JP4200743B2 - 苗移植機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、走行車体に対して苗植付部が略前後方向のローリング軸回りにローリング自在に設けられ、当該苗植付部は苗トレイ搬送路に沿って搬送される苗トレイから苗を取り出して圃場に植付ける複数の植付ユニットが所定の間隔を開けて左右並列に配置された構成である苗移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗用型苗移植機には、苗植付部を上昇させたとき等に該苗植付部が左右に傾くのを防止してバランスを維持すために、走行車体と苗植付部との間に苗植付部を中立位置へ戻す方向に付勢するローリングスプリング(ローリング付勢手段)が設けられている。複数の植付ユニットを備えた苗移植機の場合、従来、このローリングスプリングを上下方向に設けた構成が主流であった。この構成であると、構造上必然的にローリングスプリングの苗植付部側の取付位置が機体の左右中心に近い位置となるので、苗植付部のローリング時にローリングスプリングにかかる荷重が大きく、苗植付部のローリング作動が不安定になりがちであった。
【0003】
苗植付部のローリング作動の安定させるには、ローリングスプリングの苗植付部側の取付位置を左右中心から比較的離れた位置に配置するのが好ましい。そこで、上記趣旨に従い、ローリングスプリングをほぼ左右方向に配置した構成が特許文献1に開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−238522号公報(「0011」欄、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この特許文献1に記載の構成は、ローリングスプリングがほぼ左右方向に設けられていることにより、該スプリングの苗植付部側の取付位置が比較的高い位置になる。このため、重心が低い苗植付部をローリングスプリングで適正に付勢することができず、苗植付部のローリング作動が不安定であるという不都合があった。また、ローリングスプリングの苗植付部側の取付位置及び走行車体側の取付位置が植付ユニットの両側に分散してあるので、ローリングスプリングの張力調節等のメンテナンスを行いにくいという難点もあった。これらを解決することが本発明の課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成とした。すなわち、本発明にかかる苗移植機は、走行車体に対して苗植付部が略前後方向のローリング軸回りにローリング自在に設けられ、当該苗植付部は苗トレイ搬送路に沿って搬送される苗トレイから苗を取り出して圃場に植付ける複数の植付ユニットが所定の間隔で左右並列に配置された構成である苗移植機において、前輪を支持する前輪ファイナルケースを端部に設けた前輪アクスルケースを中間部で斜め後方に屈曲させて前輪を後方に位置させ、左右の前輪ファイナルケースの間には補強部材を設け、この補強部材は、両端部の板材で前輪ファイナルケースに固着した取付部材に上下から挟んで取り付けるとともに、中央部の板材でメインフレームを上下から挟み付ける構造であり、前記植付ユニットには、苗トレイから苗を取り出す苗取出装置と、取り出された苗を下側に搬送する苗搬送装置と、該苗搬送装置から苗を抜き出す苗抜き装置と、該苗抜き装置で抜き出された苗を横送りする苗横送り装置と、該苗横送り装置によって供給される苗を取って圃場に植え付ける苗植付け装置とを設け、前記苗横送り装置の苗送りベルトの上方には該苗送りベルトに付着した土を洗い落とす噴霧ノズルを設け、この噴霧ノズルは、通孔を有する中子を設けて、該中子の下側に噴霧口部材を配置し、該噴霧口部材には下側に凹んだ左右に長い凹部を形成し、該凹部の左右中央部に噴霧口を設け、前記通孔は、平面視で凹部と重なり、かつ噴霧口の左右両側に位置しており、前記走行車体と前記苗植付部との間に設けられ苗植付部を中立位置へ戻す方向に付勢するローリング付勢手段を、苗植付部側が外側かつ下位になるよう斜めに配置するととともに、苗植付部側の取付位置を互いに隣接する2組の植付ユニットの苗トレイ搬送路間に配置したことを特徴としている。
【0007】
