JP4200742B2 - 画像検出装置、画像検出方法、画像検出プログラムおよび画像表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像検出装置、画像検出方法、画像検出プログラムおよび画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、IT技術の進歩に伴い、様々な分野で画像表示装置のニーズが高まってきている。このような画像表示装置のうち、液晶分子の配列を電気的に制御して、光学的特性を変化させることができる液晶表示装置は、低消費電力、薄型、目にやさしいなどの点から特に期待されている。また近年では、液晶表示装置の一形態として、液晶ライトバルブを用いた光学系から射出される映像を投射レンズを通してスクリーンに拡大投射する投射型液晶表示装置(液晶プロジェクタ)も広く利用されるようになっている。
【0003】
この投射型液晶表示装置は、光変調手段として液晶ライトバルブを用いているが、光学系を構成する様々な光学要素で生じる光漏れや迷光のため、表示できる明るさの範囲(ダイナミックレンジ)が狭い、映像品質の向上を図りづらいというようなことがある。そこで、ダイナミックレンジを拡大する方法として、映像信号に応じてライトバルブ(光変調手段)に入射させる光量を変化させる一方ライトバルブに表示する画像を伸長する方法が従来から提案されている。
例えば、入力映像信号に対して、コントラストの調整(信号振幅制御)と、光源(バックライト)の輝度調整との相関性を持たせて調整する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−27890号公報
【0005】
また、最近では人間の視野が横方向に長いこと、横長い映画のスクリーン表示に適しているということで、画面の縦横の比率は、ワイド型へと移行してきている。アスペクト比(画面の縦横の比率)が4:3の信号にワイド画面の映像を記録する場合、画面上下に黒帯部分(黒表示部)を作り、その中央部に映像画面を配置する方式が用いられる。このとき、調光を行った場合、黒表示部の明るさは、中央部に表示される映像が明るい場合には、黒表示部も明るくなる。このように黒表示部は、画面の中央部に表示される映像信号に応じて変化してしまう。そこで、随時変化する映像信号に応じて、コントラストや光源の調整を行う様々な方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術は、あらかじめ入力映像信号が2つある場合に、一方の入力映像信号には信号処理を行い、他方の入力映像信号には信号処理を行わないことにより、視覚的なコントラスト感を改善するものであり、1つの入力映像信号を2つに分けるものではない。
例えば、映像信号の中に黒表示部が一連として入っているような場合、映像信号をそのまま調整するので、黒表示部も調整されてしまうことになり、画面の中央部に表示される映像信号に応じて変化してしまう。
【0007】
また、アスペクト比の異なる映像信号が入力された場合、映像信号がない領域は黒表示が行われる(レターボックス)。適応型調光表示システムにおいて調光を行うと、この黒表示部の明るさが変化してしまい、チラツキが感じられる。このチラツキ防止として、一画面内に複数の表示領域を持つ場合、主たる表示領域に表示している表示画像信号に合わせて調光を行い、その他の領域は調光を打ち消すような画像処理を行うことがある。
しかしながら、実際の映像信号は黒表示部分を含んでいるものが多く、チラツキを抑えるためには黒表示部分を検出する必要がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、表示画像の画像信号から黒表示部を検出し、照明光量に応じて検出した黒表示部を補正することにより、黒表示部の明るさの変化を抑え、画像のちらつきも抑えることができる画像検出装置、画像検出方法、画像検出プログラムおよび画像表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像検出装置は、表示画像の黒表示部を検出する画像検出装置であって、画像信号から表示領域を検出する表示領域検出手段と、前記検出された表示領域のうち、黒表示部分を検出する黒表示部検出手段と、前記検出された黒表示部分が画面上下、または、画面左右のどちらの位置にあるかを検出する画面位置検出手段とを備えたことを特徴とする。
このように、表示画像の画像信号のうち、黒表示部を的確に検出することができるので、黒表示部以外の画像信号に対する照明光量に応じた黒表示部の補正を行うことができる。これにより、黒表示部の明るさ変化を抑え、黒表示部のチラツキを防止することができる。
【0010】
