JP4178449B2 - 雲台装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は雲台装置に係り、特に台座に設けられたロータリーコネクタを雲台駆動部のパン軸に連結し、ロータリーコネクタからの信号線をパン軸の中空部を介して雲台駆動部に配線した構造の雲台装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、テレビカメラを屋外又は屋内に設置して遠隔操作する場合には雲台装置が使用されている(例えば、特許文献1)。また、放送局等のオペレータの操作場所には、雲台装置及びテレビカメラを遠隔操作するオペレーションユニットが配置され、このオペレーションユニットは、雲台装置及びテレビカメラに電話回線やケーブルを介して接続される。オペレーションユニットには、雲台装置のパン/チルト動作を操作する操作スイッチや、テレビカメラにおけるフォーカス、ズーム、アイリス、映像信号のゲイン、ブラックバランス、ホワイトバランス、シャッタースピード等の各種撮影条件を設定する操作スイッチが配設され、オペレータがこれらの操作スイッチを操作すると、その操作に基づく制御信号がオペレーションユニットから雲台装置及びテレビカメラに送信され、雲台装置及びテレビカメラがそのオペレーションユニットから送信された制御信号に基づいて動作する。
【0003】
ところで、本願出願人は、チルト軸の外周にブラシ筒を配置し、チルト軸の回動時にチルト軸側の導電性接点パターンとブラシ筒側の導電性ブラシとが接触状態を維持する回動接触機構(スリップリング又はロータリーコネクタ、以下本文中では「ロータリーコネクタ」と称する)をチルト軸及びブラシ筒に設けるとともにチルト軸と同軸にコネクタを配設した雲台装置を提案している。この雲台装置は、前記コネクタに、オペレーションユニットから配設されたケーブルのコネクタが接続されるとともに、前記ブラシ筒の端子が雲台駆動部やテレビカメラに信号線を介して接続されている(特許文献2)。
【0004】
また、パン軸を介して雲台駆動部を支持する台座にロータリーコネクタを設け、このロータリーコネクタとパン軸とを一体的に連結し、ロータリーコネクタからの信号線をパン軸の中空部を介して雲台駆動部に配線した雲台装置も知られている。
【0005】
パン軸は台座に固定され、パン軸に設けられたウォームホイールが、雲台駆動部に固定されたパンモータからのギア列に噛合されている。したがって、パンモータが駆動されると、その動力がパン軸に伝達されるが、パン軸が台座に固定されるとともにパンモータが雲台駆動部に固定されている構造によって、雲台駆動部がパン軸を中心に回動する。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−172553号公報 (第2頁 図1)
【0007】
【特許文献2】
特開平6−22180号公報 (第3頁 図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ロータリーコネクタとパン軸とを一体的に連結した構造の前記従来の雲台装置は、ロータリーコネクタからの信号線をそのままパン軸の中空部に通して雲台駆動部の制御基板等に結線しているため、ロータリーコネクタとパン軸とを分解修理等する場合には、信号線を制御基板から外さなければならず、手間がかかるという欠点があった。
【0009】
また、従来の雲台装置は、雲台駆動部に軸受を介して取り付けられているパン軸に、ロータリーコネクタを同軸上に正確に連結するのは容易ではなく、連結位置がずれた場合には、信号線がその位置ずれを吸収するように捩れるため信号線が損傷する場合があるという欠点があった。更に、信号線が捩れない場合には、ロータリーコネクタの回転軸が倒れて位置ずれを吸収するので、ロータリーコネクタに接点不良が発生するという欠点もあった。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ロータリーコネクタとパン軸とを容易に分解したり、組み立てたりすることができ、且つ、信号線に悪影響を与えることなくパン軸にロータリーコネクタを連結することができる雲台装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、台座に立設されたパン軸を中心に雲台駆動部のケーシングを回動させるモータが該ケーシング内に内蔵され、前記台座に設けられたロータリーコネクタと、前記パン軸の筒状本体の中空部に挿通配置されるとともに上部が前記ケーシングに固定され該ケーシングと共に回動されるガイド管とを備え、前記ロータリーコネクタの回転軸の上部に連結されたコネクタと前記ガイド管の下部に連結されたコネクタとが着脱自在に接続され、前記ロータリーコネクタからの信号線が、前記回転軸、及び双方の前記コネクタから前記ガイド管の中空部を介して前記雲台駆動部に配線され、前記ロータリーコネクタは、前記パン軸に対する芯ずれ又は倒れを吸収する緩衝部材を介して前記台座に支持されたことを特徴としている。