JP4201420B2 - 自動車用ドアバイザー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓枠に沿った耳部と、耳部の下端から外側下方へ連設された庇部とからなる合成樹脂製のドアバイザー本体を、両面テープとクリップ金具を併用して、窓枠に取り付けるようにした自動車用ドアバイザーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動車用ドアバイザーは、図7に示すように、ドアバイザー本体aの耳部bの内側面に、クリップ金具cの元端側板部dの板厚と等しい深さの上面の開口した凹入部を形成し、この凹入部にクリップ金具cの元端側板部dを嵌め込んだ状態で、元端側板部dと耳部bとを貫通するハトメ金具eにより、クリップ金具cを固定し、元端側板部dの内側面と耳部bの内側面とのわたって貼着した両面テープfを、窓枠gの外側面に貼り付けると共に、クリップ金具cの先端側板部hを窓枠gに上方から係止させるように構成されていた。
【0003】
上記の自動車用ドアバイザーでは、クリップ金具cをハトメ金具eで耳部bに固定する構造であるため、ドアバイザー本体aに対するクリップ金具cの取付けをメーカー側で行うことが必要とされ、製造コストが高く付いた。
【0004】
しかしながら、近年の接着剤の進歩には目覚ましいものがあり、両面テープの接着力が強力になるにつけ、自動車用ドアバイザーにおいては、クリップ金具cへの依存度が低下する傾向があり、ハトメ金具eのような頑丈な固定手段は、不必要である。このため、自動車用ドアバイザーの製造工程におけるクリップ金具cの取付け工程を無くし、ユーザーが自動車用ドアバイザーを窓枠に取り付ける時点で、クリップ金具cを耳部bに取り付けるようにすることによって、コストの低減を図った自動車用ドアバイザーが提案されるに至っている。
【0005】
これには、次の二種類がある。その一つは、図8に示すように、ドアバイザー本体aの耳部bの外側面に、クリップ金具cの元端側板部dの板厚に相当する深さの上面の開口した凹入部を形成し、凹入部の外側面(底面)には、元端側板部dに切り起こして設けた突起部iが係合する小穴を形成し、耳部bの内側面に貼着した両面テープfを窓枠gの外側面に貼り付けると共に、凹入部にクリップ金具cの元端側板部dを嵌め込んで、突起部iを小穴に係合させ、且つ、クリップ金具cの先端側板部hを窓枠gに上方から係止させるように構成した自動車用ドアバイザーである。
【0006】
他の一つは、図9に示すように、ドアバイザー本体aを射出成形する際、耳部bと庇部jの付け根部に、下方へ垂下した断面が下広がりとなる垂下片kを形成し、耳部bの内側面に貼着した両面テープfを窓枠gの外側面に貼り付けると共に、垂下片kと窓枠gに下方からクリップ金具cを係止させるように構成した自動車用ドアバイザーである。
【0007】
しかしながら、前者の自動車用ドアバイザーにおいては、クリップ金具cが外部から見えるため、自動車側面の意匠性を損なうという問題点があり、後者の自動車用ドアバイザーにおいては、ドアバイザー本体aを射出成形する際、脱型の必要上、スライド金型が用いられることになり、金型費が高く付くため、コスト低減の面で、問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記の現状に鑑み、本発明は、窓枠に沿った耳部と、耳部の下端から外側下方へ連設された庇部とからなる合成樹脂製のドアバイザー本体を、両面テープとクリップ金具を併用して、窓枠に取り付けるようにした自動車用ドアバイザーにおいて、クリップ金具が外部から見えないようにすると共に、クリップ金具を位置決めにして、両面テープによる耳部の貼り付けを正確且つ確実に行えるようにし、しかも、ドアバイザー本体の射出成形に際して、スライド金型を不要にし、コストダウンを可能にすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明が講じた技術的手段は、次のとおりである。