JP4240909B2 - シート後処理装置及びこの装置を備えた画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートに後処理を施すシート後処理装置と、このシート後処理装置を構成要素の1つとして備えた画像形成装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シート後処理装置は、例えば、画像形成装置の構成要素の1つとして、画像形成装置の装置本体に設けられて、装置本体から送られてきた画像形成済みのシートに後処理を施すようになっている場合がある。画像形成装置は、シートに画像を形成するようになっている。画像形成装置には、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの複合機等がある。シートは、画像形成装置によって画像を形成されるようになっている。シートには、普通紙、普通紙の代用品である樹脂製の薄いもの、厚紙、はがき、封書、オーバーヘッドプロジェクタ用の用紙等がある。
【0003】
従来、画像形成装置の装置本体に装備されるシート後処理装置は、例えば、画像形成(印字)した複数枚のシートの各端部を整合して、ステープル(針打ち)等の後処理を施すようになっている。
【0004】
シート後処理装置には、図10に示すような構成のものがある。このシート後処理装置1000は、シート排出口である排出ローラ対1003、排出したシートが束状に積載される中間積載面1002、及び矢印Eのシート搬送方向に対して逆側に配置したステープラ1001等を備えている。排出ローラ対1003から排出されたシートは、中間積載面1002に積載されて、ステープラ1001の開口部1001aに向けて矢印F方向にスイッチバック搬送され、シート搬送方向に対して交差する方向(幅方向)の端部とシート搬送方向の端部との整合をされつつ、開口部1001aに呼び込まれる。そして、束状になったシートSBは、ステープラ1001によって綴じられて、図10において左方向に排出される。
【0005】
また、シート後処理装置には、図11に示すような構成のものもある。このシート後処理装置1010は、ステープラ1011を、図11に示すように、矢印Q方向に搬送されてくるシートの搬送に邪魔にならないように、シート搬送路から退避した位置に配設してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の従来のシート後処理装置1000は、図10において、シートを一旦矢印E方向に搬送した後、矢印F方向にスイッチバック搬送するため、中間積載面1002とステープラ1001を、排出ローラ対1003から一段低い位置に配設する必要がある。このため、前者のシート後処理装置1000は、上下方向に余分なスペースを必要として、高さが高くなり、大型になるという問題点を有していた。
【0007】
また、後者の従来のシート後処理装置1010は、矢印J方向に搬送されてきたシートを、一旦、シート搬送方向逆側にシートを突き当てることによって、シート搬送方向の整合を行い、また、シート搬送位置からステープラ1011の開口部まで矢印G方向に移動させなければならないため、中間積載部を広く必要とし、装置全体が大型になるという問題点を有していた。なお、綴じられたシートは、矢印Q方向に搬送される。
【0008】
また、これらの従来のシート後処理装置1000,1010は、ステープラ1001,1011の空打ち等により生じた無効針がステープラから落下して、電装部をショートさせるおそれがあった。そこで、その無効針を回収する回収トレイをステープラ1001,1011の近傍に設ける必要があった。しかし、回収トレイを設けると、その分、スペースを余分に必要となり、装置全体の大型化及びコストアップにつながっていた。
【0009】
本発明は、シートの搬送を損なうことなく小型化したシート後処理装置を提供することを目的としている。
【0010】
本発明は、スペースをほとんど必要なく無効針を回収できるようにしたシート後処理装置を提供することを目的としている。
【0011】
本発明は、上記シート後処理装置を装置本体に装備した画像形成装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のシート後処理装置は、開いた状態の上顎と下顎との間に搬送されたシートを、前記上顎と前記下顎とが閉じて綴じ針によって綴じる綴じ手段と、前記綴じ手段の下顎側を保持する保持手段と、前記綴じ手段によりシートを綴じ損なった綴じ針を溜める針溜め部と、を備え、前記保持手段と前記下顎は、シートが搬送される領域にオーバーラップして配設してあり、かつ前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁上端が前記下顎の上面から上方に位置し、前記針溜め部は前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁上端と前記下顎の段差で形成されている。
【0013】