本発明の画像検出装置は、表示画像の黒表示部を検出する画像検出装置であって、表示画像の画像信号の垂直・水平同期信号に基づいて、単位期間中の画像信号の座標を検知する座標検知手段と、前記座標値検知手段によって検知された座標を含む1ライン上の画素データを加算する画素データ加算手段と、前記画素データ加算手段で加算された1ライン上の画素データの黒表示部基準に対する大小関係を判定する判定手段と、前記判定手段による前記画像データの前記黒表示部基準に対する判定結果に応じて、当該画像データの座標が黒表示部に属すると判断する黒表示部検出手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
このように、表示画像の画像信号のうち、黒表示部を的確に検出することができるので、黒表示部以外の画像信号に対する照明光量に応じた黒表示部の補正を行うことができる。これにより、黒表示部の明るさ変化を抑え、黒表示部のチラツキを防止することができる。また、アスペクト比の異なる画像信号が入力された場合にも、画像信号のアスペクト比に対して柔軟な対応が可能となり、黒表示部の検出を正確に行うことができる。
また、本発明の画像検出装置は、前記判定手段は、1フレーム分の画像データを溜めてから判定を行うことを特徴とする。
このように、縦1ラインに関して黒表示判定するので、画面上下だけでなく、画面左右の黒帯部分も検出することができる。
【0012】
また、本発明の画像検出装置は、表示画像の黒表示部を検出する画像検出装置であって、表示画像の画像信号の垂直・水平同期信号に基づいて、画像信号の座標を検知する座標検知手段と、前記座標検知手段によって検知された座標の画像データを加算する画像データ加算手段と、前記画像データ加算手段で加算された画素データの黒表示部基準に対する大小関係を判定する判定手段と、前記判定手段による前記画像データの黒表示部基準に対する判定結果に応じて、当該画像データが所定のアスペクト比であるかどうかを判断するアスペクト比判断手段と、前記アスペクト比判断手段によって黒表示範囲内であると判断された場合、当該座標の画像信号が黒表示部であると検出する黒表示部検出手段とを備えたことを特徴とする。
このように、本発明の画像検出装置は、格納しているアスペクト比と比較するので、例えば、映画のタイトルロールのように、画面全体が暗い中にタイトルなどの文字が表示される場合における黒表示部の誤判定を防止することができる。
【0013】
また、本発明の画像検出装置は、前記黒表示部検出手段による検出に基づいて、画像信号の黒表示補正を行う補正手段をさらに備えたことを特徴とする。
このように、黒表示部検出に基づいて補正を行うので、例えば、照明光量が最大の場合には、黒表示部を暗い表示に補正をし、また、照明光量が小さい場合には、黒表示部を明るい表示に補正するというようにすることができる。これにより、照明光量の変化と、黒表示部の変化が打ち消し合うことになり、チラツキを防止した映像表示を行うことができる。
【0014】
本発明の画像検出方法は、表示画像の黒表示部を検出する画像検出方法であって、画像信号から表示領域を検出する第1のステップと、前記第1のステップで検出された表示領域のうち、黒表示部を検出する第2のステップと、前記第2のステップで検出された黒表示部が画面上下、または、画面左右のどちらの位置にあるかを検出する第3のステップとを有することを特徴とする。
また、本発明の画像検出方法は、表示画像の黒表示部を検出する画像検出方法であって、表示画像の画像信号の垂直・水平同期信号に基づいて、単位期間中の画像信号の座標を検知する第1のステップと、前記第1のステップで検知された座標を含む1ライン上の画素データを加算する第2のステップと、前記第2のステップで加算された1ライン上の画素データの黒表示部基準に対する大小関係を判定する第3のステップと、前記第3のステップによる前記画像データの前記黒表示部基準に対する判定結果に応じて、当該画像データの座標が黒表示部に属すると判断する第4のステップとを有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の画像検出方法は、表示画像の黒表示部を検出する画像検出方法であって、表示画像の画像信号の垂直・水平同期信号に基づいて、画像信号の座標を検知する第1のステップと、前記第1のステップで検知された座標の画像データを加算する第2のステップと、前記第2のステップで加算された画素データの黒表示部基準に対する大小関係を判定する第3のステップと、前記第3のステップによる前記画像データの黒表示部基準に対する判定結果に応じて、当該画像データの座標が所定のアスペクト比であるかどうかを判断する第4のステップと、前記第4のステップで黒表示範囲内であると判断された場合、当該座標値の画像信号が黒表示部であると検出する第5のステップとを有することを特徴とする。
