JP4236358B2 - 電子ビューファインダ付き電子カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ビューファインダ付き電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
被写体像を撮影光学系によりCCD二次元イメージセンサのような固体撮像素子上に結像して電気信号に変換し、これにより得られた主として静止画の画像信号をディジタル化して半導体メモリなどの記憶媒体に記録する、いわゆる電子カメラが広く普及している。
【0003】
このような電子カメラにおいては、一般に撮影した記録画像を再生表示するための電子カメラ背面部に設けられた背面液晶パネルと覗き込み型の光学ビューファインダ(以下、OVFという)を備えたものが多い。覗き込み型のOVFは、撮影者が電子カメラをしっかりと構え、手ぶれ等を防止しつつ撮影条件を決定するために用いられる。しかし、OVFを設ける場合には、撮影光学系とは別途に専用の光学系を設ける必要があるため、その分スペースを必要とし、電子カメラの小型化には不利である。また、いわゆる一眼レフタイプの電子カメラでない場合には、パララックスが生じることがある。
【0004】
また、電子カメラにおいては固体撮像素子により得られた画像信号をそのままスルー画像データとして背面液晶パネルに一定周期(例えばビデオレート)で出力して表示することが可能であるため、この背面液晶パネルを電子ビューファインダ(以下、EVFという)として利用する構成も可能である。しかし、背面液晶パネルを利用したEVFはそれなりに便利ではあるが、しっかりと構図を決めるのが難しく、手ぶれを生じる可能性もあるため、撮影条件を決定するには必ずしも適切でない場合がある。
【0005】
このような問題を考慮して、最近の電子カメラでは覗き込み型ビューファインダとして、OVFに代えて小型液晶パネルによるEVFを設ける場合がある。この場合、背面液晶パネルにもEVFの機能を持たせると、電子カメラは2つのEVFを有することになり、また覗き込み型EVFの液晶パネルによっても記録された画像の再生表示を行うことが可能である。
【0006】
【発明の解決しようとする課題】
背面液晶パネルに加えて、小型液晶パネルによる覗き込み型のEVFを設けた電子カメラでは背面液晶パネル及びEVF用液晶パネルに対して、撮影モードにおいても再生モードにおいても常に同一の表示がなされるのみであり、二つの液晶パネルが有効に活用されているとはいえない。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、小型液晶パネル等による覗き込み型の電子ビューファインダを設ける場合に、再生画像表示用の背面ディスプレイを有効に活用し、撮影者の利便性を高めることができる電子ビューファインダ付き電子カメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決するため、本発明に係る電子ビューファインダ付き電子カメラは、覗き込み型の電子ビューファインダと、前記電子ビューファインダよりも大きな表示画面を有する表示手段と、前記覗き込み型の電子ビューファインダおよび前記表示手段のいずれか一方に前記固体撮像素子により出力された画像をスルー画像として表示し、他方にスルー画像の一部分を拡大した画像をスルー画像と重ね合わせた部分拡大画像を表示するよう制御するコントローラ を備えたことを特徴とする。ここで、表示手段は例えば電子カメラの背面に設けられる背面液晶ディスプレイのような背面ディスプレイである。
【0009】
(2)上記(1)において、部分拡大画像は、撮影条件の設定用画像として表示されることを特徴とする。本発明では、撮影モードにおいて背面ディスプレイに覗き込み型電子ビューファインダあるいは前記電子ビューファインダよりも大きな表示画面を有する表示手段のいずれかに撮影条件の設定用画像を表示することにより、撮影者の利便性を高め、使い勝手を向上させることができる。
【0010】
