JP4171274B2 - バッテリーパック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池を過充電から有効に防止できるバッテリーパックに関する。
【0002】
【従来の技術】
電池は、過充電すると電気的な性能が著しく低下するばかりでなく、内部でガスが発生して内圧が異常に上昇し、あるいは電池温度が高くなる等の弊害がある。この弊害を防止するために、過充電を検出して充電電流を遮断する回路を内蔵するバッテリーパックが開発されている。このバッテリーパックは、電池の過充電を検出する制御回路と、この制御回路に制御されるスイッチング素子を備える。制御回路は、電池電圧を検出して、検出した電池電圧が設定電圧よりも高いと過充電と判定して、スイッチング素子をオンからオフに切り換えて充電電流を遮断する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
電池の過充電を、電圧が設定電圧よりも高くなったことで検出する制御回路は、正確に電池の過充電を検出するのが難しい。たとえば、設定電圧を低くすると、過充電でない電池を間違って過充電と判定することがある。それは、電池の電圧特性や雑音、あるいはその他の原因で電池電圧が一時的に高くなることがあるからである。誤検出を避けるために、過充電と判定する設定電圧を高くすると、過充電を速やかに検出できなくなって、電池の性能を低下させる。この弊害を少なくするために、電池電圧が設定電圧よりも高くなった時間を検出して、設定電圧よりも高くなる時間が設定時間よりも長くなると過充電と判定する制御回路が開発されている。
【0004】
しかしながら、この制御回路といえども理想的な状態で過充電を検出して充電を停止できないことがある。それは、過充電になってスイッチング素子をオフに切り換えできないと、安全に使用できなくなるからである。さらに理想的な状態で充電電流を遮断するために、スイッチング素子に加えて、非復帰電流遮断素子であるヒューズを内蔵するバッテリーパックも開発されている。このバッテリーパックは、電池電圧が設定電圧よりも高くなるとスイッチング素子をオフに切り換えて充電を停止させるが、この状態でスイッチング素子をオフに切り換えできなくて、さらに電池電圧が高くなって最大設定電圧を越えるとヒューズを溶断して再使用できない状態とする。このバッテリーパックは、再使用できる程度の過充電では、スイッチング素子をオフにして一時的に充電電流を遮断するが、過充電で電流を遮断する回路が何らかの原因で故障してさらに電池電圧が高くなると、ヒューズを溶断して使用できなくする。したがって安全に使用できる。
【0005】
しかしながら、このバッテリーパックといえども、電池を理想的な状態で充電するのは難しい。とくに、過充電を正確に検出して充電を停止させるのは極めて難しい。とくに、過充電を確実に検出することと、実質的な充電容量を大きくすることが互いに相反する特性であるために、充電容量を大きくしながら過充電を確実に検出するのが極めて難しい。さらに、バッテリーパックは、電池の寿命が尽きると廃棄されることから過充電を検出する回路構成を簡単にして安価に多量生産できることも大切である。すなわち、製造コストを低減しながら、正確に過充電を検出して、しかも実質的に使用できる時間を最大にすることが要求されるが、これ等の全ての特性を満足するのは極めて難しい。本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のバッテリーパックは、電池1が最大過充電状態にあると判定する保護回路2と、電池1が過充電状態にあると検出する制御回路3と、電池1の充電電流を遮断する電流遮断部4とを備える。保護回路2は、電池電圧を検出して電池電圧が最大設定電圧よりも高くなり、かつ最大設定電圧よりも高くなる時間が最小設定時間よりも長くなると電池1が最大過充電状態にあると判定する。制御回路3は、電池電圧が最大設定電圧よりも低く設定された設定電圧よりも高くなり、かつ電池電圧が設定電圧よりも高くなる時間が設定時間よりも長くなると電池1が過充電状態にあると検出する。電流遮断部4は、制御回路3と保護回路2が電池1の過充電状態を検出すると、電池1の充電電流を遮断する。さらに、制御回路3は、電池電圧が最大設定電圧よりも低く設定された第1設定電圧よりも高くなり、かつ第1設定電圧よりも高くなる時間が第1設定時間よりも長くなったことを検出する第1過充電状態と、電池電圧が、第1設定電圧よりも低い電圧に設定している第2設定電圧よりも高くなり、かつ第2設定電圧よりも高くなる時間が第1設定時間よりも長く設定している第2設定時間よりも長くなったことを検出する第2過充電状態とを検出する。電流遮断部4は、制御回路3が第1過充電状態と第2過充電状態のいずれか一方を検出する状態と、保護回路2が最大過充電状態を検出する状態とで電池1の充電電流を遮断する。