本発明のシート後処理装置は、シート搬送方向に対して交差する方向のシート端部を整合して、シート綴じ位置にシートの位置を決めるシート整合手段を備えている。
【0014】
本発明のシート後処理装置は、前記下顎は固定されて前記綴じ針を突出し、かつ前記上顎は前記下顎に対して接近離間して前記綴じ針を折り曲げるようになっている。
【0015】
本発明のシート後処理装置は、前記保持手段よりシート搬送方向上流でシートを案内するシート案内部を備え、前記シート案内部、前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁上端、前記下顎の順に高さが低くなるように、前記シート案内部と、前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁と、前記下顎とを配設してある。
【0016】
本発明のシート後処理装置は、前記保持手段よりシート搬送方向上流でシートを案内するシート案内部を備え、前記シート案内部、前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁上端、前記下顎、前記保持手段のシート搬送方向下流側の側壁上端の順に高さが低くなるように、前記シート案内部と、前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁と、前記下顎と、前記保持手段のシート搬送方向下流側の側壁とを配設してある。
【0017】
本発明のシート後処理装置は、前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁上端は、搬送されてくるシートを案内する案内部になっている。
【0019】
上記の目的を達成するため、本発明のシート後処理装置は、開いた状態の上顎と下顎との間に搬送されたシートを、前記上顎と前記下顎とが閉じて綴じ針によって綴じる綴じ手段と、前記綴じ手段の下顎側を保持する保持手段と、前記綴じ手段によりシートを綴じ損なった綴じ針を溜める針溜め部と、を備え、前記保持手段と前記下顎は、シートが搬送される領域にオーバーラップして配設してあり、かつ前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁上端が前記下顎の上面から上方に位置し、前記綴じ手段と前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁との間と、前記綴じ手段と前記保持手段のシート搬送方向下流側の側壁との間とのうち少なくとも一方に、シートを綴じ損なった前記綴じ針を収納する隙間を備えている。
【0020】
本発明のシート後処理装置は、前記保持手段のシート搬送方向上流側に、シートを綴じ損なった前記綴じ針を収納する隙間を備えている。
【0021】
本発明のシート後処理装置は、前記綴じ手段と前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁との間の隙間は、シートを綴じ損なった前記綴じ針を案内する傾斜した案内面を有している。
【0022】
本発明のシート後処理装置における、前記綴じ手段と前記保持手段は、シート搬送方向の上流側に傾いている。
【0023】
本発明のシート後処理装置における、前記綴じ手段と前記保持手段は、前記上顎と前記下顎との開口部が装置外部に表出するように変位可能に備えられている。
【0024】
本発明のシート後処理装置における、前記綴じ手段と前記保持手段は、前記上顎と前記下顎との開口部が装置外部に表出するようにシート搬送方向の下流側から上流側に回転可能に備えられている。
【0025】
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像を形成されたシートを綴じるシート後処理装置と、を備え、前記シート後処理装置は、上記いずれか1つのシート後処理装置である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態のシート後処理装置と、画像形成装置とを図に基づいて説明する。
【0027】
シート後処理装置は、例えば、画像形成装置の構成要素の1つとして、画像形成装置の装置本体に設けられて、装置本体から送られてきた画像形成済みのシートに後処理を施すようになっている場合がある。画像形成装置は、シートに画像を形成するようになっている。画像形成装置には、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの複合機等がある。本実施形態のシート処理装置は、例えばレーザービームプリンタを代表するプリンタに、プリンタの構成要素の1つとして装備されている。シート処理装置は、プリンタのみに設けられるものではない。
【0028】
シートは、画像形成装置によって画像を形成されるようになっている。シートには、普通紙、普通紙の代用品である樹脂製の薄いもの、厚紙、はがき、封書、オーバーヘッドプロジェクタ用の用紙等がある。
【0029】
(プリンタ)
