JP4222615B2 - モール取付構造及び取付具 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のパネルに設けられた凹状溝を外側から覆うためのモールを凹状溝に沿って取り付けるモール取付構造及び取付具に関するものである。
従来のモール取付構造の一例として、図11Aに示すように、自動車のルーフパネル1に設けられた凹状溝2を覆うためのルーフモール3を取付クリップ4を介して凹状溝2に沿って取り付けるものについて説明する。取付クリップ4は、凹状溝2の底面に固着される固着部5の幅方向両側から立ち上がる壁部6の上端に、それぞれ内向きに突出する係合部7が設けられ、ルーフモール3は、凹状溝2を覆うための頭部8の裏面側に突出する突出部9の幅方向両側に、それぞれ外向きに突出する係止部10が設けられている。そして、凹状溝2の底面に、取付クリップ4の固着部5を接着剤等により固着しておき、この取付クリップ4に向けて上方からルーフモール3を押し付けて、ルーフモール3の各係止部10を取付クリップ4の各係合部7に係止させることで、凹状溝2を覆うようにルーフモール3が取り付けられるようになっている。
上述したモール取付構造と同様のモール取付構造は、例えば、特許文献1(特開平8−40152号公報)に記載されている。
特開平8−40152号公報(第3頁〜第4頁、第3図等)
ところで、ルーフモール3の取付作業では、凹状溝2内の取付クリップ4に向けて上方からルーフモール3を押し付ける際に、作業者からは取付クリップ4やルーフモール3の係止部10がルーフモール3の頭部8やルーフパネル1で隠れてほとんど見えないため、取付クリップ4の係合部7に対してルーフモール3の係止部10の位置がずれても、目視で確認できない。
従来のモール取付構造では、取付クリップ4に向けてルーフモール3を押し付ける際に、取付クリップ4の係合部7に対してルーフモール3の係止部10が幅方向にずれていると、図11Bに示すように、ルーフモール3の一方の係止部10だけが取付クリップ4の係合部7に係止される取付不良である「片掛かり」が発生することがある。このような取付不良を防止してルーフモール3を正しく取り付けるために、従来のモール取付構造では、取付クリップ4に向けてルーフモール3を押し付ける際に、作業者が取付クリップ4に対してルーフモール3の位置を予測しながら手探りで調整して取り付ける必要があり、ある程度熟練した作業者でないとルーフモール3を能率的に取り付けることができないという欠点がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、作業者に熟練性を要求することなくモールの取付不良を防止することができ、熟練性をほとんど必要としない単純な作業でモールを簡単且つ能率的に取り付けることができるようにすることである。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のモール取付構造は、車両のパネルに設けられた凹状溝を外側から覆うためのモールを取付具を介して凹状溝に沿って取り付けるモール取付構造であって、取付具(請求項6に記載の取付具)は、凹状溝の底面に固着される固着部と、固着部の長手方向の所定位置に設けられて固着部の幅方向両側からそれぞれ立ち上がる側壁の各先端側から幅方向で外向き又は内向きに突出する係止片と内向きに突出する突出片とを有する係止部と、固着部の長手方向のうち係止部と異なる位置に設けられて固着部の幅方向両側からそれぞれ立ち上がるガイド部とを弾性材により一体的に形成し、モールは、凹状溝を外側から覆うための頭部と、頭部の裏面側で少なくとも取付具の係止片に対応する位置に設けられて頭部の裏面から突出して取付具の係止片が係止可能な凹部又は凸部を有する被係止部と、頭部の裏面側で少なくとも取付具のガイド部に対応する位置に設けられて頭部の裏面から突出する被ガイド部とを一体的に形成する。そして、凹状溝の底面に固着された取付具に向けてモールを押し付けて取り付ける際に、モールの被ガイド部の幅方向側面が取付具のガイド部にガイドされてモールが幅方向で取付具と位置合わせされると共に、モールの被ガイド部の長手方向端面が取付具の突出片の長手方向端縁に規制されてモールが長手方向で取付具と位置合わせされて、モールの被係止部の凹部又は凸部が取付具の係止片に係止されるようにしたものである。
この構成では、取付具に向けてモールを押し付けて取り付ける際に、取付具に対してモールが幅方向に多少ずれていても、モールの被ガイド部が取付具のガイド部でガイドされて取付具に対するモールの幅方向の位置が調整される。また、取付具に対してモールが長手方向にずれていると、モールの被ガイド部が取付具の突出片に突き当ってモールの押し付けが阻止されるため、作業者がモールを長手方向に適当に移動させることで取付具に対するモールの長手方向の位置を簡単に正しい位置(モールの被ガイド部が取付具の突出片に突き当らない位置)に調整することができる。これにより、作業者に熟練性を要求することなくモールの取付不良を防止することができ、熟練性をほとんど必要としない単純な作業でモールを簡単且つ能率的に取り付けることができる。
この場合、請求項2のように、取付具には、係止部を該取付具の長手方向に所定の間隔を隔てて複数箇所に設け、モールには、係止部に対応する被係止部を該モールの長手方向に所定の間隔を隔てて複数箇所に設けるようにしても良い。このようにすれば、取付具及びモールの複数箇所で係止部(係止片)と被係止部を係止させることができ、モールを取付具に安定保持させることができる。