この構成とすると、ローリング付勢手段の苗植付部側の取付位置を機体の左右中心から遠く離すことができる。また、ローリング付勢手段の苗植付部側の取付位置を低くすることができる。
【0008】
【発明の効果】
本発明にかかる苗移植機は、ローリング付勢手段の苗植付部側の取付位置を機体の左右中心から遠く離すことができるので、苗植付部のローリング時にローリングスプリングにかかる荷重が抑えられ、苗植付部のローリング作動が安定する。また、ローリング付勢手段の苗植付部側の取付位置を低くすることができるので、苗植付部を中立位置へ戻す方向に効率良く付勢され、苗植付部のローリング作動が安定する。さらに、ローリング付勢手段の苗植付部側の取付位置が隣接する2組の植付ユニットの苗トレイ搬送路間に配置されており、かつ走行車体側の取付位置が前記苗トレイ搬送路間の近傍に配置されるので、ローリング付勢手段のメンテナンスが容易である。また、左右の前輪ファイナルケースの間に補強部材を設けたので、機体の強度が向上した。さらに、前記補強部材により、上下方向の加重に対し強い構造となった。また、噴霧ノズルでは、供給された水が、通孔を通り抜けた後、凹部に沿って噴霧口まで導かれるので、水が噴霧口から左右に広がって噴霧され、広い範囲に噴霧することができるとともに、水が粒状に噴霧されるので、洗浄能力が高い。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に表された実施の形態について説明する。
図1は苗移植機の全体側面図、図2はその平面図であって、この苗移植機1は、乗用四輪走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して6条植えの苗植付部4が装着されている。また、走行車体2の後部には施肥装置5の肥料ホッパ5aと、各条ごとに肥料を繰り出す肥料繰出装置5b,…とが設けられている。さらに、走行車体2の右側で肥料ホッパ5aの前方に、後記苗送りベルト等の洗浄に使用される水を貯留する水タンク6が設けられている。
【0010】
図3及び図4に示すように、走行車体2は、機体の前部に配置されたミッションケース10から前輪アクスルケース11,11を左右側方に延設し、その外端部に前輪ファイナルケース12,12を設け、さらにその下側に前輪支持ケース13,13を変向可能に設け、該前輪支持ケースから外向きに突出する前輪車軸に前輪14,14を取り付けている。また、ミッションケース10の背面部にメインフレーム15の前端部を固着し、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平の後輪ローリング軸16を介してリヤフレーム17をローリング自在に支持し、そのリヤフレーム17の左右両端部に設けた後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪19,19を取り付けている。
【0011】
この苗移植機1は機体の後部に大重量の苗植付部4があることから、前後重量バランスを適正に保つために、前輪アクスルケース11,11を中間部で斜め後方に屈曲させて前輪14,14を後方に位置させている。左右の前輪ファイナルケース12,12の間には、強度向上のための補強部材20が設けられている。この補強部材20は、両端部の板材20a,20aで前輪ファイナルケース12に固着した取付部材12aに上下から挟んで取り付けるとともに、中央部の板材20b,20bでメインフレーム15を上下から挟み付けているので、上下方向の荷重に対して強い構造となっている。
【0012】
エンジン22はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジンの回転動力が、第一ベルト伝動装置23及び第二ベルト伝動装置24を介してミッションケース10に伝達される。そして、ミッションケース10で変速された後、走行用動力が前輪14,14及び後輪19,19に伝達されるとともに、作業機用動力が植付クラッチケース25を経由して苗植付部4及び施肥装置5の各駆動部へ伝達される。
【0013】
エンジン22の上方には座席26が設置され、その前方に前輪14,14を操向操作する操向ハンドル27が設けられている。また、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台28,28が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられている。
