JP4201854B2 - 改良型逆転リング付き逆転可能ラチェット式ねじ回し - Google Patents

改良型逆転リング付き逆転可能ラチェット式ねじ回し Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ねじ、ナット、およびその類似物をねじ込むために使用される種類のラチェット式ねじ回し、特に逆転ラチェットねじ回しに関連する。
【0002】
【従来の技術】
本発明は、米国特許第4,777,852で開示された逆転可能ラチェット式ねじ回しの改良型であり、ここではその開示が参照により包含される。そのねじ回しは、細長いハンドルとハンドルの作動終端によりラチェットメカニズムを収納する。ラチェットメカニズムは一対のつめと噛み合う歯車から成り、その歯車にはアキシャルボアがあり、そこで関連シャンクの一端を受け入れる。ラチェットメカニズムを取り囲む制御キャップは、その開口を通貫してシャンクを受け入れ、割リングによって固定され、回転可能なキャップにより逆転メカニズムを始動させて、前方向および逆方向のラチェットモードと非ラチェットモード間でラチェットメカニズムを切り換える。制御キャップはぎざぎざした外側環状表面を持ち、その最大外側直径はハンドルの作動終端のそれとほとんど同じである。シャンクにもぎざぎざの付いた部分があるため、ユーザは一方の手でハンドルを握り、他方の手でシャンクのぎざぎざのある部分をしっかり掴んでハンドルに関連してシャンクをスピンすることが出来る。そのようなスピン操作は、留め具を締め付ける際の初期段階か、または留め具をゆるめる最終段階など、関連の留め具駆動操作の抵抗が低い段階で使用される。
【0003】
従来のこの配置は、シャンクのスピン操作を効果的にするためにユーザは両手を使う必要があるために、不便である。その上、従来のラチェットねじ回しのハンドルは細長いまっすぐした標準型である。この配置では、ユーザが関連の留め具やその他の作動部品に高度の回転力を適用することが難しくまた不快であるが、その理由は回転力の適用に腕のモーメントが非常にわずかしか利用されないからである。また、この設計では、ユーザの手首が不自然に延びていることが要求されるために、長期間に渡る繰り返し操作が要求される適用で、ユーザの手首に肉体的疲労および/または痛みを与える恐れがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の全般的目的は、従来のラチェット式ねじ回しの短所を回避すると同時に、構造的および操作上の長所が追加された改良型のラチェット式ねじ回しを提供することにある。
【0005】
本発明のさらなる目的は、人間工学的に設計されたハンドルを持つ開示された種類のラチェット式ねじ回しを提供することにある。
【0006】
また本発明のもうひとつの目的は、ハンドルを握っているユーザの手の指および/または親指により簡単に操作できる逆転部材を有する逆転ラチェット式ねじ回しを提供することにある。
【0007】
また本発明のもうひとつの目的は、開示された種類の、比較的簡単且つ経済的な構造を持つ、逆転ラチェット式ねじ回しを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上のおよびその他の発明の目的を達成するために、既定の円周で概して円筒形の作動終端、ハンドルの作動終端に収納される前方向および逆転のラチェットモードで操作できる逆転ラチェットメカニズムラチェット、そのラチェットメカニズムによって定義される有軸ボア、およびボアの中で同軸的に受け入れられラチェットメカニズムと噛み合い且つ第一方向でハンドルで回転するハンドル回転に対応し且つ第一方向とは逆の第二方向でハンドルに関連してラチェット回転に対応する細長いシャンクを、ラチェットねじ回しで提供し、改良点は以下から成る。つまり、ハンドルの作動終端に隣接してボアと同軸配置され、且つ前方および逆転のラチェットモードとを切り換えるラチェットメカニズムに接続された円筒形逆転部材、ハンドルを握っているユーザの手の指および/または親指でその突出部分を掴むと逆転部材を容易に回転できる適切な長さでハンドルの作動終端からラジアルに外向きに張り出した一段高い突出部分。
