JP4178080B2 - 菓子等の包装セットおよびその組立方法 - Google Patents

菓子等の包装セットおよびその組立方法 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
この発明は,典型的には,金玉糖,水羊羹,寒天,葛餅,ゼリー,ムース等の菓子等の包装セット(包装用容器)およびその組立方法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
近年,PET(ポリエチレンテレフタレート樹脂)等の合成樹脂またはプラスチックスを材料として,上記のような菓子等の包装用容器が製造され,使用されている。菓子等はその味のみならず,目で楽しむ嗜好品的な要素を持つので,包装用容器もその美的外観(デザイン)上の観点から工夫がなされているが,技術的な観点からの工夫は少ない。食物である以上,衛生上の視点も必要である。
【0003】
【発明の開示】
この発明は,デザインを技術的にサポートした新しいタイプの菓子等の包装セットおよびその組立方法を提供するものである。
【0004】
この発明はまた,衛生上の観点も取入れた包装セットおよびその組立方法を提供するものである。特にこの発明は,木の葉等の自然物も利用でき,しかも衛生的な包装セットおよびその組立方法を提供するものである。
【0005】
この発明による菓子等の包装セットは,上面が開口し,少なくとも側面(曲面の場合に周面と呼ばれるものを含む)が,複数の線状体を右上り斜め,左上り斜め,縦,横の少なくとも2方向に配置して交叉させて籠状に構成され,上記複数の線状体によって規定される複数の開口が形成されている籠型外容器,上面が開口し,側面と底面が水密にかつ連続して一体に形成され,上記外容器にゆるく入る大きさの内容器(トレー),および上記外容器と内容器との間に挟み込まれる飾物を含むものである。
【0006】
この発明による菓子等の包装セットの組立方法は,籠型外容器と,内容器(トレー)と,飾物とを用意する。上記籠型外容器は,上面が開口し,少なくとも側面(周面を含む)が,複数の線状体を右上り斜め,左上り斜め,縦,横の少なくとも2方向に配置して交叉させて籠状に構成され,上記複数の線状体によって規定される複数の開口が形成されているものである。上記内容器は,上面が開口し,側面と底面が水密にかつ連続して一体に形成され,上記外容器にゆるく入る大きさのものである。そして,上記外容器内に上記内容器を入れるに際して,上記外容器と上記内容器との間に上記飾物を挟み込むようにして組立てる。
【0007】
籠型外容器は,竹,つる,柳,針金などの線状体を用いて編んでつくることもできるが,大量生産の観点からは合成樹脂,プラスチックスを材料として射出成形等の樹脂成形技術を用いて製造することが好ましい。籠型外容器は所望の色に着色することができる。
【0008】
籠型外容器の少なくともその側面(籠型外容器の全周面にわたる側面またはその一部)(湾曲している場合に周面といわれることもあるが,このような周面を含む概念である)には上記の通り複数の開口が形成されているので,金玉糖,水羊羹,寒天,葛餅,ゼリー,ムース等の流動物を収容するには適さない。この発明では籠型外容器内に内容器が収められるので,この内容器内に上記のような流動物を収容することができる。
【0009】
内容器はその存在を目だたせず,籠型外容器の存在を際立たせ,籠状の容器によって流動物が包装されているという意外性を演出できる。内容器は好ましくはPET等の合成樹脂,プラスチックス等により一体成形される。内容器は,好ましくは,透明(無色,有色を問わず)または半透明である。内容器が籠型外容器にゆるく入る大きさとは,力をこめて内容器を外容器内に押し込めなくても入るという意味であり,内容器が外容器内に丁度入る大きさであることも含む。より分析的にいえば,内容器が外容器に入れられたときに,内容器の側面が外容器の側面の内側に接して,またはわずかの間隙をあけて沿い,内容器の底面が外容器の底面に(飾物が介装されたときには飾物を介して)接する状態となる。
【0010】
この発明によると外容器と内容器の間に飾物が挟み込まれる。飾物には,薄い紙,布,合成樹脂製のシート(敷物の類)(透明でも,半透明でも不透明でもよし,模様があっても,なくてもよい),木の葉等の自然物またはその人工的模造品等がある。
【0011】
