JP4168432B2 - インクジェット記録方法及び記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録方法及び記録装置に関するものであり、特に、ブリードの無い鮮明で高品位の画像を得るために、黒色ドット(Kドット)を形成する際の黒インクとコンポジットブラックの使い分けに特徴のあるインクジェット記録方法及び記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ等の情報機器端末としてのプリンタ装置として、ワイヤを磁気駆動し、インクリボン及び被記録媒体としての記録紙を介してプラテンに押圧することによって印字を行うワイヤ駆動型の記録ヘッドを用いたプリンタ装置や、インクを圧電素子の作用によりノズルから吐出するインクジェット型の記録ヘッドを用いたプリンタ等が用いられているが、印字に伴う騒音の発生がなく且つ構造の簡単な非接触ノンインパクト型のインクジェット型プリンタ、即ち、インクジェット記録装置がオフィス内での使用に適していると注目されている。
【0003】
この様な従来のインクジェット記録方式は、インク加圧手段であるピエゾ素子等の変形力やインク加熱手段であるヒータ等による気泡発生力による圧力変動等の吐出手段を用いて微小なノズルからインクを記録媒体上に吐出して、吐出したインクによりドットを形成し、ドットパターンにより種々の画像を記録する方式である。
【0004】
このインクジェット記録方式によりカラー記録を行う場合には、少なくともイエロー、マゼンタ、シアン等の色の異なる3色のインクを各々吐出する必要があり、黒色を記録するためには、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを重ね合わせて記録し、所謂コンポジットブラックを形成して黒色を表現することになる。
【0005】
しかし、コンポジットブラックでは、より黒らしい黒、所謂リアルブラックを表現することが困難であるため、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクに加え、黒インクを使用することによってリアルブラックを記録して、より高画質のカラー記録を実現している。
【0006】
また、黒インクでは、文字等を記録する場合が多く、記録用紙の表面に露呈している繊維に沿った滲み、即ち、所謂フェザリングの発生を防止して高濃度のくっきりした記録が実現できるように、記録用紙へ浸透しにくいインクを用いている。
【0007】
一方、イエロー、マゼンタ、シアン等のカラーインクの場合には、塗りつぶしパターン、即ち、所謂ベタパターンを記録することが多く、色境界部分でのインクの流れ出しによる混色、即ち、所謂ブリードが発生するので、ブリードを低減するために、記録用紙へ浸透しやすいインクを使用することが一般的であり、特に、記録用紙が表面に繊維が露呈している所謂普通紙の場合に、これらのインクの使用が必須になる。
【0008】
しかし、高画質の記録を行うために浸透性の低い黒インクを用いた場合には、他のカラーインクによる非黒色ドット、即ち、カラードットとの境界でブリードが発生することになるので、この事情を図7を参照して説明する。
図7(a)及び(b)参照
図7(b)は図7(a)において破線の円で示すイエロー記録領域44と黒記録領域45との色境界部分46の拡大図であり、色境界部分46を構成するドットを模式的に示したものであり、一般に、イエローインクを用いたイエロードット41と黒インクによる黒色ドット43とが重なり合うことになる。
【0009】
図7(c)参照
この場合、黒インクとして、上述のフェザリングを防止するために浸透性の低い黒インクを用いた場合には、低浸透性が原因で黒インクがイエロー記録領域44へ滲み出してブリード47が生ずることになる。
【0010】
したがって、記録用紙へ浸透しにくい黒インクによる黒記録領域45と、カラーインク、図においては、イエローインクで記録したイエロー記録領域44の色境界部分46ではブリード47が生ずるため、カラー記録を行う場合にブリードを低減するためには、黒インクではなく、コンポジットブラックを使用すれば良いが、そうすると今度はカラー記録における黒をリアルブラックで表現することが全くできず、特に、色間のバランスを重視する自然画においてはコンポジットブラックに起因して色がくすんだり、濁ったりして画質を低下させるという問題があった。
【0011】
この様な問題を解決するために、黒色とカラーとの色境界部分のみ記録するドットを間引いてブリードを低減する方法、色境界部分に記録するドットを形成するインクの量を減少させてブリードを低減する方法、色境界部分の所定ドット数の幅をコンポジットブラックで記録し、その他の黒色部分を黒インクで記録する方法、さらには、リアルブラックのみを使用して、より高品位のカラー記録を実現するために、黒インクとして浸透性の高い黒インクと浸透性の低い黒インクの2種類を持ち、色境界部分の所定ドット数の幅を浸透性の高い黒インクで記録し、その他の黒色部分を浸透性の低い黒インクで記録する方法が提案されている。
【0012】
また、近年、パーソナルコンピュータやデジタルカメラの普及、或いは、階調カラー処理できるアプリケーションソフト等の普及により、自然画、即ち、階調カラー記録を実現できるインクジェット記録装置も普及しはじめている。