【0009】
本発明は、以下で充分説明され且つ付随の図表で図解され、添付の請求項で詳細に指摘される一定の斬新な特徴および部品の組み合わせから成り、本発明の真髄から離れることなく、あるいは本発明に長所のいずれも犠牲にすることなしに、各種の詳細な変更がなされる可能性があることは理解されている。
【0010】
【発明の実施の形態】
さて、図を参照すると、さらに特定して図1を参照すると、そこには本発明の特徴を組み込んだラチェット式ねじ回し20が描写されている。ねじ回し20には、PhillipsR ねじを捩込む際に使用する取り外しの利くビット21が付けられている。表示のビットの代わりに、当業界でよく知られている各種設計のビットで代用することができる。ねじ回し20はシャンク25を含み、それはビット21を受け入れるためのレセプタクル26を定義する拡大した終端を持つ。レセプタクル26内には磁石(表示なし)があり、それによりビット21が取り付けられたり取り外し自在で保持される。シャンク25の一部分はぎざぎざした表面27を有し、それによりユーザが握り易くなる。図3を参照すると、シャンク25はその全長の横断面ほとんどに沿って円形であるが、レセプタクル26の反対側の位置は正方形の終端28を持つ。縦方向に延びるぎざぎざまたはスプライン29は、以下で説明される目的のために正方形終端28から少し離れてシャンク25にアキシャルに施されている。
【0011】
シャンク25は細長いハンドル30に装着され、そのハンドルは概して「ピストル握り」型に曲がっている。さらに特定すると、ハンドル30は、短い前方部分31、およびそれに接続した第一軸に沿って延びる首つきの下方湾曲部分32と、長く延びる握り部分33から成り、それは前方部分31の軸に対して約120°の角度で傾斜する第二軸に沿って延びる。握り部分33の末端にはキャップまたは蓋34があり、それを取り外すとビットを収納できるスペースがある(表示なし)。ハンドル30の前方部分31は作動終端35で終わる。握り部分33は、4個のわずかに凹んだ面36と4個のわずかに凸でた面37とで区切られて、ハンドル30を握り易くする。作動終端35には、反対に向いた一対の矢印と矢印の間のドットで構成される指示38がある。各矢印はねじ回し20が回転される方向を示し、且つ反対方向にラチェットされることを示す。中央のドットはねじ回し20がラチェットなしで作動する位置を示す。作動終端35は大体において円形の終端表面39を持ち、その内部にはアキシャルボア39aが形成されている(図3)。
【0012】
図3および図4を参照すると、ハンドル30には逆転可能ラチェット組立40が収納されているが、それは特許第4,777,852で開示された組立と基本的に同じである。詳細に見ると、金属インサート41がハンドル30の前方部分31のボア39aの中に取り付けられている。ハンドル30はできれば高衝撃プラスチックで作られ、インサート41は所定位置に成型されるのが好ましい。インサート41の側面は独特のフランジ状要素(表示なし)を持ち、プラスチックハンドルの内部にしっかり固定される。インサート41の前方終端部分42は拡大して、その周囲に円周溝43が施されて、その目的については後で説明されるロッキング作用に使用される。図4を参照すると、前方終端部分42は円形終端表面44を有し、そこでは概して円筒形の軸はハンドル30の前方部分31の縦方向軸と一直線上になるアキシャルボア45が形成される。インサート41にはキー溝46もあり、それがボア45と連絡を取り、概してボアに接線接触する。キー溝46はボア42の反対側にあるアーム部分47と47aから成る。キー溝46の終端は、2つの終端表面48によって限定され、それは相互に向かい合い、概して相互に平行し且つボア45の軸とも平行する。また、概して十字架状の凹部49も終端表面44で形成される。凹部49の下部表面にはアキシャルに延びる穴50がある。アキシャルに延びる穴51は、終端表面44で形成され、穴50から約100°の間隔で配置される。弧状スロット52は表面44で形成され、穴50から約90°から135°までの間隔で広がる。
【0013】