この飾物の存在によって,綺麗な感じ,清涼感,その他の食欲をそそる外観を与え,所望の演出効果が得られる。飾物は内容器と外容器との間に挟まれているから,飾物がたとえ木の葉のような自然物であっても,内容器内の菓子等には悪影響を与えず,衛生的である。
【0012】
好ましい実施形態では,籠型外容器は上縁部を備える。上縁部は好ましくは外容器の全周囲にわたって連続している。内容器の上縁は外側に向って湾曲し,外方に若干突出して突出縁をつくる。望ましくは,内容器が外容器内に入れられた状態において(飾物が挟み込まれた状態においても),内容器の突出縁は外容器の上縁部の上端面よりも若干低く位置し,内容器の突出縁が外容器の上縁部の内側面に軽く接する(当接する)。これによって,内容器が外容器内で殆ど動かない状態に保たれ,内容器が安定する。
【0013】
一実施態様では,上記外容器の上端に,一または複数の取手が一体的に形成される,または,上記外容器の上部に着脱自在な取手が設けられる。
【0014】
この取手によって容器全体の持ち運び(移動)が容易となり,また,菓子等を食べるときに容器全体を保持することができる。着脱自在の取手の場合には,菓子等を食べるときに取手が邪魔であればこれを取外すことができる。
【0015】
好ましい一実施態様では,上記取手の両端部にそれぞれ係合部が形成され,上記係合部が上記外容器の側面の開口に入り,上記線状体に係合する。
【0016】
取手を籠型外容器の側面の開口を利用して簡単な構造で着脱自在とすることができる。
【0017】
さらに好ましい実施態様では,上記取手は,その両端部に少なくとも2つの枝を持ち,これらの枝に係合部が形成され,上記枝および係合部が上記外容器の側面の開口に入り,上記係合部が上記線状体に係合する。
【0018】
取手を籠型外容器の側面の開口を利用して簡単な構造で着脱自在とすることができる。また,取手の一端部について少なくとも2箇所で係合するので,取手が安定する。
【0019】
上述した取手が着脱自在の構造では,取手の係合部が上記外容器の内側に入る。取手の係合部を避けるようにするために,好ましい実施態様では,上記取手が取付けられる箇所に対応して,上記外容器と上記内容器との間に取手取付け用の空間を形成するように,上記内容器の側面にへこみが形成される。ここで,へこみとは,内容器の側面が内側に突出することにより外からみてへこんでいる形態のみならず,内容器の側面が外方に膨出している形態のものでは,内容器の側面が平坦であるもの,および膨出の程度が他の部分よりも小さいものも含む概念であると理解されたい。このことは,以下で説明する内容器のへこみについても同じようにあてはまる。
【0020】
この発明はさらに他の形態の菓子等の包装セットを提供している。この菓子等の包装セットは,上面が開口し,少なくとも側面が,複数の線状体を右上り斜め,左上り斜め,縦,横の少なくとも2方向に配置して交叉させて籠状に構成され,上記複数の線状体によって規定される複数の開口が形成されている籠型外容器,および上面が開口し,側面と底面が水密にかつ連続して一体に形成され,上記外容器にゆるく入る大きさの内容器を含むものである。
【0021】
籠型外容器,内容器およびこれらの関係について上述した内容は,この形態の菓子等の包装セットにもあてはまる。また,菓子等の包装用容器は内容器を籠型外容器内に入れることにより組立てられる。必要に応じて,内容器と籠型外容器との間に飾物が挟み込まれる。飾物は別途用意すればよい。
【0022】
この発明の菓子等の包装セットにおいても,内容器の存在をあまり目だたせずに,籠型外容器の存在を際立たせ,籠状の容器によって流動物が包装されているという意外性を演出することができる。
【0023】
籠型外容器には取手を固定的に,または着脱自在に設けることができる。内容器の側面に,少なくとも対向する2箇所においてへこみを形成しておいてもよい。
【0024】
この発明によるさらに他の形態の菓子等の包装セットは,上面が開口し,少なくとも側面が,複数の線状体を右上り斜め,左上り斜め,縦,横の少なくとも2方向に配置して交叉させて籠状に構成され,上記複数の線状体によって規定される複数の開口が形成されている籠型外容器,および上面が開口し,側面と底面が水密にかつ連続して一体に形成され,上記外容器にゆるく入る大きさの内容器を含み,上記内容器の側面に少なくとも対向する2箇所においてへこみが形成されているものである。
