JP4220197B2 - ツマミ部材を有するツマミ連結構造およびこれを用いた電気機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ツマミ部材を有するツマミ連結構造およびこれを用いた電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
オーディオやビデオ等といった、各種電気機器は、種々の操作ボタン(押しボタン)を備えている。操作ボタンの中には、ヒンジ部分を介して所定角度だけ回動することで、スイッチ(タクトスイッチ)の切替えが為されるものがある。押しボタンは、ヒンジの付け根部分を支点として回動するため、該押しボタンを押すと、上下方向(縦方向)または左右方向(横方向)のいずれかの方向にずれて行く。この場合、横方向に押しボタンがずれるより、縦方向にずれる方が、ユーザの操作フィーリングが自然であり、ほとんどの機器で縦方向にずれる形式が採用されている。
【0003】
このような操作ボタンが、オーディオ装置に用いられている例を、図12および図13に示す。このオーディオ装置100は、内部にツマミ連結構造101を有していて、このツマミ連結構造101に複数の押しボタンとなるツマミ部材102が取り付けられている。ツマミ部材102の表側に配置されるボタン部103は、操作パネル104の表面に露出している。また、ツマミ部材102の裏側には、オン/オフ操作が切り替えられるタクトスイッチ105にぶつかるスイッチ当接部106が設けられている。また、ツマミ部材102には、撓み変形するヒンジ部107が設けられている。
【0004】
この図12,13に示すオーディオ装置100では、ツマミ連結構造101は、オーディオ装置100の長手と同じ方向に長手を有した状態となっている。また、図12に示すように、オーディオ装置100を横置きにした場合、ツマミ部材102はツマミ連結構造101の長手方向から垂直方向(上下方向)となり、該ツマミ部材102を押すと、その位置が上下方向にずれるように延出している。このため、図12,13に示すオーディオ装置100は、横置き重視の構成である、といえる。なお、オーディオ装置100を縦置き重視の構成としたい場合は、横置き重視の場合と同様に、オーディオ装置100を縦置きとした場合に、ツマミが上下方向にずれるように設計すればよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、現在市販されている一般のオーディオ装置は、縦置きまたは横置きのいずれか一方を重視した構成となっている。ここで、近年は、横置きまたは縦置きのいずれの置き方も可能なオーディオ装置も、一般的なものとなっている。このため、例えば横置き重視のオーディオ装置を縦置きにした場合には、図13に示すように、ツマミ部材が左右方向にずれる。この左右方向へのずれは、ユーザの操作時の指の動作方向とは異なる方向となるため、ユーザの操作フィーリングが不自然なものとなる。すなわち、ユーザの操作感触が悪いものとなる。
【0006】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、押し込み部分を押し込む場合に、縦置きおよび横置きのいずれの置き方を採用した場合でも、自然な操作フィーリングが得られるツマミ部材を有するツマミ連結構造およびツマミ連結構造を用いた電気機器を提供しよう、とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明のツマミ部材を有するツマミ連結構造は、ユーザが押し込み動作を行う押し込み部分を有し、スイッチ部材に面して縦置き及び横置きから選択されるいずれかの設置態様で利用される電気機器内に設置されると共に、該押し込み部分の押し込み動作によって支点を基準として上記押し込み部分が揺動し、スイッチ部材のオン/オフ切替え動作を行えるツマミ部材が特定の方向に向かって複数個配置され、且つ、押し込み部分が電気機器のパネル面に露出すると共に押し込み部分の押し込み方向がパネル面に対して略垂直な方向であるツマミ連結構造であって、ツマミ部材のうち押し込み部分の中心と支点とを結ぶ直線は、電気機器の設置面の法線に傾斜して設けられ、かつ押し込み部分の押し込み方向に垂直であって設置面と平行を為す直線に対して傾斜して設けられていて、さらに、特定の方向に長手を有する基部と、基部の長手方向に対し、少なくとも一方の辺が傾斜して設けられていると共に、ツマミ部材が基部の長手方向に対して傾斜するように一方の辺に取り付けられている略二等辺三角形状の台座部と、を具備するものである。