【0007】
保護回路2は、第1設定時間よりも短い設定時間である最小設定時間を記憶して、電池電圧が最大設定電圧よりも高くなる時間が最小設定時間よりも長くなると電池1が最大過充電状態であると判定することができる。
【0008】
電流遮断部4は、電池1の充電電流を遮断するスイッチング素子7と、電池1の充電ラインに接続している非復帰電流遮断素子9とを備え、第1過充電状態でスイッチング素子7をオンからオフに切り換え、第2過充電状態で非復帰電流遮断素子9を制御して充電電流を遮断することができる。電流遮断部4は、第1過充電状態でスイッチング素子をオンからオフに切り換え、第2過充電状態でスイッチング素子7をオンからオフに切り換えると共に、非復帰電流遮断素子9を制御して充電電流を遮断することもできる。
【0009】
さらに、電流遮断部4は、電池1の充電電流を遮断するスイッチング素子7と、電池1の充電ラインに接続している非復帰電流遮断素子9とを備え、保護回路2が最大過充電状態を検出すると非復帰電流遮断素子9を制御して充電電流を遮断することができる。さらに、電流遮断部4は、保護回路2が最大過充電状態を検出すると非復帰電流遮断素子9を制御して充電電流を遮断し、制御回路3が第1過充電状態を検出するとスイッチング素子7をオンからオフに切り換え、第2過充電状態を検出すると非復帰電流遮断素子9を制御して充電電流を遮断することができる。さらにまた、電流遮断部4は、保護回路2が最大過充電状態を検出すると非復帰電流遮断素子9を制御して充電電流を遮断し、制御回路3が第1過充電状態を検出するとスイッチング素子7をオンからオフに切り換え、第2過充電状態を検出すると、スイッチング素子7をオンからオフに切り換えると共に、非復帰電流遮断素子9を制御して充電電流を遮断することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのバッテリーパックを例示するものであって、本発明はバッテリーパックを以下のものに特定しない。
【0011】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0012】
以下、コンピュータの電源、とくにラップトツプ型のコンピュータの電源に使用されるバッテリーパックの具体例を示す。ただし、本発明のバッテリーパックは、コンピュータ以外の電源にも使用されるのは言うまでもない。
【0013】
図1のバッテリーパックは、電池電圧を検出して電池電圧が最大設定電圧よりも高くなり、かつ最大設定電圧よりも高くなる時間が最小設定時間よりも長くなると電池1が最大過充電状態にあると判定する保護回路2と、電池電圧が最大設定電圧よりも低く設定された設定電圧よりも高くなり、かつ電池電圧が設定電圧よりも高くなる時間が設定時間よりも長くなると電池1が過充電状態にあると検出する制御回路3と、この制御回路3と保護回路2のいずれかが電池1の過充電状態を検出すると、電池1の充電電流を遮断する電流遮断部4とを備える。さらに、図のバッテリーパックは、電池温度を検出する電池温度センサー5と、バッテリーパック内の温度を検出する内部温度センサー6とを備えている。電池温度センサー5は制御回路3に接続され、内部温度センサー6は通信端子を介して、バッテリーパックを装着する電気機器に接続される。制御回路3は、電池温度センサー5で電池温度を検出し、電池温度が最高温度よりも高くなると、電池1に流れる電流を遮断する。
【0014】
図2は、保護回路2と制御回路3が充電電流を遮断する条件を示すグラフである。この図は、リチウムイオン二次電池を内蔵するバッテリーパックの電圧を例示している。バッテリーパックは、リチウムイオン二次電池以外の電池、たとえばニッケル−水素電池やニッケル−カドミウム電池等の二次電池を内蔵することもできる。バッテリーパックに内蔵される二次電池の種類により出力電圧は相違する。したがって、バッテリーパックの保護回路2や制御回路3は、過充電と判定する電圧を電池の種類を考慮して最適電圧に設定する。
