JP4220698B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はセラミド類を含有し、保存安定性、荒れ肌改善効果及び皮膚バリア性に優れ、安全性の高い皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚の最外層に存在する角質層は、外部からの物質の進入・皮膚内部からの水分の蒸散を抑制すると同時に、自身が水分を保持することにより皮膚の柔軟性やなめらかな外観を保つ機能を持っている。角質層を構成する角質細胞の間隙には、角質細胞間脂質(以下、角層ICLと記載する。)と呼ばれる脂質が角質細胞のすきまを埋めるように存在している。
【0003】
この角層ICLの脂質組成の約50%はセラミドで、その他コレステロール、コレステロールエステル、脂肪酸等からなる。一般に角層ICL、特にセラミドが減少すると、荒れ肌、乾燥肌、老化肌等の好ましくない肌状態を引き起こすことが知られており、角質層機能の改善成分としてセラミドを外用で補うことにより、機能が低下した角質層状態を改善することができる(J. Invest. Dermatol., 84:282(1985)、J. Invest. Dermatol., 87:758(1986))。
【0004】
しかし、セラミドは、結晶性が強く、また融点が高いため、製剤中で安定化が難しいという問題がある。そこで、皮膚外用剤に安定に配合するためには、界面活性剤や多種、多量の油剤等との併用が避けられず、その結果、使用感の低下、製剤の性状が限定されることは避けられなかった。
【0005】
一方、スフィンゴシンもまた角層ICLに存在する脂質である(J. Invest. Dermatol., 94:159(1990))。スフィンゴシンは、生体内では主としてガングリオシドなどに含まれる長鎖アミノアルコールで、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシンなどの類似体が存在し、抗にきびや抗炎症の生理活性を有する物質として知られている。この長鎖アミノアルコールは、一般にスフィンゴイドと総称され、スフィンゴイドと脂肪酸がアミド結合したものがセラミドである。しかし、スフィンゴシンの角質層内での機能は解明されていない。
【0006】
特開2001−48721には、リン脂質と、角層ICLの主要成分であるセラミド、コレステロール、炭素数6〜25の脂肪酸、及び生理活性物質であるフィトスフィンゴシン又はその誘導体からなる、非界面活性剤系皮膚保護用クリーム組成物が開示されている。しかしながら、安定なクリーム状組成物を得るためには、合成界面活性剤を使用しない系で、セラミドと、多種脂質とリン脂質とを併用しなければならない。リン脂質は、真皮や表皮深部側(Malpighian cells)の細胞膜の主成分であるが、角質層側に向かうにつれ徐々に減少し、角層ICLではほとんど存在しなくなり、セラミドが主成分となる(J. Lipid Res., 24:131(1983))。したがって、角層ICLにおいては、本来リン脂質は不要な成分である上、界面活性性能を持つものである。特開2001−48721では、合成界面活性剤の代わりにリン脂質を用いたものであり、セラミドを配合した製剤の安定性、使用感の低下の点で不充分であった。
【0007】
したがって、単純な組成で、セラミドを安定に配合でき、かつ十分な効果を発揮できる皮膚外用剤が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、セラミド又はその誘導体等のセラミド類を安定に乳化し、かつ荒れ肌改善効果の高い皮膚外用剤を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、セラミド類をスフィンゴシン類と酸とで乳化すると、セラミド類を結晶化することなく安定に保持できること、特に、天然又は合成の界面活性剤やリン脂質等を加えることなく、単純な組成によりセラミドを安定に保持させることが可能であること、さらにセラミド類量に対するスフィンゴシン類量及び酸の合計量の比率を変えることにより、外観色の透明性(透明〜白濁色)や性状を自在に変えることができ、用途の異なる皮膚外用剤が得られることを見出した。
【0010】
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類、
【0011】
【化3】
【0012】
(式中、R1はヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Yはメチレン基、メチン基又は酸素原子のいずれかを示し;X1、X2、及びX3は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、又はアセトキシ基を示し、X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Yがメチン基の時、X1とX2のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X4がオキソ基を形成する時、X3は存在しない。);R2及びR3は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し;a個のRは各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;aは2又は3の数を示し;破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。)
(B)無機酸又は炭素数5以下の有機酸、
(C)一般式(2)で表わされるセラミド類
【0013】
【化4】
【0014】
(式中、R7はヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Zはメチレン基、メチン基又は酸素原子のいずれかを示し;X5、X6及びX7は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、又はアセトキシ基を示し、X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Zがメチン基の時、X5とX6のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X4がオキソ基を形成する時、X7は存在しない。);R8及びR9は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基、又はアセトキシメチル基を示し;R10はヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5〜60の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;R11は水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。)
