JP4199575B2 - ネットワークシステム,同システムにおけるパス設定方法並びに同システムに用いられるネットワーク管理装置及びネットワーク装置 - Google Patents
ネットワークシステム,同システムにおけるパス設定方法並びに同システムに用いられるネットワーク管理装置及びネットワーク装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、IP(Internet Protocol)網などのパケットネットワーク上におけるパケットデータの高品質転送サービスを実現する技術に関するものであって、特に、高品質転送パスを提供する際に高速にパス設定を行なうのに好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在のIP網における経路制御は、ルータ等のノード自身で自律的に行なうのが一般的であるが、NMS(Network Management System)やポリシーサーバ等の網管理装置側で集中制御的に経路設定する手法もある。この場合、ユーザからの通信要求やパス設定要求に対して、網管理装置側で経路を計算し、計算した結果を、ネットワーク内のノードのパス設定部へ通知して、パス設定を行なう。あるいは網管理装置がノードのパス設定手段を用いずに直接設定することもある。
【0003】
例えば、MPLS(Multi-Protocol Label Switching)網でのパス設定の場合、パス設定を行なうために、経路計算を行なった網管理装置が通過ノードのリストをパスの端点となるMPLSルータに通知し、そのMPLSルータが、RSVP-TE(resource reservation protocol for traffic engineering)プロトコルやCR-LDP(Constraint Routed Label Distribution Protocol)等のパス設定プロトコルを用いて、網管理装置から通知された通過ノードリストに基づいてパス設定を実施する。
【0004】
ところで、現在、上記のようなユーザに対してパスを提供するサービスの一例として、コンテンツ配信サービス〔CDN(Contents Delivery Network)サービス〕において、ある一定の通信品質を維持(保証)するようなパス〔QoS(Quality of Service)パス〕の提供が考えられている。
ここで、コンテンツ配信サービスを想定した場合の、従来方式でのパス設定例について、図27を参照しながら説明する。なお、この図27において、100はコンテンツ配送網、200はCDNサービスを受けるユーザ装置、300はCDNサービスを提供するコンテンツサーバ、400はコンテンツ配送網100における経路制御を集中的に管理するNMS等の経路制御装置をそれぞれ表しており、101,102はそれぞれコンテンツ配送網100を構成するエッジノードを表す。
【0005】
かかるネットワークシステムにおいて、まず、ユーザ装置200がコンテンツ配信要求(リクエスト)を発行する(▲1▼)と、当該リクエストはコンテンツ配送網100の入口に位置するエッジノード(ユーザ側のエッジノード)101にて受信され、エッジノード101は、当該リクエストを経路制御装置400へ転送する(▲2▼)。
【0006】
経路制御装置400は、上記リクエストを受信すると、当該リクエストにより要求されたコンテンツが存在するコンテンツサーバ300側のエッジノード102から、ユーザ側のエッジノード101までのコンテンツ配送網100上の、要求コンテンツの配信に必要な所定の品質(例えば、帯域)を満足する経路(配送経路)を計算する(経路検索;▲3▼)。
【0007】
かかる計算により配送経路が決定する(▲4▼)と、経路制御装置400は、その経路が通過するコンテンツ配送網100内のノードのリストを生成し、当該経路上に設定すべきパスの起点となるコンテンツサーバ300側のエッジノード102へ生成したノードのリスト(通過ノードリスト)を通知する(▲5▼)。
エッジノード102は、経路制御装置400から通知された通過ノードリストに基づいて、RSVP-TE(resource reservation protocol for traffic engineering)プロトコルやCR-LDP(Constraint Routed Label Distribution Protocol)等のパス設定プロトコルを用いて上記配送経路に対するパス設定を行なう(▲6▼)。
【0008】
パス設定が完了すると、エッジノード102は、その旨を経路制御装置400へ通知し(▲7▼)、経路制御装置400は、コンテンツサーバ300へ配信開始を通知する(▲8▼)。これにより、コンテンツサーバ300からユーザ装置200へ上述のごとく配送経路上に設定されたパスを通じてコンテンツ配信が開始される(▲9▼)。
【0009】
なお、従来技術として、下記特許文献1に示されるような技術(商品購入システム)や下記特許文献2に示されるような技術(ストリーム配信ネットワークサービス方法およびシステム)がある。
そして、特許文献1に記載の商品購入システムでは、商品情報配信装置が、店舗側から送信される商品情報及び地理的な経路情報を蓄積手段に蓄積し、送受信端末側から送信された希望情報に対し購入に適する店舗情報を上記蓄積情報中から選定し、その店舗までの地理的な経路情報とともに送受信端末側へ送信することが行なわれる。これにより、送受信端末の利用者に、希望に合った商品を購入可能な店舗までの経路を示し、カーナビゲーションシステム等によりその店舗まで誘導してくれるシステムが実現される。
【0010】
一方、特許文献2に記載のシステムでは、クライアント端末が受信要求したストリームコンテンツの要求情報に最も適した配信網(ベストエフォート配信網等)を選択して、ストリームコンテンツを配信するもので、上記要求からコンテンツ情報を抽出し、利用可能なストリーム配信網の複数候補の中から前記コンテンツ情報に最も適した網を選択し、あるいは、配信経路を設定し、ストリーム配信サーバからクライアント端末宛に要求されたコンテンツを、選択された網、あるいは、設定された配信経路を用いて配信することが行なわれる。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−357301号公報
【特許文献2】
特開2002−77257号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなパス設定方式では、ユーザのパス設定要求を網入側ノードあるいは経路制御装置が受信した場合、計算した経路に対してパスを確立するために、少なくとも上記経路制御装置がエッジノードに対して計算した経路情報(通過ノードのリスト)を渡さなくてはならない。
【0013】
このため、ユーザのリクエストが発生した時点からパス設定(パスセットアップ)が実際に開始されるまでに、パス計算時間+経路情報通知時間分だけの遅延時間が発生することになる。即ち、(1)ユーザからのリクエストを受信してから経路計算を行なうと、経路計算時間分だけパス設定時間が遅れ、(2)集中制御型の装置で経路計算を行なう場合、計算結果をノード側に通知する時間分だけパス設定時間が遅れるのである。具体的には、図27により上述した例では、上記▲2▼〜▲5▼の処理がサービス開始までの遅延時間に相当する。
【0014】
このようなパス設定の遅延は、ユーザがコンテンツ配信を要求した場合に、ユーザに対するサービス開始(コンテンツ配送開始)が遅れることを意味し、迅速なサービス提供を妨げる要因となる。なお、上述した特許文献1及び特許文献2においても、地理的な経路情報の選択や配信網の選択、あるいは、配信経路の設定は、ユーザによる要求があってはじめてアクションを起こしているので、同様の課題が生じるのは明らかである。
【0015】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、ユーザがコンテンツの配信要求や通信(接続)要求を行なった際に、迅速にパス設定を完了して、コンテンツ配信や通信を迅速に開始できるようにすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のネットワークシステム(請求項1)は、複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークと、該ネットワークにおける経路制御を集中管理するネットワーク管理装置とをそなえ、該ネットワーク管理装置が、定期的に、又は、所定のイベント発生時に、或るネットワーク装置間で提供するサービス内容について特定の基準を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報を予め計算する経路計算部と、該経路計算部により求められたデータ転送経路情報と該サービス内容とを関連付けた対応表を作成する対応表作成部と、該対応表作成部により作成された該対応表を、ユーザによる該サービス内容に応じたデータ転送要求の発行元であるユーザ装置としての該ネットワーク装置へ予め送信する対応表送信部とをそなえ、該ユーザ装置が、該ネットワーク管理装置から受信した該対応表を保持する対応表保持部と、該データ転送要求を行なう際に、該対応表保持部に保持された該対応表において該データ転送要求に対応するデータ転送経路情報を該データ転送要求に含めて該ネットワークの入口に位置するエッジノード装置としての他のネットワーク装置へ送信するデータ転送要求送信部とをそなえ、該エッジノード装置が、該ユーザ装置のから該データ転送要求を受信するデータ転送要求受信部と、該データ転送要求受信部で受信した該データ転送要求に含まれる該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上のネットワーク装置に対するパス設定処理を行なうパス設定処理部とをそなえて構成されたことを特徴としている。
【0017】