【0015】
保護回路2は、この図に示すように、電池電圧が最大設定電圧よりも高くなり、かつ電池電圧が最大設定電圧よりも高くなる時間が最小設定時間よりも長くなると最大過充電状態にあると判定する。図の保護回路2は、最大設定電圧を4.45V/セルに設定して、最小設定時間を1.5秒に設定している。したがって、電池電圧が4.45Vよりも高くなる時間が1.5秒以上続くと、最大過充電状態と判定する。保護回路2は、電池電圧が最大設定電圧よりも高くなったことを検出するために、コンパレータと基準電源とタイマーとを備える。基準電源の電圧は、最大設定電圧に等しい。コンパレータは、電池電圧を基準電源に比較して、電池電圧が基準電源を越えると”High”、電池電圧が基準電源よりも低いと”Low”を出力する。コンパレータが”High”を出力すると、タイマーがカウントを開始し、1.5秒経過すると最大過充電状態であることを示す信号を出力する。保護回路2は、A/Dコンバータと、演算回路と、メモリで構成することもできる。この保護回路2は、電池電圧をA/Dコンバータでデジタル値に変換する。変換されたデジタル値の電池電圧は、メモリに記憶される最大設定電圧に演算回路で比較される。電池電圧が最大設定電圧よりも高くなるとタイマーがカウントを開始して、設定時間になると最大過充電状態であることを示す信号を出力する。
【0016】
制御回路3は、第1設定電圧及び第2設定電圧を記憶しているメモリと、電池電圧をデジタル値に変換するA/Dコンバータと、このA/Dコンバータで変換されたデジタル信号の電圧値から第1過充電状態と第2過充電状態を判別するコントローラとを備えている。コントローラは、第1設定時間と第2設定時間をカウントする第1タイマーと第2タイマーとを備える。
【0017】
A/Dコンバータは、一定のサンプリング周期で、電池電圧をデジタル値に変換し、変換されたデジタル値の信号がコントローラに入力される。コントローラは、A/Dコンバータから入力される電圧信号から、第1過充電状態と第2過充電状態を判別し、電流遮断部4を制御して過充電を防止する。さらに、コントローラは、電池1に流れる充電電流と放電電流を積算して電池1の残容量を演算する。また、コントローラは、電池1の過放電を検出する。電池1が過放電になると、コントローラは電流遮断部4を制御して電池1の放電電流を遮断する。
【0018】
制御回路3は、電池電圧が最大設定電圧よりも低く設定された第1設定電圧よりも高くなり、かつ第1設定電圧よりも高くなる時間が第1設定時間よりも長くなったことを検出する第1過充電状態と、電池電圧が、第1設定電圧よりも低い電圧に設定している第2設定電圧よりも高くなり、かつ第2設定電圧よりも高くなる時間が第1設定時間よりも長く設定している第2設定時間よりも長くなったことを検出する第2過充電状態とを検出する。
【0019】
制御回路3は、たとえば図2に示すように、第1設定電圧を4.35V/セル、第1設定時間を10秒として、第2設定電圧を4.30V/セル、第2設定時間を20秒とする。第1設定電圧と第2設定電圧はメモリに記憶され、第1設定時間と第2設定時間はタイマーにカウントされる。
【0020】
図のバッテリーパックの電流遮断部4は、スイッチング素子7、8と非復帰電流遮断素子9を備える。図の電流遮断部4は、充電を制御するスイッチング素子7と、放電を制御するスイッチング素子8とを備える。充電を制御するスイッチング素子7は、電池1を充電しているときにオンからオフに切り換えられて、充電電流を遮断する。放電を制御するスイッチング素子8は、電池1を放電している状態でオンからオフに切り換えられて放電電流を遮断する。これ等のスイッチング素子7、8は、制御回路3でオンオフに制御される。
【0021】