図1において、プリンタ300は、第1実施形態のシート後処理装置200をプリンタ300の構成要素の1つとしてプリンタ300の装置本体301の上部に備えている。なお、プリンタは、第1実施形態のシート後処理装置200の代わりに、他の実施形態のシート後処理装置も備えることができるようになっている。
【0030】
プリンタ300は、装置本体301を単独でコンピュータに接続して、あるいはLAN等のネットワークに接続して、これらのコンピュータやネットワークから送られてきた画像情報やプリント信号等に基づいて、所定の画像形成プロセスによってシートに画像を形成(印字)して、そのシートを排出する装置である。なお、このプリンタ300は、原稿を読み取る読取部を備えて、その読取部の読み取り情報に基づいて、シートに原稿の画像を複写して排出するようにしてもよい。プリンタ本体301とシート後処理装置200は、不図示のケーブルコネクタで電気的に接続してある。
【0031】
プリンタ本体301の下部に設けた給送カセット302には、シートSが複数枚積載してある。複数枚のシートSは、各種ローラによって、最上位のシートから順次1枚ずつ分離されて画像形成手段である例えば画像形成部303に給送されるようになっている。給送カセット302から給送されたシートSは、プリンタ本体301において、コンピュータやネットワークから供給された所定のプリント信号によって、いわゆるレーザビーム方式の画像形成プロセスによってトナー画像を形成する画像形成部303において、上面にトナー画像を転写される。なお、シートが画像形成部303に送り込まれたとき、画像形成部303の感光体ドラム304には、カードリッジ305内のトナーによって、トナー画像が既に形成されている。
【0032】
シートは、続いて、下流側の定着器306で熱及び圧力を加えられて、そのトナー画像を永久定着される。画像を定着されたシートSは、不図示の制御部からの制御信号に基づいて切り換わるプリンタ本体301のフラッパ307の位置によって、プリン本体301の上部に設けたフェイスダウン排出部308に排出されるか、シート後処理装置200の積載トレイ204に排出されるかが選択される。
【0033】
フラッパ307が、図1に示すように、破線の位置に切り替えられているとき、シートは、フラッパ307に案内される。シートは、排出ローラ対309に到達するまでの略U字状のシート搬送路で折り返されて、画像面を反転され、トナー画像面が下側になった状態で、排出ローラ対309によってプリンタ本体301からフェイスダウン排出部308にフェイスダウン排出される。
【0034】
(第1実施形態のシート後処理装置)
シート後処理装置200は、プリンタ本体301から機外に排出されたシートを受け取って、単純積載モードと、後処理モードとに基づいてシートを処理するようになっている。
【0035】
単純モードを選択されると、シート後処理装置200は、シートを入口ローラ対201、中間ローラ対202、排紙ローラ対203によって、搬送して、積載トレイ204に積載する。
【0036】
後処理モードを選択されると、シート後処理装置200は、排紙ローラ対203の上ローラ203aを下ローラ203bから離間させておいて、シートを、入口ローラ対201、中間ローラ対202によって、ストッパ310の上を通過搬送させて、一旦中間積載部205に複数枚積載して束状にする。シート後処理装置200は、搬送方向整合パドル206を図1に示す位置から時計方向に回転させて、シート束を中間積載部205上で逆送してストッパ310に当接させてシート搬送方向の端部を規制し、かつシート整合手段である例えば横方向整合部207によってシート搬送方向に対して交差する方向(シートの幅)を整合する。その後、シート後処理装置200は、ステープラユニットH1によりステープル処理を行い、再び、排紙ローラ対203を圧接して、シート束を積載トレイ204へと排出する。パドル206は、軸227を中心に回転するようになっている。軸227には、先端部に上ローラ203aを回転自在に設けてあるレバー228を設けてある。レバー228は、ばね229に付勢されて上ローラ203aを下ローラ203bに圧接させている。
【0037】
図3は、ステープラユニットH1の構成を示した分解図である。ステープラユニットH1は、ステープラ本体208、箱状のホルダ211,212、及びステープルカートリッジC等を備えている。ステープラ本体208は、上顎209と下顎210を備えている。上顎209と下顎210が開くと開口部220が形成される。ステープラ本体208は、間口部220に呼び込まれたシートに対して、固定された下顎210からステープル針を突出させて貫通し、同時に上顎209を下方に移動してステープル針を折り曲げて、シート束を綴じるようになっている。
【0038】
図2、図8に示すようにホルダ211,212は、ステープラ本体208を上下から挟んでシート後処理装置200の本体221に固定している。ステープルカートリッジCは、ステープラ本体208に着脱自在に設けてあり、不図示のステープル針を収納している。
【0039】