【0025】
一実施態様においては,菓子等の包装セットは,上記外容器の上部に着脱自在な取手をさらに含み,上記取手の両端部にそれぞれ係合部が形成され,上記係合部が,上記内容器のへこみが形成されている部分に対応する箇所において,上記外容器の側面の開口に入り上記線状体に係合するものである。
【0026】
この発明はさらに内容器を含む菓子等の包装セットも提供している。この包装セットは,上面が開口し,側面と底面が水密にかつ連続して一体に形成され,側面の少なくとも対向する2箇所にへこみが形成されている内容器を含むものである。
【0027】
【実施例】
図1から図10は,平面からみてほぼ楕円形状の籠型外容器の実施例を示している。
【0028】
この籠型外容器10は平面からみてほぼ楕円形状(長手方向の2つの辺はその中央部において直線状の部分を含み,これら2つの直線状部分が半円形状の辺によりつながっている)であり,正面または側面からみると,下部にいくほど幅が少しずつ狭くなっている。籠型外容器10の上面はそのすべてが開口している。
【0029】
籠型外容器10は,主に,上縁線状体(上縁部)11,中間の横線状体12,下部の横線状体13,多数の右(左)上り斜め線状体14および多数の左(右)上り斜め線状体15から構成されている。籠型外容器10の側面(周面)において,斜め線状体14と15は互いに交叉し,それらの上端は上縁線状体11と結合している。斜め線状体14と15の交叉部分に横線状体12,13がそれぞれ配置され,結合している。籠型外容器10の底面においても,斜め線状体14と15が互いに交叉している。底面にはまた板状部16が設けられている。
【0030】
これらの線状体11〜15および板状部16を含む籠型外容器10は,合成樹脂により,たとえば射出成形によって一体的に形成されている。底面の板状部16は射出成形後に籠型外容器10を金型から取出すために吸着(吸引)ロボットにより籠型外容器10を吸着するためのものである。したがって,板状部16は吸着ロボットが吸着しやすい形状であれば良い。成形後の籠型外容器10を吸着せずに取出すことができるのであれば,板状部16は必ずしも必要ではない。籠型外容器10は所望の色に着色することができる。
【0031】
籠型外容器10の上述した線状体11〜15が互いに交叉することによって多数の開口19が形成(規定)され,籠のような外観を呈している。
【0032】
図11は,上述した籠型外容器10を含む菓子等の包装セットを示すものである(または,菓子等の包装用容器の分解斜視図である)。
【0033】
菓子等の包装セットは,上述した籠型外容器10,内容器20および飾物30を含む。
【0034】
内容器20は,籠型外容器10内にゆるく収まる(丁度収まる状態も含む)ような形状と大きさを持つ。すなわち,内容器20も平面からみてほぼ楕円形状であり,正面または側面からみて下部にいくほど幅が狭くなるように若干テーパ状に形成されている。内容器20は,側面(周面)22と底面23を有し,これらが水密にかつ連続して一体的に,たとえば射出成形により形成されている。内容器20の上面はそのすべてが開口している。内容器20の側面の上縁は丸みを帯びて外方に曲げられている。(この外方に突出している部分を突出縁21という)。内容器20は無色または着色透明でも,半透明でも,不透明でもよい。
【0035】
飾物30は,薄い紙,布または合成樹脂製のシートである。このシート30には模様が描かれている。飾物30は透明でも半透明でも不透明でもよい。飾物30に模様がなくてもよい。飾物としては,図15に示すように木の葉(自然物)30Aでもよいし,図18に示すように木の葉(自然物)の模造品30Bでもよい。また,シート(図18に一点鎖線で示す)に木の葉の模様を印刷したものでもよい。
【0036】
図12は図11に示す包装セットを組立てた状態を示している。包装セットの組立ては,籠型外容器10内に内容器20を入れるに際して,籠型外容器10と内容器20との間に飾物30を挟み込むようにする。飾物30の一部は,内,外容器20,10の上縁から外に出ている。
【0037】
このようにして組立てられたものは菓子等の包装用容器として用いられる。たとえば,内容器20内に金玉糖,水羊羹,寒天,葛餅,ゼリー,ムース等の流動物(菓子等)が収容される。内容器20内にこれらの菓子等を入れた後に,内容器20を飾物30を間に挟むようにして籠型外容器10内に入れ,組立てを行なってもよいし,この方が実際的である。