【0013】
ここで、図8を参照して、従来の階調カラーインクジェット記録装置への基本的な画像処理方法を説明する。
図8参照
図8は、従来の階調カラーインクジェット記録装置への基本的な画像データ処理系のブロック図であり、まず、画像データをR(赤)、G(緑)、B(青)の光の3原色の各々のデータに分解してインクジェット記録装置を制御するコンピュータに入力し、コンピュータにおいてカラーマネージメントする。
【0014】
カラーマネージメントにおいては、まず、各々のデータを記録すべきドットに対応させて、インクジェット記録装置の制御に適したイエロー(Y)、マゼンタ(M)、及び、シアン(C)の3原色へ色変換したデータを発生させる。
【0015】
次いで、このY、M、及び、Cのデータから黒(K)データを抽出して、各方式によって異なるが、この抽出したKデータ、即ち、黒色ドットをコンポジットブラックで記録するか、或いは、黒インクで記録するかを決定する。
【0016】
この場合の各色のドットのデータは、記録位置と濃度のデータから構成されており、予め各色毎に設定された濃度−ドット径変換テーブルを参照することにより、予め設定した階調数に対応して各ドットの濃度を実現するインク滴量を決定し、記録すべき位置、即ち、吐出タイミングに関するデータ、及び、吐出するインク滴量、即ち、階調のレベルに関するデータをインクジェット記録装置の印字制御部に送信する。
【0017】
インクジェット記録装置の印字制御部においては、階調のレベルデータに基づいて、そのインク滴量を吐出できる駆動信号を選択し、ドット制御部で吐出タイミングを制御しながら吐出手段駆動部により吐出手段を駆動することによって、記録媒体上の所定の位置に大きさの異なる4色のインク滴を各々吐出してドットを形成することになる。
【0018】
この様な階調カラー記録方式における階調制御方法としては、複数のドットを組み合わせてマトリックスを形成し、この中に記録するドットの数を変えて階調を記録する方法、或いは、記録するドット径を変えることによって階調を記録する方法等がある。
【0019】
特に、後者の記録するドット径を変える階調表現方法は、装置の解像度のまま画像を記録することができ、前者のドットマトリックスを組んで階調を記録する方法よりも、より高解像度化が可能で高品位記録に適した方法である。
【0020】
さらに、これらの方法に加えて、濃淡の異なる2種類以上のインクを使用することによって滑らかな階調を表現することも行われているが、この場合には、インクの種類の数だけ記録ヘッド等が必要となり大幅なコスト増加を伴うことになる。
【0021】
また、ドット径を変える方法としては、ノズルから吐出する1つのインク滴の量を制御する方法、同じ記録位置に吐出するインク滴の個数を制御する方法、或いは、この両方の方法を組み合わせた方法等があるが、後者のインク滴の個数を制御する方法の場合には、制御できるインク量は最小インク量の整数倍になるが、前者の1つのインク滴の量を制御する方法の場合には、階調数に合わせてインク量を任意に設定することができるので、より滑らかな階調表現が可能になる。
【0022】
一方、後者のインク滴の個数を制御する方法の場合には、複数回の重記録を行うため、記録速度が低下するという問題もあり、高速記録の観点からも、前者の1つのインク滴の量を制御する方法が有利であると考えられる。
【0023】
この様なドット径を変える階調表現方法において、色間のブリードをなくす方法として、色境界部分に記録するドットを形成するインクの量を減少させることが提案(必要ならば、例えば、特開平7−40548号公報参照)されている。
【0024】
例えば、イエロー記録領域と黒記録領域とが隣接する場合、一方の色のドット、例えば、イエロードットを形成する際に、同一箇所に重ねられるインク滴の最大個数を、通常用いる最大個数より小さい値にして、色境界部分におけるブリードを低減させるものである。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の各種の方法の内、黒色とカラーとの色境界部分のみ記録するドットを間引いてブリードを低減する方法、或いは、色境界部分に記録するドットを形成するインクの量を減少させてブリードを低減する方法の場合には、色境界における記録濃度が低下して色の再現性が悪くなるという問題がある。
【0026】
特に、上記の特開平7−40548号公報における提案の場合には、1画素を複数のインク滴で形成することにより階調記録することを前提としており、この様な方法では、本来必要なインク滴数を確保できなくなるため、記録濃度が低下して色の再現性が悪くなり、高品位の階調記録ができなくなるという問題があるので、この事情を図9(a)を参照して説明する。
【0027】
図9(a)参照
図9(a)は、イエロー記録領域と黒記録領域とが隣接する色境界部分を構成するドットを模式的に示したものであり、例えば、黒色ドット43を3滴の黒インクを用いて形成し、一方、イエロードット41は、図において破線で示す本来必要な3滴のイエローインクではなく、例えば、1滴のイエローインクによる小さなイエロードットで形成することになるので、記録濃度が低下して色の再現性が悪くなる。
【0028】