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、ロータリーコネクタとパン軸とを、信号線を接続するコネクタを介して着脱自在に連結したので、ロータリーコネクタ側のコネクタに対してパン軸側のコネクタを外したり接続したりするだけで、ロータリーコネクタとパン軸とを容易に分解したり、組み立てたりすることができる。また、ロータリーコネクタを緩衝部材を介して台座に支持させたので、パン軸に対するロータリーコネクタの芯ずれ又は倒れは、干渉部材によって吸収される。これにより、パン軸に対してロータリーコネクタが同軸上に位置するので、信号線に悪影響を与えることなくパン軸にロータリーコネクタを連結でき、また、接点不良も解消できる。
【0013】
本発明によれば、前記パン軸は、前記雲台駆動部に軸受を介して取り付けられた筒状本体と、該筒状本体の中空部に挿入配置され、その上部が前記雲台駆動部に固定されるとともにその下部に前記ロータリーコネクタ側のコネクタに接続されるコネクタが取り付けられたガイド管と、からなることを特徴としている。
【0014】
パン軸の筒状本体が台座に固定され、この筒状本体周りに雲台駆動部が回動する構造の雲台装置では、筒状本体に回動自在に挿入されたガイド管の下部にパン軸側のコネクタを設け、このコネクタとロータリーコネクタ側のコネクタとを接続する。この場合、雲台駆動部の回動開始時に、ロータリーコネクタの回転抵抗等によってロータリーコネクタは直ぐには回動せず、信号線が捩れていき、信号線に引っ張られることでロータリーコネクタが回動し始めることになり、信号線の損傷、破損の原因になる。これを防止するために、本発明は、前記ガイド管の上部を雲台駆動部に固定し、ガイド管を雲台駆動部と共に回動させ、ガイド管を介してロータリーコネクタを強制的に回動させるようにした。これにより、信号線には何も負荷がかからないので、信号線の損傷、破損を防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る雲台装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0016】
図1は、本発明に係る雲台装置が適用された雲台システムの全体構成図である。同図において、雲台装置10は、テレビカメラを収納したカメラハウジング12をパン方向及びチルト方向に動作させる機能を備えている。この雲台装置10は、雲台/カメラ制御器14に多芯ケーブル又は複数のケーブル(以下、「雲台/カメラ制御ケーブル」と称する)16を介して接続され、雲台/カメラ制御器14は、オペレーションユニット18に、モデム20、22を介して電話回線24により接続される。なお、電話回線24を使用することなく、オペレーションユニット18をケーブルを介して雲台/カメラ制御器14に直結することも可能である。
【0017】
オペレーションユニット18には、オペレータが雲台装置10のパン/チルト動作等の操作を行なうための操作スイッチや、前記テレビカメラの各種動作、処理についての操作及び設定を行なうための操作スイッチ等が設けられており、オペレータがこれらの操作スイッチを操作すると、その操作に基づく制御信号が、電話回線24を通じて雲台/カメラ制御器14に伝送される。雲台/カメラ制御器14は、オペレーションユニット18から与えられた制御信号に基づいて、雲台装置10に対する制御信号とテレビカメラに対する制御信号とをそれぞれ雲台/カメラ制御ケーブル16の所定の信号線を通じて雲台装置10内の制御部及びテレビカメラの制御部に送信する。これにより、雲台装置10及びテレビカメラは、オペレーションユニット18での操作に従って動作する。
【0018】
雲台装置10は図2、図3に示すように雲台駆動部30、雲台駆動部30に図3上で破線で示すチルト軸32を介して連結されたカメラハウジング12から構成される。カメラハウジング12には、破線で示すテレビカメラ34が収納され、テレビカメラ34のレンズ装置36に対向したカメラハウジング12の前面には透明の保護ガラス38が取り付けられている。また、ワイパ装置40がカメラハウジング12の前面左側部に設けられ、このワイパ装置40は、図1に示したオペレーションユニット18からの制御信号によって不図示のモータが駆動されることにより、図2の軸41を中心に回動され、保護ガラス38に付着した水滴等を拭き取る。
【0019】
雲台駆動部30は図4の如く、台座42の上部にボルト43によって固定されたパン軸44を介して立設され、台座42をビルの屋上や鉄塔に設置することにより、雲台装置10がビルや鉄塔に据え付けられる。
【0020】