【0016】
本発明の画像検出プログラムは、表示画像の黒表示部を検出する画像検出プログラムであって、画像信号から表示領域を検出する表示領域検出機能、前記検出された表示領域のうち、黒表示部を検出する黒表示部検出機能、前記検出された黒表示部が画面上下、または、画面左右のどちらの位置にあるかを検出する画面位置検出機能としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
また、本発明の画像検出プログラムは、表示画像の黒表示部を検出する画像検出プログラムであって、表示画像の画像信号の垂直・水平同期信号に基づいて、単位期間中の画像信号の座標を検知する座標検知機能、前記座標検知機能によって検知された座標を含む1ライン上の画素データを加算する画素データ加算機能、前記画素データ加算機能によって加算された1ライン上の画素データの黒表示部基準に対する大小関係を判定する判定機能、前記判定機能による前記画像データの前記黒表示部基準に対する判定結果に応じて、当該画像データの座標が黒表示部に属すると判断する黒表示部検出機能としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0017】
本発明の画像検出プログラムは、表示画像の黒表示部を検出する画像検出プログラムであって、表示画像の画像信号の垂直・水平同期信号に基づいて、画像信号の座標を検知する座標検知機能、前記座標検知機能によって検知された座標の画像データを加算する画像データ加算機能、前記画像データ加算機能によって加算された画素データの黒表示部基準に対する大小関係を判定する判定機能、前記判定機能による前記画像データの黒表示部基準に対する判定結果に応じて、当該画像データの座標が所定のアスペクト比であるかどうかを判断するアスペクト比判断機能、前記アスペクト比判断機能によって黒表示範囲内であると判断された場合、当該座標の画像信号が黒表示部であると検出する黒表示部検出機能としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
また、本発明の画像表示装置は、上記いずれかの画像検出装置を備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像検出装置、画像検出方法および画像検出プログラムの好適な実施形態について図1ないし図6を参照して詳細に説明する。
本発明の画像検出方法を用いた画像検出装置を備えた画像表示装置の一例として、RGBの異なる色毎に液晶ライトバルブを備えた3板式の投射型表示装置を用いて説明する。
図1は、投射型表示装置の一例を示した概略構成図である。図1に示すように、投射型表示装置は、光源510、調光素子26、ダイクロイックミラー513、514、反射ミラー515、516、517、リレーレンズ518、519、520、赤色光用液晶ライトバルブ522、緑色光用液晶ライトバルブ523、青色光用液晶ライトバルブ524、クロスダイクロイックプリズム525、投射レンズ系526を備えている。
調光素子26は、例えば、透過率が可変とされた液晶パネルによって構成されるものである。
【0019】
光源510は、超高圧水銀灯等のランプ511とランプ511の光を反射するリフレクタ512とから構成されている。この光源510とダイクロイックミラー513との間には、光源510からの光量を調節する調光素子26が配置されている。
青色光・緑色光反射のダイクロイックミラー513は、光源510からの白色光のうちの赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射する。透過した赤色光は反射ミラー517で反射され、赤色光用液晶ライトバルブ522に入射される。
【0020】
一方、ダイクロイックミラー513で反射された緑色光は、緑色光反射用のダイクロイックミラー514によって反射され、緑色光用液晶ライトバルブ523に入射される。
また、ダイクロイックミラー513で反射された青色光は、ダイクロイックミラー514も透過し、リレーレンズ518、反射ミラー515、リレーレンズ519、反射ミラー516、リレーレンズ520からなるリレー系521を経て、青色光用液晶ライトバルブ524に入射される。
【0021】
各液晶ライトバルブ522、523、524により変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム525に入射する。このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されたものである。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ系526によってスクリーン527上に投射され、画像が拡大されて表示される。
