
これらの問題に対して洗浄剤組成物としては、特定のアミノ変性シリコーンアミドを用いた衣類の縮み防止性に優れた洗浄剤(例えば、特許文献1、2、3参照)、特定の非イオン性界面活性剤の組合せとアルカノールアミンを含有する褪色防止性に優れた洗浄剤(例えば、特許文献4参照)、非イオン性界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤を含有する洗浄剤による縮み及びしわを防止した洗浄方法(例えば、特許文献5参照)、非イオン性界面活性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤と繊維保護剤で洗浄した後にシリコーンを含有する水性仕上げ剤で処理する型崩れ、しわ、縮みを防止した洗浄方法(例えば、特許文献6参照)等が知られている。これらの技術は部分的には使用者の要求を満たすが、課題として挙げる全ての問題を解決するわけではない。また、これらの技術を組み合わせても使用者の要求を十分に満足させることはできない。
【0007】
【特許文献1】
特開平3−207798号公報
【特許文献2】
特開平5−239493号公報
【特許文献3】
特開平9−67594号公報
【特許文献4】
特開平11−241092号公報
【特許文献5】
特表2001−526741号公報
【特許文献6】
特開平10−158693号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、水道水を用いたおしゃれ着の洗浄における、褪色防止効果が高く、被洗浄物の変形・変質防止効果が高いおしゃれ着用洗浄剤組成物、及びおしゃれ着の洗浄方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)非イオン性界面活性剤、(b)モノエタノールアミン、(c)分子量100〜500のカルボン酸、及び(d)アミノ変性シリコーンを含有する、JIS K3362:1998記載の方法による20℃における0.1質量%水溶液のpHが6〜8である、おしゃれ着用洗浄剤組成物、並びに水道水に、このおしゃれ着用洗浄剤組成物を0.05〜0.5質量%溶解させた洗浄剤水溶液を、被洗浄物1質量部に対して、5〜20質量部用いて洗浄するおしゃれ着の洗浄方法に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
[おしゃれ着用洗浄剤組成物]
本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物は、上記(a)成分、(b)成分、(c)成分、及び(d)成分を含有し、被洗浄物の変形・変質防止の点で、JIS K3362:1998記載の方法による20℃における0.1質量%水溶液のpHが6〜8であり、pH6.5〜8が好ましく、7〜7.8がより好ましく、7〜7.6が更に好ましい。
【0011】
本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物は、錠剤、粉末、ペースト、液体等のいずれの形態でも良いが、溶解性の点で液体が好ましい。本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物が液体である場合、20℃における粘度は、取り扱いの容易さの点で5〜400mPa・sが好ましく、10〜100mPa・sがより好ましく、10〜50mPa・sが更に好ましい。粘度調整剤によりこのような範囲になるように調整することが好ましい。なお、これらの粘度は、B型粘度計((株)東京計器製、VISCOMETER MODEL DVM-B)を用い、回転数60r/min、測定時間60秒の条件で測定されたものである。
【0012】
粘度調整剤としては、減粘剤としてエタノール、メタノール、プロパノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール等の炭素数1〜4の低級アルコール、トルエンスルホン酸(塩)、キシレンスルホン酸(塩)等を用いることができ、増粘剤として水溶性高分子、無機電解質を用いることができる。水溶性高分子としては、ポリマレイン酸、ポリイタコン酸、ビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共重合物、ポリプロピレングリコール(分子量100〜1000)等が挙げられる。無機電解質としては、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム等が挙げられる。
【0013】
本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物が液体である場合、保存安定性向上の点で溶存酸素濃度を5ppm以下にすることが好ましく、3ppm以下がより好ましく、1ppm以下が更に好ましい。組成物中の溶存酸素を低下させるために、配合時や貯蔵時に配合槽や貯槽を減圧しても良いし、気体透過性・液体不透過性の隔膜の片側に組成物を流し、他の側を減圧することにより溶存酸素を低下させても良いし、チッソガス等の不活性ガスにより置換しても良い。