【0014】
昇降リンク装置3は、走行車体2のリンクベースフレーム30に左右一対の上リンク31,31及び下リンク32,32を回動自在に設け、これらリンクの後端部に苗植付部4を装着するための着脱ヒッチ33を連結している。走行車体2に基部が枢着された昇降油圧シリンダ34のピストンロッドが上リンク31,31と一体のスイングアーム35に連結されており、該シリンダを油圧で伸縮させることにより、各リンクが上下に回動し、着脱ヒッチ33によって装着された苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。昇降油圧シリンダ34は、苗植付部4に設けた油圧バルブ36によって制御される。
【0015】
図5及び図6に着脱ヒッチ33の構成を示す。着脱ヒッチ33は、昇降リンク装置3の一構成要素である前側ヒッチ38と、これに着脱可能な後側ヒッチ39とからなり、後側ヒッチ39の下部に苗植付部4を支持するローリング軸受部40が設けられている。このローリング軸受部40に、若干後ろ下がりで略前後方向を向いた苗植付部側のローリング軸41が嵌合している。これにより、苗植付部4はローリング軸41回りに回動自在に支持される。
【0016】
後側ヒッチ39の背面側には、ローリングモータ43が設けられている。このローリングモータ43の出力軸に取り付けたピニオン44が第一カウンタギヤ45と噛み合うとともに、さらに第一カウンタギヤ45と一体回転する第二カウンタギヤ46が後側ヒッチ39に枢支されたローリングアーム47の扇型ギヤ47aと噛み合い、ローリングモータ43の回転が減速してローリングアーム47に伝達されるようになっている。ローリングアーム47の上部と苗植付部4の後記サイドフレーム61L,61Rとの間には、ローリング付勢手段である左右各上下2本のローリングスプリング48L,48L,48R,48Rが掛けられている。これにより、ローリングモータ43を駆動してローリングアーム46を回動させると、左右いずれかのローリングスプリング48L,48L又は48R,48Rが引かれて、苗植付部4が走行車体2に対して左右に傾く。
【0017】
苗植付部4は、隣接する2条づつを植付ける3組の植付ユニット49,…が左右並列に配置されている。各植付ユニットは、後下がりに傾斜する上下2段の苗載台50,50を備え、これら苗載台の後端部に苗トレイ搬送路51が接続されている。苗トレイ搬送路51は、上下2段の苗載台50,50から順に1個づつ供給される苗トレイを前半は下向きに搬送し、途中で搬送方向を徐々に変え、後半は上向きに搬送する側面視略U字状に形成されている。苗トレイ搬送路51の終端部に接続して、苗取出位置Pで苗を取り出された後の空の苗トレイを複数個上下に重ねた状態で収容することのできる空箱収容枠52が設けられている。なお、苗トレイとしては、縦横に多数配列したポットに苗が一株づつ収容された可撓性を有する苗トレイが使用される。
【0018】
図7乃至図19は苗植付部4の各部を表している。各植付ユニット49には、苗トレイ搬送路51に沿って苗トレイを搬送する苗トレイ送り装置53と、苗トレイ搬送路51の苗取出位置Pで搬送中の苗トレイからポット横一列分づつ苗を取り出す苗取出装置54と、取り出された苗を下側前方に弧を描くような軌跡で搬送する苗搬送装置55と、該苗搬送装置から苗を抜き出す苗抜き装置56と、該苗抜き装置によって抜き出された横1列分の苗を半分づつ左右両側に横送りする苗横送り装置57と、該苗横送り装置によって供給される苗を取って圃場に植え付ける苗植付装置58,58とが設けられている。
【0019】
苗植付部4のフレーム構成は、苗トレイ搬送路51,…の下方にメインフレーム60を左右方向に配設し、そのメインフレームから上向きに植付ユニットごとに左右一対のサイドフレーム61L,61R,…を一体に設けている。左側のサイドフレーム61Lには苗取出駆動ケース62、右側のサイドフレーム61Rには苗搬送ギヤケース63をそれぞれ一体に設け、両サイドフレーム61L,61Rの間には苗トレイ送り駆動ケース64を設けている。さらに、左側のサイドフレーム61Lの左横には、下端部がメインフレーム60に固着され上端部の右側面で苗トレイ送り駆動ケース64に連結された上下伝動ケース65を設けている。