また、本発明のネットワークシステムにおけるパス設定方法(請求項2)は、複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークと、該ネットワークにおける経路制御を集中管理するネットワーク管理装置とをそなえたネットワークシステムにおいて、該ネットワーク管理装置が、定期的に、又は、所定のイベント発生時に、或るネットワーク装置間で提供するサービス内容について特定の基準を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報を予め計算し、求められたデータ転送経路情報と該サービス内容とを関連付けた対応表を作成し、作成した該対応表を、ユーザによる該サービス内容に応じたデータ転送要求の発行元であるユーザ装置としての該ネットワーク装置へ予め送信し、該ユーザ装置が、該ネットワーク管理装置から受信した該対応表を保持し、該データ転送要求を行なう際に、保持した該対応表において該データ転送要求に対応するデータ転送経路情報を該データ転送要求に含めて該ネットワークの入口に位置するエッジノード装置としての他のネットワーク装置へ送信し、該エッジノード装置が、該ユーザ装置から該データ転送要求を受信し、受信した該データ転送要求に含まれる該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上のネットワーク装置に対するパス設定処理を行なうことを特徴としている。
【0018】
さらに、本発明のネットワークシステムに用いられるネットワーク管理装置(請求項3)は、複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークにおける経路制御を集中管理する、ネットワークシステムに用いられるネットワーク管理装置であって、定期的に、又は、所定のイベント発生時に、第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置との間で提供するサービス内容について特定の基準を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報を予め計算する経路計算部と、該経路計算部により求められたデータ転送経路情報と該サービス内容とを関連付けた対応表を作成する対応表作成部と、該対応表作成部により作成された該対応表を、ユーザによる該サービス内容に応じたデータ転送要求の発行元であるユーザ装置としての該第1のネットワーク装置へ、該データ転送要求に該対応表におけるデータ転送経路情報を含め得るように、予め送信する対応表送信部とをそなえたことを特徴としている。
【0019】
また、本発明のネットワークシステムに用いられるネットワーク装置(請求項4)は、複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークと、該ネットワークにおける経路制御を集中管理するネットワーク管理装置とをそなえたネットワークシステムに用いられ、或るネットワーク装置間で提供するサービス内容に応じたユーザによるデータ転送要求の発行元であるユーザ装置としての該ネットワーク装置であって、該ネットワーク管理装置において、定期的に、又は、所定のイベント発生時に、該サービス内容について特定の基準を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報が予め計算され、求められたデータ転送経路情報と該サービス内容とが関連付けられて作成された対応表を該ネットワーク管理装置から受信する経路表受信部と、該経路表受信部で受信した該対応表を保持する対応表保持部と、該データ転送要求を行なう際に、該対応表保持部に保持された該対応表において該データ転送要求に対応するデータ転送経路情報を該データ転送要求に含めて該ネットワークの入口に位置するエッジノード装置としての他のネットワーク装置へ送信するデータ転送要求送信部とをそなえたことを特徴としている。
【0020】
さらに、本発明のネットワークシステムにおけるパス設定方法(請求項5)は、複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークと、該ネットワークにおける経路制御を集中管理するネットワーク管理装置とをそなえたネットワークシステムにおいて、該ネットワーク管理装置が、定期的に、又は、所定のイベント発生時に、或るネットワーク装置間で特定のデータ転送品質を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報を予め計算し、求められたデータ転送経路情報と、該ネットワークの入側及び出側に位置するエッジノード装置としてのネットワーク装置の組とを関連付けた対応表を作成し、作成した該対応表を、ユーザによる接続先を指定した接続要求の発行元であるユーザ装置としての該ネットワーク装置へ予め送信し、該ユーザ装置が、該ネットワーク管理装置から受信した該対応表を保持し、該接続要求を行なう際に、保持した該対応表において該接続要求に対応するデータ転送経路情報を該接続要求に含めて前記ネットワークの入側に位置するエッジノード装置としてのネットワーク装置へ送信し、該エッジノード装置が、該ユーザ装置から該接続要求を受信し、受信した該接続要求に含まれる該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上のネットワーク装置に対するパス設定処理を行なうことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
〔A〕第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態としてのネットワークシステムの構成を示すブロック図で、この図1に示すシステムは、複数のルータ等のルーティングノード(以下、単に「ノード」という)11をそなえて成るネットワーク1,当該ネットワーク1に最寄りのノード(エッジノード)11を介して接続された複数のユーザ装置(ユーザ端末)2,複数のコンテンツサーバ3,ネットワーク1における経路制御を集中的に管理するネットワーク管理装置(経路制御装置)4等をそなえて構成されている。
【0022】
基本的に、本ネットワークシステムは、映画や音楽などの高品質のコンテンツを配信するCDNサービスの提供を想定しており、ネットワーク1は、MPLS等のコネクションオリエンテッドなネットワークである。また、このネットワーク1を構成するノード11のうちエッジノード11以外のノード(中継ノード)11は「コアノード」と呼ばれる。なお、以下の説明において、上記のノード11,ユーザ装置2,コンテンツサーバ3を総称して「ネットワーク装置」ということがある。
【0023】
このようなシステムにおいて、本実施形態でも、或るユーザ装置2がコンテンツ配信要求を発行すると、その要求コンテンツを管理するコンテンツサーバ3から当該ユーザ装置2に対して要求コンテンツを配信するために、ネットワーク1において配送経路(データ転送経路)を決定して当該経路上にパスの設定を行なうことになるのだが、本実施形態では、迅速なパス設定を実現して、従来のような配信要求発生からコンテンツ配信開始までの遅延時間を削減できるようにする。
【0024】
このため、本実施形態では、例えば図2に示すように、ネットワーク管理装置4に、経路計算部411,対応表作成部412及び対応表送信部413としての機能を有する経路制御部41とリソース管理部42とがそなえられる一方、ネットワーク装置11,2,3に、主として、対応表受信部51,対応表メモリ52及びパス設定部(リクエスト送出部)53,ユーザリクエスト受信部(ユーザリクエスト処理部)54,パケット解析部55等がそなえられている。
【0025】
ここで、ネットワーク管理装置4の経路制御部41において、経路計算部411は、定期的に、又は、所定のイベント発生時(例えば、ネットワーク管理装置4の負荷が小さい時等)に、或るネットワーク装置間(例えば、エッジノード11)間で提供するコンテンツ内容について特定の基準(例えば、帯域や許容遅延時間等のサービス品質)を満たす配送経路を予め算出・決定するものである。なお、当該配送経路の事前算出(Pre-Computation手法)には、公知の手法を適用すればよい。
【0026】
また、対応表作成部412は、特定のコンテンツと当該コンテンツを配信するのに最適な計算済みの配送経路(データ転送経路情報)とを関連付けた対応表(テーブル)を作成するもので、例えば図3に示すように、コンテンツA,B,C,D,…の別に、それぞれに最適な計算済みの経路情報(通過ノードリスト)が対応付けられた対応表6が作成されるようになっている。
【0027】
なお、この図3では、或るコンテンツA及びBはSERVER_1に存在し、NODE_1→NODE_2→NODE_3→NODE_4の経路が当該コンテンツAの配信経路として最適であり、コンテンツCは別のSERVER_2に存在し、NODE_2→NODE_5の経路が当該コンテンツCの配信経路として最適であり、同様に、コンテンツDは、さらに別のSERVER_3に存在し、NODE_2→NODE_3→NODE_4の経路が当該コンテンツDの配信経路として最適であることを意味している。
【0028】
対応表送信部413は、この対応表作成部412によって作成された対応表6をユーザによる要求コンテンツに応じたリクエストメッセージを受信するネットワーク装置11,2又は3に送信するものである。リソース管理部42は、ネットワーク1上のリンクに割り当てる帯域等のリソースを管理するもので、ここでは、項目〔C〕にて後述するようなリソース競合回避機能を有している。
【0029】
一方、ネットワーク装置11,2又は3において、対応表受信部51は、上記のネットワーク管理装置4から送信されてくる対応表6を受信するものであり、対応表メモリ52は、この対応表受信部51で受信された対応表6を保持するものである。
そして、ユーザリクエスト受信部(ユーザリクエスト処理部)54は、基本的に、ユーザ装置2の発行したリクエストメッセージ(コンテンツ配信要求又は接続要求等のデータ転送要求であって、ユーザの要求サービスに応じて異なる)を受信するものであるが、ここでは、下記(1)〜(3)に示すような機能部も兼ね備えている。
【0030】
(1)当該リクエストメッセージに対応する通過ノードリストを上記対応表6において検索・取得する対応表検索機能部
(2)取得した通過ノードリストをパス設定のためにパス設定部53、あるいは、パス設定要求に含めて(あるいは、パス設定要求とともに)他のネットワーク装置(例えば、エッジノード11)へ転送(送信)する通過ノードリスト転送機能(パス設定要求処理)部