【0014】
[(a)成分]
本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物は(a)成分として、非イオン性界面活性剤を含有する。組成物中の(a)成分の含有量は、被洗浄物の変形・変質防止、洗浄性能、溶解性の点で、10〜60質量%が好ましく、12〜50質量%がより好ましく、14〜48質量%が更に好ましく、16〜45質量%が特に好ましい。
【0015】
非イオン性界面活性剤としては、炭素数8〜20の脂肪族アルコール、炭素数10〜22の脂肪酸及びそのアルキルエステル、炭素数8〜20の脂肪族アミン等の、非共有電子対を持つ原子を1つ以上有する化合物にエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを常法に従い付加させたもの、糖由来のポリオールを親水基とするもの、アミンオキサイドあるいは脂肪酸アミド系のもの等が挙げられる。中でも、洗浄性能や経済性の点でポリアルキレングリコールアルキル又はアルケニルエーテルが好ましく、一般式(III)又は(IV)で表される非イオン性界面活性剤から選ばれるものがより好ましく、一般式(III)で表される非イオン性界面活性剤が更に好ましい。
【0016】
11O(EO)pH (III)
[式中、R11は平均炭素数8〜20、好ましくは10〜18の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基又はアルケニル基を示す。EOはエチレンオキシ基であり、pはエチレンオキサイドの平均付加モル数を示す2〜20の数である。]
12O(EO)q/(PO)rH (IV)
[式中、R12は平均炭素数8〜20、好ましくは10〜18の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基又はアルケニル基を示す。EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基を示す。qはエチレンオキサイドの平均付加モル数を示す5〜15の数、rはプロピレンオキサイドの平均付加モル数を示す1〜5の数である。EOとPOはランダム付加又はEOを付加した後、POを付加してもよく、またその逆のようなブロック付加体でもよい。]
一般式(IV)で表される非イオン性界面活性剤の中で、特に一般式(IV−1)で表される非イオン性界面活性剤を用いることで、エリ・そで口汚れに対する高洗浄力を得ることができる。
【0017】
13O(EO)s(PO)t(EO)uH (IV−1)
[式中、R13は炭素数8〜20の直鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、EO及びPOは前記の意味を示す。s、t及びuはそれぞれエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイドの平均付加モル数を示し、s>0、t=1〜4、u>0、s+t+u=6〜14、s+u=5〜12であり、好ましくはs+t+u=7〜14、s+u=6〜12、t=1〜2である。]
非イオン性界面活性剤としては、上記に示したもの以外に、一般式(V)で表されるアルキル多糖界面活性剤、また、一般式(VI)で表されるアミンオキサイド、更に脂肪酸アルカノールアミド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド等が使用できる。
【0018】
14−(OR15vw (V)
[式中、R14は直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基、又はアルキルフェニル基、R15は炭素数2〜4のアルキレン基、Gは炭素数5又は6の還元糖に由来する残基、vは平均値0〜6の数、wは平均値1〜10の数を示す。]
【0019】
【化5】
Figure 0004166564
【0020】
[式中、R16は平均炭素数8〜20、好ましくは12〜18の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基又はアルケニル基、あるいはR19C(=O)NH(CH2z−(R19は平均炭素数8〜20、好ましくは12〜18のアルキル基又はアルケニル基、zは1〜5の数である)で示される基である。またR17及びR18は、それぞれメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基である。]
[(b)成分]
本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物は、(b)成分としてモノエタノールアミンを含有する。組成物中の(b)成分の含有量は、被洗浄物の変形・変質防止、褪色防止の点で、0.1〜10質量%が好ましく、0.2〜8質量%がより好ましく、0.4〜6質量%が更に好ましく、0.6〜4質量%が特に好ましい。
