以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
(1)一実施形態
まず、本発明による一実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、各図は本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、及び位置関係を概略的に示してあるに過ぎず、従って、本発明は各図で例示された形状、大きさ、及び位置関係のみに限定されるものではない。また、各図では、構成の明瞭化のため、断面におけるハッチングの一部が省略されている。さらに、後述において例示する数値は、本発明の好適な例に過ぎず、従って、本発明は例示された数値に限定されるものではない。これは、後述する各実施形態において同様である。
(1−1)全体構成
本実施形態では、前述した概円盤形状のゲーム媒体としてメダルを例に取り、このメダルを用いたプッシャゲーム装置を例に挙げる。
図1は、本発明の一実施形態に係るプッシャゲーム装置1の構成を示す部分斜視図である。ただし、説明の簡略化のため、図1ではプッシャゲーム装置1の基本構成を抜粋して示す。
図1に示すように、プッシャゲーム装置1は、サテライト部SAとステーション部STとを有して構成される。なお、図面では1つのサテライト部SAに対して1つのステーション部STが組み合わされた例を示すが、実際には1つのサテライト部SAに対して複数のステーション部STを組み合わすことが可能である。この場合、サテライト部SAを取り囲むようにステーション部STが配置される。
(1−1−1)ステーション部の構成
また、図1におけるステーション部STの構成を図2に抜粋すると共に、その概略構成を、図1及び図2を用いて説明する。ステーション部STは、ゲームプレイヤにプッシャゲームやビンゴゲームやデジタル抽選ゲームなど、様々なゲームを提供するための構成である。
図2に示すように、ステーション部STは、メダル投入機構(投入部)100と、メダル搬送経路200と、リフトアップホッパ300と、メダル排出経路400と、プレイフィールド500と、制御部600と、表示部700と、筐体800とを有する。
筐体800は、ステーション部STの骨組みとなる構成である。筐体800において、上部手前側にはメダル投入機構100が配置され、上部奥側には表示部700が配置され、上部中央にはプレイフィールド500が配置される。また、筐体800内部には、メダル搬送経路200やリフトアップホッパ300や制御部600などが収納される。ここで、用語「手前側」とはゲームプレイヤが遊技する際に位置する側を意味し、用語「奥側」とはゲームプレイヤが遊技する際に位置する側と反対側を意味し、用語「中央」とは上述した「手前側」と「奥側」との間の領域を意味する。
メダル投入機構100は、ゲームプレイヤが遊技する際にゲーム媒体であるメダルMをプッシャゲーム装置1へ投入するための構成である。メダル投入機構100から投入されたメダルMは、メダル搬送経路200を介してリフトアップホッパ300まで搬送され、リフトアップホッパ300において一時的に貯留される。メダル搬送経路200及びリフトアップホッパ300は、上述したように、筐体800内に配置される。なお、メダル搬送経路200は、メダル投入機構100とリフトアップホッパ300とを機械的及び物理的に連結させ、メダル投入機構100から投入されたメダルMをリフトアップホッパ300まで搬送する機能を有する。
リフトアップホッパ300は、メダルMを蓄積するためのメダル貯留部310と、メダルMを所定の高さまでリフトアップするためのリフトアップ部320と、リフトアップされたメダルMを所定のタイミングで排出するためのメダル排出部(排出部)330とを有する。また、メダル排出部330の排出口には、排出されたメダルMをプレイフィールド500まで導くためのメダル排出経路400が左右に揺動可能に設けられている。
リフトアップ部320の上端は、プレイフィールド500よりも上に配置される。これに伴い、リフトアップ部320の上端に設けられたメダル排出部330もプレイフィールド500よりも上に配置される。したがって、プレイフィールド500下に設けられたメダル貯留部310に一時蓄積されたメダルMは、リフトアップ部320によりプレイフィールド500よりも上に持ち上げられた後、メダル排出部330からメダル排出経路400を介してプレイフィールド500へ射出される。
プレイフィールド500は、主に、有効な状態にあるメダルMを貯留するメインテーブル501と、メインテーブル501上に載置されたプッシャ部510とから構成される。なお、有効な状態とは、遊技に関与している状態をいう。また、プレイフィールド500については、後述において詳細に説明する。
プッシャ部510は、有効な状態にあるメダルMを貯留する上面(これをサブテーブル511という)と、サブテーブル511から落下したメダルMがスライドする傾斜テーブル512と、メインテーブル501に貯留されたメダルMを押進する押進壁513とを有する。
また、プッシャ部510は、プレイフィールド500におけるメインテーブル501上にスライド可能に設けられており、一定の周期又は任意の周期で前後にスライド運動する。プッシャ部510の一部(奥側)は、表示部700下方に設けられた、後述する収納部720に収納される。プッシャ部510は、この収納部720から出入するようにスライドすることで、前後に往復運動する。
なお、サブテーブル511には、表示部700におけるディスプレイ701の枠部材710が摺動可能に当接されている。したがって、プッシャ部510が収納部720へ収納される方向へ移動した際、枠部材710によってサブテーブル511上のメダルMが押進される。この押進により、サブテーブル511上の一部のメダルMが傾斜テーブル512へ落下する。
サブテーブル511から落下したメダルMの一部は、傾斜テーブル512に設けられた開口部(これをチャッカ515−1、515−2、515−3という)に進入する。また、残りのメダルMは、そのままメインテーブル501まで落下し、メインテーブル501に貯留される。
メインテーブル501上のメダルMは、サブテーブル511上のメダルMと同様に、プッシャ部510のスライド運動により押進される。すなわち、メインテーブル501上にはプッシャ部510が隙間無く載置されているため、プッシャ部510が収納部720から搬出する方向へ移動した際、プッシャ部510前面の押進壁513によってメインテーブル501上のメダルMが押進される。この押進により、メインテーブル501上の一部のメダルMが落下する。落下したメダルMのうち、ゲームプレイヤ側の端(これを前端501a(図1参照)という)から落下したメダルMはゲームプレイヤに払い出され、他のメダルM、例えばメインテーブル501の両サイド(これをサイド端501bという)から落下したメダルMはステーション部ST内の所定の貯留部にストックされる。
また、上記した構成の他、図2に示すように、本実施形態によるステーション部STは、メダル移動模擬演出部900を有する。メダル移動模擬演出部900は、後述するように、メダル投入機構100近傍からメダル排出部330近傍までに配列された複数の発光部(後述におけるLED920)を有し、これら発光部をメダル投入機構100側からメダル排出部330にかけて順次点灯させることで、メダル投入機構100に投入されたメダルMが移動する様子を模擬的に演出する。この際、メダルMが実際に移動する経路と、演出により模擬される経路とは、同一でなくとも近接していなくとも良い。
また、メダル投入機構100から投入されたメダルMは、一時、リフトアップホッパ300におけるメダル貯留部310にストックされる。リフトアップホッパ300のメダル排出部330にはメダル貯留部310にストックされていたメダルMがリフトアップ部320によりリフトアップされて予めセットされている。メダル投入機構100にメダルMが投入されると、リフトアップホッパ300は、制御部600からの制御に従って、予めメダル排出部330にセットされていたメダルMをプレイフィールド500へ排出する。このように、本実施形態では、ゲームプレイヤより投入されたメダルMと、実際にプレイフィールド500へ投入されるメダルMとは、異なるメダルである。
また、メダル移動擬似演出部900は、メダル投入機構100にメダルMが投入されると、制御部600からの制御に従って、配列されたLED920を、メダル投入機構100側からメダル排出部330にかけて順次点灯させる。この際、メダル排出部330近傍のLED920を点灯させるタイミングと、メダル排出部330からメダルMを排出するタイミングとを制御することで、メダル投入機構100に投入されたメダルMが移動する様子をメダル移動擬似演出部900により模擬的に演出することができる。
この他、ステーション部STは、図1に示すように、少なくとも一方のサイドにボール投入機構1800を有する。ボール投入機構1800は、後述するボールB1又はB2をプレイフィールド500へ投入するための構成であり、ボール投入スロープ1801とボール投入位置抽選機構1810とを有する。なお、ボールB1及びB2は、後述するビンゴゲームを実行するためのゲーム媒体である。
ボール投入スロープ1801は、後述するボールキャリア1520から投入されたボールB1又はB2をボール投入位置抽選機構1810まで重力により導くための構成である。したがって、下りのスロープである。また、ボール投入位置抽選機構1810は、ボールB1又はB2が投入されるプレイフィールド500上の位置を抽選するための構成である。このように、後述するボールキャリア1520からステーション部STへ投入されたボールB1又はB2は、ボール投入スロープ1801及びボール投入位置抽選機構1810を介して、プレイフィールド500に投入される。
また、ステーション部STは、図1に示すように、少なくとも一方のサイドにボール運搬機構1900を有する。ボール運搬機構1900は、プレイフィールド500におけるメインテーブル501から落下したボールB1又はB2をサテライト部SA側へ運搬するための構成であり、後述するボール搬送経路1040とボール運搬部1910とボール運搬部走行スロープ1901とを有する。ボール搬送経路1040は、図4に示すように前端501a下方に設けられ、前端501aから落下したボールB1又はB2をボール運搬部1910まで導く。ボール運搬部1910は、ボール搬送経路1040を介して受け取ったボールB1又はB2をサテライト部SAへ運搬するための構成であり、制御部600の制御に従ってボール運搬部走行スロープ1901を走行する。なお、サテライト部SA側へ運搬されたボールB1又はB2は、後述するボールキャリア1520(図3参照)へ受け渡される。
さらに、ステーション部STにおける表示部700では、ビンゴゲームやデジタル抽選ゲームなどの他のゲームがゲームプレイヤへ提供される。
ビンゴゲームは、後述する複数種類(本実施形態では2種類)のボールB1及びB2とサテライト部SAとを用いた抽選により進行する抽選ゲームであり、後述するサテライト部SAにおける図示しない制御部とステーション部STにおける制御部600とによって進行する。なお、ビンゴゲームにおいて、後述するサテライト部SAにおける図示しない制御部は主にビンゴゲーム全体の進行を制御し、ステーション部STにおける制御部600は主に個々のゲームプレイヤ側の制御を担当する。また、ビンゴゲームで使用するマトリクス状のビンゴテーブルは、例えばステーション部STの制御部600において生成され、表示部700に表示される。なお、ビンゴゲームでは、当選の状態によって、ボールB1及び/又はB2やメダルMなどが該当するステーション部STのプレイフィールド500へ投入されたり、さらに別のゲームに参加する権利を得たりする。また、この他、メダルMなどをゲームプレイヤへ直接払い出すなど、種々の利益をゲームプレイヤへ与えるように構成しても良い。
また、デジタル抽選ゲームは、主にステーション部STにおける制御部600がデジタル的に抽選する抽選ゲームである。このデジタル抽選ゲームは、例えばビンゴゲームが進行していない期間、表示部700において表示され、実行される。デジタル抽選ゲームは、例えばプッシャ部510の傾斜テーブル512に設けられたチャッカ515−1、515−2及び515−3の何れかにメダルMが進入したことをきっかけにして開始される。なお、デジタル抽選ゲームでは、当選の状態によって、ボールB1及び/又はB2やメダルMなどが該当するステーション部STのプレイフィールド500へ投入されたり、抽選確率がゲームプレイヤにとって有利となる状態となったりする。また、この他、メダルMなどをゲームプレイヤへ直接払い出すなど、種々の利益をゲームプレイヤへ与えるように構成しても良い。
また、ステーション部STは、図1に示すように、リフトアップホッパ1020とメダル払出部1030とを含むメダル払出機構を有し、このメダル払出機構を駆動することで、前端501aから落下したメダルMと同数のメダルMやゲームプレイヤへ直接払い出すメダルMが、メダル投入機構100の貯留部101へ払い出される。
(1−1−2)サテライト部の構成
次に、図1におけるサテライト部SAの構成を図3に抜粋すると共に、その概略構成を、図1及び図3を用いて説明する。本実施形態によるサテライト部SAは、ビンゴゲームにおける抽選を実行するための構成である。
図3に示すように、サテライト部SAは、アウタービンゴステージ1100と、インナービンゴステージ1200と、ボール供給機構1300及び1400と、ボール搬送経路1500と、ボール投入機構1600と、支持台1700とを有する。
支持台1700は、サテライト部SAの骨組みとなる構成であり、他の構成を支持する。支持台1700において、上部中央にはインナービンゴステージ1200が配設され、このインナービンゴステージ1200を環囲するようにアウタービンゴステージ1100が配設されている。さらに、アウタービンゴステージ1100を環囲するようにボール搬送経路1500が配設されている。ボール搬送経路1500の脇には、ボール供給機構1300及び1400が設けられている。
ボール供給機構1300は、ある種のボール、例えば非金属製のボールB1を供給するための構成である。一方、ボール供給機構1400は、ボールB1とは異なる種、例えば金属製のボールB2を供給するための構成である。なお、ボールB1とボールB2との違いは、金属であるか非金属であるかに関わらず、他の要因、例えばボールの色により規定されていても良い。
このボール供給機構1300は、ボール供給部1301とリフトアップ部1302とボール帰還経路1303とを有する。ボール供給部1301は、後述するボールキャリア1520にボールB1を供給するための構成である。リフトアップ部1302は、ボールB1をボール供給部1301までリフトアップするための構成である。ボール帰還経路1303は、後述するアウタービンゴステージ1100に供給されたボールB1をボール供給機構1300におけるリフトアップ部1302へ帰還させるための経路となる構成である。
同様に、ボール供給機構1400は、ボール供給部1401とリフトアップ部1402とボール帰還経路(図示せず)とを有する。ボール供給部1401は、後述するボールキャリア1520にボールB2を供給するための構成である。リフトアップ部1402は、ボールB2をボール供給部1401までリフトアップするための構成である。図示しないボール帰還経路は、後述するインナービンゴステージ1200に供給されたボールB2をボール供給機構1400におけるリフトアップ部1402へ帰還させるための経路となる構成である。
ボールキャリア1520は、環状のボール搬送経路1500外周に沿ってボールB1又はB2を運搬するための構成である。このボールキャリア1520は、V字状に曲がった2つの棒状部材よりなる受部を有し、これにボールB1又はB2を保持する。また、ボールキャリア1520は、ボール搬送経路1500に沿って設けられたリング状の部材1550に固定されている。したがって、リング状の部材がボール搬送経路1500に沿って回転することで、ボールキャリア1520はボール搬送経路1500に沿って移動する。
ボール搬送経路1500は、外周面に複数のセンサ部1510を有する。センサ部1510は、これの直近にボールキャリア1520が存在するか否かを検出するための構成である。センサ部1510で検出された情報は、適宜又はリアルタイムに、例えば図示しない制御部へ入力される。この制御部は、センサ部1510から送られてきた情報に基づいてボールキャリア1520の位置を特定し、これに基づいてボールキャリア1520の走行及び停止を制御する。例えば図1に示すステーション部STへボールB1を供給する場合、この制御部は、センサ部1510からの情報に基づいて、ボールキャリア1520をセンサ部1510−1の位置に停止させる。これにより、ボールキャリア1520がボール投入スロープ1801の延長上に位置される。この状態で、図示しない制御部によりボールキャリア1520のV字状の受け部がボール投入スロープ1801側へ倒されると、ボールキャリア1520に保持されていたボールB1又はB2がボール投入スロープ1801(図1参照)に投入される。なお、センサ部1510は、ボール搬送経路1500の外周面上であって、個々のステーション部STにおけるボール投入スロープ1801が配置される位置並びにボール運搬部走行スロープ1901が配置される位置にそれぞれ設けられる。
ボール投入スロープ1801に投入されたボールB1又はB2は、ボール投入位置抽選機構1810を介してプレイフィールド500に投入される。プレイフィールド500に投入されたボールB1又はB2は、ゲームの進行過程において、メダルMと同様に、メインテーブル501の前端501aから落下する。落下したボールB1又はB2は、上述したように、図4に示すボール搬送経路1040を介してボール運搬部1910にセットされる。なお、このボール搬送経路1040は、ボールB1又はB2のみを受け止め、メダルMを通過させるボール受け部1041を有する。また、ボール運搬部1910は、通常の状態では、ボール搬送経路1040のボール排出口1043に待機している。
ボール運搬部1910は、上述したようにボールB1又はB2をサテライト部SAへ運搬するための構成である。ボール運搬部1910は、ボールB1又はB2がセットされると、図示しない制御部からの制御に基づいてボール運搬部走行スロープ1901を駆け上がり、ボール運搬部走行スロープ1901の上端に移動する。ボール運搬部走行スロープ1901の上端近傍には、ボールキャリア1520が待機している。ボール運搬部1910は、ボール運搬部走行スロープ1901の上端に移動した後、運搬したボールB1又はB2をボールキャリア1520に渡す。なお、ボールB1又はB2が受け渡されたボールキャリア1520は、これを保持する姿勢となる。
また、ボールキャリア1520は、ボールB1又はB2を受け取ると、図示しない制御部からの制御に基づいて、ボール投入機構1600と対向する位置へ移動する。ボール投入機構1600は、ボールB1をアウタービンゴステージ1100へ投入するための受皿1610と、ボールB2をインナービンゴステージ1200へ投入するための受皿1620とを有する。ボールキャリア1520は、上述した図示しない制御部からの制御に基づいて、保持しているボールの種類(B1又はB2)に従って、受皿1610又は1620と対向する位置に移動する。受皿1610、1620はボールキャリア1520からボールを受け取る際にはボールキャリア1520と対向する位置まで下降し、ボールキャリア1520からボールを受け取るとボール投入経路1110、1210と対向する位置まで上昇する。そしてボール投入タイミングまでボールを保持する。
例えばボール運搬部1910からボールB1を受け取った場合、ボールキャリア1520は、ボール搬送経路1500に沿って走行後、このボールB1をボール投入機構1600における受皿1610へ受け渡す。ボールB1を受け取った受皿1610は、例えばゲームプレイヤからの指示に従うタイミングで、保持しているボールB1をボール投入経路1110へ投入する。投入されたボールB1は、ボール投入経路1110の傾斜及び長さに応じた加速を得た後、アウタービンゴステージ1100へ投入される。また、例えばボール運搬部1910からボールB2を受け取った場合、ボールキャリア1520は、ボール搬送経路1500に沿って走行後、このボールB2をボール投入機構1600における受皿1620に受け渡す。ボールB2を受け取った受皿1620は、例えばゲームプレイヤからの指示に従うタイミングで、保持しているボールB2をボール投入経路1210へ投入する。投入されたボールB2は、ボール投入経路1210の傾斜及び長さに応じた加速を得た後、インナービンゴステージ1200へ投入される。なお、ボールキャリア1520に受け渡されたボールの種類がB1であるかB2であるかは、例えばボールB1を非金属製とし、ボールB2を金属製とした場合、金属センサなどボールキャリア1520に設けることで検出することができる。また、例えばボールB1とボールB2とを異なる色とした場合、カラーセンサなどをボールキャリア1520に設けることで、受け渡されたボールの種類を検出することができる。また、検出されたボールの種類は、図示しない制御部へ送られる。従って、ボールキャリア1520は、この制御部へ通知したボールの種類に基づいて制御される。
アウタービンゴステージ1100は、ボールB1が通過できる程度の径を持つ1つ以上の穴(これを入賞スポット1101という)を有し、所定の周期で回転している。各入賞スポット1101には、ビンゴゲームにおける番号又は図柄が割り当てられている。アウタービンゴステージ1100に投入されたボールB1は、ボール投入経路1110において得た加速及びアウタービンゴステージ1100自体の回転によりアウタービンゴステージ1100を周回した後、何れかの入賞スポット1101へ入る。何れの入賞スポット1101にボールB1が入ったかの情報は、適宜、図示しない制御部へ送られる。なお、制御部では、ボールB1が入った入賞スポット1101に割り当てられた番号又は図柄を当選とし、ビンゴゲームを進行する。
同様に、インナービンゴステージ1200は、ボールB2が通過できる程度の径を持つ1つ以上の入賞スポット1201を有し、所定の周期で回転している。各入賞スポット1201には、ビンゴゲームにおける番号又は図柄が割り当てられている。インナービンゴステージ1200に投入されたボールB2は、ボール投入経路1210において得た加速及びインナービンゴステージ1200自体の回転によりインナービンゴステージ1200を周回した後、何れかの入賞スポット1201へ入る。何れの入賞スポット1201にボールB2が入ったかの情報は、適宜、図示しない制御部へ送られる。なお、この制御部は、ボールB2が入った入賞スポット1201に割り当てられた番号又は図柄を当選として、ビンゴゲームを進行する。
入賞スポット1101に入ったボールB1は、ゲームプレイヤが確認できるように、一時、入賞スポット1101入り口に保持された後、アウタービンゴステージ1100下方に設けられたボール帰還経路1303に投入される。同様に、入賞スポット1201に入ったボールB2は、ゲームプレイヤが確認できるように、一時、入賞スポット1201入り口に保持された後、インナービンゴステージ1200下方に設けられた図示しないボール帰還経路に投入される。
(1−2)メダル投入機構
また、本実施例によるメダル投入機構100の構成を、図面を用いて以下に詳細に説明する。
(1―2―1)メダル投入機構100
図10は、本発明の一実施形態に係るメダル投入機構を示す斜視図である。図11は、図10に示すメダル投入機構の正面図である。図12は、図10に示すメダル投入機構の上面図である。図13は、図10に示すメダル投入機構の背面図である。
メダル投入機構100は、水平領域21と、該水平領域21の両側に位置する第1の傾斜領域22と第2の傾斜領域23と、該第1の傾斜領域22の外側に位置する第1の側部構造体117と、該第2の傾斜領域23の外側に位置する第2の側部構造体118と、を含む。メダル投入機構100は、複数のメダルを貯留する貯留部101を含む。該貯留部101は、メダル投入機構100の水平領域21を構成する。
メダル投入機構100は、更に、貯留部101の第1側部に接する第1の境界領域102から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁を含む。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜領域22を形成する。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106とで構成される。第1の境界領域102は、曲面で構成される。
メダル投入機構100は、更に、前述の第1の側部と反対側に位置する貯留部101の第2側部に接する第2の境界領域103から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第2の傾斜壁を含む。該第2の傾斜壁は、第2の傾斜領域23を形成する。該第2の傾斜壁は、第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107とで構成される。第2の境界領域103は、曲面で構成される。
メダル投入機構100は、更に、第1の傾斜壁に近接する位置に第1のメダル投入口108―1を有する第1のメダル投入部108と、第2の傾斜壁に近接する位置に第2のメダル投入口109―1を有する第2のメダル投入部109とを有する。第1の境界領域102と、第1の傾斜壁下部領域104と、第1の傾斜壁上部領域106と、第1のメダル投入部108とは、メダル投入機構100の第1の傾斜領域22を形成する。第2の境界領域103と、第2の傾斜壁下部領域105と、第2の傾斜壁上部領域107と、第2のメダル投入部109とは、メダル投入機構100の第2の傾斜領域23を形成する。
第1のメダル投入部108は、更に、第1の取り付けフランジ110を有し、該第1の取り付けフランジ110は、第1の境界領域102の一部から貯留部101の一部にかけて延在する。第2のメダル投入部109は、更に、第2の取り付けフランジ111を有し、該第2の取り付けフランジ111は、第2の境界領域103の一部から貯留部101の一部にかけて延在する。貯留部101上に延在する第1の取り付けフランジ110と第2の取り付けフランジ111とは、図12に示すように、大きくラウンドされた角部を有する。第1の取り付けフランジ110と第2の取り付けフランジ111とは、メダルMを貯留するメダル貯留領域を貯留部101上に画定する。第1の取り付けフランジ110と第2の取り付けフランジ111とは、互いに離間しており、該2つのフランジ110、111間のメダル供給側119からメダルMが供給される。供給されたメダルMは、該第1の取り付けフランジ110と第2の取り付けフランジ111との大きくラウンドされた角部に拘束される。貯留部101のメダル供給側119と反対側の側部には、貯留部101からプレイヤのいる手前側に供給されたメダルMがこぼれ落ちるのを防止するための第1のメダル拘束プレート112が設けられる。
第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106との境界には、第1のガイド部113が形成される。該第1のガイド部113は、該第1の傾斜壁上部領域106を滑り落ちるメダルを係止し、該第1のガイド部に沿って該第1のメダル投入口108―1へスライド転入させるよう構成する。該第1のガイド部113は、該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106との境界に形成された第1の段差113で構成する。第1の段差113は、該第1のメダル投入口108―1へ向かって直線的に下降しながら延在する。該第1の傾斜壁上部領域106は、該第1のガイド部113に沿ってスライド転入するメダルMとの摩擦を低減するよう形成された少なくとも1つの突部を有する。即ち、該第1の傾斜壁上部領域106は、該第1のガイド部113からメダルMの直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第1のガイド部113の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも1つの稜線形状突部115を有する。具体的には、図示されるように、複数の稜線形状突部115を形成する。
第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107との境界には、第2のガイド部114が形成される。該第2のガイド部114は、該第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちるメダルを係止し、該第2のガイド部に沿って該第2のメダル投入口109―1へスライド転入させるよう構成する。該第2のガイド部114は、該第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107との境界に形成された第2の段差114で構成する。第2の段差114は、該第2のメダル投入口109―1へ向かって直線的に下降しながら延在する。該第2の傾斜壁上部領域107は、該第2のガイド部114に沿ってスライド転入するメダルMとの摩擦を低減するよう形成された少なくとも1つの突部を有する。即ち、該第2の傾斜壁上部領域107は、該第2のガイド部114からメダルMの直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第2のガイド部114の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも1つの稜線形状突部116を有する。具体的には、図示されるように、複数の稜線形状突部116を形成する。
該第1の傾斜壁上部領域106の外側上端部は、第1の側部構造体117と結合している。第1の側部構造体117は、変形L字断面形状を有し、水平上部、垂直壁部、及び水平下部からなる。水平上部は該第1の傾斜壁上部領域106の外側上端部から連続的に外側に向かって延在する。垂直壁部は、水平上部の外側端部から垂直下向きに延在する。水平下部は、垂直壁部の下端部から内側に向かって延在する。水平上部には、メダル排出経路400の排出端部の位置及び向きを制御するための制御システムにおける操作ハンドルが取り付けられ、プレイヤは、該操作ハンドルを操作してメダル排出経路400の排出端部の位置及び向きを制御する。水平下部は、メダル投入機構100を、ステーション部STの筐体800に取り付けるための取り付けフランジの役目を果たす。
該第2の傾斜壁上部領域107の外側上端部は、第2の側部構造体118と結合している。第2の側部構造体118は、変形L字断面形状を有し、水平上部、垂直壁部、及び水平下部からなる。水平上部は該第2の傾斜壁上部領域107の外側上端部から連続的に外側に向かって延在する。垂直壁部は、水平上部の外側端部から垂直下向きに延在する。水平下部は、垂直壁部の下端部から内側に向かって延在する。水平上部には、メダル排出経路400の排出端部の位置及び向きを制御するための制御システムにおける操作ハンドルが取り付けられ、プレイヤは、該操作ハンドルを操作してメダル排出経路400の排出端部の位置及び向きを制御する。水平下部は、メダル投入機構100を、ステーション部STの筐体800に取り付けるための取り付けフランジの役目を果たす。
該貯留部101、第1の境界領域102、第2の境界領域103、第1の傾斜壁下部領域104、第2の傾斜壁下部領域105、第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107は、同一部材で構成すれば、メダルMが可動する領域にはつなぎ目が無くなり抵抗を減らすことが可能となる。
また、該第1のメダル投入部108の該第1のメダル投入口108―1及び該第2のメダル投入部109の該第2のメダル投入口109―1は、該メダルMが同時に1つのみ入ることが可能な寸法を有する。複数の該メダルMが同時に該第1のメダル投入口108―1或いは第2のメダル投入口109―1に入った場合、該第1のメダル投入部108或いは該第2のメダル投入部109に該メダルMが詰まってしまうことを確実に防止するためである。
前述したメダル投入機構100は、該第1及び第2の側部の中間位置を基準にして概ね対称的な形状及び構造を有する。