一方、上述の色境界部分の所定ドット数の幅をコンポジットブラックで記録し、その他の黒色部分を黒インクで記録する方法の場合には、色境界部分でのカラー階調が未だ充分でないという問題があるので、この事情を図9(b)を参照して説明する。
【0029】
図9(b)参照
図9(b)も、イエロー記録領域と黒記録領域とが隣接する色境界部分を構成するドットを模式的に示したものであり、この場合には、必要なインク量で各ドットを構成することが可能であるが、色境界部分における黒色ドットは全てコンポジットブラックによって形成され、全体の画像におけるコンポジットブラックによる黒色ドットの比率が多くなるので、所期のカラー階調が得られない。
【0030】
さらに、色境界部分の所定ドット数の幅を浸透性の高い黒インクで記録し、その他の黒色部分を浸透性の低い黒インクで記録する方法の場合には、上記の濃淡の異なる2種類以上のインクを使用することによって滑らかな階調を表現する方法と同様に、黒インクだけで2つの記録ヘッドが必要となりコスト増加を伴うことになる。
【0031】
また、ドット面積を変えることにより階調カラー記録を行う際に、黒色部分をコンポジットブラックで表現する場合に、コンポジットブラックのインク量の一部を黒インクで置き換えることも提案されているが(必要ならば、特開昭61−261058号公報参照)、この場合には、リアルブラックの表現が未だ不十分であり、且つ、黒インクに対するノズル径を他より小さくする等の構造上の変更も必要になるという問題がある。
【0032】
したがって、本発明は、従来のインクジェットヘッドの構成のままで、ブリードが少なく、且つ、記録濃度の低下の無い高品位の階調カラー記録を可能にすることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
ここで、図1に示す本発明の課題を解決するための手順を示す簡略化したフローチャートを参照して、本発明における課題を解決するための手段を説明する。
図1参照
(1)本発明は、黒インクと、黒インクよりも記録媒体への浸透性が大きな互いに色相の異なる3色のカラーインクを各々ノズルから吐出して記録媒体上に大きさが可変のインクドットのパターンを形成して階調カラー記録を行うインクジェット記録方法において、黒色ドットを形成する際に、黒色ドットが当該黒色ドットに隣接する位置にある黒色以外の色のドットと少なくとも一部が重畳する場合には、コンポジットブラックにより形成し、それ以外の場合には黒インクで形成することを特徴とする。
【0034】
図1に示すように、従来と同様のカラーマネージメントを終えた各色毎のドットデータの内、黒色ドットと当該黒色ドットに隣接する黒色以外の色のドットが重畳するか否かをチェックし、少なくとも一部が重畳する場合には、コンポジットブラックにより形成し、それ以外の場合には黒インクで形成することにより、コンポジットブラックの使用を必要最低限に抑えることができるので、自然画像で大多数を占める中間濃度の黒記録部分をリアルブラックで記録することができ、それによって、高品位の階調カラー記録が可能になる。
なお、互いに色相の異なる3色とは、理想的にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、及び、シアン(C)を意味するが、必ずしも、厳密なイエロー、マゼンタ、及び、シアンに限られるものではない。
【0035】
また、色境界部分において、黒色ドットに隣接する黒色以外の色のドットが黒色ドットに重畳する場合には浸透性の高いコンポジットブラックを使用しているので、ブリードを抑制することができ、それによって、色境界部分をシャープにして高画質化することができる。
【0036】
(2)また、本発明は、上記(1)において、黒インクで形成した黒色ドットの内の最大径の黒色ドットの径が、色相の異なる3色のドットの最大径と同じか、または、それ以下であることを特徴とする。
【0037】
浸透性の低い黒インクを用いた場合には、色相の異なる3色或いはコンポジットブラックを用いた場合よりインクの浸透が少なく、また、染料濃度の設計の自由度も大きく、より高記録密度を実現できるので、同じ記録濃度を表現する際、より小さい径のドットで記録することによって、粒状感が目立つハイライト記録部分における粒状感を低減することができ、それによって、高品位の黒記録が可能になる。
【0038】
(3)また、本発明は、上記(1)または(2)において、色相の異なる3色の内の少なくとも2色を同じ記録位置に記録して得られた混色のドットの最大径が、色相の異なる3色のドットの最大径と同じにすることを特徴とする。
【0039】
この様に、混色で中間色或いはコンポジットブラックを記録する場合、同一の記録位置に吐出するトータルのインク量を単色のドットと同じに、したがって、ドットの最大径を同じにすることによって同一の記録位置に吐出するインク量の増大によるブリードを抑制することができる。
なお、「径が同じ」とは、数学的に厳密な同一を意味するものではなく、同一の記録位置に吐出するトータルのインク量をできるだけ同一に制御しようとした場合に得られるドットの大きさの関係を意味し、実際には、ドットの径の段階数、各インクの浸透性の違い、色調整のための混合比率、或いは、吐出手段の制御誤差等によって若干の差ができるものである。
【0040】
