JP4200413B2 - 薄膜半導体の製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、フィルム基板に非晶質シリコンや微結晶シリコンゲルマニウム等の薄膜を形成して薄膜光電変換素子や薄膜トランジスタなどの薄膜半導体を形成するための製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、環境保護の立場から、クリーンなエネルギーの研究開発が進められている。中でも、太陽電池はその資源(太陽光)が無限であること、無公害であることから注目を集めている。
【0003】
同一基板上に形成された複数の太陽電池素子が、直列接続されてなる太陽電池(光電変換装置)の代表例は、薄膜太陽電池である。
【0004】
薄膜太陽電池は、薄型で軽量、製造コストの安さ、大面積化が容易であることなどから、今後の太陽電池の主流となると考えられ、電力供給用以外に、建物の屋根や窓などにとりつけて利用される業務用,一般住宅用にも需要が広がってきている。
【0005】
従来の薄膜太陽電池はガラス基板を用いているものが一般的であった。近年、軽量化、施工性、量産性においてプラスチックフィルムを用いたフレキシブルタイプの太陽電池の研究開発が進められ実用化されている。さらに、フレキシブルな金属材料に絶縁被覆したフィルム基板を用いたものも開発されている。このフレキシブル性を生かし、ロールツーロール方式やステッピングロール方式の製造方法により大量生産が可能となった。
【0006】
上記薄膜太陽電池用の薄膜半導体としては、製造コストの観点から、特にシリコン系の非単結晶薄膜であるアモルファスシリコン(a-Si)が使用され、プラズマ放電によって薄膜形成がなされる。前記アモルファスシリコン(a-Si)やアモルファスシリコンゲルマニウム(a-SiGe)等の合金膜を、プラズマ放電によって形成した薄膜半導体デバイスは、単結晶シリコンデバイスと比較して、大面積に、低温で、安価に作成できることから、電力用の大面積薄膜太陽電池以外に、ディスプレイ用の薄膜トランジスタ(TFT)等への適用も期待されている。
【0007】
上記プラズマ放電によって形成する薄膜は、例えば下記のような装置により形成される。図4は、a-Si 薄膜太陽電池をプラズマ放電によって形成する場合の成膜室の概略構造の一例を示し、特開平8−250431号公報に記載された構造の一例を示す。図4(a)、(b)はそれぞれ、成膜室の開放時および封止時の概略断面図を示す。
【0008】
図4(a)に示すように、断続的に搬送されてくる可撓性基板10の上下に函状の下部成膜部室壁体34と上部成膜部室壁体35とを対向配置し、成膜室の封止時には、下部成膜部室と上部成膜部室からなる独立した処理空間を構成するようになっている。この例においては、下部成膜部室は電源40に接続された高周波電極31を備え、上部成膜部室は、ヒータ33を内蔵した接地電極32を備える。
【0009】
成膜時には、図4(b)に示すように、上部成膜部室壁体35が下降し、接地電極32が基板10を抑えて下部成膜部室壁体34の開口側端面に取付けられたシール部材50に接触させる。これにより、下部成膜部室壁体34と基板10とから、排気管36に連通する気密に密閉された成膜空間60を形成する。上記のような成膜室において、高周波電極31へ高周波電圧を印加することにより、プラズマを成膜空間60に発生させ、図示しない導入管から導入された原料ガスを分解して基板10上に膜を形成することができる。
【0010】
上記原料ガスとしては、半導体薄膜の種類によって異なるが、概ね、下記のようなガスの混合ガスが使用される。即ち、SiH4 ,GeH4 ,PH4 ,PH3 ,B2H6 などで、これらのガスに水素が希釈ガスとして混合される。
【0011】
上記図4に示した薄膜半導体製造装置は、電極が平板状のものであるが、スパッタリングやCVD蒸着装置として、電極を円筒状にしたものも知られている。
【0012】
図5は、接地電極へのCVD生成付着物の除去・清掃の容易化を目的として、本願と同一出願人により提案された薄膜半導体の製造装置の構成の一例を示す(特願2000−252769号参照)。
【0013】
図5に示す装置は、ドライポンプ、メカニカラウブースタポンプ及び圧力制御弁などを備えたガス排気系88を備える反応室としての真空槽81の内部に、巻だしロール82から送り出したフィルム基板89を加熱ロール84により支持されたサセプターロール85に巻き付け、対向するRF電極(高周波電極)87の支持部から、反応ガスを供給し、これをプラズマに分解して非晶質シリコン系膜又は微結晶膜をフィルム基板上に形成し、これを巻取りロール83で巻き取るように構成されている。