図14は、図10に示すメダル投入機構の部分分解図である。第1のメダル投入部108と第2のメダル投入部109とは同一構造なので、以下、第2のメダル投入部109の内部構造につき図14を参照して説明する。
第2のメダル投入部109は、第2のガイド部114即ち第2の段差部114の終端部に近接する第2のメダル投入口109―1と、該第2の段差部114の終端部と連通するメダル投入経路109−7と、該メダル投入経路109−7と連通するメダル落下孔109−8と、該メダル投入経路109−7と該メダル落下孔109−8との各々の両側部を画定する第1のメダルガイドプレート109−5及び第2のメダルガイドプレート109−6を有する。該メダル投入経路109−7は、第2のメダル投入口109―1を介して投入されたメダルMをメダル落下孔109−8まで導くように形成される。
更に、第2のメダル投入部109は、第2のローラー109−4を有する第2の中間プレート109−3を有する。該第2の中間プレート109−3は、第1のメダルガイドプレート109−5及び第2のメダルガイドプレート109−6に取り付けられる。該第2のローラー109は、メダル落下孔109−8上に位置することで、該メダル投入経路109−7を通過したメダルMが、メダル落下孔109−8上にさしかかった際、該第2のローラー109に当接し、該メダルMが僅かに押し下げられ、メダル落下孔109−8から落下する。落下したメダルMは、図1に示すメダル搬送経路200を介してリフトアップホッパ300まで搬送される。そして、メダルMは、リフトアップホッパ300によりメダル排出経路400の供給端までリフトアップされ、該メダル排出経路400を介して排出端からプレイフィールド500上へ供給される。第2のメダル投入部109は、更に、第2のメダル投入部カバー109−2を有する。該第2のメダル投入部カバー109−2は、第2の中間プレート109−3を覆う。また、該第2のメダル投入部カバー109−2は、第2の取り付けフランジ111と一体的に形成され、該第2の取り付けフランジ111が貯留部101に固定されることで、間接的に、第2の中間プレート109−3に対してその位置が固定される。
ゲームプレイヤは、該貯留部101に貯留しているメダルMを、該貯留部101から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107とに滑り上がらせて、該メダルMから手を離すと、重力により該メダルMが第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ち、第1のガイド部113を構成する第1の段差部113と第2のガイド部114を構成する第2の段差部114とに係止される。そして、第1の段差部113と第2の段差部114とは、前記メダルMを重力により第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へスライド転入させるよう構成される。
即ち、ゲームプレイヤは、該貯留部101から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107に該メダルMを滑り上がらせて、後は、該メダルMから手を離せば、重力により該メダルMが第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ち、第1の段差部113と第2の段差部114とに係止され、その後、該メダルMは、第1の段差部113と第2の段差部114とに沿って第1の投入部の第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1まで重力によりスライド転入する。該メダルMが第1の段差部113と第2の段差部114とに沿って転がると、該メダルMは、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107に対してスライドすることになる。即ち、ゲームプレイヤは、該メダルMを該貯留部101から第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107に沿って滑り上がらせて、手を離せばよく、従来の様に該メダルMを該貯留部101から第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1まで運ぶ必要がない。即ち、重力をうまく利用してゲームプレイヤの手の動き楽にしている。
このため、ゲームプレイヤが連続して長時間メダルMを投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、メダルMの投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。
また、該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107に沿って該メダルMを滑り上がらせた後は、該メダルMから手を離せば、重力により該メダルMが第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ち、第1の段差部113と第2の段差部114とに係止され、その後、前記メダルMは、該第1の段差部113と第2の段差部114に沿って第1の投入部の第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1まで重力によりスライド転入する。即ち、メダルMの投入を自動化せずに、ゲームプレイヤが連続して長時間メダルMを投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することを可能としたため、ゲームプレイヤ自身がゲームをしている実感を持ちながら、ゲームプレイヤを連続して長時間十分魅了することを可能にした。
該第1の段差部113と第2の段差部114とは、該第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁上部領域107を重力により滑り落ちるメダルMを係止する機能と、該第1の段差部113と第2の段差部114に沿って該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へ重力によりスライド転入させる機能とを備えればよい。しかし、該メダルMを該第1のガイド部113即ち第1の段差部113と第2のガイド部114即ち第2の段差部114より上の位置まで滑り上がらせる必要があり、このため、該メダルMを滑り上がらせる際、該第1のガイド部113即ち第1の段差部113と第2のガイド部114即ち第2の段差部114の存在が妨げにならないことが好ましい。このことを考慮すれば、該第1のガイド部113が第1の段差部113で構成され、第2のガイド部114が第2の段差部114で構成されることは意義がある。但し、該第1及び第2の段差113、114のステップ面は、上を向いていることが重要である。これにより、該メダルMを該第1の段差113及び該第2の段差114を超えて滑り上がらせることが容易となり、また、一旦滑り上がった該メダルMがゲームプレイヤの手を離れ該第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちて該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面で係止されることが可能となる。該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面が下を向いた場合、該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107に沿って滑り上がる該メダルMを阻止し、また、メダルMを係止しながら、該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へ重力によりスライド転入させることができない。
該第1の段差113は、該第1の傾斜壁下部領域104を第1の傾斜壁上部領域106より厚く構成することで、実現することが可能となる。また、該第2の段差114は、第2の傾斜壁下部領域105を第2の傾斜壁上部領域107より厚く構成することで、実現することが可能となる。例えば、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第1の平板と、該下領域のみに延在する第2の平板とを組み合わせた構成としてもよい。また、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第1の平板のうち該下領域のみを薄く加工してもよい。いずれにしても、該第1の段差113及び第2の段差114は、既存の技術を用いて実現することが可能である。
そして、該第1の段差113及び第2の段差114は、該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へと延在する構成とすることが出来る。この際、該第1の段差113及び第2の段差114により係止されたメダルMを該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へと重力により転がして導く必要があるため、該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へ向かって下降するよう延在させる。具体的には、該第1の段差113及び第2の段差114は、該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へ向けて直線的に下降する構成とする。しかし、変更例として、該第1の段差113及び第2の段差114は、該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へ向けて曲線的に下降する構成とすることも可能であり、更には、直線と曲線との組み合わせで構成することも可能である。但し、該第1の段差113及び第2の段差114のどの位置でメダルMを係止したとしても、該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へ向けて重力により転がして導くのに最低限必要な傾斜角度を有する。
更に、該第1の段差113及び第2の段差114は、該メダルMを重力により該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1へスライド転入させるよう終端させる必要がある。該第1の段差113及び第2の段差114の終端部を該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に近接させる。変更例として、該第1の段差113及び第2の段差114の終端部が該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に接しておらず、間隙を有していても、該第1の段差113及び第2の段差114を転がった該メダルMが最終的に該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に転がり込めばよい。このためには、該第1の投入部108の該第1のメダル投入口108―1及び該第2の投入部109の第2のメダル投入口109―1は、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に近接する位置に設けられる。
また、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅、換言すると、該第1の段差113及び第2の段差114の大きさは、第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちる該メダルMを該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面で係止することが可能となるよう決定される。該第1の段差113及び第2の段差114の最小限必要な大きさは、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度と、該メダルMの厚さとに依存する。例えば、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度が大きい場合、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度が小さい場合に比較して、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅はより大きくなるはずである。
更に、該メダルMの厚さと比較して、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅が小さすぎると、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちる該メダルMを係止出来ず、該メダルMは、該第1の段差113及び第2の段差114を乗り越えて該貯留部101まで滑り落ちてしまい、該メダルMを該第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に投入出来なくなる。よって、該メダルMの厚さと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度を考慮して、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちる該メダルMを係止することが出来る最低限の該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅が必要となる。該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を該メダルMの厚さより大きくすれば、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちる該メダルMを係止する可能性が高まる。また、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を該メダルMの厚さの2倍より大きくすれば、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちる2枚の重なった該メダルMを同時に係止することが可能となる。但し、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅をあまり大きくしすぎると、該メダルMを該第1の段差113及び第2の段差114を超えて滑り上がらせる際に、該第1の段差113及び第2の段差114で該メダルMが倒れてしまったりして、該メダルMが該第1の段差113及び第2の段差114をうまく転がらない可能性があるので留意すべきである。
図29は、メダルMの厚さと、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅との関係を説明する図である。メダルMの周辺部の断面形状が矩形ではなく、角が丸みRを帯びている場合、この丸みを帯びている部分の厚さR以上の該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅W2があれば、該メダルMを係止できる可能性がある。しかし、実際には、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちてきた該メダルMが該第1の段差113及び第2の段差114に接触した際の衝撃や振動により、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されない可能性がある。よって、理論上最低限必要となる幅W2よりも大きく、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を設計する。更に、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちてきた互いに重なった状態の2枚のメダルMを同時に係止するには、理論上は図29に示すようにメダルM単体の厚さと丸みを帯びている部分の厚さRとの和以上の該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅W1があれば、該2枚の重なったメダルMを係止できる可能性がある。しかし、実際には、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ちてきた該2枚の重なったメダルMが該第1の段差113及び第2の段差114に接触した際の衝撃や振動により、該2枚の重なったメダルMのうち上に重なった方のメダルMは、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されない可能性がある。よって、該2枚の重なったメダルMの双方共に係止するには、理論上最低限必要となる幅W1よりも大きく、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を設計する。
この観点から、メダルMを単体で係止するには、該第1の段差のステップ面の幅を該ゲーム媒体単体の厚さに概ね相当するよう設計することが好ましい。ここで「概ね」とは、丸みを帯びている部分の厚さRに相当する誤差を含むものとする。
更に、該第1の段差のステップ面の角度は、該第1の傾斜壁に対して直角或いは鋭角が好ましい。該第1の段差のステップ面の角度が、該第1の傾斜壁に対して鈍角の場合、該第1の傾斜壁を滑り落ちてきた該ゲーム媒体が該第1の段差に係止されずに滑り落ちてしまう可能性が高い。
該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角が大きい場合、即ち、該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107が垂直に近い場合、該メダルMを該貯留部101から該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107を滑り上がらせるのが容易ではなくなる。逆に、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角が小さい場合、即ち、該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107が平らに近い場合、該メダルMを該貯留部101から該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107を滑り上がらせるのは容易である。しかし、ゲームプレイヤが該メダルMから手を離した後、該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力が大きくなるため、該メダルMが該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ち難くなると共に、該メダルMが重力により該第1の段差113及び第2の段差114に沿って転がりながら該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107をスライドする際の摩擦力が大きいため、途中で止まってしまい、前記第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1まで辿りつかない可能性もある。よって、該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107の傾斜角は、これらのことを考慮し、垂直に近すぎず且つ水平にも近すぎない角度とすることが必要となる。例えば、該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107の傾斜角は、20度以上70度以下にすることが好ましく、更に、30度以上60度以下にすることがより好ましい。該第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106、及び第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107の傾斜角は、典型的には、約45度であってもよい。
更に、該貯留部101に貯留する該メダルMを、該第1の傾斜壁下部領域104及び第2の傾斜壁下部領域105へと出来るだけ抵抗を少なく滑り上げるには、第1の境界領域102及び第2の境界領域103は、曲面で形成されることが好ましい。該曲面の好ましい曲率は、該メダルMの径方向寸法に依存するが、概ね該曲面の曲率半径が、該メダルMの径方向寸法より十分大きければよい。好ましい曲率は、経験的に簡単に決定することが出来る。
更に、前述したように、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁と該メダルMとの摩擦抵抗は出来るだけ低減することが好ましい。該摩擦抵抗を低減するため、第1の複数の稜線形状突部115及び第2の複数の稜線形状突部116が有効である。該メダルMは概円盤形状を有する。更に、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107が平らな表面を有する場合、該メダルMの側面の全領域が、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107の平らな表面と接触する。該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107との摩擦力を低減するには、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107との接触面積を低減することが有効である。接触面積を低減するため、第1の複数の稜線形状突部115及び第2の複数の稜線形状突部116が該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107に形成される。このように構成することで、該第1のガイド部113即ち第1の段差部113と第2のガイド部114即ち第2の段差部114を転がる該メダルMは、第1の複数の稜線形状突部115及び第2の複数の稜線形状突部116と接触しながらスライドする。このため、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。
摩擦抵抗低減を目的として少なくとも第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107の表面を、自己潤滑性を有する物質で構成することが好ましい。該表面のみ自己潤滑性を有する物質で構成してもよく、また第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107の全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。更に、第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107に加えて、第1の傾斜壁下部領域104、第2の傾斜壁下部領域105、第1の境界領域102、第2の境界領域103、及び貯留部101の表面或いは全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。自己潤滑性を有する物質の典型例として、テフロン(登録商標)等のエンジニアリングプラスチックや含油焼結金属(商品例:オイレスメタルプレート)を挙げることができるが、必ずしもこれらに限定されるわけではない。少なくとも第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107の表面を、自己潤滑性を有する物質で構成してその代わりに、摩擦抵抗低減目的で設けた第1の複数の稜線形状突部115及び第2の複数の稜線形状突部116を省略することも可能である。
前述したように、本実施形態に係るメダル投入機構100は、貯留部101の第1側部に接する第1の境界領域102から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁を含む。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜領域22を形成する。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜壁下部領域104と第1の傾斜壁上部領域106とで構成される。メダル投入機構100は、更に、前述の第1の側部と反対側に位置する貯留部101の第2側部に接する第2の境界領域103から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第2の傾斜壁を含む。該第2の傾斜壁は、第2の傾斜領域23を形成する。該第2の傾斜壁は、第2の傾斜壁下部領域105と第2の傾斜壁上部領域107とで構成される。該第1の傾斜壁及び該第2の傾斜壁は、ゲーム媒体としてのメダルが滑り上がり及び滑り落ちることが可能であればよいので、必ずしも一定の傾斜角を有する傾斜平面で構成する必要はない。例えば、該第1の傾斜壁及び該第2の傾斜壁は、傾斜角度が変化する傾斜曲面で構成してもよい。
前述したように、ゲーム媒体としてのメダルを第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1にスライド転入させるためのガイド部は、第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に向かってそれぞれ直線的に下降傾斜するよう延在した該第1の段差113及び第2の段差114で構成した。しかしながら、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されたメダルが重力により第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1までスライド転入するのを可能にするには、該第1の段差113及び第2の段差114は、必ずしも直線的に下降傾斜するよう延在する必要がない。即ち、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されたメダルが重力により第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1までスライド転入するのを可能にするには、該第1の段差113及び第2の段差114は、第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に向かって総体的に下降していればよい。換言すれば、第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に位置するメダルMのポテンシャルエネルギーよりも、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されるメダルMのポテンシャルエネルギーの方が総体的にみて高ければよい。例えば、該第1の段差113及び第2の段差114の途中に上昇部があっても、メダルMの運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギーとの和より大きい場合、メダルMは、それまでの転動の勢いで該上昇部を登りきって第1の投入口へ転入する。また、該第1の段差113及び第2の段差114の途中に上昇部があって、メダルMの運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギーとの和より小さい場合でも、メダルMは、後から転動してきたメダルMに押されて該上昇部を登りきって第1の投入口へ転入することが可能であれば問題ない。また、該第1の段差113及び第2の段差114は、第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1に向かって階段状に下降するよう延在してもよい。
前述した本発明の第1実施形態におけるメダル投入機構100によれば、ゲームプレイヤが連続して長時間ゲーム媒体を投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、ゲーム媒体の投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。
(A)メダル投入機構100の変形例1
前述した一実施形態に対する変更例1を、以下図面を参照して説明する。図15は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構100との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
前述の第1の複数の稜線形状突部115及び第2の複数の稜線形状突部116を第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107に形成することに代えて、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107に、点在する複数の突起120を形成することは、該メダルMとの接触面積を低減し、強いては該メダルMとの摩擦抵抗を低減するには有効である。ここで、隣接する突起120の間隔は、該メダルMの径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の突起120は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。このように構成することで、該第1の段差部113及び第2の段差部114を転がる該メダルMは、該点在する複数の突起120と接触しながらスライドする。このため、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該複数の突起120は、摩擦力低減の観点から、その頂部がラウンド加工されていることが好ましい。
(B)メダル投入機構100の変形例2
前述した一実施形態に対する変更例2を、以下図面を参照して説明する。図16は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構100との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに、振動モータ121を該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁のそれぞれの裏側に設け、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に微少振動を与えるよう構成することが有効である。該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に微少振動を与えることで、該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁とが密着するのを防止し、結果的に、該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との実効的な接触面積を低減し、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に与える振動が大きすぎ、該メダルMが該第1の段差部113及び第2の段差部114に沿って転がる際に不安定にならないよう留意すべきである。また、大きすぎる振動は、ゲームプレイヤにも不快感を与える可能性があるため好ましくない。
(C)メダル投入機構100の変形例3
前述した一実施形態に対する変更例3を、以下図面を参照して説明する。図17は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構100との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107が、点在する複数の通風孔122を有し、且つ、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107のそれぞれの裏側に送風ファン123を設ける。