を含有した乳化物であって、その含有重量比率((A)+(B))/(C)が0.0001以上であって、アクリル酸ポリマー又はリン脂質を含有しない皮膚外用剤を提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明で使用する一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類(成分(A))のR1は、ヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30、好ましくはヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基である。特に、炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、Y側末端にヒドロキシル基を持つ炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基で、分岐鎖アルキル基の場合は分岐鎖がメチル分岐のもの等が好ましい。具体的にはトリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、1−ヒドロキシトリデシル基、1−ヒドロキシペンタデシル基、イソヘキサデシル基、イソステアリル基が好ましい。
【0016】
Yはメチレン基(CH2)、メチン基(CH)又は酸素原子のいずれかを示す。
X1、X2、及びX3は、各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、又はアセトキシ基を示し、X4は水素原子、アセチル基、グリセリル基、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成する置換基を示す。特に、X1、X2、及びX3のうち0〜1個がヒドロキシル基で、残余が水素原子、及びX4が水素原子であるものが好ましい。なお、Yがメチン基のとき、X1とX2の一方のみが水素原子であり、他方は存在しない。また、X4がオキソ基を形成するときはX3は存在しない。
【0017】
R2及びR3は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、特にR3は水素原子であることが好ましい。
【0018】
また、aは2又は3の数を示し、aが2の時RはR4及びR5を示し、aが3の時RはR4、R5及びR6を示す。
【0019】
R4、R5及びR6は、各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す。ここで炭化水素基に置換し得るヒドロキシアルコキシ基としては炭素数1〜7の直鎖又は分岐鎖のヒドロキシアルコキシ基が好ましい。またアルコキシ基としては炭素数1〜7の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基が好ましい。R4、R5及びR6としては、例えば水素原子;メチル、エチル、プロピル、2−エチルへキシル、イソプロピル等の直鎖又は分岐鎖アルキル基;ビニル、アリル等のアルケニル基;アミジノ基;ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシへキシル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、2−メトキシエチル、1−メチル−2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、3−メトキシプロピル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル等のヒドロキシ、ヒドロキシアルキル及びアルコキシから選ばれる1〜6個が置換した総炭素数1〜8の炭化水素基が挙げられる。
特に水素原子、又はメチル基、2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル又は2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル等のヒドロキシ基及びヒドロキシアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換していてもよいアルキル基が好ましい。
【0020】
本発明で使用する一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類としては、好ましくは次の一般式(3)で表わされる天然又は天然型スフィンゴシン類、及びその誘導体(以下、天然型スフィンゴシンと記載する。)が挙げられる。
【0021】
【化5】
【0022】
(式中、R12はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Y1はメチレン基又はメチン基を示し;X8、X9及びX10は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、X11は水素原子を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Y1がメチン基の時、X8とX9のいずれか一方が水素原子を示し、他方は存在しない。X11がオキソ基を形成する時はX10は存在しない。);a個のR1は各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和炭化水素基を示し;aは2又は3の数を示し;破線部は不飽和結合があってもよいことを示す。)
【0023】
ここでR12としては、炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基が好ましく、特に炭素数13〜15の直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基が好ましい。