【0020】
また、メインフレーム60から4個の植付伝動ケース66を後方に設け、中央2個の植付伝動ケースの後端部左右両側に苗植付装置58,58を取り付けるとともに、左右外側の植付伝動ケース66の後端部内側に苗植付装置58を取り付けている。苗横送り装置57,…は、メインフレーム60の後側かつ4個の植付伝動ケース66,…の間隔部にそれぞれ配設されている。
【0021】
各植付ユニット49の下方には、植付作業時に圃場面を整地しながら滑走するフロート67,…が設けられている。これらフロート67,…の左右両側に、各条の苗植付位置の近傍の圃場面に施肥用の溝を形成する作溝器68,…と、その後側に位置する平面視断面が後方開口のU字状の施肥ガイド5c,…とが取り付けられ、該施肥ガイドに肥料繰出装置5b,…から繰り出される肥料を移送する施肥ホース5d,…が連結されている。
【0022】
図9に示すように、前記ローリングスプリング48L,48Lの苗植付部側の端部は左植付ユニット49の右側サイドフレーム61L,61Rに、前記ローリングスプリング48R,48Rの苗植付部側の端部は右植付ユニット49の左側サイドフレーム61Lに、それぞれ苗植付部側が低位になるように斜めに取り付けられている。これら左右のローリングスプリング48L,48L,48R,48Rの張力が釣り合う位置で苗植付部4が保持される。左右外側のフロート67,67には該フロートの前部の上動を検出するフロート上動検出センサ69,69が設けられており、これら左右のフロート上動検出センサ69,69の検出値に差異が生じると、両センサの検出値が同じになるように前記ローリングモータ43を駆動して苗植付部4をローリング軸41回りにローリングさせる。これにより、各条の苗の植付深さを常に一定に維持する。
【0023】
ローリングスプリング48L,48L,48R,48Rを前述のように斜めに設けることにより、該スプリングの苗植付部側の取付位置が苗植付部の重心とほぼ同レベルの低い位置になり、苗植付部4のローリング動作が安定する。また、ローリングスプリング48L,48L,48R,48Rは苗植付部側の取付位置で張力調整を行うようになっているが、この苗植付部側の取付位置は中央の植付ユニットの苗トレイ搬送路51と外側の植付ユニットの苗トレイ搬送路51との間隔部に位置しているので、当該ローリングスプリングの張力調整等のメンテナンスが容易である。さらに、ローリングスプリング48L,48L,48R,48Rの走行車体側の取付位置も前記間隔部から手が届く位置にあるので、当該ローリングスプリングの着脱操作も容易である。
【0024】
次に、苗植付部4の各部の構成について説明する。
苗トレイ送り装置53は、図7に示すように、左右一対の送り爪70,70及び係止爪71,71を備えている。送り爪70,70は、苗トレイ搬送路51に沿って上下に往復動し、下動するときには苗トレイの左右端縁部にポットのピッチと同ピッチで穿設された苗トレイ送り用の角孔に係合し、上動するときは角孔との係合が外れて次の角孔まで乗り越すように作動する。また、係止爪71,71は、送り爪70,70の動作と連動し、送り爪70,70が下動するときには角孔から外れ、送り爪70,70が上動するときには角孔に係合して苗トレイを支えるように作動する。これにより、苗トレイ搬送路51に沿って苗トレイがポット配列の1ピッチ分づつ間欠的に送られる。この苗トレイ送り装置53の送り作動は、後記苗取出装置54の苗押出しピン90,…が苗トレイのポット内に挿入されていない時に行われる。また、送り爪70,70及び係止爪71,71の上側には、係止爪71,71が先行する苗トレイの角孔から抜け出るのに連動して苗トレイ搬送路に突出し、苗トレイ搬送路51を滑り落ちてくる後続の苗トレイを一旦受け止める遮断爪72,72が設けられている。
【0025】
