JP4193473B2 - 文字表示システム及び文字表示方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばルーティングスイッチャの入出力信号に設定された信号名称を表示するシステムに適用して好適な文字表示システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
放送局において番組の放送や収録を行う際には、スタジオ内や中継現場の多数のカメラで現在撮影している映像やVTRから再生した資料映像等を全てルーティングスイッチャと呼ばれる信号切替装置に入力させ、どの映像を送出するか、どの映像をどこに配信するか、どの映像をどの編集装置に送る等を、このルーティングスイッチャを制御することによって切り替えるようにしている。
【0003】
そして、ルーティングスイッチャの個々の出力信号線から出力している映像がそれぞれどのような映像であるか(またはルーティングスイッチャの個々の入力信号線に入力している映像がそれぞれどこに送られているか)を容易に把握できるようにするために、ルーティングスイッチャの個々の入力信号線に入力する映像信号,個々の出力信号線から出力する映像信号にそれぞれ名称(文字)を設定するとともに、それらの名称を表示するための名称表示器を設け、その名称表示器に、ルーティングスイッチャの入力信号線(または出力信号線)について設定された映像信号の名称を表示するようにしている。
【0004】
このような、ルーティングスイッチャの入力信号線(または出力信号線)について設定された名称を表示するための信号名称表示システムとして、本出願人は、英数字だけでなく日本語による名称を表示できるようにしたシステムを既に出願済みである(特願2001−319757)。
【0005】
図1は、その信号名称表示システムの構成を示す。この信号名称表示システムでは、ターミナルPC(パーソナルコンピュータ)1と、S−BUS1次局2と、2次局としてのルーティングスイッチャ3,複数台のタリーパネル(英数表示)4,コントロールパネル5及びライブスイッチャ6とが、親S−BUS7に接続されている。
【0006】
さらに、親S−BUS7には表示コントロールシステム8が接続されており、この表示コントロールシステム8と3次局としての複数台のタリーパネル(英数+日本語表示)9とが子S−BUS10に接続されている。親S−BUS7,子S−BUS10は、それぞれルーティングスイッチャ制御用の専用のプロトコルのネットワークである。
【0007】
図2は、ルーティングスイッチャ3の機能を示す。ルーティングスイッチャ3は複数本(例えば128本の倍数で最大1024本)の入力信号線I001,I002,…と複数の出力信号線OUT001,OUT002,…とが交差するとともに各交差ポイントに接続スイッチが設けられたマトリクス構造をしている。各入力信号線には、それぞれ特定のカメラで現在撮影している映像または特定のVTRから再生した資料映像等が入力される。各出力信号線から出力した映像は、それぞれ送出・配信用の機器,モニター,編集装置等に送られる。
【0008】
このルーティングスイッチャ3の各入力信号線をそれぞれ接続スイッチによって所望の出力信号線と接続させる(図では、‘p’として表した交差ポイントで接続させている)ことにより、各カメラで現在撮影している映像やVTRから再生した資料映像をそれぞれどこに配信・送出したりどの編集装置に送ったりするかを切り替えることができる。
【0009】
図1において、個々のタリーパネル(英数表示)4,タリーパネル(英数+日本語表示)9は、それぞれルーティングスイッチャ3の特定の出力信号線(または入力信号線)と対応させて設けられている。
【0010】
各タリーパネル(英数表示)4は、表示素子として例えば蛍光表示管を用いた文字表示器であり、対応する出力信号線と接続されている入力信号線(または対応する入力信号線と接続されている出力信号線)について設定された英数字の信号名称を表示するためのものである。
【0011】
各タリーパネル(英数+日本語表示)9は、表示素子として例えば蛍光表示管を用いた文字表示器であり、対応する出力信号線と接続されている入力信号線(または対応する入力信号線と接続されている出力信号線)について設定された英数字及び日本語の信号名称を表示するためのものである。タリーパネル(英数+日本語表示)9は、図3に示すように、全角8文字(半角16文字)×1行で英数字及び日本語を表示可能になっている。
【0012】
各タリーパネル(英数+日本語表示)9が対応している出力信号線から出力している映像(または各タリーパネル(英数+日本語表示)9が対応している入力信号線に入力している映像)は、それぞれモニター21に表示される。
【0013】
図1において、コントロールパネル5,ライブスイッチャ6は、それぞれルーティングスイッチャ3を切替操作する(各出力信号線をそれぞれ所望の入力信号線と接続させる)ための操作キーを有する操作器である。
【0014】
コントロールパネル5,ライブスイッチャ6は、タリーパネル(英数表示)4と同様に、ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線(または出力信号線)について設定された英数字の信号名称を表示可能な表示部も有している。
【0015】
ターミナルPC1は、システム全般について各種設定を行うためのものである。ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線に入力する映像信号,個々の出力信号線から出力する映像信号の名称として、ASCIIコードを使用した英数字の名称及びシフトJISコードを使用した日本語の名称の設定も、このターミナルPC1で行われる。
【0016】
ターミナルPC1での設定結果のうち、信号名称以外の設定結果及び英数字の信号名称の設定結果は、RS−232Cをプロトコルとする通信によってS−BUS1次局2に伝えられる。他方、日本語の信号名称の設定結果は、RS−232Cをプロトコルとする通信によって表示コントロールシステム8に伝えられる。
【0017】
S−BUS1次局2は、ターミナルPC1から伝えられた設定結果(信号名称以外の設定結果及び英数字の信号名称の設定結果)に基づき、親S−BUS7に接続されている各部とポーリング形式で通信を行ってこのシステムを管理する。
【0018】
すなわち、S−BUS1次局2は、ターミナルPC1での設定結果をこれらの各部に伝えるとともに、コントロールパネル5やライブスイッチャ6の操作結果に基づいてルーティングスイッチャ3の切替を制御してその制御結果(どの出力信号線がどの入力信号線と接続されたかを示す情報)を各部に伝える。