(4)また、本発明は、上記(1)乃至(3)のいずれかにおいて、黒インクで形成したドットの径とコンポジットブラックで形成した黒色ドットの径が同じ場合に、黒インクで形成した黒色ドットの記録濃度が、コンポジットブラックで形成した黒色ドットの記録濃度と同じ、または、それ以上であることを特徴とする。
【0041】
この様に、黒インク中の染料或いは顔料等の色材の量を制御することによって黒インクで形成した黒色ドットの記録濃度が、コンポジットブラックで形成した黒色ドットの記録濃度と同じ、または、それ以上にすることによって、結果的に所定の平均記録濃度を得る場合に、より小さい径のドットで記録することができ、それによって、粒状感を低減することができる。
【0042】
(5)また、本発明は、黒インクと、黒インクよりも記録媒体への浸透性が大きな互いに色相の異なる3色のカラーインクの各インク滴を吐出する吐出手段に印加する電気信号を制御する調整手段を備え、電気信号を調整することによって各々ノズルから吐出するインクドットの大きさを可変にして階調カラー記録を行うインクジェット記録装置において、黒色ドットを形成する際に、黒色ドットが当該黒色ドットに隣接する位置にある黒色以外の色のドットの少なくとも一部が重畳する場合には、コンポジットブラックにより形成し、それ以外の場合には黒インクで形成する手段を設けたことを特徴とする。
【0043】
この様なインク滴の吐出量を可変にする場合には、例えば、吐出手段として圧電素子を用いた場合、圧電素子に印加する電気信号の形状、即ち、印加時間、印加電圧、立ち上がり時間、或いは、立ち下がり時間等を調整することによって圧電素子の変位動作を制御し、それによって吐出量を可変にすることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
ここで、図2乃至図6を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
まず、図2乃至図4を参照して本発明の実施の形態に用いる圧電素子を使用した記録ヘッドを搭載したシリアルタイプのインクジェット記録装置の一例を説明するが、このインクジェット記録装置においては、黒インクを使用するかコンポジットブラックを使用するかの選択機構以外の構成は従来の階調カラー記録インクジェット記録装置と同じである。
【0045】
図2参照
図2は、本発明の実施の形態に用いるインクジェット記録装置の概略的要部透視斜視図であり、インクジェット記録装置10においては、各インクに対応するインクカートリッジ、即ち、イエローインクカートリッジ16、マゼンタインクカートリッジ17、シアンインクカートリッジ18、及び、黒インクカートリッジ19が取り付けられたインクジェットヘッド部11がキャリア12に搭載され、このキャリア12がステージシャフト13に沿って主走査方向、即ち、図において矢印で示すX方向に移動可能に取り付けられている。
なお、インクジェットヘッド部11の下側にインクジェットヘッド20があり、最下面がインク吐出部である。
【0046】
また、記録媒体である記録用紙14は紙送りローラ15によって副走査方向、即ち、図において矢印で示すA方向に搬送され、インクジェットヘッド20のインク吐出部と対向する位置で所定の画像或いは情報が記録されるものである。
【0047】
図3(a)参照
図3(a)は、インクジェットヘッド部11の概略的斜視図であり、インクジェットヘッド部11には、イエローインクカートリッジ16、マゼンタインクカートリッジ17、シアンインクカートリッジ18、及び、黒インクカートリッジ19が着脱可能に取り付けられており、この場合、黒インクの使用頻度が他のインクより高いので黒インクカートリッジ19の容量を他のインクカートリッジの容量より大きくしている。
【0048】
図3(b)参照
図3(b)は、インクカートリッジの斜視図であり、図においては、イエローインクカートリッジ16を代表して示しているが、図におけるイエローインクカートリッジ16の下側にインクジェットヘッド20へのインク供給部が設けられている。
【0049】
図4(a)参照
図4(a)は、インクジェットヘッド20の概念的分解斜視図であり、大きく分けて、圧電素子部材21、インク流路部材29、及び、ノズル部材31によって構成される。
この内、圧電素子部材21は、基板22上に設けた圧電材料23に互いに平行に配置された電極24を設けることによって圧電素子駆動部25が構成されている。
【0050】
また、インク流路部材29には、複数本のインク流路26が設けられており、このインク流路26は圧力室27を備えており、各インク流路26は圧力室27の後端部を介してインク供給路(図示を省略)に合流し、このインク供給路の一端にインク供給口28が設けられており、インク供給口28に接続したインクカートリッジ(図示せず)のインク供給部からインクが供給される。
【0051】
また、ノズル部材31には、インク流路26に対応して分布したノズル30が設けられており、インク流路26と圧電素子駆動部25とが対向するように圧電素子部材21とインク流路部材29とを接合させ、且つ、インク流路26とノズル30とが対向するようにインク流路部材29とノズル部材31とを接合させることによってインクジェットヘッド20の基本構成が完成する。
【0052】
図4(b)参照