該複数の通風孔122を介して送風することで、該メダルMを該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107から浮かせる方向の浮力を該メダルMに与え、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107の接触力を低減し、結果的に、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107との摩擦力を低減する。ここで、隣接する通風孔122の間隔は、該メダルMの径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の通風孔122は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。また、送風ファン123は、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107の裏側に配置することにより実現することが可能である。このように構成することで、該第1の段差部113及び第2の段差部114を転がる該メダルMは、該点在する複数の通風孔122を介する送風により与えられる浮力により、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107との接触力が低減された状態で、該メダルMが該第1の段差部113及び第2の段差部114に沿って転がるため、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。
(D)メダル投入機構100の変形例4
前述した一実施形態に対する変更例4につき以下図面を参照して説明する。図18は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構100との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに有効な更に別の手法として、該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107を、網状の傾斜壁124で構成することが挙げられる。ここで、網の格子間隔は、該メダルMの径方向寸法より十分小さい。該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107が網状の傾斜壁124で構成されることで、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域106及び第2の傾斜壁上部領域107との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。
(E)メダル投入機構100の変形例5
前述した一実施形態に対する変更例5を、以下図面を参照して説明する。図19は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構100との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
前述の実施形態では、各傾斜壁は、傾斜壁上部領域と傾斜壁下部領域とから構成され、傾斜壁上部領域と傾斜壁下部領域との境界に沿って、ガイド部を構成する段差部が形成される。該段差部は、メダル投入口とは反対側に位置する傾斜壁上部領域の側部から該メダル投入口まで延在する構成とした。即ち、段差部は傾斜壁の全域に亘り延在する構成とした。これに対し、本変更例5によれば、段差部は、メダル投入口とは反対側に位置する傾斜壁上部領域の側部からメダル単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置から該メダル投入口まで延在する構成とすることが可能である。段差部を、傾斜壁上部領域の側部からメダル単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置から延在させることで、段差部が形成されない傾斜平面部を介してメダルを傾斜壁上部領域まで移動させることが可能となる。
図19を参照して以下詳細に説明する。第2の傾斜壁は、第2の傾斜壁上部領域107と、第3の傾斜壁下部領域125と第4の傾斜壁下部領域126とからなる。第2のガイド部を構成する第2の段差部114は、第3の傾斜壁下部領域125と第2の傾斜壁上部領域107との境界に沿って形成される。第4の傾斜壁下部領域126と第2の傾斜壁上部領域107とは、1つの平面を形成し、第4の傾斜壁下部領域126と第2の傾斜壁上部領域107との境界には段差は形成されない。第3の傾斜壁下部領域125は、第4の傾斜壁下部領域126と第2の傾斜壁上部領域107で構成される1つの平面上に設けられた概楔形状の平板で構成することが可能である。この場合、概楔形状の平板の厚さが、前述した段差部114のステップの幅に相当するので、該厚さは、前述した第2の段差部114のステップの幅に基づいて定める。更に、第4の傾斜壁下部領域126の水平方向寸法は、メダルMの径方向寸法より大きいことが、メダルMが第4の傾斜壁下部領域126を介して第2の傾斜壁上部領域107へ移動するのに必要である。
このように構成することで、ゲームプレイヤは、メダルMを指で押さえながら貯留部101から第4の傾斜壁下部領域126を介して第2の傾斜壁上部領域107へ移動させ、第3の傾斜壁下部領域125の上方の位置まで更に移動させる。この位置で、ゲームプレイヤがメダルMを手離すことで、メダルMは、第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ち、概楔形状の平板の上辺で構成される第2の段差部114で係止される。その後は、前述したのと同様に、メダルMは、第2の段差部114に沿って第2のメダル投入口109―1へスライド転入する。この構成によれば、第4の傾斜壁下部領域126と第2の傾斜壁上部領域107との境界には段差は形成されないため、メダルMを第2の段差部114を超えることなく第2の傾斜壁上部領域107へ移動させることが可能となる。
第3の傾斜壁下部領域125を、概楔形状の平板に代えて、概楔形状の厚さの変化する板で構成することが可能である。具体的には、概楔形状の上辺側は、前述した第2の段差部114のステップの幅に相当する厚さを持たせ、一方、概楔形状の下辺側に近づくにつれ次第に厚さを減少させ、概楔形状の下辺側では厚さを実質的にゼロにするよう構成することが可能である。この構成により、第3の傾斜壁下部領域125の下辺側で段差を形成せずにすむ。
このように構成することで、ゲームプレイヤは、メダルMを指で押さえながら貯留部101から第4の傾斜壁下部領域126を介して第2の傾斜壁上部領域107へ移動させてもよいし、第3の傾斜壁下部領域125の下辺側に段差が存在しないため、該第3の傾斜壁下部領域125を介して第2の傾斜壁上部領域107へ移動させてもよい。メダルMを該第3の傾斜壁下部領域125の上方の位置まで移動させ、この位置で、ゲームプレイヤがメダルMを手離すことで、メダルMは、第2の傾斜壁上部領域107を滑り落ち、概楔形状の平板の上辺で構成される第2の段差部114で係止される。その後は、前述したのと同様に、メダルMは、第2の段差部114に沿って第2のメダル投入口109―1へスライド転入する。
(1−2−2)メダル投入機構200
次に、本実施形態による他のメダル投入機構を図面と共に詳細に説明する。図21は、図20に示すメダル投入機構の正面図である。図22は、図20に示すメダル投入機構の上面図である。図23は、図20に示すメダル投入機構の背面図である。
メダル投入機構130は、上水平領域24と、該上水平領域24の両側に位置する第1の傾斜領域25と第2の傾斜領域26と、該第1の傾斜領域25の外側に位置する第1の下水平領域27と、該第2の傾斜領域26の外側に位置する第2の下水平領域28と、を含む。メダル投入機構130は、複数のメダルを貯留する上貯留部131を含む。該上貯留部131は、メダル投入機構130の上水平領域24を構成する。メダル投入機構130は、複数のメダルを貯留する第1の下貯留部144を含む。該第1の下貯留部144は、メダル投入機構130の第1の下水平領域27を構成する。メダル投入機構130は、複数のメダルを貯留する第2の下貯留部145を含む。該第2の下貯留部145は、メダル投入機構130の第2の下水平領域28を構成する。
メダル投入機構130は、更に、上貯留部131の第1側部に接する第1の境界領域132から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁を含む。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜領域25を形成する。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134とで構成される。第1の境界領域132は、曲面で構成される。
メダル投入機構130は、更に、前述の第1の側部と反対側に位置する上貯留部131の第2側部に接する第2の境界領域133から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第2の傾斜壁を含む。該第2の傾斜壁は、第2の傾斜領域26を形成する。該第2の傾斜壁は、第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135とで構成される。第2の境界領域133は、曲面で構成される。
メダル投入機構130は、更に、第1の傾斜壁下部領域136の外側部に接する第3の境界領域142を介して連続的に水平方向に延在する第1の下貯留部144を含む。該第1の下貯留部144は、第1の下水平領域27を形成する。
メダル投入機構130は、更に、第2の傾斜壁下部領域137の外側部に接する第4の境界領域143を介して連続的に水平方向に延在する第2の下貯留部145を含む。該第2の下貯留部145は、第2の下水平領域28を形成する。
メダル投入機構130は、更に、第1の傾斜壁に近接する位置に第1のメダル投入口138―1を有する第1のメダル投入部138と、第2の傾斜壁に近接する位置に第2のメダル投入口139―1を有する第2のメダル投入部139とを有する。第1の境界領域132と、第1の傾斜壁下部領域136と、第1の傾斜壁上部領域134と、第1のメダル投入部138と、第3の境界領域142とは、メダル投入機構130の第1の傾斜領域25を形成する。第2の境界領域133と、第2の傾斜壁下部領域137と、第2の傾斜壁上部領域135と、第2のメダル投入部139と、第4の境界領域143とは、メダル投入機構130の第2の傾斜領域26を形成する。
第1のメダル投入部138は、更に、第1の取り付けフランジ146を有し、該第1の取り付けフランジ146は、第3の境界領域142の一部から第1の下貯留部144の一部にかけて延在する。第2のメダル投入部139は、更に、第2の取り付けフランジ147を有し、該第2の取り付けフランジ147は、第4の境界領域143の一部から第2の下貯留部145の一部にかけて延在する。第1の下貯留部144上に延在する第1の取り付けフランジ146と第2の下貯留部145上に延在する第2の取り付けフランジ147とは、図22に示すように、大きくラウンドされた角部を有する。第1の取り付けフランジ146と第2の取り付けフランジ147とは、メダルMを貯留すするメダル貯留領域を第1の下貯留部144上及び第2の下貯留部145上に画定する。上貯留部131のメダル供給側152からメダルMが供給される。第1の下貯留部144には、メダルMがこぼれ落ちるのを防止するための第1のメダル拘束プレート148と、隣接するメダル投入機構に貯留するメダルMと隔離するための第1の下貯留部仕切部150とが設けられる。第2の下貯留部145には、メダルMがこぼれ落ちるのを防止するための第2のメダル拘束プレート149と、隣接するメダル投入機構に貯留するメダルMと隔離するための第2の下貯留部仕切部151とが設けられる。更に、図示しないものの、上貯留部131の手前側にメダルMがこぼれ落ちるのを防止するメダル拘束プレートを設けてもよい。
第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134との境界には、第1のガイド部113が形成される。該第1のガイド部113は、該第1の傾斜壁上部領域134を滑り落ちるメダルを係止し、該第1のガイド部に沿って該第1のメダル投入口138―1へスライド転入させるよう構成する。該第1のガイド部113は、該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134との境界に形成された第1の段差113で構成する。第1の段差113は、該第1のメダル投入口138―1へ向かって直線的に下降しながら延在する。該第1の傾斜壁上部領域134は、該第1のガイド部113に沿ってスライド転入するメダルMとの摩擦を低減するよう形成された少なくとも1つの突部を有する。即ち、該第1の傾斜壁上部領域134は、該第1のガイド部113からメダルMの直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第1のガイド部113の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも1つの稜線形状突部140を有する。具体的には、図示されるように、複数の稜線形状突部140を形成する。
第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135との境界には、第2のガイド部114が形成される。該第2のガイド部114は、該第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちるメダルを係止し、該第2のガイド部に沿って該第2のメダル投入口139―1へスライド転入させるよう構成する。該第2のガイド部114は、該第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135との境界に形成された第2の段差114で構成する。第2の段差114は、該第2のメダル投入口139―1へ向かって直線的に下降しながら延在する。該第2の傾斜壁上部領域135は、該第2のガイド部114に沿ってスライド転入するメダルMとの摩擦を低減するよう形成された少なくとも1つの突部を有する。即ち、該第2の傾斜壁上部領域135は、該第2のガイド部114からメダルMの直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第2のガイド部114の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも1つの稜線形状突部141を有する。具体的には、図示されるように、複数の稜線形状突部141を形成する。
該上貯留部131、第1の境界領域132、第2の境界領域133、第1の傾斜壁下部領域136、第2の傾斜壁下部領域137、第1の傾斜壁上部領域134、第2の傾斜壁上部領域135、第3の境界領域142、第4の境界領域143、第1の下貯留部144及び第2の下貯留部145は、同一部材で構成すれば、メダルMが可動する領域にはつなぎ目が無くなり抵抗を減らすことが可能となる。
また、該第1のメダル投入部138の該第1のメダル投入口138―1及び該第2のメダル投入部139の該第2のメダル投入口139―1は、該メダルMが同時に1つのみ入ることが可能な寸法を有する。複数の該メダルMが同時に該第1のメダル投入口138―1或いは第2のメダル投入口139―1に入った場合、該第1のメダル投入部138或いは該第2のメダル投入部139に該メダルMが詰まってしまうことを確実に防止するためである。
前述したメダル投入機構130は、該第1及び第2の側部の中間位置を基準にして概ね対称的な形状及び構造を有する。
第1のメダル投入部138と第2のメダル投入部139とは、図14を参照して前述した第1のメダル投入部108及び第2のメダル投入部109と同一構造なので、それらの内部構造の説明は省略する。
ゲームプレイヤは、該上貯留部131に貯留しているメダルMを、該上貯留部131から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の上部領域まで移動させ、該メダルMから手を離すと、重力により該メダルMが第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ち、第1のガイド部113を構成する第1の段差部113と第2のガイド部114を構成する第2の段差部114とに係止される。そして、第1の段差部113と第2の段差部114とは、前記メダルMを重力により第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へスライド転入させるよう構成される。
即ち、ゲームプレイヤは、該メダルMを該上貯留部131から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の上部領域まで移動させ、後は、該メダルMから手を離せば、重力により該メダルMが第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ち、第1の段差部113と第2の段差部114とに係止され、その後、該メダルMは、第1の段差部113と第2の段差部114とに沿って第1の投入部の第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1まで重力によりスライド転入する。該メダルMが第1の段差部113と第2の段差部114とに沿って転がると、該メダルMは、該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134に対してスライドすることになる。即ち、ゲームプレイヤは、該メダルMを第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の上部領域まで移動させ、手を離せばよく、従来の様に該メダルMを該上貯留部131から第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1まで運ぶ必要がない。即ち、重力をうまく利用してゲームプレイヤの手の動き楽にしている。
更に、該メダルMが該第1の段差部113及び第2の段差部114に係止されない可能性がある。その場合、該メダルMは該第1の段差部113及び第2の段差部114を超えて該第1及び第2の傾斜壁を滑り落ち、該第1及び第2の下貯留部144、145に達し、ここに貯留される。該第1及び第2の下貯留部144、145に貯留された該ゲーム媒体を、そのまま利用することができる。ゲームプレイヤは、該第1及び第2の下貯留部144、145に貯留された該メダルMを、該第1及び第2の傾斜壁に沿って滑り上がらせ、その後、該メダルMから手を離せば、重力により第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ち、該第1の段差部113及び第2の段差部114に係止され、その後、該メダルMは、該第1の段差部113及び第2の段差部114に沿って第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ重力によりスライド転入する。このメカニズムは、前述の第1の実施形態での説明と同じである。
このため、ゲームプレイヤが連続して長時間メダルMを投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、メダルMの投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。
また、ゲームプレイヤは、該メダルMを該上貯留部131から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の上部領域まで移動させ、後は、該メダルMから手を離せば、重力により該メダルMが第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ち、該第1の段差部113及び第2の段差部114に係止され、その後、該メダルMは、該第1の段差部113及び第2の段差部114に沿って第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ重力によりスライド転入する。更に、ゲームプレイヤは、該第1の段差部113及び第2の段差部114に係止されず該第1の傾斜壁下部領域136及び第2の傾斜壁下部領域137を滑り落ち該第1の下貯留部144及び第2の下貯留部145に留部された該メダルMを、該第1及び第2の傾斜壁に沿って滑り上がらせた後は、該メダルMから手を離せば、重力により第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ち、該第1の段差部113及び第2の段差部114に係止され、その後、該メダルMは、該第1の段差部113及び第2の段差部114に沿って第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ重力によりスライド転入する。即ち、メダルMの投入を自動化せずに、ゲームプレイヤが連続して長時間メダルMを投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することを可能としたため、ゲームプレイヤ自信がゲームをしている実感を持ちながら、ゲームプレイヤを連続して長時間十分魅了することを可能にした。
該第1の段差部113と第2の段差部114とは、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を重力により滑り落ちるメダルMを係止する機能と、該第1の段差部113と第2の段差部114に沿って該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ重力によりスライド転入させる機能とを備えればよい。しかし、該第1及び第2の下貯留部144、145に貯留された該メダルMを、該第1のガイド部113即ち第1の段差部113と第2のガイド部114即ち第2の段差部114より上の位置まで滑り上がらせる必要があり、このため、該メダルMを滑り上がらせる際、該第1のガイド部113即ち第1の段差部113と第2のガイド部114即ち第2の段差部114の存在が妨げにならないことが好ましい。このことを考慮すれば、該第1のガイド部113が第1の段差部113で構成され、第2のガイド部114が第2の段差部114で構成されることは意義がある。但し、該第1及び第2の段差113、114のステップ面は、上を向いていることが重要である。これにより、該メダルMを該第1の段差113及び該第2の段差114を超えて滑り上がらせることが容易となり、また、一旦滑り上がった該メダルMがゲームプレイヤの手を離れ該第1の傾斜壁上部領域134、及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちて該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面で係止されることが可能となる。該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面が下を向いた場合、該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135に沿って滑り上がる該メダルMを阻止し、また、メダルMを係止しながら、該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ重力によりスライド転入させることができない。
該第1の段差113は、該第1の傾斜壁下部領域136を第1の傾斜壁上部領域134より厚く構成することで、実現することが可能となる。また、該第2の段差114は、第2の傾斜壁下部領域137を第2の傾斜壁上部領域135より厚く構成することで、実現することが可能となる。例えば、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第1の平板と、該下領域のみに延在する第2の平板とを組み合わせた構成としてもよい。また、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第1の平板のうち該下領域のみを薄く加工してもよい。いずれにしても、該第1の段差113及び第2の段差114は、既存の技術を用いて実現することが可能である。
そして、該第1の段差113及び第2の段差114は、該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へと延在する構成とすることが出来る。この際、該第1の段差113及び第2の段差114により係止されたメダルMを該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へと重力により転がして導く必要があるため、該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ向かって下降するよう延在させる。具体的には、該第1の段差113及び第2の段差114は、該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ向けて直線的に下降する構成とする。しかし、変更例として、該第1の段差113及び第2の段差114は、該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ向けて曲線的に下降する構成とすることも可能であり、更には、直線と曲線との組み合わせで構成することも可能である。但し、該第1の段差113及び第2の段差114のどの位置でメダルMを係止したとしても、該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へ向けて重力により転がして導くのに最低限必要な傾斜角度を有する。
更に、該第1の段差113及び第2の段差114は、該メダルMを重力により該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1へスライド転入させるよう終端させる必要がある。該第1の段差113及び第2の段差114の終端部を該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に近接させる。変更例として、該第1の段差113及び第2の段差114の終端部が該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に接しておらず、間隙を有していても、該第1の段差113及び第2の段差114を転がった該メダルMが最終的に該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に転がり込めばよい。このためには、該第1の投入部108の該第1のメダル投入口138―1及び該第2の投入部109の第2のメダル投入口139―1は、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に近接する位置に設けられる。
また、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅、換言すると、該第1の段差113及び第2の段差114の大きさは、第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちる該メダルMを該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面で係止することが可能となるよう決定される。該第1の段差113及び第2の段差114の最小限必要な大きさは、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度と、該メダルMの厚さとに依存する。例えば、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度が大きい場合、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度が小さい場合に比較して、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅はより大きくなるはずである。
更に、該メダルMの厚さと比較して、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅が小さすぎると、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちる該メダルMを係止出来ず、該メダルMは、該第1の段差113及び第2の段差114を乗り越えて該第1の下貯留部144及び第2の下貯留部145まで滑り落ちてしまい、該メダルMを該第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に投入出来なくなる。よって、該メダルMの厚さと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角度を考慮して、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちる該メダルMを係止することが出来る最低限の該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅が必要となる。該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を該メダルMの厚さより大きくすれば、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちる該メダルMを係止する可能性が高まる。また、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を該メダルMの厚さの2倍より大きくすれば、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちる2枚の重なった該メダルMを同時に係止することが可能となる。但し、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅をあまり大きくしすぎると、該メダルMを該第1の段差113及び第2の段差114を超えて滑り上がらせる際に、該第1の段差113及び第2の段差114で該メダルMが倒れてしまったりして、該メダルMが該第1の段差113及び第2の段差114をうまく転がらない可能性があるので留意すべきである。
図29に示すように、メダルMの周辺部の断面形状が矩形ではなく、角が丸みRを帯びている場合、この丸みを帯びている部分の厚さR以上の該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅W2があれば、該メダルMを係止できる可能性がある。しかし、実際には、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちてきた該メダルMが該第1の段差113及び第2の段差114に接触した際の衝撃や振動により、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されない可能性がある。よって、理論上最低限必要となる幅W2よりも大きく、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を設計する。更に、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちてきた互いに重なった状態の2枚のメダルMを同時に係止するには、理論上は図29に示すようにメダルM単体の厚さと丸みを帯びている部分の厚さRとの和以上の該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅W1があれば、該2枚の重なったメダルMを係止できる可能性がある。しかし、実際には、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ちてきた該2枚の重なったメダルMが該第1の段差113及び第2の段差114に接触した際の衝撃や振動により、該2枚の重なったメダルMのうち上に重なった方のメダルMは、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されない可能性がある。よって、該2枚の重なったメダルMの双方共に係止するには、理論上最低限必要となる幅W1よりも大きく、該第1の段差113及び第2の段差114のステップ面の幅を設計する。