【0038】
上述の流動的な菓子等は多数の開口19を有する籠型外容器10に直接的に入れることはできない。内容器20内に流動性のある菓子等を入れ,これを籠型外容器10に収めているので,内容器20の存在を目だたせず,籠型外容器10の存在を際立たせ,籠型外容器10によって流動物が包装されているという意外性を演出できる。また,内容器20を透明(無色,有色を問わず)または半透明とすることにより内容器20内に入れられた流動状の菓子等の色を,籠型外容器10の側面の開口19を通して目で楽しむことができる。さらに飾物30の存在によって,綺麗な感じ,清涼感,その他の食欲をそそる外観を与え,所望の演出効果が得られる。飾物30は内容器20と籠型外容器10との間に挟まれているから,飾物30がたとえ木の葉のような自然物であっても,内容器20内の菓子等には悪影響を与えず,衛生的である。
【0039】
菓子等の包装セットとして,籠型外容器10(または後述する50)と内容器20(または後述する20A,60)を含むものを提供することができる。この場合には飾物は別途用意すればよい。また,菓子等の包装セットとしては内容器20(または後述する20A,60)を含むものを提供することができる。
【0040】
図13および図14は取手40の一例を示している。取手40は,薄い可撓性のある棒状体(または幅のある線状体もしくは長さの長い板状体)41であり,その両端部が二股に分かれている(この部分を枝42という)。枝42の先端部には係合突起(係合部)(棒状体41の面から垂直に突出している)43が一体的に形成されている。取手40もまた合成樹脂により一体成形される。
【0041】
図15は上述した籠型外容器10および取手40,ならびに内容器20Aおよび飾物30Aを含む菓子等の包装セットを示している(または菓子等の包装用容器の分解斜視図である)。
【0042】
内容器20Aの詳細は図19から図22に示されている。基本的な形態は内容器20と同じであるが,内容器20と異なる点は,内容器の両側部(両端部)(側面22の丸みがつけられている部分)にへこみ24が形成されている点である。このへこみ24は,内容器20Aの側面22の丸みがつけられて膨出している(横断面半円形状の)部分を平坦に形成することによりつくられる。
【0043】
飾物30Aは木の葉またはその人工的模造品である。
【0044】
図16は図15に示す菓子等の包装セットを組立てた状態を示している。
【0045】
籠型外容器10内に内容器20Aをそれらの間に飾物30Aを挟み込むようにして入れることにより,包装セットが組立てられ,菓子等の包装用容器が完成する。また,図17に拡大して示すように,取手40の枝42および係合突起43が籠型外容器10の上縁線状体11のすぐ下の開口19に外から入れられ,突起43が斜め線状体14,15のいずれか一方または両方に係合することにより,取手40が籠型外容器10に取付けられる。取手40は全体的に湾曲し,両端部において籠型外容器10の両端部分に取付けられる。
【0046】
このように,取手40は係合突起43を籠型外容器10の開口19に入れて線状体14,15に係合されるだけであるから,簡単な構造で着脱自在である。この実施例においては,取手40の端部が二股に分れ,2つの係合突起43が設けられているから,取手が安定する。取手の端部を二股に分けずに,一つの係合部を設けるようにしてもよい。
【0047】
内容器20Aのへこみ24は,取手40の枝42および係合突起43が籠型外容器10内で占める空間を確保するためのものである。
【0048】
上述した流動性を持つ菓子等を内容器20A内に入れた後に内容器20Aを飾物30Aを挟むようにして籠型外容器10内に入れ,取手40を取付けても良いのはいうまでもない。菓子等を食べるときには取手40を取外してもよい。必要に応じて,内容器20,20Aの上面には,内容物である菓子等を保護するために薄いシートを被せるようにしてもよいのはいうまでもない。
【0049】
図23から図32は,上述した籠型外容器10と内容器20とからなる菓子等の包装用容器を示している。この包装用容器において籠型外容器10内に内容器20が収められている。
【0050】
図23から図32を参照して籠型外容器10と内容器20との関係を示しておく。