係止部を長手方向で複数箇所に設ける場合には、請求項3のように、取付具には、ガイド部を該取付具の長手方向の2箇所に設けられた係止部間に配置し、モールには、ガイド部に対応する被ガイド部を取付具の長手方向の2箇所に設けられた係止部の突出片間の寸法よりも僅かに短い寸法又は位置となるように設けるようにすると良い。このようにすれば、モールの被ガイド部を取付具の長手方向の2箇所に設けられた係止部の突出片間に差し込んで、モールの被ガイド部の長手方向の両端面を、それぞれ取付具の2箇所の突出片の長手方向端縁で挟むようにして規制することができ、モールと取付具とを長手方向で簡単且つ確実に位置合わせすることができる。
また、請求項4のように、取付具の固着部は、熱硬化性接着手段により凹状溝の底面に固着するようにすると良い。このようにすれば、パネルの塗装焼き付け時等の熱を利用して熱硬化性接着手段を硬化させて、取付具の固着部を熱硬化性接着手段により凹状溝の底面にしっかりと固着することができる。
更に、請求項5のように、モールには、取付具に取り付けたときに該モールが長手方向に傾くことを規制するように該モールの裏面側から突出する傾き規制部を該モールの長手方向の複数箇所に設けるようにしても良い。このようにすれば、モールを取付具に取り付けたときに、モールの長手方向の複数箇所に設けた傾き規制部によってモールが長手方向で上下に傾く(ぐらつく)ことを規制することができ、モールの取付状態を安定化させることができる。
尚、請求項6のように、取付具は、凹状溝の底面に固着される固着部と、固着部の長手方向の所定位置に設けられて固着部の幅方向両側からそれぞれ立ち上がる側壁の各先端側から幅方向で外向き又は内向きに突出する係止片と内向きに突出する突出片とを有する係止部と、固着部の長手方向のうち係止部と異なる位置に設けられて固着部の幅方向両側からそれぞれ立ち上がるガイド部とを弾性材により一体的に形成し、モールは、凹状溝を外側から覆うための頭部と、頭部の裏面側で少なくとも取付具の係止片に対応する位置に設けられて頭部の裏面から突出して取付具の係止片が係止可能な凹部又は凸部を有する被係止部と、頭部の裏面側で少なくとも取付具のガイド部に対応する位置に設けられて頭部の裏面から突出する被ガイド部とを一体的に形成すると良い。そして、凹状溝の底面に固着された取付具に向けてモールを押し付けて取り付ける際に、モールの被ガイド部の幅方向側面が取付具のガイド部にガイドされてモールが幅方向で取付具と位置合わせされると共に、モールの被ガイド部の長手方向端面が取付具の突出片の長手方向端縁に規制されてモールが長手方向で取付具と位置合わせされて、モールの被係止部の凹部又は凸部が取付具の係止片に係止されるようにすれば、本発明のモール取付構造を実現することができ、請求項1に係る発明と同様の効果を得ることができる。
また、請求項7のように、取付具は、弾性を有する金属板を折曲加工したり又は弾性を有する樹脂を型成形して形成するようにすると良い。このようにすれば、取付具を金属板の折曲加工又は樹脂の型成形により能率良く製造することができる。
更に、請求項8のように、取付具は、固着部のうちの凹状溝の底面に固着される部分に、熱硬化性両面接着テープを貼着するようにすると良い。このようにすれば、取付具の固着部に貼着された熱硬化性両面接着テープで取付具を凹状溝に簡単に仮固着することができ、その後、パネルの塗装焼き付け時等の熱を利用して熱硬化性両面接着テープ(両面接着テープの接着剤層)を硬化させて、取付具の固着部を熱硬化性両面接着テープにより凹状溝の底面にしっかりと本固着することができる。
また、請求項9のように、取付具は、幅方向で対称な形状に形成するようにすると良い。このようにすれば、取付具の形状に幅方向の方向性が無くなるため、取付具を凹状溝に固着する際に、取付具の幅方向の方向性を考慮する必要がなく、作業性を向上させることができる。
更に、請求項10のように、取付具は、長手方向で対称な形状に形成するようにしても良い。このようにすれば、取付具の形状に長手方向の方向性が無くなるため、取付具を凹状溝に固着する際に、取付具の長手方向の方向性を考慮する必要がなく、作業性を更に向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を3つの実施例1〜3を用いて説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図10に基づいて説明する。
図1に示すように、自動車のルーフセンターパネル11の左右両側部には、それぞれルーフサイドパネル12がスポット溶接等により接合され、これらのルーフパネル11,12の接合部に沿って凹状のルーフ溝13(凹状溝)が車両の前後方向に延びるように形成されている。このルーフ溝13の後端部の底面には、取付クリップ15(取付具)が熱硬化性両面接着テープ16(熱硬化性接着手段)により固着され、この取付クリップ15にルーフモール17を係止させることで、ルーフ溝13の後端部を外側から覆うようにルーフモール17が取り付けられるようになっている。
次に、図2乃至図10に基づいてルーフモール17の取付構造について説明する。