雲台駆動部30のケーシング46内には、図4上で破線で示す、制御回路が組み込まれたプリント基板48が内蔵されるとともに、チルト軸32を回動させる不図示のチルトモータが内蔵される。チルトモータが駆動されると、その駆動力が不図示の動力伝達系を介してチルト軸32に伝達され、チルト軸32が水平軸を中心に回動する。チルト軸32が回動することにより、チルト軸32のブラケット50に連結されたカメラハウジング12がチルト方向に動作する。
【0021】
また、ケーシング46内には、パン軸44を中心にケーシング46を回動させるパンモータ52が内蔵される。パンモータ52の出力軸にはプーリ54が取り付けられ、このプーリ54とプーリ56とに無端状のベルト58が巻き掛けられている。また、ベルト58は、張力付与用の一対のテンションプーリ60、60によって所定の張力に設定されている。プーリ56の同軸上にはウォームギア62が設けられ、ウォームギア62は、パン軸44の筒状本体64の外周部に固定されたウォームホイール66に噛合されている。したがって、パンモータ52の駆動力によってウォームギア62が回転されると、ウォームギア62がウォームホイール66の周りを回転しながら移動するので、ケーシング46がパン軸44を中心に回動される。なお、パン軸44の筒状本体64は、軸受45を介してケーシング46に取り付けられるとともに、この筒状本体64がボルト43によって台座42に固定されている。
【0022】
パン軸44は、筒状本体64とガイド管68とから構成される。ガイド管68は、筒状本体64の中空部に挿通配置され、その上部フランジ部70を介して雲台駆動部30のケーシング46に固定され、ケーシング46と共に回動される。また、ガイド管68の下部は、筒状本体64の下部から若干量下方に突出され、その下部にはコネクタ72が連結されている。コネクタ72には、多数の信号線が集束されたケーブル74の一端部が接続される。ケーブル74は、ガイド管68の中空部に配設され、その他端部がプリント基板48のインターフェースに接続されている。
【0023】
一方、台座42にはロータリーコネクタ76が内蔵されている。ロータリーコネクタ76は周知のものなので、ここではその詳細説明は省略するが、回転軸78とブラシ筒80とから構成されている。回転軸78の外周面には、複数本の導電性接点パターン82が形成され、これらの接点パターン82に、ブラシ筒80の内周面に取り付けられた導電性ブラシ84が接触されている。また、ブラシ筒80には、導電性ブラシ84に接続された不図示の端子が設けられ、この端子に雲台/カメラ制御ケーブル16の不図示のコネクタが接続されている。
【0024】
更に、回転軸78の中空部には、接点パターン82に接続された複数本の信号線86が配設され、これらの信号線86は、回転軸78の上部に連結されたチューブ88に結束されるとともに、チューブ88の上部に連結されたコネクタ90に接続されている。コネクタ90は、逆コ字状に形成されたサポート部材92の上部に固定され、サポート部材92の下部は、回転軸78の上部に固定されたブロック94にねじ97によって固定されている。これにより、コネクタ90は、サポート部材92とブロック94とによってロータリーコネクタ76の上方に保持された状態で、コネクタ72に接続される。以上の配線連結構造によって雲台/カメラ制御ケーブル16が、ロータリーコネクタ76からケーブル74を介してプリント基板48に接続される。
【0025】
ところでロータリーコネクタ76のブラシ筒80は、その上部が図5に示す略三角形状の緩衝板96に取り付けられている。緩衝板96の各隅部には孔98が形成され、これらの孔98に遊嵌されたボルト100を、台座42に形成された内部フランジ102に締結することにより、ロータリーコネクタ76が緩衝板96を介して台座42に吊り下げ支持される。また、ボルト100のヘッド部101と緩衝板96との間にはスプリング104が配置され、このスプリング104の弾性力によって緩衝板96が台座42に対し傾倒自在に取り付けられている。また、緩衝板96は、孔98とボルト100との間の遊び(隙間)によって、図4上で水平方向に若干量スライド自在に取り付けられている。
【0026】
次に、前記の如く構成された雲台装置10の作用について説明する。
【0027】
実施の形態の雲台装置10によれば、ロータリーコネクタ76とパン軸44とを信号線を接続するコネクタ72、90を介して着脱自在に連結したので、ロータリーコネクタ76側のコネクタ90に対してパン軸44側のコネクタ72を外したり接続したりするだけで、ロータリーコネクタ76とパン軸44とを容易に分解したり、組み立てたりすることができる。
【0028】