【0019】
各タリーパネル(英数表示)4には、このS−BUS1次局2との通信結果に基づき、それぞれ対応する出力信号線と接続されている入力信号線(または対応する入力信号線と接続されている出力信号線)について設定された英数字の信号名称が表示される。
【0020】
コントロールパネル5,ライブスイッチャ6の前述の表示部にも、このS−BUS1次局2との通信結果に基づき、ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線(または出力信号線)について設定された英数字の信号名称が表示される。
【0021】
表示コントロールシステム8は、ターミナルPC1から伝えられた設定結果(日本語の信号名称)及びS−BUS1次局2との通信結果に基づき、子S−BUS10に接続されている各タリーパネル(英数+日本語表示)9と通信を行って各タリーパネル(英数+日本語表示)9を管理する。
【0022】
すなわち、表示コントロールシステム8は、S−BUS1次局2から伝えられた設定結果及びルーティングスイッチャ3の制御結果のうち、信号名称以外の設定結果及びルーティングスイッチャ3の制御結果を各タリーパネル(英数+日本語表示)9に伝え、英数字の信号名称の設定結果を内部のメモリに保存する。
【0023】
そして、ターミナルPC1から或る入力信号線または出力信号線についての日本語の信号名称が伝えられると、メモリに保存しているその信号線についての英数字の信号名称をその日本語の信号名称の前に付加した名称を、各タリーパネル(英数+日本語表示)9に伝える。
【0024】
各タリーパネル(英数+日本語表示)9には、この表示コントロールシステム8との通信結果に基づき、それぞれ対応する出力信号線と接続されている入力信号線(または対応する入力信号線と接続されている出力信号線)について設定された英数字及び日本語の信号名称が表示される。
【0025】
図2では、ルーティングスイッチャ3の入力信号線I001,I002,…に入力する映像信号の英数字の名称がターミナルPC1でそれぞれ「C1」,「C2」,…,と設定される(‘C’はカメラの意)とともに、ルーティングスイッチャ3の出力信号線OUT001,OUT002,…から出力する映像信号の英数字の名称がターミナルPC1でそれぞれ「LINE1」,「LINE2」,「MON1」,…と設定される例を示している(‘LINE’は配信・送出用の機器または編集装置用の信号ラインの意、‘MON’はモニターの意である)。
【0026】
また、図1では、タリーパネル(英数表示)4に、ルーティングスイッチャ3の入力信号線についてターミナルPC1で設定された英数字の名称「C1」や「Cn」(但しnは2以上の具体的な整数の値)が表示され、タリーパネル(英数+日本語表示)9に、ルーティングスイッチャ3の入力信号線についてターミナルPC1で設定された英数字の名称「C1」及び日本語の名称「大阪中継」や英数字の名称「Cn」及び日本語の名称「田中」が表示されている例を示している(‘大阪中継’は中継現場である大阪のカメラの映像である意、‘田中’はスタジオ内でカメラマン田中氏が撮影しているカメラの映像である意である)。
【0027】
なお、前述の先行出願(特願2001−319757)は本願の出願時には未公開であり、この先行出願以外の先行技術文献情報については不知である。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この図1のシステムでは、タリーパネル(英数+日本語表示)9にはルーティングスイッチャ3の入力信号線(または出力信号線)について設定された信号名称が英数字及び日本語で表示されるので、タリーパネル(英数+日本語表示)9を見た際には、ルーティングスイッチャ3の個々の出力信号線から出力している映像がそれぞれどのような映像であるか(またはルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線に入力している映像がそれぞれどこに送られているか)を非常に容易に把握することができる。
【0029】
しかし、コントロールパネル5やライブスイッチャ6の表示部には、ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線(または出力信号線)について設定された信号名称が英数字だけでしか表示されない(例えば図1の例では入力信号線I001については「C1」とだけしか表示されない)。
【0030】
そのため、コントロールパネル5やライブスイッチャ6でルーティングスイッチャ3の表示部を見ながら切替操作を行う際には、ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線に入力している映像(またはルーティングスイッチャ3の個々の出力信号線から出力している映像)がそれぞれどのような映像であるかを必ずしも十分把握した上で操作を行うことはできない(例えば「C1」が大阪の中継現場のカメラであるということは分からない)。
【0031】
これに対し、ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線,出力信号線についての信号名称がタリーパネル(英数+日本語表示)9と同様に英数字及び日本語で表示されるタッチパネルを設け、このタッチパネル上でルーティングスイッチャ3の個々の出力信号線をそれぞれ所望の入力信号線と接続させる操作を行えるようにすれば、ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線に入力している映像,個々の出力信号線から出力している映像がそれぞれどのような映像であるかを十分把握した上でルーティングスイッチャ3を切替操作できるようになると考えられる。
【0032】
但し、こうしたタッチパネルを設ける場合、そのタッチパネルで個々の入力信号線,出力信号線について表示可能な文字数や行数は、タリーパネル(英数+日本語表示)9で表示可能な文字数や行数と一致させることができるとは限らず、むしろタッチパネルのパネルサイズや操作性等の観点からタリーパネル(英数+日本語表示)9とは異なるものになってしまうのが通常である。
【0033】
図4は、こうしたタッチパネルを有するルーティングスイッチャ切替用操作器として本出願人が想定しているタッチパネルソースセレクタのパネル面を例示する図である。同図Aのように、このタッチパネルソースセレクタ11のパネル面には、ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線,出力信号線にそれぞれ対応した表示・操作部11aが配列されている。