【0051】
籠型外容器10は上縁線状体(上縁部)11を備えている。上縁線状体11は籠型外容器10の全周囲にわたって連続している。内容器20の上縁は外側に向って湾曲し,外方に若干突出して突出縁21をつくっている。内容器20が籠型外容器10内に入れられた状態において(図12,図16に示すように飾物30,30Aが挟み込まれた状態においても),内容器20の突出縁21は籠型外容器10の上縁線状体11の上端面よりも若干低く位置し,内容器20の突出縁21が籠型外容器10の上縁線状体11の内側面に軽く接する(当接する)(特に,図27から図30を参照)。これによって,内容器20が籠型外容器10内で殆ど動かない状態に保たれ,内容器20が安定する。内容器20の側面22は籠型外容器10の側面(籠状側面)にわずかの間隙をあけて沿い,底面23は籠型外容器10の底面に接する(飾物がある場合には飾物を介して)。
【0052】
図33から図37は,上述した籠型外容器10および取手40を含む菓子等の包装用容器を示している。この包装用容器において取手40の枝42および係合突起43が籠型外容器10の上縁線状体11のすぐ下の開口19に外から入れられ,係合突起43が斜め線状体14,15のいずれか一方または両方に係合することにより,取手40が籠型外容器10に取付けられている。籠型外容器10それ自体および取手40それ自体の構成は上述した通りである。
【0053】
図38および図39は,籠型外容器10および取手40ならびに内容器20Aを含む菓子等の包装用容器を示している。この包装用容器においては,籠型外容器10内に,へこみ24が形成された内容器20Aが収められている。内容器20Aのへこみ24の部分(へこみ24の存在によって形成された外容器10と内容器20Aとの間の空間)に,取手40の枝42および係合突起43が位置している。籠型外容器10と内容器20Aについても,内容器20Aの突出縁21は籠型外容器10の上縁線状体11の上端面よりも若干低く位置し,内容器20Aの突出縁21が籠型外容器10の上縁線状体11の内側面に軽く接する。内容器20Aは籠型外容器10内で殆ど動かない状態に保れる。籠型外容器10それ自体,内容器20Aそれ自体および取手40それ自体の構成については上述した通りである。
【0054】
図40から図46は,平面からみてほぼ八角形状の籠型外容器の実施例を示している。
【0055】
籠型外容器50は平面からみてほぼ八角形状であり,正面または側面からみると,下部にいくほど幅が少しずつ狭くなっている。籠型外容器50の上面はそのすべてが開口している。
【0056】
籠型外容器50は,主に,上縁線状体(上縁部)51,中間の横線状体52,下部の横線状体53,多数の右(左)上り斜め線状体54,多数の左(右)上り斜め線状体55および2つの取手57から構成されている。籠型外容器50の側面において,斜め線状体54と55は互いに交叉し,それらの上端は上縁線状体51と結合している。斜め線状体54と55の交叉部分に横線状体52,53がそれぞれ配置されかつ結合している。籠型外容器50の底面においても,斜め線状体54と55が互いに交叉している。底面にはまた板状部56が設けられている。取手57は籠型外容器50の上縁線状体51に,対向する2箇所において,やや外方に向って上方にのびるように取付けられている。上述した楕円形状の籠型外容器10と同様に,線状体51〜55,板状部56および取手57は,合成樹脂により,たとえば射出成形によって一体的に形成されている。底面の板状部56は射出成形後に籠型外容器50を金型から取出すために吸着(吸引)ロボットにより籠型外容器50を吸着するためのものであり,上述した通り任意の形状とすることができ,場合によってはなくてもよい。
【0057】
籠型外容器50においても,上述した線状体51〜55が互いに交叉することによって多数の開口59が形成(規定)され,籠のような外観を呈している。
【0058】
籠型外容器50の対向する2箇所にそれぞれ設けられた取手57は,上縁線状体51の一辺の一端から斜め上方に立ち上がり,上縁線状体51と水平に延び,さらに上縁線状体51の一辺の他端向けて斜め下方に立ち下がっている。取手57の両端は上縁線状体51の側面に一体的に形成されている。取手57と上縁線状体(上縁部)51とによって形成(規定)される空間に外から指を入れることにより,籠型外容器50を持上げたり,移動させたりすることができる。