(3)パス設定部53からパス設定完了の通知を受けることにより経路制御装置4に対してパス設定完了通知を発行するパス設定完了通知機能部
また、パス設定部(パス設定処理部)53は、ユーザ装置2が発行した上記リクエストメッセージを受信した場合に、上記対応表メモリ52に保持された対応表6における当該リクエストメッセージに対応する通過ノードリストによって特定される配送経路に対するパス設定処理を行なうものである。
【0031】
さらに、パケット解析部(レイヤ7パケット識別機能部)55は、ユーザ装置2側又はコンテンツサーバ3側のエッジノード11において、通常、識別可能なレイヤ3(IPレイヤ)以上のレイヤの情報〔例えば、ユーザ装置2の発行したレイヤ7(アプリケーション層)のhttpメッセージ〕の捕捉が必要な場合に実装されるもので、これにより、httpメッセージとして送られてくるコンテンツ配信要求を捕捉することが可能となる。なお、このようなレイヤ7パケット識別機能をもつノードは一般的にレイヤ7スイッチ等と呼ばれる。
【0032】
以上の構成により、本実施形態のシステムでは、従来のように、ユーザ装置2がリクエストメッセージを発行する都度、ネットワーク管理装置4とネットワーク装置11,2又は3との間で通過ノードリストの送受を行なうことなく、迅速なパス設定を行なうことが可能となる。
以下、かかる本実施形態のパス設定動作について説明する。なお、上記対応表6の送信先としては、ユーザ装置2,ユーザ側のエッジノード11,コンテンツサーバ3側のエッジノード11,コンテンツサーバ3の4態様が考えられる。また、対応表6の送信については、例えば、コマンドラインインタフェースによる通信や、TCP/IPによる通信などが適用できる。以下、上記態様別に具体的なパス設定動作について詳述する。
【0033】
(A1)対応表6をユーザ装置2へ送信する場合
まず、対応表6をネットワーク管理装置4からユーザ装置2へ送信する場合のパス設定方法について図4〜図6を用いて説明する。
図4に示すように、ネットワーク管理装置(経路制御装置)4は、ネットワーク1が提供する個々のコンテンツに対して、そのコンテンツをユーザ側のエッジノード11(11A)へ転送するために、定期的に(又は、所定のイベント発生時に)、特定のサービス品質を満たす配送経路を経路計算部411により予め計算する。
【0034】
そして、経路制御装置4は、対応表作成部412によって、上記経路計算により得られた配送経路がネットワーク1内で通過するノードのリスト(通過ノードリスト)を生成し、コンテンツと当該コンテンツが格納されているコンテンツサーバ3及び通過ノードリストとを関連付けて図3により前述した対応表6としてメモリ等(図示省略)に保持する(ステップA1)。
【0035】
その後、経路制御装置4は、作成した対応表6をユーザ装置2へ送信し(ステップA2)、ユーザ装置2は、当該対応表6を対応表受信部51により受信すると、対応表メモリ52に保持する。
ユーザ装置2は、或るコンテンツの配信をリクエストする際、リクエストメッセージ(コンテンツ配信要求)をネットワーク1へ送出するが、その際、対応表メモリ52に保持された上記対応表6を参照して、要求コンテンツに対応する通過ノードリストを検索・取得し、当該リストをコンテンツサーバ3宛のリクエストメッセージに含めて、ユーザ側のエッジルータ11(11A)へ送信する(ステップA3)。例えば、ユーザによるリクエストメッセージの受付をWEBサーバ(図示省略)で行なう場合は、httpリクエストメッセージに通過ノードリストを含めればよい。
【0036】
ユーザ側のエッジルータ11Aは、上記リクエストメッセージをユーザリクエスト受信部54にて受信すると(図5及び図6のステップB1)、当該メッセージ中の通過ノードリストを抽出し(図5及び図6のステップB2)、当該通過ノードリストに基づいて、所定のパス設定シグナリング(パス設定メッセージ)を用いてMPLSパスを設定(確立)する(ステップA4,図5及び図6のステップB3)。
【0037】
この際、実際のコンテンツ(データ)が流れるコンテンツサーバ3側のエッジノード11(11B)からユーザ側エッジノード11Aの方向へパスを設定する必要があるが、例えば、パス設定シグナリングプロトコルとしてGMPLSプロトコルを用いることで実現可能である。なお、GMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)プロトコルは、一度に双方向のパス設定が可能なプロトコルである。
【0038】
その後、ユーザ側エッジノード11Aがパス設定完了メッセージを受信することによりパス設定が完了すると(ステップA5,図5及び図6のステップB4)、ユーザ側エッジノード11Aは、経路制御装置4へパス設定の完了を通知し(図5及び図6のステップB5,B6)、経路制御装置4は、コンテンツサーバ3に配信開始を通知する(ステップA6)。これにより、コンテンツサーバ3は、ユーザ装置2に対してコンテンツの配信を開始する(ステップA7)。
【0039】
なお、ユーザ側エッジノード11Aからのパス設定完了通知は、必ずしも経路制御装置4を経由して、コンテンツサーバ3へ通知する必要はない。例えば、ユーザ側エッジノード11Aから、直接、コンテンツサーバ3へ通知するようにしてもよい。
(A2)対応表6をユーザ側エッジノード11Aへ送信する場合
次に、対応表6をユーザ側エッジノード11Aへ送る場合の動作について、図7〜図9を参照しながら詳述する。
【0040】
本例の場合も、図7に示すように、経路制御装置4は、ネットワーク1が提供する個々のコンテンツに対して、そのコンテンツをユーザ側のエッジノード11(11A)へ転送するために、定期的に(又は、所定のイベント発生時に)、特定のサービス品質を満たす配送経路を経路計算部411により予め計算し、対応表作成部412によって、上記経路計算により得られた配送経路がネットワーク1内で通過するノードのリスト(通過ノードリスト)を生成して、コンテンツと当該コンテンツが格納されているコンテンツサーバ3及び通過ノードリストとを関連付けて図3により前述した対応表6としてメモリ等(図示省略)に保持する(ステップC1)。
【0041】
その後、経路制御装置4は、作成した対応表6をユーザ側エッジノード11Aへ送信し(ステップC2)、ユーザ側エッジノード11Aは、当該対応表6を受信すると、対応表メモリ52に保持する。
そして、ユーザ装置2は、或るコンテンツをリクエスト(コンテンツ配信要求)する場合、コンテンツ情報(例えば、コンテンツに付随したIDなど)を含めたリクエストメッセージをユーザ側エッジノード11Aに送出する(ステップC3)。この場合も、先の形態で述べたように、httpリクエストメッセージで行なうことが考えられる。
【0042】
ユーザ側エッジノード11Aは、図8及び図9に示すように、ユーザ装置2からのパケットをパケット解析部55にて受信し(ステップD1)、パケット解析部(レイヤ7パケット識別機能部)55は、当該受信パケットが上記httpリクエストメッセージであるか否かを識別する。httpリクエストメッセージであれば、パケット解析部55は、当該メッセージをユーザリクエスト処理(受信)部54に転送し(ステップD2)、ユーザリクエスト処理部54は、当該リクエスト中のコンテンツ情報を抽出する。
【0043】
そして、ユーザ側エッジノード11A(ユーザリクエスト処理部54)は、予め経路制御装置4から送られ対応表メモリ52に保持されている対応表6を参照して、リクエストされたコンテンツに対応する経路の通過ノードリストを検索・取得し(経路決定;ステップD3,図7のステップC4)、当該通過ノードリストをパス設定部53へ渡す(ステップD4)。
【0044】
これにより、パス設定部53は、ユーザリクエスト受信部54から受け取った通過ノードリストにあるノードに対して、所定のパス設定シグナリング(パス設定メッセージ)を用いてMPLSパスを確立する(図7のステップC5)。この際、実際にコンテンツが流れるコンテンツサーバ側エッジノード11Bからユーザ側エッジノード11Aの方向へパスを設定する必要があるが、この場合も、パス設定シグナリングプロトコルとして、例えばGMPLSプロトコルを用いることで実現可能である。
【0045】
その後、図8及び図9に示すように、ユーザ側エッジノード11A(パス設定部53)において、コンテンツサーバ側エッジノード11Bからのパス設定完了メッセージが受信されて(ステップD5)、パス設定が完了すると、パス設定部53がユーザリクエスト受信部54へパス設定完了通知を発行し(ステップD6)、ユーザリクエスト受信部54は、経路制御装置4へパス設定完了通知を発行する(ステップD7,図7のステップC6)。
【0046】
経路制御装置4は、ユーザ側エッジノード11Aから上記パス設定完了通知を受けると、図7に示すように、コンテンツサーバ3に配信開始通知を発行し(ステップC7)、当該配信開始通知を受信したコンテンツサーバ3は、ユーザ装置2に対してコンテンツの配信を開始する(ステップC8)。なお、この場合も、上記パス設定完了通知は、必ずしも経路制御装置4を経由してコンテンツサーバ3へ通知する必要はなく、ユーザ側エッジノード11Aからコンテンツサーバ3へ直接通知するようにしてもよい。
【0047】
(A3)対応表6をコンテンツサーバ側エッジノード11Bへ送信する場合
次に、対応表6をコンテンツサーバ側エッジノード11Bへ送る場合の動作について、図10〜図12を参照しながら詳述する。
本例の場合も、図10に示すように、経路制御装置4は、ネットワーク1が提供する個々のコンテンツに対して、そのコンテンツをユーザ側のエッジノード11(11A)へ転送するために、定期的に(又は、所定のイベント発生時に)、特定のサービス品質を満たす配送経路を経路計算部411により予め計算し、対応表作成部412によって、上記経路計算により得られた配送経路がネットワーク1内で通過するノードのリスト(通過ノードリスト)を生成して、コンテンツと当該コンテンツが格納されているコンテンツサーバ3及び通過ノードリストとを関連付けて図3により前述した対応表6としてメモリ等(図示省略)に保持する(ステップE1)。
【0048】
その後、経路制御装置4は、作成した対応表6をコンテンツサーバ側エッジノード11Bへ送信し(ステップE2)、コンテンツサーバ側エッジノード11Bは、当該対応表6を受信すると、対応表メモリ52に保持する。