図4は、ステープラ本体208とホルダ211、212とを組み合わせて形成したステープラユニットH1の図である。ホルダ211,212には、シート搬送ガイド面213,214を一体に形成してある。シート搬送ガイド面213,214は、進入してくるシートSをステープラ本体208の開口部220へ案内するようになっている。
【0040】
図2は、ステープラユニットH1の構成及びその周辺を示した概略断面図である。ステープラ本体208は、ホルダ211,212によって鉛直方向に対して、シート搬送方向の上流側にθ度傾いて配置されている。すなわち、ステープラユニットH1は、シート搬送方向の上流側に傾いている。
【0041】
保持手段である例えば下側のホルダ212の形状は、搬送方向上流側、すなわちシート進入方向の側壁212aが、(ホルダ212の用紙進入方向側の側壁212aの高さ(シート搬送ガイド面214の高さ))―(ステープラ本体208の下顎210の上面210aの高さ)=T1と規定すると、T1≧0となるようにしてある。ちなみに、T1は、針の厚み程度である。図2における、T1の段差は、段差を明瞭にするため、誇張して書いてある。
【0042】
また、このような構成にすることによって、ステープラユニットH1内部に、針溜め部である例えばポケット部215が形成される。このポケット部215は、シートを綴じ損なった針等の無効針を収納する部分である。ステープラユニットH1がシート搬送方向の上流側に傾いているため、ポケット部215に溜まった無効針を片寄らせて溜めることができ、無効針を除去しやすい。なお、ステープラユニットH1は、シート搬送方向の上流側に傾けなくても、無効針をポケット部215に溜めることができる。無効針をポケット部215に溜めることによって、無効針がステープラから落下して、電装部をショートさせるおそれをなくすことができる。
【0043】
図5は搬送されているシートSの搬送領域SAとステープラユニットH1との配置関係を示した平面図である。ステープラユニットH1の開口部220は、シートSの搬送領域SAにオーバーラップして存在している。すなわち、ホルダ212の用紙進入方向側の側壁212aの上端であるシート搬送ガイド面214(図2参照)と下顎210の上面210aは、シート搬送領域SAに位置している。
【0044】
図5(A)に示すように、シート搬送領域SAを矢印M方向に搬送されてきたシートSは、図5(B)に示すように、ステープラ本体208の開口部220を通過し、かつ中間積載部205に積載される。その後、シートは、搬送方向整合パドル206によって、図5(C)に示すように、矢印N方向に逆送されて、搬送ストッパ310(図1も参照)に突き当てられる。これらの動作は、シートが搬送されてくる度に行われる。
【0045】
なお、1枚目のシートが矢印N方向に逆送されるとき、シートは、シート搬送ガイド面214を通過して、ストッパ310に当接するが、中間積載部205の高さがシート搬送ガイド面214と略同一面であるので、シート搬送ガイド面214に引っ掛かるようなことがない。2枚目以降のシートは、1枚目のシートの上を矢印N方向に逆送されるので、シート搬送ガイド面214に引っ掛かるようなことがない。
【0046】
所定枚数のシートSが中間積載部205に積載されると、そのシート束SBは、横方向整合部207によって、幅を整合されながら、図5(D)に示すように、シート綴じ位置まで、矢印R方向に移動させられる。そして、シート束は、そのシート綴じ位置で、ステープラ本体208の上顎209が下降して、上顎209と下顎210とによって綴じられる。
【0047】
なお、以上の動作において、シートを矢印R方向に移動するようになっているが、その移動量は、従来例の図11(C)で示す矢印G方向の移動距離と比較した場合、図5(C)において、シートがステープラの開口部220にあらかじめ進入している分だけ短い。このため、その短い分だけ、中間積載部205の面積を狭くすることができて、シート後処理装置200を小型にすることができる。
【0048】
また、本実施形態のシート後処理装置100は、図5(D)において、シート束SBを矢印R方向に移動してシート綴じ位置で綴じるようになっているが、矢印R方向に移動させないで、最初からシート綴じ位置で綴じるようにしてもよい。すなわち、図5(A)において、シートSを矢印M方向にシート綴じ位置を通過させて、その後、矢印N方向に移動して、シート綴じ位置で停止させ、シートを移動させることなく、その場で、横方向整合部207によって、幅を整合するようにしてもよい。したがって、このような動作において、従来例の図11(C)で示す矢印G方向の移動する場合と比較して、矢印G方向に移動させる必要がない分だけ、中間積載部205の面積を狭くすることができて、シート後処理装置200を小型にすることができる。
【0049】
(第2実施形態のシート後処理装置)
次に、図6に基づいて第2実施形態のシート後処理装置250を説明する。第2実施形態のシート後処理装置250において、第1実施形態のシート後処理装置200と同一部分については、同一符号を付して、その部分の説明は省略する。第2実施形態のシート後処理装置250は、第1実施形態のシート後処理装置200と比較して、ステープラユニットH2の箱状のホルダ251,252の形状が異なっている。