ラチェット組立40はさらに、概して円筒形で、ボア45の中に位置し、そこで自由に回転できる管歯車60で構成される。歯車60の前方半分は複数の歯61から成る。管歯車60全体にアキシャルに延びるのは開口62で、その前方部分は円筒形でありその後部終端は正方形である。シャンク25は開口62の中を延びて、その正方形終端28が開口62の正方形終端63と噛み合う。このようにして、シャンク25は管歯車60に固定され、それと共に回転する。
【0014】
ラチェット組立40はさらに、概して平行六面体の形をしたつめ70を含むが、但しアキシャルに延びる歯71によって置き換えられたひとつの端は例外で、その歯71は管歯車60の歯61と噛み合う形をしている。つめ70はキー溝部分47a(図4)の中に位置する。スプリング72はつめ70と隣接する終端表面48のひとつとの間に位置する。図3で示されるように、スプリング72がつめ70を管歯車60の左側に偏よせている。ラチェット組立40はさらに、つめ70と全く同一構造を持つ第二のつめ75で構成される。その歯76もまた、管歯車60の歯61と噛み合うように設計されている。スプリング77は、スプリング72と全く同じで、つめ75と左側の終端表面48のひとつとの間に配置されている。つめ75は、図4で示されるように、管歯車60に対して右側へ偏っている。
【0015】
つめ70と75および歯車60は、いわば前方向および逆転のラチェットモード操作はもちろん、非ラチェットモード操作を達成するために設計され操作される。つめ70と75両方共が管ラチェット歯車60と噛み合う時、図4で図解されるように、ねじ回し20は非ラチェットモードで操作され、標準ねじ回しとして作動する。もしつめ70が噛み合わずにつめ75だけが管歯車60と噛み合っている場合、ハンドル30の回転は前方向(図4で示されるように、時計の針と逆の方向)の回転によりハンドルによるシャンク25の回転は関連の留め具を回転させる結果になるのに反し、ハンドル30を反対方向に回転する時、それはシャンク25に関連してラチェットする。これとは逆に、つめ70だけが管歯車60と噛み合っている場合は、ハンドル30はそれが反対方向(時計の針の廻る方向、図4を参照)に回転する際にシャンク25を駆動して、反対方向に回転する際はシャンク25に関連してラチェットする。これらの操作モードについての詳細は、前述の米国特許第4,777,852で説明されているので、ここではさらに説明しない。
【0016】
つめ70と75とが噛み合う位置と噛み合わない位置との間を動かすアクチュエータ80などを含む逆転メカニズムが提供される。アクチュエータ80は概してL字形で、レバー81および噛み合い部分82から成る。レバー81は、つめ70と75との間のキー溝46まで後方へ延びる。噛み合い部分82は概して十字架形で、ラジアル方向に向いた脚および横方向の脚を限定する。スプリング85は穴50に配置され、それが前方および噛み合い部分82および特にその中心領域に対してボール87を偏らせる。スプリング(表示なし)は穴51の中に位置し、それによりボール89が前方へ偏よる(図4)。
【0017】
図8−図10を参照すると、逆転メカニズムは逆転リング90も含み、それは概してカップ形で金属成型が好ましく、外側エッジに円筒形スカートまたは側壁92のある概して円形の終端壁91を持つ。側壁92の反対側終端はラジアルに外向きに突き出した環状フランジ93で構成され、それには弧状溝94が外側表面の円周に沿って一定間隔に配置され、フランジ93の外側表面95と同様に、溝94の間はぎざぎざまたは鋸状の刻み目を持つ。さらに、フランジ93の外側表面には指示突起96(図9)も形成されている。ラジアルスロットまたは開口97が、溝94のひとつでフランジ93を貫通して形成されている(図10)。スロット97の側面は、図で表示されているように外向に広がるのが好ましい。終端壁91と一体を成して形成するのは、間隔を置いて弧状に配置されているピン98とラグ99であり、それらは終端壁91の内側表面から突き出ている。アキシャルボア100は終端壁91を貫通して形成されている。部分的球形の凹んだリセス101,102,および103は、終端壁91の内側表面に形成されており、環状リセス104も同様であり、それがアキシャルボア100の内側終端を同軸的に取り囲む。側壁92の内側直径は、そこで多段式望遠鏡のようなはめ込み式に受け入れるのを可能にするために、金属インサート41の前方終端42の外側直径よりもわずかに大きい。割リング留めバネ105を受け入れるための円周溝またはリセス107は、フランジ93の遠位終端面が側壁92と交わる部位で形成され、それはインサート41上で逆転リング90を止めるために金属インサート41(図3)の溝43にもはめ込められる。これについて、以下でさらに詳細に説明する。