送り爪70,70は、送り爪支持軸74の左右両端に一体に設けた揺動アーム75,75に取り付けられ、図示しないトルクスプリングにより苗トレイ搬送路側に付勢されている。送り爪支持軸74の左右中央部には従動アーム77が一体に取り付けられている。そして、この従動アーム77と、苗トレイ送り駆動ケース64に回転自在に支承された苗トレイ送り駆動軸78に取り付けた駆動アーム79とが連結ロッド80で連結されている。図10及び図11に示すように、苗トレイ送り駆動軸78には苗トレイ送りアーム82が一体化されており、その先端に設けたローラ83が、苗トレイ送り駆動ケース64を左右に貫通する左右伝動軸84に取り付けた苗トレイ送りカム85に当接している。苗トレイ送りカム85が回転することにより、苗トレイ送り駆動軸78が揺動し、その揺動が送り爪支持軸74に伝えられ、送り爪70,70を上下往復動させる。
【0026】
また、苗トレイ送り駆動軸78には、手動苗トレイ送りレバー87が取り付けられている。作業終了時にこのレバーを手動で操作することにより、苗トレイ搬送路51に残っている苗トレイを送り出すことができる。
【0027】
苗取出装置54は、苗トレイの横方向のポットに対し同数同ピッチで並んだ苗押出しピン90,…を備え、この苗押出しピン90,…が苗取出位置Pにある苗トレイの横一列分のポットに該ポットの底部に形成された切れ目から挿入され、苗を後方に押し出すようになっている。
【0028】
図12及び図13に示すように、苗押出しピン90,…は、前後方向に摺動自在に支持された左右一対のスライド軸91,91と一体に作動するように設けられている。スライド軸91,91にはラック91a,91aが形成されており、そのラックにピニオン92,92が噛み合っている。左右のピニオン92,92は苗取出駆動軸92aで連結されている。なお、左側のピニオン92は円形、右側のピニオン92は扇形である。左側のピニオン92にはカウンタギヤ93が噛み合い、さらにカウンタギヤ93には扇形ギヤ94が噛み合っている。これらのギヤ92,93,94は苗取出駆動ケース62に収容されている。
【0029】
扇形ギヤ94の軸94aにはアーム95が取り付けられており、このアーム95と前記左右伝動軸84の左端部に取り付けた苗取出クランク96とが、スプリング97a,97b入り伸縮ロッド97を介して連結されている。左右伝動軸84が回転すると軸94aが揺動する。その揺動が苗取出駆動ケース62内のギヤ機構により苗取出駆動軸92aに伝えられ、スライド軸91,91が前後にスライドする。
【0030】
苗搬送装置55は、前後に開口し上側が切り欠かれた背面視凹状の苗保持部が苗押出しピン90,…の位置に対応して形成された苗ホルダー100を備えている(図14参照)。苗ホルダー100は、図8に示すように、上下の揺動リンク101,102,101,102に連結された支持部材103,103に左右両端が固定されており、上記揺動リンクの揺動により円弧軌跡を描いて往復移動するようになっている。苗ホルダー100が軌跡の上端に位置するときに苗取出装置54により苗トレイから押し出された横一列分の苗を苗保持部が受け取り、苗ホルダー100が移動してその受け取った苗を前側下方に搬送する。
【0031】
図10に示すように、左右の下側揺動リンク101,101は苗搬送駆動軸101aで連結されている。この苗搬送駆動軸101aは苗搬送ギヤケース63内のギヤ104,105を介して軸105aと伝動連結されている。軸105aにはアーム106が取り付けられており、このアーム106と前記左右伝動軸84の右端部に取り付けた苗搬送クランク107とが、スプリング108a入り伸縮ロッド108を介して連結されている。左右伝動軸84が回転すると軸105aが揺動する。その揺動がギヤ104,105により苗搬送駆動軸101aに伝えられ、左右の下側揺動リンク101,101が上下に揺動する。これに連動して、上側揺動リンク102,102も上下に揺動する。
【0032】
苗抜き装置56は、図14及び図15に示すように、苗ホルダー100の前記苗保持部を前後に通り抜け可能な櫛状の苗叩き110が上下回動するように設けられており、苗ホルダー100が移動軌跡下端に移動してきたとき、苗ホルダー100の各苗保持部に保持されている苗を苗叩き110が受け止め苗ホルダー100のみを通過させて苗を抜き出すとともに、苗叩き110が下向きに回動し、抜き出された苗を後記苗横送り装置57の苗送りベルト123,123上に叩き落とすようになっている。
【0033】