図4(b)は、圧電素子部材21の一例の拡大断面図であり、インク流路26に対応するように圧電材料23に設けた凹部に圧電素子を挟み込んだ電極24が形成されて圧電素子駆動部25が構成され、それ以外の部分が非圧電駆動部32となって圧電素子駆動部25を互いに分離している。
【0053】
この圧電素子を挟み込んだ電極24間に電圧を印加すると、電歪効果により圧電素子駆動部25が伸長して圧力室27の体積を減少させ、体積の減少によりインクを加圧することによって、インク流路26を介してノズル30からインクを吐出する。
なお、インクの吐出量は、電極に印加する電気信号の印加時間、印加電圧等を制御することによって任意に制御することができる。
【0054】
この様なインクジェット記録装置を用いて階調カラー記録を行うことになり、前段のカラーマネージメントは、図8に示した従来のカラーマネージメントと同様であるが、本発明の場合には、ドット径を制御して階調カラー記録を行う場合、その制御方法の特徴からブリードが生ずるのは、比較的大きな径の黒色ドットと比較的大きな径のカラードットが隣接し、ドット同士の一部が重畳した場合であり、黒色ドットとカラードットの内の少なくとも一方が比較的小さい場合には、たとえ隣接した位置あっても重畳することがなく、結果としてブリードが生じないことに着目したものである。
【0055】
例えば、黒色ドットで、最大径、即ち、最高濃度のドットのみが隣接するドットと接触する場合について詳細に述べると、
解像度300dpiの装置の場合、ドットのピッチ、即ち、間隔は約85μm(≒2.54×104 μm/300ドット≒84.67μm/ドット)となり、したがって、ドットの最大径は斜線を繋げるために、約120μm(≒21/2 ×2.54×104 μm/300ドット≒119.74μm/ドット)以上が必要となる。
【0056】
そこで、Y,M,Cの3色のドットの大きさを120μm、80μm、50μmの3段階に調整し、4階調を表現する場合を考えると、
浸透性の低い黒インクでは、同じ平均記録濃度を得るのにより小さいドットでよいが、文字等を記録する場合には、斜線を繋げるためにはカラードットと同様に最大径は120μmが必要であり、これに加えて48μm、30μmの3段階に調整する。
【0057】
なお、これらの内、最大径以外の中間の径は、48μm及び30μmに固定されるものではなく、インクの染料濃度や物性値に応じて、階調段階の数も含めて所望の階調表現ができるように設定すれば良い。
【0058】
また、階調記録で、黒インクの最大径のドットでは記録濃度が高すぎる場合には、階調記録用の最大径のドットを80μmとし、文字等の記録には120μmのドットを使用するようにしても良い。
【0059】
この様な3段階の径のドットを用いて階調記録する場合、黒色ドットの最大径が120μmの場合、主・副走査方向の隣接する位置に黒色以外の色のドットが存在し、そのドットの径が120μm或いは、80μmである場合、(120μm+120μm)/2=120μm>85μm、或いは、(120μm+80μm)/2=100μm>85μmとなり、黒色ドットと重なってブリードが生ずることになる。
【0060】
なお、黒色ドットの最大径が80μmの場合にも、隣接するカラードットの径が120μmの場合には、やはり黒色ドットと重なってブリードが生ずることになるが、黒色ドットの径が48μm或いは30μmの場合には、隣接する位置に径が120μmのカラードットが存在してもドット同士が重なることはない。
【0061】
この様な前提を基に、本発明の実施の形態におけるデータ処理のフローチャートを図5を参照して説明する。
図5参照
まず、スタートに先立って、図8に示した従来のカラーマネージメントによって、各色のデータdZ(0,0)〜dZ(m,n)は、事前に記録濃度から階調段階(即ち、ドット径)のデータ、即ち、最大径3、中間径2、最小径1、及び、無記録0のデータに変換されており、また、ここでは、黒色ドットとその他のカラードットは同じ位置において重ねて記録しないものとする。
なお、dZ(0,0)〜dZ(m,n)の表記において、ZはY,M,C,Kを意味し、m及びnは1フレームの画像が(n+1)行(m+1)列からなることを意味し、また、以下におけるdK は黒色ドットのデータを意味し、dX はY,M,Cのいずれかのカラードットのデータを意味する。
【0062】
次に、ステップ1において、列指定数aを0にし、行指定数bを0にして最初の画素データから順次黒色データdK(a,b)のチェックを開始し、ステップ2において、検出された黒色データdK(a,b)がdK(a,b)≧3であるか否か、即ち、当該黒色ドットの径が最大径であるか否かの判定を行い、最大径である場合には、ステップ3へ進み、最大径でない場合には重なりが生じないので、ステップ5へ進む。
【0063】
ステップ3において、当該黒色ドット黒色データdK(a,b)の主・副走査方向に位置する4つのドットがカラードットであり、且つ、主走査方向に位置する2つのドットのデータdX(a-1,b)及びdX(a+1,b)、及び、副走査方向に位置する2つのドットのデータdX(a,b-1)及びdX(a,b+1)のデータの内の少なくとも1つが2以上であるか否か、即ち、中間径以上のカラードットであるか否かの判定を行い、中間径以上のカラードットでない場合には、黒色以外のカラードットと隣接しないか、隣接しても接触しないので、次の位置の画素のデータの判定を行うループであるステップ5へ進み、中間径以上の場合には接触するので、ステップ4に進む。