aは2が好ましく、R1は各々独立して水素原子、又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐のアルキル基が好ましい。
【0024】
一般式(3)で表わされる天然型スフィンゴシンとしては、具体的には、天然のスフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、スフィンガジエニン、デヒドロスフィンゴシン、デヒドロフィトスフィンゴシン、及びこれらのN−アルキル体(例えばN−メチル体)等が挙げられる。
これらのスフィンゴシンは天然型(D(+)体)の光学活性体を用いても、非天然型(L(−)体)の光学活性体を用いても、更に天然型と非天然型の混合物を用いてもよい。上記化合物の相対立体配置は、天然型の立体配置のものでも、それ以外の非天然型の立体配置のものでも良く、また、これらの混合物によるものでもよい。
特にPHYTOSPHINGOSINE(INCI名;8th Edition)及び次式で表わされるものが好ましい。
【0025】
【化6】
【0026】
これらは、天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
天然型スフィンゴシン類の市販のものとしては、例えば、D-Sphingosine(4-Sphingenine)(SIGMA-ALDRICH社)、DS-phytosphingosine(DOOSAN社)、phytosphingosine(コスモファーム社)が挙げられる。
【0027】
更に、本発明で一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類のもう1つの類型としては、次の一般式(4)で表わされるスフィンゴシン構造を持つ擬似型(以下、擬似型スフィンゴシンと記載する。)が挙げられる。
【0028】
【化7】
【0029】
(式中、R17はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;a個のR2は各々独立して水素原子又はアミジノ基を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、aは2又は3の数を示す。ただし、R 2 のうち少なくとも一つは、ヒドロキシル基及びヒドロキシアルコキシ基から選ばれる置換基を有する総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基である。)
【0030】
ここでR17としては、炭素数14〜20のイソ分岐アルキル基が好ましく、特にイソステアリル基が好ましい。イソステアリル基は、動植物油由来の脂肪酸を用いたダイマー酸製造時の副生成物由来のイソステアルアルコールを原料油として得られるイソステアリル基がもっとも好ましい。
また、aが2の時R2はR18及びR19を示し、aが3の時R2はR18、R19及びR20である。
R18、R19及びR20は、例えば水素原子;メチル、エチル、プロピル、2−エチルへキシル、イソプロピル等の直鎖又は分岐鎖のアルキル基;ビニル、アリル等のアルケニル基;アミジノ基;ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシへキシル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、2−メトキシエチル、1−メチル−2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、3−メトキシプロピル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル等のヒドロキシ、ヒドロキシアルコキシ及びアルコキシから選ばれる置換基を有した総炭素数1〜8のアルキル基が挙げられる。
特に、R18及びR19のいずれか1つが水素原子で、他方が2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルである2級アミンが好ましい。
【0031】
擬似型スフィンゴシン類としては、R17がイソステアリル基、X4は水素原子で、R18が水素原子、R19が2−ヒドロキシエチル基、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル基、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル基、又は2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル基等のヒドロキシ基及びヒドロキシアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換したアルキル基であるものが好ましい。
【0032】
擬似型スフィンゴシン類の具体例としては、次式のものが挙げられる。
【0033】
【化8】
【0034】
成分(A)は2種以上を併用してもよい。本発明の皮膚外用剤中の成分(A)の含有量は、0.001〜10重量%、更に好ましくは0.005〜3重量%、特に0.01〜1.5重量%であるのが好ましい。
【0035】
本発明で使用する無機酸又は炭素数5以下の有機酸(成分(B))の無機酸としては、リン酸、塩酸、硝酸、硫酸、過塩素酸、炭酸等が挙げられ、特にリン酸、塩酸が好ましい。
【0036】
有機酸としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸等のモノカルボン酸;コハク酸、フタル酸、フマル酸、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸等のジカルボン酸;グリコール酸、クエン酸、乳酸、ピルビン酸、リンゴ酸、酒石酸等のオキシカルボン酸;グルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸等が挙げられる。
【0037】
成分(B)の具体例としては、リン酸、塩酸、コハク酸、クエン酸、乳酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等が好ましく、特に乳酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等が好ましい。
【0038】
成分(B)は、2種以上を併用してもよい。本発明の皮膚外用剤中の成分(B)の含有量は、0.001〜10重量%、更に好ましくは0.005〜3重量%、特に0.001〜1.5重量%であるのが好ましい。