【0021】
[(c)成分]
本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物は、(c)成分として分子量100〜500のカルボン酸を含有する。組成物中の(c)成分の含有量は、被洗浄物の変形・変質防止、褪色防止の点で、0.1〜10質量%が好ましく、0.2〜8質量%がより好ましく、0.4〜6質量%が更に好ましく、0.6〜4質量%が特に好ましい。
【0022】
被洗浄物の変形・変質防止、褪色防止の点で、(b)成分と(c)成分の質量比は、2/1〜1/2が好ましく、10/6〜6/10がより好ましく、10/8〜8/10が更に好ましい。
【0023】
被洗浄物の変形・変質防止、褪色防止の点で、(c)成分の分子量は100〜400が好ましく、100〜250がより好ましい。
【0024】
(c)成分としては、アスパラギン酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、イミノ二酢酸から選ばれる1種以上が好ましく、中でもクエン酸が好ましい。
【0025】
[(d)成分]
本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物は(d)成分としてアミノ変性シリコーンを含有する。組成物中の(d)成分の含有量は、被洗浄物の変形・変質防止、褪色防止の点で、0.1〜10質量%が好ましく、0.2〜5質量%がより好ましく、0.3〜3質量%が更に好ましい。
【0026】
(d)成分としては、ジメチルポリシロキサンのメチル基の一部をアミノ基を含む有機基に置換した構造である化合物等が挙げられる。中でも一般式(I)又は(II)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種が好ましく、特に一般式(II)で表される化合物が好ましい。
【0027】
【化6】
Figure 0004166564
【0028】
[式中、
R:炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を示し、メチル基が好ましい。
1:炭素数1〜4のアルキル基を示し、複数個のR1は同一でも異なっていてもよく、メチル基が好ましい。
【0029】
【化7】
Figure 0004166564
【0030】
cは1〜6、好ましくは2〜4の整数、dは0〜30、好ましくは1〜30、より好ましくは1〜10の数、R4は炭素数6〜18のアルキル基を示す。
m,n:化合物の分子量が2000〜150000、アミン当量が1000〜20000になるような数である。]
【0031】
【化8】
Figure 0004166564
【0032】
[式中、
R:前記と同じ意味を示す。
炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を示す。
5:炭素数1〜4のアルキル基を示し、複数個のR5は同一でも異なっていてもよい。
D:下記(イ)で表される基、又は(イ)及び(ロ)で表される基であり、後者の場合、D中の(ロ)の割合は50モル%以下である。
【0033】
【化9】
Figure 0004166564
【0034】
(ここで、a、b及びR5は前記と同じ意味を示し、R6は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、hは1〜6の数、iは1〜20の数、jは0〜20の数、R7は炭素数1〜18のアルキル基を示す。)
E:−(CH2a−O−(C24O)x−(C36O)y−R8又は−R5で示される基である。ここで、a及びR5は前記と同じ意味を示し、R8は炭素数1〜10のアルキル基、xは1〜20の数、yは0〜20の数を示す。
e,f,g:eは100〜600の数、f及びgは、e:f=100:1〜10:1、且つf:g=1:10〜10:1となる数である。]
[その他成分]
本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物は、被洗浄物の変質防止の点で、蛍光増白剤を実質的に含有しないことが好ましい。蛍光増白剤としては、ビフェニル型、アミノスチルベン型等が挙げられる。
【0035】
本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物は、被洗浄物の変質防止の点で、酵素を実質的に含有しないことが好ましい。酵素としては、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ等が挙げられる。
【0036】
本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物が液体である場合、水を含有することが好ましい。組成物中の水の含有量は、溶解性、取り扱いの容易性の点で、50〜88質量%が好ましく、55〜86質量%がより好ましく、60〜84質量%が更に好ましく、65〜80質量%が特に好ましい。