そして、ユーザ装置2は、或るコンテンツをリクエスト(コンテンツ配信要求)する場合、コンテンツ情報(例えば、コンテンツに付随したIDなど)を含めたリクエストメッセージをユーザ側エッジノード11Aに送出する(ステップE3)。この場合も、先の形態で述べたように、httpリクエストメッセージで行なうことが考えられる。
【0049】
ここで、上記httpリクエストメッセージの宛先はコンテンツサーバ3であるので、図11及び図12に示すように、当該httpリクエストメッセージは最終的に直前のコンテンツサーバ側エッジノード11Bで通過することになる(ステップF1)。その際、コンテンツサーバ側エッジノード11Bは、パケット解析部(レイヤ7パケット識別機能部)55により、受信メッセージがコンテンツサーバ3へのリクエストメッセージ(コンテンツ配信要求)であるか否かを判別し、リクエストメッセージである場合は、当該メッセージをリクエストメッセージ処理(受信)部54に転送する(ステップF2)。
【0050】
ユーザリクエスト処理部54は、パケット解析部55から転送されてきたhttpリクエストメッセージ中のコンテンツ情報を抽出し、当該コンテンツ情報を基に対応表メモリ52に予め保持されている対応表6を参照して、リクエストされたコンテンツに対応する経路の通過ノードリストを検索・取得する(経路決定;ステップF3,図10のステップE4)。
【0051】
取得した通過ノードリストは、パス設定部53へ渡され(ステップF4)、パス設定部53は、その通過ノードリストに基づき、所定のパス設定シグナリングを用いて、コンテンツサーバ側エッジノード11Bからユーザ側エッジノード11AへのMPLSパスを確立する(ステップF5,図10のステップE5)。この際、前述した例とは異なり、少なくともコンテンツサーバ側エッジノード11Bからユーザ側エッジノード11Aへ片方向のパスを設定すればよいので、パス設定シグナリングプロトコルとしては、例えば、RSVP-TEプロトコルを用いることができる。もっとも、GMPLSプロトコルを用いて双方向のパスを設定してもよい。
【0052】
その後、コンテンツサーバ側エッジノード11Bは、図11及び図12に示すように、ユーザ側エッジノード11Aからパス設定完了メッセージを受信してパス設定の完了をパス設定部53により認識すると(ステップF6)、ユーザリクエスト処理部54を通じて経路制御装置4へパス設定完了通知を発行する(ステップF7,F8,図10のステップE6)。
【0053】
経路制御装置4は、図10に示すように、コンテンツサーバ側エッジノード11Bから上記パス設定完了通知を受信すると、コンテンツサーバ3に配信開始通知を発行し(ステップE7)、当該配信開始通知を受信したコンテンツサーバ3は、ユーザ装置2に対してコンテンツの配信を開始する(ステップE8)。なお、この場合も、上記パス設定完了通知は、必ずしも経路制御装置4を経由する必要はなく、コンテンツサーバ側エッジノード11Bから直接コンテンツサーバ3へ通知するようにしてもよい。
【0054】
(A4)対応表6をコンテンツサーバ3へ送信する場合
次に、対応表6をコンテンツサーバ3へ送る場合の動作について、図13〜図15を参照しながら詳述する。
本例の場合も、図13に示すように、経路制御装置4は、ネットワーク1が提供する個々のコンテンツに対して、そのコンテンツをユーザ側のエッジノード11(11A)へ転送するために、定期的に(又は、所定のイベント発生時に)、特定のサービス品質を満たす配送経路を経路計算部411により予め計算し、対応表作成部412によって、上記経路計算により得られた配送経路がネットワーク1内で通過するノードのリスト(通過ノードリスト)を生成して、コンテンツと当該コンテンツが格納されているコンテンツサーバ3及び通過ノードリストとを関連付けて図3により前述した対応表6としてメモリ等(図示省略)に保持する(ステップG1)。
【0055】
その後、経路制御装置4は、作成した対応表6をコンテンツサーバ3へ送信し(ステップG2)、コンテンツサーバ3は、当該対応表6を受信すると、対応表メモリ52に保持する。
そして、ユーザ装置2は、或るコンテンツをリクエスト(コンテンツ配信要求)する場合、コンテンツ情報(例えば、コンテンツに付随したIDなど)を含めたコンテンツサーバ3宛のリクエストメッセージをユーザ側エッジノード11Aに送出する(ステップG3)。この場合も、先の形態で述べたように、httpリクエストメッセージで行なうことが考えられる。
【0056】
コンテンツサーバ3は、図14及び図15に示すように、上記リクエストメッセージを受信すると(ステップH1)、ユーザリクエスト受信部54により、当該受信メッセージ中のコンテンツ情報を抽出し、その情報を基に予め対応表メモリ52に保持されている対応表6を参照して、リクエストされたコンテンツに対応する経路の通過ノードリストを検索・取得する(経路決定;ステップH2,図13のステップG4)。
【0057】
そして、コンテンツサーバ3は、取得した通過ノードリストをコンテンツサーバ側エッジノード11Bに対してパス設定要求メッセージに含めて通知する(ステップH3,図13のステップG5)。通過ノードリストを受信したコンテンツサーバ側エッジノード11Bは、その通過ノードリストに基づき、所定のパス設定シグナリングを用いて、コンテンツサーバ側エッジノード11Bからユーザ側エッジノード11AへのMPLSパスを確立する(ステップH4,図13のステップG6)。この際、少なくともコンテンツサーバ側エッジノード11Bからユーザ側エッジノード11Aへ片方向のパスを設定すればよいので、パス設定シグナリングプロトコルとしては、この場合も、例えば、RSVP-TEプロトコルを適用することができる。もっとも、GMPLSプロトコルを用いて双方向のパスを設定してもよい。
【0058】
その後、パス設定が完了して、図14及び図15に示すように、コンテンツサーバ側エッジノード11Bがユーザ側エッジノード11Aからのパス設定完了メッセージを受信すると(ステップH5)、経路制御装置4へパス設定完了通知を発行し(ステップH6,図13のステップG7)、経路制御装置4は、図13に示すように、このパス設定完了通知を受けることによりコンテンツサーバ3に配信開始通知を発行する(ステップG8)。
【0059】
コンテンツサーバ3は、この配信開始通知を受信すると、ユーザ装置2に対してコンテンツの配信を開始する(ステップG9)。なお、この場合も、上記パス設定完了通知は、必ずしも経路制御装置4を経由する必要はなく、コンテンツサーバ側エッジノード11Bから直接コンテンツサーバ3へ通知するようにしてもよい。
【0060】
以上のように、本実施形態では、経路制御装置4において予め経路計算を行なって対応表6を作成してネットワーク装置へ送信しておき、ユーザからリクエストメッセージがあった場合に、当該メッセージを受信したネットワーク装置が、事前に送信された対応表6を基に、リクエストされたコンテンツ内容に応じた通過ノードリストを取得して、その通過ノードリストにある通過ノード11に対してパス設定するか、エッジノード11に対してパス設定を要求する。
【0061】
したがって、ユーザのリクエストメッセージを受けた時に、経路制御装置4と通信することなく、当該リクエストメッセージに含まれる、あるいはエッジノード11が保持している通過ノードリストに基づいて直ちにパス設定を行なえ、リクエスト受信からコンテンツ配信開始までの時間を大幅に短縮することができる。
【0062】
〔B〕第2実施形態の説明
上述したパス設定方法は、コンテンツ配信サービスだけでなく、ベストエフォートサービスなどパスを用いたデータ転送サービス全般に適用可能である。例えば、ネットワーク1(図1参照)を挟んだ任意のユーザ装置2間でパスを設定してファイル転送を行なう場合にも適用可能である。
【0063】
この場合は、上述した第1実施形態のように、コンテンツと経路情報とを対応付けるのではなく、ユーザが転送しようとする、エッジノード11の組と、そのエッジノード11間の経路とを対応付けた対応表を経路制御装置4(経路制御部41)において作成する。
即ち、この場合、経路制御装置4(経路制御部41)は、予め、ネットワーク1内の特定のエッジノード11間について特定の品質を満たす経路(例えば、最短経路)を計算しておき、例えば図16に示すように、入側のエッジノード11及び出側のエッジノード11(アドレス)の組と、そのエッジノード11間を通過する通過ノード11のリスト(通過ノードリスト)とを関連付けた対応表6Aを作成する。
【0064】
例えば、この図16において、入側エッジノードEDGE_Aと出側エッジノードEDGE_Bとの間では、EDGE_A→CORE_1→CORE_3→EDGE_Bの経路が基準品質を満たす経路であり、入側エッジノードEDGE_Aと出側エッジノードEDGE_Cとの間では、EDGE_A→CORE_1→EDGE_Cの経路が基準品質を満たす経路であることを意味する。他も同様である。なお、本実施形態においても、エッジノード11間の経路の具体的計算手法は公知の手法を適用すればよい。
【0065】
そして、本実施形態では、このような対応表6Aを経路制御装置4からネットワーク装置に送信する。送信先としては、ユーザ装置(ユーザ端末)2及びユーザ側エッジノード11Aが考えられる。また、対応表6Aの送信手段については、第1実施形態と同様、特に問わないが、例えば、コマンドラインインタフェースによる通信やTCP/IPによる通信が適用できる。
【0066】
なお、ノード11やユーザ装置2等のネットワーク装置は、本実施形態においても、基本的に図2により前述した第1実施形態と同様の構成を有して構成され、対応表受信部51において、経路制御装置4から送信されてくる対応表6Aを受信し、受信した対応表6Aを対応表メモリ52にて保持する構成となる。
また、パス設定部53は、(送信側の)ユーザ装置2が発行したリクエストメッセージ(接続要求)を受信した場合に、上記対応表メモリ52に保持された対応表6Aにおける対応する通過ノードリストによって特定される配送経路に対するパス設定処理を行なうことになる。
【0067】