【0014】
加熱ロール84の熱は、輻射、伝導、対流によってサセプターロール85に伝達されるが、希釈ガスの水素は熱伝導率が高いので、加熱ロールの熱を有効に、サセプターロールへ伝えることが可能で、加熱ロールの均熱性が悪くてその表面温度分布が±15℃の場合でも、サセプターロールの表面温度分布は±10℃以内とすることが可能となり、均熱性の向上が図れる。
【0015】
上記図5に示す装置によれば、サセプターロールへの付着物は、サセプターロールの回転によって、フィルム基板ないスペースを使用して比較的容易にクリーニングが可能である。しかしながら、加熱ロールとサセプターロールとを着脱可能とし、サセプターロールを加熱ロールから取り外すことが可能な構造とすれば、クリーニングが一層容易となる。上記着脱を可能とした構成についても、前記特願2000−252769号に記載されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のような薄膜半導体を形成する従来の製造装置においては、下記のような問題があった。
【0017】
図4および図5に示す従来の製造装置においては、反応室の放電空間以外の部分に、反応生成物が付着し、これが剥がれてフィルム基板に再付着し、薄膜欠陥を生ずる問題があった。
【0018】
また、放電空間を形成する高周波電極ならびに接地電極もしくはサセプターロールにも、当然のことながら、反応生成物が付着するが、薄膜欠陥を防止するためには、適切な時期に、付着物の除去・清掃が必要である。しかしながら、従来装置においては、作業性が十分満足できる程度に容易ではなく、メンテナンス性の向上の要請がある。
【0019】
さらに、特に、円筒状の電極の場合、接地電位(グランド電位)が安定せず、異常放電が発生する問題があった。
【0020】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、本発明の課題は、反応室の放電空間以外の部分への反応生成物の付着を防止し、また、高周波電極ならびに接地電極への反応生成付着物の除去・清掃を容易にしてメンテナンス性の向上を図り、さらに、グランド電位の安定化による異常放電の発生防止を図った薄膜半導体の製造装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、この発明においては、真空槽内部に、フィルム基板の巻だしロールと巻取りロールを含むフィルム基板の搬送手段と、フィルム基板の一部を巻きつけてフィルム基板の表面に薄膜半導体を形成するために設けた,加熱手段を有する接地電極としてのドラムロールと、このドラムロールと対向して切欠き同心円筒状に配設した高周波電極とを有し、前記真空槽内部へ薄膜半導体に応じた反応ガスを供給するガス供給手段と、前記真空槽内部の圧力を制御しながらガスを排気するガス排気手段とを備える薄膜半導体の製造装置において、
前記真空槽内部を、前記ドラムロールの一部と高周波電極とを含む薄膜半導体を形成するための反応室と、前記ドラムロールの他部とフィルム基板の搬送手段とを含む非反応室とに区分けし、前記反応室と非反応室との間であって前記ドラムロールと真空槽内壁との間に、前記反応ガスの流動を抑制するためのシール手段を設け、かつ、前記ガス供給手段とガス排気手段とは、前記反応室に連通して設け、さらに、前記非反応室には、加圧することにより反応ガスの非反応室への流入を防止するための補助ガス供給手段を設けてなるものとする(請求項1の発明)。
【0022】
上記構成によれば、非反応室への反応ガスの流動が抑制され、反応生成物が非反応室に付着することがなくなり、非反応室付着物による薄膜欠陥の問題が解消できる。
【0023】
また、前記請求項1の発明の実施態様として、下記の請求項2ないし7の発明が好適である。即ち、請求項1の発明において、前記ドラムロールは、フィルム基板を巻きつけるための円筒状のサセプターロールと加熱ロールとからなり、前記サセプターロールは、所定の間隙を保持するためのスペーサを介して加熱ロールに着脱可能に固定するものとする(請求項2の発明)。これにより、接地電極としてのサセプターロールのメンテナンスが容易となる。
【0024】
さらに、前記請求項2の発明において、前記サセプターロールの接地電位を保持するために、サセプターロールと接地された加熱ロールとの間を電気的に接続するグランド保持手段を、前記サセプターロールと加熱ロールとの間に設けるものとすること(請求項3の発明)により、接地電位が安定し、異常放電の発生を抑止できる。