【0037】
本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物は、(a)成分の非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤を含有しても良い。これらの界面活性剤としては、JIS K3362:1998に記載されている、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。本発明の組成物中の界面活性剤総量は、被洗浄物の変形・変質防止、洗浄性能、溶解性の点で、10〜60質量%であることが好ましい。また、(a)成分の含有量が、界面活性剤総量の50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上がより好ましく、90質量%以上が更に好ましい。
【0038】
本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物が液体である場合、洗浄性能、液物性の点で親水性溶剤(以下(e)成分という)を含有することが好ましい。(e)成分の含有量は、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%が更に好ましく、1〜5質量%が特に好ましい。
【0039】
(e)成分としては、一般式(VII)で表される化合物、分子量400〜5000のポリアルキレングリコール、炭素数1〜4の低級アルコールから選ばれる1種以上が好ましい。
【0040】
9O{(C24O)m1(C36O)m2}H (VII)
[式中、R9は炭素数1〜8のアルキル基又はアリール基、m1及びm2は各々0〜6の数であり、両者が同時に0になることはなく、{ }内はm1及びm2が0より大きいときに、オキシエチレン基とオキシプロピレン基がランダム状及び/又はブロック状に結合しているポリオキシアルキレン鎖である。]
一般式(VII)で表される化合物の具体例としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル等を挙げることができる。
【0041】
分子量400〜5000のポリアルキレングリコールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられ、中でもポリエチレングリコールが好ましい。また洗浄性能、液物性の点で、分子量500〜4000のものが好ましく、600〜3000のものがより好ましい。
【0042】
炭素数1〜4の低級アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール等を挙げることができる。これらの中でも、好ましくはエタノール、プロピレングリコールである。
【0043】
本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物には、固体粒子汚れの洗浄性能を向上させる観点から、分子量2千〜5万のポリカルボン酸系ポリマー(以下(f)成分という)を含有することが好ましい。組成物中の(f)成分の含有量は、0.05〜15質量%が好ましく、0.1〜12質量%が更に好ましく、0.2〜10質量%が特に好ましく、0.3〜5質量%が最も好ましい。
【0044】
本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物にはこれらの他、平均分子量6000以上のポリエチレングリコール、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物等の再汚染防止剤及び分散剤、ポリビニルピロリドン等の色移り防止剤、ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤を配合することができる。組成物中の再汚染防止剤及び分散剤の配合量は0.01〜10質量%が好ましく、色移り防止剤の配合量は0.01〜10質量%が好ましく、酸化防止剤の配合量は0.01〜2質量%が好ましい。更に本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物には、着色剤、香料、抗菌防腐剤や、トルエンスルホン酸又はその塩、キシレンスルホン酸又はその塩等のハイドロトロープ剤等を配合することもできる。
【0045】
[洗浄方法]
本発明のおしゃれ着の洗浄方法は、水道水に、本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物を0.05〜0.5質量%溶解させた洗浄剤水溶液を、被洗浄物1質量部に対して、5〜20質量部用いて洗浄する方法である。被洗浄物の変形・変質防止の点で、水道水に予め本発明のおしゃれ着用洗浄剤組成物を溶解させた水溶液に、被洗浄物を接触させることが好ましい。
【0046】
