JP4246576B2 - 人工スキー専用のゲレンデ - Google Patents

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Description

本発明は、人工スキー専用のゲレンデに関するものである。
本発明者は、人工スキー専用のゲレンデを形成するために使用する敷設部材(マット1)を特開平7−222844号(特許文献1参照)として提案している。
このマット1は、図1〜5に図示したように、複数の係止突部2を該係止突部2の高さより肉薄のリブ11で連設し、マット1の各辺に連結部8(雄連結部8a,雌連結部8b)を設けた合成樹脂製のものである(サイズは1m×1m)。従って、該マット1を雄連結部8a,雌連結部8bにより縦横に複数連結して所定の傾斜面に敷設して使用する。
本発明者は、このマット1を種々試してみたところ、次の問題点があることを確認した。
(1) ローラースキー,キャタピラースキーなどで滑走中にエッジングすると、このエッジングによりフォールライン方向(縦方向)に力が作用し、マット1が下方(縦方向)にずり落ちてしまうという欠点を確認した。これは、マット1は接地面に対し係止突部2が突き刺さるということによる係止作用のみで敷設されていることによる。
マット1がフォールライン方向にずり落ちると下方に敷設されるマット1の下縁が傾斜面の終端に当接してしわが発生し、更に、フォールライン方向に力が作用すると今後はマット1が傾斜面の終端からの反力により上方に押圧され、マット1の持ち上がり現象が生じ、この持ち上がり現象は上方のマット1に波及し、よって、ゲレンデが波を打ってしまい、良好な滑走が不能となる。
(2) マット1は合成樹脂製で形成されている為、気温の変化による伸縮が大きく、低温時にはマット1が収縮する為各マット1の雄連結部8a,雌連結部8bに張力が働く状態となる。従って、例えば縦横に敷設されている任意のマット1を1個交換の為、取り外し、新品のマット1を上下左右のマット1と連結しようとすると、マット1が収縮している為非常に厄介となる(繰り返し試してみたところ、縦方向での雄連結部8a,雌連結部8bの連結が厄介であり、横方向での雄連結部8a,雌連結部8bの連結はそれほど厄介ではないことが確認されている。)。このことは、保守性において致命的となる。結局、1個のマット1の交換の為に全てのマット1の敷設を再度行わなければならない。
また、高温時にはマット1が伸び、交換の為の新品のマット1が所定の位置に配設しづらかったり、また、互いにマット1が押し合い、前記(1)のエッジング時のフォールライン方向の力と相まってゲレンデ全体が波を打ったようになってしまうという欠点も存する。
そこで、本発明者は人工スキー専用のゲレンデ及びその形成方法として、特開平9−268515号(特許文献2参照)を提案しており(以下、従来例という。)、マット1と硬質の縦部材31を連結する為のものとして連結体32を提案している。
この連結体32は、図6,7,8に図示したようにマット1の裏面に形成される係止突部2の外面と凹凸嵌合する側面を有し、傾斜面30に配設される縦部材31を貫通し得る貫通孔33を設けた構成であり、具体的には、二つの半体32a,32bを重合して形成される構造とし、各半体32a,32bの重合面に縦部材31が嵌入される凹溝33aを設け、この凹溝33aに縦部材31が配されるようにした構成である。
この凹溝33aは直線ではなく少なくとも一つの屈曲部を有する凹溝33aに形成されており、これはマット1にかかる荷重が連結体32にかかった際、連結体32が縦部材31に対してズリ落ちないようにする為の構成であり、これに応じて縦部材31も屈曲されている。また、この縦部材31は、連結体32の貫通孔33に配設される屈曲部31aの上方部位31'の軸芯rと下方部位31”の軸芯r'とが合致するように、該屈曲部31aの上下近傍位置にも上方屈曲部31b及び下方屈曲部31cが屈曲形成されている。
符号34は断面が円形状の係止突部2と凹凸嵌合する1/4円弧凹面、35は1/2円弧凹面、36は組み付けボルトである。
実際にこの連結体32を使用してマット1を傾斜面30に敷設する際には、縦方向に5枚のマット1同志を連結して成るマット群37を連結体32を介して縦部材31に連結しており、このマット群37同志に所定の間隙S(縦方向)を設けることでゲレンデの波打ち現象等の前述した問題点を解消している(雄連結部8a,雌連結部8bによりマット群37同志は横方向に連結されている。)。
特開平7−222844号 特開平9−268515号
ところが、この従来例に係る連結体32を採用した場合、マット1上を滑走することによる荷重やマット1自体の荷重、気温の高い時期に縦部材31に付与される熱などによって、この縦部材31の屈曲部31aの上下近傍位置に形成された上方屈曲部31b及び下方屈曲部31cが真っ直ぐに伸びてしまい、よって、縦部材31の全長が伸びた状態となりマット群37同志の間に必要以上の隙間が生じてしまう。