(3)上記(2)において、前記部分拡大画像中の前記スルー画像の一部分を拡大した画像は、フォーカス対象部分の画像であることを特徴とする。例えばこのようにすることにより、部分拡大画像をピント合せ画像として用い、合焦したいポイントを表示画面の大きなピント合せ画像で確認しつつ合焦動作を行い、電子ビューファインダを覗き込んで構図を決めるようにすることができる。
【0011】
(4)上記(1)において、前記コントローラは、前記スルー画像を表示される表示先と前記部分拡大画像が表示される表示先とを切替え制御することを特徴とする。このようにすることにより、希望の表示先で部分拡大画像を視認するようにすることができる。
【0012】
(5)また、本発明に係る他の電子ビューファインダー付きのカメラは、固体撮像素子により画像を撮影して記録媒体に記録する電子カメラにおいて、覗き込み型の電子ビューファインダと、前記電子ビューファインダよりも大きな表示画面を有する表示手段と、前記覗き込み型の電子ビューファインダおよび前記表示手段のいずれか一方に前記固体撮像素子により出力された画像をスルー画像として表示し、他方に前記固体撮像素子により出力された画像の拡大画像を表示するよう制御する制御部 を備えたことを特徴とする。撮影に当たって電子ビューファインダまたは表示手段で、ズーミング前の状況を直ちに確認できるので、ズーミングの程度、つまりズーム倍率を変更させる場合の有効な判断材料となる。
【0013】
(6)上記(5)において、前記制御部は、前記スルー画像を表示される表示先と前記拡大画像が表示される表示先とを切替え制御することを特徴とする。このようにすることにより、希望の表示先で拡大画像を視認するようにすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子ビューファインダ付き電子カメラを背面側から見た外観図を示している。電子カメラ本体の背面部に、覗き込み型EVF(電子ビューファインダ)1、再生用液晶パネル2、撮影/再生モード切替スイッチ3及び各種の操作キー(十字キー)4等が設けられ、上面部にレリーズボタン(シャッタボタン)5が設けられている。ここで、覗き込み型EVF1は内部に小型液晶パネルを備えられており、以後はEVF用液晶パネルという。再生用液晶パネル1は、本発明では撮影モードにおいては再生された記録画像(再生画像)以外の表示を行うので、以後は背面液晶パネルという。
【0016】
本発明においては、EVF用液晶パネル1及び背面液晶パネル2の使用法、特に背面液晶パネル2の使用法に特徴を有する。以下、この使用法に着目した具体的な幾つかの実施形態について説明する。
【0017】
(第1の実施形態)
図2は、本発明の第1の実施形態に係る電子ビューファインダ付き電子カメラのシステム構成を示すブロック図である。被写体からの光は撮影レンズ系11、絞り15及びシャッタ16を経てCCD二次元イメージセンサを用いた固体撮像素子(以下、単にCCDという)17に入射し、これによりCCD17の撮像面上に被写体の画像が結像される。撮影レンズ系11は、AF(オートフォーカス)機構12及びMF(マュアルフォーカス)機構13によって光軸方向に移動制御され、MF機構13はマニュアルフォーカス操作リング14によって操作される。
【0018】
CCD17は、画素と呼ばれる光電変換素子(例えばフォトダイオード)を二次元のマトリクス状に配列して撮像面を構成し、さらに撮像面上にカラーフィルタを配置したものであり、図示しないCCDドライバによって駆動されることより、撮像面に結像された被写体画像に対応した信号電荷を蓄積する。撮像面に蓄積された信号電荷は、シャッタ16が閉じられた状態でCCD17から電気信号として読み出される。
【0019】
CCD17からの出力信号はAE(自動露光制御)、読み出し、素子シャッタ制御及びsCCD電力供給オン・オフ制御等の処理を行う撮像回路18に入力され、この撮像回路18から画像信号として出力される。この画像信号は、A/D変換器19及び写真用の静止画像データへの変換(ガンマ変換、色変換)等を行う画像処理部20を経てバッファメモリ21に入力され、このバッファメモリ21に一画面分の画像データが一旦格納される。
