JP4184192B2 - シールド掘進機のテールシール - Google Patents

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Description

本発明は、シールド掘進機に係り、シールド掘進機内で組み立てたセグメントとシールドフレームとの間をシールするテールシールに関するものである。
一般に、図7に示すように、シールド掘進機1を構成するシールドフレーム2の後端部のテールプレート3には、テールプレート3とセグメント壁4aの間をシールするためのテールシール5が設けられている。このテールシール5はワイヤーブラシを用いたものが主流となっている。図5及び図6に示すように、テールプレート3には、多数本のワイヤーを断面略コ字状の取付金具6で縛束して短冊状に成型されたワイヤーブラシ7が、周方向に整列して設けられている。また、ワイヤーブラシ7の内側部には一端が取付金具6で狭持されて他端がワイヤーブラシ7の先端部に至る反転防止板8が設けられている。
図4及び図5に示すように、反転防止板8は、シールドフレーム2の後退などによってセグメント壁4a側にワイヤーブラシ7を巻き込むのを防止するためのものであり、鋼鉄製の板バネによって構成されている。このように構成された短冊状のワイヤーブラシ7は、ブラシを構成するワイヤーをその軸方向に所定の間隔を隔てて先端が内周側から外周側に順次延出されるように段差を付して設けられている。
また、反転防止板8は、ワイヤーブラシ7のいずれのワイヤーよりも短く形成されており、反転防止板8の先端側にワイヤーブラシ7が延出するように構成されている。ワイヤーブラシ7内には繊維が混入したグリス等の充填材(図示せず)が充填されている。
このように構成されたテールシール5は、セグメント壁4aの外周面に先端部を接触させてテールプレート3とセグメント壁4aとの間をシールすることになる。
また、テールプレート3の内周壁には軸方向に所定の間隔を隔てて、ワイヤーブラシ7を2段重ねたテールシール5が設けられている。このテールシール5はセグメント壁4aを構成するセグメント(セグメントブロック)4の接続段差等に充分対応してシールするためのものである。
実公平2−30559号公報
一般に、シールド掘進機によってトンネルを形成するには図7に示すように、シールド掘進機1の地山側を掘削すると共に、シールドフレーム2の後方に掘削したトンネル内壁にコンクリート製のセグメント壁4aを組み立てて、トンネルを形成して完成する。特に、シールドフレーム2の後方内部で、掘削されたトンネルの軸方向及び周方向に所定の長さを有するように分割されたセグメント4を筒状に組み立て、軸方向に所定の長さを有する筒体状のセグメント壁4aを形成する。
このように、シールドフレーム2内において、筒体状のセグメント壁4aを形成した後、このセグメント壁4aの端面に油圧ジャッキ12を当接してジャッキ12を伸張させると共にシールド掘進機1により地山を掘削しながら前進することになる。
一般に、筒体状のセグメント壁4aを組み立てる際には各セグメント4間の接合部にゴム等のシール材(図示せず)を介設して止水を高めている。
ところで、図4に示すように、近年、含水率が高い地山を掘削してセグメント壁4a乃至トンネルを形成する際には、シールドフレーム2内で筒体状セグメント壁4aを組み立てると同時に、セグメント壁4aの外周面にナイロン等の合成樹脂製の止水シート11を被覆し、さらに止水性を高める工法が採用されるに至っている。
このように、止水性を高めるために、筒体状のセグメント壁4aを組み立てると同時にその外周面に合成樹脂製の止水シート11を被覆し、この最外殻となる止水シート11に、シールドフレーム2を前進させるとテールシール5の反転防止板8が、接触して擦れることになり、止水シート11を引っ掛けて破損するおそれがあった。
特に、筒体状のセグメント壁4aの端部が接合される部分においては止水シート11に段差が生じることがあり、反転防止板8によって大きな衝撃を与えることになり、止水シート11を破損するおそれが大きかった。