図2乃至図4に示すように、取付クリップ15は、弾性を有するバネ鋼板やステンレス鋼板等の金属板を折曲加工して幅方向及び長手方向で対称な形状に形成されている。尚、図3及び図4では、取付クリップ15の長手方向の半分のみを図示している。
この取付クリップ15は、ルーフ溝13の底面に固着される固着部18と、この固着部18の長手方向に所定の間隔を隔てた2箇所で固着部18の幅方向両側に設けられた係止部19と、これら2箇所の係止部19間(固着部18の長手方向中央部)で固着部18の幅方向両側に設けられたガイド部20と、固着部18の長手方向に所定の間隔を隔てた2箇所で固着部18の幅方向中央部に設けられた弾性変形可能な弾発片21とが一体的に形成されている。
図3及び図4に示すように、取付クリップ15の弾発片21は、固着部18の幅方向中央部に形成した略U字形状の打ち抜き孔22で囲まれた部分を折り曲げることで、固着部18の長手方向で斜め上方に立ち上がるように形成され、その先端部が斜め下方に折り曲げられている。
また、図4及び図5に示すように、取付クリップ15の係止部19は、固着部18の長手方向の2箇所で幅方向両側部分(係止部19の展開形状に形成された部分)を折り曲げることで、固着部18の幅方向両側からそれぞれ立ち上がる側壁23と、各側壁23の先端部から幅方向で内向きに突出する突出片24と、各突出片24の根元部から幅方向で外向き斜め下方に突出する弾性変形可能な係止片25とが設けられている。
また、図4及び図6に示すように、取付クリップ15のガイド部20は、固着部18の長手方向中央部(2箇所の係止部19間)で幅方向両側部分(ガイド部20の展開形状に形成された部分)を折り曲げることで、固着部18の幅方向両側からそれぞれ立ち上がる立上りガイド片26と、各立上りガイド片26の先端部から幅方向で外向き斜め上方に突出する傾斜ガイド片27とが設けられている。
また、図7に示すように、取付クリップ15の固着部18の下面(ルーフ溝13の底面に固着される部分)には、熱硬化性両面接着テープ16が貼着されている。この熱硬化性両面接着テープ16は、取付クリップ15の製造時に固着部18に貼着しても良いし、取付クリップ15をルーフ溝13に固着させる際に固着部18に貼着しても良い。
一方、図2及び図7に示すように、ルーフモール17は、例えばJISK7215によるデュロメータ硬さがHDA60以上で剛性を有するABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、AES樹脂(アクリロニトリル・エチレンプロピレンゴム・スチレン樹脂)、PVC樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂)、PP樹脂(ポリプロピレン樹脂)等の樹脂材料を射出成形型で射出成形して形成されている。
このルーフモール17は、ルーフ溝13を外側から覆うための頭部28と、この頭部28の幅方向両側から頭部28の裏面側に突出する車内側及び車外側の側壁29と、各側壁29のうちの取付クリップ15の係止片25に対応する位置(ルーフモール17の長手方向に所定の間隔を隔てた2箇所で幅方向両側)に設けられた略台形形状の係合孔30(凹部)と、頭部28の裏面側で取付クリップ15のガイド部20に対応する位置(ルーフモール17の長手方向中央部で幅方向両側)に設けられた被ガイド部31と、頭部28の裏面側で取付クリップ15の弾発片21に対応する位置(ルーフモール17の長手方向に所定の間隔を隔てた2箇所で幅方向中央部)に設けられた押圧片32とが一体的に形成されている。
ルーフモール17の被ガイド部31は、頭部28の裏面から突出してルーフモール17の長手方向に延びる略平板形状に形成され、図7に示すように、取付クリップ15に向けてルーフモール17を押し付けて取り付ける際に、ルーフモール17の被ガイド部31の幅方向外側面が取付クリップ15のガイド部20(傾斜ガイド片27)にガイドされてルーフモール17が幅方向で取付クリップ15と位置合わせされると共に、ルーフモール17の被ガイド部31の長手方向端面が取付クリップ15の突出片24の長手方向端縁で規制されてルーフモール17が長手方向で取付クリップ15と位置合わせされるようになっている(詳細は後述する)。
このようにルーフモール17を幅方向及び長手方向で取付クリップ15と位置合わせした状態で取付クリップ15に向けてルーフモール17を押し付けたときに、図8に示すように、取付クリップ15の係止片25がルーフモール17の側壁29に押されて幅方向内側に弾性変形した後、図9に示すように、係止片25が弾性反発力で元の形状に戻ってルーフモール17の係合孔30に係止されるようになっている(詳細は後述する)。この場合、ルーフモール17の側壁29のうちの係合孔30が形成された部分が特許請求の範囲でいう被係止部に相当する役割を果たす。
また、ルーフモール17の押圧片32は、頭部28の裏面から突出してルーフモール17の長手方向に延びる略平板形状に形成され、ルーフモール17を幅方向及び長手方向で取付クリップ15と位置合わせした状態で取付クリップ15に向けてルーフモール17を押し付けたときに、図9に示すように、取付クリップ15の弾発片21がルーフモール17の押圧片32に押されて下方に弾性変形し、この弾発片21の弾性反発力でルーフモール17が上方に付勢されるようになっている。