【0034】
このタッチパネルソースセレクタ11は、パネル面上で、或る出力信号線に対応した表示・操作部11aをタッチした後、その出力信号線と接続させたい入力信号線に対応した表示・操作部11aをタッチすると、セレクタ11内のプロセッサの処理により、その出力信号線をその入力信号線に接続させる要求信号を出力するものである。
【0035】
各表示・操作部11aは、パネルサイズの観点からあまり横長にすることができないとともに、操作性の観点からあまり細長くすることができないので、タリーパネル(英数+日本語表示)9と比べて正方形に近い形状になっている。そのため、各表示・操作部11aは、図4Bのように全角4文字(半角8文字)×2行で英数字及び日本語を表示可能になっている。
【0036】
したがって、図1及び図2の例のようにルーティングスイッチャ3の入力信号線I001について設定された英数字,日本語の信号名称がそれぞれ「C1」,「大阪中継」である場合、入力信号線I001に対応した表示・操作部11aには、そのままでは(すなわち改行をしなければ)、図4Bのように、1行目に「C1大阪」が表示され、2行目に「中継」が表示される(日本語の名称が2つの行に分断して表示される)ことになる。
【0037】
しかし、このように日本語の名称が分断して表示されると、せっかくルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線,出力信号線について設定した日本語の名称が、視覚的に認識しにくくなる。視覚的に認識しやすくするためには、英数字の名称である「C1」を1行目に表示した後、改行を行うことにより、日本語の名称である「大阪中継」をまとめて2行目に表示するほうがよい。
【0038】
そのためには、タッチパネルソースセレクタ11の表示・操作部11aに表示する信号名称をターミナルPC1で設定する際に、英数字の名称と日本語の名称との間での改行を指示することが必要になる。
【0039】
図5は、図1の信号名称表示システムに、こうした改行を前提としてタッチパネルソースセレクタ11を追加した構成例を示しており、図1と共通する部分には同一の符号を付して重複説明を省略する。この図5のシステムでは、表示コントロールシステム8と同等の構成の表示コントロールシステム12が、親S−BUS7にさらに接続されている。
【0040】
また、子S−BUS10とは別の子S−BUS14が設けられ、表示コントロールシステム12が子S−BUS14に接続されるとともに、3次局としてのタッチパネルソースセレクタ11(図4)がインタフェース13を介して子S−BUS14に接続されている。
【0041】
ターミナルPC1での設定結果のうち、タリーパネル(英数+日本語表示)9に表示する日本語の信号名称の設定結果(改行を指示しない日本語名称)は、図1のシステムにおけると同様に、RS−232Cをプロトコルとする通信によって表示コントロールシステム8に伝えられる。他方、タッチパネルソースセレクタ11の表示・操作部11aに表示する日本語の信号名称の設定結果(英数字との間での改行を指示する改行コード及び日本語名称)は、RS−232Cをプロトコルとする通信によって表示コントロールシステム12に伝えられる。
【0042】
表示コントロールシステム12は、ターミナルPC1から伝えられた設定結果(改行コード及び日本語名称)及びS−BUS1次局2との通信結果に基づき、子S−BUS10に接続されているタッチパネルソースセレクタ11と通信を行ってタッチパネルソースセレクタ11を管理する。
【0043】
すなわち、表示コントロールシステム12は、S−BUS1次局2から伝えられた設定結果のうち、信号名称以外の設定結果をタッチパネルソースセレクタ11に伝え、英数字の信号名称の設定結果を内部のメモリに保存する。
【0044】
そして、ターミナルPC1から或る入力信号線または出力信号線についての改行コード及び日本語の信号名称が伝えられると、メモリに保存している同じ信号線についての英数字の信号名称をその改行コード及び日本語の信号名称の前に付加した名称を、タッチパネルソースセレクタ11に伝える。
【0045】
タッチパネルソースセレクタ11の個々の表示・操作部11aには、この表示コントロールシステム12との通信結果に基づき、ルーティングスイッチャ3の対応する入力信号線または出力信号線について設定された英数字の信号名称が1行目に表示されるとともに、その信号線について設定された日本語の信号名称が2行目に改行して表示される。
【0046】
また、タッチパネルソースセレクタ11から表示・操作部11aの操作による要求信号が表示コントロールシステム12に送られると、表示コントロールシステム12はこの要求信号をS−BUS1次局2に転送する。S−BUS1次局2は、この要求信号に基づいてルーティングスイッチャ3の切替を制御してその制御結果を各部に伝える。
【0047】
ところが、信号名称表示システムを図5のように構成することには、次の(1)及び(2)のような不都合が存在する。
【0048】
(1)ターミナルPC1で、タリーパネル(英数+日本語表示)9に表示する日本語の信号名称の設定(改行を指示しない設定)と、タッチパネルソースセレクタ11の表示・操作部11aに表示する日本語の信号名称の設定(英数字との間での改行を指示する改行コードを含んだ設定)とを、別々に行わなければならない。
【0049】
そのため、ターミナルPC1での設定作業の手間が増え、設定作業に時間がかかるようになる。また、ルーティングスイッチャ3の同じ入力信号線,出力信号線について設定する日本語の名称はタリーパネル(英数+日本語表示)9とタッチパネルソースセレクタ11とで同じでなければならないが、ケアレスミスによって互いに異なる日本語の名称を設定してしまう(例えば入力信号線I001についてタリーパネル(英数+日本語表示)9では「大阪中継」と設定しタッチパネルソースセレクタ11では「福岡中継」と設定してしまう)事態も起こりえる。
【0050】
(2)タッチパネルソースセレクタ11との通信用に表示コントロールシステム8や子S−BUS10とは別に表示コントロールシステム12や子S−BUS14を追加して設けなければならないので、設計作業が煩雑になるとともにシステム全体の大型化・コスト高を招いてしまう。
【0051】
本発明は、上述の点に鑑み、このタッチパネルソースセレクタ11の表示・操作部11a,タリーパネル(英数+日本語表示)9のように1行で表示可能な文字数及び表示可能な行数が互いに異なる文字表示手段を含み、同一の名称(文字)を一方の文字表示手段には改行して表示させ他方の文字表示手段には改行せずに1行で表示させるシステムにおいて、それらの表示手段に表示させる文字の設定作業を共通化することや、システムの設計作業の簡素化及びシステム全体の小型化・低コスト化を実現することを課題としてなされたものである。