【0059】
図47は,籠型外容器50を含む菓子等の包装セットを示すものである(または菓子等の包装用容器の分解斜視図である)。
【0060】
この菓子等の包装セットは,上述した籠型外容器50,内容器60および飾物70を含む。
【0061】
内容器60は,籠型外容器50内にゆるく収まる(上述のように丁度収まることを含む)ような形状と大きさを持つ。すなわち,内容器60も平面からみてほぼ八角形状であり,正面または側面からみて下部にいくほど幅が狭くなるように若干テーパ状に形成されている。内容器60は,8つの側面62と八角形状の底面63を有し,これらが水密にかつ連続して一体的に,たとえば射出成形により形成されている。内容器60の上面はそのすべてが開口している。内容器60の側面の上縁は丸みを帯びて外側方に曲げられている。(この外側方に突出している部分を突出縁61という)。内容器60は無色または着色透明でも,半透明でも,不透明でもよい。
【0062】
飾物70は,上述した飾物30(図11参照)と同様に,薄い紙,布または合成樹脂製のシートである。この飾物70には模様が描かれている。飾物70は透明でも半透明でも不透明でもよい。もちろん,飾物70の形状は,四角形(図47)に限られることななく,円形,楕円形,八角形,その他の形状を有してもよい。飾物70に模様がなくてもよい。飾物としては,木の葉(自然物)30A(図15)でもよいし,木の葉(自然物)の模造品30B(図18)でもよい。また,シート(図18に一点鎖線で示す)に木の葉の模様を印刷したものでもよい。
【0063】
図48は図47に示す包装セットを組立てた状態を示している。
【0064】
籠型外容器50内に内容器60をそれらの間に飾物70を挟み込むようにして入れることにより,包装セットが組立てられ,菓子等の包装用容器が完成する。飾物70の一部は,内,外容器60,50の上縁から外に出ている。
【0065】
このようにして組立てられたものは菓子等の包装用容器として用いられる。たとえば,内容器60内に,金玉糖,水羊羹,寒天,葛餅,ゼリー,ムース等の流動物(菓子等)が収容される。内容器60内にこれらの菓子等を収容した後に,内容器60を飾物70とともに外容器50内に入れることにより組立てることが好ましい。
【0066】
内容器60内に流動性のある菓子等を入れ,これを籠状外容器50に収めているので,内容器60の存在を目だたせず,籠型外容器50の存在を際立たせ,籠型外容器50によって流動物が包装されているという意外性を演出できる。また,内容器60を透明(無色,有色を問わず)または半透明とすることにより内容器60内に入れられた流動状の菓子等の色を,籠型外容器50の側面の開口59を通して目で楽しむことができる。さらに飾物70の存在によって,綺麗な感じ,清涼感,その他の食欲をそそる外観を与え,所望の演出効果が得られる。飾物70は内容器60と籠型外容器50との間に挟まれているから,飾物70がたとえ木の葉のような自然物であっても,内容器60内の菓子等には悪影響を与えず,衛生的である。
【0067】
図49から図55は,上述した籠型外容器50と内容器60とからなる菓子等の包装用容器を示している。この包装用容器において籠型外容器50内に内容器60が収められている。
【0068】
籠型外容器50は上縁線状体51を備えている。上縁線状体51は籠型外容器50の全周囲にわたって連続している。内容器60の上縁は外側に向って湾曲し,外方に若干突出して突出縁61をつくっている。内容器60が籠型外容器50内に入れられた状態において(図48に示すように飾物70が挟み込まれた状態においても),内容器60の突出縁61は籠型外容器50の上縁線状体51の上縁面よりも若干低く位置し,内容器60の突出縁61が籠型外容器50の上縁線状体51の内側面に軽く接する(当接する)。これによって,内容器60が籠型外容器50内で殆ど動かない状態に保たれ,内容器60が安定する。籠型外容器50それ自体および内容器60それ自体の構成は上述した通りであり,籠型外容器50と内容器60との関係は,籠型外容器10と内容器20,20Aとの関係について上述したものと同じである。
【図面の簡単な説明】
【図1】平面からみて楕円形状の籠型外容器の正面図であり,背面図は正面図と同一に現れる。
【図2】平面からみて楕円形状の籠型外容器の平面図である。