図2に示すように、ルーフモール17の被ガイド部31の長手方向寸法L1(少なくとも2箇所の突出片24間に差し込まれる部分の長手方向寸法)が、取付クリップ15の長手方向の2箇所に設けられた突出片24間の長手方向寸法L2よりも僅かに短い寸法となるように設定されている。更に、図10に示すように、取付クリップ15の突出片24間の幅方向寸法W1がルーフモール17の被ガイド部31の内側面間の幅方向寸法D1よりも狭い寸法となるように設定されている。
これにより、ルーフモール17の被ガイド部31を取付クリップ15の長手方向の2箇所に設けられた係止部19の突出片24間に差し込んで、ルーフモール17の被ガイド部31の長手方向の両端面を、それぞれ取付クリップ15の2箇所の突出片24の長手方向端縁で挟むようにして規制して、ルーフモール17と取付クリップ15とを長手方向で確実に位置合わせできるようになっている。
また、図2に示すように、ルーフモール17の係合孔30の長手方向寸法L3(少なくとも係止片25が挿入される部分の長手方向寸法)が、取付クリップ15の係止片25の長手方向寸法L4よりも長い寸法となるように設定され、取付クリップ15の係止片25がルーフモール17の係合孔30に確実に挿入されて係止されるようになっている。
また、図10に示すように、取付クリップ15の傾斜ガイド片27上端間の幅方向寸法W2が、ルーフモール17の被ガイド部31の外側面間の幅方向寸法D2よりも広く、且つ、ルーフモール17の側壁29の内側面間の幅方向寸法D3よりも狭い寸法となるように設定されている。これにより、取付クリップ15の傾斜ガイド片27がルーフモール17の側壁29と被ガイド部31との間の隙間に確実に挿入されるようになっている。
更に、取付クリップ15の立上りガイド片26間の幅方向寸法W3が、ルーフモール17の被ガイド部31の外側面間の幅方向寸法D2とほぼ同じ寸法となるように設定されている。これにより、ルーフモール17の各被ガイド部31の外側面を、それぞれ取付クリップ15の立上りガイド片26で挟むようにして規制して、ルーフモール17と取付クリップ15とを幅方向で確実に位置合わせできるようになっている。
また、取付クリップ15の係止片25の下端から弾発片21の上端までの高さ方向寸法H1(図5参照)が、ルーフモール17の係合孔30の下端から押圧片32の下端までの高さ方向寸法H2(図7参照)よりも長い寸法となるように設定されている。これにより、取付クリップ15の係止片25がルーフモール17の係合孔30に係止された状態で、ルーフモール17の押圧片32が取付クリップ15の弾発片21を確実に下方に押圧でき、弾発片21の弾性反発力でルーフモール17が上方に付勢されるようになっている。
次に、ルーフモール17をルーフ溝13に取り付ける際の取付手順を説明する。
まず、取付クリップ15の固着部18の下面(ルーフ溝13の底面に固着される部分)に、熱硬化性両面接着テープ16を貼着しておく。
この後、ルーフパネル11,12等の車体パネルの塗装焼き付け工程の前に、取付クリップ15の固着部18に貼着された熱硬化性両面接着テープ16の未貼着面(固着部18に貼着されていない面)をルーフ溝13の所定位置の底面に貼着することで、取付クリップ15をルーフ溝13の所定位置の底面に仮固着する。
この後、車体パネルの塗装焼き付け工程で、塗装焼き付け時の熱を利用して熱硬化性両面接着テープ16の接着剤層を硬化させて、取付クリップ15の固着部18を熱硬化性両面接着テープ16によりルーフ溝13の底面にしっかりと本固着する。
この後、ルーフ溝13内の取付クリップ15に向けて上方からルーフモール17を押し付ける。この際、作業者からは取付クリップ15やルーフモール17の係合孔30がルーフモール17の頭部28やルーフパネル11,12で隠れてほとんど見えないため、取付クリップ15の係止部19とルーフモール17の係合孔30との位置関係を目視でほとんど確認できない。従って、作業者が目見当で取付クリップ15に対するルーフモール17のおよその位置を予測して、取付クリップ15に向けて上方からルーフモール17を押し付けることになる。
取付クリップ15に向けて上方からルーフモール17を押し付ける際に、取付クリップ15に対してルーフモール17が幅方向に多少ずれていても、ルーフモール17の幅方向両側に設けられた被ガイド部31の一方又は両方の先端部が取付クリップ15の傾斜ガイド片27に当接する(図7参照)。これにより、ルーフモール17の被ガイド部31が取付クリップ15の傾斜ガイド片27の傾斜に沿ってガイドされて、取付クリップ15に対するルーフモール17の幅方向の位置が調整される。
また、取付クリップ15に向けて上方からルーフモール17を押し付ける際に、取付クリップ15に対してルーフモール17の長手方向の位置が正しければ、ルーフモール17の被ガイド部31が取付クリップ15の長手方向の2箇所に設けられた突出片24間に差し込まれてルーフモール17の押し付けが許容される。
一方、取付クリップ15に対してルーフモール17が長手方向にずれていると、ルーフモール17の被ガイド部31が取付クリップ15の突出片24に突き当ってルーフモール17の押し付けが阻止されるため、作業者は取付クリップ15に対してルーフモール17の長手方向の位置が正しくないことに簡単に気付くことになる。この場合、作業者がルーフモール17を長手方向に適当にスライド移動させることで取付クリップ15に対するルーフモール17の長手方向の位置を簡単に正しい位置(ルーフモール17の被ガイド部31が取付クリップ15の長手方向の2箇所に設けられた突出片24間に差し込まれてルーフモール17が長手方向に移動できなくなる位置)に調整することができる。
