JP4256554B2 - 車両用ミラー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミラーの霜取りまたは霧取りのためにヒータが設けられた車両用ミラー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用ミラー装置においては、例えば、車両後方視認用のミラーを備えている。ミラーの裏面側にはヒータが設けられており、ヒータは作動されることでミラーを加熱する。これにより、ミラーの霜取りまたは霧取りを行うことができる。
【0003】
しかしながら、このような車両用ミラー装置では、ヒータを作動させてミラーを加熱すると、ミラーが高温となる。ここで、ヒータが作動されているか否かを視覚で確認する方法がないため、ヒータが作動されているか否かをミラーに触れて温感で確認しようとする場合があると考えられ、これでは、ヒータによって加熱されて高温となったミラーに触れて熱く感じる可能性がある。
【0004】
また、車両の走行中には、ヒータが作動されているか否かをミラーに触れて確認することは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、ミラーに触れなくてもヒータが作動されているか否かを確認でき、かつ、これを後続車等の他の車両に悪影響を及ぼすことなく実現できる車両用ミラー装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の車両用ミラー装置は、車両後方視認用のミラーの裏面側に設けられ、作動されることで前記ミラーを加熱するヒータと、前記ミラーの裏面側に設けられ、前記ヒータが作動された際に発光する発光部材と、前記発光部材に対応して前記ミラーに形成され、前記発光部材からの光を前記ミラーの表面側へ透過して点灯される表示部と、車両の走行中に前記ヒータが作動された際には前記発光部材の発光を禁止する制御手段と、を備えている。
【0007】
請求項1に記載の車両用ミラー装置では、車両後方視認用のミラーの裏面側に設けられたヒータが作動されてミラーが加熱されることにより、ミラーの霜取りまたは霧取りが行われる。
【0008】
ここで、ヒータが作動された際には通常ミラーの裏面側に設けられた発光部材が発光し、この発光部材からの光をミラーに形成された表示部がミラーの表面側へ透過する。このため、ヒータが作動された際には通常表示部が点灯され、これにより、ミラーに触れなくても表示部が点灯されているか否かを見るだけでヒータが作動されているか否かを確認できる。したがって、ヒータが作動中であることを警告でき、ヒータによって加熱されて高温となったミラーに人が触れることを防止できる。
【0009】
さらに、請求項1に記載の車両用ミラー装置は、制御手段を備えており、制御手段は車両の走行中にヒータが作動された際には発光部材の発光を禁止する。これにより、車両の走行中にヒータが作動されても表示部が点灯されることが禁止され、表示部の光を後続車等の他の車両が不要に認識して誤認識(紛らわしい光による誤認識)を生じることを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の第1の実施の形態に係る車両用ミラー装置10の主要部が断面図にて示されており、また、図2には、車両用ミラー装置10が正面図にて示されている。
【0015】
本実施の形態に係る車両用ミラー装置10は、ドアミラーステー12を備えており、車両用ミラー装置10は車両のドア(図示省略)に固定されている。ドアミラーステー12にはドアミラーバイザー14が連結されており、ドアミラーバイザー14は車両後方視認用のミラー16を保持している。ミラー16は基板ガラス18を備えており、基板ガラス18の裏面側には反射膜20が設けられている。この反射膜20が基板ガラス18を透過した光を反射することで、ミラー16によって車両後方を視認できる。
【0016】
ミラー16の周縁部分には、マーク形状とされた表示部22が形成されている。表示部22は基板ガラス18裏面側の反射膜20が部分的に抜かれることにより形成されており、これにより、表示部22はミラー16裏面側からの光をミラー16表面側(前面側)へ透過可能とされている。
【0017】
反射膜20の裏面側には、ヒータ24が設けられている。ヒータ24は作動されることでミラー16を加熱する構成とされており、これにより、ミラー16の霜取りまたは霧取りが行われる。なお、反射膜20の裏面側の表示部22に対応する部位ではヒータ24が抜かれて設けられていない。
【0018】
表示部22の裏面側には、発光部材としての半導体発光素子26(所謂LED)が設けられている。後に詳細に説明する如く半導体発光素子26は通常ヒータ24が作動された際に発光する構成とされており、このため、半導体発光素子26からの光を表示部22がミラー16の表面側へ透過することで表示部22が点灯される。これにより、表示部22が点灯されているか否かを見るだけでヒータ24が作動されているか否かを確認できる構成である。