【0022】
各液晶ライトバルブ522、523、524には、画像信号に基づいて、各色光に所定の画像処理を施す画像処理部(図1では図示を省略)が接続されている。また、画像処理部には、表示画像の画像信号のうち、黒表示部を検出する黒表示検出部(図1では図示を省略)が接続されている。画像処理部は、この黒表示検出部で検出された黒表示部を、照明光量に応じて補正することにより、黒表示部の明るさの変化を抑え、画像のちらつきを抑える画像処理を行うようになっている。そして、画像処理部で所定の画像処理が施された画像信号は、ライトバルブドライバを介して、各液晶ライトバルブ522、523、524に供給される。
本実施の形態の画像検出装置は、黒表示検出部において表示画像の画像信号の黒表示部を検出し、この検出した黒表示部に対して画像処理部で所定の画像処理を施し、画像表示を行うものである。なお、画像検出装置は、後述する黒表示検出部、または、黒表示検出部および画像処理部を備えたものであるとする。
【0023】
ここで、本実施の形態の画像検出装置の画像検出方法について説明する。
図2は、画像検出装置の駆動回路の構成を示したブロック図である。図2に示すように、黒表示検出部20は、画像処理部21に接続されており、黒表示部を検出すると、黒表示検出信号として画像処理部21に供給するようになっている。
まず、画像信号は、黒表示検出部20、画像処理部21および画像解析部24に入力される。黒表示検出部20は、入力された画像信号から黒表示部を検出し、黒表示部検出信号として画像処理部21に供給する。
【0024】
画像解析部24では、画像信号の解析を行って伸長係数、オフセット値、調光制御信号を算出し、画像制御信号として画像処理部21に供給する。
また、画像解析部24は、調光制御信号に基づいて調光素子ドライバ25を制御する。調光ドライバ25は、調光素子26を制御する。この調光素子ドライバ25は、画像処理部21によって各液晶ライトバルブ522、523、524に供給される画像信号の伸長有無に応じて、光源510からの照明光量を変化させる。これにより、表示画像の明るさ範囲を拡張しつつ、滑らかな階調表現を実現することができる。
【0025】
黒表示検出部20では、水平・垂直同期信号に基づいて、表示画像の画像信号の縦または横1ライン分の座標値を検知する。また、検知した縦または横1ライン分の画像信号の画像データを加算し、ラインごとに黒表示部であるか否かの判定を行う。そして、黒表示部であると判定した場合、黒表示部検出信号を発生する。
一方、画像処理部21は、画像信号に対して、オフセット処理、黒補正、伸長処理を行う。そして、黒補正または伸長処理した画像信号のどちらが適した信号であるかを、黒表示部検出信号に基づいて判断する。
【0026】
次に、第1の実施形態の黒表示検出部20の黒表示検出について、図3を参照しながら説明する。
図3は、第1の実施形態の黒表示検出部20の構成を示したブロック図である。この実施形態では、黒表示検出部20は、カウンタ30、演算部31、判定部32、メモリ33および信号発生器34を備えている。
カウンタ(座標検知手段)30は、水平・垂直同期信号を足すことにより、画像信号がどこまで入力されたか、すなわち1フレーム内の画像信号の座標値を作る。なお、ここでは横1ライン分の座標値を作る場合について説明する。
演算部(画像データ加算手段)31は、カウンタ30から供給される座標値に基づいて、横1ライン分の画像データを加算し、演算値として判定部32に供給する。
また、カウンタ30および演算部31は、入力された画像信号から表示領域を検出する表示領域検出手段としても機能する。
【0027】
判定部(判定手段)32は、演算部31から供給された演算値を所定の黒表示部判定基準との大小関係を判定することにより、黒表示部であるか否かを判定する。ここで、黒表示部判定基準とは、黒表示部であるか否かの判定基準値をいい、例えば、画像データを1とみなして横1ライン分全て足した値を基準値とすれば、横1ライン上の画像データのほとんどが0であるような場合、黒表示部だと判定できる。
この判定部32による判定結果、すなわち所定の横1ラインが黒表示部であるか否かの結果は、メモリ33に格納される。
【0028】
メモリ33は、判定部32からの判定結果を格納する。また、メモリ33は、1つ前のフレームの黒表示部の大きさが格納されており、黒表示部の大きさが変わったときに1フレーム内の黒表示部の座標値を更新する。