【0020】
バッファメモリ21に格納された画像データを保存するときには、バッファメモリ21から読み出された画像データが圧縮/伸長部22によって例えばJPEG方式で圧縮された後、光磁気ディスクドライブ装置23に入力され、記録媒体である光磁気ディスク24に記録画像データとして書き込まれる。また、この記録画像データを再生する時には、光磁気ディスクドライブ装置23により光磁気ディスク24から読み出された画像データが圧縮/伸長部22によって伸長された後、バッファメモリ21に一旦格納され、背面液晶パネル2によって表示される。
【0021】
ピント合せ画像作成部25は、EVF用液晶パネル1で表示されるべきピント合せ画像(部分拡大画像)を作成するものであり、このピント合せ画像作成部25からの出力はVRAM(ビデオRAM)26及び液晶制御部27を経てEVF用液晶パネル1に供給される。
【0022】
同様にピント合せ画像作成部28は、背面液晶パネル2で表示されるべきピント合せ画像(部分拡大画像)を作成するものであり、このピント合せ画像作成部28からの出力はVRAM29及び液晶制御部30を経て背面液晶パネル2に供給される。
【0023】
システムコントローラ40は、各種の操作信号、すなわち操作キー3、撮影/再生モード切替スイッチ4及びレリーズボタン5等からの操作信号を受け付け、電子カメラ内の各部、すなわちAF機構12、絞り15、シャッタ16、撮像回路18、画像処理部20、ピント合せ画像作成部25、液晶制御部27、ピント合せ画像作成部28及び液晶制御部30その他の制御を行う。
【0024】
このシステムコントローラ40には、本発明に関係する要素としてAF制御部41、ピント合せ画像出力先切替部42及び撮影/再生モード切替部43が備えられる。
【0025】
AF制御部41は、A/D変換器19からの出力に基づき例えば公知のコントラストAF処理を行ってAF機構12を制御する。また、AF制御部41は操作キー3からの入力に従ってAF処理をオン・オフする。さらに、AF制御部41はレリーズボタン5を1stレリーズすると、フォーカスロックがなされる。なお、フォーカス(AF/MF双方含む)の対象部分は、撮影領域における中心近辺の一部の領域である。AFオフ時には、マニュアルフォーカス操作リング14によりMF機構13が操作され、合焦される。
【0026】
ピント合せ画像出力先切替部42は、操作キー3からの入力に基づき、EVF用液晶パネル1及び背面液晶パネル2のいずれかによってピント合せ画像である部分拡大画像を表示させるか否かを各ピント合せ画像作成部25,28に指令する。なお、ピント合せ画像である部分拡大画像とは、上記した撮影領域におけるスルー画像のフォーカス対象部分の画像を拡大した画像である。
【0027】
撮影/再生モード切替部43は、撮影/再生モード切替スイッチ4からの入力に基づき撮影モードと再生モードを切り替えるもので、背面液晶パネル2側のピント合せ画像作成部28を撮影モードではスルー画像(または、その部分拡大画像)、再生モードでは再生画像がそれぞれ背面液晶パネル2で表示されるように制御する。
【0028】
次に、図3に示すフローチャートを用いてEVF用液晶パネル1及び背面液晶パネル2での表示に関する撮影モード時及び再生モード時の動作を説明する。
[撮影モード時の動作]
まず、撮影モードか否かが判定され(ステップS1)、撮影モードの場合は以下の処理が行われる。
【0029】
撮影モードにおいて、画像処理部20から出力される画像データはスルー画像データであり、この画像データはピント合せ画像作成部25、VRAM26及び液晶制御部27を経てEVF用液晶パネル1に入力される。同様に、画像処理部20から出力されるスルー画像データは、ピント合せ画像作成部28、VRAM29及び液晶制御部30を経て背面液晶パネル2に入力される。
【0030】