被洗浄物の変形・変質防止の点で、洗浄剤水溶液と被洗浄物の接触時間は30分以下が好ましく、20分以下がより好ましい。洗浄性能の点で、接触時間は1分以上が好ましく、5分以上がより好ましい。被洗浄物の変形・変質防止、洗浄性能の点で、洗浄温度は5〜40℃が好ましく、10〜30℃がより好ましい。
【0047】
【実施例】
例中の%は、特記しない限り質量%である。
【0048】
実施例1〜5、比較例1〜5
表1に示す組成のおしゃれ着用洗浄剤組成物を調製し、得られた組成物を用いて、下記の方法で褪色防止性、変形・変質防止性、防しわ性、保存安定性及び洗浄性能を評価した。その結果を表1に示す。
【0049】
尚、pHはJIS K3362:1998記載の方法による20℃における0.1質量%水溶液のpHが、表1に示す所定の値になるように調整した。
【0050】
<褪色防止性評価法>
・試験布の調製
試験布として、木綿ブロード2023布を染料Cibacron BlueF−GFN(チバスペシャリティケミカルズ社製)5%水溶液で染色した布を用いた。
【0051】
・褪色防止性の評価
予め水道水(有効塩素量1.5ppm、水温20℃)1Lに洗浄剤組成物1.3gを溶解し洗浄液を調製した。次に、試験布を5cm×5cmに裁断し、5枚1組をターゴトメータ100r/minで、洗浄液にて洗浄時間10分間で洗浄し、排水後、水道水1Lですすぎを5分間行い、更に排水後、同様の水1Lですすぎを5分間行った。その後、試験布を乾燥させた。この操作を5回繰り返し、洗浄前の試験布と比較して以下の基準で褪色防止性を評価した。
○:同等の色合いであった。
△:やや褪色が見られる。
×:褪色が見られる。
【0052】
<変形・変質防止性評価法>
・洗浄処理
全自動洗濯機(松下電機産業株式会社製;NA−F60K2型)を用いて、市販ウールセーター(UNITED COLOR OF BENETTON社製、婦人用Lサイズ、毛100%)1枚を洗濯ネットに入れ、手洗いコースで洗濯を行った。洗浄液は、洗浄剤組成物濃度0.13質量%とし、水温20℃、水道水(有効塩素量1.5ppm)を用いて予め調製し使用した。洗濯終了後は、平干しにより乾燥を行った。以上の処理を5回繰り返した。
【0053】
・変形・変質防止性の評価
上記方法で洗浄処理したウールセーターを20℃/65%RHの恒温恒湿室にて24時間静置した。これらのセーターについて未洗浄品と比較することにより、型崩れ等の変形、風合い等の変質を以下の基準で評価した。
○:変形・変質が認められない。
△:変形・変質がやや認められる。
×:変形・変質があきらかに認められる。
【0054】
<防しわ性評価法>
市販のYシャツ(商品名:形態安定シャツ ECOSYS 28℃ ポリエステル/綿=50/50)を予め全自動洗濯機(松下電器産業(株)製 NA−F50K1 やさしい愛妻号 標準コース)を用いて60回繰り返し洗濯したものを防しわ性評価用Yシャツとした。このYシャツ10枚と、洗浄剤組成物40gとを洗濯機内に投じ,30Lの水道水中で5分間撹拌した。処理後のYシャツを室内で風乾した後、しわの取れ具合を以下の基準で評価した。
○:ほとんどしわがない
△:わずかにしわが残っている
×:しわが残っている
<保存安定性評価法>
洗浄剤組成物を40℃に20日間保存し、洗浄剤組成物の色の変化を観察し、以下の基準で評価した。
○:変色が認められない。
△:変色がやや認められる。
×:変色があきらかに認められる。
【0055】
<洗浄性能評価法>
・人工汚垢布の調製
四塩化エチレン75Lに、下記に示す組成の有機汚垢を1531.2g、及び同じく下記に示す組成のカーボンペースト240gを加えて10分間超音波分散を行い、この浴中に幅10cmの清浄布(ウールモスリン)を浸し、汚染後風乾して汚染布とする。この汚染布を10cm×10cmに裁断し、洗浄試験に供した。
【0056】
なお、有機汚垢の組成は、綿実油44.8%、コレステロール10.8%、オレイン酸10.8%、パルミチン酸7.8%、セチルアルコール2.0%、固形パラフィン5.1%、流動パラフィン5.1%(合計86.4%)であり、カーボンペーストの組成は旭カーボンブラック0.2%、綿実油13.4%(合計13.6%)である。ここで、%は、有機汚垢とカーボンペーストの混合物における割合である。
【0057】
・洗浄処理
(株)上島製作所製のTerg-O-Tometerを使用し、これに上記で調製した人工汚垢布5枚を入れ、10r/min、20℃の水道水に表1に示した組成の洗浄剤組成物を濃度0.13質量%になるような条件で添加して得られた洗剤水溶液1Lを用いて10分間洗浄した。
【0058】
・洗浄性能評価
洗浄後の汚垢布反射率を測定し(λ=550μm)、次式により洗浄率を計算し、下記の基準で評価した。
【0059】
【数1】
Figure 0004166564
【0060】
○:洗浄率40%以上
△:洗浄率20%以上40%未満
×:洗浄率20%未満
【0061】
【表1】
Figure 0004166564
【0062】
注)
(a)成分
