JP4229406B2 - 搬送装置及びそれを用いた研削装置並びに搬送方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウェーハ等の被加工物を研削する際の搬送装置及びそれを用いた研削装置並びに搬送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウェーハの面を研削するには例えば図3に示すような研削装置が用いられ、この研削装置においては、先ず複数枚の半導体ウェーハWを収容したカセット1から搬出入手段2によって半導体ウェーハWを1枚ずつ搬出すると共に、第1の待機テーブル3上に搬送し中心合わせする。次いで旋回アームを有する第1の搬送手段4によって第1の待機テーブル3上の半導体ウェーハを吸着し、ターンテーブル5のチャックテーブル6上に搬送して吸引保持する。
この後、ターンテーブル5を回転してチャックテーブル6を研削手段7の回転砥石の下に位置付け、半導体ウェーハ面を研削する。この場合、研削手段7は粗研削手段7aと仕上げ研削手段7bとが並設され、粗研削終了後に仕上げ研削する。
研削後、ターンテーブル5を回転して搬出位置(移し替え位置)に割り出し、洗浄手段8により研削済みの半導体ウェーハの研削面を、チャックテーブル6上に保持された状態で洗浄する。この洗浄後に、前記第1の搬送手段4と同じ構成の第2の搬送手段9によりチャックテーブル6上の半導体ウェーハを吸着してスピンナー洗浄手段10に搬送する。
スピンナー洗浄手段10でスピン洗浄及びスピン乾燥された後、前記第2の搬送手段9により吸着されて第2の待機テーブル11上に搬送され、最後に前記搬出入手段2により吸着されてカセット1内に収容される。これにて研削工程の1サイクルが終了するが、このサイクルはタイミングを取りながら連続的に繰り返し行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記の研削工程において、研削手段7による研削時にコンタミ(切削屑)が発生し、このコンタミは研削液内に混入して半導体ウェーハの上面に付着するのみならず、一部は半導体ウェーハの外周部からチャックテーブル6との僅かな隙間を介して下面側に回り込み、チャックテーブル6内に吸い込まれる。
研削終了後、前記洗浄手段8により半導体ウェーハの上面(研削面)は洗浄されるため、上面に付着しているコンタミは除去されるが下面側に回り込んだコンタミは除去されずに残留する。
ウェーハ洗浄後、前記第2の搬送手段9により半導体ウェーハを吸着する際に、チャックテーブル6の内部から水を噴出させて半導体ウェーハを浮き上がらせリリースするが、前記チャックテーブル6に吸い込まれたコンタミも吹き出され、先とは逆にそのコンタミが半導体ウェーハの外周部から上面側に回り込み、第2の搬送手段9の吸着パッド内に吸い込まれてしまう。
このため、第2の搬送手段9の吸着パッド面が汚れるばかりか、比較的短期間の内にバキューム配管内にも汚れが付着し、バルブ、配管等の寿命を縮めることとなる。又、吸着パッド面に付着したコンタミが固まり、半導体ウェーハを吸引保持する際半導体ウェーハを損傷させる原因となる。更に、スピンナー洗浄手段10で洗浄した半導体ウェーハを第2の待機テーブルに搬送する時に、汚れた吸着パッド面で汚染してしまう。そして、汚れが付着したままカセット1内に収容されることから、その後にウェーハ割れ等が発生する問題があった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされ、洗浄手段により半導体ウェーハの研削面を洗浄した後、第2の搬送手段で吸着する際にチャックテーブルのリリースに伴うコンタミの研削面への回り込みを阻止し、吸着パッド面の汚れを未然に防止できるようにした搬送装置及びそれを用いた研削装置並びに搬送方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための技術的手段として、本発明は、被加工物を吸引保持する保持手段と、この保持手段によって保持された被加工物を搬送する搬送手段とから少なくとも構成される搬送装置であって、
前記保持手段は吸引部と、この吸引部の外周に配設され、リング状に形成されたシャワー部とから構成され、前記吸引部によって被加工物を吸引保持する際、前記シャワー部から水を噴出してウォーターカーテンを形成する搬送装置を要旨とする。
又、被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、このチャックテーブルに保持された被加工物を研削する研削手段と、研削された被加工物をチャックテーブルから搬出し次の作業領域まで搬送する搬送装置と、から少なくとも構成される研削装置において、
前記搬送装置は上記の搬送装置を用いたことを要旨とする。
更に、前記研削装置を用いた搬送方法であって、
前記チャックテーブルに保持された被加工物を研削手段によって研削する研削工程と、
前記チャックテーブルに保持された状態で研削済みの被加工物の研削面を洗浄する洗浄工程と、
洗浄された被加工物の研削面に前記保持手段の吸引部が接触し吸引する吸引工程と、