即ち、請求項1に記載の発明は、窓枠に沿った耳部と、耳部の下端から外側下方へ連設された庇部とからなる合成樹脂製のドアバイザー本体を、両面テープとクリップ金具を併用して、窓枠に取り付けるようにした自動車用ドアバイザーにおいて、耳部の内側面に、クリップ金具の元端側板部とそれに対応する寸法の合成樹脂薄片とが嵌まり込む上面の開口した凹入部を形成し、凹入部の内側面にはクリップ金具の元端側板部に設けた突起部と係合する小穴を形成し、凹入部に嵌め込んだ合成樹脂薄片の内側面と耳部の内側面とにわたって両面テープを貼着し、当該両面テープを窓枠外側面に貼り付けると共に、合成樹脂薄片外側面と凹入部内側面との間に形成される隙間にクリップ金具の元端側板部を上方から差し込んで、前記突起部を小穴に係合させ、且つ、クリップ金具の先端側板部を窓枠に上方から係止させるようにしたことを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明は、窓枠に沿った耳部と、耳部の下端から外側下方へ連設された庇部とからなる合成樹脂製のドアバイザー本体を、両面テープとクリップ金具を併用して、窓枠に取り付けるようにした自動車用ドアバイザーであって、耳部の内側面に、クリップ金具の元端側板部とそれに対応する寸法の合成樹脂薄片とが嵌まり込む下面の開口した凹入部を形成し、凹入部の内側面にはクリップ金具の元端側板部に設けた突起部と係合する小穴を形成し、凹入部に嵌め込んだ合成樹脂薄片の内側面と耳部の内側面とにわたって両面テープを貼着し、当該両面テープを窓枠外側面に貼り付けると共に、合成樹脂薄片外側面と凹入部内側面との間に形成される隙間にクリップ金具の元端側板部を下方から差し込んで、前記突起部を小穴に係合させ、且つ、クリップ金具の先端側板部を窓枠に下方から係止させるようにしたことを特徴としている。
【0011】
上記の構成によれば、自動車用ドアバイザーを窓枠に取り付ける際、両面テープの離型紙を付けた状態のままで、ドアバイザー本体の耳部を窓枠に当て付けて、クリップ金具の先端側板部を窓枠に上方又は下方から係止させ、この状態で、自動車用ドアバイザーの長手方向一端側から両面テープの離型紙を引き剥がして、両面テープを窓枠の外側面に貼り付けることが可能である。
【0012】
このような取付け手順とすることにより、クリップ金具を位置決めにして、両面テープによる耳部の貼り付けを正確且つ確実に行うことができ、両面テープによる取付け強度の信頼性が向上するのである。
【0013】
しかも、耳部の内側面に、クリップ金具の元端側板部とそれに対応する寸法の合成樹脂薄片とが嵌まり込む上面又は下面の開口した凹入部を形成し、凹入部に嵌め込んだ合成樹脂薄片の内側面と耳部の内側面とにわたって両面テープを貼着し、合成樹脂薄片外側面と凹入部内側面との間に形成される隙間にクリップ金具の元端側板部を上方又は下方から差し込んで、元端側板部に設けた突起部を凹入部内側面の小穴に係合させ、且つ、クリップ金具の先端側板部を窓枠に上方又は下方から係止させるため、クリップ金具が外部から見えず、自動車側面の意匠性を損なうことがない。
【0014】
また、耳部の内側面に、クリップ金具の元端側板部とそれに対応する寸法の合成樹脂薄片とが嵌まり込む上面又は下面の開口した凹入部を形成するため、ドアバイザー本体の射出成形に際して、スライド金型が不要であり、自動車用ドアバイザーの製造工程におけるクリップ金具の取付け工程を無くし、ユーザーが自動車用ドアバイザーを窓枠に取り付ける時点で、クリップ金具を耳部に取り付けるようにしたことと、金型費が安くて済むこととによって、コストダウンが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は、本発明に係る自動車用ドアバイザーの一例を示す。この自動車用ドアバイザーは、窓枠1に沿った耳部2と、耳部2の下端から外側下方へ連設された庇部3とからなる合成樹脂製のドアバイザー本体4を、両面テープ5とクリップ金具6を併用して、窓枠1に取り付けるようにしたものであって、ドアバイザー本体4を射出成形する際、耳部2の内側面に、クリップ金具6の元端側板部6aとそれに対応する寸法の合成樹脂薄片7とが嵌まり込む上面の開口した凹入部8を形成し、凹入部8の内側面にはクリップ金具6の元端側板部6aに設けた突起部9と係合する小穴10を形成してある。凹入部8の深さは、元端側板部6aの厚みと合成樹脂薄片7の厚みの和に等しく設定されている。