また、従来例は、縦部材31を前述のとおり屈曲して屈曲部31a,上方屈曲部31b及び下方屈曲部31cを形成する作業が必須であるから、作業性が悪く且つ連結体32を連結する位置が決められてしまう為に非常に不便である。
更に、一本の縦部材31に形成される屈曲部31a,上方屈曲部31b及び下方屈曲部31cが支えられる荷重には限界があり、例えば全長600mのコースを作る場合、150m毎に別の縦部材31を設置しなければならず、その為、この各縦部材31を固定する為のコンクリート構造物38を150m毎に形成しなければならないなど、施工にかかる工期の遅延及びコスト高の問題がある。
本発明は、特開平9−268515号の改良に係るもので、施工作業性が格段に向上しコスト面にも秀れるなど画期的な人工スキー専用のゲレンデを提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
傾斜面50に所定面積の複数のマット1を連結せしめて敷設することで形成される人工スキー専用のゲレンデであって、裏面に係止突部2を複数形成したマット1と、傾斜面50に縦方向に設けられる縦部材51と、この縦部材51と前記マット1とを連結する連結体52とで構成され、この連結体52は、前記マット1の前記係止突部2間に係止配設され、更に、この連結体52には、前記縦部材51が配設される配設部53が設けられ、また、前記連結体52には、前記配設部53に配設された前記縦部材51の外面を押圧する押圧部54が設けられ、この押圧部54の対向位置にして前記配設部53の内面には前記縦部材51の変形を許容する凹部55が設けられていることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデに係るものである。
また、請求項1記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記押圧部54は前記連結体52に貫通し、端部が前記縦部材51の外面を押圧する構成であることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデに係るものである。
また、請求項1記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記押圧部54は前記連結体52に貫通し、端部が前記縦部材51の外面を押圧するネジ体であることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデに係るものである。
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記配設部53は、前記連結体52の長さ方向に延設される断面視U字状の構造であることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデに係るものである。
また、請求項1〜4いずれか1項に記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記押圧部54は前記縦部材51の軸芯位置より前記配設部53の開口部53a側にズレた位置を押圧するように構成されていることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデに係るものである。
また、請求項4,5いずれか1項に記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記配設部53の前記開口部53aは、前記連結体52の側面に形成されていることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデに係るものである。
また、請求項4〜6いずれか1項に記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記配設部53の前記開口部53aの位置と該配設部53の最奥部53cの位置とは、前者が後者より上側の位置にあることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデに係るものである。
また、請求項1〜7いずれか1項に記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記連結体52は適宜な金属製若しくは合成樹脂製の部材で形成されたものであることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデに係るものである。
また、請求項1〜8いずれか1項に記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記連結体52は、前記マット1の前記係止突部2の高さとほぼ同一の厚さ若しくは前記マット1の前記係止突部2の高さより薄い厚さに設定されていることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデに係るものである。