【0025】
さらにまた、前記請求項3の発明において、前記グランド保持手段は、機械応力または熱応力吸収用の弾性部材を備えるものとすること(請求項4の発明)により、部材間の寸法誤差や熱膨張率の相違に基づく機械的応力が緩和でき、かつ接地電位の安定化が図れる。
【0026】
また、接地電位をさらに安定化するためには、請求項5の発明のように、前記請求項1ないし4のいずれかに記載の発明において、前記高周波電極は、その反ドラムロール側に、高周波電極に沿って切欠き同心円筒状に配設したアースシールドを備えるものとするのが好ましい。
【0027】
さらに、高周波電極のメンテナンスを容易にする観点から、下記請求項6の発明が好ましい。即ち、請求項1ないし5のいずれかに記載の製造装置において、前記非反応室は、ドラムロール室と巻だしロール室および巻取りロール室の3つの室に区分してなり、巻だしロール室とドラムロール室との間ならびに巻取りロール室とドラムロール室との間のフィルム基板貫通部に、フィルム基板を介して気密にシール可能なシールゲート手段を設け、さらに、前記真空槽の反応室側に配設する高周波電極は、前記シールゲート手段により前記各室間をフィルム基板を介して気密にシールした状態で、前記高周波電極を真空槽から着脱可能に配設してなるものとする。
【0028】
上記構成により、高周波電極のメンテナンスの容易性以外に、高周波電極のメンテナンス時に、巻だしロール室および巻取りロール室を真空に保持できるので、フィルム基板の品質保持の上で好ましく、また、メンテナンス完了後の再スタート時の真空排気時間が軽減される。
【0029】
また、請求項6の発明において、シールゲート手段は、図4に示したシール機構と同様の構成が好ましく、下記請求項7の発明が好適である。即ち、請求項6に記載の製造装置において、前記シールゲート手段は、前記フィルム基板貫通部に、フィルム基板を挟んで一方側に、シール材を有する座を設け、他方側に、フィルム基板をシール材に向けて押圧可能な部材を設けてなるものとする。
【0030】
【発明の実施の形態】
図面に基づき、本発明の実施の形態について以下に述べる。
【0031】
図1ないし図3は、本発明の薄膜半導体の製造装置の実施例の概略構成図である。図1は装置の全体構成を示し、図2はシール手段の詳細を示し、図3はドラムロールの詳細を示す。
【0032】
図1に示す装置は、真空槽1内部に、フィルム基板89の巻だしロール82と巻取りロール83と、補助ロール7やタッチロール8等を含むフィルム基板の搬送手段と、フィルム基板89の一部を巻きつけてフィルム基板の表面に薄膜半導体を形成するために設けた,加熱手段を有する接地電極としてのドラムロール80と、このドラムロール80と対向して切欠き同心円筒状に配設した高周波電極(RF電極)70とを有し、RF電極の支持部を兼ねた反応ガスを供給するガス供給手段13と、ガス排気手段16とを備える。
【0033】
また、真空槽1内部は、前記ドラムロール80の一部と高周波電極70とを含む反応室11と、前記ドラムロール80の他部とフィルム基板の搬送手段とを含む非反応室12とに区分けされ、反応室と非反応室との間には、詳細を図2に示すシール手段9が、ドラムロールと真空槽内壁との間に設けられ、前記反応ガスの流動を抑制するように構成される。
【0034】
さらに、ガス供給手段13とガス排気手段16とは、反応室11に連通して設けられ、非反応室には、加圧することにより反応ガスの非反応室への流入を防止するための補助ガス供給手段17が設けられる。
【0035】
上記構成において、巻だしロール82から送り出したフィルム基板89は、加熱されたドラムロール80に巻き付け、対向するRF電極(高周波電極)70の支持部を兼ねたガス供給手段13から、反応ガスを供給し、これをプラズマに分解して非晶質シリコン系膜又は微結晶膜をフィルム基板上に形成し、これを巻取りロール83で巻き取るように構成されている。
【0036】
また、図1において、72はアースシールドであり、これにより、接地電位を安定化する。さらに、前記非反応室12は、ドラムロール室12aと巻だしロール室12bおよび巻取りロール室12cの3つの室に区分してなり、巻だしロール室12bとドラムロール室12aとの間ならびに巻取りロール室12cとドラムロール室12aとの間のフィルム基板貫通部には、フィルム基板89を介して気密にシール可能なシールゲート手段6を設けてある。さらにまた、高周波電極70は、前記シールゲート手段6により前記各室間をフィルム基板を介して気密にシールした状態で、高周波電極70を真空槽1から着脱できるように、反応室の底面部に、シール装置18を介して、蓋板19を締め付け固定する構造とし、蓋板19およびアースシールド70と共に、高周波電極70が着脱可能に組立てられている。14は、分解組立て用の昇降装置である。なお、シールゲート手段6の構造は、前述の請求項7の発明の記載とおりで、図1には、フィルム基板貫通部に、フィルム基板を挟んで一方側にシール材を有する座25のみを図示している。