この観点から、メダルMを単体で係止するには、該第1の段差のステップ面の幅を該ゲーム媒体単体の厚さに概ね相当するよう設計することが好ましい。ここで「概ね」とは、丸みを帯びている部分の厚さRに相当する誤差を含むものとする。
更に、該第1の段差のステップ面の角度は、該第1の傾斜壁に対して直角或いは鋭角が好ましい。該第1の段差のステップ面の角度が、該第1の傾斜壁に対して鈍角の場合、該第1の傾斜壁を滑り落ちてきた該ゲーム媒体が該第1の段差に係止されずに滑り落ちてしまう可能性が高い。
該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角が大きい場合、即ち、該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135が垂直に近い場合、該メダルMを該第1の下貯留部144から該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び該第2の下貯留部145から第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135を滑り上がらせるのが容易ではなくなる。逆に、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁の傾斜角が小さい場合、即ち、該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135が平坦に近い場合、該メダルMを該第1の下貯留部144から該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び該第2の下貯留部145から第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135を滑り上がらせるのは容易であるが、ゲームプレイヤが該メダルMから手を離した後、該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力が大きくなるため、該メダルMが該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を滑り落ち難くなると共に、該メダルMが重力により該第1の段差113及び第2の段差114に沿って転がりながら該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135をスライドする際の摩擦力が大きいため、途中で止まってしまい、前記第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1まで辿りつかない可能性もある。よって、該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135の傾斜角は、これらのことを考慮し、垂直に近すぎず且つ水平にも近すぎない角度とすることが必要となる。例えば、該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135の傾斜角は、20度以上70度以下にすることが好ましく、更に、30度以上60度以下にすることがより好ましい。該第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134、及び第2の傾斜壁下部領域137と第2の傾斜壁上部領域135の傾斜角は、典型的には、約45度であってもよい。
更に、該第1の下貯留部144及び第2の下貯留部145に貯留する該メダルMを、該第1の傾斜壁下部領域136及び第2の傾斜壁下部領域137へと出来るだけ抵抗を少なく滑り上げるには、第3の境界領域142及び第4の境界領域143は、曲面で形成されることが好ましい。該曲面の好ましい曲率は、該メダルMの径方向寸法に依存するが、概ね該曲面の曲率半径が、該メダルMの径方向寸法より十分大きければよい。好ましい曲率は、経験的に簡単に決定することが出来る。
更に、前述したように、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁と該メダルMとの摩擦抵抗は出来るだけ低減することが好ましい。該摩擦抵抗を低減するため、第1の複数の稜線形状突部140及び第2の複数の稜線形状突部141が有効である。該メダルMは概円盤形状を有する。更に、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135が平らな表面を有する場合、該メダルMの側面の全領域が、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の平らな表面と接触する。該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135との摩擦力を低減するには、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135との接触面積を低減することが有効である。接触面積を低減するため、第1の複数の稜線形状突部140及び第2の複数の稜線形状突部141が該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135に形成される。このように構成することで、該第1のガイド部113即ち第1の段差部113と第2のガイド部114即ち第2の段差部114を転がる該メダルMは、第1の複数の稜線形状突部140及び第2の複数の稜線形状突部141と接触しながらスライドする。このため、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。
摩擦抵抗低減を目的として少なくとも第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の表面を、自己潤滑性を有する物質で構成することが好ましい。該表面のみ自己潤滑性を有する物質で構成してもよく、また第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。更に、第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135に加えて、第1の傾斜壁下部領域136、第2の傾斜壁下部領域137、第1の境界領域132、第2の境界領域133、第3の境界領域142、第4の境界領域143、及び上貯留部131、第1の下貯留部144及び第2の下貯留部145の表面或いは全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。自己潤滑性を有する物質の典型例として、テフロン(登録商標)等のエンジニアリングプラスチックや含油焼結金属(商品例:オイレスメタルプレート)を挙げることができるが、必ずしもこれらに限定されるわけではない。少なくとも第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の表面を、自己潤滑性を有する物質で構成する代わりに、摩擦抵抗低減目的で設けた第1の複数の稜線形状突部140及び第2の複数の稜線形状突部141を省略することも可能である。
前述したように、本実施形態に係るメダル投入機構130は、複数のメダルを貯留する上貯留部131を含む。該上貯留部131は、メダル投入機構130の上水平領域24を構成する。メダル投入機構130は、複数のメダルを貯留する第1の下貯留部144を含む。該第1の下貯留部144は、メダル投入機構130の第1の下水平領域27を構成する。メダル投入機構130は、複数のメダルを貯留する第2の下貯留部145を含む。該第2の下貯留部145は、メダル投入機構130の第2の下水平領域28を構成する。
メダル投入機構130は、更に、上貯留部131の第1側部に接する第1の境界領域132から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第1の傾斜壁を含む。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜領域25を形成する。該第1の傾斜壁は、第1の傾斜壁下部領域136と第1の傾斜壁上部領域134とで構成される。該第1の傾斜壁及び該第2の傾斜壁は、ゲーム媒体としてのメダルが滑り上がり及び滑り落ちることが可能であればよいので、必ずしも一定の傾斜角を有する傾斜平面で構成する必要はない。例えば、該第1の傾斜壁及び該第2の傾斜壁は、傾斜角度が変化する傾斜曲面で構成してもよい。
前述したように、ゲーム媒体としてのメダルMを第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1にスライド転入させるためのガイド部は、第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に向かってそれぞれ直線的に下降傾斜するよう延在した該第1の段差113及び第2の段差114で構成した。しかしながら、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されたメダルが重力により第1のメダル投入口108―1及び第2のメダル投入口109―1までスライド転入するのを可能にするには、該第1の段差113及び第2の段差114は、必ずしも直線的に下降傾斜するよう延在する必要がない。即ち、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されたメダルが重力により第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1までスライド転入するのを可能にするには、該第1の段差113及び第2の段差114は、第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に向かって総体的に下降していればよい。換言すれば、第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に位置するメダルMのポテンシャルエネルギーよりも、該第1の段差113及び第2の段差114に係止されるメダルMのポテンシャルエネルギーの方が総体的にみて高ければよい。例えば、該第1の段差113及び第2の段差114の途中に上昇部があっても、メダルMの運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギーとの和より大きい場合、メダルMは、それまでの転動の勢いで該上昇部を登りきって第1の投入口へ転入する。また、該第1の段差113及び第2の段差114の途中に上昇部があって、メダルMの運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギーとの和より小さい場合でも、メダルMは、後から転動してきたメダルMに押されて該上昇部を登りきって第1の投入口へ転入することが可能であれば問題ない。また、該第1の段差113及び第2の段差114は、第1のメダル投入口138―1及び第2のメダル投入口139―1に向かって階段状に下降するよう延在してもよい。
前述した本発明の第1実施形態におけるメダル投入機構130によれば、ゲームプレイヤが連続して長時間ゲーム媒体を投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、ゲーム媒体の投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。
(A)メダル投入機構200の変形例1
前述したメダル投入機構200に対する変更例1を、以下図面を参照して説明する。図24は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構200との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
前述の第1の複数の稜線形状突部115及び第2の複数の稜線形状突部116を第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135に形成することに代えて、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135に、点在する複数の突起153を形成することは、該メダルMとの接触面積を低減し、強いては該メダルMとの摩擦抵抗を低減するには有効である。ここで、隣接する突起153の間隔は、該メダルMの径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の突起153は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。このように構成することで、該第1の段差部113及び第2の段差部114を転がる該メダルMは、該点在する複数の突起153と接触しながらスライドする。このため、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該複数の突起153は、摩擦力低減の観点から、その頂部がラウンド加工されていることが好ましい。
(B)メダル投入機構200の変形例2
前述したメダル投入機構200に対する変更例2を、以下図面を参照して説明する。図25は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構200との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに、振動モータ154を該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁のそれぞれの裏側に設け、該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に微少振動を与えるよう構成することが有効である。該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に微少振動を与えることで、該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁とが密着するのを防止し、結果的に、該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との実効的な接触面積を低減し、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁に与える振動が大きすぎ、該メダルMが該第1の段差部113及び第2の段差部114に沿って転がる際に不安定にならないよう留意すべきである。また、大きすぎる振動は、ゲームプレイヤにも不快感を与える可能性があるため好ましくない。
(C)メダル投入機構200の変形例3
前述したメダル投入機構200に対する変更例3を、以下図面を参照して説明する。図26は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構200との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135が、点在する複数の通風孔155を有し、且つ、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135のそれぞれの裏側に送風ファン156を設ける。
該複数の通風孔155を介して送風することで、該メダルMを該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135から浮かせる方向の浮力を該メダルMに与え、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の接触力を低減し、結果的に、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135との摩擦力を低減する。ここで、隣接する通風孔155の間隔は、該メダルMの径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の通風孔155は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。また、送風ファン156は、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135の裏側に配置することにより実現することが可能である。このように構成することで、該第1の段差部113及び第2の段差部114を転がる該メダルMは、該点在する複数の通風孔155を介する送風により与えられる浮力により、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135との接触力が低減された状態で、該メダルMが該第1の段差部113及び第2の段差部114に沿って転がるため、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。
(D)メダル投入機構200の変形例4
前述したメダル投入機構200に対する変更例4を、以下図面を参照して説明する。図27は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構200との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
該メダルMと該第1の傾斜壁及び第2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに有効な更に別の手法として、該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135を、網状の傾斜壁157で構成することが挙げられる。ここで、網の格子間隔は、該メダルMの径方向寸法より十分小さい。該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135が網状の傾斜壁157で構成されることで、該メダルMと該第1の傾斜壁上部領域134及び第2の傾斜壁上部領域135との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。
(E)メダル投入機構200の変形例5
前述したメダル投入機構200に対する変更例5を、以下図面を参照して説明する。図28は、本変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述したメダル投入機構200との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。
前述の実施形態では、各傾斜壁は、傾斜壁上部領域と傾斜壁下部領域とから構成され、傾斜壁上部領域と傾斜壁下部領域との境界に沿って、ガイド部を構成する段差部が形成される。該段差部は、メダル投入口とは反対側に位置する傾斜壁上部領域の側部から該メダル投入口まで延在する構成とした。即ち、段差部は傾斜壁の全域に亘り延在する構成とした。これに対し、本変更例5によれば、段差部は、メダル投入口とは反対側に位置する傾斜壁上部領域の側部からメダル単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置から該メダル投入口まで延在する構成とすることが可能である。段差部を、傾斜壁上部領域の側部からメダル単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置から延在させることで、段差部が形成されない傾斜平面部を介してメダルを傾斜壁上部領域まで移動させることが可能となる。
図28を参照して以下詳細に説明する。第1の傾斜壁は、第1の傾斜壁上部領域134と、第3の傾斜壁下部領域125と第4の傾斜壁下部領域126とからなる。第2のガイド部を構成する第1の段差部113は、第3の傾斜壁下部領域125と第1の傾斜壁上部領域134との境界に沿って形成される。第4の傾斜壁下部領域126と第1の傾斜壁上部領域134とは、1つの平面を形成し、第4の傾斜壁下部領域126と第1の傾斜壁上部領域134との境界には段差は形成されない。第3の傾斜壁下部領域125は、第4の傾斜壁下部領域126と第1の傾斜壁上部領域134で構成される1つの平面上に設けられた概楔形状の平板で構成することが可能である。この場合、概楔形状の平板の厚さが、前述した段差部113のステップの幅に相当するので、該厚さは、前述した第1の段差部113のステップの幅に基づいて定める。更に、第4の傾斜壁下部領域126の水平方向寸法は、メダルMの径方向寸法より大きいことが、メダルMが第4の傾斜壁下部領域126を介して第1の傾斜壁上部領域134へ移動するのに必要である。
このように構成することで、ゲームプレイヤは、メダルMを指で押さえながら第1の下貯留部144から第4の傾斜壁下部領域126を介して第1の傾斜壁上部領域134へ移動させ、第3の傾斜壁下部領域125の上方の位置まで更に移動させる。この位置で、ゲームプレイヤがメダルMを手離すことで、メダルMは、第1の傾斜壁上部領域134を滑り落ち、概楔形状の平板の上辺で構成される第1の段差部113で係止される。その後は、前述したのと同様に、メダルMは、第1の段差部113に沿って第1のメダル投入口138―1へスライド転入する。この構成によれば、第4の傾斜壁下部領域126と第1の傾斜壁上部領域134との境界には段差は形成されないため、メダルMを第1の段差部113を超えることなく第1の傾斜壁上部領域134へ移動させることが可能となる。
第3の傾斜壁下部領域125を、概楔形状の平板に代えて、概楔形状の厚さの変化する板で構成することが可能である。具体的には、概楔形状の上辺側は、前述した第1の段差部113のステップの幅に相当する厚さを持たせ、一方、概楔形状の下辺側に近づくにつれ次第に厚さを減少させ、概楔形状の下辺側では厚さを実質的にゼロにするよう構成することが可能である。この構成により、第3の傾斜壁下部領域125の下辺側で段差を形成せずにすむ。
このように構成することで、ゲームプレイヤは、メダルMを指で押さえながら第1の下貯留部144から第4の傾斜壁下部領域126を介して第2の傾斜壁上部領域107へ移動させてもよいし、第3の傾斜壁下部領域125の下辺側に段差が存在しないため、該第3の傾斜壁下部領域125を介して第2の傾斜壁上部領域107へ移動させてもよい。メダルMを該第3の傾斜壁下部領域125の上方の位置まで移動させ、この位置で、ゲームプレイヤがメダルMを手離すことで、メダルMは、第1の傾斜壁上部領域134を滑り落ち、概楔形状の平板の上辺で構成される第1の段差部113で係止される。その後は、前述したのと同様に、メダルMは、第1の段差部113に沿って第1のメダル投入口138―1へスライド転入する。
(1−3)メダル移動模擬演出部
次に、本実施形態によるメダル移動擬似演出部900の構成を説明する。
(1−3−1)メダル移動模擬演出部の構成
図30は、本実施例によるメダル移動模擬演出部900の構成を示す斜視図である。また、図31は、メダル移動模擬演出部900と、これの周辺部との電気的な接続関係を示すブロック図である。
まず、図30に示すように、メダル移動模擬演出部900は、細長い棒状の支持部材910と、この支持部材910の長手方向に所定間隔離間して配列された複数のLED(発光部)920a〜920n(以下、任意のLEDの符号を920とする)と、LEDを駆動するためのLED駆動回路930とを有する。なお、LED920に代えて他の発光手段を用いることが可能である。
支持部材910は、例えば中に空洞を有するスチール製の棒状部材である。棒状部材を用いることで、容易にメダル投入機構100近傍からメダル排出部330近傍までにLEDを配列させることが可能となる。本例では、支持部材910を直線状の棒状部材とする。なお、支持部材910の断面は、正方形であっても長方形であっても、その他の多角形であっても、円形または楕円形のような丸みを帯びた形状であってもよい。本例では、支持部材910の断面を長方形とし、支持部材910の各側面が略ねじれの無い平面であるとする。また、本例では、支持部材910の何れかの側面に、上述した複数のLED920が所定間隔隔てて直線状に配列されているものとする。なお、複数のLED920が設けられる側面は、遊技時にゲームプレイヤに見えるように配置される面である。
このように、LED920を直線状の棒状部材である支持部材910に配列して設けることで、連続して点灯するLED920の光により直線状の軌跡が描かれるため、スピード感のあるメダルの擬似移動を演出することができる。なお、配列されるLED920は、全て同一の発光色(例えば赤や青や緑など)としてもよいが、様々な発光色のLEDを規則的またはランダムに組み合わせて配列させても良い。
支持部材910は、配列されたLED920およびLED駆動回路930が設けられた状態で、メダル投入機構100(特に第1のメダル投入口108−1)近傍とメダル排出部330近傍との間に橋架される。この際、支持部材910の一方の端がメダル投入機構100の特に後述するメダル投入口108−1(図33参照)に近接して配置され、支持部材910の他方の端がメダル排出部330に近接して配置されることが好ましい。これにより、メダル投入機構100近傍からメダル排出部330近傍までを結ぶようにLED920を配列させることができる。また、配列されたLED920を順次点灯させることで、メダルがメダル投入機構100からメダル排出部330まで移動する擬似的な様子を、視覚的に演出することができる。なお、支持部材910の空洞には、LED駆動回路930とLED920とを電気的に接続するための配線が収納される。
また、図31に示すように、LED駆動回路930は、制御部600に電気的に接続される。制御部600には、メダル投入機構100に設けられたメダル投入センサ(センサ)108−9と、リフトアップホッパ300と、メダル排出部330に設けられたメダル排出センサ332とのそれぞれとも、電気的に接続される。なお、個々の接続には、例えばハーネスケーブルなどの配線を用いることができる。
メダル投入センサ108−9は、メダル投入機構100におけるメダル投入口108−1から投入されたメダルを検知するためのセンサである。このメダル投入センサ108−9は、磁気や光などを用いた非接触型であっても、オン/オフスイッチを用いた接触型であってもよい。ここで、メダル投入センサ108−9およびその周辺の構成を、図32を用いて説明する。
図32に示すように、ゲームプレイヤによって第1の傾斜壁上部領域106まで持ち上げられたメダルMは、重力により、第1の傾斜壁下部領域104を構成する板部材と第1の傾斜壁上部領域106を構成する板部材との段差によって形成される第1のガイド部113をスライド回転しつつ、メダル投入口108−1に投入される。その後、メダルMは、第1のメダルガイドプレート108−5と第2のメダルガイドプレート108−6と第1の傾斜壁上部領域106を構成する板部材とが形成するメダル投入経路108−7を通過してメダル搬送経路200(図2参照)へ搬送される。メダル投入センサ108−9は、メダル投入口108−1からメダル搬送経路200までを結ぶメダル投入経路108−7の途中に設けられており、この部分をメダルMが通過することを接触または非接触により検知する。また、メダル投入センサ108−9は、メダルMの投入を検知すると、メダル投入検知信号S1を生成し、これを制御部600(図2参照)へ入力する。
制御部600は、メダル投入検知信号S1が入力されたタイミングに基づいて、LED駆動回路930を駆動するためのLED駆動回路制御信号S2を生成し、これをLED駆動回路930へ入力する。また、LED駆動回路930は、LED駆動回路制御信号S2が入力されたタイミングに基づいて、LED920a〜920nを順次点灯させる。
リフトアップホッパ300は、制御部600(図2参照)からの制御に基づいて、メダル排出部330にセットされているメダルMをメダル排出経路400へ排出する。なお、リフトアップホッパ300の制御には、制御部600から出力されたリフトアップホッパ駆動信号S3が用いられる。また、メダル排出後、メダル排出部330には速やかに次のメダルがセットされる。
メダル排出センサ332(図33参照)は、メダル排出部330からメダルMが排出されたか否かを検知するためのセンサであり、メダル投入センサ108−9と同様に、磁気や光などを用いた非接触型であっても、オン/オフスイッチを用いた接触型であってもよい。このメダル排出センサ332は、メダル排出部330の排出口(図示せず)に設けられており、排出口から排出されたメダルMを接触または非接触により検知する。また、メダル排出センサ332は、メダルMの排出を検知すると、メダル排出検知信号S4を生成し、これを制御部600(図2参照)へ入力する。
(1−3−2)メダル移動模擬演出部およびその周辺部の動作
次に、図31から図35を用いて、メダル移動模擬演出部900およびその周辺部の動作を詳細に説明する。図33は、メダル投入からメダル排出までのメダルの流れを示すための図である。図34は、メダル投入からメダル排出までの制御部600の動作を示すフローチャートである。図35は、メダル投入からメダル排出までにメダル移動模擬演出部900とその周辺部と制御部600との間で入出力される信号の波形図である。なお、周辺部には、制御部600とメダル投入センサ108−9とリフトアップホッパ300とメダル排出センサ332とが含まれる。
図33に示すように、まず、メダル投入口108−1に投入されたメダルM1は、図32を用いて説明したように、メダル投入経路108−7を経由してメダル搬送経路200へ進入する。なお、この時点で、メダル排出部330にはリフトアップホッパ300のメダル貯留部310に貯留されていたメダルM2がセットされている。メダル排出部330から排出するためのメダルを貯留しておくための貯留部310を設けておくことで、メダル投入機構100から投入されたメダルM1とは別のメダルM2をメダル排出部330から排出させることが可能となる。この結果、メダル投入機構100とメダル排出部330との位置関係を任意に設定することが可能となり、ゲーム装置(特にステーション部ST)の設計自由度が向上する。また、メダル投入機構100から投入されたメダルM1が、排出されるメダルM2を貯留する貯留部310に貯留されるように構成することで、貯留部310におけるメダルの入数と出数とに均衡を持たせることが可能となる。この結果、ゲーム途中にメダルを貯留部310に補充するという手間を省くことが可能となる。
メダル投入経路108−7をメダルM1が通過すると、メダル投入センサ108−9は、これを検知する。また、メダル投入センサ108−9は、図35に示すようにメダルM1を検知したタイミングでメダル投入検知信号S1を生成し、これを図31に示すように制御部600へ出力する。なお、メダル投入機構100に投入されたメダルM1は、図33に示すように、メダル搬送経路200を介してリフトアップホッパ300のメダル貯留部310に搬送され、これに貯留される。
また、図34に示すように、制御部600は、メダル投入センサ108−9からメダル投入検知信号S1が入力されることを待機している(ステップS101)。メダル投入センサ108−9からメダル投入検知信号S1が入力されると(ステップS101のYes)、制御部600は、図35に示すように第1所定時間(図35における第1点灯オフセット時間t1)が経過するのを待機した後(ステップS102のYes)、LED駆動回路930を駆動するためのLED駆動回路制御信号S2を生成し(ステップS103)、これを図31に示すようにLED駆動回路930へ出力する(ステップS104)。なお、第1点灯オフセット時間t1は、メダルM1がメダル投入口108−1からLED920aまで仮想的に移動する際に要する時間である。
また、制御部600は、図34に示すように、LED駆動回路制御信号S2を出力し始めてから第2所定時間(図35における待機時間t5)が経過するのを待機する(ステップS105)。この待機時間t5は、各LED920を点灯させる時間をLED点灯時間t2とし、先のLED920を消灯後、次のLED920を点灯させるまでの時間をLED間オフセット時間t3とし、最後のLED920nを点灯後、メダルM2を排出させるまでの時間をメダル排出オフセット時間t4とした場合、以下の(式1)に基づいて決定することができる。
t5=t1+n×t2+(n−1)×t3+t4 ・・・(式1)
なお、実際には、LED駆動回路制御信号S2が出力されてから最初のLED駆動信号S920aが出力されるまでの間に多少のタイムラグが存在するが、制御部600の処理速度やLED駆動回路930の動作速度と比べて第1点灯オフセット時間t1やLED点灯時間t2などは十分に大きいため、このタイムラグは無視することが可能である。