【0016】
上記の自動車用ドアバイザーは、凹入部8に嵌め込んだ合成樹脂薄片7の内側面と耳部2の内側面とにわたって離型紙5a付きの両面テープ5を貼着した状態で出荷され、クリップ金具6は、ユーザーが自動車用ドアバイザーを窓枠1に取り付ける時点で使用する附属部品として添付される。
【0017】
凹入部8に嵌め込んだ合成樹脂薄片7の内側面と耳部2の内側面とにわたって離型紙5a付きの両面テープ5を貼着した状態においては、合成樹脂薄片7の外側面と凹入部8の内側面との間に、元端側板部6aの厚さに相当する隙間Sが形成されており、この隙間Sに、突起部9付きの元端側板部6aを、両面テープ5の弾性復元力に抗して、差し込むように構成されている。
【0018】
そして、前記隙間Sにクリップ金具6の元端側板部6aを上方から差し込んで、前記突起部9を小穴10に係合させた後、クリップ金具6の先端側板部6bを窓枠1に上方から係止させ、しかる後、離型紙5aを剥がして、両面テープ5を窓枠1の外側面に貼り付けるように構成されている。
【0019】
上記の自動車用ドアバイザーは、次の手順により、窓枠1に取り付けることができる。先ず、クリップ金具6の元端側板部6aを、合成樹脂薄片7外側面と凹入部8内側面との間の隙間Sに上方から差し込んで、突起部9を小穴10に係合させ、且つ、離型紙5aの長手方向一端を少し剥がして折り返した状態で、自動車用ドアバイザーを窓枠1に当て付け、クリップ金具6の先端側板部6bを窓枠1に上方から係止させる。
【0020】
これにより、自動車用ドアバイザーがクリップ金具6で位置決めされ、耳部2が窓枠1に対して正確な位置関係を保つ。この状態で、図4に示すように、自動車用ドアバイザーの長手方向一端側から離型紙5aを引き剥がしながら、耳部2を窓枠1に押し付け、両面テープ5を窓枠1の外側面に貼り付けるのである。
【0021】
従って、両面テープ5による耳部2の窓枠1外側面への貼着が、クリップ金具6を位置決めにして、正確且つ確実に行われることになり、両面テープ5による取付け強度の信頼性が向上するのである。
【0022】
しかも、耳部2の内側面に、クリップ金具6の元端側板部6aとそれに対応する寸法の合成樹脂薄片7とが嵌まり込む上面の開口した凹入部8を形成し、凹入部8に嵌め込んだ合成樹脂薄片7の内側面と耳部2の内側面とにわたって両面テープ5を貼着し、合成樹脂薄片7外側面と凹入部8内側面との間に形成される隙間Sにクリップ金具6の元端側板部6aを上方から差し込んで、元端側板部6aに設けた突起部9を凹入部8内側面の小穴10に係合させ、且つ、クリップ金具6の先端側板部6bを窓枠1に上方から係止させるため、自動車用ドアバイザーを窓枠1に取り付けた状態において、クリップ金具6が外部から見えず、自動車側面の意匠性を損なうことがない。
【0023】
また、耳部2の内側面に、クリップ金具6の元端側板部6aとそれに対応する寸法の合成樹脂薄片7とが嵌まり込む上面の開口した凹入部8を形成するため、ドアバイザー本体4の射出成形に際して、スライド金型が不要であり、自動車用ドアバイザーの製造工程におけるクリップ金具6の取付け工程を無くし、ユーザーが自動車用ドアバイザーを窓枠1に取り付ける時点で、クリップ金具6を耳部2に取り付けるようにしたことと、金型費が安くて済むこととによって、コストダウンが可能である。
【0024】