【0052】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本出願人は、所定数の文字を2行以上に分けて表示可能な第1の文字表示手段と、この所定数の文字を1行で表示可能な第2の文字表示手段と、改行コードを設定するための改行コード設定手段と、第1の文字表示手段及び第2の文字表示手段に表示させる文字を、この改行コードを含めた状態で設定するための文字設定手段と、この文字設定手段で設定された文字を、その文字に含まれるこの改行コードを境に改行して第1の文字表示手段に表示させる第1の処理手段と、この文字設定手段で設定された文字を、その文字に含まれるこの改行コードを削除して第2の文字表示手段に表示させる第2の処理手段とを備えた文字表示システムを提案する。
【0053】
この文字表示システムでは、改行コード設定手段で改行コードを設定した後、第1の文字表示手段及び第2の文字表示手段に表示させる文字をこの改行コードを含めた状態で文字設定手段で設定すると、その文字が、第1の処理手段の処理のもとでこの改行コードを境に改行して第1の文字表示手段に表示されるとともに、第2の処理手段の処理のもとでこの改行コードを削除して改行せずに1行で第2の文字表示手段に表示される。
【0054】
すなわち、改行コードを含めた状態で文字を設定すると、第1の文字表示手段には、その文字が改行コードを境に改行して表示され、第2の文字表示手段には、改行コードが表示されることなく本来の文字だけが改行せずに1行で表示される。
【0055】
これにより、表示可能な文字数及び行数が互いに異なる文字表示手段(第1の文字表示手段及び第2の文字表示手段)を含み、同一の文字を一方の文字表示手段には改行して表示させ他方の文字表示手段には改行せずに表示させるシステムにおいて、それらの表示手段に表示させる文字の設定作業が共通化するようになる。
【0056】
また、第1の処理手段,第2の処理手段にはこの共通の設定作業での同じ設定結果を伝えればよいので、この伝達のための手段(例えば図5のシステムでは表示コントロールシステム8,12や子S−BUS10,14)も、第1の文字表示手段と第2の文字表示手段(図5のシステムではタッチパネルソースセレクタ11の表示・操作部11aとタリーパネル(英数+日本語表示)9)とで共通化することができ、別々に設ける必要がなくなる。
【0057】
これにより、表示可能な文字数及び行数が互いに異なる文字表示手段を含み、同一の文字を一方の文字表示手段には改行して表示させ他方の文字表示手段には改行せずに表示させるシステムにおいて、システムの設計作業の簡素化及びシステム全体の小型化・低コスト化も実現されるようになる。
【0058】
なお、この文字表示システムにおいて、一例として、第1の処理手段を、文字設定手段で設定された文字にマージ記号が含まれている場合、その文字に含まれる改行コードを境にして改行させ、且つこのマージ記号を削除して第1の文字表示手段に表示させるように構成し、第2の処理手段を、文字設定手段で設定された文字にマージ記号が含まれている場合、その文字に含まれる改行コードを削除し、且つこのマージ記号を削除することなく第2の文字表示手段に表示させるように構成することが好適である。
【0059】
文字設定手段で互いに意味合いや役割の異なる複数通りの文字を設定する場合(例えば図1の例のように英数字の名称「C1」と日本語の名称「大阪中継」とを設定する場合)、それらの文字を改行せずに1行で表示する際には、それらの文字の間にマージ記号を表示したほうが各文字の内容を理解しやすいのに対し、それらの文字を改行して表示する際には、こうしたマージ記号がどちらかの文字の側に付加して表示されると、マージ記号自体が何らかの意味をもつ文字のように見えることにより却って文字の内容を理解しにくくなる。
【0060】
そこで、第1の処理手段,第2の処理手段をこのように構成することにより、マージ記号及び改行コードを含めた状態で文字を設定すると、第1の文字表示手段には、その文字が改行コードを境に改行して表示され且つマージ記号が表示されることなく本来の文字だけ表示され、第2の文字表示手段には、改行コードが表示されることなく本来の文字がマージ記号とともに改行せずに1行で表示される。
【0061】
これにより、同一の文字を一方の文字表示手段には改行して表示させ他方の文字表示手段には改行せずにマージ記号とともに表示させる場合にも、それらの表示手段に表示させる文字の設定作業が共通化するようになる。
【0062】
次に、本出願人は、所定数の文字を2行以上に分けて表示可能な第1の文字表示手段と、この所定数の文字を1行で表示可能な第2の文字表示手段とのうち、同一の文字を第1の文字表示手段には改行して表示させ第2の文字表示手段には改行せずに1行で表示させる方法において、改行コードを設定する第1のステップと、第1の文字表示手段及び第2の文字表示手段に表示させる文字を、この改行コードを含めた状態で設定するための第2のステップと、この第2のステップで設定した文字を、その文字に含まれるこの改行コードを境に改行して第1の文字表示手段に表示させる第3のステップと、この第2のステップで設定した文字を、その文字に含まれるこの改行コードを削除して第2の文字表示手段に表示させる第4のステップとを有する文字表示方法を提案する。
【0063】
この文字表示方法によれば、前述の本発明に係る文字表示システムにおけるのと全く同様にして、表示可能な文字数及び行数が互いに異なる第1の文字表示手段及び第2の文字表示手段を含み、同一の文字を一方の文字表示手段には改行して表示させ他方の文字表示手段には改行せずに表示させるシステムにおいて、それらの表示手段に表示させる文字の設定作業が共通化するとともに、システムの設計作業の簡素化及びシステム全体の小型化・低コスト化が実現されるようになる。
【0064】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図1の信号名称表示システムに図4のタッチパネルソースセレクタ11を追加するために適用した例について、図面を用いて具体的に説明する。
【0065】
図6は、本発明を適用した信号名称表示システムの構成を示しており、図1や図5と共通する部分には同一符号を付している。この信号名称表示システムでは、ターミナルPC(パーソナルコンピュータ)1と、S−BUS1次局2と、2次局としてのルーティングスイッチャ3,複数台のタリーパネル(英数表示)4,コントロールパネル5及びライブスイッチャ6とが、親S−BUS7に接続されている。