【0008】
また、他の発明のツマミ部材を有するツマミ連結構造は、ユーザが押し込み動作を行う押し込み部分を有し、スイッチ部材に面して縦置き及び横置きから選択されるいずれかの設置態様で利用される電気機器内に設置されると共に、該押し込み部分の押し込み動作によって支点を基準として上記押し込み部分が揺動し、スイッチ部材のオン/オフ切替え動作を行えるツマミ部材が特定の方向に向かって複数個配置され、且つ、押し込み部分が電気機器のパネル面に露出すると共に上記押し込み部分の押し込み方向がパネル面に対して略垂直な方向であるツマミ連結構造であって、ツマミ部材のうち押し込み部分の中心と支点とを結ぶ直線は、電気機器の設置面の法線に傾斜して設けられ、かつ電気機器のパネル面に対して平行であり、さらに、特定の方向に長手を有する基部と、基部の長手方向に対し、少なくとも一方の辺が傾斜して設けられていると共に、ツマミ部材が基部の長手方向に対して傾斜するように一方の辺に取り付けられている略二等辺三角形状の台座部と、を具備するものである。
【0009】
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えてさらに、直線の設置面に対する傾斜角度は、15度〜75度の範囲に設けられているものである。
【0010】
また、他の発明は、上述の発明に加えてさらに、本体部のうち押し込み部分が設けられている側とは反対側には、スイッチ当接部が設けられているものである。
また、他の発明は、ツマミ連結構造が用いられる電気機器が、非車載用の電気機器である。
【0013】
さらに、他の発明は、上述のツマミ部材を有するツマミ連結構造の各発明を、縦置き及び横置きから選択されるいずれかの設置態様で利用される電気機器に用いたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図1から図8に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る複数のツマミ部材11を有するツマミ連結構造10を用いた、電気機器の一種としてのオーディオ装置1の、操作パネル2の裏面側を示すものである。また、図2は、オーディオ装置1の操作パネル2の正面側を示すものである。
【0015】
このオーディオ装置1は、操作パネル2にCD(Compact Disc)やDVD(Digital Veratile Disc)等のディスクを挿入可能なディスク挿入口3が形成されている。また、操作パネル2には、図1においてディスク挿入口3の下方に、横方向に向かって一列に複数のボタン露出孔4(図2参照)が形成されている。このボタン露出孔4から、後述するツマミ部材11のボタン部32が露出するように、操作パネル2に対してツマミ連結構造10が取り付けられる。
【0016】
ツマミ連結構造10は、図1および図3に示すように、基部材20と、ツマミ部材11とから構成されている。このうち、基部材20は、取付部21と、長尺状部22と、ツマミ台座部23とから構成されている。取付部21は、操作パネル2の裏面側への取り付けを為す部分であり、例えば取付部21に存するボス24がパッチン方式で、操作パネル2の裏面に形成された不図示の嵌め込み孔に嵌め込まれることにより取り付けられる。
【0017】
また、ツマミ連結構造10は、操作パネル2の裏面に、基部材20の長手が操作パネル2の長手と同じ方向となるように取付固定される。それにより、夫々の操作ボタン40(図2、図4、図5参照)を構成する、押し込み部分としてのボタン部32が、ボタン露出孔4から該ツマミ連結構造10が設けられている操作パネル2の裏面側とは逆の手前側に向かい、突出する構成となる。また、かかる取り付けにより、ツマミ部材11は、操作パネル2の長手方向(基部材20の長手方向)に対し、45度を為す状態で、ディスク差込口3から離間する方向を向いて延伸する。