この撮影モードにおいては、基本的にEVF用液晶パネル1及び背面液晶パネル2は共にスルー画像を表示するEVFとして機能するが、本実施形態ではEVF用液晶パネル1及び背面液晶パネル2のいずれかは、ピント合せ画像出力先切替部42による制御により、スルー画像に代えてピント合せ画像である部分拡大画像を適宜表示できるようになっている。
【0031】
図4はその表示例を示す図であり、(a)はスルー画像である原画像、(b)は(a)の原画像のフォーカス領域(フォーカス対象部分)の部分のみを2倍に拡大した部分拡大画像を示している。
【0032】
すなわち、撮影モードにおいては、まずピント合せ画像出力先切替部42によってピント合せ画像の表示範囲が設定されているか否かが判定され(ステップS2)、この表示範囲が設定されていなければEVF用液晶パネル1及び背面液晶パネル2で共に図4(a)のようにスルー画像が表示され(ステップS3)、引き続きピント合せ画像の表示設定がなされているか否かが判定される(ステップS4)。
【0033】
ステップS2でピント合せ画像の表示範囲が設定されているか、あるいはステップS4でピント合せ画像の表示設定がなされている場合には、その表示設定がEVF用液晶パネル1に対してなされているか、背面液晶パネル2に対してなされているかが判定される(ステップS5)。
【0034】
ここで、前者の場合には、EVF用液晶パネル1においてピント合せ画像作成部25で作成されたピント合わせ用画像データに基づき、図4(b)のようにピント合わせ用画像である部分拡大画像が表示されると共に、背面液晶パネル2においてはピント合せ画像作成部27をそのまま通過したスルー画像データに基づきスルー画像が表示される(ステップS6)。
【0035】
後者の場合には、背面液晶パネル2においてピント合せ画像作成部28で作成されたピント合わせ用画像データに基づき図4(b)のようにピント合わせ用画像である部分拡大画像が表示されると共に、EVF用液晶パネル1においてはピント合せ画像作成部23をそのまま通過したスルー画像データに基づき図4(a)のようにスルー画像が表示される(ステップS7)。
【0036】
次に、ステップS4でピント合せ画像の表示設定がないとき、あるいはステップS6,S7でピント合せ画像が表示されている状態で、ステップS8及びステップS9を経てステップS10でレリーズボタン5が押し込まれると、つまり2ndレリーズが行われると(ステップS10でYES)、撮影処理が行われる(ステップS11)。
【0037】
この撮影処理においては、バッファメモリ21から出力されるスルー画像データが圧縮/伸長処理部22で圧縮された後、光磁気ディスクドライブ装置23に供給され、光磁気ディスク24に記録される。なお、ステップS8ではマニュアルフォーカス操作リング14の操作が一定時間内になされたかどうかの判定が行われ、さらにステップS9ではフォーカスロック(1stレリーズ)がなされたかどうかの判定が行われる。
【0038】
ステップS6,S7で表示されるピント合せ画像は部分拡大画像であるので、撮影者はフォーカス状態をより適切に把握できる。従って、フォーカス状態によってはAFを解除し、ステップS8においてマニュアルフォーカス操作リング14を用いることにより、一層良好な合焦を行うことができる。
【0039】
また、EVF用液晶パネル1または背面液晶パネル2で表示されるピント合せを用いて一旦最良の状態に合焦し、その後ステップS9によりフォーカスロックして構図を決めるようにすることができる。すなわち、背面液晶パネル2でピント合せ画像を表示させる場合には、背面液晶パネル2の表示を見ながら最良の合焦を行った後、EVF用液晶パネル1を覗き込み、しっかりと構えた状態で構図決めすることができ、手ぶれ等を少なくすることが可能となる。
【0040】
一方、EVF用液晶パネル1でピント合せ画像を表示させる場合には、EVF用液晶パネル1の表示を見ながら合焦を行った後に、背面液晶パネル1をEVFとして構図決めを行うようにする。背面液晶パネル2の表示で構図決めを行う場合には、撮影対象が肉眼でも見えているので、全体の風景等の中でどのような構図となっているかを判断しやすい。