LED駆動回路930は、LED駆動回路制御信号S2が入力されると、図35に示すように、まず、メダル投入機構100に最も近いLED920aを駆動するためのLED駆動信号S920aを生成し、これをLED920aに接続された配線に印加する。これにより、まず最初にLED920aが点灯する。なお、LED駆動信号S920aおよび後述するLED駆動信号S920b〜S920nは所定時間(LED点灯時間t2)幅を持つ矩形信号である。したがって、これらがそれぞれ印加されるLED920a〜920nは、この所定時間(LED点灯時間t2)幅の期間、それぞれ点灯する。
次に、LED駆動回路930は、図35に示すように、メダル投入機構100に次に近いLED920bを駆動するためのLED駆動信号S920bを生成し、これをLED920bに接続された配線に印加する。これにより、次にLED920bが点灯する。なお、LED駆動信号S920bが生成されるタイミングは、図35に示すように、例えばLED駆動信号S920aの立ち下がりタイミングから所定時間(LED間オフセット時間t3)が経過した後とすることができる。同様に、以降のLED駆動信号S920c〜S920nをそれぞれ生成するタイミングは、先のLED駆動信号S920b〜S920n−1の立ち下がりタイミングから所定時間(LED間オフセット時間t3)がそれぞれ経過した後とすることができる。これにより、点灯時間が重複しないように、各LED920a〜920nが点灯する。各LED920の点灯時間が重複しないように動作することで、メダルの擬似的な移動を、よりクリアに表現することが可能となる。
以降、LED駆動回路930は、図35に示すように、順次、LED駆動信号S920c〜S920nを生成し、これを用いてLED920c〜920nを点灯する。これにより、メダル投入機構100側からメダル排出部330側まで順次、各LED920a〜920nを点灯させることができる。なお、制御部600およびLED駆動回路930は、LEDを駆動するための発光部駆動手段として機能する。
一方、制御部600は、図34に示すように、第2所定時間(待機時間t5)待機した後(ステップS105のYes)、図35に示すようにリフトアップホッパ駆動信号S3を生成し(ステップS106)、これを図31に示すようにリフトアップホッパ300へ出力する(ステップS107)。なお、LED駆動回路制御信号S2を出力した後、リフトアップホッパ制御信号S3を出力するタイミングは、最後のLED920nが消灯後、所定時間経過した後とされる。すなわち、第2所定時間(待機時間t5)の期間の終了は、最後のLED920nが消灯した後となるように設定される。
また、制御部600は、図34に示すように、リフトアップホッパ制御信号S3を出力した後(ステップS107)、第3所定時間中にメダル排出センサ332からメダル排出検知信号S4が入力されるか否かを判定する(ステップS108〜S109)。制御部600は、メダル排出検知信号S4が入力されずに第3所定時間が経過した場合(ステップS108のNoおよびS109のYes)、メダルM2が正常に排出されなかった際のエラー処理を実行し(ステップS110)、その後、処理を終了する。また、メダル排出検知信号S4が第3所定時間内に入力された場合(ステップS108のYes)、ステップS101に帰還する。なお、エラー処理とは、例えば他の構成にメダル詰まりによるエラーが発生したことを通知する処理や、表示部700にエラーの発生を表示する処理などである。
これに対し、リフトアップホッパ300は、リフトアップホッパ駆動信号S3が入力されると、図33に示すように、メダル排出部330に予めセットしておいたメダルM2をメダル排出経路400へ出力する。したがって、この際に排出されるメダルM2は、ゲームプレイヤにより投入されたメダルM1と異なるメダルとなる。なお、制御部600は、リフトアップホッパ300におけるメダル排出部330を駆動することでメダルM2をプレイフィールド500へ排出させるための排出部駆動手段として機能する。ただし、この排出部駆動手段にリフトアップホッパ300を含めても良い。
リフトアップホッパ300のメダル排出部330から排出されたメダルM2は、メダル排出経路400を介してプレイフィールド500におけるプッシャ部510上のサブテーブル511に排出される。サブテーブル511に排出されたメダルM2は、表示部700やこれの筐体下部710に衝突し、サブテーブル511上に貯留されるか、もしくはサブテーブル511から落下する。なお、上述したように、メダル排出部330における排出口には、メダル排出センサ332が設けられており、このメダル排出センサ332により正常にメダルM2が排出されたか否かが検知される。メダル排出センサ332は、メダルM2の排出を検知すると、メダル排出検知信号S4を生成し、これを制御部600へ入力する。
以上のように、ゲームプレイヤからメダルM1が投入された際、メダル投入機構100側からメダル排出部330側までLED920a〜920nそれぞれを順次点灯させた後、メダル排出部330から他のメダルM2を排出することで、あたかも投入したメダルM1がメダル排出経路400から排出されるような演出を実現することができる。
また、本実施例では、先にメダルM1が投入からメダルM2が排出されるまでの間に、次のメダルM1が投入された場合、この次のメダルM1を検出することで生成されたメダル投入検知信号S1が無視されることを防止するために、例えばメダル投入検知信号S1の生成とメダル排出検知信号S4の生成とを常時監視するカウンタ(図示せず)を設けることも可能である。この場合、カウンタは、メダル投入検知信号S1が生成された場合にカウントアップし、メダル排出検知信号S4が生成された場合にカウントダウンするように動作する。そして、カウンタが0になるまで制御部600はリフトアップホッパ制御信号S3を出し続けるように動作する。これにより、メダルM2が排出されるまでに次のメダルM1が連続して投入された場合でも、確実に投入された枚数のメダルを所定時間遅らせて排出することが可能となる。また、図33に示すメダル移動模擬演出部900は、メダル投入検知信号S1が生成される都度動作を開始し、一連の動作を終了する前に新たなメダル投入検知信号S1が生成されるとそれまでの動作を継続しながら新たな動作を開始するように動作する。
(1−3−3)作用効果
以上のように、本実施形態に係るゲーム装置(ステーション部ST)は、ゲーム媒体であるメダルMが投入されるメダル投入機構100と、メダル投入機構100に投入されたメダルMを検知するメダル投入センサ108−9と、メダルをプレイフィールド500へ排出するメダル排出部330と、メダル投入機構100近傍からメダル排出部330近傍にかけて配列された複数のLED920と、メダル投入機構100へのメダルMの投入がメダル投入センサ108−9により検知された際、配列された複数のLED920をメダル投入機構100側からメダル排出部330側へかけて順次点灯させる制御部600およびLED駆動回路930を有する。また、制御部600は、メダル投入機構100へのメダルMの投入がメダル投入センサ108−9により検知された後、所定時間(第1点灯オフセット時間t1+待機時間t5)経過後、メダル排出部330を駆動してメダルを排出させる。
メダルが投入された際、メダル投入機構100近傍からメダル排出部330近傍にまで配列された複数のLED920を順次、メダル投入機構100側からメダル排出部330側へ点灯させることで、投入されたメダルがメダル投入機構100からメダル排出部330へ移動する様子を視覚的に表現することができる。これにより、例えばメダル投入機構100から投入されたメダルとメダル排出部330から排出されるメダルとが異なる場合では、メダル投入機構100からメダル排出部330へのメダル体の擬似的な移動を演出することが可能となる。この結果、メダルをプレイフィールド500へ投入する際に、投入されたメダルと排出されるメダルとが同一であるか否かに関わらず、ゲームプレイヤに違和感を与えることが無い。また、メダル投入機構100から投入されたメダルとメダル排出部330から排出されたメダルとが同じ場合では、メダルの実際の移動とは別にこれを光により演出することが可能となる。
(1−3−4)メダル移動模擬演出部およびその周辺部の動作変形例
次に、メダル移動擬似演出部900およびその周辺部の動作の変形例を説明する。図36は、メダル投入からメダル排出までにメダル移動模擬演出部900とその周辺部と制御部600との間で入出力される信号の波形図である。なお、上述したように、周辺部には、制御部600とメダル投入センサ108−9とリフトアップホッパ300とメダル排出センサ332とが含まれる。
図36と図35とを比較すると明らかなように、本変形例では、LED駆動信号S920bが生成されるタイミングが、例えばLED駆動信号S920aの立ち下がりタイミングより所定時間(重複点灯時間t6)前とすることができる。同様に、以降のLED駆動信号S920c〜S920nをそれぞれ生成するタイミングは、先のLED駆動信号S920b〜S920n−1の立ち下がりタイミングよりそれぞれ所定時間(重複点灯時間t6)前とすることができる。これにより、各LED920a〜920nが重複して点灯するように動作する。言い換えれば、直前に点灯したLED920が消灯する前に次のLED920が点灯するように動作する。各LED920の点灯時間を重複させることで、メダルの擬似的な移動を、より滑らかに表現することが可能となる。上述した待機時間t5は、各LED920を点灯させる時間をLED点灯時間t2とし、各LED920を重複して点灯させる時間を重複点灯時間t6とし、最後のLED920nを点灯後、メダルM2を排出させるまでの時間をメダル排出オフセット時間t4とした場合、以下の(式2)に基づいて決定することができる。
t5=t1+n×t2−(n−1)×t6+t4 ・・・(式1)
なお、他の構成及び動作は、上述した一実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(1−3−5)メダル移動擬似演出部の構成変形例
次に、本実施例によるメダル移動擬似演出部900の構成の変形例を幾つか例に挙げて説明する。
(1−3−5−1)メダル移動擬似演出部の構成変形例1
まず、メダル移動擬似演出部900の構成の変形例1を図面と共に詳細に説明する。図37は、本変形例によるメダル移動擬似演出部901の構成を示す斜視図である。
図37に示すように、メダル移動擬似演出部901は、図30に示すメダル移動擬似演出部900と比較して、支持部材910が支持部材911に置き換えられた構造を有する。
図30に示す支持部材910が直線状の細長い棒状部材で構成されているのに対し、本変形例による支持部材911は、曲がりくねった細長い棒状部材で構成されている。
支持部材911は、支持部材910と同様に、例えば中に空洞を有するスチール製の棒状部材である。なお、支持部材911の断面は、正方形であっても長方形であっても、その他の多角形であっても、円形または楕円形のような丸みを帯びた形状であってもよい。本例では、支持部材911の断面を長方形とする。また、本例では、支持部材911の何れかの側面に、上述した複数のLED920が所定間隔隔てて配列されているものとする。なお、複数のLED920が設けられる側面は、遊技時にゲームプレイヤに見えるように配置される面である。
このように、LED920を曲がりくねった棒状部材である支持部材911に配列して設けることで、連続して点灯するLED920の光により歪曲した軌跡が描かれるため、ダイナミックなメダルの擬似移動を演出することができる。
なお、他の構成及び動作は、上述した一実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(1−3−5−2)メダル移動擬似演出部の構成変形例2
次に、メダル移動擬似演出部900の構成の変形例2を図面と共に詳細に説明する。図38(a)は本変形例によるメダル移動擬似演出部902の構成を示す斜視図であり、図38(b)は図38(a)における各側面912−1〜912−4に設けられたLED921a〜921n、922a〜922n、923a〜923n、および924a〜924nの配列を示す図である。なお、上述したように、任意のLEDの符号を920として説明する。
図38(a)に示すように、メダル移動擬似演出部902は、図30に示すメダル移動擬似演出部900と比較して、支持部材910が支持部材912に置き換えられると共に、支持部材912の側面全てにLED920が配列して設けられている。すなわち、図38(b)に示すように、側面912−1にはLED921a〜921nが配列して設けられ、側面912−2にはLED922a〜922nが配列して設けられ、側面912−3にはLED923a〜923nが配列して設けられ、側面912−4にはLED924a〜924nが配列して設けられている。なお、各側面912−1〜912−4には、それぞれ同じ数のLED920が設けられている。
支持部材912は、支持部材910と同様に、例えば中に空洞を有するスチール製の棒状部材である。なお、支持部材912の断面は、正方形であっても長方形であっても、その他の多角形であってもよい。また、支持部材912の断面は、円形または楕円形のような丸みを帯びた形状であってもよい。この場合、配列されたLED920を側面に沿って複数設けることで、本変形例と同等の構成とすることができる。
また、支持部材912の各側面912−1〜912−4に配列されたLED920は、それぞれの面において、上述した一実施形態と同様に連続して点灯して消灯する。すなわち、メダル投入機構100にメダルが投入されると、側面912−1におけるメダル投入機構100側のLED921aと、側面912−2におけるメダル投入機構100側のLED922aと、側面912−3におけるメダル投入機構100側のLED923aと、側面912−4におけるメダル投入機構100側のLED924aとが同時に点灯して消灯し、以降、メダル排出部330へ向けて、連続的に点灯して消灯する。
このような動作は、上述した一実施形態におけるLED駆動信号S920a〜S920nを、対応する4つのLED(例えばLED921a、922a、923aおよび924a)全てに分配して供給することで実現することができる。
以上のように、支持部材912の側面に配列されたLED920を複数本設けることで、連続して点灯するLED920の光により描かれる軌跡の数を増やすことが可能であるため、よりインパクトのあるメダルの擬似移動を演出することができる。
なお、他の構成及び動作は、上述した一実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(1−3−5−3)メダル移動擬似演出部の構成変形例3
次に、メダル移動擬似演出部900の構成の変形例3を図面と共に詳細に説明する。図39(a)は本変形例によるメダル移動擬似演出部903の構成を示す斜視図であり、図39(b)は図39(a)における各側面913−1〜913−4に設けられたLED921a〜921n、922a〜922n、923a〜923n、および924a〜924nの配列を示す図である。なお、上述したように、任意のLEDの符号を920として説明する。
図39(a)に示すように、メダル移動擬似演出部903は、図2に示すメダル移動擬似演出部900と比較して、支持部材910が支持部材913に置き換えられると共に、支持部材913の側面全てにLED920が配列して設けられている。すなわち、本変形例による支持部材913は、変形例2による支持部材912が捻じれた構造を有する。したがって、捻じれた支持部材913の各側面913−1〜913−4に設けられたLED920の配列も、それぞれの側面に沿って捻じれている。
支持部材913は、支持部材910と同様に、例えば中に空洞を有するスチール製の棒状部材である。なお、支持部材913の断面は、正方形であっても長方形であっても、その他の多角形であってもよい。また、支持部材913の断面は、円形や楕円形などの丸みを帯びた形状であっても良い。この場合、配列されたLED920を側面に沿って複数設けると共に、各配列を螺旋譲渡することで、本変形例と同等の構成とすることができる。
また、支持部材913の各側面913−1〜913−4に配列されたLED920は、それぞれの面において、上述した一実施形態と同様に連続して点灯して消灯する。すなわち、メダル投入機構100にメダルが投入されると、側面913−1におけるメダル投入機構100側のLED921aと、側面913−2におけるメダル投入機構100側のLED922aと、側面913−3におけるメダル投入機構100側のLED923aと、側面913−4におけるメダル投入機構100側のLED924aとが同時に点灯して消灯し、以降、メダル排出部330へ向けて、連続的に点灯して消灯する。
このような動作は、上述した一実施形態におけるLED駆動信号S920a〜S920nを、対応する4つのLED(例えばLED921a、922a、923aおよび924a)全てに分配して供給することで実現することができる。
以上のように、支持部材913の側面に配列されたLED920を複数本設けることで、連続して点灯するLED920の光により描かれる軌跡の数を増やすことが可能であるため、よりインパクトのあるメダルの擬似移動を演出することができる。さらに、LED920の配列を例えば螺旋状に交錯させることで、よりダイナミックなメダルの擬似移動を演出することができる。
なお、他の構成及び動作は、上述した一実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(1−3−6)メダル移動擬似演出の変形例
また、以上では、光を用いてメダルの移動を擬似的に演出するように構成したが、本発明はこれに限定されず、メダル投入からメダル排出までの間に、上述した実施形態と同様に、遅延時間(タイムラグ)を設けることだけでも、メダルの擬似的な移動を演出することが可能である。この場合、制御部600は、メダル投入機構100にメダルM1が投入されてメダル投入検知信号S1が生成された後、リフトアップホッパ300におけるメダル排出部330を駆動してメダルM2をプレイフィールド500へ排出させるまでの間を、所定時間遅延させるための遅延手段としても機能するように構成される。
このように、メダルが投入された際、所定時間経過後に、例えばメダル投入口108−1から離れた位置にあるメダル排出部330からメダルを排出することで、メダルがメダル投入口108−1からメダル排出部330へ移動したという感覚をゲームプレイヤに与えることが可能となる。これにより、例えばメダル投入口108−1から投入されたメダルM1とメダル排出部330から排出されるメダルM2とが異なる場合では、メダル投入口108−1からメダル排出部330へのメダルの擬似的な移動を演出することが可能となる。この結果、メダルをプレイフィールド500へ投入する際に、投入されたメダルM1と排出されるメダルM2とが同一であるか否かに関わらず、ゲームプレイヤに違和感を与えることが無い。この際、メダルの投入からメダル排出部330によるメダルの排出までの時間経過中に例えば変化する音を発生することで、メダルの移動の擬似的な演出をさらに効果的に行うことも可能である。この場合に発生させる音は連続的でも断続的でも構わないが、徐々に音程や音質が変化するようにすると良い。このようにすることにより、ゲームプレイヤに状態が移り変わっていくという印象を与え、メダルの移動をイメージさせることが容易になるのである。
また、本実施形態では、遅延手段である制御部600が遅延時間を変更制御するようにも構成することが可能である。
メダルM1が投入されてからメダルM2を排出するまでの所定時間(遅延時間)を変更制御することで、例えば状況やゲーム状態などに応じて、メダル移動の演出を変更したり、単位時間当たりに一人のゲームプレイヤが消費できる最大のメダル数を制御したりすることが可能となる。また、遅延時間に加え、例えば変化する音を発生することでメダルの移動の擬似的な演出をさらに効果的に行う場合、音の再生速度(変化速度)や発生する間隔を制御することで、演出されるメダルの移動速度を変えることができ、この結果、ゲームプレイヤに遅延される時間を予測させることが可能となる。例えば、遅延時間を長くする場合、音の再生速度を遅くしたり、鳴らす間隔を長くすることで、ゲームプレイヤは遅延時間が長いことを予測することができる。一方、例えば遅延時間を短くする場合、音の再生速度を早くしたり、鳴らす間隔を短くすることで、ゲームプレイヤは遅延時間が短いことを予測することができる。
(1−4)ゲーム媒体吐出機構
本ゲーム装置において、概円盤形状のゲーム媒体をプレイフィールド500へ投入するに際し、投入する位置により、ゲーム状態に影響を及ぼすことがある。よって、ゲームプレイヤが概円盤形状のゲーム媒体の投入位置を自由に変えることを可能にすることで、より魅力的なゲーム性を創出することが可能となる。
従って、ゲーム媒体吐出機構は、第1の軸の周りに回転可能に構成されると共に、ゲーム媒体を吐出するための吐出ガイド部を有する吐出部と、該吐出部を該第1の軸の周りに回転させる回転制御部と、を少なくとも含むよう構成することが可能である。このように構成することで、ゲームプレイヤが、概円盤形状のゲーム媒体の投入位置を自由に変えることでゲーム状態に影響を与えることが可能になる。
該回転制御部は、更に、該第1の軸から離間した第2の軸の周りに回転可能に構成される操作部と、該吐出部と該操作部とを機械的に結合すると共に、該操作部の回転を該吐出部の回転へ機械的に伝達する伝達部と、を少なくとも含むよう構成することが可能である。ゲームプレイヤによる操作部の操作を、吐出部まで伝達部により機械的に伝達することで、操作部の回転の動きが機械的に吐出部の回転の動きへと伝わる。このため、ゲームプレイヤが、吐出部の回転の動きを自分で調整しているという実感をもつことができ、ゲームプレイヤにとってより魅力的なゲーム性を創出することが可能となる。
該伝達部は、該第2の軸の周りの第1の回転方向における該操作部の回転を、該第1の軸の周りの第1の回転方向における該吐出部の回転へ伝達するよう、該吐出部と該操作部とを機械的に結合する第1のワイヤーを、少なくとも含むよう構成することが可能である。
該伝達部は、更に、該第2の軸の周りの第2の回転方向における該操作部の回転を、該第1の軸の周りの第2の回転方向における該吐出部の回転へ伝達するよう、該吐出部と該操作部とを機械的に結合する第2のワイヤーを、更に含むよう構成することが可能である。
即ち、ワイヤーは、フレキシブルであるため、必ずしも直線状態で該吐出部と該操作部とを機械的に結合する必要はない。例えば、非直線形状の剛性を有する管を設け、該管の内部にワイヤーを通すことで、非直線的に該吐出部と該操作部とを機械的に結合することが可能となる。
該回転制御部は、前記操作部に外力が印加されていない状態において前記吐出部の方向が固定されるように、前記吐出部を制御することが可能である。例えば、吐出部410を支持する支持部412は、操作部450により発生し、第1のワイヤー構造体418及び第2のワイヤー構造体420を介して伝達された力以外の力を受けず、支持部412は特定の回転角に維持するように付勢される力を受けない構成とすることが可能である。該吐出部には、ゲームプレイヤが該操作部を操作すること、即ち該操作部がプレーヤから外力を受けることにより発生し、該伝達部を介して伝達された該外力以外の力が加わらないよう構成する。また、操作部450の操作部本体422も特定の回転角に維持するように付勢される力を受けない。従って、プレーヤが操作部450を操作して吐出部の方向を決めて操作部から手を離した場合でも、吐出部410はその時の方向を維持する。
言い換えれば、吐出部及び操作部は、特定の回転角に維持するように付勢する力を受けない。このように構成することで、操作部を第2軸周りに回転させる外力をプレーヤから受けると、該外力が伝達部を介して吐出部に伝達され、吐出部が第1軸周りに回転して方向を変更されるが、操作部を第2軸周りに回転させる外力をプレーヤから受けていない状態では、吐出部は第2軸周りに回転する力を受けず、吐出部の方向が固定されるようにすることができる。そうすることで、ゲームプレイヤは、該吐出部の方向を変更或いは調整したい場合のみ、該操作部を操作し、一方、それ以外の時は、前述したゲーム媒体投入機構を介してゲーム媒体の投入やその他のゲーム操作に集中することが可能となる。
次に、上記したプッシャゲーム装置1におけるゲーム媒体吐出機構400の構成を、図面を用いて詳細に説明する。図40は、ゲーム媒体吐出機構400の全体構成を示した斜視図である。図41は、図40に示すゲーム媒体吐出機構400の内部構成を示す部分分解斜視図である。
ゲーム媒体吐出機構400は、メダルMが転動するガイド部を有する吐出部410と、該吐出部410を支持すると共に第1の垂直軸Y1の周りに回転可能に構成された支持体412と、該支持体412に固着された取付板416とを有する。支持体412は、垂直方向に延在している。第1の垂直軸Y1の周りの回転方向の力が取付板416に加わると、取付板416が固着した支持体412にその力が伝達され、支持体412と該支持体412に支持された吐出部410が第1の垂直軸Y1の周りに回転する。
ゲーム媒体吐出機構400は、更に、該第1の垂直軸Y1から離間した第2の垂直軸Y2の周りに回転可能に構成される操作部450を含む。該操作部450は、第2の垂直軸Y2の周りに回転可能に構成される操作部本体422と、該操作部本体422に固着されると供にゲームプレイヤが握るためのハンドル424とを少なくとも含むよう構成することが可能である。ゲームプレイヤが該ハンドル424を握り第2の垂直軸Y2の周りに該操作部本体422を回転させることが可能に構成する。
ゲーム媒体吐出機構400は、更に、操作部450の回転の動きを吐出部410の回転の動きに機械的に伝達する伝達部460を有する。該伝達部460は、第1及び第2のワイヤー構造体418、420を利用して実現することが可能である。第1のワイヤー構造体418は、フレキシブルな第1のワイヤーと、該第1のワイヤーを収容する第1の管とからなる。第2のワイヤー構造体420は、フレキシブルな第2のワイヤーと、該第2のワイヤーを収容する第2の管とからなる。第1および第2の管は、曲げ方向にフレキシブルでありながらそれら自身の形状を保持することが可能な適度な剛性を有する。このように構成することで、操作部450と吐出部410との間に介在する別の構造体がある場合でも、当該構造体を迂回してゲーム装置の筐体フレーム等に固定することにより操作部450と吐出部410とを機械的に結合することが可能となる。第1のワイヤーの第1の端部418−1は、取付板416の第1の端部416−1に固着される。第1のワイヤーの第2の端部418−2は、操作部本体422の第1の側部422−1に固着される。第2のワイヤーの第1の端部420−1は、取付板416の第2の端部416−2に固着される。第2のワイヤーの第2の端部420−2は、操作部本体422の第2の側部422−2に固着される。
必要に応じて、図40に示すように、取付板416及び支持体412を覆う第1のカバー部材414を設けてもよい。また、操作部本体422を覆う第2のカバー部材426を設けてもよい。該カバー部材426には、後述する押しボタン1830を設けることが可能である。この押しボタン1830は、本ゲーム媒体吐出機構400に含まれるものではないため、ここでは、説明しない。
ゲームプレイヤがハンドル424を操作部本体422を第2の垂直軸Y2の周りに回転させる。回転方向が、操作部本体422の上からみて時計方向の場合、第1のワイヤー構造体418の第1のワイヤーは、第1の管の中を操作部本体422に向かって変位する。一方、第2のワイヤー構造体420の第2のワイヤーは、第2の管の中を取付板416に向かって変位する。結果、取付板416及び支持体412並びに吐出部410は、第1の垂直軸Y1の周りを上からみて時計方向に回転する。
一方、回転方向が、操作部本体422の上からみて時計方向と逆方向の場合、第2のワイヤー構造体420第2のワイヤーは、第2の管の中を操作部本体422に向かって変位する。一方、第1のワイヤー構造体418の第1のワイヤーは、第1の管の中を取付板416に向かって変位する。結果、取付板416及び支持体412並びに吐出部410は、第1の垂直軸Y1の周りを上からみて時計方向と逆方向に回転する。
従って、前述したゲーム媒体吐出機構400は、ゲームプレイヤが概円盤形状のゲーム媒体の投入位置を自由に変えることを可能にする。
ゲーム媒体吐出機構400によれば、プッシャーゲーム装置1の奥側に配置された吐出部410と、プッシャーゲーム装置1の手前側に配置された操作部450とを、吐出部410を第1の垂直軸Y1の周りに回転可能に配置し、操作部450を第2の垂直軸Y2の周りに回転可能に配置する。また、吐出部410と操作部450とを第1のワイヤー構造体418及び第2のワイヤー構造体420を介して接続する。この様な構成により、操作部450による第2の垂直軸Y2の周りの回転を、第1のワイヤー構造体418及び第2のワイヤー構造体420を介して、吐出部410の第1の垂直軸Y1の周りの回転に機械的に伝達することが可能である。この結果、ゲームプレイヤが概円盤形状のゲーム媒体の投入位置を自由に変えることを可能になり、より魅力的なゲーム性を創出することが可能となる。
また、ゲームプレイヤが操作部450を操作して吐出部410の方向を調整することが出来る為、吐出部410の回転の動きを自分で調整しているという実感をもつことができ、ゲームプレイヤにとってより魅力的なゲーム性を創出することが可能となる。
また、吐出部410と操作部450とを第1のワイヤー構造体418及び第2のワイヤー構造体420によって結合する。ここで、第1のワイヤー構造体418及び第2のワイヤー構造体420のワイヤーは、フレキシブルであるため、必ずしも直線状態で吐出部410と操作部450とを機械的に結合する必要はない。例えば、非直線形状に管を固定して設け、該管の内部にワイヤーを通すことで、非直線的に吐出部410と操作部450とを機械的に結合することが可能となる。
また、吐出部410を支持する支持部412は、操作部450により発生し、第1のワイヤー構造体418及び第2のワイヤー構造体420を介して伝達された力以外の力を受けず、支持部412は特定の回転角に維持するように付勢される力を受けない。また、操作部450の操作部本体422も特定の回転角に維持するように付勢される力を受けない。従って、プレーヤが操作部450を操作して吐出部450の方向を決めて操作部450から手を離した場合でも、吐出部410はその時の方向を維持する。これによれば、ゲームプレイヤは、吐出部410の方向を変更或いは調整したい場合のみ、操作部450を操作し、一方、それ以外の時は、前述したゲーム媒体投入機構を介してゲーム媒体の投入やその他のゲーム操作に集中することが可能となる。
(1−5)プレイフィールド
次に、上記したプッシャゲーム装置1におけるプレイフィールド500の構成を、図面を用いて詳細に説明する。図4は、プレイフィールド500及びその周辺部の構成を抽出した部分斜視図である。また、図5は、プレイフィールド500におけるプッシャ部510の往復運動を説明するための図である。
上述したように、プレイフィールド500は、メインテーブル(所定テーブル)501と、メインテーブル501上に摺動可能に載置されたプッシャ部(プッシャ手段)510とから構成される。
プッシャ部510は、図4及び図5に示すように、表示部700のディスプレイ701下方に設けられた収納部720を出入するように、メインテーブル501上を前後にスライド運動する。なお、図5(a)はプッシャ部510が収納部720内に最も退避した際の上視図であり、図5(b)はプッシャ部510が収納部720から最も突出した際の上視図である。
ここで、プッシャ部510の上面であるサブテーブル511には、上述したように、表示部700の枠部材710が当接されている。したがって、プッシャ部510の上面であるサブテーブル511上に貯留されたメダルMは、プッシャ部510が収納部720へ入る方向へ移動した際(図5において(b)→(a)参照)に、枠部材710によりサブテーブル511上を傾斜テーブル512方向へ押進され、サブテーブル511上のメダルMが全体として傾斜テーブル512へ向かう方向へ流れる。この結果、傾斜テーブル512近傍に存在したサブテーブル511上の一部のメダルMが傾斜テーブル512へ落下する。なお、落下したメダルMのうち、一部のメダルMは傾斜テーブル512に設けられたチャッカ515−1〜515−3の何れかに進入し、残りはメインテーブル501まで落下する。また、プッシャ部510がスライドする範囲の両サイドには、落下防止壁521が設けられており、サブテーブル511のサイドからメダルMが落下することが防止されている。