この吸引工程において被加工物を吸引した状態で前記保持手段のシャワー部から水を噴出してウォーターカーテンを形成し、前記チャックテーブルからは被加工物を浮き上がらせるための水又は泡が噴出され被加工物をチャックテーブルから保持手段に移し替える移し替え工程と、
この移し替え工程において移し替えられた被加工物を前記搬送手段によって次の作業領域まで搬送する搬送工程と、から少なくとも構成される搬送方法を要旨とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳説する。但し、前記と同じ部材は同一の符号で示す。
図1及び図2は、本発明に係る搬送装置21の実施の形態を示すもので、円筒状の基体22に垂直回転軸23が配設され、この垂直回転軸23の上端部に搬送手段24の後端部が取り付けられ、垂直回転軸23の正逆回転により搬送手段24が水平面内を自在に旋回できるようにしてある。
【0007】
搬送手段24は、前記垂直回転軸23に固定されたアーム25を有し、このアーム25の中間部には長孔25aが形成され、先端部にはリング状のプレート26が固定され、円周方向に沿って複数(図では3個)の通孔26aが一定の間隔をあけて配設されている。又、アーム25の上部にはカバー27が取り付けられている。
【0008】
28は保持手段であり、吸引部29と、この吸引部29の外周に配設されたシャワー部30とから構成されている。吸引部29はポーラス部材からなり、円盤状の支持体31の下部に装着されており適宜の吸引源に連通している。この支持体31の外周部に沿って前記シャワー部30がリング状に形成され、斜め下向きのスリット孔30aが円周方向に沿って多数形成され、且つ要所には接続バルブ30bが設けられている。
【0009】
前記支持体31には、プレート26の通孔26aにそれぞれ対応させて3本の支柱31aが円周方向に立設され、これらの支柱31aを通孔26aにそれぞれ挿通すると共に、その上端部をすり割り付きアジャスタ32でそれぞれ締め付けることにより保持手段28を搬送手段24の先端部に吊り下げ保持してある。
アジャスタ32はその締め付けねじ32aの締付力を調整することで、保持手段28が上下動できるようにし、且つ支持体31とアーム25との間にはコイルバネ33をそれぞれ介設してある。つまり、保持手段28に適度のクッション性を付与してある。
【0010】
前記垂直回転軸23の内部には、通気路23aと通水路23bとが軸線方向に沿って並設され、これらは前記アーム25に形成された連通孔25bを介してそれぞれアーム25の上面に開口し、開口部には接続バルブ34、35がそれぞれ取り付けられている。36は垂直回転軸23を保護するカバーである。
【0011】
前記接続バルブ34には通気管37の一端部が接続され、この通気管37は前記カバー27内を通過すると共に、アーム25の長孔25aから下側に引き出され、他端部は前記支持体31の中心部に取り付けられた接続バルブ31bに接続されている。これにより、通気管37を介して通気路23aと前記吸引部29とが連通している。
【0012】
これと同様に、前記通水路23bの接続バルブ35には通水管38の一端部が接続され、この通水管38はカバー27内を通過すると共に、アーム25の長孔25aから下側に引き出され、他端部は前記シャワー部30の接続バルブ30bに接続されている。これにより、通水管38を介して通水路23bとシャワー部30とが連通している。
【0013】
このように構成された搬送装置21は、図3における第2の搬送手段9に置き換えて使用される。この研削装置で、被加工物である半導体ウェーハWがカセット1から搬出され、研削手段7によって研削加工され、研削後に搬出位置に割り出されて洗浄手段8により研削面が洗浄されるまでの工程は前記と同じである。
【0014】
洗浄手段8による洗浄工程は、前記と同様に半導体ウェーハがチャックテーブル6上に保持されたままの状態でなされ、洗浄後に搬送装置21の保持手段28の吸引部29により半導体ウェーハを吸着して前記スピンナー洗浄手段10に搬送する。
【0015】
吸引部29による半導体ウェーハの吸引工程において、半導体ウェーハを吸引した状態でシャワー部30から水を噴出してウォーターカーテンを形成し、前記チャックテーブル6からは半導体ウェーハを浮き上がらせるための水又は泡が噴出され、半導体ウェーハをチャックテーブル6から保持手段28に移し替える工程がなされる。
シャワー部30からの水の噴出は、前記垂直回転軸23の通水路23bに水が供給され、この水は通水管38を通過してシャワー部30内に流入すると共に、そのスリット孔30aから斜め下向きに放射されることによりなされる。又、吸引部29による吸引工程は、前記垂直回転軸23の通気路23a及び通気管37を介して内部の空気を搬送装置21内に配設された吸引源(図示せず)で吸引することによりなされる。
【0016】
従って、チャックテーブル6から保持手段28への移し替え工程において、シャワー部30から放射された水によって、上面側に回り込もうとするコンタミを阻止することができる。このコンタミは、前記のように研削工程によって生じたコンタミであって、研削後洗浄手段8による洗浄時に半導体ウェーハの外周部から下面側に回り込んでチャックテーブル6に吸引されて残留し、半導体ウェーハのリリースの際にチャックテーブル6から噴出された水と共に半導体ウェーハの上面側に回り込もうとするものである。