また、請求項1〜9いずれか1項に記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記連結体52は、前記マット1の前記係止突部2の外面と凹凸嵌合する側面を有するものであることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデに係るものである。
また、請求項10記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記マット1の前記係止突部2は、断面が円形状の係止突部2であり、前記連結体52の側面には前記係止突部2と凹凸嵌合する1/2円弧凹面56が形成されていることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデに係るものである。
本発明は上述のように構成したから、縦部材に対する連結体の堅固な連結が得られ、しかも、マット群同志の隙間が必要以上に広がるなどの問題が確実に解消されることになり、また、コンクリート構造物を数多く設けることなく長いゲレンデを形成することができることになる。
また、本発明は、縦部材を折り曲げ形成する必要が無く、施工作業性が良好であり、しかも、連結体を縦部材の所望の位置に連結することが出来ることになるから、より一層施工作業性が飛躍的に向上し、コスト安にもなる。
好適と考える本発明の最良の形態(発明をどのように実施するのが最良か)を、図面に基づいて本発明の作用効果を示して簡単に説明する。
傾斜面50に設けられた縦部材51と連結体52とは連結され、この連結体52はマット1の係止突部2間に係止配設され、よって、マット1は傾斜面50上に固定敷設される。
ところで、本発明に係る連結体52は、前記縦部材51が配設される配設部53が設けられ、この配設部53には、該配設部53に配設された縦部材51の外面を押圧する押圧部54が設けられ、該押圧部54の対向位置にして配設部53の内面には縦部材51の変形を許容する凹部55が設けられている。
この構成から、縦部材51に対する極めて堅固な連結が達成される。
具体的には、前述したように縦部材51に連結体52を連結するに際して、押圧部54により縦部材51の外面を押圧すると、この押圧部54の対向位置にして配設部53の内面には凹部55がある為、該縦部材51は凹部55の分だけ変形するから、配設部53内で従来例の屈曲部が形成されたような状態となる。
この状態で、マット1上を滑走することによる荷重やマット1自体の荷重により縦部材51に引っ張り力がかかると、その反力で押圧部54を押圧し、よって、縦部材51に引っ張り力が加われば加わるほど押圧部54との押圧接触が強くなり、縦部材51に対する連結体52の連結がより一層強固になってズリ落ちが防止される。
従って、本発明は、縦部材51に対する連結体52の堅固な連結が得られ、しかも、前述した従来例と異なり、縦部材51の連結体52が連結される近傍位置に屈曲部を設ける必要がない為、縦部材51の全長が伸びてマット群同志の隙間が必要以上に広がるなどの問題が確実に解消されることになるから、滑走に支障を来たすことなく、また、コンクリート構造物を数多く設けることなく長いゲレンデを形成することができることになる。
また、縦部材51を折り曲げ形成する必要が無く、施工作業性が良好であり、しかも、連結体52を縦部材51の所望の位置に連結することが出来ることになるから、より一層施工作業性が飛躍的に向上し、コスト安にもなる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例に係るマット1は合成樹脂による一体成型により形成する。合成樹脂製にするのは、製造効率の点,軽量化の点及び滑走者が転倒し、当接した際の安全性を考慮したことによる。更に、合成樹脂にすることでローラースキー等の滑走部(例えばタイヤ)の摩耗が可及的に防止される。
また、本実施例は、本願出願人が既に出願している特開平5−329240号,特開平5−329241号,特開平5−329242号,特開平5−329243号等のスキー板の下面に車輪を設けた車輪付スキー専用のゲレンデを形成する為のものである。
1m×1mのマット1を成形する。このマット1は複数の円筒状の係止突部2を該係止突部2の高さより肉薄のリブ11で連設した構造で、該マット1の裏面には該係止突部2が突設された状態となる。この係止突部2の内孔2aがマット1に通水性を付与せしめる孔となる。尚、該孔によりマット1はそれだけ軽量となり、また、樹脂が節約されることになる。
この係止突部2によりマット1の裏面は凹凸状となり、この係止突部2間に連結体52が配設されることになる。
マット1の表面には凸半円球状のRが1.0〜1.3(mm)の小突起12が突設されている。この小突起12により、滑走時、特に降雨時における滑走時に、滑走者のスリップが防止される。滑走時におけるグリップ力をどの方向からも等しくする為、該小突起12は凸半円球状に設定している。
マット1の隣接2辺には夫々連結部8として3箇所雄連結部8aが突設され、他の2辺には雌連結部8bが突設されている。
マット1同志を連結する場合には、一のマット1の雄連結部8аを隣接する他のマット1の雌連結部8bに嵌合することで行う(図4,5参照)。