信号発生器(黒表示部検出手段)34は、カウンタ30からの座標値と、判定部32からの黒表示部であるか否かの判定結果に応じて、黒表示部検出信号を発生し、画像処理部21に供給する。なお、黒表示部検出手段34は、カウンタ30によって検知された座標に基づいて、検出された黒表示部が画面上下、または、画面左右のどちらの位置にあるかを検出する画面位置検出手段としても機能する。
【0029】
次に、第1の実施形態の画像処理部21について図4を参照しながら説明する。第1の実施形態の画像処理部21は、ラインメモリ40、オフセット処理部41、黒補正部42、伸長処理部43、判断部44を備えている。
ラインメモリ40は、検知された横1ラインの画像信号を格納する。なお、第1の実施形態では、黒表示検出部20は、1ライン分ずつの画像データに関して黒表示部であるか否かの判定を行うので、ラインメモリ40に1つ前の1ライン分の画像データが格納されていることになる。
【0030】
オフセット処理部41は、画像解析部24から供給されたオフセット値に基づいて、画像信号に対するオフセット処理、すなわち画像信号から所定の引き算量(オフセット値)を減算する。ここで、オフセット値とは、例えば、画像データの中で最も暗い値をいい、オフセット処理として画像信号に対してオフセット値だけ減算することにより、画像信号の不要な黒浮きを抑えられる値をいう。
【0031】
黒補正部(補正手段)42は、オフセット処理後の画像信号に対して、黒補正を行う。画像信号をV、伸長倍率をp、光抜け量をΔvとした場合、黒表示部の画像信号V´は
V´=V+(1−1/p)Δv
というような式で補正することができる。
ここで、光抜け量Δvとは、画像信号を0にしたときのスクリーン上の明るさをいう。より具体的には、図1の光源510からの光量を調光素子で遮断したのに、各液晶ライトバルブ522、523、524を全て暗表示とした状態でも、なおスクリーン上に漏れてくる光量のことをいう。
この光抜け量Δvは、出荷前の検査時に測定したものをデフォルトで記憶しておくようにしてもよいし、画像検出装置の電源入力時や立ち上げ時に測定して、記憶するようにしてもよい。
【0032】
このように補正することにより、例えば、面積の大きな黒表示部について、各液晶ライトバルブ522、523、524での表示が大きい場合、すなわち照明光量が最大の場合には(上記の式においてpが1の場合)、黒表示部を暗い表示に補正する。また、照明光量が小さい場合には、黒表示部を明るい表示に補正する。これにより、照明光量の変化と、黒表示部の変化が打ち消し合うことになり、黒表示部がチラツかない映像表示を行うことができる。
【0033】
伸長処理部43は、オフセット処理後の画像信号に対して、画像解析部24からの伸長係数に基づく伸長処理を行う。
判断部44は、黒表示検出部20からの黒表示部検出信号に基づいて、黒補正部42または伸長処理部43からの画像信号のどちらをライトバルブドライバ22に供給するか判断する。
【0034】
このように、第1の実施形態では、黒表示検出部20によって表示画像の画像信号のうち、黒表示部を検出し、黒表示部検出信号として画像処理部21に供給する。画像処理部21では、黒表示部検出信号に基づいて、黒表示部以外の画像信号に対する照明光量に応じた黒表示部の補正を行うことができる。これにより、黒表示部の明るさ変化を抑え、画像のチラツキを防止することができる。また、アスペクト比の異なる画像信号が入力された場合にも、画像信号のアスペクト比に対して柔軟な対応が可能となり、黒表示部の検出を正確に行うことができる。
【0035】
次に、第2の実施形態の黒表示検出部20の黒表示検出について、図5を参照しながら説明する。なお、図3の第1の実施形態の黒表示検出部と同様の構成部分については同じ番号を付し、適宜説明を省略する。また、第2の実施形態では、画像信号にアスペクト比の情報が含まれているものとする。
図5の黒表示検出部20は、図3の黒表示検出部20のメモリ33の替わりに、アスペクト比判断部35が追加された構成となっている。
【0036】
アスペクト比判断部(判断手段)35は、4:3、16:9などのアスペクト比(画面の縦横の比率)のパターンを、すなわち黒表示部である黒帯部分の1画面内での位置情報を格納しており、判断部32において黒表示部であると判断された所定の座標が、格納されている黒表示位置情報の範囲内であるかどうかを判断する。黒表示であると判断された画像データの座標が、あるアスペクト比における黒表示部の範囲内であれば、黒表示部であると判定する。例えば、映画のタイトルロールを表示する場合、画面全体が暗い中にタイトルなどの文字が表示されるので、黒表示部と誤判定されやすくなる。そこで、アスペクト比判断部35にあらかじめ格納されているいくつかのパターンと比較することにより、画像信号が小さいことによる誤判定を防止することができる。
【0037】