・ノニオン1:炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにEOを平均12モル付加させたもの
・ノニオン2:炭素数10〜14の第2級アルコールにEOを平均7モル付加させたもの
・ノニオン3:炭素数10〜14の第2級アルコールにEOを平均3モル付加させたもの
・ノニオン4:炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにEOを平均3モル、POを平均2モル、EOを平均で5モルの順にブロック付加させたもの
(d)成分
・アミノ変性シリコーン1:一般式(II)中のR及びR5がメチル基、Dが(イ)−(CH23−NH−CO−CH2−O−(C24O)5−C1225及び(ロ)−(CH23−NH2の混合基で、(イ)/(ロ)=7/3(モル比)であり、Eが−(CH23−O−(C24O)10−CH3、e=300、f=7、g=4の化合物
・アミノ変性シリコーン2:一般式(II)中のR及びR5がメチル基、Dが(イ)−(CH23−NH−CO−CH2−O−(C24O)5−C1225、Eが−CH3、e=300、f=7、g=4の化合物
・アミノ変性シリコーン3:一般式(I)中のR及びR1がメチル基、Aが−(CH23−NH−(CH23−NH−CO−(CH22−(C24O)3−C1021で、分子量14000、アミン当量4670の化合物
(f)成分
・カルボン酸系ポリマー1:ペンテン/マレイン酸コポリマー(モル比50/50、平均分子量1万)
(a)成分以外の界面活性剤
・カチオン1:炭素数16〜18のモノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウムクロリド
・LAS:炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
(e)成分
・PEG1:ポリエチレングリコール(平均分子量1000)

Claims (5)

  1. (a)非イオン性界面活性剤、(b)モノエタノールアミン、(c)アスパラギン酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、イミノ二酢酸から選ばれる分子量100〜500のカルボン酸、及び(d)アミノ変性シリコーンを含有し、(a)成分の含有量が、界面活性剤総量の50質量%以上で、(b)成分と(c)成分の質量比が2/1〜1/2で、JIS K3362:1998記載の方法による20℃における0.1質量%水溶液のpHが6〜8である、おしゃれ着用洗浄剤組成物。
  2. 蛍光増白剤を実質的に含有しない請求項1記載のおしゃれ着用洗浄剤組成物。
  3. 酵素を実質的に含有しない請求項1又は2記載のおしゃれ着用洗浄剤組成物。
  4. (d)成分が、一般式(I)又は(II)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜何れか記載のおしゃれ着用洗浄剤組成物。
    Figure 0004166564
    [式中、
    R:炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を示す。
    1:炭素数1〜4のアルキル基を示し、複数個のR1は同一でも異なっていてもよい。
    Figure 0004166564
    cは1〜6の整数、dは0〜30の数、R4は炭素数6〜18のアルキル基を示す。
    m,n:化合物の分子量が2000〜150000、アミン当量が1000〜20000になるような数である。]
    Figure 0004166564
    [式中、
    R:前記と同じ意味を示す。
    5:炭素数1〜4のアルキル基を示し、複数個のR5は同一でも異なっていてもよい。
    D:下記(イ)で表される基、又は(イ)及び(ロ)で表される基であり、後者の場合、D中の(ロ)の割合は50モル%以下である。
    Figure 0004166564
    (ここで、a、b及びR5は前記と同じ意味を示し、R6は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、hは1〜6の数、iは1〜20の数、jは0〜20の数、R7は炭素数1〜18のアルキル基を示す。)
    E:−(CH2a−O−(C24O)x−(C36O)y−R8又は−R5で示される基である。ここで、a及びR5は前記と同じ意味を示し、R8は炭素数1〜10のアルキル基、xは1〜20の数、yは0〜20の数を示す。
    e,f,g:eは100〜600の数、f及びgは、e:f=100:1〜10:1、且つf:g=1:10〜10:1となる数である。]
  5. 水道水に、請求項1〜何れか記載のおしゃれ着用洗浄剤組成物を0.05〜0.5質量%溶解させた洗浄剤水溶液を、被洗浄物1質量部に対して、5〜20質量部用いて洗浄するおしゃれ着の洗浄方法。
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