図17,18は後述するマット群57の最下部のマット1であり、他の部分のマット1は図1〜5に図示したマット1が採用され、最下部のマット1は図17,18のマット1が採用される。
この図17,18のマット1は、図1〜5のマット1と異なり(図4,5参照)、雄連結部8aに雌連結部8bと係止連結させる係止部(図4に♯で図示)が存しない為、マット1が伸縮することによるマット群57同志の上下方向へのズレ動に良好に対応することができる。即ち、マット群57同志は重なった状態で連設されてはいるが、上側のマット群57の最下部のマット1と、下側のマット群57の最上部のマット1とは矢印X(図18参照)の方向へ移動できる為、ゲレンデの波打ち現象等の前述した問題点を解消している。
マット1の中央にはポール,旗門,マーカー等を嵌合立設する環状の凹溝13が形成されている。この凹溝13は、競技中に滑走者が旗門に衝突しても転倒することがないよう簡単に外れる深さに設定されている。
以上の構造のマット1は、各辺を固定した場合において、±25℃の変化に対して物理的に内部応力が発生しないように設計されている。
具体的には、上記構造のマット1はポリプロピレン樹脂で形成し、該マット1の線膨張係数を適宜設定し、各マット群57同志の縦方向における間隙Sは約2cmとなるようにして各マット群57を敷設する(図14,15参照)。
連結体52は、適宜な金属製の部材(アルミ部材)を一体成形したものである。
尚、制作の容易性及び縦部材51との連結の容易性を考慮して合成樹脂製としても良い。
また、この連結体52は、その厚さが係止突部2の高さと略同一に形成され、また、この連結体52の左右の側面には上側から所定の間隔を置いて2つの1/2円弧凹面56が形成されており、この連結体52を6本の係止突部2間に嵌入すると、1/2円弧凹面56が夫々係止突部2の外面と凹凸嵌合する(図12参照)。尚、連結体52の厚さが係止突部2の高さより厚いと、該連結体52を係止突部2間に嵌入した際、係止突部2の端面から該連結体52が突出してしまい、傾斜面50と当接する部分が係止突部2の端面ではなく連結体52の頂面となってしまい、係止突部2の傾斜面50への係止作用が阻害されてしまう。この点を考慮して連結体52の厚さは係止突部2の高さと略同一(若しくは係止突部2の高さ以下)に設定される。
また、連結体52には、硬質(金属製)の縦部材51が嵌入される直線状の配設部53が設けられている。
具体的には、連結体52の左右いずれか一方の側面部に開口する断面視U字状の配設部53(凹所)を切欠状態に設け、この配設部53に嵌入配設させた縦部材51が該連結体52の前面部及び後面部夫々から突出状態となるように構成されている。
また、この配設部53の開口部53aの位置と配設部53の最奥部53cの位置とは、前者が後者より上側の位置にあるように設けられており、即ち、配設部53の底面にして配設部53の開口部53aと配設部53の最奥部53cとの間の導入部53bは下り傾斜状となるように設けられている。
これは、配設部53から縦部材51が抜けにくくするための構成である。尚、配設部53は本実施例で採用した断面視U字状タイプに限らず、連結体52を貫通する断面視円形状の孔を設けて構成するなど、適宜設計し得るものである。
また、連結体52は、この配設部53に配設された縦部材51の外面を押圧する押圧部54が設けられている。
この押圧部54は、図9,10に図示したように連結体52の上面部に配設部53まで貫通するネジ孔52aを設け、このネジ孔52aに押圧体としてのネジ体58を螺着して構成されており、ネジ体58は螺動により配設部53内への突出量が可変し得るように構成されている。
また、ネジ孔52aは、配設部53の長さ方向と直交する方向に形成され、その軸芯位置P2を縦部材51の軸芯位置P1より配設部53の開口部53a側にズレた位置とすることで、ネジ体54は縦部材51の軸芯位置より配設部53の開口部53a側にズレ位置を押圧するように構成されている(図10参照)。
従って、配設部53の開口部53a方向へ抜けようとする縦部材51を押さえることになり、前述した導入部53bを下り傾斜状とした構成に加えてより一層縦部材51の抜け止め効果が発揮される。
また、連結体52は、この押圧部54の対向位置にして配設部53の内面には縦部材51の変形を許容する凹部55が設けられている。
この凹部55は、配設部53の長さ方向に約1mmの深さで設けられており、押圧部54で縦部材51を押圧した際、縦部材51は若干撓み変形することになる(図11参照)。この押圧部54の押圧による縦部材51の変形は、従来例のような変形部を形成した状態となり縦部材51に対する連結体52の堅固な連結を達成する。但し、本実施例は、押圧部54がある為、従来例ほど大きく変形させなくても十分な連結強度が得られる構造である。
次に、このマット1の敷設方法について説明する。
まず、基礎にはマット1の沈下防止(採石層の形成),不陸出しの安定化処理(凹凸除去)を施し、適正な傾斜面50を形成する。