【0018】
ラチェット式ねじ回し20にはスピナーキャップ110も含まれ、それは概して、カップ形の構成要素である複合前方壁111は前部直円錐台形部分112および後部直円錐台形部分113から成り、後者は円筒側壁114に接合している。前部直円錐台形部分112と一体となって、そこから後方へ向かって張り出しているのは、大体において円筒形のハブ115で、アキシャルボア116がそれを貫通している。円周の周りに一定間隔で配置される固定用溝117は、円筒形側壁114および前方壁111の後部直円錐台形部分113の外側表面に形成されている。キャップ110の内面には、4個の等角で一定間隔に配置された補剛リブ118が、ハブ115と前方壁111との間に延びる。ハブ115の後方終端は大抵、円筒形側壁114の前方終端で終わる。円筒形側壁114の内側直径は、はめ込み式に受け入れることができるよう、逆転リングの側壁92の外側直径よりわずかに大きい。
【0019】
ラチェット式ねじ回し20の組立では、シャンク25の正方形終端が、先ずスピナーキャップ110のアキシャルボア116を前方から後方まで貫通して固定され、シャンク25上のスプライン29はハブ115のプレスばめを提供するために寸法を合わせて作られており、スピナーキャップ110をシャンク25にしっかりと固定する。この代わりに、シャンク25の代わりにスピナーキャップ110に成型を施してもよい。次に、シャンク25の正方形終端28が、図3で図解されるようにスピナーキャップ110の内部にはめ込まれている逆転リング90のアキシャルボア100を前方から後方へ貫通して固定され、挿入の深さは終端壁91とハブ115との噛み合いによって決定される。各種部品の寸法を合わせてから組み立てられる場合、2つの部分が相関的に自在に回転することを可能にするには、スピナーキャップ110の円筒形側壁114末端が、逆転リング90のフランジ93の極く近くに配置されることが好ましい。止め座金119(図3)は、シャンク25の正方形終端28に取り付けられ、逆転リング90上の環状リセス104で受け入れられて、ハブ115と協力してシャンク25上に逆転リング90をアキシャルに位置づける。
【0020】
次に、止めバネ105が金属インサート41の溝43の中にはめ込まれ、逆転リング90が金属インサート41の前方終端42に固定される。評価すべき点は、止めバネ105がラジアルに張り出した終端部分(表示なし)を持っていることで、バネ105が逆転リング溝107に収まるまで、ニードルノーズプライヤーを使ってリングを強く引っ張り溝43の中に詰め込み、逆転リング90を固定させる。これに関連して、フランジ93の開口97からプライヤーでバネの終端を掴むことが可能になる。バネ105が外されると、バネは拡大して、関連の回転運動を続けながら金属インサート41上で逆転リング90を止めるために、一部は金属インサート溝43にはめ込まれ、そして一部は逆転リング溝107にはめ込まれる。
【0021】
評価すべき点は、逆転リング90が金属インサート41に取り付けられる際、図3で示されるように、シャンク25の正方形終端28は管歯車60の開口62で受け入れられ、その正方形の後方終端63で噛み合う。逆転リング90が、所定箇所に取り付けられる際、回転順に位置付けられているため、ピン98は逆転アクチュエータ80の噛み合い部分82で噛み合うように、ラグ99は弧状スロット52で噛み合って逆転リング90の回転運動を限定し、ボール89は凹んだリセス102の中に収まり、および指示溝96はハンドル30の作動終端35のある中央の指示ドットと整列する。このように、各種部品は図3および4で図解されている設定で組み立てられ、その非ラチェット式モードで配置されたラチェット組立40で組み立てられる。