【0018】
なお、かかる取付部21は、操作パネル2の大きさや形状に応じて、どのような形態であっても良い。図1、図3に示すものでは、ディスク差込口3の図面中の左側の側方に、板状部材にボス24が設けられた形態で1箇所、ディスク差込口3の右側下方に同じく板状部材にボス24が設けられた形態で1箇所、さらに、それぞれのツマミ台座部23にボス24が存する形態で複数設けられている。また、操作パネル2へのツマミ連結構造10の取り付けは、パッチン方式に限られるものではなく、例えばネジを用いたり、接着剤を用いる取付方法であっても良い。
【0019】
また、基部材20とツマミ部材11とが為す角度は45度に限られるものではなく、該基部材20の長手に対して斜めとなる所定角度であれば、どのような角度であっても良い。例えば、基部材20とツマミ部材11とが為す角度は、縦置きと横置きの操作感を考慮した場合、15度〜75度の範囲、好ましくは30度〜60度の範囲、より好ましくは40度〜50度の範囲、さらに好ましくは45度±2度の範囲とすることが可能である。また、これらの値は、装置の主たる置き方、ボタン部32の位置ずれ量等によっても決定することができる。
【0020】
なお、本質的には、基部材20との関係ではなく、ヒンジ部31とオーディオ装置1の設置面50(図7参照)との関係が重要であり、基部材20の長手に対して斜めとなる場合については、次の条件を満たせばよい。すなわち、図7に示すように、オーディオ装置1が縦置きまたは横置きといった具合に設置される設置面50を考えると、押し込み部分であるボタン部32の中心と、ヒンジ部31の中心に存する支点とを結ぶ直線pが、該設置面50の法線qに対して傾斜して設けられることが重要である。傾斜角としては、45度が最も好ましい。
【0021】
加えて、直線pは、押し込み部分であるボタン部32の押し込み方向に垂直であって、しかも設置面50と平行を為す直線rに対して、45度といった具合に傾斜して設けられる。この傾斜の状態の一例を、図8に示す。図8では、操作パネル2のパネル面に対してツマミ部材11が平行となっている。また、パネル面は、設置面50に対して傾斜している。そして、直線pは、法線qに対して傾斜していると共に、直線rに対しても傾斜している。なお、傾斜しているとは、平行状態や垂直状態を除くものである。
【0022】
なお、直線p、法線q、および直線rは、図7および図8においては、矢印方向に向かう直線であるが、この矢印方向は逆向きであっても良い。また、押し込み方向は、本実施の形態では、操作パネル2のパネル面(基板部30)の法線となっているが、上述の条件を満たす限り、押し込み方向はパネル面(基板部30)の法線と傾斜していても良い。
【0023】
また、基部材20のツマミ台座部23は、ツマミ部材11を取り付ける台座部としての機能も有している。ツマミ台座部23は、その平面形状が略二等辺三角形(本実施の形態では、略直角二等辺三角形)を為すように形成されている。そして、二等辺三角形のツマミ台座部23の一方の辺23aに、ツマミ部材11が一体的に設けられている。このツマミ部材11は、該二等辺三角形の一方の辺23a(図3参照)に対して、略垂直を為すように延出する。それにより、全てのツマミ部材11が互いに略平行に配置される。
【0024】
しかも、ツマミ部材11は、本実施の形態では、長尺状部22(操作パネル2)の長手方向に沿って、並列に配置されている。なお、ツマミ部材11の配置は並列に限られるものではなく、ジグザグ状等、種々の配置が可能である。
【0025】
このツマミ部材11は、板状かつ略矩形状の本体部としての基板部30を有している。そして、この基板部30が、ヒンジ部31を介してツマミ台座部23と一体的に設けられている。ヒンジ部31は、基板部30よりも肉厚の薄い薄肉部を有する部分であり、撓み変形しやすい部分となっている。この実施の形態では、ヒンジ部31に、細い直線状(スリット状)の薄肉部31aが2箇所形成されている。なお、本体部は、基板部30のような基板状のものには限られず、ヒンジ部31を介して接続されているものであれば、どのようなものであっても良い。