尚、合成樹脂薄片7の上下両縁には、対称的に傾斜面が形成されており、合成樹脂薄片7を凹入部8に嵌め込んで両面テープ5を貼着する際、合成樹脂薄片7の上下が逆になっても、クリップ金具6の元端側板部6aを、隙間Sに上方から差し込む際、合成樹脂薄片7の何れかの傾斜面が元端側板部6aを隙間Sにスムーズに差し込むためのガイドとなるように構成されている。
【0025】
図5、図6は、本発明に係る自動車用ドアバイザーの他の例を示す。この自動車用ドアバイザーは、図1〜図3の自動車用ドアバイザーとは逆に、凹入部8を上面の開口した形状とし、クリップ金具6の元端側板部6aを隙間Sに下方から差し込んで、元端側板部6aの突起部9を凹入部8内側面の小穴10に係合させ、且つ、クリップ金具6の先端側板部6bを窓枠1に下方から係止させるようにした点に特徴がある。その他の構成、作用は、先の実施の形態と同じであるから同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、クリップ金具が外部から見えないため、自動車側面の意匠性を損なうことがなく、しかも、クリップ金具を位置決めにして、両面テープによる耳部の貼り付けを正確且つ確実に行えると共に、ドアバイザー本体の射出成形に際して、スライド金型が不要で、コストダウンが可能である等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係る自動車用ドアバイザーの取付け状態を示す断面図である。
【図2】上記自動車用ドアバイザーの構成を説明する斜視図である。
【図3】上記自動車用ドアバイザーの構成を説明する斜視図である。
【図4】上記自動車用ドアバイザーの取付け方法を説明する斜視図である。
【図5】第2発明に係る自動車用ドアバイザーの構成を説明する斜視図である。
【図6】上記自動車用ドアバイザーの取付け状態を示す断面図である。
【図7】従来例を説明する断面図である。
【図8】他の従来例を説明する断面図である。
【図9】他の従来例を説明する断面図である。
【符号の説明】
2…耳部、3…庇部、4…ドアバイザー本体、5…両面テープ、6…クリップ金具、6a…元端側板部、6b…先端側板部、7…合成樹脂薄片、8…凹入部、9…突起部、10…小穴、S…隙間。

Claims (2)

  1. 窓枠に沿った耳部と、耳部の下端から外側下方へ連設された庇部とからなる合成樹脂製のドアバイザー本体を、両面テープとクリップ金具を併用して、窓枠に取り付けるようにした自動車用ドアバイザーであって、耳部の内側面に、クリップ金具の元端側板部とそれに対応する寸法の合成樹脂薄片とが嵌まり込む上面の開口した凹入部を形成し、凹入部の内側面にはクリップ金具の元端側板部に設けた突起部と係合する小穴を形成し、凹入部に嵌め込んだ合成樹脂薄片の内側面と耳部の内側面とにわたって両面テープを貼着し、当該両面テープを窓枠外側面に貼り付けると共に、合成樹脂薄片外側面と凹入部内側面との間に形成される隙間にクリップ金具の元端側板部を上方から差し込んで、前記突起部を小穴に係合させ、且つ、クリップ金具の先端側板部を窓枠に上方から係止させるようにしたことを特徴とする自動車用ドアバイザー。
  2. 窓枠に沿った耳部と、耳部の下端から外側下方へ連設された庇部とからなる合成樹脂製のドアバイザー本体を、両面テープとクリップ金具を併用して、窓枠に取り付けるようにした自動車用ドアバイザーであって、耳部の内側面に、クリップ金具の元端側板部とそれに対応する寸法の合成樹脂薄片とが嵌まり込む下面の開口した凹入部を形成し、凹入部の内側面にはクリップ金具の元端側板部に設けた突起部と係合する小穴を形成し、凹入部に嵌め込んだ合成樹脂薄片の内側面と耳部の内側面とにわたって両面テープを貼着し、当該両面テープを窓枠外側面に貼り付けると共に、合成樹脂薄片外側面と凹入部内側面との間に形成される隙間にクリップ金具の元端側板部を下方から差し込んで、前記突起部を小穴に係合させ、且つ、クリップ金具の先端側板部を窓枠に下方から係止させるようにしたことを特徴とする自動車用ドアバイザー。
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