【0066】
さらに、親S−BUS7には、表示コントロールシステム8が接続されており、この表示コントロールシステム8と3次局としての複数台のタリーパネル(英数+日本語表示)15とが子S−BUS10に接続されている。また、3次局としてのタッチパネルソースセレクタ11も、インタフェース13を介して子S−BUS10に接続されている。親S−BUS7,子S−BUS10は、それぞれルーティングスイッチャ制御用の専用のプロトコルのネットワークである。
【0067】
図2は、ルーティングスイッチャ3の機能を示す。ルーティングスイッチャ3は複数本(例えば128本の倍数で最大1024本)の入力信号線I001,I002,…と複数の出力信号線OUT001,OUT002,…とが交差するとともに各交差ポイントに接続スイッチが設けられたマトリクス構造をしている。各入力信号線には、それぞれ特定のカメラで現在撮影している映像または特定のVTRから再生した資料映像等が入力される。各出力信号線から出力した映像は、それぞれ送出・配信用の機器,モニター,編集装置等に送られる。
【0068】
このルーティングスイッチャ3の各入力信号線をそれぞれ接続スイッチによって所望の出力信号線と接続させる(図では、‘p’として表した交差ポイントで接続させている)ことにより、各カメラで現在撮影している映像やVTRから再生した資料映像をそれぞれどこに配信・送出したりどの編集装置に送ったりするかを切り替えることができる。
【0069】
図1において、個々のタリーパネル(英数表示)4,タリーパネル(英数+日本語表示)15は、それぞれルーティングスイッチャ3の特定の出力信号線(または入力信号線)と対応させて設けられている。
【0070】
各タリーパネル(英数表示)4は、表示素子として例えば蛍光表示管を用いた文字表示器であり、対応する出力信号線と接続されている入力信号線(または対応する入力信号線と接続されている出力信号線)について設定された英数字の信号名称を表示するためのものである。
【0071】
各タリーパネル(英数+日本語表示)15は、表示素子として例えば蛍光表示管を用いた文字表示器であり、対応する出力信号線と接続されている入力信号線(または対応する入力信号線と接続されている出力信号線)について設定された英数字及び日本語の信号名称を表示するためのものである。タリーパネル(英数+日本語表示)15は、図1のタリーパネル(英数+日本語表示)9について図3に示したのと同じく、全角8文字(半角16文字)×1行で英数字及び日本語を表示可能になっている。
【0072】
図示は省略するが、各タリーパネル(英数+日本語表示)15の表面には、任意の半角記号を改行コードとして設定する操作を行うための改行コード設定キーが設けられている。また、各タリーパネル(英数+日本語表示)15には、後出の図9のような名称表示処理を実行するプロセッサが内蔵されている。
【0073】
各タリーパネル(英数+日本語表示)15が対応している出力信号線から出力している映像(または各タリーパネル(英数+日本語表示)15が対応している入力信号線に入力している映像)は、それぞれモニター21に表示される。
【0074】
コントロールパネル5,ライブスイッチャ6は、それぞれルーティングスイッチャ3を切替操作する(各出力信号線をそれぞれ所望の入力信号線と接続させる)ための操作キーを有する操作器である。
【0075】
コントロールパネル5,ライブスイッチャ6は、タリーパネル(英数表示)4と同様に、ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線(または出力信号線)について設定された英数字の信号名称を表示可能な表示部も有している。
【0076】
タッチパネルソースセレクタ11も、それぞれルーティングスイッチャ3を切替操作する(各入力信号線をそれぞれ所望の出力信号線と接続させる)ための操作器である。
【0077】
タッチパネルソースセレクタ11のパネル面には、図4Aに示したように、ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線,出力信号線にそれぞれ対応した表示・操作部11aが配列されている。
【0078】
このタッチパネルソースセレクタ11は、パネル面上で、或る出力信号線に対応した表示・操作部11aをタッチした後、その出力信号線と接続させたい入力信号線に対応した表示・操作部11aをタッチすると、セレクタ11内のプロセッサの処理により、その出力信号線をその入力信号線に接続させる要求信号を出力(図6のインタフェース13を介して表示コントロールシステム8に送る)するものである。
【0079】
各表示・操作部11aは、パネルサイズの観点からあまり横長にすることができないとともに、操作性の観点からあまり細長くすることができないので、タリーパネル(英数+日本語表示)15と比べて正方形に近い形状になっている。そのため、各表示・操作部11aは、図4Bのように全角4文字(半角8文字)×2行で英数字及び日本語を表示可能になっている。
【0080】
図示は省略するが、タッチパネルソースセレクタ11の表面にも、任意の半角記号を改行コードとして設定する操作を行うための改行コード設定キーが設けられている。また、タッチパネルソースセレクタ11内のプロセッサは、後出の図8のような名称表示処理も実行する。
【0081】
ターミナルPC1は、システム全般について各種設定を行うためのものである。ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線に入力する映像信号,個々の出力信号線から出力する映像信号の名称として、ASCIIコードを使用した英数字の名称及びシフトJISコードを使用した日本語の名称の設定も、このターミナルPC1で行われる。
【0082】
図7は、ターミナルPC1での信号名称の設定例を示す。ターミナルPC1では、ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線,出力信号線(図では入力信号線IN001)について、英数字の名称(図では「C1」)を設定し、その後ろ(右側)にマージ記号‘−’を入力し、その後ろに改行コード(ここでは半角の‘¥’)を入力し、その後ろに日本語の名称(ここでは「大阪中継」)を設定するようになっている。
【0083】
図1において、ターミナルPC1での設定結果のうち、信号名称以外の設定結果及び英数字の信号名称の設定結果は、RS−232Cをプロトコルとする通信によってS−BUS1次局2に伝えられる。他方、マージ記号及び改行コードを含んだ日本語の信号名称の設定結果は、RS−232Cをプロトコルとする通信によって表示コントロールシステム8に伝えられる。