【0064】
ステップ4において、当該黒色ドットのデータをコンポジットブラックに置き換えるために、dK(a,b)=3をdK(a,b)=0に書き換えるとともに、dY(a,b)=3、dM(a,b)=3、及び、dC(a,b)=3に書き換えて、次のステップ5に進む。
【0065】
ステップ5において、当該黒色データdK(a,b)の当該行、即ち、b行における位置aが最終位置mであるか否かを判定し、最終位置mでない場合には、ステップ9において列指定数aを1つ増やしてステップ2に戻って、次の黒色データの判定を行い、最終位置mである場合には、ステップ7に進む。
【0066】
ステップ7において、当該黒色データdK(a,b)の当該行、即ち、b行が列の最終位置n、即ち、最終行nであるか否かを判定し、最終行nでない場合には、ステップ8において、列指定数aを0の初期値とするとともに、行指定数bを1つ増やしてステップ2に戻って、次の行の最初から黒色データの判定を行い、一方、最終位置nである場合には、1フレームの画像のチェックが終了したので、処理を終了させる。
【0067】
次いで、このデータ処理を終了した各色のデータを、図8に示した場合と同様に、印字制御部に出力し、印字制御部において、処理を終了した各色のデータに基づいて、即ち、dK(a,b)によって黒インクの吐出を制御し、dY(a,b)によってイエローインクの吐出を制御し、dM(a,b)によってマゼンタインクの吐出を制御し、また、dC(a,b)によってシアンインクの吐出を制御し、その吐出タイミング及び吐出インク量を制御して記録を行う。
【0068】
図6参照
図6は、上述の実施の形態における記録結果の一例を示すドットパターンの説明図であり、Yで表示するイエロードット41と重なる黒色ドット42はK′で表示するコンポジットブラックで記録した黒色ドットとし、イエロードット41と重ならない黒色ドット43はKで表示する黒インクで記録した黒色ドットとする。
【0069】
したがって、本発明の実施の形態においては、コンポジットブラックで表示する黒色ドット42は必要最低限となるので、よりリアルブラックに近い黒記録が可能になり、また、イエロードット41と重なる黒色ドット42を浸透性の高いYインク,Mインク,Cインクによるコンポジットブラックで記録しているので、色境界部分におけるブリードを抑制することができる。
【0070】
なお、上記の実施の形態の説明においては、カラードットと重なる黒色ドット42を、コンポジットブラックで置き換える際に、イエロードット、マゼンタドット、及び、シアンドットの径を、もとのドットの径と同じ径にしているが、即ち、全て最大径の3にしているが、この場合には、コンポジットブラックを形成するための総インク量が多くなってドット径が大きくなりすぎ、それによって、ブリードが発生しやすくなるので、例えば、全てを最小径の1のドットにするなど、ほぼ所望の記録濃度が得られる範囲で、最終的に得られるドット径をできるだけ同じにすることが望ましい。
【0071】
また、上記の実施の形態の説明においては、説明を簡単にするために、混色による2次色については言及していないが、混色による2次色のドットの場合にもブリードを抑制するために、ドットを形成する総インク量が多くなりすぎないように、混色の比率に応じて同じ色相が得られるように、径の大きさを選択することが望ましい。
【0072】
但し、上記のように3段階のドット径の場合には、混色の比率に応じて同じ色相が得られるように径の大きさを選択することは困難であるが、ドット径の段階を細かく細分することによって容易になり、或いは、2次色或いはコンポジットブラックを形成するための特別のドット径を設定しても良いものである。
【0073】
いずれにしても、これらの設定は、インクの記録濃度、即ち、ベタパターンの記録濃度やインク量とドット径の関係等、2次色やコンポジットブラックをY,M,Cの3色の単色に分解するときの設定条件により、種々に設定することが望ましい。
【0074】
特に、上記の実施の形態においては、記録媒体としてブリードの発生しやすい繊維が表面に露呈した所謂普通紙を前提に説明しているが、本発明は普通紙に限られるものではなく、コート紙、或いは、光沢紙等の他の記録媒体にも適用されるものであり、記録媒体の種類によってもドット径が変化するので、各記録媒体毎に最適な条件を設定することが望ましい。
【0075】
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明は、実施の形態に記載された構成に限られるものではなく、各種の変更が可能であり、例えば、上記の実施の形態の説明においては、カラー記録の解像度と、黒記録の解像度を同じとしたが、本発明は、黒の記録品位をより良くするために、黒記録の解像度をカラー記録の解像度よりも高くした場合にも適用できるものであり、その場合には、この解像度に対応して黒色ドットの最大径は、カラードットの最大径より小さく設定されることになる。
【0076】