【0022】
ラチェット式ねじ回し20の操作は大体において、前述の米国特許第4,777,852で説明された通りであるが、違う点は逆転アクチュエータ80およびシャンク25のスピニングの操作である。シャンク25の軸の周囲でハンドル30を回転させるために、ユーザがハンドルの握り部分33を握ることは十分に理解される。ハンドル30のピストル握り設計によって、かなりの挺子の力が関連止め具の回転に行使できることの点が、発明の重要な局面である。さらに、ピストル握り設計により、ユーザは手首と前腕とをほとんどまっすぐにしてねじ回し20を操作できる。さらに発明の重要な局面は、逆転リングフランジ93の外側直径およびハンドル30のスピナーキャップ側壁35の外側直径が、ハンドル30の作動終端35のそれとほぼ同じである点である。従って、ユーザはハンドル30を握りながら、ユーザの握っている手の親指および/または指をフランジ93まで延ばしてラチェット組立40の操作モードを切り換えたり、またはスピナーキャップ110をスピンしたりすることができる。このように、オペレータはシャンク25をスピンするためにもう一方の手を使う必要がない(もし使いたい場合は、スピナーキャップ110またはシャンク25のぎざぎざのある表面27のいずれかを捕まえることでできるが)。フランジ93の縦溝およびぎざぎざまたは鋸状の刻み目により逆転リング90の操作を容易にし、さらに溝117によりスピナーキャップ110の固定を容易にする。これに関して、図3および図4を参照すると最もよく分かるが、フランジ93のぎざぎざまたは鋸状の刻み目のある外側表面部分は、スピナーキャップ110の円周側壁114およびハンドル30の作動終端35の外周外側表面からラジアルに外向に僅かながらさらに突き出しているため、ユーザは親指または人さし指で掴むことを容易にする。
【0023】
図2を参照すると、そこではラチェット式ねじ回し120が表示されており、それは大体において図1のラチェット式ねじ回し20と同じであるが、違う点は、前述の米国特許第4,777,852で開示されたのと同じ種類のまっすぐしたハンドル125を持っている点である。それ以外は、ラチェット式ねじ回し120の構造および操作は上述のラチェット式ねじ回し20のそれと全く同じである。
【0024】
発明の構造モデルにおいて、スピナーキャップ110はできれば適切なプラスチック素材で形成されることが好ましく、ハンドル30および125も同様であり、ねじ回しのその他の部品は適切な素材で形成されている。
【0025】
さて今度は図11を参照すると番号20Aで指定された逆転ラチェット式ねじ回しが示されており、それは図1のねじ回し20と全く同じであるが、但し異なる点は発明のもう一つの具体化例に従って逆転リング90に代わって逆転リング130が使用されていることである。逆転リング130は、その環状フランジのそれ以外は、逆転リング90と全く同じなので、ここでは逆転リング130の環状フランジの詳細だけを詳しく説明する。
【0026】
図12から図14までを参照すると、逆転リング130はラジアルに外へ張り出した環状フランジ131を有し、その外側外周表面132は鋸状の刻み目のある摩擦性部分と凹み部分または縦溝とが交互することを特徴とする。さらに詳細すると、外周表面132にはほとんど等角に一定間隔で配置された8個の弧状のリセスまたは溝133が含まれ、それらの各々は逆転リング130の軸から半径R1だけ離れたルートまたは最も凹んだポイント134を持つ。上記の説明の通り、スピナーキャップ側壁114の外側直径(および半径)とハンドル30の作動終端35は大体において同じで、それらの外側外周は図13の半径R2の幻の円周Cにより指摘される。出来れば、半径R1は半径R2と大体同じか、ほんの僅かしか違わないことが好ましい。
【0027】