【0050】
図6は、ステープラユニットH2の構成及びその周辺の構成を示した概略断面図である。このステープラユニットH2も、ステープラ本体208、ホルダ251,252、及び不図示のステープルカートリッジ等を備えている。ホルダ251,252には、シート搬送ガイド面253,254を一体に形成してある。シート搬送ガイド面253,254は、進入してくるシートSをステープラ本体208の開口部220へ案内するようになっている。
【0051】
ステープラ本体208は、ホルダ251,252によって鉛直方向に対して、シート搬送方向の上流側にθ度傾いて配置されている。すなわち、ステープラユニットH2は、シート搬送方向の上流側に傾いている。
【0052】
ステープラユニットH2より搬送方向上流側にある搬送路面255と、保持手段である例えばホルダ252のシート進入方向側の側壁252aの高さ(シート搬送ガイド面254の高さ)との関係は、(搬送路面255の高さ)―(ホルダ252のシート進入方向側の側壁252aの高さ)=T2と規定すると、T2≧0となるように設定してある。
【0053】
また、下側のホルダ252の形状は、搬送方向上流側、すなわちシート進入方向側の側壁252aが、(ホルダ252のシート進入方向側の側壁252aの高さ(シート搬送ガイド面254の高さ))―(ステープラ本体208の下顎210の上面210aの高さ)=T3と規定すると、T3≧0となるようにしてある。ちなみに、T3は、針の厚み程度の約0.5mmである。また、図6における、T3の段差は、段差を明瞭にするため、誇張して書いてある。
【0054】
また、ホルダ252のシート排出方向側の側壁252bの高さと、ステープラ本体208の下顎210の上面210aの高さとの関係は、(ステープラ本体208の下顎210の上面210aの高さ)―(ホルダ252の用紙排出方向側の側壁252aの上端252baの高さ)=T4と規定すると、T4≧0となるように設定してある。
【0055】
このように、シート後処理装置250は、シート案内部である例えば搬送路面255、保持手段の上流側部上端である例えばシート搬送ガイド面254、下顎210の上面210a、保持手段の下流側部である側壁252aの上端252baの順に高さが低くなっているので、シートを円滑に搬送することができる。
【0056】
ステープラ本体208とホルダ251,252とのシート搬送方向の上流側の間には、針の厚さより間隔の広い第1の隙間216を形成してある。この第1の隙間216は、無効針が落下して、その落下した無効針を回収することができるようになっている。ちなみに、第1の隙間216の間隔は、約0.5mm以上である。なお、この第1の隙間216は、ステープラ本体208とホルダ251との間に必ずしも形成する必要がない。
【0057】
また、搬送路面255の下流側とステープラユニットH2との間には、同様に針の厚さより間隔の広い第2の隙間217を形成してある。この第2の隙間217は、第1の隙間216で回収しきれなかった無効針を回収するようになっている。
【0058】
さらに、ステープラ本体208とホルダ251,252とのシート搬送方向の下流側の間には、針の厚さより間隔の広い第3の隙間219を形成してある。この第3の隙間219も、無効針が落下して、その落下した無効針を回収することができるようになっている。ちなみに、第3の隙間219の間隔は、約0.5mm以上である。なお、この第3の隙間219は、ステープラ本体208とホルダ251との間に必ずしも形成する必要がない。
【0059】
(第3実施形態のシート後処理装置)
次に、第3の実施形態のシート後処理装置を説明する。第3実施形態のシート後処理装置は、第1実施形態のシート後処理装置と比較して、ステープラユニットH3の形状が異なっている。したがって、図7に基づいて、ステープラユニットH3のみ説明して、他の構成の説明は省略する。
【0060】
図7は、ステープラユニットH3の構成を示した概略図である。このステープラユニットH3も、ステープラ本体208と、箱状のホルダ271,272、及びステープルカートリッジC等を備えている。ステープラ本体208と保持手段である例えばホルダ272との間には、第2実施形態のシート後処理装置におけるステープラユニットH2の隙間216,219に相当する第4の隙間218を設けてある。図7(B)には、隙間216に相当する第4の隙間218を示してある。この第4の隙間218の幅も、ステープル針の針厚よりも広く設定してある。そして、この第4の隙間218には、案内面である例えば傾斜面218aを形成してある。傾斜面218aの下端のホルダ272には、無効針を排出する排出口273を形成してある。
【0061】
したがって、第4の隙間218に落下した無効針は、第4の隙間218の傾斜面218aに沿って滑り降りて、排出口273から排出される。排出口273は、電装部を配設していない場所に形成してある。また、排出口273の下方に電装部がある場合には、排出口に着脱自在な蓋を設けるのが好ましい。