【図3】平面からみて楕円形状の籠型外容器の右側面図であり,左側面図は右側面図と同一に現れる。
【図4】平面からみて楕円形状の籠型外容器の底面図である。
【図5】図1のV-V線に沿う断面端面図である。
【図6】図1のVI-VI線に沿う断面端面図である。
【図7】図3のVII-VII線に沿う断面端面図である。
【図8】図3のVIII-VIII線に沿う断面端面図である。
【図9】図1のIX-IX線に沿う断面端面図である。
【図10】平面からみて楕円形状の籠型外容器の斜視図である。
【図11】平面からみて楕円形状の籠型外容器と,内容器と,飾物を含む包装セットを示す斜視図である。
【図12】図11に示す包装セットを組立てた包装用容器の斜視図である。
【図13】取手の平面図である。
【図14】取手の正面図であり,背面図は正面図と同一に現れる。
【図15】平面からみて楕円形状の籠型外容器と,取手と,内容器と,飾物を含む菓子等の包装セットを示す斜視図である。
【図16】図15に示す包装セットを組立てた包装用容器の斜視図である。
【図17】籠型外容器と取手との係合部分の拡大斜視図である。
【図18】木の葉の模様が印刷されたシートを示す。
【図19】へこみを有する内容器の平面図である。
【図20】へこみを有する内容器の正面図であり,背面図は正面図と同一に現れる。
【図21】へこみを有する内容器の底面図である。
【図22】へこみを有する内容器の右側面図であり,左側面図は右側面図と同一に現れる。
【図23】平面からみて楕円形状の籠型外容器と内容器とからなる包装用容器の正面図であり,背面図は正面図と同一に現れる。
【図24】平面からみて楕円形状の籠型外容器と内容器とからなる包装用容器の平面図である。
【図25】平面からみて楕円形状の籠型外容器と内容器とからなる包装用容器の右側面図であり,左側面図は右側面図と同一に現れる。
【図26】平面からみて楕円形状の籠型外容器と内容器とからなる包装用容器の底面図である。
【図27】図23のXXVII-XXVII線に沿う断面端面図である。
【図28】図23のXXVIII-XXVIII線に沿う断面端面図である。
【図29】図25のXXIX-XXIX線に沿う断面端面図である。
【図30】図25のXXX-XXX線に沿う断面端面図である。
【図31】図23のXXXI-XXXI線に沿う断面端面図である。
【図32】平面からみて楕円形状の籠型外容器と内容器とからなる包装用容器の斜視図である。
【図33】平面からみて楕円形状の籠型外容器および取手を含む包装用容器の正面図であり,背面図は正面図と同一に現れる。
【図34】平面からみて楕円形状の籠型外容器および取手を含む包装用容器の平面図である。
【図35】平面からみて楕円形状の籠型外容器および取手を含む包装用容器の右側面図であり,左側面図は右側面図と同一に現れる。
【図36】平面からみて楕円形状の籠型外容器および取手を含む包装用容器の底面図である。
【図37】平面からみて楕円形状の籠型外容器および取手を含む包装用容器の斜視図である。
【図38】平面からみて楕円形状の籠型外容器および取手ならびにへこみを有する内容器を含む包装用容器の平面図である。
【図39】平面からみて楕円形状の籠型外容器および取手ならびにへこみを有する内容器を含む包装用容器の底面図である。
【図40】平面からみて八角形状の籠型外容器の正面図であり,背面図は正面図と同一に現れる。
【図41】平面からみて八角形状の籠型外容器の平面図である。
【図42】平面からみて八角形状の籠型外容器の右側面図であり,左側面図は右側面図と同一に現れる。
【図43】平面からみて八角形状の籠型外容器の底面図である。
【図44】図40のXLIV-XLIV線に沿う断面端面図である。
【図45】図40のXLV-XLV線に沿う断面端面図である。
【図46】平面からみて八角形状の籠型外容器の斜視図である。
【図47】平面からみて楕円形状の籠型外容器と,内容器と,飾物を含む包装セットを示す斜視図である。
【図48】図47に示す包装セットを組立てた包装用容器の斜視図である。
【図49】平面からみて八角形状の籠型外容器と内容器とからなる包装用容器の正面図であり,背面図は正面図と同一に現れる。
【図50】平面からみて八角形状の籠型外容器と内容器とからなる包装用容器の平面図である。
【図51】平面からみて八角形状の籠型外容器と内容器とからなる包装用容器の右側面図であり,左側面図は右側面図と同一に現れる。