また、プッシャ部510は、メインテーブル501上に隙間無く載置されている。なお、ここでいう「隙間無く」とは、メダルMの幅以上の隙間が存在しないことをいう。したがって、メインテーブル501上に貯留されたメダルMは、プッシャ部510が収納部720から出る方向へ移動した際(図5において(a)→(b)参照)に、プッシャ部510前面の押進壁513によりメインテーブル501上を前端501a方向へ押進され、メインテーブル501上のメダルMが全体として前端501aへ向かう方向へ流れる。この結果、前端501a近傍に存在したメインテーブル501上の一部のメダルMが前端501aから落下する。また、この際のメダルMの流れにより、メインテーブル501の両脇の端(サイド端501b)近傍に存在したメインテーブル501上の一部のメダルMが、サイド端501bから落下する。なお、サイド端501bから落下したメダルMは、ステーション部ST内部の所定の貯留部(ホッパであってもよい)に貯留される。
また、前端501aから落下したメダルMは、図4に示すように、前端501a下方に設けられたメダル受け1001に受け止められる。メダル受け1001は、メダル払出機構におけるリフトアップホッパ1020までメダルMを搬送するためのメダル搬送経路1002に繋がっている。また、メダル受け1001はメダル搬送経路1002との連結部分に向けて傾斜している。このため、メダル受け1001に受け止められたメダルMはメダル搬送経路1002へ流れ込む。また、メダル搬送経路1002はメダル払出機構のリフトアップホッパ1020における貯留部1021へ向けて傾斜している。このため、メダル搬送経路1002に流れ込んだメダルMは、連続してメダル払出機構へ導かれる。なお、メダル受け1001とメダル搬送経路1002との連結部分には、後述するボールB1又はB2を塞き止めるための分別棒1010が設けられており、ボールB1又はB2がメダル払出機構へ進入しないように構成されている。
メダル払出機構には、上述したリフトアップホッパ1020とメダル払出部1030との他に、メダルMの枚数をカウントするためのメダルカウンタ(図示せず)も設けられている。このメダルカウンタは、例えばリフトアップホッパ1020における貯留部1021の入り口に設けられており、メダル搬送経路1002から貯留部1021へ投入されるメダルMの枚数をカウントする。メダルカウンタによりカウントされたメダルMの枚数は、図2における制御部600へ通知される。制御部600は、通知されたメダルの枚数に基づいてリフトアップホッパ1020を駆動することで、この枚数分のメダルMをメダル払出部1030からメダル投入機構100における貯留部101へ払い出す。なお、リフトアップホッパ1020は、ホッパ駆動部1022とリフトアップ部1023とを有し、制御部600からの制御に基づいて、ホッパ駆動部1022が動作することで、払い出すメダルMがリフトアップ部1023の端部に設けられたメダル払出部1030から払い出される。なお、メダル受け1001、メダル搬送経路1002及び、リフトアップホッパ1020とメダル払出部1030とメダルカウンタとを含むメダル払出機構は、メインテーブル501における前端501aから落下したメダルMをゲームプレイヤへ払い出す払出手段として機能する。
また、メインテーブル501上には、サテライト部SAから供給されたボールB1及び/又はB2も存在する。このボールB1又はB2は、プッシャ部510の往復運動によるメダルMの流れに伴って、メインテーブル501上を移動した後、前端501aから落下する。前端501aの下方には、上述したように、ボール搬送経路1040が設けられている。このボール搬送経路1040は、落下したボールB1又はB2のみを受け止め、メダルMを通過させるボール受け部1041と、ボール受け部1041で受け止めたボールを所定条件が満足するまで停めておくボール停止部1042と、ボール排出口1043とを有する。したがって、ボール受け部1041で受け止められたボールB1又はB2は、ボール停止部1042により所定のタイミングまで停められた後、ボール排出口1043から排出される。これにより、ボールB1又はB2がボール排出口1043に待機していたボール運搬部1910(図1参照)にセットされる。なお、図1におけるステーション部STと図4又は図5におけるステーションSTとは、説明の都合上、左右が反転されているが、構成は同様である。
(1−6)ガイド部およびガイド部移動機構
ただし、メインテーブル501には、図4に示すように、メダルM並びにボールB1及びB2の流れを制御するためのガイド部(第1および第2流れ制御手段)530R及び530Lが設けられている。また、メインテーブル501下には、このガイド部530R及び530Lをメインテーブル501に対して上下動させるためのガイド部移動機構(移動手段)540が(図8参照)設けられている。以下、これらガイド部530R及び530Lとガイド部移動機構540との構成を、図面と共に詳細に説明する。
(1−6−1)ガイド部
まず、本実施形態によるガイド部530R及び530Lの構成を図面と共に詳細に説明する。図6は、プレイフィールド500を前方(ゲームプレイヤ側)から見た際の前面図である。なお、図6において、(a)はガイド部530R及び530Lが下限の所定位置まで退避した際の図であり、(b)はガイド部530R及び530Lが上限の所定位置まで突出した際の図である。また、図7は、メダルM及びボールB1/B2のメインテーブル501上での流れを示す図である。なお、図7において、(a)はガイド部530R及び530Lが下限の所定位置まで退避した際(図6(a)参照)のメダルM及びボールB1/B2の流れを示す上視図であり、(b)はガイド部530R及び530Lが上限の所定位置まで突出した際(図6(b)参照)のメダルM及びボールB1/B2の流れを示す上視図である。
図4から図7に示すように、ガイド部530R及び530Lはそれぞれ、ボールB1及びB2の流れを制御するためのボールガイド板531(第2ガイド板)と、メダルMの流れを制御するためのメダルガイド板(第1ガイド板)533と、ボールガイド板531とメダルガイド板533を支持するための支持部534とを有する。また、ボールガイド板531とメダルガイド板533とは、間に所定形状の通過口532が形成されるように、支持部534により上下に支持される。
このような構成を有するガイド部530R及び530Lは、例えばハ字状にアレンジされて設けられる。ただし、これに限定されず、ガイド部530Rのゲームプレイヤ側の端と、ガイド部530Lのゲームプレイヤ側の端とが形成する隙間の幅が、少なくともメダルM、ボールB1及びB2の直径よりも広くなるようにアレンジされていれば良い。したがって、例えばガイド部530Rとガイド部530Lとが平行にアレンジされていても良い。
また、ガイド部530Rの奥側の端(ゲームプレイヤ側と反対側の端)は、ボールB1の半径及びB2の半径よりもメインテーブル501の図面中右側のサイド端501bに接近して配置される。同様に、例えばガイド部530Lの奥側の端は、ボールB1の半径及びB2の半径よりもメインテーブル501の図面中左側のサイド端501bに接近して配置される。これにより、メインテーブル501の奥側から流れてきたボールB1又はB2がガイド部530R及び530Lによって挟まれたエリア以外のエリアへ進入することを防止でき、ボールB1又はB2がメインテーブル501のサイド端501bから落下しないように構成することができる。すなわち、ボールB1及びB2の落下側を前端501aのみとすることができる。
また、ガイド部530R及び530Lは、メインテーブル501上面に対して上下動可能に設けられる。なお、ガイド部530R及び530Lをメインテーブル501上面に対して上下動させるための構成であるガイド部移動機構540については、後述において説明する。
ガイド部530R及び530Lにおけるメダルガイド板533の上端は、図6(a)に示すように、ガイド部530R及び530Lを下限の位置まで移動させた場合、メインテーブル501上面と同じか若しくはそれ以下に位置する。すなわち、ガイド部530R及び530Lを下限位置まで移動させた場合、メダルガイド板533はメインテーブル501下に収納される。ただし、この場合でも、メダルガイド板533とボールガイド板531との間の通過口532全体がメインテーブル501によって塞がれることはない。
このようにメダルガイド板533がメインテーブル501下に退避した状態では、メダルガイド板533によってメインテーブル501上のメダルMの流れが妨げられないため、図7(a)に示すように、メダルMが通過口532を通過して自由な方向へ流れることができる。すなわち、メダルMはメインテーブル501のサイド端501b側へ流れることができる。この結果、サイド端501bから落下するメダルMが、例えばガイド部530R及び530Lを上限の位置まで移動させた場合と比較して多く存在することとなる。ただし、支持部534によるメダルMの流れの妨げは、説明の簡略化のため無視する。
また、ガイド部530R及び530Lを下限位置まで移動させた場合でも、ボールガイド板531はメインテーブル501上に突出しているため、図7(a)に示すように、ボールB1又はB2はボールガイド板531により流れが制限される。すなわち、ボールB1及びB2は、メインテーブル501のサイド端501bから落下しないように、前端501aの方向へ導かれる。
一方、ガイド部530R及び530Lにおけるメダルガイド板533の上端は、図6(b)に示すように、ガイド部530R及び530Lを上限の位置まで移動させた場合、メインテーブル501上面から突出する。
このような状態では、メダルガイド板533によってメインテーブル501上のメダルMの流れが妨げられるため、図7(b)に示すように、メダルMの流れる方向が前端501aの方向へ制限される。この結果、サイド端501bから落下するメダルMを、例えばガイド部530R及び530Lを下限の位置まで移動させた場合と比較して少なくすることができる。ただし、支持部534によるメダルMの流れの妨げは、説明の簡略化のため無視する。
また、ガイド部530R及び530Lを上限位置まで移動させた場合でも、ボールガイド板531はメインテーブル501上に突出しているため、図7(b)に示すように、ボールB1又はB2はボールガイド板531により流れが制限される。すなわち、ボールB1及びB2は、メインテーブル501のサイド端501bから落下しないように、前端501aの方向へ導かれる。
このように、本実施形態では、ガイド部530R及び530Lを下限位置まで移動させることで、言い換えれば、ガイド部530R及び530Lのメダルガイド板533をメインテーブル501下に収納することで、ボールB1の流れを前端501aの方向へ制限しつつ、メダルMの流れる方向を比較的自由にすることができる。この結果、メインテーブル501から落下するメダルMのうち、サイド端501bから落下するメダルMの比率を多くすることが可能となる。一方、ガイド部530R及び530Lを上限位置まで移動させることで、言い換えれば、ガイド部530R及び530Lのメダルガイド板533をメインテーブル501上に突出させることで、ボールB1の流れと共に、メダルMの流れを前端501aの方向へ制限することができる。この結果、メダルMの流れを前端501a方向へ集中させることができ、多くのメダルMを前端501aから落下させることができると共に、サイド端501bから落下するメダルMの比率を少なくすることが可能となる。
以上のことから、本実施形態では、ガイド部530R及び530Lのメインテーブル501に対する位置を制御することで、ゲームプレイヤへ払い出すメダルMと、ステーション部STが回収する(これを親落ちという)メダルMとの比率(これをペイアウト率と呼ぶ)を制御することが可能となる。また、本実施例では、ゲームを進行する際に使用する他のゲーム媒体(ここではボールB1及びB2)の落下端が、ガイド部530R及び530Lのメインテーブル501に対する位置に依存せず、前端501aに制限することが可能であるため、これを回収する構成の大型化及び複雑化を防止することもできる。
(1−6−2)ガイド部移動機構
次に、上述したガイド部530R及び530Lをメインテーブル501に対して上下に移動させるための構成であるガイド部移動機構540の構成を図面と共に詳細に説明する。図8は、ガイド部移動機構540の構成を示す図である。なお、図8では、ガイド部530R及び530Lの構成も示す。また、図8において、(a)は前面図であり、(b)は(a)におけるA−A断面図である。
図8(a)及び(b)に示すように、ガイド部移動機構540は、容器541とモータ542と連結部545と回転軸部546と偏心カム548とスライド台549とを有する。
上記構成において、容器541は、ガイド部移動機構540の主構成を収納するための箱状の容器である。この容器541は、例えばメインテーブル501直下に埋め込まれる。また、容器541の内部側面には、後述するモータ542を固定するためのモータ固定部541aと、後述するスライド台549を垂直方向へスライド可能に支持するガイドレール541bとが形成されている。なお、垂直方向とは、メインテーブル501を水平とした場合の垂直方向である。
スライド台549は、ガイド部530R及び530Lにおける支持部534が固定される台である。したがって、スライド台549がガイドレール541bに沿って垂直方向へ上下にスライドすることで、ガイド部530R及び530Lのメインテーブル501からの突出量が増減される。
モータ542と連結部545と回転軸部546と偏心カム548とは、スライド台549をガイドレール541bに沿ってスライドさせるための駆動手段である。
この駆動手段において、モータ542は、例えば制御部600(図2参照)の制御に基づいて回転を発生させる。モータ542の回転軸542aには、連結部545を介して回転軸部546が連結されている。したがって、モータ542で発生した回転は、連結部545を介して回転軸部546に伝達される。なお、連結部545は、モータ542で発生した回転を回転軸部546に直接的に伝達するための部材であると共に、モータ542の回転軸542aと回転軸部546との間における機械的な応力を吸収するための部材である。この連結部545は、例えばゴムなどの弾性体で形成することができる。
モータ542の回転が伝達される回転軸部546には、偏心カム548が固定される。偏心カム548は、例えば円柱形状を有し、上/底面における中心でない位置に回転軸部546が嵌挿されて固定される。なお、偏心カム548の上/底面とは、例えば円筒形状を有する場合、円形の面をそれぞれ指す。
また、偏心カム548の側面は、スライド台549の一部に摺動可能に当接される。例えば図8に示す例では、スライド台549の側壁に開口部549aが設けられ、この開口部549aの縁が偏心カム548の側面に当接している。したがって、偏心カム548が回転軸部546を中心として回転することで、図8(a)及び(b)から明らかなように、偏心カム548の側面に当接されたスライド台549がガイドレール541bに沿って上下にスライドし、これにより、ガイド部530R及び530Lのメインテーブル501からの突出量が増減される。
例えば偏心カム548における、回転軸部546からの距離が最も短い部分の側面が開口部549aの上縁に当接している場合、図9(a)に示すように、ガイド部530R及び530Lは下限位置となる。この状態では、ガイド部530R及び530Lにおけるメダルガイド板533の上端がメインテーブル501上面と同じ若しくはそれ以下となる。この結果、通過口532をメダルMが通過することができる。
また、例えば偏心カム548における、回転軸部546からの距離が最も長い部分の側面が開口部549aの上縁に当接している場合、図9(b)に示すように、ガイド部530R及び530Lは上限位置となる。この状態では、ガイド部530R及び530Lにおけるメダルガイド板533の上端がメインテーブル501上面よりも十分に突出している。この結果、通過口532をメダルMの流れがメダルガイド板533により十分に制限され、メインテーブル501のサイド端501bから落下するメダルMが低減される。
また、例えば偏心カム548における、回転軸部546からの距離が最も短い部分と最も長い部分との間の側面が開口部549aの上縁に当接している場合、図9(c)に示すように、ガイド部530R及び530Lは上限と下限との中間位置となる。この状態では、ガイド部530R及び530Lにおけるメダルガイド板533の上端がメインテーブル501上面から少し突出している。この結果、通過口532をメダルMの流れがメダルガイド板533により多少制限され、メインテーブル501のサイド端501bから落下するメダルMが低減される。
また、スライド台549には、例えば位置検出用センサ550が設けられている。この位置検出用センサ550は、例えば可変抵抗を用いた抵抗値検知式のセンサである。位置検出用センサ550で検出された値は、例えば制御部600(図2参照)へ入力される。したがって、制御部600は、例えば入力された抵抗値に基づいて位置検出用センサ550の容器541底面からの距離を特定してガイド部530R及び530Lの突出量を特定するか、又は直接的にガイド部530R及び530Lの突出量を特定する。なお、制御部600は、特定したガイド部530R及び530Lの突出量に基づいてモータ542を駆動することで、ガイド部530R及び530Lの突出量を制御する。また、本例では、位置検出用センサ550を抵抗値検知式としたが、本発明ではこれに限定されず、例えば光学式であってもよい。さらに、本発明では、以上のように位置検出用センサを設けずに、モータ542を低速で回転させることで、ペイアウト率を周期的に変動させるように構成しても良い。この場合、例えば、モータ542をステッピングモータで構成し、所定払出し枚数ごと、あるいは所定親落ち枚数ごと、あるいは両者の合計が所定数になるごとにステップを進めてモータ542を徐々に回転させるようにすることで、ゲーム進行に応じてペイアウト率が周期的に変動するように構成することもできる。
(1−6−3)作用効果
以上のように、本実施形態によれば、メインテーブル501上に貯留された有体のゲーム媒体であるメダルMを押進させるプッシャゲーム装置1に、メダルMの流れを切り換えるガイド部530Rおよび530L(特にメダルガイド板533)を設けることで、ガイド部530Rおよび530Lを用いてメダルMの流れを例えばゲームプレイヤにとって有利となるように制御することが可能となる。なお、本実施形態によれば、ガイド部530Rおよび530Lを用いてメダルMの流れを例えばゲームプレイヤにとって不利となるように制御することも可能である。
また、このガイド部530Rおよび530Lをメインテーブル501上に突出させたり所定テーブル下に退避させたりするガイド部移動機構540をさらに設けることで、メダルMの流れを切り換えることが可能となる。この結果、ゲームプレイヤにとって有利なゲーム状態や不利なゲーム状態や通常のゲーム状態などを機械的な構成を用いて切り換えることが可能となる。
また、メダルMの流れを制御するガイド部530Rおよび530Lのメダルガイド板533は、例えば板部材を用いて構成することができる。この板部材を用いた場合、メダルMの流れは、板部材をメインテーブル501上に突出させたり、メインテーブル501下に退避させたりという簡易な構成で実現することができる。この結果、ゲーム状態を機械的な構成を用いて切り替えるプッシャゲーム装置1を安価に実現することが可能となる。
また、メダルガイド板533を平行又はハ字状に組み合わせて用いることで、メダルMを確実に導きたい方向に導くことが可能となる。すなわち、平行又はハ字状に組み合わされたメダルガイド板533の間にメダルMが流れるように構成することで、メダルMの流れを的確且つ確実に501aの方向へ導くことが可能となる。
また、ガイド部530Rおよび530LによってメダルMが導かれる方向の前端501aにメダル受け1001、メダル搬送経路1002及び、リフトアップホッパ1020とメダル払出部1030とメダルカウンタとを含むメダル払出機構とを設けることで、ガイド部530Rおよび530Lによって流れを制御した場合にゲームプレイヤに取って有利なゲーム状態となるように構成することができる。
また、メダルMと形状が異なり、有体のゲーム媒体であるボールB1およびB2の流れを制御するボールガイド板531ガイド部530Rおよび530Lに設けることで、例えばメダルMを用いるプッシャゲームなどのゲームに、例えばビンゴゲームなどの他の種類のゲームを組み合わせることができる。すなわち、複数種類のゲームを組み合わせることが可能となり、より複雑なゲーム性を実現することが可能となる。
また、ボールB1およびB2の流れを制御するボールガイド板531は、例えば板部材を用いて構成することができる。また、このボールガイド板をメダルガイド板533上に設けることで、メダルMおよびボールB1/B2の流れを制御するための構成(メダルガイド板533およびボールガイド板531)が占めるメインテーブル501上の面積を低減することができる。この際、メダルガイド板533とボールガイド板531との間にメダルMの厚さ以上の隙間を持つ通過口532を形成することで、ボールガイド板531によりメダルMの流れが制限されることを防止できる。
また、ボールガイド板531を平行又はハ字状に組み合わせて用いることで、ボールB1及びB2を確実に導きたい方向に導くことが可能となる。すなわち、平行又はハ字状に組み合わされたボールガイド板531の間にボールB1及びB2が流れるように構成することで、ボールB1及びB2の流れを的確且つ確実に制限することが可能となる。
なお、上記した実施例では、ガイド部530L及び530Rを、図面中、ハ字状に組み合わせることで、これらがメインテーブル501から突出している際に、ボールB1/B2又はメダルMをメインテーブル501の前端501aへ導くように構成したが、本発明はこれに限定されず、ガイド部530L及び530Rを、図面中、逆ハ字状に組み合わせることで、これらがメインテーブル501から突出している際に、ボールB1/B2又はメダルMをメインテーブル501のサイド端501bへ導くように構成しても良い。このように構成することでも、ステーション部STにおけるペイアウト率を操作することができる。また、上記した実施例では、メダルガイド板533とボールガイド板531とが共にガイド部530L及び530Rに設けられた場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、それぞれが独立して設けられた構成としても良いし、さらにはボールガイド板が存在しない構成であっても良い。この場合、少なくともメダルガイド板533がメインテーブル501から突没するように構成することで、ペイアウト率を変動させることが可能となる。
(1−7)障壁調整機構2000
前述したように、ゲームプレイヤへ払い出すメダルMと、ステーション部STが回収(親落ち)するメダルMとの比率(ペイアウト率)を制御することが、より魅力的なゲーム装置を実現するために有効である。このため、前述したガイド部530R及び530Lおよびガイド部移動機構540に加え、メダルMの親落ちを調整する機構をメインテーブル501の両側部に設けることが好ましい。メダルMの親落ちを調整する機構は、以下説明する障壁調整機構2000を利用して実現することが可能である。障壁調整機構2000を設ける位置は、図2に示されている。
該障壁調整機構2000は、該円盤形状のゲーム媒体が親落ちするのを防止する障壁の高さを調整することで、メインテーブル501の両側部に障壁が延在する範囲を調整することが可能に構成することが可能である。該円盤形状のゲーム媒体が親落ちする障壁が延在する範囲を拡大することで、ペイアウト率が増加する。一方、メインテーブル501の両側部に障壁が延在する範囲を減少することで、ペイアウト率が低下する。このペイアウト率の調整は、ゲーム性に大きく影響する。よって、障壁が延在する範囲を非常に精巧に調整することが可能な該障壁調整機構2000を実現することが好ましい。
従って、該障壁調整機構2000は、支持部材と、該支持部材に対し垂直方向に相対変位可能に取り付けられると共に、互いに離間する第1及び第2の端部と該第1の端部から該第2の端部に近づくにつれて高さレベルが単調に増加する上辺とを有し且つゲーム媒体の水平方向の移動に対する障壁を提供する第1の障壁を少なくとも含む第1の障壁部材と、該支持部材に対し水平方向に相対変位可能に取り付けられると共に、該支持部材に対する水平方向の相対変位を該第1の障壁部材の垂直方向の相対変位に変換するように、該第1の障壁部材に対し二次元空間的に相対変位可能に取り付けられた操作部材とを、少なくとも含むよう構成することが可能である。
該支持部材は、メインテーブル501に対し変位しないよう設けられる。そして、第1の障壁部材は、該支持部材に対し垂直方向に相対変位可能に取り付けられる。一方、該操作部材は、該支持部材に対し水平方向に相対変位可能に取り付けられる。更に、該操作部材は、該支持部材に対する水平方向の相対変位を該第1の障壁部材の垂直方向の相対変位に変換するように、該第1の障壁部材に対し二次元空間的に相対変位可能に取り付けられる。よって、該操作部材を該支持部材に対し水平方向に相対変位するよう操作することで、該支持部材に対する該第1の障壁部材の垂直方向の相対変位が生じる。該第1の障壁部材は、その第1の端部からその第2の端部に近づくにつれて高さレベルが増加する上辺を有する。該第1の障壁部材が、その上辺の一部はメインテーブル501のレベルより上に存在し、残りの部分はメインテーブル501のレベルより下に存在するよう設けられる。メインテーブル501に対し変位しない該支持部材に対し、該第1の障壁部材が垂直方向に変位することで、メインテーブル501のレベルより上に存在する上辺部分と、下に存在する上辺部分とが変化する。例えば、該第1の障壁部材のレベルが上昇すると、メインテーブル501のレベルより上に存在する上辺部分が拡大し、一方、レベルより下に存在する上辺部分が縮小する。該第1の障壁部材のレベルが下降すると、メインテーブル501のレベルより上に存在する上辺部分が縮小し、一方、レベルより下に存在する上辺部分が拡大する。このように構成することで、ゲーム装置の管理者が、操作部材を操作してメインテーブル501に対する第1の障壁部材の高さを非常に精巧に調整することが可能となり、結果、メインテーブル501の両側部に第1の障壁部材が延在する範囲を非常に精巧に調整することが可能となる。
該上辺は、該第1の端部から該第2の端部に近づくにつれて高さレベルが連続的に増加することが好ましい。このように構成することで、支持部材に対する操作部材の水平方向での変位量の変化に対し、支持部材に対する第1の障壁部材の垂直方向での変位量が連続的に変化する。結果、支持部材に対する操作部材の水平方向での変位量の変化に対し、メインテーブル501のレベルより上に存在する上辺部分の範囲が連続的に変化する。このことは、メインテーブル501の側部上に第1の障壁部材が延在する範囲を連続的に微調整することを可能にし、結果、メインテーブル501の側部上に第1の障壁部材が延在する範囲を非常に精巧に調整することを容易にする。
該上辺は、該第1の端部から該第2の端部に近づくにつれて高さレベルが一定の割合で増加することが好ましい。このように構成することで、支持部材に対する操作部材の水平方向での変位量の変化に対し、一定の比率で支持部材に対する第1の障壁部材の垂直方向での変位量の変化が生じる。結果、支持部材に対する操作部材の水平方向での変位量の変化に対し、一定の比率でメインテーブル501のレベルより上に存在する上辺部分の範囲が変化する。このことは、メインテーブル501の側部上に第1の障壁部材が延在する範囲を一定の比率で微調整することを可能にし、結果、メインテーブル501の側部上に第1の障壁部材が延在する範囲を非常に精巧に調整することを容易にする。
該第1の障壁部材は、傾斜方向に延在する第1のガイド部と、該第1のガイド部に倣って変位する第1の被ガイド部とを少なくとも含む第1の係合機構を介して、該操作部材と二次元空間的に相対変位可能に取り付けられるよう構成することが可能である。
該第1の係合機構の該傾斜方向は、該上辺の傾斜と比較してより垂直に近い。そうすることで、該操作部材の水平方向の変位量に比較して、メインテーブル501の側部上に第1の障壁部材が延在する範囲の変化量を大きくすることが可能である。
該第1の係合機構の該第1のガイド部は、スリットで構成し、該第1の被ガイド部を突起で構成することが可能である。つまり、該スリットに係合する突起部が該スリットに沿って変位するよう構成することが可能である。このようなシンプルな構造で、該支持部材に対する該操作部材の水平方向の相対変位を、該支持部材に対する該第1の障壁部材の垂直方向の相対変位に変換し、結果、メインテーブル501の側部上に第1の障壁部材が延在する範囲の変化量を変化させることが可能な第1の係合機構を実現することが可能である。
該第1の障壁部材は、垂直方向に延在する第2のガイド部と、該第2のガイド部に倣って変位する第2の被ガイド部とを少なくとも含む第2の係合機構を介して、該支持部材に対し垂直方向に相対変位可能に取り付けられるよう構成することが可能である。該第2のガイド部をスリットで構成し、第2の被ガイド部を突起で構成することが可能である。つまり、該スリットに係合する第2の突起部が該スリットに沿って変位するよう構成することが可能である。このようなシンプルな構造で、該支持部材に対する該第1の障壁部材の垂直方向の相対変位が可能となる。
また、第2の係合機構の第2のガイド部の傾斜方向よりも第1の障壁の上辺の傾斜方向が緩やかであるということは、第2の係合機構による垂直方向の移動量に対して、第1の障壁が延在する範囲の変化量を緩やかにすることができる。この結果、操作部材の水平方向の入力及び第2の係合機構の垂直方向での移動に対して、第1の障壁の延在範囲を精度良く調整することができる。
該操作部材は、水平方向に延在する第3のガイド部と、該第3のガイド部に倣って変位する第3の突起部とを少なくとも含む第3の係合機構を介して、該支持部材に対し水平方向に相対変位可能に取り付けられるよう構成することが可能である。該第3のガイド部をスリットで構成し、第2の被ガイド部を突起部で構成することが可能である。つまり、該スリットに係合する第3の突起部が該スリットに沿って変位するよう構成することが可能である。このようなシンプルな構造で、該支持部材に対する該操作部材の水平方向の相対変位が可能となる。
以下、障壁調整機構2000につき、図42乃至図44を参照して、具体的に説明する。図42は、障壁高さが最も低い状態の障壁調整機構を示す斜視図である。図43は、障壁高さが中間レベル状態の障壁調整機構を示す斜視図である。図44は、障壁高さが最も高い状態の障壁調整機構を示す斜視図である。
図42乃至図44に示すように、障壁調整機構2000は、支持部材2100と、障壁部材2200と、操作部材2300とを含む。障壁調整機構2000は、図2に示すように、メインテーブル501の両側部に設置される。
(1−7−1)支持部材2100
支持部材2100は、メインテーブル501に対し変位しないように設けられる。支持部材2100は、枠状の部材であり、内部に開口部2110を有する。開口部2110は、支持部材2100の下方において開口部2109と連通している。開口部2110は、メインテーブル501の側方から落下するゲーム媒体(メダルM)を、後述する障壁部材2200の開口部2210を介して回収する。開口部2110に入ったメダルMは、さらに下方の開口部2109から下方に落下して、図示しない回収機構に回収される。なお、開口部2109から落下したメダルMは、前述したリフトアップホッパ1020とメダル払出部1030とを含むメダル払出機構に回収されるようにしても良い。
支持部材2100は、メインテーブル501を基準として外側に配置される側壁2101と、メインテーブル501を基準として内側に配置される側壁2102と、メインテーブル501の手前側で側壁2101と側壁2102とを連結する側壁2103と、メインテーブル501の奥側で側壁2101と側壁2102とを連結する側壁2104とを備えている。これらの側壁2101〜2104で囲まれた領域が開口部2110を形成する。