【0041】
[再生モード時の動作]
ステップS1で撮影モードでないとき、つまり再生モード時には、以下の再生モードの処理が行われる。この再生モードでは、ピント合せ画像の表示は行わない。
【0042】
EVF用液晶パネル1でのスルー画像表示は、撮影モード時と同様である。一方、背面液晶パネル2においては、特に再生画像の表示指示がない間はスルー画像が表示されているが、再生画像の表示指示がなされると光磁気ディスク24に記録された記録画像再生され、背面液晶パネル2で表示される。すなわち、再生モードではバッファメモリ
21には光磁気ディスク24から光磁気ディスクドライブ装置23によって再生され、かつ圧縮/伸長部22によって伸長された再生画像データが格納されているため、背面液晶パネル2では再生画像、つまり光磁気ディスク22上の記録画像が表示されることになる。
【0043】
このように本実施形態では、撮影モードにおいて背面液晶パネル2でピント合せ画像である部分拡大画像を表示することにより、合焦したいポイントを表示画面の大きなピント合せ画像で確認しつつ合焦動作を行い、EVF用液晶パネル1を覗き込んで構図を決めるようにすることができ、使い勝手が向上する。
【0044】
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る電子ビューファインダ付き電子カメラのシステム構成を示している。本実施形態は、第1の実施形態におけるピント合せ画像表示が電子ズーム画像表示に置き換わったものである。
【0045】
図5において、図2と相対応する部分に同一符号を付して第1の実施形態との相違点を述べると、まず図2におけるピント合わせ用画像作成部25,28が図5ではズーム画像作成部31,32に置き換えられている。システムコントローラ40には、撮影/再生モード切替部43とズーム制御部44とが備えられている。撮影/再生モード切替部43は、第1の実施形態と同様の構成であるが、指令先がズーム画像作成部31,32となる点が第1の実施形態と異なる。
【0046】
ズーム制御部44は、電子ズーム表示を行うか否かの指令、また電子ズーム表示を行う場合にはEVF用液晶パネル1及び背面液晶パネル2のいずれで行うかの指令、さらにズーム倍率の値をズーム画像作成部31,32に与える。
【0047】
次に、図6に示すフローチャートを用いてEVF用液晶パネル1及び背面液晶パネル2での表示に関する撮影モード時及び再生モード時の動作を説明する。
[撮影モード時の動作]
まず、撮影モードか否かが判定され(ステップS21)、撮影モードの場合は以下の処理が行われる。
【0048】
撮影モードにおいて、画像処理部20から出力される画像データはスルー画像データであり、この画像データはズーム画像作成部31、VRAM26及び液晶制御部27を経てEVF用液晶パネル1に入力される。同様に、画像処理部20から出力されるスルー画像データは、ズーム画像作成部32、VRAM29及び液晶制御部30を経て背面液晶パネル2に入力される。
【0049】
この撮影モードにおいては、基本的にEVF用液晶パネル1及び背面液晶パネル2は共にスルー画像を表示するEVFとして機能するが、EVF用液晶パネル1及び背面液晶パネル2のいずれかは、システムコントローラ40内のズーム制御部44による制御により、スルー画像に代えて電子ズーム画像を適宜表示できるようになっている。
図7はその表示例を示す図であり、(a)はスルー画像である原画像、(b)は(a)の原画像を2倍に拡大した電子ズーム画像を示している。
【0050】
すなわち、撮影モード時には、まずズーム制御部44により電子ズーム画像の表示範囲が設定されているか否かが判定され(ステップS22)、この表示範囲が設定されていなければ上述した通り、図7(a)のようにEVF用液晶パネル1及び背面液晶パネル2で共にスルー画像が表示され(ステップS23)、引き続き電子ズーム画像の表示及びその倍率設定がなされているか否かが判定される(ステップS24)。電子ズーム画像の倍率(ズーム倍率)の設定は、操作キー3によって行われる。