【0062】
本実施形態のステープラユニットH3も上記ステープラユニットH1、H2と同様にシート搬送方向の上流側にθ度傾いて配置されていてもよい。
【0063】
上記ステープラユニットH1,H2,H3は、図9に示すようにシート搬送方向の下流側から上流側に回動して、ステープラ本体208の開口部220を外部に開放することができるように、シート後処理装置本体221(図1、図8参照)に設けてある。ステープラユニットH1の場合は、図2に示すように、支持軸222,223によって、シート後処理装置本体221に設けてある。同様に、ステープラユニットH2の場合は、図6に示すように、支持軸224,225によって、シート後処理装置本体221に設けてある。ステープラユニットH3の支持軸は、図示省略してある。なお、上記ステープラユニットH1,H2,H3は、必ずしも回動するようになっている必要はない。固定されていてもよい。
【0064】
以上、説明した本発明の第1実施形態のシート後処理装置200は、プリンタ300の装置本体301にプリンタ300の構成要素の1つとして接続されて、装置本体301から排出された複数枚の束状のシートを綴じるステープラユニットH1を有し、綴じ手段である例えばステープラ本体208を保持するホルダ211,212の開口を形成するシート進入方向側の側壁212aの高さを、ステープラ本体208の下顎上面210aの高さより高く設定したので、シートの先端が、ステープラ本体208の開口部220を形成する上顎209と下顎210の内、下顎210に衝突する危険性がなくなり、ステープル本体208の開口部220をシート搬送領域SAに配設することが可能になる。
【0065】
したがって、シートが下顎210に衝突する危険性がなくなるので、シートを円滑に搬送することができる。また、従来のシート後処理装置1010と異なって、シート搬送領域SAを避けてステープラユニットH1を配置する必要がなくなり、シート搬送領域SA内にステープル本体208の開口部220を配設することができて、シート綴じ位置までのシートの移動距離を小さくすることができるので、シート後処理装置1010を小型にすることができる。
【0066】
本実施形態のシート後処理装置は、ステープラユニットH1の下顎210が固定されて綴じ針を突出し、かつ上顎209が下顎210に対して接近離間して綴じ針を折り曲げるようになっているので、シート束を持ち上げて綴じる必要がないので、シート束の整合を崩すことなく、シート束を綴じることができる。
【0067】
また、シート進入方向側の側壁212aが、ステープラ本体208の下顎210の上面210aより高く、かつステープラユニットH1がシート進入方向側に傾いて配置されることによって、側壁212aと下顎210の上面210aで、ポケット部215が形成されて、空打ち等により生じた無効針をステープラユニットH1の外部に落下させないで、溜めることができる。したがって、専用の無効針回収トレイ等の専用部材を設けなくても、無効針の落下による電装部のショート等の危険を回避することができる。また、無効針回収用トレイを設ける必要がなくなることによる、大型化やコストアップを防止することができる。さらに、シート後処理装置の安全性を高めることができる。
【0068】
本発明の第2実施形態のシート後処理装置は、第1実施形態のシート後処理装置と同様な利点の他にさらに次の利点がある。ステープラ本体208と、ホルダ212との間に第1の隙間216を形成してあることと、ステープラユニットH2が角度をもって配置されていることとによって、無効針は、第1の隙間216に導かれて落下し、隙間216内に保持される。また、ステープラ本体208のシート通過面である下顎210の上面210aには残らない。
【0069】
したがって、無効針によるシートのジャム等を回避することができる。また、第1の隙間だけではなく、第2の隙間217を設けてあるので、万一第1の隙間216で回収できなかった無効針を第2の隙間217で回収することができる。さらに、シート搬送方向の上流側になるほど無効針をせき止める側壁等の部分が高くなっていることによって、落下する無効針を受け止めやすい構成になり、無効針に対する安全性を向上させて、高い信頼性を得ることができる。
【0070】
本発明の第3実施形態のシート後処理装置は、第1、第2実施形態のシート後処理装置と同様な利点の他に次の利点を有している。シート後処理装置は、ステープラ本体208とホルダ272との間に隙間218が設けられて、かつ装置外部に続く傾斜面218aを有しているので、無効針を外部への傾斜面218aに沿って、ステープラユニットH3外へと排出することができる。よって、ステープラユニットを回動しなくとも、無効針の除去を随時行なうことができて、ユーザーアクションを少なくし、装置のメンテナンス性を向上させることができる。
【0071】
なお、第1、第2、第3実施形態のシート後処理装置におけるステープラユニットが回動可能であることによって、ポケット部215が外部に開放可能となり、ポケット部215に大量の無効針が保持されていても、無効針の除去を容易に行うことができる。また、無効針による搬送ジャム等も未然に防止することができる。