非復帰電流遮断素子9は、電流を遮断する状態に切り換えられると、その後、通電できる状態には切り換えできない素子である。図の非復帰電流遮断素子9は、ヒューズ10とこのヒューズ10を加熱する加熱抵抗11と、この加熱抵抗11に通電してヒューズ10を遮断する溶断スイッチ12とを備えている。この非復帰電流遮断素子9は、電流を遮断するときに溶断スイッチ12をオンに切り換える。溶断スイッチ12がオンになると、加熱抵抗11に通電され、これがヒューズ10を加熱して溶断する。溶断されたヒューズ10は、その後に、電池1の過充電状態が解除されてもオン状態に復帰することはない。溶断スイッチ12は、FETやトランジスター等の半導体スイッチング素子である。溶断スイッチ12は、制御回路3に制御されて加熱抵抗11に通電し、ヒューズ10を溶断する。以上の構造の非復帰電流遮断素子9は、ヒューズ10を溶断して電流を遮断するが、本発明は非復帰電流遮断素子を以上の構造には特定しない。非復帰電流遮断素子には、電流を遮断した後、過充電状態が解除されてもオン状態に復帰しない全ての素子を使用することができる。
【0022】
電流遮断部4は、制御回路3と保護回路2に制御されて、充電している電池1の充電電流を遮断する。すなわち、制御回路3が、第1過充電状態と第2過充電状態のいずれか一方を検出する状態と、保護回路2が最大過充電状態を検出する状態とで、電池1の充電電流を遮断する。
【0023】
制御回路3は、図3に示す以下のフローチャートで電流遮断部4を制御して充電電流を遮断する。
[n=1のステップ]
電源スイッチがオンになってリセットされると、n=1のステップにおいて、A/Dコンバータは、一定のサンプリング周期で電池電圧を検出し、検出したアナログ値の電圧信号をデジタル信号に変換する。
さらに、図1のバッテリーパックは、電池1に流れる電流を検出し、検出されたアナログの電流信号を、一定のサンプリング周期でデジタル値に変換する。また、電池温度を検出する電池温度センサー5の出力もデジタル値に変換される。A/Dコンバータで変換されたデジタル信号は、一時的にメモリであるRAMに記憶される。
A/Dコンバータが、電圧、電流、温度をデジタル値に変換するサンプリング周期は、たとえば250msecとする。ただし、サンプリング周期は、さらに短い周期として、電池電圧の変化をより速やかに検出し、あるいはさらに長い周期として電池電圧の変化を検出することができる。したがって、サンプリング周期は、たとえば10msec〜1sec、好ましくは30msec〜500msec、好ましくは50msec〜500msecとすることができる。
[n=2のステップ]
制御回路3は、検出した電池電圧に基づいて、電池1の第1過充電状態と第2過充電状態とを判別する。
[n=3のステップ]
第1過充電状態と第2過充電状態の判別に基づいて、電流遮断部4でスイッチング素子7や非復帰電流遮断素子9を制御する。
[n=4のステップ]
制御回路3が、検出された電流信号等に基づいて電池1の残容量を演算する。
【0024】
以上のn=2〜3のステップにおいて、制御回路3のコントローラが、電池電圧から電流遮断部4を制御するフローチャートの詳細を図4に示している。このフローチャートは、以下のステップで電流遮断部4を制御する。
[n=1〜2のステップ]
コントローラは、第1過充電状態であるかどうかを判定し、第1過充電状態であるとスイッチング素子7をオンからオフに切り換えて、充電電流を遮断する。第1過充電状態にないと、次のn=3のステップにジャンプする。
[n=3〜4のステップ]
第2過充電状態であるかどうかを判定し、第2過充電状態であると、非復帰電流遮断素子9を制御している充電電流を遮断する。第2過充電状態でないと、n=1のステップにジャンプする。
【0025】
さらに、制御回路3のコントローラは、図5に示すようにして、以下のフローチャートで第1過充電状態と第2過充電状態とを判別する。
[n=1〜2のステップ]
電池電圧が第2設定電圧よりも高いかどうかを判別する。電池電圧が第2設定電圧よりも大きいと、第2タイマーのカウント値t2をインクリメントする。すなわち、第2タイマーのカウント値t2に1をプラスする。
図1に示すように、複数の二次電池1を直列に接続しているバッテリーパックは、各々の電池電圧を検出して、最も高い電池電圧を第2設定電圧に比較する。第1設定電圧に比較するときも同じように、最も高い電池電圧を第1設定電圧に比較する。ひとつの電池を内蔵するバッテリーパックは、検出した電池電圧を第2設定電圧、第1設定電圧に比較する。
[n=3のステップ]