フランジ131の上半分に沿ってリセス133と交互に配置された一段高い複数の突出部分135があり、各突出部分135凸形に弧状の外側表面には、ひとつの突出部分頂点136(各突出部分の半径方向最外方点)と傾斜側面137および突出部分頂点136と側面137に沿って延びる鋸状の刻み目138が含まれる。フランジ131の下半分に沿ってリセス133と交互に4個の鋸状部分139が配置されている。鋸状部分139は、逆転リング90の鋸状部分95と大体において同じであり、その鋸状部分139の頂点を通過する仮想円周は逆転リング130の中心から半径R3で、同軸的に配置されている(図14)。各突出部分135の鋸状の刻み目の複数の頂点を通過する仮想線の弧は、半径R3よりもかなり小さい半径を持、逆転リング130の軸から一定間隔に、半径距離R4で、その突出部分頂点136も通過する(図14)。
【0028】
上述した通り、鋸状部分139が限定する弧の半径R3は、スピナーキャップ110の円筒形側壁114およびハンドル30の作動終端35よりも僅かに大きい。しかし、ユーザの手の人指し指または親指で逆転リング130を確実に掴み逆転リング130の回転を容易にするために、突出部分135の突出部分頂点136までの半径距離R4は半径R3よりも大きい。特に、このような半径R4により、逆転リング130の回転を容易にする一方で、ハンドル30を握っているユーザの手の親指または人指し指でスピナーキャップ110を回転することをそれほど困難ではなくする点が本発明の重要な局面である。突出部分頂点136とリセスルート134間の放射距離(R4−R1)は、逆転リング130の軸からリセス133のルート134までの放射距離R1の少なくとも0.1倍であることが望ましいことが分かり、優先的具体化例では約R1の0.14倍である。発明の構造モデルでは、突出部分頂点136はハンドル30の作動終端35からラジアルに外向きに幅H、約0.254センチ、張り出している(図13)。
【0029】
従って突出部分135のラジアルに外向き張り出しを増大すれば、それに従って突出部分頂点136とリセスルート134との間の放射距離(R4−R1)を増大し、ユーザの親指または人指し指の接触表面の高さを増加させる。この事実が突出部分135の傾斜側面137の鋸状の刻み目と相俟って、摩擦抵抗性の握力と挺子の力を著しく増大させ、ハンドル30を握るユーザの手の親指または人指し指で逆転リング130は簡単に回転できる。
【0030】
発明のもうひとつの局面は、逆転リングフランジ131のアキシャル幅W(図11)は逆転リング90のそれよりも大きい点である。できれば、その幅Wは0.2インチ以上が好ましく、発明の構造モデルでは大体において0.234インチである。このさらなる増大により、ユーザの親指または人指し指との接触表面を一層増大させる。
【0031】
逆転リング130をねじ回し20Aに装着する際、図11で示される様に、突出部分135をねじ回し20Aの上側、つまり握り部分33が延びているのとは反対側に配置されるように位置付けることが好ましい。この位置付けにより、握り部分33を掴んでいるユーザの手の親指で、最大の挺子の力を求めて突出部分135を一層掴み易くする。図では4個の突出部分135が示されているが、それ以外の個数も使用できることは十分認められている。
【0032】
図15を参照すると、もうひとつの逆転リング230があり、それは図1に関連して上述した逆転リング90と大体において全く同一であり、従って同様の部品は同様の参照番号を有する。逆転リング230が根本的に異なる点は、弧状溝またはリセス94の一つが突出部分またはタブ235で代替されていることである。突出部分235は、上述の突出部分135とほとんど同一の形態と設計であるが、他の逆転リングフランジ131のアキシャル幅よりもアキシャルにさらに延びている点が異なり、フランジ131よりもさらに後方へ延びる。逆転リング230は、使用に際して、位置付けられ、従って突出部分またはタブは握り部分33を握っているユーザの手の親指が簡単に届くようにハンドル30の上側に配置される。
【0033】
図16で示されているのは、本発明のさらなる具体化例による逆転リング330である。逆転リング330は、図15の逆転リング230と全く同じであるが、但し溝またはリセス94の2個がそれぞれ突出部分またはタブ335で代替されている点を除いてであり、各突出部分は代替において図15の突出部分またはタブ235と同じである。突出部分またはタブ335は、出来れば溝またはリセス94をひとつ隔てて配置されることが好ましく、使用に際して、握り部分33を握っているユーザの手の親指が簡単に届くようにハンドル30の上側に配置される。