【0037】
次に、図2により、反応室と非反応室との間に設けるシール手段9について、さらに詳しく説明する。図2(a)は図1と同方向からみた部分断面図、図2(b)は図2(a)の上面図を示す。
【0038】
シール手段9は、図2に示すように、ロール軸端シール21とロール軸方向シール22とからなる。ドラムロール80と真空槽1内壁との間は、ドラムロール80の軸方向の両端部と真空槽内壁との間、ならびに軸方向の左右両サイドと真空槽内壁との間に隙間があり、上記隙間に応じてそれぞれ、ロール軸端シール21とロール軸方向シール22とを配設する。
【0039】
ロール軸端シール21は、ドラムロール80の回転を妨げないように、また、ロール軸方向シール22は、基板フィルム89を損傷しないようにする必要があり、そのために、シール材を真空槽内壁から、ソフトに弾性体で付勢するように構成する。基板フィルム89を損傷しないように安全に搬送するためには、完全な気密は望めないが、前記補助ガス供給手段17から、例えば水素ガスを導入して、非反応室側の圧力を、反応室側と同等以上とすることにより、反応ガスが、反応室側から非反応室側側へ漏れるのを防止することができる。
【0040】
次に、図3により、ドラムロールの構造の実施例を示す。図3に示すドラムロールは、前記特願2000−252769号に記載した構成と同様に、フィルム基板を巻きつけるための円筒状のサセプターロール85と加熱ロール84とからなり、サセプターロール85は、所定の間隙を保持するためのピン状の保持スペーサ91を介して加熱ロール84に着脱可能に固定される。
【0041】
また、前記サセプターロール85の接地電位を保持するために、サセプターロール85と接地される加熱ロール84との間を電気的に接続するグランド保持手段92を複数個、サセプターロール85と加熱ロール84との間に設ける。グランド保持手段92の材質は、アルミニウムまたはステンレススティールである。
【0042】
前記保持スペーサ91は、加熱ロール84を支点としてネジおよびバネなどにより間隙を調整するための図示しない微小調節機構を備える。保持スペーサ91の個数は、ロールの直径や長さに依存する。
【0043】
なお、保持スペーサは、加熱ロール84の端部に備えることもできる。サセプターロール85と加熱ロール84の材質が異なり、加熱ロールが高温となって、熱歪の発生が問題となる場合には、端部保持スペーサは、バネや耐熱性のクッション材により、熱応力を吸収するように構成することができる。さらに、前記グランド保持手段93も、機械応力または熱応力吸収用の弾性部材を備えるように構成することが望ましい。また、図3において、93は、必要に応じて設けるサセプターロール温度検出用の温度センサで、基板の巻きつけの妨げにならない部位に設けることができる。
【0044】
【発明の効果】
前述のように、この発明によれば、真空槽内部を、ドラムロールの一部と高周波電極とを含む薄膜半導体を形成するための反応室と、ドラムロールの他部とフィルム基板の搬送手段とを含む非反応室とに区分けし、反応室と非反応室との間であって前記ドラムロールと真空槽内壁との間に、反応ガスの流動を抑制するためのシール手段を設け、かつ、ガス供給手段とガス排気手段とを、反応室に連通して設け、さらに、非反応室には、加圧することにより反応ガスの非反応室への流入を防止するための補助ガス供給手段を設けてなるものとすることにより、
非反応室への反応ガスの流動が抑制され、反応生成物が非反応室に付着することがなくなり、非反応室付着物による薄膜欠陥の問題が解消できる。
【0045】
また、高周波電極は、その反ドラムロール側に、高周波電極に沿って切欠き同心円筒状に配設したアースシールドを備えるものとすることにより、さらに、ドラムロールをサセプターロールと加熱ロールとから構成した場合には、グランド保持手段を、サセプターロールと加熱ロールとの間に設けるものとすることにより、接地電位の安定化により、放電発生の問題が解消できる。
【0046】