【0072】
【発明の効果】
本発明のシート後処理装置は、シート搬送領域内にステープラユニット208の開口部を配設することができて、小型にすることができて、安価にすることができる。
【0073】
本発明のシート後処理装置は、ステープラの空打ち時や、ステープラ不良によって発生した無効針の回収をして、電装部のショート等の危険を回避することができる。
【0074】
本発明の画像形成装置は、小型、安価にすることのできるシート後処理装置を備えているので、小型、安価にすることができる。
【0075】
本発明の画像形成装置は、電装部のショート等の危険を回避することのできる、上記シート後処理装置を備えているので、装置の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のシート後処理装置を、画像形成装置であるプリンタの構成要素の1つとして装置本体の上部に備えているプリンタの断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態におけるシート後処理装置の全体構成を概略示した断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態におけるステープラユニットの図である。
(A) ステープラユニットの分解図である。
(B) 図3(A)を左側から見た図である。
【図4】本発明の第1実施形態におけるステープラ本体とホルダとを一体にしたステープラユニットの図である。
(A) シート搬送方向の上流側から見た図である。
(B) 図3(A)を左側から見た図である。
【図5】本発明の第1実施形態のシート後処理装置における搬送されているシートの搬送領域とステープラユニットとの配置関係を示した図である。
(A) シートがシート搬送領域を矢印M方向に搬送されてきたときの状態の図である。
(B) シートがステープラ本体の開口部を通過した状態を示す図である。
(C) シートが矢印N方向に逆送されて、搬送ストッパに突き当たった状態を示す図である。
(D) シート束が矢印R方向に移動させられて、ステープラユニットに送り込まれた状態の図である。
【図6】 本発明の第2実施形態におけるシート後処理装置の全体構成を概略示した断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態におけるシート後処理装置のステープラユニットの図である。
(A) ステープラユニットの正面図である。
(B) 図7(A)中、U−U矢視断面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態におけるステープラユニットの斜視図である。
【図9】図8の状態からステープラユニットを回動させて、ステープル本体の開口部を外部に表出した状態の図である。
【図10】従来例のシート後処理装置の概略図である。
【図11】他の従来例のシート後処理装置の概略平面図である。
(A) シートを搬入した状態の図である。
(B) シートを逆送した状態の図である。
(C) シートをステープラに送り込んだ状態の図である。
【符号の説明】
S シート
SB シート束
SA シート搬送領域
H1 第1実施形態のステープラユニット
H2 第2実施形態のステープラユニット
H3 第3実施形態のステープラユニット
C ステープルカートリッジ
100 プリンタ本体
200 第1実施形態のシート後処理装置
204 積載トレイ
205 中間積載部
206 搬送方向整合パドル
207 横方向整合部(シート整合手段)
208 ステープラ本体(綴じ手段)
209 上顎
210 下顎
210a 下顎の上面
211 ホルダ
212 ホルダ(保持手段)
212a シート進入方向側の側壁
213 シート搬送ガイド面
214 シート搬送ガイド面
215 ポケット部(針溜め部)
216 第1の隙間
217 第2の隙間
218 第4の隙間
218a 傾斜面(斜面)
219 第3の隙間
220 ステープラの開口部
221 第1実施形態のシート後処理装置本体
222 支持軸
223 支持軸
224 支持軸
225 支持軸
250 第2実施形態のシート後処理装置
251 ホルダ
252 ホルダ(保持手段)
252a シート進入方向側の側壁
252b シート排出方向側の側壁(保持手段の下流側部)
252ba シート排出方向側の側壁の上端(保持手段の下流側部上端)
253 シート搬送ガイド面(保持手段の上流側部)
254 シート搬送ガイド面(保持手段の上流側部上端)
255 搬送路面(シート案内面)
270 第3実施形態のシート後処理装置
271 ホルダ
272 ホルダ(保持手段)
300 プリンタ(画像形成装置)
301 プリンタ本体
303 画像形成部(画像形成手段)
310 ストッパ
Claims (13)
- 開いた状態の上顎と下顎との間に搬送されたシートを、前記上顎と前記下顎とが閉じて綴じ針によって綴じる綴じ手段と、
前記綴じ手段の下顎側を保持する保持手段と、