【0026】
また、基板部30には、ボタン部32が設けられている。ボタン部32は、ボタン露出孔4から操作パネル2の手前側に飛び出す(露出する)部分であり、かかる露出によって、ユーザはボタン操作(押し込み動作)が可能となる。なお、通常は、基板部30のうち、ボタン部32の裏面を窪ませて形成している。
【0027】
なお、ヒンジ部31のうち、ツマミ台座部23の付け根側であって中心線(直線p)に沿う位置が、ツマミ部材11の変形の際における支点となる。
【0028】
また、図1および図3に示すように、ツマミ部材11の基板部30には、スイッチ当接部33が設けられている。スイッチ当接部33は、基板部30のうち、ボタン部32が設けられている側と反対側の面に突出形成されている。そして、ツマミ連結構造10が操作パネル2の裏面側に取り付けられた後に、ボタン部32が押し込まれると、スイッチ当接部33が、スイッチ部材としてのタクトスイッチ41にぶつかり、該タクトスイッチ41のオン/オフ作動を切替えるものとなる。
【0029】
以上のような構成を有するツマミ部材11、ツマミ部材11を有するツマミ連結構造10およびこれらを用いたオーディオ装置1等の電気機器によれば、横置き状態で水平方向に設置される操作パネル2に対して、ツマミ部材11が45度を為すように傾斜して取り付けられている。換言すれば、ヒンジ部31とボタン部32を結ぶ線が、電気機器の設置面50に対して45度を為す、斜めに配置されている。このため、図5に示すような縦置き、または図4に示すような横置きのいずれの置き方をオーディオ装置1が採用しても、ツマミ部材11に相当する直線pが設置面50(図7参照)の法線qに対して、例えば45度という具合に、斜めをなす状態となる。しかも、直線pが、ボタン部32の押し込み方向に垂直でありかつ設置面50と平行を為す直線rに対して、45度という具合に、斜めをなす状態となる。
【0030】
そのため、ユーザがボタン部32を指で押すと、ボタン部32は斜め45度方向にずれる。それによって、ユーザはオーディオ装置1を縦置きにした場合でも、横置きにした場合でも、同一のボタン感触を得ることが可能となる。また、ボタン部32を押したとき、従来のように上下にずれる感覚も得ることとなる。このため、ユーザの操作フィーリングが自然なものとなる。すなわち、オーディオ装置1といった電気機器において、横置き重視または縦置き重視といった設置の際の方向性がなくなると共に、従来の操作感覚に似た感覚を得ることができる。
【0031】
また、斜め方向にボタン部32がずれる場合、上下方向(縦方向)または左右方向(横方向)のいずれかのみにボタン部32がずれる場合と比較して、ボタン部32のずれによる、上下方向や左右方向の移動距離を小さくすることができる。すなわち、斜めにボタン部32がずれる場合は、その移動距離が上下方向成分と左右方向成分とに分けられる。そのため、それぞれ上下方向および左右方向における移動距離は、上下方向または左右方向のいずれかのみにボタン部32がずれる場合の上下方向の移動距離や左右方向の移動距離よりも小さくなる。このように、上下方向や左右方向の移動距離を小さくすることによっても、ユーザの操作フィーリングを自然にすることを可能としている。
【0032】
さらに、斜めにツマミ部材11が配置されたツマミ連結構造10においては、従来の同一ピッチでツマミ部材11が配置されたツマミ連結よりも、各ツマミ部材11間の距離を広げることが可能となる。すなわち、図6の下方に示されている従来のツマミ連結構造101において、それぞれのツマミ部材102の付け根部分のうち、例えば左側のx点,y点を基準とし、この基準点x,y点を中心としてツマミ部材102を斜め方向に45度回転させる。すると、図6の上方に示されている、本実施の形態のようなツマミ部材11が斜めに配置された状態とする。
【0033】