【0039】
成分(B)は、成分(A)のアミンをカチオン化するために、成分(A)1モルに対して0.3モル以上、好ましくは0.3〜5モル、更に好ましくは0.5〜3モル含有するのが好ましい。例えば、成分(A)と等モル混合した水溶液のpHが、25℃で2〜6になるのが好ましい(例えばフタル酸塩標準液で補正後、HORIBA pH METER F-22で測定)。
【0040】
本発明の一般式(2)で表わされる成分(C)セラミド類のR7は、ヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30の、好ましくはヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基である。
Zはメチレン基、メチン基又は酸素原子のいずれかを示す。
X5、X6及びX7は、各々独立して水素原子、ヒドロキシ基、又はアセトキシ基を示す。特にX5、X6、及びX7のうち0〜1個はヒドロキシル基であり、残余が水素原子であることが好ましい。Zがメチン基のとき、X6は存在しない。また、X4は水素原子かグリセリル基であることが好ましい。
R8及びR9は、水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基、又はアセトキシメチル基を示し、好ましいR8は水素原子又はヒドロキシメチル基であり、好ましいR9は水素原子である。
R10は、ヒドロキシル基、カルボキシ基又はアミノ基が置換していてもよい、主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5〜60の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す。好ましくは、ヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5〜35の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基、又は該炭化水素基のω位に、ヒドロキシル基が置換してもよい炭素数8〜22の直鎖、分岐又は環状の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合又はアミド結合したものが挙げられる。結合する脂肪酸としては、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸又はリノール酸が好ましい。
R11は、水素原子を示すか、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基である。このうち水素原子あるいは、ヒドロキシ基及びヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換していてもよい総炭素数1〜8の炭化水素基が好ましい。ここで、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基としては炭素数1〜7のものが好ましい。
【0041】
本発明の一般式(2)で表わされるセラミド類は、特に次の一般式(5)又は(6)で表わされるセラミド類であることが好ましい。
(I)一般式(5)で表わされる天然又は天然型セラミド類、及びその誘導体(以下、天然型セラミド類と記載する。)。
【0042】
【化9】
【0043】
(式中、R21はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Z1はメチレン基又はメチン基を示し;X12、X13、及びX14は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し;X15は水素原子を示すが、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Z1がメチン基の時、X12とX13のいずれか一方が水素原子であり他方は存在しない。X15がオキソ基を形成する時はX14は存在しない。)を示し;R 23 は水素原子を示すか、炭素数1〜4のアルキル基を示し;R24はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数5〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該アルキル基のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し、破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。)
【0044】
好ましくは、R21が炭素数7〜19、更に好ましくは炭素数13〜15の直鎖アルキル基;、R24が炭素数9〜27のヒドロキシ基が置換しても良い直鎖アルキル基又はリノール酸がエステル結合した炭素数9〜27の直鎖アルキル基である化合物が挙げられる。また、X15は水素原子を示すか、酸素原子とともにオキソ基を形成するのが好ましい。特に、R24としては、トリコシル、1−ヒドロキシペンタデシル、1−ヒドロキシトリコシル、ヘプタデシル、1−ヒドロキシウンデシル、ω位にリノール酸がエステル結合したノナコシル基が好ましい。
【0045】
天然型セラミド類の具体的な例示として、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン又はスフィンガジエニンがアミド化されたセラミドType1〜7(例えば、、J. Lipid Res., 24:759(1983)の図2、及びJ. Lipid. Res.,35:2069(1994)の図4記載のブタ及びひとのセラミド類)が挙げられる。
【0046】
【化10】
【0047】
更にこれらのN−アルキル体(例えばN−メチル体)も含まれる。これらは天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
これらのセラミドは天然型(D(−)体)の光学活性体を用いても、非天然型(L(+)体)の光学活性体を用いても、更に天然型と非天然型の混合物を用いてもよい。上記化合物の相対立体配置は、天然型の立体配置のものでも、それ以外の非天然型の立体配置のものでも良く、また、これらの混合物によるものでもよい。特にCERAMIDE1、CERAMIDE2、CERAMIDE3、CERAMIDE5、CERAMIDE6IIの化合物(以上、INCI、8th Edition)及び次式で表わされるものが好ましい。