電池電圧が第2設定電圧よりも高くないと、このステップで第2タイマーのカウント値t2を0にリセットする。
[n=4〜5のステップ]
第2タイマーのカウント値t2が第2設定時間よりも長いかどうかを判定する。第2タイマーのカウント値t2が第2設定時間よりも長いと、n=5のステップで第2過充電状態と判定して、第2タイマーのカウント値t2を0にリセットする。第2過充電状態であると判定されると、図4のフローチャートに示すように、非復帰電流遮断素子9を制御して充電電流を遮断する。すなわち、図1の非復帰電流遮断素子9のヒューズ10が溶断される。
第2タイマーのカウント値t2が第2設定時間よりも長くないと、n=6のステップにジャンプする。
[n=6〜7のステップ]
電池電圧を第1設定電圧に比較して、電池電圧が第1設定電圧よりも高いかどうかを判別する。電池電圧が第1設定電圧よりも高いと、第1タイマーのカウント値t1をインクリメントする。すなわち、第1タイマーのカウント値t1に1をプラスする。
[n=8のステップ]
電池電圧が第1設定電圧よりも高くないと、第1タイマーのカウント値t1を0にリセットする。
[n=9〜10のステップ]
第1タイマーのカウント値t1が第1設定時間よりも長いかどうかを判定する。第1タイマーのカウント値t1が第1設定時間よりも長くなると、n=10のステップで第1過充電状態と判定して、第1タイマーのカウント値t1を0にリセットする。第1過充電状態であると判定されると、図4のフローチャートに示すように、充電を制御するスイッチング素子7がオンからオフに切り換えられる。
第1タイマーのカウント値t1が第1設定時間よりも長くないと、n=1のステップにジャンプして、繰り返し過充電を検出する。
【0026】
以上のバッテリーパックは、制御回路3でもって、設定電圧と設定時間が相違する第1過充電状態と第2過充電状態とを検出するが、本発明のバッテリーパックは、図6に示すように、制御回路でもって、さらに設定電圧と設定時間が異なる第3以上の過充電状態を検出することもできる。すなわち、本発明のバッテリーパックは、制御回路が設定電圧と設定時間が異なる複数の過充電状態を検出して電池の充電電流を遮断することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明のバッテリーパックは、簡単な回路構成とすることで、製造コストを低減して安価に多量生産でき、しかも電池の過充電をより正確に検出しながら電池の実質使用時間を大きくして、電池の劣化を最小にして電池寿命を長くできる極めて優れた特長が実現される。それは、本発明のバッテリーパックが、電池の過充電を検出する保護回路と制御回路とを備え、制御回路でもって、設定電圧と設定時間を異にする、第1過充電状態と第2過充電状態の両方を検出し、第1過充電状態と第2過充電状態の両方で電池の充電電流を遮断するからである。保護回路は、電池電圧が最大設定電圧よりも高くなり、かつ最大設定電圧よりも高くなる時間が最小設定時間よりも長くなると最大過充電状態にあると判定し、制御回路は、電池電圧が最大設定電圧よりも低い設定電圧である第1設定電圧よりも高くなり、かつ第1設定電圧よりも高くなる時間が第1設定時間よりも長くなったときに第1過充電状態を検出し、さらに、第1設定電圧よりも低い電圧に設定している第2設定電圧よりも電池電圧が高くなり、かつ第2設定電圧よりも高くなる時間が第1設定時間よりも長く設定している第2設定時間よりも長くなったときに第2過充電状態と判定して、電池の充電電流を遮断する。このため、本発明のバッテリーパックは、電池のあらゆる状態に発生する過充電を極めて正確に検出しながら回路構成を簡単にできる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるバッテリーパックの回路図
【図2】保護回路と制御回路が充電電流を遮断する条件を示す図
【図3】制御回路が電流遮断部を制御して充電電流を遮断するフローチャート
【図4】制御回路が電流遮断部を制御して充電電流を遮断するフローチャート
【図5】制御回路が第1過充電状態と第2過充電状態とを判別するフローチャート
【図6】保護回路と制御回路が充電電流を遮断する条件の他の一例を示す図
【符号の説明】
1…電池
2…保護回路
3…制御回路
4…電流遮断部
5…電池温度センサー
6…内部温度センサー