さらにまた、非反応室を、ドラムロール室と巻だしロール室および巻取りロール室の3つの室に区分してなり、巻だしロール室とドラムロール室との間ならびに巻取りロール室とドラムロール室との間のフィルム基板貫通部に、フィルム基板を介して気密にシール可能なシールゲート手段を設け、さらに、真空槽の反応室側に配設する高周波電極は、シールゲート手段により前記各室間をフィルム基板を介して気密にシールした状態で、高周波電極を真空槽から着脱可能に配設してなるものとすることにより、高周波電極のメンテナンス性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の薄膜半導体の製造装置の実施例の概略構成全体図
【図2】図1に示す製造装置の反応室と非反応室との間のシール手段の構成図
【図3】図1に示す製造装置のドラムロールの構成図
【図4】従来の成膜室の概略構造の一例を示す図
【図5】図4とは異なる従来の成膜装置の一例を示す図
【符号の説明】
1:真空槽、6:シールゲート手段、9:シール手段、11:反応室、12:非反応室、12a:ドラムロール室、12b:巻だしロール室、12c:巻取りロール室、13:ガス供給手段、16:ガス排気手段、17:補助ガス供給手段、25:座、70:高周波電極、72:アースシールド、80:ドラムロール、82:巻だしロール、83:巻取りロール、84:加熱ロール、85:サセプターロール、89:フィルム基板、91:保持スペーサ、92:グランド保持手段。
Claims (7)
- 真空槽内部に、フィルム基板の巻だしロールと巻取りロールを含むフィルム基板の搬送手段と、フィルム基板の一部を巻きつけてフィルム基板の表面に薄膜半導体を形成するために設けた、加熱手段を有する接地電極としてのドラムロールと、このドラムロールと対向して切欠き同心円筒状に配設した高周波電極とを有し、前記真空槽内部へ薄膜半導体に応じた反応ガスを供給するガス供給手段と、前記真空槽内部の圧力を制御しながらガスを排気するガス排気手段とを備える薄膜半導体の製造装置において、
前記真空槽内部を、前記ドラムロールの一部と高周波電極とを含む薄膜半導体を形成するための反応室と、前記ドラムロールの他部とフィルム基板の搬送手段とを含む非反応室とに区分けし、
前記反応室と非反応室との間であって前記ドラムロールと真空槽内壁との間に、前記反応ガスの流動を抑制するためのシール手段を設け、かつ、前記ガス供給手段とガス排気手段とは、前記反応室に連通して設け、
さらに、前記非反応室には、加圧することにより反応ガスの非反応室への流入を防止するための補助ガス供給手段を設けてなることを特徴とする薄膜半導体の製造装置。 - 請求項1に記載の製造装置において、前記ドラムロールは、フィルム基板を巻きつけるための円筒状のサセプターロールと加熱ロールとからなり、前記サセプターロールは、所定の間隙を保持するためのスペーサを介して加熱ロールに着脱可能に固定することを特徴とする薄膜半導体の製造装置。
- 請求項2に記載の製造装置において、前記サセプターロールの接地電位を保持するために、サセプターロールと接地された加熱ロールとの間を電気的に接続するグランド保持手段を、前記サセプターロールと加熱ロールとの間に設けることを特徴とする薄膜半導体の製造装置。
- 請求項3に記載の製造装置において、前記グランド保持手段は、機械応力または熱応力吸収用の弾性部材を備えることを特徴とする薄膜半導体の製造装置。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載の製造装置において、前記高周波電極は、その反ドラムロール側に、高周波電極に沿って切欠き同心円筒状に配設したアースシールドを備えることを特徴とする薄膜半導体の製造装置。
- 請求項1ないし5のいずれかに記載の製造装置において、前記非反応室は、ドラムロール室と巻だしロール室および巻取りロール室の3つの室に区分してなり、巻だしロール室とドラムロール室との間ならびに巻取りロール室とドラムロール室との間のフィルム基板貫通部に、フィルム基板を介して気密にシール可能なシールゲート手段を設け、さらに、前記真空槽の反応室側に配設する高周波電極は、前記シールゲート手段により前記各室間をフィルム基板を介して気密にシールした状態で、前記高周波電極を真空槽から着脱可能に配設してなることを特徴とする薄膜半導体の製造装置。
- 請求項6に記載の製造装置において、前記シールゲート手段は、前記フィルム基板貫通部に、フィルム基板を挟んで一方側に、シール材を有する座を設け、他方側に、フィルム基板をシール材に向けて押圧可能な部材を設けてなるものとすることを特徴とする薄膜半導体の製造装置。
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