【0048】
また、天然型セラミド類の市販のものとしては、Ceramide I、Ceramide III、Ceramide IIIA、Ceramide IIIB、Ceramide IIIC、Ceramide VI(以上、コスモファーム社製)、Ceramide TIC-001(高砂香料社製)、CERAMIDE II(Quest International社製)、DS-Ceramide VI、C6-Phytoceramide、DS-ceramide Y3S(DOOSAN社製)、CERAMIDE2(セダーマ社製)が挙げられる。
【0049】
【化11】
【0050】
(II)次の一般式(6)で表わされる擬似型セラミド類。
【0051】
【化12】
【0052】
(式中、R25は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;R26はヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該炭化水素基のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;R27はヒドロキシアルコキシ基が置換している総炭素数2〜8のアルキル基又はヒドロキシエチル基を示す。)
R26としては、特にノニル、トリデシル、ペンタデシル、ω位にリノール酸がエステル結合したウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位に、12−ヒドロキシステアリン酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位にメチル分岐イソステアリン酸がアミド結合したウンデシル基が好ましい。
【0053】
一般式(6)としては、R25がヘキサデシル基、X4が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がヒドロキシエチル基のもの;R25がヘキサデシル基、X4が水素原子、R26がノニル基、R27がヒドロキシエチル基のものが好ましく、一般式(6)のR25がヘキサデシル基、X4が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がヒドロキシエチル基のものが特に好ましい。
【0054】
成分(C)は2種以上を併用してもよい。本発明の皮膚外用剤中の成分(C)の含有量は、50重量%以下、更に0.01〜20重量%、特に0.01〜10重量%であるのが好ましい。
【0055】
本発明の皮膚外用剤中に含有する成分(A)、(B)及び(C)の含有重量比率((A)+(B))/(C)は0.0001以上であるが、更に0.001〜10、特に0.01〜6であるのが安定性の点で好ましい。
【0056】
本発明の皮膚外用剤には、保存安定性の点でアクリル酸ポリマー(カルボキシビニルポリマー)及びリン脂質(レシチン)を含有しないが、成分(A)、(B)、(C)及び水による乳化が終了し、常温に冷却した後であれば、その他のアニオン性化合物を添加することもできる。
【0057】
本発明の皮膚外用剤で使用する成分(A)、(B)及び(C)の組み合わせは、各成分の好ましいものの組み合わせが好ましいが、特に、成分(A)が一般式(3)であれば、成分(C)は一般式(5)を、成分(A)が一般式(4)であれば、成分(C)は一般式(6)を組み合わせるのが好ましい。特に成分(C)一般式(2)の窒素に結合したCOR10をHに置換したものを、成分(A)の一般式(1)として用いるのが安定性及び効果の点で好ましい。
【0058】
本発明の皮膚外用剤は、これらの成分(A)、(B)及び(C)と水との乳化物として製造されるが、更にアルコール類を加えると一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類、セラミド類及び成分(B)の酸で形成される液晶構造を安定に保つことができ、安定性がより向上するので好ましい。
【0059】
アルコール類としては、例えばエチルアルコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリエチレングリコール等の多価アルコールが挙げられる。特にグリセリン、1,3−ブタンジオール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリエチレングリコール、エチルアルコール等が好ましい。
アルコール類は2種以上を併用してもよい。本発明の皮膚外用剤中のアルコール類の含有量は、50重量%以下、特に0.01〜30重量%であるのが好ましい。
【0060】
更に、本発明の皮膚外用剤は、高級アルコール、フッ素系油剤又はシリコーンを加えると、乳化安定性及び使用感が向上するので好ましい。
高級アルコールとしては、ステアリルアルコール、セチルアルコール、イソステアリルアルコール、酢酸ラノリンアルコール、酢酸ポリオキシエチレンラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、セトステアリルアルコール、バチルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。特にステアリルアルコール、セチルアルコール、バチルアルコール等が好ましい。
これら高級アルコールは2種以上を併用してもよい。本発明の皮膚外用剤中の高級アルコールの含有量は、10重量%以下、特に0.01〜5重量%であるのが好ましい。
【0061】
フッ素系油剤としては、次の一般式(7)
【0062】
【化13】
【0063】
(式中、R28は炭素数2〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を、nは1又は2の整数を、Rfは末端炭素原子に水素原子を有していてもよい炭素数3〜20の直鎖又は分岐鎖のフッ化炭素基を示す)で表わされる化合物が挙げられる。
【0064】
一般式(7)において、R28は、炭素数6〜18のアルキル基であるのが好ましく、特にヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基が好ましい。