前記綴じ手段によりシートを綴じ損なった綴じ針を溜める針溜め部と、を備え、
前記保持手段と前記下顎は、シートが搬送される領域にオーバーラップして配設してあり、かつ前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁上端が前記下顎の上面から上方に位置し、前記針溜め部は前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁上端と前記下顎の段差で形成されることを特徴とするシート後処理装置。 - シート搬送方向に対して交差する方向のシート端部を整合して、シート綴じ位置にシートの位置を決めるシート整合手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
- 前記下顎は固定されて前記綴じ針を突出し、かつ前記上顎は前記下顎に対して接近離間して前記綴じ針を折り曲げることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート後処理装置。
- 前記保持手段よりシート搬送方向上流でシートを案内するシート案内部を備え、前記シート案内部、前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁上端、前記下顎の順に高さが低くなるように、前記シート案内部と、前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁と、前記下顎とを配設したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
- 前記保持手段よりシート搬送方向上流でシートを案内するシート案内部を備え、前記シート案内部、前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁上端、前記下顎、前記保持手段のシート搬送方向下流側の側壁上端の順に高さが低くなるように、前記シート案内部と、前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁と、前記下顎と、前記保持手段のシート搬送方向下流側の側壁とを配設したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
- 前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁上端は、搬送されてくるシートを案内する案内部になっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
- 開いた状態の上顎と下顎との間に搬送されたシートを、前記上顎と前記下顎とが閉じて綴じ針によって綴じる綴じ手段と、
前記綴じ手段の下顎側を保持する保持手段と、
前記綴じ手段によりシートを綴じ損なった綴じ針を溜める針溜め部と、を備え、
前記保持手段と前記下顎は、シートが搬送される領域にオーバーラップして配設してあり、かつ前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁上端が前記下顎の上面から上方に位置し、前記綴じ手段と前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁との間と、前記綴じ手段と前記保持手段のシート搬送方向下流側の側壁との間とのうち少なくとも一方に、シートを綴じ損なった前記綴じ針を収納する隙間を備えたことを特徴とするシート後処理装置。 - 前記保持手段のシート搬送方向上流側に、シートを綴じ損なった前記綴じ針を収納する隙間を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
- 前記綴じ手段と前記保持手段のシート搬送方向上流側の側壁との間の隙間は、シートを綴じ損なった前記綴じ針を案内する傾斜した案内面を有していることを特徴とする請求項7に記載のシート後処理装置。
- 前記綴じ手段と前記保持手段は、シート搬送方向の上流側に傾いていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
- 前記綴じ手段と前記保持手段は、前記上顎と前記下顎との開口部が装置外部に表出するように変位可能に備えられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
- 前記綴じ手段と前記保持手段は、前記上顎と前記下顎との開口部が装置外部に表出するようにシート搬送方向の下流側から上流側に回転可能に備えられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
- シートに画像を形成する画像形成手段と、
前記画像を形成されたシートを綴じるシート後処理装置と、を備え、
前記シート後処理装置は、前記請求項1乃至12のいずれか1項に記載のシート後処理装置であることを特徴とする画像形成装置。
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