このようにして、ルーフモール17が幅方向及び長手方向の両方向で取付クリップ15と位置合わせされると、ルーフモール17の車内側及び車外側の側壁29の下端部が取付クリップ15の各係止片25に当接した状態となる。この状態で、取付クリップ15に向けてルーフモール17を更に押し付けると、取付クリップ15の係止片25がルーフモール17の側壁29に押されて幅方向内側に弾性変形する(図8参照)。その後、ルーフモール17の係合孔30の下端が取付クリップ15の係止片25の先端を越えたときに、それまで側壁29に押されて弾性変形していた係止片25が弾性復元力で元の形状に戻ることで、係止片25の先端が係合孔30に入り込んで係止される(図9参照)。
また、ルーフモール17が幅方向及び長手方向で取付クリップ15と位置合わせされた状態で、取付クリップ15に向けてルーフモール17を押し付けると、取付クリップ15の弾発片21がルーフモール17の押圧片32に押されて下方に弾性変形する。この弾発片21の弾性反発力でルーフモール17が上方に付勢されるため、ルーフモール17の係合孔30に取付クリップ15の係止片25を強固に係止させる方向にルーフモール17を付勢することができ、ルーフモール17を取付クリップ15にがたつき無く固定することができる。
以上説明した本実施例1では、取付クリップ15に向けてルーフモール17を押し付けて取り付ける際に、取付クリップ15に対してルーフモール17が幅方向に多少ずれていても、ルーフモール17の被ガイド部31が取付クリップ15の傾斜ガイド片27の傾斜に沿ってガイドされて、取付クリップ15に対するルーフモール17の幅方向の位置が調整され、取付クリップ15に対してルーフモール17が長手方向にずれていても、作業者がルーフモール17を長手方向に適当にスライド移動させることで取付クリップ15に対するルーフモール17の長手方向の位置を簡単に正しい位置(ルーフモール17の被ガイド部31が取付クリップ15の長手方向の2箇所に設けられた突出片24間に差し込まれてルーフモール17が長手方向に移動できなくなる位置)に調整することができる。これにより、作業者に熟練性を要求することなくルーフモール17の取付不良(片掛かり等)を防止することができ、熟練性をほとんど必要としない単純な作業でルーフモール17を簡単且つ能率良く正しく取り付けることができる。
また、本実施例1では、取付クリップ15の長手方向の2箇所に係止部19(係止片25)を設けると共に、ルーフモール17の長手方向の2箇所に係合孔30を設けるようにしたので、長手方向の2箇所で取付クリップ15の係止部19(係止片25)とルーフモール17の係合孔30を係止させることができ、ルーフモール17を取付クリップ15に安定保持させることができる。
更に、本実施例1では、取付クリップ15の長手方向の2箇所に設けた係止部19間にガイド部20を配置し、このガイド部20に対応してルーフモール17に設けた被ガイド部31の長手方向寸法L1を2箇所の係止部19の突出片24間の長手方向寸法L2よりも僅かに短い寸法となるように設定したので、ルーフモール17の被ガイド部31を取付クリップ15の長手方向の2箇所の突出片24間に差し込んで、ルーフモール17の被ガイド部31の長手方向の両端面を、それぞれ取付クリップ15の2箇所の突出片24の長手方向端縁で挟むようにして規制することができ、ルーフモール17と取付クリップ15とを長手方向で簡単且つ確実に位置合わせすることができる。
また、本実施例1では、金属板を折曲加工して取付クリップ15を形成するようにしたので、取付クリップ15を能率良く製造することができる。
更に、本実施例1では、取付クリップ15を幅方向及び長手方向で対称な形状にしたので、取付クリップ15の形状に幅方向及び長手方向の方向性が無くなり、取付クリップ15をルーフ溝13に固着する際に、取付クリップ15の幅方向及び長手方向の方向性を考慮する必要がなく、作業性を向上させることができる。
また、本実施例1では、取付クリップ15の固着部18の下面(ルーフ溝13の底面に固着される部分)に、熱硬化性両面接着テープ16を貼着するようにしたので、取付クリップ15の固着部18に貼着された熱硬化性両面接着テープ16で取付クリップ15をルーフ溝13の底面に簡単に仮固着することができ、その後、車体パネルの塗装焼き付け時の熱を利用して熱硬化性両面接着テープ16の接着剤層を硬化させて、取付クリップ15の固着部18を熱硬化性両面接着テープ16によりルーフ溝13の底面にしっかりと本固着することができる。
尚、取付クリップ15の固着部18をルーフ溝13の底面に固着する固着手段は、熱硬化性両面接着テープ16に限定されず、熱硬化性接着剤等の接着剤で取付クリップ15の固着部18をルーフ溝13の底面に固着するようにしても良い。
或は、ルーフ溝13の底面に、金属製のT字形スタッドを溶接等により固定し、このスタッドに取付クリップ15を係合させることで、取付クリップ15をルーフ溝13の底面に固定するようにしても良い。また、リベットや溶接等で取付クリップ15をルーフ溝13の底面に固定するようにしても良い。このように、熱硬化性両面接着テープや熱硬化性接着剤等を用いない場合には、車体パネルの塗装焼き付け工程後に、取付クリップ15をルーフ溝13の底面に固定すれば良い。
