JP4210367B2 - ワイヤレス放送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の鉄道車輌が連結された列車内の任意の位置から車内放送を効率的に行うことができるワイヤレス放送装置、及びそれを使用する車内放送のための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の鉄道車輌が連結された列車内で車内放送を行う場合、各車輌毎にワイヤレス受信機と受信アンテナを設置したワイヤレス放送装置が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のワイヤレス放送装置では、下記のような問題がある。
(i)各車輌毎に設置した、ワイヤレス受信機、受信アンテナは、ワイヤレスマイクから発せられた電波がワイヤレスマイクの移動に伴って受信できるものとできないものに変化するため放送音量が変化しやすい。
(ii)ワイヤレスマイクシステムの使用周波数を変更するためには、ワイヤレスマイクの周波数設定スイッチの他に、各車輌毎に設置したすべてのワイヤレス受信機の周波数設定スイッチを調節する必要がある。
(iii) 各車輌毎に設置したすべてのワイヤレス受信機は、ワイヤレスマイクを使用しないときも常に、受信出力可能な状態にあり、混信障害を受ける可能性がある。
【0004】
本発明は、これらの従来技術の問題を解消するために創案されたものであり、その目的は複数の鉄道車輌が連結された列車内の任意の位置から車内放送を音量変化なく効率的に行うことができるワイヤレス放送装置、及びそれを使用する車内放送のための方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、列車の各車輌毎に、受信周波数設定及び受信出力を遠隔制御できるワイヤレス受信機を設置し、その列車の各乗務員室に、受信周波数制御機能及び受信出力制御機能を備えたワイヤレス制御装置を設置し、その列車のすべてのワイヤレス受信機とワイヤレス制御装置をワイヤレス制御信号線で接続することを特徴とするワイヤレス放送装置である。
【0006】
本発明のワイヤレス放送装置の好ましい態様では、列車の各車輌毎に、スピーカー、出力増幅器制御信号線及び音声信号線に接続した出力増幅器を設置し、ワイヤレス受信機を受信アンテナ及び音声信号線に接続し、ワイヤレス制御装置を出力増幅器制御信号線に接続する。
また、本発明のワイヤレス放送装置の好ましい態様では、ワイヤレス制御装置がワイヤレス受信機の受信周波数設定スイッチ、及びワイヤレスマイクの常置場所とワイヤレスマイクの充電機能を兼ねるスロットを有し、スロットからワイヤレスマイクを取り出すことによって、自動的に受信周波数制御信号および受信出力制御信号をワイヤレス制御信号線に送出する。
【0007】
また、本発明は、上記のワイヤレス放送装置を使用して、複数の鉄道車輌が連結された列車内の任意の位置からワイヤレスマイクによる車内放送を行うための方法において、ワイヤレス制御装置から、受信周波数制御信号および受信出力制御信号をワイヤレス制御信号線に送出することにより、すべての車輌のワイヤレス受信機の受信周波数を、ワイヤレスマイクと一致した希望の周波数に設定し、受信可能な状態にするとともに、いずれかのワイヤレス受信機が受信状態となったとき、そのワイヤレス受信機が、ワイヤレス制御信号線に送られている受信出力制御信号を停止させることにより、複数のワイヤレス受信機から音声信号が出力されて、放送音量が変化することを防止するようにしたことを特徴とする方法である。
【0008】
【実施の形態】
本発明のワイヤレス放送装置の一例を、図面を参照して以下説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0009】
図1は本発明のワイヤレス放送装置の構成図である。各車輌毎に設置する複数のワイヤレス受信機1〜4は各々、アンテナ入力端子に受信アンテナ5a〜8a、5b〜8bを接続し、受信出力端子に音声信号線9を接続し、制御信号端子にワイヤレス制御信号線10を接続している。各車輌毎に設置する複数の出力増幅器11〜14は各々、出力端子にスピーカ15〜18を接続し、入力端子に音声信号線9を接続している。各乗務員室に設置する複数のワイヤレス制御装置19〜22は各々、周波数設定スイッチ23a〜26a、23b〜26b、及びワイヤレスマイク27〜30の常置場所と充電機能を兼ねるワイヤレスマイク充電スロットを有し、ワイヤレス制御端子にワイヤレス制御信号線10を接続し、出力増幅器制御端子に出力増幅器制御信号線31を接続している。