続いて、この傾斜面50に50〜60cmの間隔をおいて2本で一組の縦部材51を複数組傾斜面50のフォールライン方向(縦方向)に配設する(尚、2本のワイヤの間に更に複数本縦部材51を追加配設しても良い。)。この夫々の2本の縦部材51の上端は傾斜面50の上方においてターンバックル59を介して傾斜面50に設けたコンクリート構造物60に固定された固定体61に連結されている。このターンバックル59により縦部材51の傾斜面50に対する位置を適宜調整し得ることになる。尚、縦部材51の配設方法としては、コンクリート構造物60に対して縦部材51を直接連結する方法でも良く、具体的には、図16に図示したようにコンクリート構造物60にU字アンカー62を付設し、このU字アンカー62に縦部材51を折り返し状に巻回し、この縦部材51の折り返し部をワイヤークリップ63によって止着することで、コンクリート構造物60に対して縦部材51を直接連結しても良い。
続いて、この縦部材51の所定位置に連結体52を連結する。予め連結体52を連結した縦部材51を上記のようにして配設しても良い。
続いて、連結体52が係止突部2間に位置するようにしてマット1を縦部材51上に配設し、係止突部2の外面と連結体52の1/2円弧凹面56とを凹凸嵌合させる。
続いて、この敷設されたマット1に4枚のマット1を連結部8を利用して縦方向に連結し、全体で5枚のマット群57を傾斜面50に敷設する。
この作業はその他の横方向に並設される各2本一組の縦部材51に対しても同様に行い、この作業により敷設された5枚一組のマット群57同志を連結部8により横方向に連結する。
この複数のマット群57の下側に同様に5枚で一組のマット群57を敷設する。この下側のマット群57と既設の上側のマット群57とは連結しない。即ち、前述したように上側のマット群57の最下部のマット1の雄連結部8aには図17,18に図示したように爪なし雄を設けておき、雌連結部8bの上面をスライド移動し得るように構成されている。
以上、本実施例に係るマット1は、所定のマット1の係止突部2と縦部材51に固定された連結体52とが係止されている為プレーヤーの滑走時におけるエッジングによりフォールライン方向に力が作用してもずり落ちたりせず、よって、ゲレンデの下方のマット1にしわは発生せず、よって、マット1の持ち上がり現象は生ぜず、ゲレンデが波を打つことを防止できる。
また、縦方向における全てのマット1が連結されておらず、所定枚数(この場合5枚)ごとに分断され且つ所定の間隙Sが形成されている為、温度変化によりマット1が膨張しても、マット1の持ち上がり現象は生ぜず、よって、ゲレンデが波打つことは生じない。そして、任意のマット1の交換も良好に行えることになる。
また、本実施例は、縦部材51に対する連結体52の堅固な連結が得られ、しかも、前述した従来例と異なり、縦部材51の連結体52が連結される近傍位置に屈曲部を設ける必要がない為、縦部材51の全長が伸びてマット群同志の隙間が必要以上に広がるなどの問題が確実に解消されることになるから、滑走に支障を来たすことなく、また、コンクリート構造物を数多く設けることなく長いゲレンデを形成することができることになる。
また、本実施例は、縦部材51を折り曲げ形成する必要が無く、施工作業性が良好であり、しかも、連結体52を縦部材51の所望の位置に連結することが出来ることになるから、より一層施工作業性が飛躍的に向上し、コスト安にもなる。
また、本実施例は、縦部材51に角度のきつい大きな屈曲部を形成する必要がないから、それだけ縦部材51の全長が短くて済むことになり、この点においても施工作業性が向上し、コスト安にもなる。
また、本実施例は、前述した従来から提案される連結体32が、縦部材31の屈曲部が伸びることによるマット1から係脱してしまう心配を確実に解消することができる。
具体的には、前述もしたように従来から提案される連結体32は、屈曲部31a,上方屈曲部31b及び下方屈曲部31cが形成されているが、引っ張られた際、軸芯がずれた位置(屈曲部31aの上方部位31'と下方部位31”)が互いに合致する方向へ移動しようとすることで連結体32がねじれるようにして起き上がってしまい、よって、マット1から連結体32が係脱してしまう場合があるが、この点、本実施例は、このような屈曲部31a,上方屈曲部31b及び下方屈曲部31cは形成されないから前述したような問題が生じることは一切ない。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
マットの一部の平面図である。 マット同志の連結前の一部の拡大平面図である。 マット同志の連結後の一部の拡大平面図である。 マットの一部の断面図である。 マットの一部の断面図である。 従来から提案される連結体32の分解斜視図である。 従来から提案される連結体32と縦部材31との連結状態を示す説明断面図である。 従来から提案される連結体32を使用した人工スキー専用ゲレンデの設置状態説明図である。 本実施例に係る連結体52の斜視図である。 本実施例に係る連結体52の説明断面図である。 本実施例に係る連結体52と縦部材51との連結状態を示す説明断面図である。 本実施例に係る連結体52とマット1との連結状態を示す説明図である。 本実施例の概要説明図である。 本実施例の概要説明図である。 本実施例に係る連結体52を使用した人工スキー専用ゲレンデの設置状態説明図である。 別実施例の概要説明図である。 マットの一部の断面図である。 マットの一部の断面図である。