さらに、ユーザリクエスト受信部(ユーザリクエスト処理部)54は、この場合も、(1)ユーザ装置2の発行したリクエストメッセージに対応する通過ノードリストを上記対応表6Aにおいて検索・取得する対応表検索機能部や、(2)取得した通過ノードリストをパス設定のためにパス設定部53や他のネットワーク装置へ転送する通過ノードリスト転送機能部をそなえているが、第1実施形態と異なり、(3)パス設定部53からパス設定完了の通知を受けることにより送信側のユーザ装置2に対してパス設定完了通知を発行するパス設定完了通知機能部なども兼ね備えている。
【0068】
パケット解析部(レイヤ7パケット識別機能部)55は、第1実施形態と同様に、httpメッセージとして送られてくるリクエストメッセージ(接続要求)を捕捉するためのものである。
以下、上述のごとく構成された第2実施形態のネットワークシステムの動作(パス設定方法)について、対応表6の送信先の違い別に詳述する。
【0069】
(B1)対応表6Aを(送信側の)ユーザ装置2へ送信する場合
まず、対応表6Aを経路制御装置4から送信側のユーザ装置2へ送信する場合のパス設定方法について図17〜図19を用いて説明する。なお、以下において、説明の便宜上、リクエストメッセージ(接続要求)送信側のユーザ装置2を送信端末2S、受信側(接続先)のユーザ装置2を宛先端末2R、送信側のユーザ装置2Sの発行したリクエストメッセージをネットワーク1の入口で受信する入側エッジノード11を送信側エッジノード11S、当該リクエストメッセージの宛先である受信側のユーザ装置2Rへ転送する出側エッジノード11を受信側エッジノード11Rと表記することがある。
【0070】
図17に示すように、経路制御装置4は、定期的に(又は、所定のイベント発生時に)、ネットワーク1上のエッジノード11間で特定のサービス品質を満たすデータ転送経路を経路計算部411により予め計算し、対応表作成部412によって、上記経路計算により得られた経路がネットワーク1内で通過するノードのリスト(通過ノードリスト)を生成し、当該通過ノードリストと入側エッジノード11のアドレス及び出側エッジノード11のアドレスとを関連付けて図16により前述した対応表6Aを作成し、当該対応表6Aをメモリ等(図示省略)に保持する(ステップJ1)。
【0071】
そして、経路制御装置4は、作成した対応表6Aを送信端末2Sへ送信し(ステップJ2)、当該送信端末2Sは、その対応表6Aを対応表受信部51により受信すると、対応表メモリ52に保持する。その後、送信端末2Sは、通信したい宛先(宛先端末2R)を指定して、接続要求メッセージをネットワーク1側へ送出する(ステップJ3)。その際、送信端末2Sは、上記対応表6Aにおいて、その宛先に対応した受信側エッジノード11Rと送信側エッジノード11S間の経路についての通過ノードリストを検索・取得し、当該リストを接続要求メッセージに含めて、送信側エッジノード11Sに送出する。
【0072】
送信側エッジノード11Sは、ユーザリクエスト受信部54において、上記接続要求メッセージを受信(補足)すると(図18及び図19のステップK1)、当該メッセージ中の通過ノードリストを抽出してパス設定部53へ渡す(図18及び図19のステップK2)。パス設定部53は、当該通過ノードリストに基づいて、所定のパス設定シグナリング(パス設定メッセージ)を用いてMPLSパスを設定(確立)する(ステップJ4,図18及び図19のステップK3)。
【0073】
この際、少なくとも送信側エッジノード11Sから受信側エッジノード11Rへ片方向のパスを設定すればよいので、パス設定シグナリングプロトコルとしては、例えば、RSVP-TEプロトコルが適用できる。もっとも、この場合も、GMPLSプロトコルを用いて双方向のパスを設定してもよい。
その後、送信側エッジノード11Sがパス設定完了メッセージを受信することによりパス設定が完了すると(図18及び図19のステップK4)、送信側エッジノード11Sは、送信端末2Sへパス設定の完了を通知する(ステップJ5,図18及び図19のステップK5,K6)。これにより、送信端末2Sは、宛先端末2Rに対してデータ送信を開始する(ステップJ6)。
【0074】
なお、上記とは逆に、宛先端末2Rが送信端末、送信端末2Sが宛先端末となる場合も、上記と同様のパス設定により通信が可能である。
(B2)対応表6Aを送信側エッジノード11Sへ送信する場合
次に、対応表6Aを経路制御装置4から送信側エッジノード11Sへ送信する場合のパス設定方法について図20〜図22を用いて説明する。
【0075】
この場合も、図20に示すように、経路制御装置4は、定期的に(又は、所定のイベント発生時に)、ネットワーク1上のエッジノード11間で特定のサービス品質を満たすデータ転送経路を経路計算部411により予め計算し、対応表作成部412によって、上記経路計算により得られた経路がネットワーク1内で通過するノードのリスト(通過ノードリスト)を生成し、当該通過ノードリストと入側エッジノード11のアドレス及び出側エッジノード11のアドレスとを関連付けて図16により前述した対応表6Aを作成し、当該対応表6Aをメモリ等(図示省略)に保持する(ステップL1)。
【0076】
そして、経路制御装置4は、作成した対応表6Aを送信側エッジノード11Sへ送信し(ステップL2)、当該送信側エッジノード11Sは、その対応表6Aを対応表受信部51により受信すると、対応表メモリ52に保持する。
その後、送信端末2Sは、通信したい宛先(宛先端末2R)を指定して、接続要求メッセージをネットワーク1側へ送出する(ステップL3)。当該メッセージをネットワーク1の入口で受信する送信側エッジノード11Sは、ユーザリクエスト受信部54において、上記接続要求メッセージを受信・補足すると(図21及び図22のステップM1)、当該メッセージから送信側エッジノード11S及び宛先(受信)側エッジノード11Rのアドレスを抽出する。
【0077】
さらに、ユーザリクエスト受信部54は、抽出したアドレスを基に対応表メモリ52に保持されている対応表6Aを参照して、送信側及び受信側のアドレスの組に対応した経路についての通過ノードリストを検索・取得し(図21及び図22のステップM2)、これをパス設定部53に渡す(図21及び図22のステップM3)。
【0078】
パス設定部53は、その通過ノードリストに基づいて所要のパス設定シグナリングを用いてMPLSパスの設定を行なう(ステップL4,図21及び図22のステップM4)。この場合も、送信側エッジノード11Sから受信側エッジノード11Rへ片方向のパスを設定すればよいので、パス設定シグナリングプロトコルとしては、例えば、RSVP-TEプロトコルを適用できるが、GMPLSプロトコルを用いて双方向のパスを設定するようにしてもよい。
【0079】
その後、送信側エッジノード11Sがパス設定完了メッセージを受信することによりパス設定が完了すると(図21及び図22のステップM5)、送信側エッジノード11Sは、ユーザリクエスト受信部54を通じて、送信端末2Sへパス設定の完了を通知する(ステップL5,図21及び図22のステップM6,M7)。これにより、送信端末2Sは、宛先端末2Rに対してデータ送信を開始する(ステップL6)。
【0080】
なお、この場合も、上記とは逆に、宛先端末2Rが送信端末、送信端末2Sが宛先端末となる場合も、上記と同様のパス設定により通信が可能である。
以上のように、本第2実施形態では、経路制御装置4において予め経路計算を行なって対応表6Aを作成してネットワーク装置へ送信しておき、ユーザからリクエストメッセージがあった場合に、当該メッセージを受信したネットワーク装置が、事前に送信された対応表6Aを基に、要求に応じた通過ノードリストを取得して、その通過ノードリストにある通過ノード11に対してパス設定するか、エッジノード11に対してパス設定を要求する。
【0081】
したがって、ユーザのリクエストメッセージを受けた時に、経路制御装置4と通信することなく、当該リクエストメッセージに含まれる、あるいはエッジノード11が保持している通過ノードリストに基づいて直ちにパス設定を行なえ、リクエスト受信から通信開始までの時間を大幅に短縮することができる。
〔C〕リクエスト受付時におけるリソース競合の回避
上述のように、本実施形態のパス設定を行なうことにより、迅速なパス設定を実現することが可能になるが、例えば、ユーザからのリクエストを受け付けてパス設定を行なう際に、リソースの確保を行なう場合にリソース(帯域等)に競合が生じる可能性がある。
【0082】
つまり、経路制御装置4において、各リンク単位で予約帯域を管理しており、パス設定時に必要な分を確保するような場合、同じリンクや経路を使用するリクエストが、別の箇所(ノード)から同時発生すると、リソースの競合が生じることが予想され、例えば、或るリンクに対して受付可能帯域を上回る帯域が要求された場合は、いずれかの要求は受け付けることが不可能となる(リジェクトされる)。
【0083】
例えば図23に模式的に示すように、経路制御装置4において、或るリンクLについての論理帯域のうち、既に他のリクエストに対して帯域「B」が確保(予約)されており、受付可能帯域が残り「A」である状態で、さらに要求帯域=「C」及び要求帯域=「D」(ただし、帯域「A」<帯域「C」+帯域「D」である)のリクエストが同時期に発生した場合、いずれかのリクエストはリジェクトされることになる。
【0084】
このような現象を防ぐために、本実施形態の経路制御装置4には、図2に示したように、リソース管理部42(図2参照)が設けられている。このリソース管理部42は、対応表作成部412により対応表6又は6Aを作成して、対応表送信部413によってネットワーク装置へ送信する際に、対応する経路(リンク)に関して管理帯域を減じて更新するものである。
【0085】
例えば図24に模式的に示すように、経路制御装置4(経路制御部41)において、或る品質(帯域B1 Mbps)を満たす経路を検索した結果、リンクLを通過する経路R1が見つかると、リソース管理部42は、リンクLに関して、経路R1用に帯域B1を確保する。この帯域は経路R1を通過するトラフィックしか使うことができない帯域である。同様に、経路制御部41において、或る品質(帯域B2 Mbps)を満たす経路を検索した結果、同じリンクLを通過する経路R2が見つかったとすると、リソース管理部42は、リンクLに関して経路R2用に帯域B2を確保する。
【0086】
つまり、作成・送信された対応表6又は6Aに対する経路については、ユーザのリクエスト以前に予め帯域を確保しておくのである。これにより、少なくとも、同時期にリクエストが発生した場合のリソース競合を防ぐことが可能となる。