【0084】
S−BUS1次局2は、ターミナルPC1から伝えられた設定結果(信号名称以外の設定結果及び英数字の信号名称の設定結果)に基づき、親S−BUS7に接続されている各部とポーリング形式で通信を行ってこのシステムを管理する。
【0085】
すなわち、S−BUS1次局2は、ターミナルPC1での設定結果をこれらの各部に伝えるとともに、コントロールパネル5やライブスイッチャ6やタッチパネルソースセレクタ11の操作結果に基づいてルーティングスイッチャ3の切替を制御してその制御結果(どの出力信号線がどの入力信号線と接続されたかを示す情報)を各部に伝える。
【0086】
各タリーパネル(英数表示)4には、このS−BUS1次局2との通信結果に基づき、それぞれ対応する出力信号線と接続されている入力信号線(または対応する入力信号線と接続されている出力信号線)について設定された英数字の信号名称が表示される。
【0087】
コントロールパネル5,ライブスイッチャ6の前述の表示部にも、このS−BUS1次局2との通信結果に基づき、ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線(または出力信号線)について設定された英数字の信号名称が表示される。
【0088】
表示コントロールシステム8は、ターミナルPC1から伝えられた設定結果(マージ記号,改行コード及び日本語の信号名称)及びS−BUS1次局2との通信結果に基づき、子S−BUS10に接続されている各タリーパネル(英数+日本語表示)15及びタッチパネルソースセレクタ11と通信を行って各タリーパネル(英数+日本語表示)15及びタッチパネルソースセレクタ11を管理する。
【0089】
すなわち、表示コントロールシステム8は、S−BUS1次局2から伝えられた設定結果及びルーティングスイッチャ3の制御結果のうち、信号名称以外の設定結果及びルーティングスイッチャ3の制御結果を各タリーパネル(英数+日本語表示)15及びタッチパネルソースセレクタ11に伝え、英数字の信号名称の設定結果を内部のメモリに保存する。
【0090】
そして、ターミナルPC1から或る入力信号線または出力信号線についてのマージ記号,改行コード及び日本語の信号名称が伝えられると、メモリに保存しているその信号線についての英数字の信号名称をそのマージ記号,改行コード及び日本語の信号名称の前に付加した名称を、各タリーパネル(英数+日本語表示)9及びタッチパネルソースセレクタ11に伝える。
【0091】
また、タッチパネルソースセレクタ11から表示・操作部11aの操作による要求信号が表示コントロールシステム8に送られると、表示コントロールシステム12はこの要求信号をS−BUS1次局2に転送する。S−BUS1次局2は、この要求信号に基づいてルーティングスイッチャ3の切替を制御してその制御結果を各部に伝える。
【0092】
図8は、タッチパネルソースセレクタ11内のプロセッサが実行する名称表示処理を示す。
【0093】
この処理は、表示コントロールシステム8からルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線,出力信号線についての信号名称(前述のように英数字の信号名称をマージ記号,改行コード及び日本語の信号名称の前に付加した名称)が伝えられる毎にスタートするものであり、最初に、その名称中に、タッチパネルソースセレクタ11の前述の改行コード設定キーで設定された改行コードが含まれているか否かを判断する(ステップS1)。
【0094】
イエスであれば、その名称を、その名称中に含まれているマージ記号を削除し、且つその改行コードを境に改行した状態で、その入力信号線または出力信号線に対応する表示・操作部11aに表示させる(ステップS2)。そして処理を終了する。
【0095】
他方ノーであれば、その名称を、その入力信号線または出力信号線に対応する表示・操作部11aにそのまま表示させる(ステップS3)。そして処理を終了する。
【0096】
図9は、各タリーパネル(英数+日本語表示)9内のプロセッサが実行する名称表示処理を示す。
【0097】
この処理は、表示コントロールシステム8からルーティングスイッチャ3の最新の制御結果(どの出力信号線が新たにどの入力信号線と接続されたか)が伝えられる毎にスタートするものであり、既に表示コントロールシステム8から伝えられている個々の入力信号線,出力信号線についての信号名称(前述のように英数字の信号名称をマージ記号,改行コード及び日本語の信号名称の前に付加した名称)に基づき、最初に、そのタリーパネル(英数+日本語表示)15に対応する出力信号線と接続されている入力信号線(または対応する入力信号線と接続されている出力信号線)について設定された信号名称中に、そのタリーパネル(英数+日本語表示)15の前述の改行コード設定キーで設定された改行コードが含まれているか否かを判断する(ステップS11)。
【0098】
イエスであれば、その名称を、その改行コードを削除した状態で表示する(ステップS12)。そして処理を終了する。
【0099】
他方ノーであれば、その名称をそのまま表示する(ステップS13)。そして処理を終了する。
【0100】
次に、この信号名称表示システムにおいて、ターミナルPC1での信号名称の設定作業に基づいてタッチパネルソースセレクタ11やタリーパネル(英数+日本語表示)15に信号名称が表示される様子について説明する。
【0101】
まず、タッチパネルソースセレクタ11及び各タリーパネル(英数+日本語表示)15の改行設定キーで、同じ半角記号(ここでは図7に例示したように半角の‘¥’とする)を改行コードとして設定しておく。
【0102】
そして、ターミナルPC1で、ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線,出力信号線について、図7に例示したようにして、英数字の名称の設定と、マージ記号の入力と、タッチパネルソースセレクタ11及び各タリーパネル(英数+日本語表示)15の改行設定キーで設定した改行コード‘¥’の入力と、日本語の名称の設定とを行う。
【0103】
この設定結果が表示コントロールシステム8からタッチパネルソースセレクタ11に伝えられると、タッチパネルソースセレクタ11では、図8の処理のステップS1及びS2が実行されることにより、その名称が、その名称中に含まれているマージ記号を削除し、且つ改行コード‘¥’を境に改行した状態で、その入力信号線または出力信号線に対応する表示・操作部11aに表示される。