【0051】
ステップS22で電子ズーム画像の表示範囲が設定されているか、あるいはステップS24で電子ズーム画像の表示設定がなされている場合には、その表示設定がEVF用液晶パネル1に対してなされているか、背面液晶パネル2に対してなされているかが判定される(ステップS25)。
【0052】
ここで、前者の場合には、EVF用液晶パネル1で図7(b)のように電子ズーム画像が表示されると共に、背面液晶パネル2で図7(a)のようにスルー画像が表示される(ステップS26)。後者の場合には、背面液晶パネル2では図(b)のように電子ズーム画像が表示されると共に、EVF用液晶パネル1で図7(a)のようにスルー画像が表示される(ステップS27)。
【0053】
次に、ステップS24で電子ズーム画像の表示設定がないとき、あるいは、ステップS26,S27で電子ズーム画像が表示されている状態で、レリーズボタン5が押し込まれると、つまり2ndレリーズが行われると(ステップS28でYES)、電子ズーム画像について撮影処理が行われる(ステップS29)。
【0054】
すなわち、画像処理部20は2ndレリーズがなされない時には、電子ズーム画像の原画像である通常のスルー画像データを出力しているが、2ndレリーズがなされた撮影処理時には、システムコントローラ40により制御され、操作キー3により設定されているズーム倍率でスルー画像をズーミングした電子ズーム画像データを出力する。この電子ズーム画像データがバッファメモリ21を経由して圧縮/伸長処理部22で圧縮された後、光磁気ディスクドライブ装置23に供給され、光磁気ディスク24に記録されることになる。
【0055】
このように本実施形態では、電子ズーム前の原画像であるスルー画像と電子ズーム画像をEVF用液晶パネル1及び背面液晶パネル2を用いて同時表示することにより、撮影者はスルー画像と電子ズーム画像を適宜見比べながら適切なズーム倍率を決定することができる。
【0056】
また、例えば背面液晶パネル2で電子ズーム画像を表示させる場合には、この液晶パネル2の表示を見ながら撮影対象の電子ズーム画像を決定した後に、EVF用液晶パネル1を覗き込み、しっかりと構えた状態で撮影することができ、手ぶれ等を少なくできる。
一方、これとは逆にEVF用液晶パネル1で電子ズーム画像を表示させる場合でも、背面液晶パネル2で原画像であるスルー画像が表示されるので、撮影者は電子ズーム画像とスルー画像を適宜見比べることができる。
撮影者は、上述した二つの表示パターン、すなわちEVF用液晶パネル1でスルー画像、背面液晶パネル2で電子ズーム画像をそれぞれ表示する第1の表示パターンと、EVF用液晶パネル1で電子ズーム画像、背面液晶パネル2でスルー画像をそれぞれ表示する第2の表示パターンとから、自身にとって使い勝手のよい何れかの表示パターンを適宜選択することができる。
【0057】
[再生モード時の動作]
本実施形態における再生モード時の動作については、第1の実施形態と全く同様であるので、説明を省略する。
【0058】
本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することが可能である。例えば、記録媒体としては光磁気ディスクに代えて、磁気ディスク(フロッピーディスク、ハードディスク)、相変化ディスク、半導体メモリ(フラッシュメモリ)等を用いることもできる。また、EVF用液晶パネル及び背面液晶パネルに代えて、プラズマディスプレイ、小型ブラウン管その他の各種の平面型ディスプレイ装置を用いてもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば二つの液晶パネルを有効に活用することができる。例えば、背面ディスプレイを電子ビューファインダに表示されるスルー画像における撮影条件の設定用画像、例えば合焦確認に用いられるスルー画像の部分拡大画像やズーム画像の表示に用いたり、あるいは逆に背面ディスプレイでスルー画像を表示し、電子ビューファインダでスルー画像における撮影条件の設定用画像を表示することによって、背面ディスプレイの有効活用を図り、撮影者の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子ビューファインダ付き電子カメラの背面側から見た外観の例を示す図