次に、第2の実施形態の画像処理部21について図6を参照しながら説明する。第2の実施形態の画像処理部21は、ラインメモリ40がない構成となっている点が第1の実施形態の画像処理部21と異なる。なお、図4の第1の実施形態の画像処理部と同様の構成部分については同じ番号を付し、適宜説明を省略する。
第2の実施形態では、黒表示検出部20がアスペクト比に基づいて、黒表示の判断を行うので、ラインメモリ40がない構成となっている。
【0038】
以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、第1の実施形態では、横1ライン分の画像データについて判定するものとして説明したが、これに限られるものではない。カウンタ30において、縦1ライン分の画像データについて検知するようにしてもよい。縦1ライン分に関しての黒表示部の判定を行う場合、判定部32は、1フレーム分の演算値を格納してから判定するようになる。このように、縦1ラインに関しても黒表示判定するので、画面上下だけでなく、画面左右の黒帯部分も検出することができる。
なお、黒表示検出部20が縦1ライン分に基づいて検出を行う場合、1フレームごとの判定となるので、画像処理部21は、第2の実施形態のようにラインメモリ40がない構成となる。
【0039】
また、例えば、本実施の形態では、本発明の画像検出装置、画像検出方法および画像検出プログラムの利用が可能な画像表示装置として、投射型表示装置を用いて説明してきたが、これに限られるものではなく、例えば、直視型表示装置などでもよい。また、本発明の画像検出方法および画像検出プログラムは、LCD、エレクトロルミネッセンス、プラズマディスプレイ、デジタルミラーデバイス、フィールドエミッションデバイスなどの画像信号の処理にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 投射型表示装置の一例を示した概略構成図。
【図2】 画像検出装置の駆動回路の構成図。
【図3】 第1の実施形態の黒表示検出部の構成図。
【図4】 第1の実施形態の画像処理部の構成図。
【図5】 第2の実施形態の黒表示検出部の構成図。
【図6】 第2の実施形態の画像処理部の構成図。
【符号の説明】
20 黒表示検出部、21 画像処理部、22 ライトバルブドライバ、24 画像解析部、25 調光素子ドライバ、26 調光素子、30 カウンタ、31演算部、32 判定部、33 メモリ、34 信号発生器、35 アスペクト比判断器、40 ラインメモリ、41 オフセット処理部、42 黒補正部、43 伸長処理部、44 判断部
Claims (11)
- 表示画像の黒表示部を検出する画像検出装置であって、
画像信号から表示領域を検出する表示領域検出手段と、
前記検出された表示領域のうち、黒表示部を検出する黒表示部検出手段と、
前記検出された黒表示部が画面上下、または、画面左右のどちらの位置にあるかを検出する画面位置検出手段と、
前記黒表示部検出手段による検出に基づいて、画像信号の黒表示補正を行う補正手段とを備え、
前記補正手段は、光抜け量を用いて黒表示補正を行うことを特徴とする画像検出装置。 - 表示画像の黒表示部を検出する画像検出装置であって、
表示画像の画像信号の垂直・水平同期信号に基づいて、単位期間中の画像信号を検知する座標検知手段と、
前記座標検知手段によって検知された座標を含む1ライン上の画素データを加算する画素データ加算手段と、
前記画素データ加算手段で加算された1ライン上の画素データの黒表示部基準に対する大小関係を判定する判定手段と、
前記判定手段による前記画像データの前記黒表示部基準に対する判定結果に応じて、当該画像データの座標が黒表示部に属すると判断する黒表示部検出手段と、
前記黒表示部検出手段による検出に基づいて、画像信号の黒表示補正を行う補正手段とを備え、
前記補正手段は、光抜け量を用いて黒表示補正を行うことを特徴とする画像検出装置。 - 前記判定手段は、1フレーム分の画像データを溜めてから判定を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像検出装置。
- 表示画像の黒表示部を検出する画像検出装置であって、
表示画像の画像信号の垂直・水平同期信号に基づいて、画像信号の座標を検知する座標検知手段と、
前記座標値検知手段によって検知された座標の画像データを加算する画像データ加算手段と、
前記画像データ加算手段で加算された画素データの黒表示部基準に対する大小関係を判定する判定手段と、
前記判定手段による前記画像データの黒表示部基準に対する判定結果に応じて、当該画像データが所定のアスペクト比であるかどうかを判断するアスペクト比判断手段と、
前記アスペクト比判断手段によって黒表示範囲内であると判断された場合、当該座標の画像信号が黒表示部であると検出する黒表示部検出手段と、