【0104】
したがって、図7に例示したように入力信号線IN001について英数字の名称,日本語の名称をそれぞれ「C1」,「大阪中継」と設定した場合には、入力信号線I001に対応する表示・操作部11aには、図10に示すように、英数字の名称である「C1」が1行目に表示された後、改行を行うことにより、日本語の名称である「大阪中継」がまとめて2行目に表示される。
【0105】
また、例えばルーティングスイッチャ3の出力信号線OUT001について英数字の名称,日本語の名称をそれぞれ「LINE1」,「編集1」と設定した場合には、その出力信号線に対応する表示・操作部11aには、図示は省略するが、英数字の名称である「LINE1」が1行目に表示された後、改行を行うことにより、日本語の名称である「編集1」がまとめて2行目に表示される。
【0106】
これにより、図4Bに示したように表示・操作部11aに日本語の信号名称が1行目と2行目とに分断して表示される場合と比較して、ルーティングスイッチャ3の個々の入力信号線,出力信号線について設定された日本語の信号名称が視覚的に認識しやすくなっている。
【0107】
そして、例えばKOの「LINE1」,「編集1」と表示された表示・操作部11aをタッチした後この「C1」,「大阪中継」と表示された表示・操作部11aをタッチすると、ルーティングスイッチャ3の出力信号線OUT001を入力信号線IN001に接続させる要求信号が表示コントロールシステム8を介してS−BUS1次局2に送られることにより、S−BUS1次局2がルーティングスイッチャ3を制御して出力信号線OUT001を入力信号線IN001に接続させる。
【0108】
同時に、各タリーパネル(英数+日本語表示)15では、表示コントロールシステム8からルーティングスイッチャ3の最新の制御結果が伝えられる毎に、図9の処理のステップS11及びS12が実行されることにより、それぞれ対応する出力信号線と接続されている入力信号線(または対応する入力信号線と接続されている出力信号線)について設定された英数字及び日本語の信号名称が、改行コード‘¥’を削除した状態で表示される。
【0109】
したがって、図7に例示したように入力信号線IN001について英数字の名称,日本語の名称をそれぞれ「C1」,「大阪中継」と設定した場合には、入力信号線IN001と接続されている出力信号線に対応するタリーパネル(英数+日本語表示)15には、図10に示すように、英数字の名称である「C1」と日本語の名称である「大阪中継」とが間にマージ記号‘−’を挟んで表示される。
【0110】
この英数字の名称「C1」と日本語の名称「大阪中継」とのように、互いに意味合いや役割の異なる複数通りの名称を設定する場合、それらの名称を改行せずに1行で表示する際には、それらの名称の間にマージ記号を表示したほうが各名称の内容を理解しやすい。したがって、タリーパネル(英数+日本語表示)15には、英数字の名称と日本語の名称とが、それぞれ内容を理解しやすいように表示されるようになっている。
【0111】
これに対し、タッチパネルソースセレクタ11の表示・操作部11aのように英数字の名称と日本語の名称とを改行して表示する際には、マージ記号がどちらかの文字の側に付加して表示されると、マージ記号自体が何らかの意味をもつ文字のように見えることにより却って文字の内容を理解しにくくなる。タッチパネルソースセレクタ11の表示・操作部11aには、このマージ記号が表示されることなく本来の文字だけ表示されるので、やはり英数字の名称と日本語の名称とがそれぞれ内容を理解しやすいように表示されるようになっている。
【0112】
以上のように、この信号名称表示システムでは、タッチパネルソースセレクタ11及び各タリーパネル(英数+日本語表示)15の改行設定キーで改行コードを設定した後、タッチパネルソースセレクタ11の表示・操作部11a及びタリーパネル(英数+日本語表示)15に表示させる信号名称をこの改行コードを含めた状態でターミナルPC1で設定すると、その信号名称が、タッチパネルソースセレクタ11内のプロセッサの処理のもとでこの改行コードを境に改行して表示・操作部11aに表示されるとともに、タリーパネル(英数+日本語表示)15内のプロセッサのもとでこの改行コードを削除して改行せずに1行でタリーパネル(英数+日本語表示)15に表示される。
【0113】
すなわち、改行コードを含めた状態で文字を設定すると、タッチパネルソースセレクタ11の表示・操作部11aには、その文字が改行コードを境に改行して表示され、タリーパネル(英数+日本語表示)15には、改行コードが表示されることなく本来の文字だけが改行せずに1行で表示される。
【0114】
これにより、タッチパネルソースセレクタ11の表示・操作部11aに表示させる文字の設定作業と、タリーパネル(英数+日本語表示)15に表示させる文字の設定作業とが、共通化されるようになっている。
【0115】
したがって、ターミナルPC1での信号名称の設定作業の手間が軽減され、設定作業が短時間で行えるようになっている。また、ルーティングスイッチャ3の同じ入力信号線,出力信号線について設定する日本語の名称がタッチパネルソースセレクタ11とタリーパネル(英数+日本語表示)15とで互いに異なってしまうような事態も起こらないようになっている。
【0116】
また、タッチパネルソースセレクタ11,タリーパネル(英数+日本語表示)15にはこの共通の設定作業での同じ設定結果を伝えればよいので、この伝達のための手段である表示コントロールシステム8や子S−BUS10がタッチパネルソースセレクタ11とタリーパネル(英数+日本語表示)9とで共通化されており、図5のシステムのように表示コントロールシステム8や子S−BUS10とは別にタッチパネルソースセレクタ11への伝達用に表示コントロールシステム12や子S−BUS14を設ける必要がなくなっている。
【0117】
これにより、システムの設計作業の簡素化及びシステム全体の小型化・低コスト化も実現されるようになっている。
【0118】
なお、以上の例では、タッチパネルソースセレクタ11の表示・操作部11aには、図10に例示したように、1行目に英数字の名称が左詰めして表示されるようになっている。しかし、別の例として、タッチパネルソースセレクタ11内のプロセッサの図8の処理のステップS2において、表示・操作部11aの1行目に英数字の名称をセンタリングして表示させるようにしてもよい。
【0119】
また、以上の例では、タッチパネルソースセレクタ11の各表示・操作部11aは、全角4文字(半角8文字)×2行で英数字及び日本語を表示可能になっている(図4B)。しかし、これに限らず、各表示・操作部で表示可能な文字数が全角4文字(半角8文字)以外の文字数であるタッチパネルソースセレクタや、表示可能な行数が3行以上であるタッチパネルソースセレクタを用いてもよい。