また、上記の実施の形態の説明においては、厳密を期して、黒色ドットの径が中間径の場合に、最大径、即ち、120μmの径のカラードットと重ならないように、黒色ドットの中間径を48μmとしているが、50μmにしても良く、この場合には、(120μm+50μm)/2=85μm>84.67μmとなり若干の重なりが生ずるが、この様な場合にも、実効的に重なりがないとして、図5のフローに沿って処理しても良い。
【0077】
即ち、どの程度までの重なりを実効的な重なりと見なすかは、ブリードの程度に依存し、例えば、1μm程度以下の重なりはほとんどブリードに影響しないため、実効的に重なりがないと見なせる。
【0078】
また、黒色ドットの径が中間径が、最大径のカラードットと実効的に重なるように設定しても良いものであり、例えば、黒色ドットの径をカラードットと同じ120μm、80μm、50μmとした場合には、ステップ2の前に、検出された黒色データdK(a,b)がdK(a,b)≧2であるか否か、即ち、当該黒色ドットの径が中間径以上であるか否かの判定を行い、中間径以上でない場合には、隣接するドットの径がどの様な場合にも接触しないので、次の位置の画素のデータの判定を行うステップ5へ進み、中間径以上の場合にはステップ2に進む。
【0079】
次いで、ステップ2において、当該黒色データdK(a,b)がdK(a,b)≧3であるか否か、即ち、当該黒色ドットの径が最大径であるか否かの判定を行い、最大径である場合には、ステップ3へ進み、最大径でない場合には、ステップ3と同様に当該黒色ドット黒色データdK(a,b)の主・副走査方向に位置する4つのドットがカラードットであり、且つ、主走査方向に位置する2つのドットのデータdX(a-1,b)及びdX(a+1,b)、及び、副走査方向に位置する2つのドットのデータdX(a,b-1)及びdX(a,b+1)のデータの内の少なくとも1つが3以上であるか否か、即ち、最大径のカラードットであるか否かの判定を行い、最大径のカラードットでない場合には、黒色以外のカラードットと隣接しないか、隣接しても接触しないので、次の位置の画素のデータの判定を行うステップ5へ進み、最大径の場合には接触するので、ステップ4と同様に、当該黒色ドットのデータをコンポジットブラックに置き換えるために、dK(a,b)=2をdK(a,b)=0に書き換えるとともに、dY(a,b)=2、dM(a,b)=2、及び、dC(a,b)=2に書き換えて、ステップ5に進むようにすれば良い。
【0080】
また、上記の実施の形態の説明においては、シリアルタイプのインクジェット記録装置を用いて説明しているが、シリアルタイプのみならず、ラインタイプのインクジェット記録装置にも適用されるものである。
【0081】
また、上記の実施の形態の説明においては、インクカートリッジを搭載するタイプのインクジェットヘッドを用いて説明しているが、チューブによりインクをインクジェットヘッドへ供給するタイプの装置にも適用されるものである。
【0082】
また、上記の実施の形態の説明においては、インク吐出手段として、圧電素子を用いているが、圧電素子の代わりに、ヒータ、圧力ポンプ、静電吸引、磁気吸引等の他の公知の手段を用いても良いものである。
【0083】
また、上記の実施の形態の説明においては、カラーインクとして、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、及び、シアン(C)の3色のインクを用いているが、厳密にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、及び、シアン(C)の3色のインクである必要はなく、フルカラーを表現できるのであれば他の色相の異なる3色のインクでも良く、将来、このような他の色相の異なる3色のインクが開発された場合にも本発明の権利は及ぶものである。
【0084】
【発明の効果】
本発明によれば、黒色ドットが隣接する黒色以外のドットと重なる場合、当該ドットを浸透性の高いコンポジットブラックで置き換えて記録しているので、色境界部分におけるブリードが抑制され、且つ、コンポジットブラックの使用は必要最低限であるので、リアルブラックに限りなく近い高品位の黒記録が可能になり、それによって、色が鮮やかで、カラーバランスの良い高画質の階調カラー画像を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に用いるインクジェット記録装置の概略的要部透視斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に用いるインクジェット記録装置のインクジェットヘッド部の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態に用いるインクジェットヘッドの説明図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるデータ処理のフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態におけるドットパターンの説明図である。
【図7】従来のカラードット記録における問題点の説明図である。
【図8】従来の階調カラーインクジェット記録装置への基本的な画像データ処理系のブロック図である。
【図9】従来のブリード防止方法の説明図である。
【符号の説明】
10 インクジェット記録装置
11 インクジェットヘッド部