この状態において、一方のツマミ部材11,102の右側の付け根z点と他方のツマミ部材11,102の左側の付け根y点の間の距離を考える。従来のツマミ連結構造101でのy−z間の距離をb,本実施の形態に係るツマミ連結構造10でのy−z間の距離をaとすると、この図6から明らかなように、a>bとなっている。
【0034】
すなわち、同一ピッチでツマミ部材11,102が配置されたツマミ連結構造10,101においては、隣り合うヒンジ部31の付け根部分の距離は、本実施の形態のツマミ連結構造10の方が、従来のツマミ連結構造101よりも広がることとなる。このように、ヒンジ部31の付け根部分の距離を広げることで、一方のツマミ部材11のボタン部32を押した場合に他方のツマミ部32も連動するといった、いわゆる「ツマミの共働き」を防止することが可能となる。
【0035】
なお、図6では、ヒンジ部31の付け根部分y−zの距離を考えている。しかしながら、本実施の形態のツマミ連結構造10では、図6から明らかなように、長尺状部22に沿う方向においても、一方のツマミ部材11の右側の付け根z点と、他方のツマミ部材11の左側の付け根y点とが、離間したものとなっている。
【0036】
また、「ツマミの共働き」を防止する構成となっていることから、本実施の形態のツマミ連結構造10、ツマミ部材11は、強度的にも高い構成となり、長寿命なものとなる。なお、図6では、ヒンジ部31の構造を中央に矩形の孔31bを形成したものとしている。このようなヒンジ部31でも、良好な撓み性を得ることができる。
【0037】
さらに、ツマミ連結構造10では、略二等辺三角形状のツマミ台座部23を介して、長尺状部22にツマミ部材11を取り付けている。かかるツマミ台座部23を用いることにより、上述のように一方のツマミ部材11の右側の付け根z点と、他方のツマミ部材11の左側の付け根y点とは斜め方向に離間され、y−z間の距離を長くすることができる。このように、ツマミ台座部23を介してツマミ部材11を取り付けることによっても、ツマミの共働きを防止することができ、強度の高い構成とすることができる。
【0038】
また、例えばツマミ連結構造10を金型により製作する場合に、本実施の形態のツマミ連結構造10とすることで、不良の発生を抑えることが可能となる。すなわち、金型のキャビティ内部においても、該金型のツマミ部材11に相当する空間が、該金型の長尺状部22に相当する空間に対して斜めに配置されることになる。
【0039】
このため、例えば金型のキャビティ内部の長尺状部22に相当する空間を、図3のツマミ連結構造10において左側(一端側)から右側(他端側)に向かって樹脂(湯)が流れる場合、従来のような構成、すなわち長尺状部に相当する空間にツマミ部材に相当する空間が垂直に配置されているツマミ連結構造101の製作と比較して、該樹脂がツマミ部材11に流れ込み易くなる。そのため、例えばツマミ部材11の先端側に樹脂が行き渡らないことによる、不良が発生するのを防止することができる。
【0040】
以上、本発明の一実施の形態について述べたが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。上述の実施の形態では、ツマミ部材11のヒンジ部31は、肉厚が基板部30よりも薄い直線状の薄肉部31aを有するものである。しかしながら、ヒンジ部31は薄肉部31aに限られるものではなく、図6に示すような孔31bを配置したり、例えば図9に示すツマミ部材60のように、ヒンジ部61の全体を薄肉部としても良い。
【0041】
また、図10に示すツマミ部材70のように、薄肉部とされたヒンジ部71の一部(好ましくは中心部分)に貫通孔等の切り欠いた部分(切り抜いた部分)である切り欠き部を形成して幅狭部71a,71aを設け、この幅狭部の撓みによってツマミ部材70が押し込みに対応した撓み変形を行うものとしても良い。なお、この図10に示すツマミ部材70のヒンジ部71は、図9のヒンジ部61と図6に示すヒンジ部37とを組み合わせたものである。
【0042】