また、ロータリーコネクタ76を緩衝板96及びスプリング104からなる緩衝部材を介して台座42に支持させたので、パン軸44に対するロータリーコネクタ76の芯ずれ又は倒れは、緩衝板96が前述した遊びによって水平方向にずれること、及び緩衝板96がスプリング104の弾性力によって傾倒することによって吸収される。これにより、パン軸44に対してロータリーコネクタ76の回転軸78が同軸上に位置するので、信号線に悪影響を与えることなくパン軸44にロータリーコネクタ76を連結でき、また、ロータリーコネクタ76の接点不良も解消できる。
【0029】
一方、実施の形態の雲台装置10は、パン軸44の筒状本体64が台座42に固定され、この筒状本体42周りに雲台駆動部30が回動する構造の雲台装置である。この雲台装置10は、筒状本体64に回動自在に挿入されたガイド管68にパン軸44側のコネクタ72を設け、このコネクタ72とロータリーコネクタ76側のコネクタ90とを接続する。
【0030】
この場合、雲台駆動部30の回動時に、ロータリーコネクタ76の回転抵抗(接点パターン82にブラシ84が接触していることにより生じる回転抵抗)によってロータリーコネクタ76の回転軸78は直ぐに回動せず、ケーブル74が捩れていき、ケーブル74に引っ張られることでロータリーコネクタ76が回動し始めることになり、ケーブル74に集束されている信号線の損傷、破損の原因になる。
【0031】
これを防止するために、雲台装置10では、ガイド管68の上部を雲台駆動部30のケーシング46に固定し、ガイド管68を雲台駆動部30と共に回動させ、ガイド管68を介してロータリーコネクタ76の回転軸78を強制的に回動させるようにした。これにより、ケーブル74に集束された信号線には何も負荷がかからないので、信号線の損傷、破損を防止できる。
【0032】
実施の形態では、パン軸44に対して雲台駆動部30が回動しパン動作する雲台装置10について説明したが、パン軸を台座に回動自在に支持するとともに雲台駆動部に固定し、パン軸を回動させることにより雲台駆動部をパン動作させる雲台装置の場合には、ガイド管68は不要になり、コネクタ72はパン軸44の筒状本体64に取り付ければよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る雲台装置によれば、ロータリーコネクタとパン軸とを、信号線を接続するコネクタを介して着脱自在に連結したので、ロータリーコネクタ側のコネクタに対してパン軸側のコネクタを外したり接続したりするだけで、ロータリーコネクタとパン軸とを容易に分解したり、組み立てたりすることができる。また、ロータリーコネクタを緩衝部材を介して台座に支持させ、パン軸に対するロータリーコネクタの芯ずれ倒れを緩衝部材によって吸収させたので、パン軸に対してロータリーコネクタが同軸上に位置する。よって、信号線に悪影響を与えることなくパン軸にロータリーコネクタを連結でき、接点不良も解消できる。
【0034】
また、本発明によれば、筒状本体とガイド管とによってパン軸を構成し、ガイド管の上部を雲台駆動部に固定するとともにその下部にコネクタを設けたので、雲台駆動部の回動時における信号線の損傷、破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る雲台装置が適用された雲台システムの全体構成図
【図2】図1に示した雲台装置の正面図
【図3】図2に示した雲台装置の右側面図
【図4】雲台駆動部と台座の断面図
【図5】ロータリーコネクタを支持する緩衝部材の平面図
【符号の説明】
10…雲台装置、12…カメラハウジング、14…雲台/カメラ制御器、16…雲台/カメラ制御ケーブル、18…オペレーションユニット、20、22…モデム。24…電話回線、30…雲台駆動部、32…チルト軸、34…テレビカメラ、36…レンズ装置、38…保護ガラス、40…ワイパ装置、42…台座、44…パン軸、46…ケーシング、48…プリント基板、52…パンモータ、64…筒状本体、68…ガイド管、72、90…コネクタ、74…ケーブル、76…ロータリーコネクタ、78…回転軸、80…ブラシ筒、92…サポート部材、96…緩衝板、100…ボルト、104…スプリング

Claims (1)

  1. 台座に立設されたパン軸を中心に雲台駆動部のケーシングを回動させるモータが該ケーシング内に内蔵され、
    前記台座に設けられたロータリーコネクタと、前記パン軸の筒状本体の中空部に挿通配置されるとともに上部が前記ケーシングに固定され該ケーシングと共に回動されるガイド管とを備え、
    前記ロータリーコネクタの回転軸の上部に連結されたコネクタと前記ガイド管の下部に連結されたコネクタとが着脱自在に接続され、
    前記ロータリーコネクタからの信号線が、前記回転軸、及び双方の前記コネクタから前記ガイド管の中空部を介して前記雲台駆動部に配線され、
    前記ロータリーコネクタは、前記パン軸に対する芯ずれ又は倒れを吸収する緩衝部材を介して前記台座に支持されたことを特徴とする雲台装置。
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