〔D〕その他
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0087】
例えば、第1実施形態で用いた対応表6は、コンテンツサーバ3が有しているコンテンツと計算した経路(通過ノードリスト)とを対応付けたものであるが、経路と対応付ける対象は必ずしもコンテンツに限られない。例えば、以下に示すように、コンテンツのもつ属性値や、それ以外の指標と経路とを対応付けることも可能である。
【0088】
(D1)コンテンツ容量(コンテンツサイズ)と対応付け
例えば、特別に大きなファイルサイズ、あるいは転送データ量を有するコンテンツに対しては、その他のコンテンツサイズのものとは別の帯域に余裕のある経路と対応付けることで、転送遅延時間を短縮できることが期待できる。例えば図25に示すように、コンテンツ容量が1Mバイト以下,10Mバイト以下、50Mバイト以下、50Mバイト以上など、のケースに応じて対応付ける経路を分けて対応表6Bを作成する。これより、ユーザがリクエストしたコンテンツ容量に応じて、当該コンテンツ容量に最適なパスを高速に設定することが可能となる。
【0089】
(D2)コンテンツやサービスの種別と対応付け
例えば、動画ストリーミングとソフトウェアダウンロードなどのファイル転送とでは、パスに要求される品質が異なる。動画ストリーミングでは数Mビット/秒の帯域を確保しないと品質を保証できないが、ファイル転送では必ずしも帯域を保証する必要はない。したがって、コンテンツ種別に応じて通過する経路を分けることよって、より効率的な転送を実現することができる。
【0090】
例えば図26に示すように、動画ストリーミング,音声ストリーミング,画像ファイル,テキストファイルなどの種別に応じて対応付ける経路を分けて対応表6Cを作成する。この際、コンテンツ種別の表示はそれぞれを表す識別子などを用いることができる。これにより、ユーザが要求したコンテンツやサービスの種別によって、当該種別に最適なパスを高速に設定することが可能となる。
【0091】
〔E〕付記
(付記1) 複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークと、
該ネットワークにおける経路制御を集中管理するネットワーク管理装置とをそなえ、
該ネットワーク管理装置が、
定期的に、又は、所定のイベント発生時に、或るネットワーク装置間で提供するサービス内容について特定の基準を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報を予め計算する経路計算部と、
該経路計算部により求められたデータ転送経路情報と該サービス内容とを関連付けた対応表を作成する対応表作成部とをそなえるとともに、
ユーザによる該サービス内容に応じたデータ転送要求を受信するネットワーク装置が、
該データ転送要求を受信するデータ転送要求受信部と、
該データ転送要求受信部で該データ転送要求が受信されると、該ネットワーク管理装置の該対応表作成部によって予め作成されている該対応表の該データ転送要求に対応する該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路に対するパス設定処理を行なうパス設定処理部とをそなえて構成されたことを特徴とする、ネットワークシステム。
【0092】
(付記2) 複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークと、該ネットワークにおける経路制御を集中管理するネットワーク管理装置とをそなえたネットワークシステムにおいて、
該ネットワーク管理装置が、
定期的に、又は、所定のイベント発生時に、或るネットワーク装置間で提供するサービス内容について特定の基準を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報を予め計算し、
求められたデータ転送経路情報と該サービス内容とを関連付けた対応表を作成し、
ユーザによる該サービス内容に応じたデータ転送要求を受信するネットワーク装置が、
該データ転送要求を受信すると、該ネットワーク管理装置で予め作成されている該対応表の該データ転送要求に対応する該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路に対するパス設定処理を行なうことを特徴とする、ネットワークシステムにおけるパス設定方法。
【0093】
(付記3) 該ネットワーク管理装置が、該データ転送要求の発行元であるユーザ装置としての該ネットワーク装置へ該対応表を送信し、
該ユーザ装置が、該ネットワークの入口に位置するユーザ装置側エッジノード装置としての他のネットワーク装置へ該データ転送要求と該ネットワーク管理装置から受信した該対応表における該データ転送要求に対応する該データ転送経路情報とを送信し、
該ユーザ装置側エッジノード装置が、該ユーザ装置から受信される該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上のネットワーク装置に対するパス設定処理を行なうことを特徴とする、付記2記載のネットワークシステムにおけるパス設定方法。
【0094】
(付記4) 該ネットワーク管理装置が、該データ転送要求の発行元であるユーザ装置としてのネットワーク装置から該データ転送要求を該ネットワークの入口において受信するユーザ装置側エッジノード装置としてのネットワーク装置へ該対応表を送信し、
該ユーザ装置側エッジノード装置が、該ユーザ装置から該データ転送要求を受信すると、該ネットワーク管理装置から受信した該対応表における該データ転送要求に対応する該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上のネットワーク装置に対するパス設定処理を行なうことを特徴とする、付記2記載のネットワークシステムにおけるパス設定方法。
【0095】
(付記5) 該ネットワーク管理装置が、該サービス内容に応じたデータを提供するサービス提供装置としてのネットワーク装置から該データを該ネットワークの入口において受信するサービス提供装置側エッジノード装置としてのネットワーク装置へ該対応表を送信し、
該サービス提供装置側エッジノード装置が、該ユーザ装置の発行した該データ転送要求を受信すると、該ネットワーク管理装置から受信した該対応表における該データ転送要求に対応する該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上のネットワーク装置に対するパス設定処理を行なうことを特徴とする、付記2記載のネットワークシステムにおけるパス設定方法。
【0096】
(付記6) 該ネットワーク管理装置が、該サービス内容に応じたデータを提供するサービス提供装置としてのネットワーク装置へ該対応表を送信し、
該サービス提供装置が、該データ転送要求の発行元であるユーザ装置としてのネットワーク装置が発行した該データ転送要求を受信すると、該ネットワーク管理装置から受信した該対応表における該データ転送要求に対応する該データ転送経路情報を、該サービス提供装置から該サービス内容に応じたデータを該ネットワークの入口において受信するサービス提供装置側エッジノード装置としてのネットワーク装置へ送信し、
該サービス提供装置側エッジノード装置が、該サービス提供装置から受信した該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上のネットワーク装置に対するパス設定処理を行なうことを特徴とする、付記2記載のネットワークシステムにおけるパス設定方法。
【0097】
(付記7) 複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークにおける経路制御を集中管理する、ネットワークシステムに用いられるネットワーク管理装置であって、
定期的に、又は、所定のイベント発生時に、第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置との間で提供するサービス内容について特定の基準を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報を予め計算する経路計算部と、
該経路計算部により求められたデータ転送経路情報と該サービス内容とを関連付けた対応表を作成する対応表作成部とをそなえたことを特徴とする、ネットワークシステムに用いられるネットワーク管理装置。
【0098】
(付記8) 該対応表作成部により作成された該対応表を、ユーザによる該サービス内容に応じたデータ転送要求を受信するネットワーク装置へ送信する対応表送信部をさらにそなえたことを特徴とする、付記7記載のネットワークシステムに用いられるネットワーク管理装置。
(付記9) 該対応表の該データ転送経路情報により特定されるデータ転送経路に割り当てるリソースの確保を行なうリソース管理部をさらにそなえたことを特徴とする、付記7又は付記8に記載のネットワークシステムに用いられるネットワーク管理装置。
(付記10) 複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークと、該ネットワークにおける経路制御を集中管理するネットワーク管理装置とをそなえたネットワークシステムに用いられる該ネットワーク装置であって、
該ネットワーク管理装置において、定期的に、又は、所定のイベント発生時に、或るネットワーク装置間で提供するサービス内容について特定の基準を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報が予め計算され、求められたデータ転送経路情報と該サービス内容とが関連付けられて作成された対応表を該ネットワーク管理装置から受信する経路表受信部と、
ユーザによる該サービス内容に応じたデータ転送要求を受信するデータ転送要求受信部と、
該データ転送要求受信部で該データ転送要求が受信されると、該経路表受信部で受信した該対応表における該データ転送要求に対応する該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路に対するパス設定処理を行なうパス設定処理部とをそなえたことを特徴とする、ネットワークシステムに用いられるネットワーク装置。