また、図11に示すツマミ部材80のように、ヒンジ部81として、基板部30の根元側の側方を支持する回動軸82を設け、この回動軸82を中心として基板部30が回動する構成としても良い。
【0043】
さらに、上述の実施の形態では、電気機器の一種としてオーディオ装置にツマミ連結構造10およびツマミ部材11が適用された場合について述べたが、電気機器はオーディ装置1には限られず、例えばパーソナルコンピュータ(パソコン)、ビデオデッキ、無線機等、種々の電気機器に本発明を適用することが可能である。
【0044】
また、上述の実施の形態では、複数のツマミ部材11を有するツマミ連結構造10について説明したが、ツマミ部材11をツマミ連結構造10から切り離し、単独で用いるようにしても良い。
【0045】
以上のように、設置面50の法線qに対する直線pの傾きは、45度がベストであり、45度±2度であれば横置きと縦置きの両者では、操作性がほとんど同一となる。しかし、30度〜60度の範囲であれば、従来構造と比較してきわめて自然な操作感を得ることができる。さらに、その角度を15度〜75度の範囲としても、従来のような不自然感をかなり減少させることができる。
【0046】
また、上述の実施の形態では、長尺状部22に対して、ツマミ部材11が傾斜して取り付けられている例を示したが、上述のように本質的にはツマミ部材11と設置面50が傾斜すれば良い。しかも、直線pは、直線rに対して、45度といった具合に傾斜して設けられていれば良い。このため、例えば長尺状部22を操作パネル2のパネル面に平行かつ設置面50に対して45度に傾斜するように形成すれば、その長尺状部22からツマミ部材11を垂直かつパネル面に平行に設けることで、設置面50に対してツマミ部材11が傾斜することとなる。このような構成としても良い。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、押し込み部分を押し込む場合に、縦置きおよび横置きのいずれの置き方を採用した場合でも、自然な操作フィーリングを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るオーディオ装置の操作パネルを裏面側から見た状態を示す平面図である。
【図2】図1の操作パネルを正面側から見た状態を示す背面図である。
【図3】図1の操作パネルに取り付けられるツマミ連結構造を裏面側から見た背面図である。
【図4】図3に示すツマミ連結構造を用いたオーディオ装置を示すものであり、このオーディオ装置が横置きに設置された状態を示す斜視図であって、ツマミ部材の配置を示すために部分的に切り欠いて示した図である。
【図5】図3に示すツマミ連結構造を用いたオーディオ装置を示すものであり、このオーディオ装置が縦置きに設置された状態を示す斜視図であって、ツマミ部材の配置を示すために部分的に切り欠いて示した図である。
【図6】図3や図4に示すツマミ連結構造のヒンジ部の付け根部分の距離と、従来のツマミ連結構造のヒンジ部の付け根部分の距離とを比較するための部分正面図である。
【図7】図1や図4に示すオーディオ装置に適用されるツマミ連結構造において、直線pと法線qおよび直線rの関係を示すものであり、直線pが法線qに対して傾斜して設けられていると共に、直線pが直線rに対して傾斜して設けられている状態を示すものである。
【図8】図1や図4に示すオーディオ装置において、操作パネルおよびツマミ部材が設置面に対して傾斜していると共に、ツマミ部材が直線rに対して傾斜している状態を示すものである。
【図9】図3や図4に示すツマミ連結構造のツマミ部材のヒンジ部の変形例を示すものであり、ヒンジ部全体が薄肉に形成されたものを示す平面図である。
【図10】図3や図4に示すツマミ連結構造のツマミ部材のヒンジ部の他の変形例を示すものであり、薄肉状のヒンジ部の中央に貫通孔が形成されて、該ヒンジ部に幅狭部が形成されているものを示す図である。
【図11】図3や図4に示すツマミ連結構造のツマミ部材のヒンジ部のさらに他の変形例を示すものであり、ヒンジ部に回動軸が設けられ、この回動軸を中心として基板部が回動する構成を示す図である。