【0010】
まず、4輌編成の列車におけるワイヤレス放送装置の動作例を説明する。
ワイヤレス制御装置19〜22のワイヤレスマイク充電スロットに挿入されたワイヤレスマイク27〜30は、常時充電され、使用可能な状態になっていて、ワイヤレスマイク27の送信周波数とワイヤレス制御装置19の周波数設定スイッチを同じ、例えば11チャンネルに設定、ワイヤレスマイク28の送信周波数とワイヤレス制御装置20の周波数設定スイッチを同じ、例えば12チャンネルに設定、ワイヤレスマイク29の送信周波数とワイヤレス制御装置21の周波数設定スイッチを同じ、例えば13チャンネルに設定、ワイヤレスマイク30の送信周波数とワイヤレス制御装置22の周波数設定スイッチを同じ、例えば14チャンネルに設定する。
【0011】
送信周波数が11チャンネルに設定されたワイヤレスマイク27を用いて車内放送を行うために、ワイヤレス制御装置19の充電スロットからこれを取出すと、ワイヤレス制御装置19からあらかじめ周波数設定スイッチ23aおよび23bで11チャンネルに設定された、受信周波数制御のシリアル信号がワイヤレス制御信号線10に送出され、これに接続されたすべてのワイヤレス受信機1〜4の受信周波数は11チャンネルに設定されて受信可能な状態になる。続いて同様に、ワイヤレス制御装置19から受信出力制御の直流電圧信号がワイヤレス制御信号線10に送出開始され、これに接続されたすべてのワイヤレス受信機1〜4は受信出力可能な状態を保持する。次に、ワイヤレスマイク27の送話スイッチが押されて電波が発射され、これをワイヤレス受信機1が受信すると、まず、ワイヤレス受信機1は、ワイヤレス制御装置19からワイヤレス制御信号線10に送出されている受信出力制御の直流電圧信号をショートしてから、受信出力を音声信号線9に出力することにより、このショートを検出したワイヤレス制御装置19は、出力増幅器制御端子から出力増幅器起動信号を出力増幅器制御信号線31に送出して、各車輌毎に設置されたすべての出力増幅器11〜14を車内放送可能な動作状態にする一方で、他の受信可能な状態にあるワイヤレス受信機2〜4は、ワイヤレス制御信号線10の受信出力制御の直流電圧信号が停止したものと判断するため、ワイヤレスマイク27の移動に伴ってこれらのワイヤレス受信機のいずれか、例えばワイヤレス受信機2が受信状態になっても受信出力を音声信号線9に出力しないので、車内放送は音量の変化無く行える。また、この時ワイヤレス受信機1が受信できない状態になると、すでに受信状態になっている受信機、前述説明例ではワイヤレス受信機2が、それまでのワイヤレス受信機1に代わって同じ動作をするため、車内放送が途切れ無く継続できる。
【0012】
以上の動作説明は、ワイヤレスマイク28を用いる場合には使用周波数が12チャンネルに、ワイヤレスマイク29を用いる場合には使用周波数が13チャンネルに、ワイヤレスマイク30を用いる場合には使用周波数が14チャンネルになることを除けば、同じである。
【0013】
次に図1の4輌編成の列車が2両ずつに切り離された場合の装置の動作例について説明する。
4輌編成列車が2輌編成ずつの2列車に切り離されると、音声信号線9、ワイヤレス制御信号線10、出力増幅器制御信号線31も2両編成ずつに分割され、すべての制御は2両編成ずつに独立する。よって、先の説明にあるように、いずれのワイヤレスマイクがワイヤレス制御装置のスロットから取り出されても、図1のような周波数設定例のように、ワイヤレスマイク27、28およびワイヤレス制御装置19、20と、ワイヤレスマイク29、30およびワイヤレス制御装置21、22の周波数設定が異なっていれば、これらの列車同士が接近していても、混信障害を発生することは無い。
【0014】
【発明の効果】
本発明のワイヤレス放送装置は上述のように構成されているので以下のような効果を奏する。
(1)複数の鉄道車輌が連結された列車内の任意の位置から、ワイヤレスマイクによる車内放送を音量変化なく効率的に行うことができる。
(2)列車が2編成以上に切り離され、接近状態にあっても、相互に混信の無い車内放送を行うことができる。
(3)ワイヤレス受信機と受信アンテナの接続は各車輌の連結部を跨らないため、連結車輌間の同軸ケーブル接続が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤレス放送装置の構成図である。