12 キャリア
13 ステージシャフト
14 記録用紙
15 紙送りローラ
16 イエローインクカートリッジ
17 マゼンタインクカートリッジ
18 シアンインクカートリッジ
19 黒インクカートリッジ
20 インクジェットヘッド
21 圧電素子部材
22 基板
23 圧電材料
24 電極
25 圧電素子駆動部
26 インク流路
27 圧力室
28 インク供給口
29 インク流路部材
30 ノズル
31 ノズル部材
32 非圧電駆動部
41 イエロードット
42 黒色ドット
43 黒色ドット
44 イエロー記録領域
45 黒記録領域
46 色境界部分
47 ブリード

Claims (9)

  1. 黒インクと、黒インクよりも記録媒体への浸透性が大きな互いに色相の異なる3色のカラーインクを各々ノズルから吐出して記録媒体上に大きさが可変のインクドットのパターンを形成して階調カラー記録を行うインクジェット記録方法において、黒色ドットを形成する際に、カラーマネージメント後に画素データから検出された黒色ドットの径と当該黒色ドットに隣接する位置にある黒色以外の色のドットの径をもとに、黒色ドットが当該黒色ドットに隣接する位置にある黒色以外の色のドットと重畳するか否かを判定し、黒色ドットが当該黒色ドットに隣接する位置にある黒色以外の色のドットと少なくとも一部が重畳すると判定された場合には、コンポジットブラックにより形成し、それ以外の場合には黒インクで形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 複数階調による階調カラー記録を行うこと、を特徴とする請求項1記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記画素データはドットの径のデータとして少なくとも最大径と中間径のデータを備え、黒色ドットを形成する際に、黒色ドットの径が最大径であって当該黒色ドットに隣接する位置にある黒色以外の色のドットの径の少なくとも1つが中間径または最大径と判定された場合、または、黒色ドットの径が中間径であって当該黒色ドットに隣接する位置にある黒色以外の色のドットの径の少なくとも1つが最大径と判定された場合には、コンポジットブラックにより形成し、それ以外の場合には黒インクで形成すること、を特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録方法。
  4. 上記黒インクで形成した黒色ドットの内の最大径の黒色ドットの径が、上記色相の異なる3色のドットの最大径と同じか、または、それ以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  5. 上記色相の異なる3色の内の少なくとも2色を同じ記録位置に記録して得られた混色のドットの最大径が、前記色相の異なる3色のドットの最大径と同じにすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  6. 上記黒インクで形成したドットの径とコンポジットブラックで形成した黒色ドットの径が同じ場合に、前記黒インクで形成した黒色ドットの記録濃度が、前記コンポジットブラックで形成した黒色ドットの記録濃度と同じ、または、それ以上であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  7. 黒インクと、黒インクよりも記録媒体への浸透性が大きな互いに色相の異なる3色のカラーインクの各インク滴を吐出する吐出手段に印加する電気信号を制御する調整手段を備え、前記電気信号を調整することによって各々ノズルから吐出するインクドットの大きさを可変にして階調カラー記録を行うインクジェット記録装置において、黒色ドットを形成する際に、カラーマネージメント後に画素データから検出された黒色ドットの径と当該黒色ドットに隣接する位置にある黒色以外の色のドットの径をもとに、黒色ドットが当該黒色ドットに隣接する位置にある黒色以外の色のドットと重畳するか否かを判定し、黒色ドットが当該黒色ドットに隣接する位置にある黒色以外の色のドットの少なくとも一部が重畳すると判定された場合には、コンポジットブラックにより形成し、それ以外の場合には黒インクで形成する手段を設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 複数階調による階調カラー記録を行うこと、を特徴とする請求項7記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記画素データはドットの径のデータとして少なくとも最大径と中間径のデータを備え、黒色ドットを形成する際に、黒色ドットの径が最大径であって当該黒色ドットに隣接する位置にある黒色以外の色のドットの径の少なくとも1つが中間径または最大径と判定された場合、または、黒色ドットの径が中間径であって当該黒色ドットに隣接する位置にある黒色以外の色のドットの径の少なくとも1つが最大径と判定された場合には、コンポジットブラックにより形成し、それ以外の場合には黒インクで形成する手段を設けたこと、を特徴とする請求項7または8に記載のインクジェット記録装置。
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