【0034】
タブ235および335はハンドル30の上側に配置されるのが好ましいが、その他の位置に配置できることも十分認められている。さらにタブ235または335はこれ以外の個数を使用することも出来る。
【0035】
前述の説明から、単純で経済的な構造と人間工学的設計を持ち、ハンドルを握る同じ手でシャンクの逆転メカニズムおよびスピニングの両方を作動できるようにした改良型逆転可能ラチェット式ねじ回しが提供されたことが分かる。
【0036】
これまで本発明の特定の具体化例が示され説明されてきたが、この技術に熟練した方々には、発明から離れることなしにより広範囲にわたる局面で各種の変更や修正が可能であることは明白でありましょう。従って、付随の特許請求の範囲における目的は、発明の真髄および範囲内にある全てのそのような変更および修正を網羅することである。前述の説明で提示された事柄および付随の各種の図は、限定としてではなく、説明の手段としてのみ提供されている。従来の技術を基として正しい視野で請求の範囲が検討されるならば、発明の真の範囲が意図するところが明確になります。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の具体化例に従って、逆転可能ラチェット式ねじ回しの側面立面図。
【図2】本発明のもう一つの具体化例に従ってラチェット式ねじ回しのやや縮小した尺度で、図1に類似した図。
【図3】図1および図2のねじ回しのラチェットと逆転メカニズムの断面図。
【図4】図3の線4−4に沿った垂直断面図。
【図5】図1および図2のねじ回しのスピナー部分の断面拡大透視図。
【図6】図5のスピナーの正面立面図。
【図7】図5のスピナーの後部立面図。
【図8】図1および図2のねじ回しの逆転リングの透視図。
【図9】図8の逆転リングの正面立面図。
【図10】図8の逆転リングの後部立面図。
【図11】本発明のもう一つの具体化例に従って、逆転リングを組み込んだラチェット式ねじ回しの図1に類似した図。
【図12】図11のねじ回しの逆転リングの拡大透視図。
【図13】図12の逆転リングをさらに拡大した正面立面図。
【図14】図13の逆転リングの後部立面図。
【図15】本発明のもう一つの具体化例に従って、逆転リングを組み込んだ図11のねじ回しをやや拡大した断片的透視図。
【図16】本発明の逆転リングのさらにもう一つの具体化例を図解する、図15に類似した図。
【符号の説明】
20 ねじ回し
21 ビット
26 レセプタクル
29 スプライン
30 ハンドル
40 逆転可能ラチェット組立40

Claims (1)

  1. ラチェット式ねじ回しであり、既定の直径を持つ概して円筒形の作動終端を持つハンドル、ハンドルの作動終端に収納された前方向および逆方向にラチェットモードで操作可能な逆転可能ラチェットメカニズムが含まれ、そのラチェットメカニズムは有軸ボアを画成し、ボアの中に同軸的に受け入れ且つそのラチェットメカニズムと噛み合い、且つハンドルの回転と関連して第一の方向にハンドルと共に回転し且つ第一方向とは逆の第二方向でハンドルをラチェット式回転する細長いシャンクを画成し、そこでは第一方向はラチェットモードに基づいて前方向かまたは逆方向の何れかであり、シャンクに関連する回転用にハンドルの作動終端近くに配置され、且つ前方向ラチェットモードと逆転ラチェットモードとを切り換えるラチェットメカニズムに接続された円筒形可逆転部材は、ハンドルを握るユーザの手の指および/または親指でその突出部分を容易に押さえることができ該逆転部材を回転させるに適切な既定距離にあるハンドル作動終端から半径方向外向きに張り出した一段高い突出部分を含む露出した外側外周表面を有し、前記突出部分は、複数の鋸状の刻み目を有し、当該鋸状の刻み目の複数の頂点を通過する仮想線は、前記ボアとは同軸でない円弧を形成し、当該円弧は、前記ボアの中心から鋸状の刻み目の頂点までの半径より小さい半径を有する、ねじ回し。
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