【符号の説明】
1〜4 ワイヤレス受信機
5a〜8a 受信アンテナ
5b〜8b 受信アンテナ
9 音声信号線
10 ワイヤレス制御信号線
11〜14 出力増幅器
15〜18 スピーカ
19〜22 ワイヤレス制御装置
23a〜26a 周波数設定スイッチ
23b〜26b 周波数設定スイッチ
27〜30 ワイヤレスマイク
31 出力増幅器制御信号線
Claims (5)
- 列車の各車輌毎に、受信周波数設定及び受信出力を遠隔制御できるワイヤレス受信機を設置し、その列車の各乗務員室に、受信周波数制御機能及び受信出力制御機能を備えたワイヤレス制御装置を設置し、その列車のすべてのワイヤレス受信機とワイヤレス制御装置をワイヤレス制御信号線で接続することを特徴とするワイヤレス放送装置。
- 列車の各車輌毎に、スピーカー、出力増幅器制御信号線及び音声信号線に接続した出力増幅器を設置し、ワイヤレス受信機を受信アンテナ及び音声信号線に接続し、ワイヤレス制御装置を出力増幅器制御信号線に接続することを特徴とする請求項1記載のワイヤレス放送装置。
- ワイヤレス制御装置がワイヤレス受信機の受信周波数設定スイッチ、及びワイヤレスマイクの常置場所とワイヤレスマイクの充電機能を兼ねるスロットを有することを特徴とする請求項1又は2記載のワイヤレス放送装置。
- スロットからワイヤレスマイクを取り出すことによって、自動的に受信周波数制御信号および受信出力制御信号をワイヤレス制御信号線に送出することを特徴とする請求項3記載のワイヤレス放送装置。
- 請求項1〜4のいずれか記載のワイヤレス放送装置を使用して、複数の鉄道車輌が連結された列車内の任意の位置からワイヤレスマイクによる車内放送を行うための方法において、ワイヤレス制御装置から、受信周波数制御信号および受信出力制御信号をワイヤレス制御信号線に送出することにより、すべての車輌のワイヤレス受信機の受信周波数を、ワイヤレスマイクと一致した希望の周波数に設定し、受信可能な状態にするとともに、いずれかのワイヤレス受信機が受信状態となったとき、そのワイヤレス受信機が、ワイヤレス制御信号線に送られている受信出力制御信号を停止させることにより、複数のワイヤレス受信機から音声信号が出力されて、放送音量が変化することを防止するようにしたことを特徴とする方法。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20884498A JP4210367B2 (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | ワイヤレス放送装置 |
Publications (2)
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| JP2000038131A JP2000038131A (ja) | 2000-02-08 |
| JP4210367B2 true JP4210367B2 (ja) | 2009-01-14 |
Family
ID=16563046
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20884498A Expired - Lifetime JP4210367B2 (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | ワイヤレス放送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4210367B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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|---|---|---|---|---|
| KR100803284B1 (ko) | 2006-07-07 | 2008-02-14 | 동광전자 주식회사 | 모듈형 양방향 구내 방송장치 |
-
1998
- 1998-07-24 JP JP20884498A patent/JP4210367B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JP2000038131A (ja) | 2000-02-08 |
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