符号の説明
1 マット
2 係止突部
50 傾斜面
51 縦部材
52 連結体
53 配設部
53a 開口部
53c 最奥部
54 押圧部
55 凹部
56 1/2円弧凹面
57 マット群

Claims (11)

  1. 傾斜面に所定面積の複数のマットを連結せしめて敷設することで形成される人工スキー専用のゲレンデであって、裏面に係止突部を複数形成したマットと、傾斜面に縦方向に設けられる縦部材と、この縦部材と前記マットとを連結する連結体とで構成され、この連結体は、前記マットの前記係止突部間に係止配設され、更に、この連結体には、前記縦部材が配設される配設部が設けられ、また、前記連結体には、前記配設部に配設された前記縦部材の外面を押圧する押圧部が設けられ、この押圧部の対向位置にして前記配設部の内面には前記縦部材の変形を許容する凹部が設けられていることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデ。
  2. 請求項1記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記押圧部は前記連結体に貫通し、端部が前記縦部材の外面を押圧する構成であることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデ。
  3. 請求項1記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記押圧部は前記連結体に貫通し、端部が前記縦部材の外面を押圧するネジ体であることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデ。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記配設部は、前記連結体の長さ方向に延設される断面視U字状の構造であることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデ。
  5. 請求項1〜4いずれか1項に記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記押圧部は前記縦部材の軸芯位置より前記配設部の開口部側にズレた位置を押圧するように構成されていることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデ。
  6. 請求項4,5いずれか1項に記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記配設部の前記開口部は、前記連結体の側面に形成されていることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデ。
  7. 請求項4〜6いずれか1項に記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記配設部の前記開口部の位置と該配設部の最奥部の位置とは、前者が後者より上側の位置にあることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデ。
  8. 請求項1〜7いずれか1項に記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記連結体は適宜な金属製若しくは合成樹脂製の部材で形成されたものであることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデ。
  9. 請求項1〜8いずれか1項に記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記連結体は、前記マットの前記係止突部の高さとほぼ同一の厚さ若しくは前記マットの前記係止突部の高さより薄い厚さに設定されていることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデ。
  10. 請求項1〜9いずれか1項に記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記連結体は、前記マットの前記係止突部の外面と凹凸嵌合する側面を有するものであることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデ。
  11. 請求項10記載の人工スキー専用のゲレンデにおいて、前記マットの前記係止突部は、断面が円形状の係止突部であり、前記連結体の側面には前記係止突部と凹凸嵌合する1/2円弧凹面が形成されていることを特徴とする人工スキー専用のゲレンデ。
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