【図12】従来のツマミ構造を用いたオーディオ装置を示すものであり、このオーディオ装置が横置きに設置された状態を示す斜視図であって、ツマミ部材の配置を示すために部分的に切り欠いて示した図である。
【図13】従来のツマミ構造を用いたオーディオ装置を示すものであり、このオーディオ装置が縦置きに設置された状態を示す斜視図であって、ツマミ部材の配置を示すために部分的に切り欠いて示した図である。
【符号の説明】
1…オーディオ装置
2…操作パネル
3…ディスク挿入口
4…ボタン露出孔
10…ツマミ連結構造
11…ツマミ部材
20…基部材
21…取付部
22…長尺状部
23…ツマミ台座部(台座部)
24…ボス
30…基板部
31…ヒンジ部
32…ボタン部(押し込み部分)
33…スイッチ当接部
40…操作ボタン
41…タクトスイッチ(スイッチ部材)
50…設置面
Claims (6)
- ユーザが押し込み動作を行う押し込み部分を有し、スイッチ部材に面して縦置き及び横置きから選択されるいずれかの設置態様で利用される電気機器内に設置されると共に、該押し込み部分の押し込み動作によって支点を基準として上記押し込み部分が揺動し、上記スイッチ部材のオン/オフ切替え動作を行えるツマミ部材が特定の方向に向かって複数個配置され、且つ、上記押し込み部分が上記電気機器のパネル面に露出すると共に上記押し込み部分の押し込み方向が上記パネル面に対して略垂直な方向であるツマミ連結構造であって、
上記ツマミ部材のうち上記押し込み部分の中心と上記支点とを結ぶ直線は、上記電気機器の設置面の法線に傾斜して設けられ、かつ上記押し込み部分の押し込み方向に垂直であって上記設置面と平行を為す直線に対して傾斜して設けられていて、さらに、
上記特定の方向に長手を有する基部と、
上記基部の長手方向に対し、少なくとも一方の辺が傾斜して設けられていると共に、上記ツマミ部材が上記基部の長手方向に対して傾斜するように上記一方の辺に取り付けられている略二等辺三角形状の台座部と、
を具備することを特徴とするツマミ部材を有するツマミ連結構造。 - ユーザが押し込み動作を行う押し込み部分を有し、スイッチ部材に面して縦置き及び横置きから選択されるいずれかの設置態様で利用される電気機器内に設置されると共に、該押し込み部分の押し込み動作によって支点を基準として上記押し込み部分が揺動し、上記スイッチ部材のオン/オフ切替え動作を行えるツマミ部材が特定の方向に向かって複数個配置され、且つ、上記押し込み部分が上記電気機器のパネル面に露出すると共に上記押し込み部分の押し込み方向が上記パネル面に対して略垂直な方向であるツマミ連結構造であって、
上記ツマミ部材のうち上記押し込み部分の中心と上記支点とを結ぶ直線は、上記電気機器の設置面の法線に傾斜して設けられ、かつ上記電気機器の上記パネル面に対して平行であり、さらに、
上記特定の方向に長手を有する基部と、
上記基部の長手方向に対し、少なくとも一方の辺が傾斜して設けられていると共に、上記ツマミ部材が上記基部の長手方向に対して傾斜するように上記一方の辺に取り付けられている略二等辺三角形状の台座部と、
を具備することを特徴とするツマミ部材を有するツマミ連結構造。 - 前記直線の前記設置面に対する傾斜角度は、15度〜75度の範囲に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のツマミ部材を有するツマミ連結構造。
- 前記本体部のうち前記押し込み部分が設けられている側とは反対側には、スイッチ当接部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のツマミ部材を有するツマミ連結構造。
- 前記電気機器が、非車載用の電気機器であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のツマミ連結構造。
- 縦置き及び横置きから選択されるいずれかの設置態様で利用され、且つ、請求項1から5のいずれか1項に記載のツマミ部材を有するツマミ連結構造を用いたことを特徴とする電気機器。
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