苗叩き110,…は、左右方向苗叩き取付軸111に一体的に取り付けられている。苗叩き取付軸111に固定の回動アーム112にローラ113が取り付けられ、該ローラが上下伝動ケース25から左側方に突出する苗叩きカム軸114に取り付けられた苗叩きカム115のカム面に当接するように、図示しないスプリングにて回動アーム112を付勢している。苗叩きカム115が回転すると、該カムの凹部にローラ113が嵌り込むときスプリングの張力により苗叩き110が素早く下向きに回動し、すぐに元の位置に復帰するように作動する。
【0034】
苗横送り装置57は、図14に示すように、メインフレーム60から後方に突出する苗横送り駆動軸120,120に取り付けた駆動ローラ121,121と従動ローラ122,122とに巻き掛けた左右一対の苗送りベルト123,123を、それぞれの横送り作用部が外側へ移動するように左右対称に設けている。苗横送り装置57により抜き落とされた横一列分の苗N,…は、2組の苗横送り装置の各苗送りベルト123,123の上に整列状態で落下し、これを受けた苗送りベルト123,123が左右半分づつの苗をそれぞれ左右両側に搬送する。苗送りベルト123で搬送された苗Nは、適当な隙間を開けて設けられている一対の植付ガイド124,124の間に落とし込まれる。
【0035】
図16及び図17に示す苗送りベルト123,123の上方位置には、苗ホルダ100、苗叩き110、苗送りベルト123,123等に付着した土を洗い落とす噴霧ノズル125,125が設けられている。噴霧ノズル125,125が取り付けられている通水パイプ126には、前記水タンク6から水が供給されるようになっている。苗を抜き出された苗ホルダ100が噴霧ノズル125,125の下方を通過するタイミングに合わせ、噴霧ノズル125,125から水が下方に噴霧される。
【0036】
噴霧ノズル125は図18に示す構造をしている。すなわち、上端側で通水パイプ126に取り付けた筒状部材125aの下端側に通孔127,127を有する中子125bを嵌め込み、さらにその下側にスペースリング125cを介して噴霧口部材125dを配置し、この噴霧口部材125dを前記筒状部材125aに螺着した取付部材125eにより所定位置に取り付けている。噴霧口部材125dには下側に凹んだ左右に長い凹部Aが形成されおり、この凹部Aの左右中央部に噴霧口128が穿設されている。中子の通孔127,127は、平面視で凹部Aと重なり、かつ噴霧口128の左右両側に位置している。したがって、通水パイプ126に供給された水は、通孔127,127を通り抜けた後、凹部Aに沿って噴霧口128に導かれる。このため、水が噴霧口128から左右に広がって噴霧され、広い範囲に噴霧することができる。また、水が粒状に噴霧されるので、洗浄能力が高い。
【0037】
苗植付装置58は、植付伝動ケース66の後端部に設けられた苗植付装置取付軸130と一体回転する回転ケース131に一対の苗植込具132,132が取り付けられ、この苗植込具132,132が閉ループの先端軌跡を描いて移動するようになっている。各苗植込具132は、植付ガイド134,134の間に落とし込まれた苗を交互に一株づつ取り、それを植付ガイド134,134の間を移動させて圃場に植付ける。
【0038】
次に、苗植付部4の伝動機構について説明する。走行車体2からの回転動力が、メインフレーム60から前方に突出する入力軸140に入力される。入力軸140は、ベベルギヤ141,142を介して、メインフレーム60内の植付駆動軸143と伝動連結している。そして、植付駆動軸143から、6組のベベルギヤ145,146を介して、各条の苗横送り駆動軸120へ伝動する。各植付ユニットの一対の苗横送り駆動軸120,120は互いに逆向きに回転するようになっている。また、各植付伝動ケース66内には、植付駆動軸143に取り付けたスプロケットと苗植付装置取付軸130に取り付けたスプロケットとに掛けた伝動チェーン147が設けられており、該チェーンにより植付駆動軸143から各苗植付装置取付軸130へ伝動する。
【0039】
さらに、植付駆動軸143は、ベベルギヤ150,151を介して、上下伝動ケース65内の上下伝動軸152の下端部にそれぞれ伝動連結している。各上下伝動軸152は、その上端部がベベルギヤ153,154を介して前記左右伝動軸84と伝動連結するとともに、その中間部がベベルギヤ157,158を介して前記苗叩きカム軸114と伝動連結している。
【0040】