【0099】
(付記11) 該パス設定処理部が、
該データ転送要求受信部で該データ転送要求が受信されると、該経路表受信部で受信した該対応表における該データ転送要求に対応する該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上の他のネットワーク装置に対してパス設定要求を行なうパス設定要求処理部をそなえたことを特徴とする、付記10記載のネットワークシステムに用いられるネットワーク装置。
【0100】
(付記12) 該パス設定処理部が、
該データ転送要求受信部で該データ転送要求が受信されると、該経路表受信部で受信した該対応表における該データ転送要求に対応する該データ転送経路情報を、該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上の他のネットワーク装置へ送信してパス設定要求を行なうパス設定要求処理部をそなえたことを特徴とする、付記10記載のネットワークシステムに用いられるネットワーク装置。
【0101】
(付記13) 複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークと、
該ネットワークにおける経路制御を集中管理するネットワーク管理装置とをそなえ、
該ネットワーク管理装置が、
定期的に、又は、所定のイベント発生時に、或るネットワーク装置間で特定のデータ転送品質を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報を予め計算する経路計算部と、
該経路計算部により求められたデータ転送経路情報と、該ネットワークの入側及び出側に位置するエッジノードとしてのネットワーク装置の組とを関連付けた対応表を作成する対応表作成部とをそなえるとともに、
ユーザによる接続先を指定した接続要求を受信するネットワーク装置が、
該接続要求を受信する接続要求受信部と、
該接続要求受信部で該接続要求が受信されると、該ネットワーク管理装置の該対応表作成部によって予め作成されている該対応表の該接続先に対応する該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路に対するパス設定処理を行なうパス設定処理部とをそなえて構成されたことを特徴とする、ネットワークシステムに用いられるネットワーク装置。
【0102】
(付記14) 複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークと、
該ネットワークにおける経路制御を集中管理するネットワーク管理装置とをそなえ、
該ネットワーク管理装置が、
定期的に、又は、所定のイベント発生時に、或るネットワーク装置間で特定のデータ転送品質を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報を予め計算し、
求められたデータ転送経路情報と、該ネットワークの入側及び出側に位置するエッジノードとしてのネットワーク装置の組とを関連付けた対応表を作成し、
ユーザによる接続先を指定した接続要求を受信するネットワーク装置が、
該接続要求を受信すると、該ネットワーク管理装置の該対応表作成部によって予め作成されている該対応表の該接続先に対応する該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路に対するパス設定処理を行なうことを特徴とする、ネットワークシステムにおけるパス設定方法。
【0103】
(付記15) 該ネットワーク管理装置が、該接続要求の発行元であるユーザ装置としてのネットワーク装置へ該対応表を送信し、
該ユーザ装置が、該ネットワークの入口に位置する該入側エッジノードとしての他のネットワーク装置へ該接続要求と該ネットワーク管理装置から受信した該対応表における該接続先に対応する該データ転送経路情報とを送信し、
該入側エッジノードが、該ユーザ装置から受信される該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上の他のネットワーク装置に対するパス設定処理を行なうことを特徴とする、付記14記載のネットワークシステムにおけるパス設定方法。
【0104】
(付記16) 該ネットワーク管理装置が、該接続要求の発行元であるユーザ装置としてのネットワーク装置から該接続要求を該ネットワークの入口において受信する入側エッジノードとしてのネットワーク装置へ該対応表を送信し、
該入側エッジノードが、該ユーザ装置から該接続要求を受信すると、該ネットワーク管理装置から受信した該対応表における該接続先に対応する該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上の他のネットワーク装置に対するパス設定処理を行なうことを特徴とする、付記14記載のネットワークシステムにおけるパス設定方法。
【0105】
(付記17) 複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークにおける経路制御を集中管理する、ネットワークシステムに用いられるネットワーク管理装置であって、
定期的に、又は、所定のイベント発生時に、或るネットワーク装置間で特定のデータ転送品質を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報を予め計算する経路計算部と、
該経路計算部により求められたデータ転送経路情報と、該ネットワークの入側及び出側に位置するエッジノードとしてのネットワーク装置の組とを関連付けた対応表を作成する対応表作成部とをそなえたことを特徴とする、ネットワークシステムに用いられるネットワーク管理装置。
【0106】
(付記18) 該対応表作成部により作成された該対応表を、ユーザによる該接続要求を受信するネットワーク装置へ送信する対応表送信部をさらにそなえたことを特徴とする、付記17記載のネットワークシステムに用いられるネットワーク管理装置。
(付記19) 該対応表の該データ転送経路情報により特定されるデータ転送経路に割り当てるリソースの確保を行なうリソース管理部をさらにそなえたことを特徴とする、付記17又は付記18に記載のネットワークシステムに用いられるネットワーク管理装置。
【0107】
(付記20) 複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークと、該ネットワークにおける経路制御を集中管理するネットワーク管理装置とをそなえたネットワークシステムに用いられる該ネットワーク装置であって、
該ネットワーク管理装置において、定期的に、又は、所定のイベント発生時に、或るネットワーク装置間で特定のデータ転送品質を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報が予め計算され、求められたデータ転送経路情報と、該ネットワークの入側及び出側に位置するエッジノードとしてのネットワーク装置の組とが関連付けられて作成された対応表を該ネットワーク管理装置から受信する経路表受信部と、
ユーザによる接続先を指定した接続要求を受信する接続要求受信部と、
該接続要求受信部で該接続要求が受信されると、該経路表受信部で受信した該対応表における該接続先に対応する該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路に対するパス設定処理を行なうパス設定処理部とをそなえたことを特徴とする、ネットワークシステムに用いられるネットワーク装置。
【0108】
(付記21) 該パス設定処理部が、
該接続要求受信部で該接続要求が受信されると、該経路表受信部で受信した該対応表における該接続先に対応する該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上の他のネットワーク装置に対してパス設定要求を行なうパス設定要求処理部をそなえたことを特徴とする、付記19記載のネットワークシステムに用いられるネットワーク装置。
【0109】
(付記22) 該パス設定処理部が、
該接続要求受信部で該接続要求が受信されると、該経路表受信部で受信した該対応表における該接続先に対応する該データ転送経路情報を、該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上の他のネットワーク装置へ送信してパス設定要求を行なうパス設定要求処理部をそなえたことを特徴とする、ネットワークシステムに用いられるネットワーク装置。
【0110】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、ネットワーク管理装置が、定期的に、又は、所定のイベント発生時に、或るネットワーク装置間で特定の基準を満たすデータ転送経路情報を予め計算し、求められたデータ転送経路情報と該サービス内容とを関連付けた対応表を作成し、ネットワーク装置が、データ転送要求を受信すると、ネットワーク管理装置で予め作成されている上記対応表の上記データ転送要求に対応するデータ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路に対するパス設定処理を行なうので、ユーザのデータ転送要求を受けた時に、ネットワーク管理装置と通信することなく、ネットワーク装置が保持している通過ノードリストに基づいて直ちにパス設定を行なえ、リクエスト受信からコンテンツ配信開始までの時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すネットワークシステムにおけるネットワーク管理装置及びネットワーク装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態における対応表の一例を示す図である。
【図4】図1に示すネットワークシステムの動作(対応表をユーザ装置へ送信する場合)を説明するための図である。
【図5】図1に示すネットワークシステムの動作(対応表をユーザ装置へ送信する場合)を説明するための図である。
【図6】図1に示すネットワークシステムの動作(対応表をユーザ装置へ送信する場合)を説明するためのフローチャートである。