次に、図12及び図13を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例2では、図12及び図13に示すように、ルーフモール33の頭部28の裏面に、ルーフモール33の長手方向の傾きを規制するための傾き規制突片34(傾き規制部)が一体的に形成されている。この傾き規制突片34は、頭部28の裏面のうち長手方向の複数箇所(例えば、ルーフモール33の前側部と後側部の2箇所)で幅方向両側に設けられている。各傾き規制突片34は、頭部28の裏面から突出してルーフモール33の長手方向に延びる略平板形状に形成され、ルーフモール33を取付クリップ15に取り付けたときに、各傾き規制突片34の先端部が所定の隙間を隔てて取付クリップ15の固着部18に対向するようになっている。
更に、ルーフモール33の各側壁29の下端面には、ルーフモール33の傾きを規制するための傾き規制突起35(傾き規制部)が一体的に形成されている。この傾き規制突起35は、各側壁29の下端面のうち長手方向の複数箇所(例えば、ルーフモール33の前側部と中央部と後側部の3箇所)で幅方向両側に設けられている。各傾き規制突起35は、側壁29の下端面から突出して略半球形状又は略半円柱形状に形成され、ルーフモール33を取付クリップ15に取り付けたときに、各傾き規制突起35の先端部が所定の隙間を隔ててルーフ溝13に対向するようになっている。
これにより、ルーフモール33を取付クリップ15に取り付けた状態で、ルーフモール33が長手方向で上下に僅かに傾きかけたときに、傾き規制突片34の先端部が取付クリップ15の固着部18に当接するか又は傾き規制突起35の先端部がルーフ溝13に当接することで、それ以上ルーフモール33が長手方向で上下に傾くことが規制されるようになっている。
尚、傾き規制突片34の先端部と取付クリップ15の固着部18との間の隙間寸法と、傾き規制突起35の先端部とルーフ溝13との間の隙間寸法は、ルーフモール33をルーフ溝13内の取付クリップ15に取り付ける際に、ルーフ溝13内の取付クリップ15に向けて上方からルーフモール17を押し付けるときの押し付け量を十分に確保できるように設定されている。
以上説明した本実施例2では、ルーフモール33の頭部28の長手方向の複数箇所に傾き規制突片34を設けると共に、ルーフモール33の側壁29の長手方向の複数箇所に傾き規制突起35を設けるようにしたので、ルーフモール33を取付クリップ15に取り付けたときに、傾き規制突片34や傾き規制突起35によってルーフモール33が長手方向で上下に傾く(ぐらつく)ことを規制することができ、ルーフモール33の取付状態を安定化させることができる。
尚、上記実施例2では、ルーフモール33に傾き規制突片34と傾き規制突起35の両方を設ける構成としたが、ルーフモール33に傾き規制突片34と傾き規制突起35のうちの一方のみを設ける構成としても良い。
次に、図14を用いて本発明の実施例3を説明する。但し、前記実施例2と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を簡略化し、主として前記実施例2と異なる部分について説明する。
本実施例3では、図14に示すように、取付クリップ36(取付具)の固着部18の長手方向両端部の2箇所に、それぞれ長手方向ガイド部37が一体的に形成されている。長手方向ガイド部37は、固着部18の長手方向両端部分(長手方向ガイド部37の展開形状に形成された部分)を折り曲げることで、固着部18の長手方向両端部からそれぞれ立ち上がる立上りガイド片38と、各立上りガイド片38の先端部から長手方向で外向き斜め上方に突出する傾斜ガイド片39とが設けられている。
一方、ルーフモール40の頭部28の裏面側で取付クリップ36の長手方向ガイド部37に対応する位置(ルーフモール40の長手方向両側の2箇所)には、それぞれ長手方向被ガイド部41が一体的に形成されている。長手方向被ガイド部41は、頭部28の裏面から突出してルーフモール40の幅方向に延びる略平板形状に形成され、取付クリップ36に向けてルーフモール40を押し付けて取り付ける際に、ルーフモール40の長手方向被ガイド部41の長手方向外側面が取付クリップ36の長手方向ガイド部37(傾斜ガイド片39)にガイドされてルーフモール40が長手方向で取付クリップ36と位置合わせされるようになっている。尚、この実施例3では、固着部18の長手方向両端部分を折り曲げて長手方向ガイド部37を設けるようにしたが、別部材を取り付けて長手方向ガイド部37を設けるようにしても良い。
以上説明した本実施例3では、取付クリップ36の長手方向両端部の2箇所に長手方向ガイド部37を設けると共に、ルーフモール40の長手方向両側の2箇所に長手方向被ガイド部41を設けるようにしたので、取付クリップ36にルーフモール40を取り付ける際に、取付クリップ36に対してルーフモール40が長手方向に多少ずれていたり、斜めになっていても、ルーフモール40の長手方向両側に設けられた長手方向被ガイド部41の一方の先端部が、取付クリップ36の長手方向ガイド部37の傾斜ガイド片39の傾斜に沿ってガイドされて、取付クリップ36に対するルーフモール40の長手方向の位置が調整され、ルーフモール17を正しく取り付けることができる。