ベベルギヤ154から左右伝動軸84への伝動部は、苗トレイ送り装置53、苗取出装置54及び苗搬送装置55の駆動を停止させられる条クラッチCとして構成されている。条クラッチCの構成について説明すると、ベベルギヤ154は左右伝動軸84に回転自在に嵌合し、該ギヤに対向してクラッチ体160を左右伝動軸84と一体回転かつ該軸に沿って摺動自在に設け、このクラッチ体160をスプリング161によってベベルギヤ154側に付勢している。常時は、ベベルギヤ154の爪とクラッチ体160の爪とが噛み合い、ベベルギヤ154の回転が左右伝動軸84に伝達されるクラッチ「入」の状態になっている。上下伝動ケース65のケース外から操作するクラッチピン162を押し込み、クラッチ体160をベベルギヤ154から離れる側に移動させると、両者の爪の噛み合いが外れ、ベベルギヤ154の回転が左右伝動軸84に伝達されないクラッチ「切」の状態になる。
【0041】
条クラッチCを「切」にすると、該当する植付ユニットの苗トレイ送り装置53、苗取出装置54及び苗搬送装置55の駆動が停止され、苗横送り装置57に苗が供給されなくなる。これにより、当該条クラッチCに対応する2条の苗植付けが停止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗移植機の側面図である。
【図2】苗移植機の平面図である。
【図3】走行車体の一部を省略した平面図である。
【図4】前輪支持部の背面図である。
【図5】着脱ヒッチの側面図である。
【図6】着脱ヒッチの背面図である。
【図7】苗植付部の一部を示す左側面図である。
【図8】苗植付部の一部を示す右側面図である。
【図9】苗植付部フレームを展開して表した図である。
【図10】苗トレイ送り装置及び苗搬送装置の駆動系を示す断面図である。
【図11】苗トレイ送り駆動ケースの側面断面図である。
【図12】苗押出装置の側面図である。
【図13】苗取出装置の駆動機構を示す断面図である。
【図14】苗植付部の要部の背面図である。
【図15】苗抜き装置の側面図である。
【図16】洗浄ノズルの取付位置を示す側面図である。
【図17】洗浄ノズルの取付位置を示す背面図である。
【図18】洗浄ノズルの(a)正面断面図、及び(b)底面図である。
【図19】上下伝動ケースの断面図である。
【符号の説明】
1 苗移植機
2 走行車体
3 昇降リンク装置
4 苗植付部
41 ローリング軸
48L,48R ローリングスプリング(ローリング付勢手段)
49 植付ユニット
51 苗トレイ搬送路
Claims (1)
- 走行車体に対して苗植付部が略前後方向のローリング軸回りにローリング自在に設けられ、当該苗植付部は苗トレイ搬送路に沿って搬送される苗トレイから苗を取り出して圃場に植付ける複数の植付ユニットが所定の間隔で左右並列に配置された構成である苗移植機において、前輪を支持する前輪ファイナルケースを端部に設けた前輪アクスルケースを中間部で斜め後方に屈曲させて前輪を後方に位置させ、左右の前輪ファイナルケースの間には補強部材を設け、この補強部材は、両端部の板材で前輪ファイナルケースに固着した取付部材に上下から挟んで取り付けるとともに、中央部の板材でメインフレームを上下から挟み付ける構造であり、前記植付ユニットには、苗トレイから苗を取り出す苗取出装置と、取り出された苗を下側に搬送する苗搬送装置と、該苗搬送装置から苗を抜き出す苗抜き装置と、該苗抜き装置で抜き出された苗を横送りする苗横送り装置と、該苗横送り装置によって供給される苗を取って圃場に植え付ける苗植付け装置とを設け、前記苗横送り装置の苗送りベルトの上方には該苗送りベルトに付着した土を洗い落とす噴霧ノズルを設け、この噴霧ノズルは、通孔を有する中子を設けて、該中子の下側に噴霧口部材を配置し、該噴霧口部材には下側に凹んだ左右に長い凹部を形成し、該凹部の左右中央部に噴霧口を設け、前記通孔は、平面視で凹部と重なり、かつ噴霧口の左右両側に位置しており、前記走行車体と前記苗植付部との間に設けられ苗植付部を中立位置へ戻す方向に付勢するローリング付勢手段を、苗植付部側が外側かつ下位になるよう斜めに配置するととともに、苗植付部側の取付位置を互いに隣接する2組の植付ユニットの苗トレイ搬送路間に配置したことを特徴とする苗移植機。
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