側壁2101は、その上辺から連続して水平方向外側に延在する折り曲げ部2101aを有している。折り曲げ部2101aの上面には、略垂直上方向に延びる突起部2111が形成されている。側壁2101の底辺は、上辺よりも短い水平部分と、水平部分の両側に連続する傾斜部分を含み、台形状に形成されている。また、底辺の水平部分は、両側の傾斜部分の下端よりも若干上方に形成されている。側壁2101の底辺の形状は、側壁2102の底辺の形状と同一であるので、図42〜図44の側壁2102の底辺の形状を参照されたい。
側壁2102の側辺即ち垂直方向(Y方向)に延びる辺は、側壁2101の側辺即ち垂直方向に延びる辺よりも短く形成されている。側壁2102の上辺は、側壁2101の上辺よりも下方に配置されている。側壁2102の底辺も側壁2101の底辺と同一形状に形成されている。即ち、側壁202の底辺は、上辺よりも短い水平部分と、水平部分の両側に連続する傾斜部分を含み、台形状に形成されている。また、底辺の水平部分は、両側の傾斜部分の下端よりも若干上方に形成されている。側方からの平面視において、側壁2101の底辺と側壁2102の底辺とは一致するように配置される。即ち、側方からの平面視においって、側壁2101の底辺の水平部分と側壁2102の底辺の水平部分が同じ高さで一致する。また、側方からの平面視において、側壁2101の底辺の両側の傾斜部分も、側壁2102の底辺の傾斜部分と同じ高さで一致する。側壁2101の側辺は側壁2102の側辺よりも長いので、側壁2102の上辺は側壁2101の上辺よりも下方に配置される。
支持部材2100は、側壁2102の上辺がメインテーブル501の高さと略一致するようにメインテーブル501の両側側部に配置される。なお、支持部材2100の側壁2102の上辺の高さは、メインテーブル501の高さよりも若干低くてもよい。
側壁2103は、メインテーブル501の手前側において、側壁2101と側壁2102とを連結する。側壁2103の上辺の高さは、側壁2101の上辺の高さと一致している。側壁2103の底辺は、側壁2101及び側壁2102の底辺の傾斜部の上端の高さで、側壁2101と側壁2102とを連結している。側壁2103の上部には、垂直方向に延在するスリット2105が形成されている。スリット2105は、メインテーブル501の手前側から奥側に向かって貫通して形成されている。後述する障壁部材2200の突起部2205は、スリット2105内で垂直方向(Y方向)に移動自在に係合される。
側壁2104は、側壁2103と同様の構成である。即ち、側壁2104は、メインテーブル501の奥側において、側壁2101と側壁2102とを連結する。側壁2104の上辺の高さは、側壁2101の上辺の高さと一致している。側壁2104の底辺は、側壁2101及び側壁2102の底辺の傾斜部の上端の高さで、側壁2101と側壁2102とを連結している。側壁2104の上部には、垂直方向に延在するスリット2106が形成されている。スリット2106は、メインテーブル501の手前側から奥側に向かって貫通して形成されている。後述する障壁部材2200の突起部2206は、スリット2106内で垂直方向(Y方向)に移動自在に係合される。
側壁2103の上部においてスリット2105の側方には、メインテーブル501側に延在する第1の延在部2103aが形成されている。側壁2104の上部においてスリット2106の側方には、メインテーブル501側に延在する第2の延在部2104aが形成されている。
延在部2103aと延在部2104aとの間には、延在部2103a及び延在部2104aの高さでメインテーブル501と同一の高さで側壁2102の上辺に当接するように延在するフランジ部5010(図2参照)が配置される。フランジ部5010は、メインテーブル501と側壁2102の上辺及び開口部2110とを連絡する経路面として機能する。延在部2103a及び2104aは、フランジ部5010の手前側と奥側とに配置され、メインテーブル501からフランジ部5010上を通って開口部2110に向かうメダルMの経路を規制し、フランジ部5010からメダルMが落下することを防止する。
フランジ部5010はメインテーブル501の側面に固定される。支持部材2100は、フランジ部5010に固定されることで、メインテーブル501に対して変位しないように設けられる。
底面2107は、側壁2101の底辺の手前側の傾斜部、側壁2103の底辺、側壁2102の底辺の手前側の傾斜部に連結されている。底面2107は、手前側から奥側に向かって下方に傾斜している。底面2108は、側壁2101の底面の奥側の傾斜部、側壁2103の底面、側壁2102の底面の奥側の傾斜部に連結されている。底面2108は、奥側から手前側に向かって下方に傾斜している。底面2107と底面2108との間には、開口部2110に連通する開口部2109が形成されている。
底面2107と底面2108とは、それぞれ、手前側と奥側とから開口部2109に向かって下方に傾斜して配置されている。この構成では、開口部2110に落下したメダルMは、開口部2109から直接下方に落下すると共に、底面2107及び底面2108に落下した後、スムーズに開口部2109を介して下方に落下することができる。開口部2110に落下したメダルMが底面2107上に落下した場合、底面2107が手前側から開口部2109に向かって下方に傾斜している為、メダルMは底面2107上を手前から開口部2109に向かってスムーズに滑り落ちる。開口部2110に落下したメダルMが底面2108上に落下した場合、底面2108が奥側から開口部2109に向かって下方に傾斜している為、メダルMは底面2108上を奥側から開口部2109に向かってスムーズに滑り落ちる。このように、底面2107及び底面2108を開口部2109に向かって下方に傾斜させることにより、開口部2110に落下したメダルMをスムーズに開口部2109に移動させて下方に落下させることができ、この結果、親落ちしたメダルMの回収をスムーズに行うことができる。
なお、支持部材2100は、例えば図42〜図44に示すように、側壁2101、側壁2103、側壁2104、底面2107、底面2108をステンレス等の金属の板を折り曲げ加工して一体に形成し、一体に形成された側壁2101、側壁2103、側壁2104、底面2107、底面2108に側壁2102を溶接して形成することができる。又は、支持部材2100は、側壁2101、側壁2102、側壁2103、側壁2104、底面2107、底面2108をステンレス等の金属の板で別々に形成して、互いに溶接して形成しても良い。
(1−7−2)障壁部材2200
障壁部材2200は、支持部材2100に対して垂直方向に相対変位可能に取り付けられている。
障壁部材2200は、メインテーブル501を基準として内側に配置される側壁からなる障壁部2201と、メインテーブル501を基準として外側に配置される側壁2203と、障壁部2201と側壁2203とをメインテーブル501の手前側で互いに連結する側壁2204と、障壁部2201と側壁2203とをメインテーブル501の奥側で互いに連結する側壁2202と、を備えている。
障壁部材2200は、障壁部2201、側壁2202、側壁2203、側壁2204に囲まれて枠状の部材を構成し、障壁部2201、側壁2202、側壁2203、側壁2204に囲まれた領域には開口部2210が形成される。開口部2210は垂直方向で貫通している。
障壁部材2200は、支持部材2100の開口部2110内において支持部材2100の各側壁2101〜2104に内側から当接するように収納されている。障壁部材2200の開口部2210は、支持部材2100の開口部2109と連通しており、メインテーブル501上のメダルMは、障壁部材2200の開口部2210を介して、支持部材2100の開口部2109から下方に落下する。
障壁部2201は、支持部材2100の開口部2110内において、側壁2101の内側に摺動自在に当接している。障壁部2201の上辺は、手前側端部である第1端部と奥側端部である第2端部とを有している。第1端部と第2端部とは互いに離間している。障壁部2201の上辺は、第1端部から第2端部に近づくにつれて、即ち手前側端部から奥側端部に近づくにつれて、高さレベルが連続的に単調に増加するように形成されている。より詳細には、該上辺は、第1端部から第2端部に近づくにつれて、高さレベルが所定の割合で増加するように形成されている。上辺の高さレベルが所定の割合で増加するように形成すれば、操作部2300の水平方向の移動量と、障壁部2201の移動量とが線形的即ちリニアに対応する。従って、障壁部2201がメインテーブル501から上方に突出する量(突出量)を示す目盛りを操作部2300の折り曲げ部2302に設ける場合に、目盛りが等間隔になり、突出量の調整が容易になる。折り曲げ部2303に目盛りを設ける場合には、メインテーブル501に対し変位しないように基準マーカが設けて、所望の突出量に応じて、折り曲げ部2303の目盛りをマーカに合わせるようにする。なお、メインテーブル501に対し変位しないように目盛りを設けて、折り曲げ部2303にマーカを設けても良い。
ここでは、該上辺は、第1端部から第2端部に近づくにつれて、高さレベルが直線状に増加するように形成したが、高さレベルが所定の割合で増加する曲線で形成しても良い。また、該上辺は、第1端部から第2端部に近づくにつれて、高さレベルが折れ線状に増加するように形成しても良い。また、該上辺は、高さレベルが、第1端部から第2端部に向かって増加した後に、減少して、中央部で最も高くなるように形成しても良い。また、該上辺は、複数の箇所で高さレベルが極大となるように形成しても良い。該上辺の形状は、上述した形状に限らず、メダルMのメインテーブル501から開口部2210への移動を規制する障壁となる形状であれば、多様な変更が可能である。また、上記では、第1端部を手前側、第2端部を奥側としたが、これらの位置関係を反対にして、第1端部を奥側、第2端部を手前側としても良い。
障壁部2201は、その上辺が第1端部から第2端部に近づくにつれて単調に増加する形状であるので、その上辺の一部がメインテーブル501のレベル(側壁部2101の上辺)より上に存在し、残りの部分はメインテーブル501のレベルより下に存在するよう設けることができる。メインテーブル501に対し変位しない支持部材2100に対し、障壁部2201が垂直方向に変位することで、メインテーブル501のレベルより上に存在する上辺部分と、下に存在する上辺部分とが変化する。
図43の状態から図44の状態に移行するように、障壁部2201のレベルが上昇すると、メインテーブル501のレベルより上に存在する上辺部分が拡大し、一方、レベルより下に存在する上辺部分が縮小する。この結果、親落ち量が減少し、ペイアウト率が高くなる。
図43の状態から図42の状態に移行するように、障壁部2102のレベルが下降すると、メインテーブル501のレベルより上に存在する上辺部分が縮小し、一方、レベルより下に存在する上辺部分が拡大する。この結果、親落ち量が増加し、ペイアウト率が低くなる。
このように構成することで、ゲーム装置の管理者が、操作部材2300を操作してメインテーブル501に対する障壁部2102の高さを非常に精巧に調整することが可能となり、結果、メインテーブル501の両側部に障壁部2102が延在する範囲を非常に精巧に調整することが可能となる。
なお、前後方向において、障壁部2201がメインテーブル501よりも上方に延在する部分においても、障壁部2201の高さがメダルMの厚みに近い高さの範囲では、メダルMは障壁部2201を乗り越えて開口部2210に落下し得るが、何れにしても、障壁部2201を上下方向に移動させて障壁部2201がメインテーブル501より上方に現れる領域を変更することによって、メダルMが開口部2201に落下する量(親落ちする量)を精度良く調整することが可能である。
仮に、障壁部2201の上辺を水平に形成した場合には、障壁部2201を上下移動させたとしても、障壁部2201が前後方向に沿ってメインテーブル501のレベルより上に一様に存在するか、全く存在しないかの何れかとなる。障壁2201がメインテーブル501より上方に存在する高さがメダルMの厚みと近い高さの範囲では、障壁2201がメインテーブル501より上方に存在する高さを調整することで、親落ち量を調整することが可能であるかもしれないが、親落ち量の調整の範囲は非常に狭いものとならざる得ない。これに対して、本実施例では、障壁部2201の上辺を第1端部から第2端部に向かって単調に高さが増加する構成としたので、メインテーブル501と開口部2210との間で障壁となる範囲をリニアに調整することが可能である。
側壁2202は、障壁部2201の奥側の辺に連続して障壁部2201に対して略垂直に形成されている。側壁2202は、支持部材2100の開口部2110内において、側壁2104の内側に習動自在に当接している。側壁2202の外側の面には、メインテーブル501側の奥側に向かって突出する第2の被ガイド部としての突起部2206が形成されてる。この突起部2206は、支持部材2100の側壁2104に形成された第2のガイド部としてのスリット2106に係合して配置される。突起部2206は、スリット2106内を垂直方向(図43のY方向)に相対変位可能に取り付けられている。
第2のガイド部としてのスリット2106と、第2の被ガイド部としての突起部2206とは、第2の係合機構2500を構成する。障壁部材2200は、第2の係合機構2500を介して、支持部材2100に対して垂直方向に相対変位可能に取り付けられる。
側壁2204は、障壁部2201の手前側の辺に連続して障壁部2201に対して略垂直に形成されている。側壁2204は、支持部材2100の開口部2110内において、側壁2103の内側に摺動自在に当接している。側壁2204の外側の面には、メインテーブル501側の手前に向かって突出する第2の被ガイド部としての突起部2205が形成されてる。この突起部2205は、支持部材2100の側壁2103に形成された第2のガイド部としてのスリット2105に係合して配置される。突起部2205は、スリット2105内を垂直方向に相対変位可能に取り付けられている。
第2のガイド部としてのスリット2105と、第2の被ガイド部としての突起部2205とは、第2の係合機構2500を構成する。障壁部材2200は、第2の係合機構2500を介して、支持部材2100に対して相対変位可能に取り付けられる。具体的には、突起部2205がスリット2105内で上下方向に移動することで、障壁部材2200は、支持部材2100に対して相対的に変位する。
第2の係合機構2500は、手前側の突起部2205及びスリット2105と、奥側の突起部2206及びスリット2106とで構成することが好ましい。第2の係合機構2500を、手前側の突起部2205及びスリット2105と、奥側の突起部2206及びスリット2106とで構成した場合、支持部材2100に対する障壁部材2200の上下方向の移動をスムーズにすることができる。また、第2の係合機構2500は、突起部2205及びスリット2105、又は、突起部2206及びスリット2106の何れか一方で構成することもできる。突起部2205及びスリット2105、又は、突起部2206及びスリット2106の何れか一方で構成した場合にも、障壁部材2200の剛性が強く、支持部材2100と障壁部材2200との間の摩擦が少なければ、障壁部材2200を支持部材2100に対してスムーズに移動させることができる。
側壁2203は、側壁2202の外側の辺と、側壁2204の外側の辺とを連結しており、側壁2201に対向している。側壁2203は、支持部材2100の開口部2110内において側壁2101の内側面に摺動自在に当接して配置されている。また、側壁2203は、支持部材2100の側壁2101と、操作部材2300の側壁2301とに狭持され、支持部材2100の側壁2101と、操作部材2300の側壁2301とに対して、摺動自在に当接して配置されている。
側壁2303の内側面には、メインテーブル501側に突出する第1の被ガイド部材としての突起部2207及び突起部2208とが形成されている。突起部2207及び突起部2208は、略同一の高さに形成されている。突起部2207は、操作部2300の側壁2301に傾斜して設けられた第1のガイド部としてのスリット2306に係合して配置されている。突起部2208は、操作部2300の側壁2301に傾斜して設けられた第1のガイド部としてのスリット2307に係合して配置されている。手前側の突起部2207及びスリット2306と、奥側の突起部2208及びスリット2307とは第1の係合機構2400を構成する。障壁部材2200は、第1の係合機構2400を介して、操作部材2300に対して二次元空間的に相対変位可能に取り付けられている。
障壁部材2200の突起部2207,2208は、操作部2300のスリット2306,2307が水平方向(X方向)に沿って移動すると、スリット2306,2307の傾斜方向に沿って移動することにより、操作部2300及び支持部材2100に対してY方向に沿って移動する。
操作部材2300のスリット2306,2307がX方向に沿って奥側に移動するとき(図43から図42に移動するとき)、障壁部材2200の突起部2207,2208は、操作部2300及び支持部材2100に対してY方向に沿って下方に移動する。即ち、操作部材2300がX方向に沿って奥側に移動すると、障壁部材2200がY方向に沿って下方に移動する。
操作部材2300のスリット2306,2307がX方向に沿って手前に移動するとき(図43から図44に移動するとき)、障壁部材2200の突起部2207,2208は、操作部2300及び支持部材2100に対してY方向上方に向かって移動する。即ち、操作部材2300がX方向に沿って手前側に移動すると、障壁部材2200がY方向上方に移動する。
以上のように、操作部材2300の水平方向(X方向)の移動が障壁部材2200の垂直方向(Y方向)の移動に変換される。
(1−7−3)操作部2300
操作部材2300は、支持部材2100に対して、水平方向に移動可能に取り付けられる。操作部材2300は、そのスリット2305(第3のガイド部)が支持部材2100の突起部2111(第3の被ガイド部)に係合することで、支持部材2100に対して水平方向(X方向)に変位可能に取り付けられる。
操作部2300は、障壁部材2200の側壁2203の内側面に摺動自在に当接する側壁2301と、側壁2301の上辺から連続して外側に向かって水平に延在する折り曲げ部2302とを備えている。
側壁2301は、支持部材2100の開口部2110内において、側壁2101の内側に配置されており、障壁部材2200の側壁2203の内側面に当接している。側壁2301には、傾斜方向に延在するスリット2306及び2307が形成されている。スリット2306及び2307は、互いに平行に形成されている。スリット2306には突起部2207が係合され、スリット2307には突起部2208が係合されている。前述したように、手前側の突起部2207及びスリット2306と、奥側の突起部2208及びスリット2307とは、第1の係合機構2400を構成する。
折り曲げ部2302は、側壁2301の上辺から連続して外側に向かって延在している。折り曲げ部2302は、ステンレス等の金属の板で側壁2301と一体に形成した後、折り曲げ加工により形成される。折り曲げ部2302の奥側端部には、手前側端部から連続して略垂直上方に延在する取手部2304が形成されている。折り曲げ部2302の手前側端部には、奥側端部から連続して略垂直上方に延在する取手部2303が形成されている。
取手部2303及び2304は、ゲーム装置1の管理者等が操作部材2300を前後方向に移動させる為の構成である。取手部2303または取手部2304、若しくは、取手部2303及び取手部2304の両方を把持して、操作部2300をX方向に移動させることで、操作部2300の移動をスムーズに行うことができる。また、折り曲げ部2302には、取手部2303と取手部2304との間において、前後方向に延在するスリット2305(第3のガイド部)が形成されている。スリット2305には、支持部材2100の突起部2111(第3の被ガイド部)が係合されている。突起部2111は、スリット2305内を前後方向に移動可能である。第3の被ガイド部としての突起部2111及び第3のガイド部としてのスリット2305は、第3の係合機構2600を構成する。操作部材2300は、第3の係合機構2600(突起部2111及びスリット2305)を介して、支持部材2100に対して水平方向に相対変位可能に取り付けられている。
操作部2300がスリット2305に沿って支持部材2100の突起部2111に対してX方向移動すると、スリット2306,2307が支持部材2100に対してX方向に移動する。スリット2306,2307が支持部材2100に対してX方向に移動すると、突起部2207,2208が、スリット2306,2307の傾斜方向に沿って移動することにより、操作部2300及び支持部材2100に対してY方向に移動する。このとき、障壁部材2200の突起部2205,2206がそれぞれ支持部材2100のスリット2105,2106に沿ってY方向に移動する。
操作部材2300のスリット2305に沿って支持部材2100の突起部2111に対してX方向に沿って奥側に移動すると、スリット2306,2307が支持部材2100に対してX方向に沿って奥側に移動する(図43から図42)。スリット2306,2307が支持部材2100に対してX方向に沿って奥側に移動すると、突起部2207,2208が、スリット2306,2307の傾斜方向に沿って下方に移動することにより、操作部2300及び支持部材2100に対してYに沿って下方に移動する。このとき、障壁部材2200の突起部2205,2206がそれぞれ支持部材2100のスリット2105,2106に沿って下方に移動する。
操作部材2300のスリット2305に沿って支持部材2100の突起部2111に対してX方向に沿って手前側に移動すると、スリット2306,2307が支持部材2100に対してX方向に沿って手前側に移動する(図43から図44)。スリット2306,2307が支持部材2100に対してX方向に沿って手前側に移動すると、突起部2207,2208が、スリット2306,2307の傾斜方向に沿って上方に移動することにより、操作部2300及び支持部材2100に対してY方向に沿って上方に移動する。このとき、障壁部材2200の突起部2205,2206がそれぞれ支持部材2100のスリット2105,2106に沿って上方に移動する。
以上のように、操作部材2300の水平方向(X方向)の移動が障壁部材2200の垂直方向(Y方向)の移動に変換される。
スリット2306,2307は、障壁部2200の上辺の傾斜と比較してより垂直に近い。そうすることで、操作部材2300の水平方向の変位量に比較して、メインテーブル501の側部上に障壁部2200が延在する範囲の変化量を大きくすることが可能である。
(1−7−4)障壁調整機構の動作
図44の状態において、操作部材2300を支持部材2100に対してX方向奥側に移動させると、操作部材2300がスリット2305に沿って支持部材2100の突起部2111に対してX方向奥側に移動し、スリット2306,2307が支持部材2100に対してX方向に沿って奥側に移動する。スリット2306,2307が支持部材2100に対してX方向奥側に移動すると、突起部2207,2208が、スリット2306,2307の傾斜方向に沿って下方に移動する。
このとき、障壁部材2200は、手前側では突起部2205がスリット2105に係合しており、奥側では突起部2206がスリット2106に係合して、Y方向に沿った移動のみに規制されている。従って、突起部2207,2208が、スリット2306,2307の傾斜方向に沿って下方に移動すると、障壁部材2200はY方向に沿って下方に移動する。突起部2205,2206は、それぞれ、スリット2105,2106に沿って下方に移動する。この結果、障壁部2201の上辺がメインテーブル501の側部上に延在する範囲が手前側から減少する。
図42は、操作部材2300を支持部材2100に対して、X方向奥側に最大に移動させた場合である。X方向奥側に最大に移動させた状態では、障壁部2101の上辺がメインテーブル501の側部上に延在する範囲が最小となる。このとき、メインテーブル501から開口部2210に落下してステーション部STが回収するメダルMの量(親落ち量)が最大となり、ゲームプレイヤへ払い出すメダルMが最小となって、ペイアウト率が最小となる。
図43の状態において、操作部材2300を支持部材2100に対してX方向手前側に移動させると、操作部材2300がスリット2305に沿って支持部材2100の突起部2111に対してX方向手前側に移動し、スリット2306,2307が支持部材2100に対してX方向に沿って手前側に移動する。スリット2306,2307が支持部材2100に対してX方向手前側に移動すると、突起部2207,2208が、スリット2306,2307の傾斜方向に沿って上方に移動する。
このとき、前述したように、障壁部材2200は、Y方向に沿った移動のみに規制されている。従って、突起部2207,2208が、スリット2306,2307の傾斜方向に沿って上方に移動すると、障壁部材2200はY方向に沿って上方に移動する。突起部2205,2206は、それぞれ、スリット2105,2106に沿って上方に移動する。この結果、障壁部2201の上辺がメインテーブル501の側部上に延在する範囲が奥側から増加する。
図44は、操作部材2300を支持部材2100に対して、X方向手前に最大に移動させた場合である。X方向手前側に最大に移動させた状態では、障壁部2101の上辺がメインテーブル501の側部上に延在する範囲が最大となる。このとき、メインテーブル501から開口部2210に落下してステーション部STが回収するメダルMの量(親落ち量)が最小となり、ゲームプレイヤへ払い出すメダルMが最小となって、ペイアウト率が最大となる。
以上のように、操作部材2300の支持部材2100に対する水平方向(X方向)の移動が、障壁部材2200の支持部材2100に対する垂直方向(Y方向)の移動に変換される。この結果、障壁部2201の上辺がメインテーブル501の側部上に延在する範囲が変動する。
従って、操作部材2300を水平方向に移動させることで、障壁部材2100を垂直方向に移動させて、障壁部2201の上辺がメインテーブル501の側部上に延在する範囲を非常に精巧に且つ容易に調整することが可能となり、以て、ゲームプレイヤへ払い出すメダルMと、ステーション部STが回収(親落ち)するメダルMとの比率(ペイアウト率)を非常に精巧に且つ容易に調整することが可能となる。
(1−8)ボール投入機構1800
本発明に係るゲーム装置は、図3及び図4を参照して説明したように概円盤形状のゲーム媒体及び概球形状のゲーム媒体を利用する。概円盤形状のゲーム媒体として、メダルMを利用し、概球形状のゲーム媒体として、ボールB1/B2を利用することができる。概球形状のゲーム媒体を使用して、複数種類の抽選を行う。このうち1つの抽選は、以下説明するゲーム媒体搬送経路選択機構により実現することができる。以下の説明では、プレイフィールド500の領域であって前述したメダル投入機構100に近い領域を、「手前側領域」とよび、メダル投入機構100から遠い領域を、「奥側領域」と称する。
概球形状のゲーム媒体をプレイフィールド500に供給する際、プッシャー部510の押出方向側、即ちプレイフィールド500の手前側領域に供給した方が、プレーヤーにとって有利に働き、一方、プレイフィールド500の押出方向と逆方向の側、プレイフィールド500の奥側領域に供給した方が、プレーヤーにとって不利に働くようにゲーム性を構成することが可能である。このように構成した場合、概球形状のゲーム媒体をプレイフィールド500の奥側領域と手前側領域とに搬送する経路を選択する機構を利用することで、概球形状のゲーム媒体を利用した複数の抽選の1つを実現する。
<1> 即ち、ゲーム媒体搬送経路選択機構は、概球形のゲーム媒体の載置面及びプッシャー部を有するプレイフィールドを備えたゲーム装置に適用されるゲーム媒体経路選択機構であって、第1の始点と第1の終点とを有し、前記ゲーム媒体を、前記第1の始点から前記第1の終点まで搬送するよう構成した第1のガイド部と、第2の始点と第2の終点とを有し、前記ゲーム媒体を、前記第2の始点から前記第2の終点まで搬送して、前記プレーフィールド上において前記プッシャー部の押出方向の端部から第1の距離にある第1の位置に導く第2のガイド部と、第3の始点と第3の終点とを有し、前記ゲーム媒体を、前記第3の始点から前記第3の終点まで搬送して、前記プレーフィールド上において前記端部からの距離が前記第1の距離よりも大きい第2の距離である第2の位置に導く第3のガイド部と、前記第1の終点から前記第2の始点までの第1の接続経路と、前記第1の終点から前記第3の始点までの第2の接続経路とのいずれか一方を抽選により切り換える経路切換抽選機構と、を含む。
ここで、前記第2の終点は、例えば、プレイフィールド500の手前側領域にあって、前記第3の終点は、例えば、プレイフィールド500の奥側領域にあってもよい。そうすることで、経路切換抽選機構により第1のガイド部の第1の終点と第2のガイド部の第2の始点との間の搬送経路が選択された場合、ゲーム媒体は、第1のガイド部及び第2のガイド部に沿って搬送され、プレイフィールド500の手前側領域に供給される。この状態は、プレーヤーにとって有利なゲーム状態である。一方、経路切換抽選機構により第1のガイド部の第1の終点と第3のガイド部の第3の始点との間の搬送経路が選択された場合、ゲーム媒体は、第1のガイド部及び第3のガイド部に沿って搬送され、プレイフィールド500の奥側領域に供給される。この状態は、プレーヤーにとって不利なゲーム状態である。
第1の位置は、例えば、前記プレーフィールド500上において前記プッシャー部510の押出方向側の端部(前端501a)から第1の距離にあり、該端部に近い手前側の領域にある。第2の位置は、例えば、前記プレーフィールド500上において前記端部(前端501a)からの距離が前記第1の距離よりも大きい第2の距離であり、該端部から遠い奥側の領域にある。第1の位置は、例えば、前端501aから第1の距離にあるメインテーブル501上の位置とすることができる。第2の位置は、例えば、前端501aから第2の距離(>第1の距離)にあるメインテーブル501上の位置とすることができる。また、第1の位置をメインテーブル501の前端501aの近傍の位置、即ち手前側の位置とし、第2の位置をメインテーブル501の前端501aと反対側の位置、即ち奥側の位置とすることが可能である。
経路の切換は、経路切換抽選機構が、第1のガイド部の第1の終点から第2のガイド部の第2の始点への搬送経路にゲーム媒体を導くか、第1のガイド部の第1の終点から第2のガイド部の第2の始点への搬送経路にゲーム媒体を導くかを抽選により決定する。
以上のような構成によれば、プレーヤにとって有利なゲーム状態を実現するプレイフィールド上の第1の位置に概球形状のゲーム媒体を搬送する経路(第1及び第2のガイド部からなる経路)と、プレーヤにとって不利なゲーム状態を実現するプレイフィールド上の位置に概球形状のゲーム媒体を搬送する経路(第1及び第3のガイド部からなる経路)とを、経路切換抽選機構による抽選によって切り換えることで、概球形状のゲーム媒体をプレイフィールド上のプレーヤに有利又は不利な位置に搬送する抽選、即ちゲーム媒体のプレイフィールド上への搬送位置を選択する抽選を行うことができる。概球形状のゲーム媒体を使用した複数種類の抽選のうち1つの抽選を、経路切換抽選機構を用いて実現することが可能となる。
<2> ゲーム媒体搬送経路選択機構は、前記第1の始点に存在する前記ゲーム媒体の係止及び解放を行う係止解放機構と、前記係止及び解放の操作を行う操作部と、を更に含むことが可能である。