また、Rfで表わされる基としては、炭素数6〜12の鎖長を持つフッ素置換アルキル基が好ましい。例えば、直鎖又は分岐鎖のパーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基、パーフルオロヘプチル基、パーフルオロオクチル基、パーフルオロノニル基、パーフルオロデシル基、パーフルオロウンデシル基、1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブチル基、1,1,2,2,3,3,4,4,5,5−デカフルオロペンチル基、1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−ドデカフルオロヘキシル基、1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−テトラデカフルオロヘプチル基、1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8−ヘキサデカフルオロオクチル基が挙げられる。特に、パーフルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、パーフルオロデシル基、1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−ドデカフルオロヘキシル基、1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8−ヘキサデカフルオロオクチル基等が好ましい。
フッ素系油剤は2種以上を併用してもよい。本発明の皮膚外用剤中のフッ素系油剤の含有量は、50重量%以下、特に0.01〜10重量%であるのが好ましい。
【0065】
シリコーンとしては、環状ジメチルポリシロキサン系、鎖状ジメチルポリシロキサン系、高分子ジメチルシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン系の他、アミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等の変性シリコーンが挙げられる。
シリコーンは2種以上を併用してもよい。本発明の皮膚外用剤中のシリコーンの含有量は、50重量%以下、特に0.01〜10重量%であるのが好ましい。
【0066】
本発明の皮膚外用剤には、これらの成分の他に必要に応じて、皮膚外用剤で使用される成分を適宜用いることができる。例えば、グリシンベタイン、キシリトール、トレハロース、尿素、中性アミノ酸、塩基性アミノ酸等の保湿剤;キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルグアガム等の水溶性増粘剤;スクワラン、流動パラフィン、イソノナン酸イソトリデシル、コレステロール、フィトステロール、高級脂肪酸、イソステアリン酸コレステリル等の油剤;アラントイン、酢酸トコフェロール等の薬効剤;塩化ジメチルジステアリルアンモニウム等のカチオン性界面活性剤;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の非イオン性界面活性剤;セルロースパウダー、ナイロンパウダー、架橋型シリコーン末、架橋型メチルポリシロキサン、多孔質セルロースパウダー、多孔質ナイロンパウダー等の有機粉体;無水シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機粉体;メントール、カンファー等の清涼剤などの他;植物エキス、pH緩衝剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、香料、殺菌剤、色素等が挙げられる。
【0067】
本発明の皮膚外用剤は、成分(A)〜(C)、水、及び高級アルコール、フッ素系油剤、シリコーン、水溶性高分子、液体油等の適宜使用される成分を混合、乳化して製造される。この乳化物は、透明、半透明又は白濁した状態に製造される。ここで透明、半透明とは積分球光電散乱光度計により測定した濁度(カオリン標準:精製カオリン1ng/1リットル水の濁りを濁度1ppmとする。)が1〜1500ppmのものをいう。成分(A)、(B)及び(C)の含有重量比率((A)+(B))/(C)が0.2以上で透明、半透明の乳化物が得られ、0.2未満では白濁した乳液状となる。また、乳化物の油滴の平均粒子径は、3nm〜200μmの範囲で外観、用途に応じて適宜製造されるが、乳化物の外観の安定性の点で5nm〜50μm、特に5nm〜10μmであるのが好ましい。平均粒子径は、動的光散乱式粒径分布測定装置(例えば、HORIBA LB-500)又はレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(例えば、HORIBA LA-920)で測定される。
【0068】
本発明において、乳化物の粘度はセラミド類等の固体脂質、又はその他の成分の配合量によって、また製造方法により影響をうける。シリコーン油を除く油相が全体の10重量%以上含むクリーム状の組成物において固体脂質が全油相の30重量%以上の場合は、おおよそ20000mPa・s以上の組成物となる。使用感、のびの良さの点から、本発明においては、粘度が20000mPa・s以下の化粧水又は乳液状であることが好ましい。
【0069】
本発明の皮膚外用剤は、化粧料、医薬品、入浴剤、清拭剤、頭皮ケア剤として使用するのが好ましく、特に化粧料、例えば、半透明化粧水、半透明乳液、保湿美容液、美白美容液、保湿乳液等として使用するのが好ましい。
【0070】
【実施例】
実施例1〜21及び比較例1〜4
表1〜5に示す組成の皮膚外用剤を製造した。
使用した化合物:
擬似型スフィンゴシン(i);式(4)でR17がイソステアリル基、X4が水素原子、aが2であって、R19が1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル基、R18が水素原子であるもの。
擬似型スフィンゴシン(ii);式(4)でR17がイソステアリル基、X4が水素原子、aが2であって、R18が2−ヒドロキシエチル基、R19が水素原子であるもの。
擬似型スフィンゴシン(iii);式(4)でR17がイソステアリル基、X4が水素原子、aが2であって、R18が2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル基、R19が水素原子であるもの。
擬似型スフィンゴシン(iv);式(4)でR17がイソステアリル基、X4が水素原子、aが2であって、R18が1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル基、R19が水素原子であるもの。