前記黒表示部検出手段による検出に基づいて、画像信号の黒表示補正を行う補正手段とを備え、
前記補正手段は、光抜け量を用いて黒表示補正を行うことを特徴とする画像検出装置。 - 表示画像の黒表示部を検出する画像検出方法であって、
画像信号から表示領域を検出する第1のステップと、
前記第1のステップで検出された表示領域のうち、黒表示部を検出する第2のステップと、
前記第2のステップで検出された黒表示部が画面上下、または、画面左右のどちらの位置にあるかを検出する第3のステップと、
前記第2のステップによる検出に基づいて、画像信号の黒表示補正を光抜け量を用いて行う第4のステップと、
を有することを特徴とする画像検出方法。 - 表示画像の黒表示部を検出する画像検出方法であって、
表示画像の画像信号の垂直・水平同期信号に基づいて、単位期間中の画像信号の座標を検知する第1のステップと、
前記第1のステップで検知された座標を含む1ライン上の画素データを加算する第2のステップと、
前記第2のステップで加算された1ライン上の画素データの黒表示部基準に対する大小関係を判定する第3のステップと、
前記第3のステップによる前記画像データの前記黒表示部基準に対する判定結果に応じて、当該画像データの座標が黒表示部に属すると判断する第4のステップと、
前記第4のステップによる検出に基づいて、画像信号の黒表示補正を光抜け量を用いて行う第5のステップと、
を有することを特徴とする画像検出方法。 - 表示画像の黒表示部を検出する画像検出方法であって、
表示画像の画像信号の垂直・水平同期信号に基づいて、画像信号の座標を検知する第1のステップと、
前記第1のステップで検知された座標の画像データを加算する第2のステップと、
前記第2のステップで加算された画素データの黒表示部基準に対する大小関係を判定する第3のステップと、
前記第3のステップによる前記画像データの黒表示部基準に対する判定結果に応じて、当該画像データが所定のアスペクト比の範囲内であるかどうかを判断する第4のステップと、
前記第4のステップで黒表示範囲内であると判断された場合、当該座標値の画像信号が黒表示部であると検出する第5のステップと、
前記第4のステップによる検出に基づいて、画像信号の黒表示補正を光抜け量を用いて行う第5のステップと、
を有することを特徴とする画像検出方法。 - 表示画像の黒表示部を検出する画像検出プログラムであって、
画像信号から表示領域を検出する表示領域検出機能、
前記検出された表示領域のうち、黒表示部を検出する黒表示部検出機能、
前記検出された黒表示部が画面上下、または、画面左右のどちらの位置にあるかを検出する画面位置検出機能、
前記黒表示部検出機能による検出に基づいて、画像信号の黒表示補正を光抜け量を用いて行う補正機能としてコンピュータを機能させることを特徴とする画像検出プログラム。 - 表示画像の黒表示部を検出する画像検出プログラムであって、
表示画像の画像信号の垂直・水平同期信号に基づいて、単位期間中の画像信号の座標を検知する座標値検知機能、
前記座標値検知機能によって検知された座標を含む1ライン上の画素データを加算する画素データ加算機能、
前記画素データ加算機能によって加算された1ライン上の画素データの黒表示部基準に対する大小関係を判定する判定機能、
前記判定機能による前記画像データの前記黒表示部基準に対する判定結果に応じて、当該画像データの座標が黒表示部に属すると判断する黒表示部検出機能、
前記黒表示部検出機能による検出に基づいて、画像信号の黒表示補正を光抜け量を用いて行う補正機能としてコンピュータを機能させることを特徴とする画像検出プログラム。 - 表示画像の黒表示部を検出する画像検出プログラムであって、
表示画像の画像信号の垂直・水平同期信号に基づいて、画像信号の座標を検知する座標検知機能、
前記座標検知機能によって検知された座標の画像データを加算する画像データ加算機能、
前記画像データ加算機能によって加算された画素データの黒表示部基準に対する大小関係を判定する判定機能、
前記判定機能による前記画像データの黒表示部基準に対する判定結果に応じて、当該画像データが所定のアスペクト比であるかどうかを判断するアスペクト判断機能、
前記アスペクト判断機能によって黒表示範囲内であると判断された場合、当該座標の画像信号が黒表示部であると検出する黒表示部検出機能、
前記黒表示部検出機能による検出に基づいて、画像信号の黒表示補正を光抜け量を用いて行う補正機能としてコンピュータを機能させることを特徴とする画像検出プログラム。 - 請求項1から請求項4の画像検出装置を備えたことを特徴とする画像表示装置。
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