【図7】図1に示すネットワークシステムの動作(対応表をユーザ側エッジノードへ送信する場合)を説明するための図である。
【図8】図1に示すネットワークシステムの動作(対応表をユーザ側エッジノードへ送信する場合)を説明するための図である。
【図9】図1に示すネットワークシステムの動作(対応表をユーザ側エッジノードへ送信する場合)を説明するためのフローチャートである。
【図10】図1に示すネットワークシステムの動作(対応表をコンテンツサーバ側エッジノードへ送信する場合)を説明するための図である。
【図11】図1に示すネットワークシステムの動作(対応表をコンテンツサーバ側エッジノードへ送信する場合)を説明するための図である。
【図12】図1に示すネットワークシステムの動作(対応表をコンテンツサーバ側エッジノードへ送信する場合)を説明するためのフローチャートである。
【図13】図1に示すネットワークシステムの動作(対応表をコンテンツサーバへ送信する場合)を説明するための図である。
【図14】図1に示すネットワークシステムの動作(対応表をコンテンツサーバへ送信する場合)を説明するための図である。
【図15】図1に示すネットワークシステムの動作(対応表をコンテンツサーバへ送信する場合)を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の第2実施形態における対応表の一例を示す図である。
【図17】第2実施形態のネットワークシステムの動作(対応表を送信端末へ送信する場合)を説明するための図である。
【図18】第2実施形態のネットワークシステムの動作(対応表を送信端末へ送信する場合)を説明するための図である。
【図19】第2実施形態のネットワークシステムの動作(対応表を送信端末へ送信する場合)を説明するためのフローチャートである。
【図20】第2実施形態のネットワークシステムの動作(対応表を送信側エッジノードへ送信する場合)を説明するための図である。
【図21】第2実施形態のネットワークシステムの動作(対応表を送信側エッジノードへ送信する場合)を説明するための図である。
【図22】第2実施形態のネットワークシステムの動作(対応表を送信側エッジノードへ送信する場合)を説明するためのフローチャートである。
【図23】リソース管理の従来手法による競合現象を説明するための模式図である。
【図24】第1及び第2実施形態におけるリソース管理を説明するための模式図である。
【図25】図3及び図16に示す対応表の他の例を示す図である。
【図26】図3及び図16に示す対応表の他の例を示す図である。
【図27】従来方式でのパス設定例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2 ユーザ装置(ネットワーク装置)
2S ユーザ装置(送信端末)
2R ユーザ装置(宛先端末)
3 コンテンツサーバ(ネットワーク装置)
4 ネットワーク管理装置(経路制御装置)
41 経路制御部
411 経路計算部
412 対応表作成部
413 対応表送信部
42 リソース管理部
6,6A〜6C 対応表
11,11A,11B,11S,11R ルーティングノード(ネットワーク装置)
51 対応表受信部
52 対応表メモリ
53 パス設定部(リクエスト送出部)
54 ユーザリクエスト受信部(ユーザリクエスト処理部)
55 パケット解析部
Claims (5)
- 複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークと、
該ネットワークにおける経路制御を集中管理するネットワーク管理装置とをそなえ、
該ネットワーク管理装置が、
定期的に、又は、所定のイベント発生時に、或るネットワーク装置間で提供するサービス内容について特定の基準を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報を予め計算する経路計算部と、
該経路計算部により求められたデータ転送経路情報と該サービス内容とを関連付けた対応表を作成する対応表作成部と、
該対応表作成部により作成された該対応表を、ユーザによる該サービス内容に応じたデータ転送要求の発行元であるユーザ装置としての該ネットワーク装置へ予め送信する対応表送信部とをそなえ、
該ユーザ装置が、
該ネットワーク管理装置から受信した該対応表を保持する対応表保持部と、
該データ転送要求を行なう際に、該対応表保持部に保持された該対応表において該データ転送要求に対応するデータ転送経路情報を該データ転送要求に含めて該ネットワークの入口に位置するエッジノード装置としての他のネットワーク装置へ送信するデータ転送要求送信部とをそなえ、
該エッジノード装置が、
該ユーザ装置から該データ転送要求を受信するデータ転送要求受信部と、
該データ転送要求受信部で受信した該データ転送要求に含まれる該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上のネットワーク装置に対するパス設定処理を行なうパス設定処理部とをそなえて構成されたことを特徴とする、ネットワークシステム。 - 複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークと、該ネットワークにおける経路制御を集中管理するネットワーク管理装置とをそなえたネットワークシステムにおいて、
該ネットワーク管理装置が、
定期的に、又は、所定のイベント発生時に、或るネットワーク装置間で提供するサービス内容について特定の基準を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報を予め計算し、
求められたデータ転送経路情報と該サービス内容とを関連付けた対応表を作成し、
作成した該対応表を、ユーザによる該サービス内容に応じたデータ転送要求の発行元であるユーザ装置としての該ネットワーク装置へ予め送信し、
該ユーザ装置が、
該ネットワーク管理装置から受信した該対応表を保持し、
該データ転送要求を行なう際に、保持した該対応表において該データ転送要求に対応するデータ転送経路情報を該データ転送要求に含めて該ネットワークの入口に位置するエッジノード装置としての他のネットワーク装置へ送信し、
該エッジノード装置が、
該ユーザ装置から該データ転送要求を受信し、
受信した該データ転送要求に含まれる該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上のネットワーク装置に対するパス設定処理を行なうことを特徴とする、ネットワークシステムにおけるパス設定方法。 - 複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークにおける経路制御を集中管理する、ネットワークシステムに用いられるネットワーク管理装置であって、
定期的に、又は、所定のイベント発生時に、第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置との間で提供するサービス内容について特定の基準を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報を予め計算する経路計算部と、
該経路計算部により求められたデータ転送経路情報と該サービス内容とを関連付けた対応表を作成する対応表作成部と、
該対応表作成部により作成された該対応表を、ユーザによる該サービス内容に応じたデータ転送要求の発行元であるユーザ装置としての該第1のネットワーク装置へ、該データ転送要求に該対応表におけるデータ転送経路情報を含め得るように、予め送信する対応表送信部とをそなえたことを特徴とする、ネットワークシステムに用いられるネットワーク管理装置。 - 複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークと、該ネットワークにおける経路制御を集中管理するネットワーク管理装置とをそなえたネットワークシステムに用いられ、或るネットワーク装置間で提供するサービス内容に応じたユーザによるデータ転送要求の発行元であるユーザ装置としての該ネットワーク装置であって、
該ネットワーク管理装置において、定期的に、又は、所定のイベント発生時に、該サービス内容について特定の基準を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報が予め計算され、求められたデータ転送経路情報と該サービス内容とが関連付けられて作成された対応表を該ネットワーク管理装置から受信する経路表受信部と、
該経路表受信部で受信した該対応表を保持する対応表保持部と、
該データ転送要求を行なう際に、該対応表保持部に保持された該対応表において該データ転送要求に対応するデータ転送経路情報を該データ転送要求に含めて該ネットワークの入口に位置するエッジノード装置としての他のネットワーク装置へ送信するデータ転送要求送信部とをそなえたことを特徴とする、ネットワークシステムに用いられるネットワーク装置。 - 複数のネットワーク装置をそなえて成るネットワークと、
該ネットワークにおける経路制御を集中管理するネットワーク管理装置とをそなえたネットワークシステムにおいて、
該ネットワーク管理装置が、
定期的に、又は、所定のイベント発生時に、或るネットワーク装置間で特定のデータ転送品質を満たす該ネットワークにおけるデータ転送経路情報を予め計算し、
求められたデータ転送経路情報と、該ネットワークの入側及び出側に位置するエッジノード装置としてのネットワーク装置の組とを関連付けた対応表を作成し、
作成した該対応表を、ユーザによる接続先を指定した接続要求の発行元であるユーザ装置としての該ネットワーク装置へ予め送信し、
該ユーザ装置が、
該ネットワーク管理装置から受信した該対応表を保持し、
該接続要求を行なう際に、保持した該対応表において該接続要求に対応するデータ転送経路情報を該接続要求に含めて前記ネットワークの入側に位置するエッジノード装置としてのネットワーク装置へ送信し、
該エッジノード装置が、
該ユーザ装置から該接続要求を受信し、
受信した該接続要求に含まれる該データ転送経路情報によって特定されるデータ転送経路上のネットワーク装置に対するパス設定処理を行なうことを特徴とする、ネットワークシステムにおけるパス設定方法。
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