7…スイッチング素子
8…スイッチング素子
9…非復帰電流遮断素子
10…ヒューズ
11…加熱抵抗
12…溶断スイッチ
Claims (7)
- 電池電圧を検出して電池電圧が最大設定電圧よりも高くなり、かつ最大設定電圧よりも高くなる時間が最小設定時間よりも長くなると電池(1)が最大過充電状態にあると判定する保護回路(2)と、
電池電圧が最大設定電圧よりも低く設定された設定電圧よりも高くなり、かつ電池電圧が設定電圧よりも高くなる時間が設定時間よりも長くなると電池(1)が過充電状態にあると検出する制御回路(3)と、
この制御回路(3)が電池 (1) の過充電状態を検出すると、又は、保護回路(2)が電池(1)の最大過充電状態を検出すると、電池(1)の充電電流を遮断する電流遮断部(4)とを備えるバッテリーパックであって、
制御回路(3)は、電池電圧が最大設定電圧よりも低く設定された第1設定電圧よりも高くなり、かつ第1設定電圧よりも高くなる時間が第1設定時間よりも長くなったことを検出する第1過充電状態と、電池電圧が、第1設定電圧よりも低い電圧に設定している第2設定電圧よりも高くなり、かつ第2設定電圧よりも高くなる時間が第1設定時間よりも長く設定している第2設定時間よりも長くなったことを検出する第2過充電状態とを検出するコントローラを備え、
電流遮断部(4)が、制御回路(3)が第1過充電状態と第2過充電状態のいずれか一方を検出する状態と、保護回路(2)が最大過充電状態を検出する状態とで、電池の充電電流を遮断するようにしてなるバッテリーパック。 - 保護回路(2)が、第1設定時間よりも短い設定時間である最小設定時間を記憶しており、電池電圧が最大設定電圧よりも高くなる時間が最小設定時間よりも長くなると最大過充電状態にあると判定する請求項1に記載されるバッテリーパック。
- 電流遮断部(4)が、電池(1)の充電電流を遮断するスイッチング素子(7)と、電池(1)の充電ラインに接続している非復帰電流遮断素子(9)とを備え、第1過充電状態でスイッチング素子(7)をオンからオフに切り換え、第2過充電状態で非復帰電流遮断素子(9)を制御して充電電流を遮断する電流遮断部 (4) である請求項1に記載されるバッテリーパック。
- 電流遮断部(4)が、電池(1)の充電電流を遮断するスイッチング素子(7)と、電池(1)の充電ラインに接続している非復帰電流遮断素子(9)とを備え、第1過充電状態でスイッチング素子(7)をオンからオフに切り換え、第2過充電状態でスイッチング素子(7)をオンからオフに切り換えると共に、非復帰電流遮断素子(9)を制御して充電電流を遮断する電流遮断部 (4) である請求項3に記載されるバッテリーパック。
- 電流遮断部(4)が、電池(1)の充電電流を遮断するスイッチング素子(7)と、電池(1)の充電ラインに接続している非復帰電流遮断素子(9)とを備え、保護回路(2)が最大過充電状態を検出すると非復帰電流遮断素子(9)を制御して充電電流を遮断する電流遮断部 (4) である請求項1に記載されるバッテリーパック。
- 電流遮断部(4)が、電池(1)の充電電流を遮断するスイッチング素子(7)と、電池(1)の充電ラインに接続している非復帰電流遮断素子(9)とを備え、保護回路(2)が最大過充電状態を検出すると非復帰電流遮断素子(9)を制御して充電電流を遮断し、制御回路(3)が第1過充電状態を検出するとスイッチング素子(7)をオンからオフに切り換え、第2過充電状態を検出すると非復帰電流遮断素子(9)を制御して充電電流を遮断する電流遮断部 (4) である請求項5に記載されるバッテリーパック。
- 電流遮断部(4)が、電池(1)の充電電流を遮断するスイッチング素子(7)と、電池(1)の充電ラインに接続している非復帰電流遮断素子(9)とを備え、保護回路(2)が最大過充電状態を検出すると非復帰電流遮断素子(9)を制御して充電電流を遮断し、制御回路(3)が第1過充電状態を検出するとスイッチング素子(7)をオンからオフに切り換え、第2過充電状態を検出するとスイッチング素子(7)をオンからオフに切り換えると共に、非復帰電流遮断素子(9)を制御して充電電流を遮断する電流遮断部 (4) である請求項6に記載されるバッテリーパック。
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