また、止水シート11は比較的強度を有する合成樹脂製シートによって成型されているが、反転防止板8が前述した通り鋼鉄製の板バネによって成型されていることから、止水シート11に大きな衝撃あるいは摩擦力を与えることになっていた。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、止水シートの破損を防止できるシールド掘進機のテールシールを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、シールドフレーム内で筒状に組み立てられると共に外周面が止水シートにより被覆されるセグメントと、上記シールドフレームの後端部との間をシールするためのシールド掘進機のテールシールにおいて、上記シールドフレームの後端部に、多数本のワイヤーの一端部を取付金具で縛束してなると共に、内部に充填材が充填されて上記シールドフレーム後端部と上記セグメントとの間をシールするワイヤーブラシを設け、該ワイヤーブラシの内周側部に、ワイヤーブラシの先端側を後方へ向けるように弾発付勢してシールドフレームの後退時にワイヤーブラシが巻き込まれるのを防止するための反転防止板を設けると共に、該反転防止板の表面部に、止水シートの破損を防止するための緩衝材が積層された板バネを、緩衝材が止水シートと向かい合わせとなるように設けたものである。
また、上記緩衝部材が弾性を有するゴム又はテフロン(登録商標)シートから成ものである。
本発明によれば、止水シートの破損を防止できるという、優れた効果を発揮するものである。
本発明の前提となる参考形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の前提となるシールド掘進機のテールシールの参考形態を示す要部拡大斜視図であり、図2はテールシールの参考形態を示す側面断面図である。
図1及び図2に示すように、シールドフレーム2の後端部を構成するテールプレート3には、テールシール20が設けられている。テールシール20は、テールプレート3の内周に沿って互いに隣接する端部を突き合わせて設けられた複数のワイヤーブラシ7と、それぞれのワイヤーブラシ7の内周側部に設けられ軸方向に沿って延びる反転防止板8と、それぞれの反転防止板8の表面部(内周側の面部)に設けられた緩衝部材21とを備えて構成されている。
ワイヤーブラシ7は、多数本のワイヤーの一端部を断面略コ字状の取付金具6で縛束してなるものであり、短冊状に形成されている。また、ワイヤーブラシ7は、先端部に軸方向に適宜間隔を隔てて内周側から外周側に順次延出される段差を付して形成されており、シールド掘進機22内で組み立てられたセグメント4の外周に多段に密着されるようになっている。また、ワイヤーブラシ7内には、繊維入りのグリス等からなる充填材(図示せず)がテールプレート3側から供給されるようになっており、ワイヤーブラシ7内は常に充填材で詰まった状態となっている。
反転防止板8は、ワイヤーブラシ7の先端側を後方へ向けるように弾発付勢する板バネからなる。反転防止板8は、軸方向の長さをワイヤーブラシ7の内周側に配される最も短いワイヤーよりもさらに短い所定の長さに形成されており、ワイヤの先端を突出させつつワイヤの内周側を先端近傍まで支持するようになっている。
緩衝部材21は、セグメント壁4aの外周に被覆された合成樹脂製の止水シート11を反転防止板8との摩擦や衝突から守るためのものであり、弾性を有するゴムまたはテフロン(登録商標)等の樹脂からなる。緩衝部材21は、シート状に形成されており、反転防止板8の表面部に一体的に積層されている。また、具体的には緩衝部材21は反転防止板8を覆い隠すように反転防止板8の表面部全体に積層されると共に反転防止板8の先端を覆うように径方向外方へ折り返して形成されている。
次に本参考形態の作用を述べる。
トンネルを形成するとき、シールド掘進機22は、シールドフレーム2内でセグメント4を組み立てて筒状のセグメント壁4aを形成する。このとき、シールドフレーム2内のセグメント4を組み立てる位置の外周側には、予め環状の止水シート11を巻いておき、その内側でセグメント4を組み立てる。