経路の切換は経路切換抽選機構1810が行うが、この経路切換抽選機構1810により第2のガイド部1825及び第3のガイド部1826のいずれにゲーム媒体が運ばれるかの問題は、係止解放機構1809によるゲーム媒体の解放のタイミングに依存するよう構成することが可能である。ここで、経路切換抽選機構1810は、ゲーム媒体が前記第1の終点1804に到達した際のタイミングに依存して、経路切換抽選機構1810が搬送経路を自動的に切り換えるよう構成する。この構成は、例えば、経路切換抽選機構1810を一定の周期で搬送経路を自動的に切り換えるよう構成することで実現することが可能である。この場合、係止解放機構1809によるゲーム媒体の解放のタイミングは、操作部1830の係止及び解放の操作に依存する。この操作は、プレーヤーが行うので、結局、搬送経路の切換は、プレーヤーの操作に依存するように構成することが可能である。係止/解放機構1809による解放によりゲーム媒体が傾斜レール部1801を転動して、その後、円弧状底部1804からゲーム媒体が第1転動部1820または第2転動部に落下する。係止解放機構1809によるゲーム媒体の解放のタイミングによって、ゲーム媒体の搬送位置の抽選結果に影響を与えることができる。言い換えれば、ゲーム媒体の搬送位置の抽選結果を、係止/解放機構1809によるゲーム媒体の解放のタイミングに依存させることができる。また、係止/解放機構1809の係止及び解放を行う操作部1830が設けられており、該操作部1830をプレーヤが操作する。従って、プレーヤの操作によるゲーム媒体の解放のタイミングが、ゲーム媒体の搬送位置の抽選結果に影響を与えるように構成することができる。言い換えれば、ゲーム媒体の搬送位置の抽選結果を、プレーヤの操作によるゲーム媒体の解放のタイミングに依存させることができる。
典型的には、ゲーム媒体搬送経路選択機構は、以下のような概略構成を有してもよい。即ち、ゲーム媒体搬送経路選択機構は、傾斜レール部1801と、往復運動受け部1820と、第2のガイド部1825と、第3のガイド部1826とを少なくとも含むよう構成することが可能である。該傾斜レール部1801は、前述の第1のガイド部に相当し、該往復運動受け部1820は、前述の経路切換抽選機構に相当する。
第1のガイド部としての傾斜レール部1801は、始端部1802と、前記始端部1802より低いレベルを有する終端部1803と、前記終端部1803の近傍に位置し且つ前記終端部1803より低いレベルを有する円弧状底部1804とを有すると共に、概球形状のゲーム媒体を、重力を利用して前記始端部1802から前記終端部1803へ向かって転動させ、最終的に前記円弧状底部1804へ導くよう構成することが可能である。
前記経路切換抽選機構としての往復運動受け部1820は、前記円弧状底部1804の第1の側部1804aの近傍領域1804bを、前記傾斜レール部1801の延在する方向に沿って往復運動すると共に、前記近傍領域1804b内であって前記第1の側部1804aに隣接する第1の領域で、前記円弧状底部1804の前記第1の側部1804aから転がり落ちた前記ゲーム媒体を受け止める確率を高め、前記近傍領域1804b内であって且つ前記第1の領域と異なる領域では、前記第1の側部1804aから転がり落ちる前記ゲーム媒体を受け止めずに落とす確率を高めるよう構成することが可能である。
前記往復運動受け部1820の往復運動は、一定周期で自動的に揺動する運動とすることが可能である。この場合、概球形状のゲーム媒体を使用した抽選において、プレーヤが傾斜レール部1801にゲーム媒体を投入するタイミングに抽選結果が依存するように構成することが可能である。また、前記往復運動は、不定周期或いはランダムに揺動する運動とすることが可能である。この場合、概球形状のゲーム媒体を使用した抽選の抽選結果が、プレーヤが傾斜レール部1801にゲーム媒体を投入するタイミングに依存する程度を低下させて、よりギャンブル性を高めた抽選とすることができる。
前記往復運動受け部1820が前記近傍領域1804b内であって且つ前記第1の領域と異なる領域にあるとき、前記円弧状底部1804の前記第1の側部1804aから横に転がり落ちる確率が高まり、前記往復運動受け部1804により受け止められずに落ちた前記ゲーム媒体は、前記第3のガイド部1826を通って前記第2の位置まで搬送される確率が高まる。
前記円弧状底部1804は、前記第1の側部1804aに向かって傾斜する第1の傾斜部1804−1を、更に有するよう構成することが好ましい。この構成では、最終的に円弧状底部1804に導かれたゲーム媒体(B1/B2)を第1の傾斜部1804−1から第1の側部に向かって転がり落ちるように構成することができる。
前記傾斜レール部1801は、前記円弧状底部1804を中心として概ね一定の曲率を有する湾曲部を含むことが好ましい。傾斜レール部1801が、円弧状底部1804を中心として概ね一定の曲率を有する湾曲部を含むため、ゲーム媒体(B1/B2)は円弧状底部1804を中心として減衰揺動運動し、最終的には、最もレベルの低い円弧状底部1804で運動エネルギーが殆ど無くなるように構成することができる。この構成により、傾斜レール部1801の始端部1802から投入されたゲーム媒体(B1/B2)が最終的に円弧状底部1804に導かれるように構成することが可能である。
<3> 本発明に係るゲーム媒体搬送位置抽選機構は、概球形のゲーム媒体B1/B2の載置面501,511及びプッシャー部510を有するプレイフィールド500を備えたゲーム装置1に適用されるゲーム媒体搬送位置抽選機構であって、始端部1802と、前記始端部1802より低いレベルを有する終端部1803と、前記終端部1803の近傍に位置し且つ前記終端部1803より低いレベルを有する円弧状底部1804とを有すると共に、前記ゲーム媒体を、重力を利用して前記始端部1802から前記終端部1803へ向かって転動させ、最終的に前記円弧状底部1804へ導くよう構成した第1のガイド部としての傾斜レール部1801と、前記第円弧状底部1804の第1の側部1804aの近傍に配置され、前記円弧状底部1804の前記第1の側部1804aから転がり落ちた前記ゲーム媒体を転出する第1の転出部及び第2の転出部と、前記第1の転出部に連通し、前記ゲーム媒体を、前記プレイフィールド500上において前記プッシャー部510の押出方向側の端部(前端501a)から第1の距離にある第1の位置に導く第2のガイド部1825と、前記第2の転出部に連通し、前記ゲーム媒体を、前記プレイフィールド500上において前記端部(前端501a)からの距離が前記第1の距離よりも大きい第2の距離である第2の位置に導く第3のガイド部1826と、を含む。
第1の位置は、例えば、前記プレーフィールド500上において前記プッシャー部510の押出方向側の端部(前端501a)から第1の距離にあり、該端部に近い手前側の領域にある。第2の位置は、例えば、前記プレーフィールド500上において前記端部(前端501a)からの距離が前記第1の距離よりも大きい第2の距離であり、該端部から遠い奥側の領域にある。第1の位置は、例えば、前端501aから第1の距離にあるメインテーブル501上の位置とすることができる。第2の位置は、例えば、前端501aから第2の距離(>第1の距離)にあるメインテーブル501上の位置とすることができる。また、第1の位置をメインテーブル501の前端501aの近傍の位置、即ち手前側の位置とし、第2の位置をメインテーブル501の前端501aと反対側の位置、即ち奥側の位置とすることが可能である。
傾斜レール部1801は、始端部1802及び終端部1803よりも低いレベルの円弧状底部1804を有し、ゲーム媒体は最終的に円弧状底部1804に導かれる。即ち、始端部1802から終端部1803に向かって重力により転動を開始したゲーム媒体は、円弧状底部1804付近で始端部側と終端部側とを往復する減衰運動をして最終的に円弧状底部1804に導かれた後、第1の転出部である往復運動受け部1820または第2の転出部である往復運動受け部1820外の何れかに転がり落ちる。第1の転出部は、ゲーム媒体を第2のガイド部1825に転出して、プレイフィールド500上の第1の位置に導き、第2の転出部は、ゲーム媒体を第3のガイド部1826に転出して、プレイフィールド500上の第2の位置に導く。ゲーム媒体が第1の位置または第2の位置の何れに供給されるかは、円弧状底部1804の第1の側部からゲーム媒体が第1の転出部1820または第2の転出部の何れに転がり落ちるかに依存する。従って、ゲーム媒体が往復運動受け部1820に転がり落ちるか否かすなわち第1の転出部1820または第2の転出部の何れに転がり落ちるかによって、プレーヤにとって有利なゲーム状態を実現するプレイフィールド500上の第1の位置に概球形状のゲーム媒体を搬送するか、プレーヤにとって不利なゲーム状態を実現するプレイフィールド500上の第2の位置に概球形状のゲーム媒体を搬送するかを、抽選することができる。
<4> ゲーム媒体搬送位置抽選機構は、往復運動受け部1820を備えることが可能である。往復運動受け部1820は、前記円弧状底部1804の第1の側部1804aの近傍領域1804bを、前記傾斜レール部1801の延在する方向に沿って往復運動すると共に、前記近傍領域1804b内であって前記第1の側部1804aに隣接する第1の領域で、前記円弧状底部1804の前記第1の側部1804aから転がり落ちた前記ゲーム媒体を受け止め、前記近傍領域1804b内であって且つ前記第1の領域と異なる領域では、前記第1の側部1804aから転がり落ちる前記ゲーム媒体を受け止めずに落とすよう構成することができる。このとき、前記第2のガイド部1825は、前記往復運動受け部1820が、前記近傍領域1804b内であって且つ前記第1の領域と異なる第2の領域にあるときに、前記往復運動受け部1820内のゲーム媒体を、前記第1の位置まで搬送するよう構成することができる。また、前記第3のガイド部1826は、前記往復運動受け部1820が前記近傍領域1804b内であって且つ前記第1の領域と異なる領域にあるとき、前記円弧状底部1804の前記第1の側部1804aから横に転がり落ち、前記往復運動受け部1820により受け止められずに落ちた前記ゲーム媒体を、前記第2の位置まで搬送するよう構成することができる。
上記の構成では、往復運動受け部1820は、第1の領域にあるときに円弧状底部1804の第1の側部1804aからゲーム媒体の搬入を受け、ゲーム媒体を第2のガイド部1825に転出することで、第1の転出部を構成する。また、ゲーム媒体が前記往復運動受け部1820に受け止められずに落下し、第3のガイド部1826に転出される経路、即ち、往復運動受け部1820が存在しない部分の前記近傍領域1804bが、第2の転出部を構成する。
<5> 前記円弧状底部1804は、前記第1の側部1804aに向かって傾斜する第1の傾斜部1804−1を、更に有するよう構成することが好ましい。この構成では、最終的に円弧状底部1804に導かれたゲーム媒体(B1/B2)を第1の傾斜部1804−1から第1の側部1804aに向かって転がり落ちるように構成することができる。
<6> 前記傾斜レール部は、前記円弧状底部を中心として概ね一定の曲率を有する湾曲部を含むことが好ましい。前記傾斜レール部1801は、前記円弧状底部1804を中心として概ね一定の曲率を有する湾曲部を含むことが好ましい。傾斜レール部1801が、円弧状底部1804を中心として概ね一定の曲率を有する湾曲部を含むため、ゲーム媒体(B1/B2)は円弧状底部1804を中心として減衰揺動運動し、最終的には、最もレベルの低い円弧状底部1804で運動エネルギーが殆ど無くなるように構成することができる。この構成により、傾斜レール部1801の始端部1802から投入されたゲーム媒体(B1/B2)が最終的に円弧状底部1804に導かれるように構成することが可能である。
<7>前記ゲーム媒体搬送位置抽選機構は、前記始端部に設けられ、前記ゲーム媒体が前記傾斜レール部を前記終端部へ向かって転動するよう、前記ゲーム媒体の係止及び解放動作を制御する第1の制御機構を、更に含むことが好ましい。第1の制御機構による解放によりゲーム媒体が傾斜レール部1801を転動して、その後円弧状底部1804からゲーム媒体が第1転動部または第2転動部に落下する。第1の制御機構によるゲーム媒体の解放のタイミングによって、ゲーム媒体の搬送位置の抽選結果に影響を与えることができる。言い換えれば、ゲーム媒体の搬送位置の抽選結果を、第1の制御機構によるゲーム媒体の解放のタイミングに依存させることができる。
前記ゲーム媒体搬送位置抽選機構は、前記第1の制御機構を操作する第1の操作部を更に含むことが好ましい。プレーヤが第1の操作部を操作することで、第1の制御機構によるゲーム媒体の解放のタイミングを決めることができる。従って、プレーヤの操作によるゲーム媒体の解放のタイミングが、ゲーム媒体の搬送位置の抽選結果に影響を与えるように構成することができる。言い換えれば、ゲーム媒体の搬送位置の抽選結果を、プレーヤの操作によるゲーム媒体の解放のタイミングに依存させることができる。
第1の操作部は、前記第1の制御機構から離間し且つ前記第1の制御機構に電気的或いは機械的に作用結合すると共に、前記係止及びリリース動作を遠隔制御するように構成することが好ましい。この場合、第1の制御機構は、第1の操作部により遠隔操作することが可能であり、第1の制御機構と第1の操作部とは離間した位置に配置することができる。従って、傾斜レール部1801へのゲーム媒体投入位置と、プレーヤのプレー位置とを必ずしも接近して配置する必要はなく、傾斜レール部1801及び第1の操作部の配置を自由に設計することが可能である。
<8> 前記往復運動は、一定周期で自動的に揺動する運動であることが好ましい。この場合、概球形状のゲーム媒体を使用した抽選を、プレーヤが傾斜レール部にゲーム媒体を投入するタイミングに抽選結果が依存するように構成することが可能である。また、前記往復運動は、不定周期或いはランダムに揺動する運動とすることが可能である。この場合、概球形状のゲーム媒体を使用した抽選を、プレーヤが傾斜レール部にゲーム媒体を投入するタイミングに依存する程度を低下させて、よりギャンブル性を高めた抽選とすることができる。
本発明の一実施例に係るボール投入機構1800につき、図45及び図46を参照して、以下、具体的に説明する。図45は、ボール投入機構1800の全体構成図である。図46は、ボール投入機構1800の要部構成図である。
概球形状のゲーム媒体は、ボールB1/B2で実現することができる。ボール投入機構1800は、第1のガイド部としてのボール投入スロープ1801と、経路切換抽選機構としてのボール投入位置抽選機構1810とを含む。即ち、前述の傾斜レール部は、ボール投入スロープ1801で実現することが可能である。ボール投入スロープ1801は、始端部1802と、該始端部1802より低いレベルを有する終端部1803と、終端部1803の近傍に位置し且つ終端部1803より低いレベルを有する円弧状底部1804と、始端部1802と円弧状底部1804との間を連結する傾斜部1805と、始端部1802から終端部1803に亘り連続的に延在する第1の側壁1806と、円弧状底部1804の近傍を除いて始端部1802から終端部1803に亘り延在する第2の側壁1807と、終端部1803に位置する終端壁1808とを有する。第1の側壁1806と第2の側壁1807とは、ボール投入スロープ1801の延在する方向に対し直角の方向即ちボール投入スロープ1801の側部方向においてボールB1/B2を拘束しながら、始端部1802から円弧状底部1804まで確実に搬送するために設ける。また、円弧状底部1804は、プレイフィールド500側(メインテーブル501側)に露出する第1の側部1804aを有し、第1の側部1804aに向かって傾斜する第1の傾斜部1804−1を有する。
始端部1802には、ボールB1/B2の係止及び解放動作を制御する係止解放機構としての係止/リリース動作制御機構1809を設ける。係止/リリース動作制御機構1809は、具体的には、始端部1802に形成された孔から上方に向かって突出したボール止めピンで構成することが可能である。ボール止めピンは、孔内から突出及び該孔内に引き込むことが可能なように構成する。
そして、係止/リリース動作制御機構1809から離間し且つ係止/リリース動作制御機構1809に電気的或いは機械的に作用結合すると共に、係止及びリリース動作を遠隔制御する係止/リリース操作部1830を設ける。この係止/リリース操作部1830は、例えば、図40に示すように、ゲーム媒体吐出機構400の操作部450に設けることが可能である。具体的に、係止/リリース操作部1830は、押しボタン1830により実現することが可能である。
プレーヤーが押しボタン1830を押すまでは、ボールB1/B2は、ボール止めピンにより係止され、始端部1802にとどまる。プレーヤーが押しボタン1830を押すと、ボール止めピンが孔内に引き込こまれ、ボールB1/B2がリリースされ、始端部1802から傾斜部1805を重力により転がり落ちる。ボールB1/B2は、傾斜部1805を転がることで運動エネルギーを持つため、円弧状底部1804を通過し、終端部1803の終端壁1808に衝突し、逆方向に転がり、円弧状底部1804を逆方向に通過する。その後、傾斜部1805の下部領域で運動エネルギーがゼロになり、その後は、順方向即ち終端部1803に向かって転がり始める。ボール投入スロープ1801は、円弧状底部1804を中心として概ね一定の曲率を有する湾曲部を含むため、ボールB1/B2は円弧状底部1804を中心として減衰揺動運動をする。最終的には、最もレベルの低い円弧状底部1804で運動エネルギーが殆ど無くなる。円弧状底部1804は、前述したボール投入スロープ1801の第1の側部1804a(プレイフィールド500側の側部)に向かって傾斜する第1の傾斜部1804−1を有するため、運動エネルギーが殆ど無くなったボールB1/B2は、第1の傾斜部1804−1から第1の側部1804aに向かって転がり落ちる。
図45及び図46に示すように、往復運動受け部1820は、円弧状底部1804の近傍領域1804bに配置されている。ここで、近傍領域1804bは、ボール投入スロープ1801のメインテーブル501側に沿って隣接する領域であり、前後方向が側壁1823と側壁1824とによって区画される。近傍領域1804bは、円弧状底部1804の第1の側部1804aに隣接する第1の領域と、第1の領域の手前側に側壁1823まで延在する領域と、第1の領域の奥側に側壁1824まで延在する領域とからなる。往復運動受け部1820は、円弧状底部1804の第1の側部1804aに隣接する第1の領域と、第1の領域の手前側に側壁1823まで延在する領域と、第1の領域の奥側に側壁1824まで延在する領域を、ボール投入スロープ1801の延在方向に沿って、一定周期で自動的に揺動する往復運動受け部1820は、前記近傍領域内1804bであって且つ第1の側部1804aに隣接する第1の領域で、円弧状底部1804の第1の側部1804aから転がり落ちたボールB1/B2を高確率で受け止める。即ち、往復運動受け部1820が円弧状底部1804に隣接する第1の領域にある場合に、往復運動受け部1820は、円弧状底部1804から転がり落ちたボールB1/B2を受け止めやすい。
往復運動受け部1820は、前記近傍領域1804b内であって且つ前記第1の領域と異なる領域では、即ち、第1の領域の手前側に側壁1823まで延在する領域、または、第1の領域の奥側に側壁1824まで延在する領域に在る場合に、高確率で円弧状底部1804の第1の側部1804aから転がり落ちるボールB1/B2を受け止めずに落とすよう構成されている。往復運動受け部1820に受け止められなかったボールB1/B2は、第2の搬送路1826(第3のガイド部)の転動面1826−1上に落下し、第4の搬送路1828を介してメインテーブル501の奥側に供給される。往復運動受け部1820は、その内部空間を第1の搬送路1825(第2のガイド部)と連通させている。第2の領域は、第1の領域とは異なる領域である。本実施例では、第2の領域は、往復運動受け部1820が側壁1823に最も近づいた位置を含む領域である。往復運動受け部1820は、第1の領域で円弧状底部1804からボールB1/B2を高確率で受け取り、第2の領域で第1の搬送路1825(第2のガイド部)にボールB1/B2を転出することが可能である。往復運動受け部1820は、円弧状底部1804からボールB1/B2を転出する第1の転出部として機能させることが可能である。また、往復運動受け部1820がない場合の第1領域は、ボールB1/B2を受け止めずに第2搬送路1826の転動面1826−1に転出する第2の転出部として機能させることが可能である。
往復運動受け部1820は、所定の一点で、円弧状底部1804からボールB1/B2を受け取るのではなく、第1の領域において前後方向の複数の位置で円弧状底部1804からボールB1/B2を受け取るように構成することが可能である。また、往復運動受け部1820は、所定の一点で、第1の搬送路1825にボールB1/B2を転出するのではなく、第2領域において前後方向の複数の位置で第1の搬送路1825にボールB1/B2を転出するように構成することが可能である。
なお、往復運動受け部1820は、第1の領域に対応する所定の一点で、円弧状底部1804からボールB1/B2を受け取る構成としても良い。また、往復運動受け部1820は、第2の領域に対応する所定の一点で、第1の搬送路1825にボールB1/B2を転出するように構成しても良い。
往復運動受け部1820は、ボール受け入れ孔部1821と、ボール受け容器1822とから構成される。ボール受け入れ孔部1821は、ボールB1/B2が通過可能な孔が形成された枠状の部材であり、一側面にレール係合部1821−1を有している。ボール受け容器1822は、側壁1823、1824に面した2つの側壁と底部とで画定された空間に、ボール受け入れ孔部1821を介してボールB1/B2を受け入れる。底部は、第1の搬送路1825の方向に僅かに傾斜している。即ち、底部は、メインテーブル501側に向かって僅かに傾斜している。底部の傾斜により、ボール受け容器1822に入ったボールB1/B2は、メインテーブル501側に転がり落ちようとする力が働く。ボール受け容器1822の内部空間は第1の搬送路1825と連通しており、ボール受け容器1822の底部が第1の搬送路1825に向かって傾いているので、ボール受け入れ孔部1821に転入したボールはボール受け容器1822を経由して第1の搬送路1825に向かって転出される。手前側の側壁1823と奥側の壁1824との間には、レール1820−1が設けられている。ボール受け入れ孔部1821は、レール係合部1821−1でレール1820−1に係合しており、往復運動受け部1820はレール1820−1に沿って往復運動する。
第1の搬送路1825は、第3の搬送路1827と連通している。第3の搬送路1827は、メインフィールド501の手前側の位置まで延在し、ボールB1/B2をメインフィールド501の手前側に供給する。これは、プレーヤーにとって有利なゲーム状態を形成する。
第1の搬送路1825(第2のガイド部)は、往復運動受け部1820が往復運動している領域のうち側壁1823側の領域、より詳細には第2領域にメインテーブル側で隣接した領域を始点とし、該始点から手前側に向かって下方に傾斜しつつ延在する転動面1825−1と、転動面1825−1の奥側端部に設けられた壁1825−2と、転動面1825−1のメインフィールド側に設けられた側壁1825−3と、転動面1825−1の手前側を覆うカバー1825−4と、を備えている。第1の搬送路1825は、更に、図45に示すように、転動面1825−1の先端側において、転動面1825−1よりも下のレベルに設けられた転動面1825−5を有する。第1搬送路1825は、転動面1825−1の奥側端部を始点とし、転動面1825−5を終点として、往復運動受け部1820から受け入れたボールB1/B2を奥側から手前側に向かって搬送する。第1搬送路1825により搬送されたボールB1/B2は、第3の搬送路1827に受け渡される。
第3の搬送路1827は、メインテーブル501の手前側において、転動面1825−5の終点を始点として、メインテーブル501の中央部まで延在するレール部分と、レール部分の先端に連続して形成された終点としてのボール受け入れ輪とから構成されている。レール部分からボール受け入れ輪に向かってメインテーブル501側即ち下方に向かって傾斜している。レール部分の間隔は、ボールB1/B2がメインテーブル501に落下せずに、その上を移動してボール受け入れ輪まで搬送されるように構成されている。ボール受け入れ輪に到達したボールB1/B2は、ボール受け入れ輪を通過してメインテーブル501に落下する。
第2の搬送路1826(第3のガイド部)は、往復運動受け部1820が往復運動している領域の下方及び第1の搬送路1825の下方に延在する転動面1826−1と、メインテーブル501の奥側において、メインテーブル501よりも上のレベルで、メインテーブル501に向かって開口する吐出口1826−2とを有する。転動面1826−1は、全体的に吐出口1826−2に向かって下方に傾斜している。転動面1826−1の手前側には、手前側から奥側に向かってボール投入スロープ1801側からメインテーブル501側に傾斜して延在する側壁1826−3が設けられている。転動面1826−1の奥側には、壁1824の下部で隣接すると共に、プレイフィールド501側に突出する側壁1826−4が設けられている。転動面1826−1、側壁1826−3、1826−4によって、ボールB1/B2を吐出口1826−2に向かって搬送する。第2の搬送路1826は、往復運動受け部1820が往復運動している領域の下方、即ちボール投入スロープ1801の側部の下方を始点とし、吐出口1826−2を終点として、ボールB1/B2を搬送する。
第4の搬送路1828は、メインテーブル501奥側において、第2の搬送路1826の吐出口1826−2の下方からメインテーブル501奥側の中央部分まで延在するレール部分により構成される。第4の搬送路1828は、第2の搬送路1826の吐出口1826−2の下方を始点として、メインテーブル501の奥側中央部分を終点として、ボールB1/B2を搬送する。
往復運動受け部1820は、具体的には、側壁1823、1824の間、前記近傍領域1804bをほぼ一定の周期で往復運動するように構成することが可能である。往復運動する領域である近傍領域1804bは、円弧状底部1804の第1の側部1804aに隣接する第1の領域と、第1の領域の手前側に側壁1823まで延在する領域と、第1の領域の奥側に側壁1824まで延在する領域とからなる。このように構成することで、ボールB1/B2が第1の傾斜部1804−1から転がり落ちた時に、往復運動をしている往復運動受け部1820が第1の傾斜部1804−1に隣接する第1の領域にあると、ボールB1/B2が該往復運動受け部1820により高確率で受け止められる。往復運動受け部1820は図46に示すように第1の搬送路1825と連通し、図45に示すように、ボールB1/B2が第1の搬送路1825及び第3の搬送路1827を介して、メインテーブル501の手前側に供給される。これは、プレーヤーにとって有利なゲーム状態を形成する。
一方、ボールB1/B2が第1の傾斜部1804−1から転がり落ちた時に、往復運動をしている往復運動受け部1820がボールB1/B2を受け止められないと、ボールB1/B2は往復運動受け部1820が往復運動しているレベルより下のレベルに延在する第2の搬送路1826の転動面1826−1に落ちる。そして、ボールB1/B2は、第2の搬送路1826及び第4の搬送路1828を介してメインテーブル501の奥側に供給される。これは、プレーヤーにとって不利なゲーム状態を形成する。
プレーヤにとって有利なゲーム状態を実現するプレイフィールド500上の手前側の位置にボールB1/B2を搬送する経路(ボール投入スロープ1801、往復運動受け部1820及び第1の搬送路1825からなる経路)と、プレーヤにとって不利なゲーム状態を実現するプレイフィールド500上の奥側にボールB1/B2を搬送する経路(ボール投入スロープ1801及び第2の搬送路1826からなる経路)とを、ボール投入抽選機構1810による抽選によって切り換える。これにより、ボールB1/B2をプレイフィールド500上のプレーヤに有利又は不利な位置に搬送する抽選、即ち、ボールB1/B2のプレイフィールド500上への搬送位置を選択する抽選を行うことができる。概球形状のゲーム媒体を使用した複数種類の抽選のうち1つの抽選を、ボール投入抽選機構1810を用いて実現することが可能となる。
傾斜レール部1801は、始端部1802及び終端部1803よりも低いレベルの円弧状底部1804を有し、ゲーム媒体は最終的に円弧状底部1804に導かれる。即ち、始端部1802から終端部1803に向かって重力により転動を開始したゲーム媒体は、円弧状底部1804付近で始端部側と終端部側とを往復する減衰運動をして最終的に円弧状底部1804から、往復運動受け部1820に受け取られるか、受け取られずに落下する。往復運動受け部1820に受け取られたボールB1/B2は、第1の搬送路1825を介してプレイフィールド500の手前側に導かれる。一方、往復運動受け部1820に受け取られずに落下したボールB1/B2は、第2の搬送路1826に受け取られ、プレイフィールド500の奥側に導かれる。ボールB1/B2がプレイフィールドの手前側または奥側の何れに供給されるかは、円弧状底部1804の第1の側部1804aからボールB1/B2が往復運動受け部1820に受け取られるか否かに依存する。従って、始端部1802及び終端部1803よりも低いレベルに配置された円弧状底部1804を備えた傾斜レール部1801と、円弧状底部1804の第1側部の近傍に配置された往復運動受け部1820と、往復運動受け部1820に連通する第1の搬送路1825及び往復運動受け部1820に受け取られずに落下するボールB1/B2を受け取る第2の搬送路1826とを利用して、円弧状底部1804の第1の側部1804aからボールB1/B2が何れの転出部に転がり落ちるかによって、プレーヤにとって有利なゲーム状態を実現するプレイフィールド500の手前側にボールB1/B2を搬送するか、プレーヤにとって不利なゲーム状態を実現するプレイフィールド500の奥側にボールB1/B2を搬送するかを、抽選することができる。即ち、円弧状底部1804の第1の側部1804aからボールB1/B2が往復運動受け部1820に受け取られるか否かによって、ボールB1/B2のプレイフィールド500上への搬送位置を選択する抽選を行うことができる。概球形状のゲーム媒体を使用した複数種類の抽選のうち1つの抽選を、傾斜レール部1801、往復運動受け部1820を用いて実現することが可能となる。
経路の切換はボール投入抽選機構1810が行うが、このボール投入抽選機構1810により第1の搬送路1825または第2の搬送路1826の何れにボールB1/B2が運ばれるかの問題は、係止/リリース動作制御機構1809によるボールB1/B2の解放のタイミングに依存するよう構成することが可能である。ここで、ボール投入抽選機構1810は、ボールB1/B2が終端壁1808に到達した際のタイミングに依存して搬送経路を自動的に切り換えるよう構成する。係止/リリース動作制御機構1809によるボールB1/B2の解放のタイミングが、ボールB1/B2の搬送位置の抽選結果に影響を与えるように構成することができる。言い換えれば、ゲーム媒体の搬送位置の抽選結果を、係止/リリース動作制御機構1809によるボールB1/B2の解放のタイミングに依存させることができる。
この場合、1809によるボールB1/B2の解放のタイミングは、係止/リリース操作部1830の係止及び解放の操作に依存するプレーヤによる係止/リリース操作部1830の操作が、ボールB1/B2の搬送位置の抽選結果に影響を与えるように構成することができる。言い換えれば、ボールB1/B2の搬送位置の抽選結果を、プレーヤの操作に依存させることができる。
以上のように、本発明の実施例では、ボールB1/B2の搬送経路の切換をプレーヤに直接操作させるのではなく、係止/リリース制御機構1809によるボールB1/B2のリリースのタイミングをプレーヤに操作させるように構成して、搬送経路の切換(搬送位置の選択)をプレーヤの操作に依存させると共に、リリース後のボールB1/B2の搬送経路をボール投入抽選機構1810によって抽選されるように構成して、搬送経路の切換(搬送位置の選択)が偶然性を伴うようにした。これにより、ボールB1/B2の搬送経路の切換(搬送位置の選択)をプレーヤの操作に依存させつつ、偶然性を伴うようにすることができる。このように構成することで、概球形状のゲーム媒体を使用した複数種類の抽選のうち1つの抽選を、経路切換抽選機構を用いて実現することが可能となる。
以上のように、本発明では、ボールB1/B2の転動方向の偶然性による抽選機構によって、ボールB1/B2をプレーフィールド500上におけるプッシャー部510の押出方向側の端部(前端501a)から近い第1の位置に搬送するか、遠い第2の位置に搬送するか切り換えることが出来、プレーヤーにとって有利なゲーム状態を形成するか不利なゲーム状態を形成するか抽選によって切り換えることが出来る。