【0120】
また、以上の例では、改行コードの設定をタッチパネルソースセレクタ11やタリーパネル(英数+日本語表示)15の改行コード設定キーで行うようになっている。しかし、別の例として、ターミナルPC1で改行コードの設定を行い、その設定結果を信号名称以外の設定結果の一部としてS−BUS1次局2,表示コントロールシステム8を介してタッチパネルソースセレクタ11やタリーパネル(英数+日本語表示)15に伝えるようにしてもよい。
【0121】
また、以上の例では、英数字の名称及び日本語の名称を表示する信号名称表示システムに本発明を適用している。しかし、これに限らず、英数字のみの複数の名称を表示する信号名称表示システムや、英数字の名称及び日本語以外の言語の名称を表示する信号名称表示システムや、英数字以外の言語の名称及び日本語または日本語以外の言語の名称を表示する信号名称表示システムにも本発明を適用してよい。
【0122】
また、以上の例では信号名称表示システムに本発明を適用している。しかし、これに限らず、1行で表示可能な文字数及び表示可能な行数が互いに異なる文字表示手段を含み、同一の名称(文字)を一方の文字表示手段には改行して表示させ他方の文字表示手段には改行せずに1行で表示させる適宜のシステムに本発明を適用してよい。
【0123】
また、本発明は、以上の例に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、その他様々の構成をとりうることはもちろんである。
【0124】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、1行で表示可能な文字数及び表示可能な行数が互いに異なる文字表示手段を含み、同一の文字を一方の文字表示手段には改行して表示させ他方の文字表示手段には改行せずに表示させるシステムにおいて、それらの表示手段に表示させる文字の設定作業を共通化することができるという効果や、システムの設計作業の簡素化及びシステム全体の小型化・低コスト化を実現できるという効果が得られる。
【0125】
また、本発明によれば、同一の文字を一方の文字表示手段には改行して表示させ他方の文字表示手段には改行せずにマージ記号とともに表示させる場合にも、それらの表示手段に表示させる文字の設定作業を共通化することができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の信号名称表示システムの構成例を示す図である。
【図2】ルーティングスイッチャの機能を示す図である。
【図3】タリーパネル(英数+日本語表示)の名称表示部分を示す図である。
【図4】タッチパネルソースセレクタのパネル面を示す図である。
【図5】図1のシステムにタッチパネルソースセレクタを追加した構成例を示す図である。
【図6】本発明を適用した信号名称表示システムの構成例を示す図である。
【図7】図6のシステムにおけるターミナルPCでの名称の設定例を示す図である。
【図8】図6のシステムにおけるタッチパネルソースセレクタの名称表示処理を示す図である。
【図9】図6のシステムにおけるタリーパネル(英数+日本語表示)の名称表示処理を示す図である。
【図10】図6のシステムにおけるタッチパネルソースセレクタ,タリーパネル(英数+日本語表示)の表示結果を例示する図である。
【符号の説明】
1 ターミナルPC、 2 S−BUS1次局、 3 ルーティングスイッチャ、 4 タリーパネル(英数表示)、 5 コントロールパネル、 6 ライブスイッチャ、 7 親S−BUS、 8表示コントロールシステム、 9,15 タリーパネル(英数+日本語表示)、 10 子S−BUS、 11 タッチパネルソースセレクタ、 11a 表示・操作部、 12 インタフェース、 21 モニター

Claims (2)

  1. 所定数の文字を2行以上に分けて表示可能な第1の文字表示手段と、
    前記所定数の文字を1行で表示可能な第2の文字表示手段と、
    改行コードを設定するための改行コード設定手段と、
    前記第1の文字表示手段及び前記第2の文字表示手段に表示させる文字を、前記改行コードを含めた状態で設定するための文字設定手段と、
    前記文字設定手段で設定された文字を、該文字に含まれる前記改行コードを境に改行して前記第1の文字表示手段に表示させる第1の処理手段と、
    前記文字設定手段で設定された文字を、該文字に含まれる前記改行コードを削除して前記第2の文字表示手段に表示させる第2の処理手段と、を含み、
    前記第1の処理手段は、前記文字設定手段で設定された文字にマージ記号が含まれている場合、該文字に含まれる前記改行コードを境にして改行させ、且つ該マージ記号を削除して前記第1の文字表示手段に表示させ、
    前記第2の処理手段は、前記文字設定手段で設定された文字にマージ記号が含まれている場合、該文字に含まれる前記改行コードを削除し、且つ前記マージ記号を削除することなく前記第2の文字表示手段に表示させる
    字表示システム。
  2. 所定数の文字を2行以上に分けて表示可能な第1の文字表示手段と、前記所定数の文字を1行で表示可能な第2の文字表示手段とのうち、同一の文字を前記第1の文字表示手段には改行して表示させ前記第2の文字表示手段には改行せずに1行で表示させる方法において、
    改行コードを設定する第1のステップと、
    前記第1の文字表示手段及び前記第2の文字表示手段に表示させる文字を、前記改行コードを含めた状態で設定するための第2のステップと、
    前記第2のステップで設定した文字を、該文字に含まれる前記改行コードを境に改行して前記第1の文字表示手段に表示させる第3のステップと、
    前記第2のステップで設定した文字を、該文字に含まれる前記改行コードを削除して前記第2の文字表示手段に表示させる第4のステップと、を含み、
    前記第3のステップでは、前記文字設定手段で設定された文字にマージ記号が含まれている場合、該文字に含まれる前記改行コードを境にして改行させ、且つ該マージ記号を削除して前記第1の文字表示手段に表示させ、
    前記第4のステップでは、前記文字設定手段で設定された文字にマージ記号が含まれている場合、該文字に含まれる前記改行コードを削除し、且つ前記マージ記号を削除することなく前記第2の文字表示手段に表示させる
    字表示方法。
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