尚、上記各実施例1〜3では、取付クリップ15(36)の長手方向中央部の1箇所にガイド部20を設けると共に、ルーフモール17(33,40)の長手方向中央部の1箇所に被ガイド部31を設ける構成としたが、この場合、取付クリップ15(36)にルーフモール17(33,40)を取り付ける際に、ルーフモール17(33,40)が長手方向中央部(ガイド部20と被ガイド部31との嵌合位置付近)を中心にして回転するピッチング(左右軸回りの回転)やヨーイング(鉛直軸回りの回転)が発生して、ルーフモール17(33,40)を正しく取り付けることができない可能性がある。
この対策として、取付クリップ15(36)の長手方向の複数箇所(例えば2箇所)にガイド部20を設けると共に、ルーフモール17(33,40)の長手方向の複数箇所(例えば2箇所)に被ガイド部31を設ける構成としても良い。このようにすれば、取付クリップ15(36)にルーフモール17(33,40)を取り付ける際に、長手方向の複数箇所に設けたガイド部20と被ガイド部31によって、ルーフモール17(33,40)の回転(ピッチングやヨーイング)を防止することができ、ルーフモール17(33,40)をより確実に正しく取り付けることができる。
また、上記各実施例1〜3では、取付クリップ15(36)の長手方向の2箇所に係止部19を設け、これら2箇所の係止部19間[取付クリップ15(36)の長手方向中央部]にガイド部20を設ける構成としたが、これとは逆に、取付クリップ15(36)の長手方向の2箇所にガイド部20を設け、これら2箇所のガイド部20間[取付クリップ15(36)の長手方向中央部]に係止部19を設ける構成としても良い。
また、上記各実施例1〜3では、取付クリップ15(36)の係止片25を幅方向で外向きに突出させて、ルーフモール17(33,40)の側壁29の係合孔30に、幅方向内側から係止片25を係止させる構成としたが、これとは逆に、取付クリップ15(36)の係止片25を幅方向で内向きに突出させて、ルーフモール17(33,40)の側壁29の係合孔30に、幅方向外側から係止片25を係止させる構成としても良い。
また、上記各実施例1〜3では、ルーフモール17(33,40)の係合孔30に取付クリップ15(36)の係止片25を係止させるようにしたが、これとは逆に、クリップ15(36)の係合孔にルーフモール17(33,40)の係止片を係止させる構成としても良い。また、ルーフモール17(33,40)の被係止部は係合孔30(貫通孔)に限定されず、被係止部は、係止片25が係止可能な形状であれば、凸部、凹部、段差部等の形状に適宜変更しても良い。
また、上記各実施例1〜3では、金属板を折曲加工して取付クリップ15(36)を形成したが、弾性を有するPOM樹脂(ポリアセタール樹脂)、PA樹脂(ポリアミド樹脂)等の樹脂材料を成形型で射出成形して取付クリップを形成するようにしても良い。
また、ルーフモール17(33,40)は、射出成形品に限定されず、押出成形品を用いても良い。
その他、本発明は、取付クリップやルーフモールの形状、取付クリップの係止部やガイドの位置や個数、ルーフモールの被係止部や被ガイド部の位置や個数を適宜変更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。
本発明の実施例1におけるルーフモールの取付位置を説明するための斜視図である。 図1のA−A断面図である。 取付クリップの側面図である。 取付クリップの平面図である。 図4のB−B断面図である。 図4のC−C断面図である。 ルーフモールの取付構造を説明するためのものでルーフモールが取付クリップに当接した状態を示す断面図である。 ルーフモールの取付構造を説明するためのものでルーフモールが取付クリップに取り付けられる途中の状態を示す断面図である。 ルーフモールの取付構造を説明するためのものでルーフモールが取付クリップに取り付けられた状態を示す断面図(その1)である。 ルーフモールの取付構造を説明するためのものでルーフモールが取付クリップに取り付けられた状態を示す断面図(その2)である。 従来のルーフモールの取付構造を説明するためのものでルーフモールが正しく取り付けられた状態を示す断面図である。 従来のルーフモールの取付構造を説明するためのものでルーフモールの取付不良が発生した状態を示す断面図である。 実施例2のルーフモールの取付構造を説明するためのものでルーフモールが取付クリップに取り付けられた状態を示す縦断面図である。 図12のD−D断面図である。 実施例3のルーフモールの取付構造を説明するためのものでルーフモールが取付クリップに取り付けられた状態を示す縦断面図である。
符号の説明
11…ルーフセンターパネル、12…ルーフサイドパネル、13…ルーフ溝(凹状溝)、15…取付クリップ(取付具)、16…熱硬化性両面接着テープ(熱硬化性接着手段)、17…ルーフモール、18…固着部、19…係止部、20…ガイド部、21…弾発片、23…側壁、24…突出片、25…係止片、26…立上りガイド片、27…傾斜ガイド片、28…頭部、29…側壁、30…係合孔、31…被ガイド部、32…押圧片、33…ルーフモール、34…傾き規制突片(傾き規制部)、35…傾き規制突起35(傾き規制部)、36…取付クリップ(取付具)、37…長手方向ガイド部、38…立上りガイド片、39…傾斜ガイド片、40…ルーフモール、41…長手方向被ガイド部