1リング分のセグメント4を組み立てたら、シールド掘進機22は組み立てたセグメント4の前端を後方へ押して1リング分掘進する。テールシール20はシールドフレーム2とセグメント壁4aとの間をシールしながらセグメント壁4aに沿って前方へ移動する。このとき、止水シート11の外周にはワイヤーブラシ7と共に緩衝部材21が当たっているが、反転防止板8が止水シート11に当たることはない。そして、緩衝部材21はゴム等の柔らかな樹脂で形成されているため、止水シート11を摩擦したり引っ掛けて傷付けることはない。また、セグメント4同士の接合部23においては段差が発生していることもあるが、段差を乗り越えるときの衝撃を柔らかな緩衝部材21が吸収するため止水シート11に衝撃が加わることはなく、止水シート11が傷つくことはない。
このように、反転防止板8の表面部に緩衝部材21を設けたため、止水シート11の破損を防止できる。
そして、緩衝部材21を弾性を有するゴム又はテフロン(登録商標)シート等の樹脂で形成し、反転防止板8の表面部に一体的に積層したため、止水シート11の破損を確実かつ安価に防ぐことができる。
また、緩衝部材21を、反転防止板8の先端を覆うように径方向外方へ折り返して形成したため、反転防止板8の先端が止水シート11に当たるのを防ぐことができ、止水シート11の破損を防ぐことができる。
なお、セグメント4の外周に止水シート11を被覆するシールド掘進機22の場合について述べたが、セグメント4に止水シート11を被覆しないシールド掘進機(図示せず)の反転防止板8の表面部に緩衝部材21を設けてもよい。この場合、反転防止板8がセグメント4に摩擦されて摩耗するのを防ぐことができる。そして、ワイヤーブラシ7ごと交換しなければならない反転防止板8の交換頻度を低減することができる。また、シールドフレーム2が後退するときにセグメント4に沿って緩衝部材21を滑らせることができ、反転防止板8がセグメント4に引っ掛かるなどして折れ曲がるのを防ぐことができる。
次に本発明の最良の形態を添付図面に基づいて詳述する。
上述の参考形態では、緩衝部材21は、反転防止板8に直接積層するものとしたが、本発明の最良の形態では、図3に示すように、緩衝部材25を可撓性を有する板材26に設け、この板材26を反転防止板8の表面部に設け。このとき板材26は板バネであるとよい。このように構成することにより、既設のテールシール(図示せず)に対しても緩衝部材25を容易に追加して取り付けることができる。
なお、緩衝部材21は樹脂からなるものとしたが、樹脂に麻糸などの他の材料を複合して形成した複合材からなるものとしてもよい。この場合、複合する他の材料は、樹脂から露出されても止水シート11を傷付けない程度に柔らかな材料であることが好ましい。
本発明の前提となる参考形態を示すテールシールの要部斜視図である。 参考形態に係るテールシールの側面断面図である。 本発明の好適実施の形態を示すテールシールの要部側面図である。 従来のテールシールの側面断面図である。 従来のテールシールの側面断面図である。 図5のVI−VI線矢視断面図である。 従来のシールド掘進機の側面断面図である。
符号の説明
2 シールドフレーム
3 テールプレート(後端部)
4 セグメント
7 ワイヤーブラシ
8 反転防止板
20 テールシール
22 シールド掘進機
25 緩衝部材
26 板材(板バネ)

Claims (2)

  1. シールドフレーム内で筒状に組み立てられると共に外周面が止水シートにより被覆されるセグメントと、上記シールドフレームの後端部との間をシールするためのシールド掘進機のテールシールにおいて、上記シールドフレームの後端部に、多数本のワイヤーの一端部を取付金具で縛束してなると共に、内部に充填材が充填されて上記シールドフレーム後端部と上記セグメントとの間をシールするワイヤーブラシを設け、該ワイヤーブラシの内周側部に、ワイヤーブラシの先端側を後方へ向けるように弾発付勢してシールドフレームの後退時にワイヤーブラシが巻き込まれるのを防止するための反転防止板を設けると共に、該反転防止板の表面部に、止水シートの破損を防止するための緩衝材が積層された板バネを、緩衝材が止水シートと向かい合わせとなるように設けたことを特徴とするシールド掘進機のテールシール。
  2. 上記緩衝部材が弾性を有するゴム又はテフロン(登録商標)シートから成ることを特徴とする請求項1記載のシールド掘進機のテールシール。
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