擬似型セラミド類(i);式(6)でR25がヘキサデシル基、X4が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がヒドロキシエチル基であるもの。
擬似型セラミド類(ii);式(6)でR25がヘキサデシル基、X4が水素原子、R26がノニル基、R27がヒドロキシエチル基であるもの。
【0071】
(実施例1〜4)
製造法:A、C及びその他成分の13−21を80〜90℃に加熱撹拌して溶解させ、これに撹拌(300r/min)しながら、B成分と水の一部を加熱溶解したものを添加した。添加後、撹拌しながら、必要に応じホモミキサー(9000r/min)にかけ、30〜40℃に冷却した後、22〜29の成分を加え混合した。なお、比較例4のL−グルタミン酸水溶液は冷却後添加した。
【0072】
安定性評価:50℃、室温(25℃)、−5℃に1週間静置した後の外観を肉眼で判定した。
評価 ○:いずれの温度でも安定性がよく、乳化分離、結晶後析出は認められなかった。
評価 ×:いずれかの温度で不安定で乳化の分離又は結晶析出を認めた。
【0073】
【表1】
【0074】
実施例5〜10について実施例1〜4と同様の方法で皮膚外用剤を製造し、安定性の評価をした。
【0075】
【表2】
【0076】
実施例11〜17について実施例1〜4と同様の方法で皮膚外用剤を製造し、安定性の評価をした。なお、実施例13及び16は参考例であって、特許請求の範囲に包含されるものではない。
【0077】
【表3】
【0078】
実施例18〜21について実施例1〜4と同様の方法で皮膚外用剤を製造し、安定性の評価をした。
【0079】
【表4】
【0080】
比較例1〜3について実施例1〜4と同様の方法で皮膚外用剤を製造し、安定性の評価をした。
【0081】
【表5】
【0082】
本発明の皮膚外用剤はいずれも安定であった。
【0083】
【発明の効果】
本発明の皮膚外用剤は、界面活性剤やリン脂質等を使用しなくともセラミド類が分離析出せず、保存安定性に優れ、外観が透明〜白濁のものが成分の調整で容易に得られる。
Claims (3)
- 次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)一般式(3)又は(4)で表わされるスフィンゴシン類 0.001〜10重量%、
(式中、R12はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Y1はメチレン基又はメチン基を示し;X8、X9及びX10は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、X11は水素原子を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Y1がメチン基の時、X8とX9のいずれか一方が水素原子を示し、他方は存在しない。X11がオキソ基を形成する時はX10は存在しない。);a個のR1は各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和炭化水素基を示し;aは2又は3の数を示し;破線部は不飽和結合があってもよいことを示す。)
(式中、R17はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;a個のR2は各々独立して水素原子又はアミジノ基を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、aは2又は3の数を示す。ただし、R2のうち少なくとも一つは、ヒドロキシル基及びヒドロキシアルコキシ基から選ばれる置換基を有する総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基である。)
(B)無機酸又は炭素数5以下の有機酸 0.001〜10重量%、
(C)一般式(5)又は(6)で表わされるセラミド類 50重量%以下
(式中、R21はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Z1はメチレン基又はメチン基を示し;X12、X13、及びX14は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し;X15は水素原子を示すが、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Z1がメチン基の時、X12とX13のいずれか一方が水素原子であり他方は存在しない。X15がオキソ基を形成する時はX14は存在しない。)を示し;R23は水素原子を示すか、炭素数1〜4のアルキル基を示し;R24はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数5〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該アルキル基のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し、破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。)
(式中、R25は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;R26はヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該炭化水素基のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;R27はヒドロキシアルコキシ基が置換している総炭素数2〜8のアルキル基又はヒドロキシエチル基を示す。)
を含有した乳化物であって、その含有重量比率((A)+(B))/(C)が0.0001〜0.26であって、アクリル酸ポリマー、リン脂質及びコレステロールのいずれも含有しないものであり、成分(A)及び(C)を加熱溶解した後、これに成分(B)と水の一部を加熱溶解したものを添加し、冷却後、残部の水を加えることにより得られる皮膚外用剤。 - 成分(B)が25℃における1mol/L水溶液のpHが1以上7未満であって、成分(A)と皮膚外用剤中で塩を形成するものである請求項1記載の皮膚外用剤。
- 粘度が20000mPa・s以下である乳液状のものである請求項1又は2記載の皮膚外用剤。
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