Claims (10)

  1. 車両のパネルに設けられた凹状溝を外側から覆うためのモールを取付具を介して前記凹状溝に沿って取り付けるモール取付構造であって、
    前記取付具は、前記凹状溝の底面に固着される固着部と、前記固着部の長手方向の所定位置に設けられて前記固着部の幅方向両側からそれぞれ立ち上がる側壁の各先端側から幅方向で外向き又は内向きに突出する係止片と内向きに突出する突出片とを有する係止部と、前記固着部の長手方向のうち前記係止部と異なる位置に設けられて前記固着部の幅方向両側からそれぞれ立ち上がるガイド部とが弾性材により一体的に形成され、
    前記モールは、前記凹状溝を外側から覆うための頭部と、前記頭部の裏面側で少なくとも前記取付具の係止片に対応する位置に設けられて前記頭部の裏面から突出して前記取付具の係止片が係止可能な凹部又は凸部を有する被係止部と、前記頭部の裏面側で少なくとも前記取付具のガイド部に対応する位置に設けられて前記頭部の裏面から突出する被ガイド部とが一体的に形成され、
    前記凹状溝の底面に固着された前記取付具に向けて前記モールを押し付けて取り付ける際に、前記モールの被ガイド部の幅方向側面が前記取付具のガイド部にガイドされて前記モールが幅方向で前記取付具と位置合わせされると共に、前記モールの被ガイド部の長手方向端面が前記取付具の突出片の長手方向端縁に規制されて前記モールが長手方向で前記取付具と位置合わせされて、前記モールの被係止部の凹部又は凸部が前記取付具の係止片に係止されるようになっていることを特徴とするモール取付構造。
  2. 前記取付具には、前記係止部が該取付具の長手方向に所定の間隔を隔てて複数箇所に設けられ、
    前記モールには、前記係止部に対応する前記被係止部が該モールの長手方向に所定の間隔を隔てて複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のモール取付構造。
  3. 前記取付具には、前記ガイド部が該取付具の長手方向の2箇所に設けられた前記係止部間に配置され、
    前記モールには、前記ガイド部に対応する前記被ガイド部が前記取付具の長手方向の2箇所に設けられた前記係止部の突出片間の寸法よりも僅かに短い寸法又は位置となるように設けられていることを特徴とする請求項2に記載のモール取付構造。
  4. 前記取付具の固着部は、熱硬化性接着手段により前記凹状溝の底面に固着されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のモール取付構造。
  5. 前記モールには、前記取付具に取り付けられたときに該モールが長手方向に傾くことを規制するように該モールの裏面側から突出する傾き規制部が該モールの長手方向の複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のモール取付構造。
  6. 車両のパネルに設けられた凹状溝を外側から覆うためのモールを前記凹状溝に沿って取り付けるための取付具であって、
    前記取付具は、前記凹状溝の底面に固着される固着部と、
    前記固着部の長手方向の所定位置に設けられて前記固着部の幅方向両側からそれぞれ立ち上がる側壁の各先端側から幅方向で外向き又は内向きに突出する係止片と内向きに突出する突出片とを有する係止部と、
    前記固着部の長手方向のうち前記係止部と異なる位置に設けられて前記固着部の幅方向両側からそれぞれ立ち上がるガイド部とが弾性材により一体的に形成され
    前記モールは、前記凹状溝を外側から覆うための頭部と、前記頭部の裏面側で少なくとも前記取付具の係止片に対応する位置に設けられて前記頭部の裏面から突出して前記取付具の係止片が係止可能な凹部又は凸部を有する被係止部と、前記頭部の裏面側で少なくとも前記取付具のガイド部に対応する位置に設けられて前記頭部の裏面から突出する被ガイド部とが一体的に形成され、
    前記凹状溝の底面に固着された前記取付具に向けて前記モールを押し付けて取り付ける際に、前記モールの被ガイド部の幅方向側面が前記取付具のガイド部にガイドされて前記モールが幅方向で前記取付具と位置合わせされると共に、前記モールの被ガイド部の長手方向端面が前記取付具の突出片の長手方向端縁に規制されて前記モールが長手方向で前記取付具と位置合わせされて、前記モールの被係止部の凹部又は凸部が前記取付具の係止片に係止されるようになっていることを特徴とする取付具。
  7. 弾性を有する金属板を折曲加工して又は弾性を有する樹脂を型成形して形成されていることを特徴とする請求項6に記載の取付具。
  8. 前記固着部のうちの前記凹状溝の底面に固着される部分に、熱硬化性両面接着テープが貼着されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の取付具。
  9. 幅方向で対称な形状に形成されていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の取付具。
  10. 長手方向で対称な形状に形成されていることを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の取付具。
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