【図2】本発明の第1の実施形態に係る電子ビューファインダ付き電子カメラのシステム構成を示すブロック図
【図3】同実施形態における処理手順を示すフローチャート
【図4】同実施形態における原画像(スルー画像)及びピント合せ用画像(部分拡大画像)の表示例を示す図
【図5】本発明の第2の実施形態に係る電子ビューファインダ付き電子カメラのシステム構成を示すブロック図
【図6】同実施形態における処理手順を示すフローチャート
【図7】同実施形態における原画像(スルー画像)及び電子ズーム画像の表示例を示す図
【符号の説明】
1…覗き込み型電子ビューファインダ(EVF用液晶パネル)
2…再生用液晶パネル(背面液晶パネル)
3…操作キー
4…撮影/再生モード切替スイッチ
5…レリーズボタン
11…撮影レンズ系
12…AF機構
13…MF機構
14…マニュアルフォーカス操作リング
15…絞り
16…シャッタ
17…CCD(固体撮像素子)
18…撮像回路
19…A/D変換器
20…画像処理部
21…バッファメモリ
22…圧縮/伸長部
23…光磁気ディスクドライブ装置
24…光磁気ディスク(記録媒体)
25,28…ピント合せ画像作成部
26,29…VRAM
27,30…液晶制御部
31,32…ズーム画像作成部
40…システムコントローラ
41…AF制御部
42…ピント合せ画像出力先切替部
43…撮影/再生モード切替部
44…ズーム制御部

Claims (8)

  1. 固体撮像素子により画像を撮影して記録媒体に記録する電子カメラにおいて、
    覗き込み型の電子ビューファインダと、
    前記電子ビューファインダよりも大きな表示画面を有する表示手段と、
    前記覗き込み型の電子ビューファインダおよび前記表示手段のいずれか一方に前記固体撮像素子により出力された画像をスルー画像として表示し、他方にスルー画像の一部分を拡大した画像をスルー画像と重ね合わせた部分拡大画像を表示するよう制御するコントローラ を備えた、
    ことを特徴とする電子ビューファインダ付き電子カメラ。
  2. 前記部分拡大画像は、撮影条件の設定用画像として表示されることを特徴とする請求項1記載の電子ビューファインダ付き電子カメラ。
  3. 前記部分拡大画像中の前記スルー画像の一部分を拡大した画像は、フォーカス対象部分の画像であることを特徴とする請求項2記載の電子ビューファインダ付き電子カメラ。
  4. 前記コントローラは、前記スルー画像が表示される表示先と前記部分拡大画像が表示される表示先とを切替え制御することを特徴とする請求項1記載の電子ビューファインダ付き電子カメラ。
  5. 固体撮像素子により画像を撮影して記録媒体に記録する電子カメラにおいて、
    覗き込み型の電子ビューファインダと、
    前記電子ビューファインダよりも大きな表示画面を有する表示手段と、
    前記覗き込み型の電子ビューファインダおよび前記表示手段のいずれか一方に前記固体撮像素子により出力された画像をスルー画像として表示し、他方に前記固体撮像素子により出力された画像の拡大画像を表示するよう制御する制御部 を備えた、
    ことを特徴とする電子ビューファインダ付き電子カメラ。
  6. 前記制御部は、前記スルー画像を表示される表示先と前記拡大画像が表示される表示先とを切替え制御することを特徴とする請求項記載の電子ビューファインダ付き電子カメラ。
  7. 記拡大画像は撮影条件の設定用画像として表示されることを特徴とする請求項記載の電子ビューファインダ付き電子カメラ。
  8. 前記制御部は、前記拡大画像のズーム倍率を制御することを特徴とする請求項記載の電子ビューファインダ付き電子カメラ。
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