【図52】平面からみて八角形状の籠型外容器と内容器とからなる包装用容器の底面図である。
【図53】図49のLIII-LIII線に沿う断面端面図である。
【図54】図49のLIV-LIV線に沿う断面端面図である。
【図55】平面からみて八角形状の籠型外容器および内容器とからなる包装用容器の斜視図である。
【符号の説明】
10,50 籠型外容器
11,51 上縁線状体
12,13,52,53 横線状体
14,15,54,55 斜め線状体
19,59 開口
20,20A,60 内容器
24 へこみ
30,30A,30B,70 飾物
40,57 取手
42 枝
43 係合突起

Claims (11)

  1. 上面が開口し,少なくとも側面が,複数の線状体を右上り斜め,左上り斜め,縦,横の少なくとも2方向に配置して交叉させて籠状に構成され,上記複数の線状体によって規定される複数の開口が形成されている籠型外容器,
    上面が開口し,側面と底面が水密にかつ連続して一体に形成され,上記外容器にゆるく入る大きさの内容器,および
    上記外容器と内容器との間に挟み込まれる飾物,
    を含む菓子等の包装セット。
  2. 上記外容器の上部に着脱自在な取手をさらに含む,請求項1に記載の菓子等の包装セット。
  3. 上記取手の両端部にそれぞれ係合部が形成され,上記係合部が上記外容器の側面の開口に入り,上記線状体に係合するものである,請求項2に記載の菓子等の包装セット。
  4. 上記取手がその両端部に少なくとも2つの枝を持ち,これらの枝に係合部が形成され,上記枝および係合部が上記外容器の側面の開口に入り,上記係合部が上記線状体に係合するものである,請求項2に記載の菓子等の包装セット。
  5. 上記取手が取付けられる箇所に対応して,上記外容器と上記内容器との間に取手取付け用の空間を形成するように,上記内容器の側面にへこみが形成されている,請求項2から4のいずれか一項に記載の菓子等の包装セット。
  6. 上記外容器の上部に,一または複数の取手が一体的に形成されている,請求項1に記載の菓子等の包装セット。
  7. 上面が開口し,少なくとも側面が,複数の線状体を右上り斜め,左上り斜め,縦,横の少なくとも2方向に配置して交叉させて籠状に構成され,上記複数の線状体によって規定される複数の開口が形成されている籠型外容器,および
    上面が開口し,側面と底面が水密にかつ連続して一体に形成され,上記外容器にゆるく入る大きさの内容器,
    を含む菓子等の包装セット。
  8. 上面が開口し,少なくとも側面が,複数の線状体を右上り斜め,左上り斜め,縦,横の少なくとも2方向に配置して交叉させて籠状に構成され,上記複数の線状体によって規定される複数の開口が形成されている籠型外容器,および
    上面が開口し,側面と底面が水密にかつ連続して一体に形成され,上記外容器にゆるく入る大きさの内容器を含み,
    上記内容器の側面に,少なくとも対向する2箇所においてへこみが形成されている,
    菓子等の包装セット。
  9. 上記外容器の上部に着脱自在な取手をさらに含み,
    上記取手の両端部にそれぞれ係合部が形成され,
    上記係合部が,上記内容器のへこみが形成されている部分に対応する箇所において上記外容器の側面の開口に入り,上記線状体に係合するものである,請求項8に記載の菓子等の包装セット。
  10. 上面が開口し,側面と底面が水密に連続して一体に形成され,側面の少なくとも対向する2箇所にへこみが形成されている内容器を含む,菓子等の包装セット。
  11. 籠型外容器と,内容器と,飾物とを用意し,上記籠型外容器は,上面が開口し,少なくとも側面が,複数の線状体を右上り斜め,左上り斜め,縦,横の少なくとも2方向に配置して交叉させて籠状に構成され,上記複数の線状体によって規定される複数の開口が形成されているものであり,
    上記内容器は,上面が開口し,側面と底面が水密にかつ連続して一体に形成され,上記外容器にゆるく入る大きさのものであり,
    上記外容器内に上記内容器を入れるに際して,上記外容器と上記内容器との間に飾物を挟み込むようにして組立てる,
    菓子等の包装セットの組立方法。
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