【0017】
このようにして、半導体ウェーハの上面側に回り込むコンタミを阻止するため半導体ウェーハの上面にコンタミが付着することはなく、且つ吸引部29の吸引面からコンタミが吸引されずコンタミにより汚染されることもない。
【0018】
吸引部29により吸着された半導体ウェーハは、前記のようにスピンナー洗浄手段10に搬送されてスピン洗浄及びスピン乾燥がなされ、その後前記搬送装置21の吸引部29により再度吸着され、第2の待機テーブル11に搬送される。この時、吸引部29の吸着面はコンタミにより汚染されていないため、半導体ウェーハの上面を汚すことはない。
【0019】
第2の待機テーブル11上に搬送された半導体ウェーハは、前記搬出入手段2により吸着されてカセット1内に収容される。従って、カセット1内に収容された半導体ウェーハは、コンタミによる汚れが付着しておらず、後でウェーハ割れ等の異常が発生することはない。
【0020】
尚、前記洗浄手段8は研削後の半導体ウェーハの上面を洗浄するだけでなく、半導体ウェーハがスピンナー洗浄手段10に搬送された後に、チャックテーブル6の上面を洗浄するのに使用されることもある。
又、研削工程のルートは本実施形態のものに限定されず、例えば図3のようにカセット1の対向位置に別のカセット1′を載置し、このカセット1′内に半導体ウェーハを最終的に収容したり、或はカセット1′内に未処理の半導体ウェーハを収容し、研削ルートを対向位置に2通り設定する等の変更が可能である。更に、カセットの載置場所は仮想線で示す位置にしても良い。これらは被加工物の種類や研削条件等によって適宜選択することが可能である。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、半導体ウェーハ等被加工物の研削において、研削後洗浄した被加工物を次の作業領域即ちスピンナー洗浄手段に搬送する搬送装置の吸引部にシャワー部を設け、被加工物を吸引した状態でシャワー部から水を噴射させて被加工物の上面側に回り込むコンタミを阻止するようにしたので、吸引部のコンタミ汚れを未然に防止することができる。従って、スピンナー洗浄処理後にこの吸引部で半導体ウェーハを吸着して待機テーブルに搬送する際に半導体ウェーハを汚染することがない。これにより、コンタミ汚染に起因する半導体ウェーハの割れ等を防止する効果を奏する。
又、吸引経路も汚染されず搬送装置の洗浄の手間が省けると共に、寿命が長くなるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搬送装置の実施形態を示す要部概略断面図
【図2】同、一部省略した上面図
【図3】研削装置の一例を示す全体斜視図
【符号の説明】
1…カセット
2…搬出入手段
3…第1の待機テーブル
4…第1の搬送手段
5…ターンテーブル
6…チャックテーブル
7…研削手段
8…洗浄手段
9…第2の搬送手段
10…スピンナー洗浄手段
11…第2の待機テーブル
21…搬送装置
22…基体
23…垂直回転軸
24…搬送手段
25…アーム
26…プレート
27…カバー
28…保持手段
29…吸引部
30…シャワー部
31…支持体
32…アジャスタ
33…コイルバネ
34、35…接続バルブ
36…カバー
37…通気管
38…通水管

Claims (3)

  1. 被加工物を吸引保持する保持手段と、この保持手段によって保持された被加工物を搬送する搬送手段とから少なくとも構成される搬送装置であって、
    前記保持手段は吸引部と、この吸引部の外周に配設され、リング状に形成されたシャワー部とから構成され、前記吸引部によって被加工物を吸引保持する際、前記シャワー部から水を噴出してウォーターカーテンを形成する搬送装置。
  2. 被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、このチャックテーブルに保持された被加工物を研削する研削手段と、研削された被加工物をチャックテーブルから搬出し次の作業領域まで搬送する搬送装置と、から少なくとも構成される研削装置において、
    前記搬送装置は請求項1記載の搬送装置であることを特徴とする研削装置。
  3. 請求項記載の研削装置における搬送方法であって、
    前記チャックテーブルに保持された被加工物を研削手段によって研削する研削工程と、
    前記チャックテーブルに保持された状態で研削済みの被加工物の研削面を洗浄する洗浄工程と、
    洗浄された被加工物の研削面に前記保持手段の吸引部が接触し吸引する吸引工程と、
    この吸引工程において被加工物を吸引した状態で前記保持手段のシャワー部から水を噴出してウォーターカーテンを形成し、前記チャックテーブルからは被加工物を浮き上がらせるための水又は泡が噴出され被加工物をチャックテーブルから保持手段に移し替える移し替え工程と、
    この移し替え工程において移し替えられた被加工物を前記搬送手段によって次の作業領域まで搬送する搬送工程と、から少なくとも構成される搬送方法。
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