【0019】
また、図3に示す如く、ヒータ24にはヒータスイッチ28が直列に接続されており、ヒータスイッチ28がON操作されることでヒータ24が作動される。さらに、ヒータ24には、直列に接続された半導体発光素子26、抵抗30及び制御手段としてのシフトポジションスイッチ32が並列に接続されている。シフトポジションスイッチ32は図示しないシフトレバー装置に接続されており、シフトポジションスイッチ32は、シフトレバー装置のシフトがパーキングポジション(Pレンジ)の場合にはONにされる(回路を接続させる)と共にシフトレバー装置のシフトがパーキングポジション以外の場合にはOFFにされる(回路を非接続とする)。なお、抵抗30は、半導体発光素子26に流れる電流を制限して適正値にするものである。
【0020】
ここで、シフトレバー装置のシフトがパーキングポジションの場合にはシフトポジションスイッチ32がONにされているため、この場合にヒータスイッチ28がON操作されてヒータ24が作動されると、半導体発光素子26に電流が流れることで半導体発光素子26が発光して表示部22が点灯される。一方、シフトレバー装置のシフトがパーキングポジション以外の場合にはシフトポジションスイッチ32がOFFにされているため、この場合にヒータスイッチ28がON操作されてヒータ24が作動されても、半導体発光素子26に電流が流れず表示部22が点灯されることが禁止される構成とされている。
【0021】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0022】
以上の構成の車両用ミラー装置10では、車両後方視認用のミラー16の裏面側に設けられたヒータ24が作動されてミラー16が加熱されることにより、ミラー16の霜取りまたは霧取りが行われる。
【0023】
ここで、ヒータスイッチ28がON操作されてヒータ24が作動された際には通常ミラー16の裏面側に設けられた半導体発光素子26が発光し、この半導体発光素子26からの光をミラー16に形成された表示部22がミラー16の表面側へ透過する。このため、ヒータ24が作動された際には通常表示部22が点灯され、これにより、ミラー16に触れなくても表示部22が点灯されているか否かを見るだけでヒータ24が作動されているか否かを確認できる。したがって、ヒータ24が作動中であることを警告でき、ヒータ24によって加熱されて高温となったミラー16に人が触れることを防止できる。
【0024】
さらに、シフトレバー装置(図示省略)のシフトがパーキングポジションの場合(車両が停車されている場合)にはシフトポジションスイッチ32がONにされており、この場合にヒータ24が作動されると、半導体発光素子26に電流が流れることで上述の如く半導体発光素子26が発光して表示部22が点灯される。一方、シフトレバー装置のシフトがパーキングポジション以外の場合(車両の走行中)にはシフトポジションスイッチ32がOFFにされており、この場合にヒータ24が作動されても、半導体発光素子26に電流が流れず表示部22が点灯されることが禁止される。これにより、表示部22の光を後続車等の他の車両が不要に認識して誤認識(紛らわしい光による誤認識)を生じることを防止できる。
(変形例)
図4には、第1の実施の形態の変形例に係る車両用ミラー装置40の制御回路が示されている。
【0025】
本変形例に係る車両用ミラー装置40では、直列に接続された半導体発光素子26、抵抗30及び制御手段としてのリレー42のスイッチ部42Aがヒータ24に並列に接続されている。リレー42は車速を検出する図示しない車速検出装置に接続されており、リレー42のスイッチ部42Aは、速度検出装置による検出車速が0の場合にはONにされる(回路を接続させる)と共に速度検出装置による検出車速が0以外の場合にはOFFにされる(回路を非接続とする)構成とされている。
【0026】
ここで、速度検出装置による検出車速が0の場合(車両が停車されている場合)にはリレー42のスイッチ部42AがONにされているため、この場合にヒータスイッチ28がON操作されてヒータ24が作動されると、半導体発光素子26に電流が流れることで半導体発光素子26が発光して表示部22が点灯される。一方、速度検出装置による検出車速が0以外の場合(車両の走行中)にはリレー42のスイッチ部42AがOFFにされているため、この場合にヒータスイッチ28がON操作されてヒータ24が作動されても、半導体発光素子26に電流が流れず表示部22が点灯されることが禁止される。これにより、表示部22の光を後続車等の他の車両が不要に認識して誤認識(紛らわしい光による誤認識)を生じることを防止できる。
【0027】
なお、本変形例では、リレー42のスイッチ部42Aは、速度検出装置による検出車速が0の場合にはONにされると共に速度検出装置による検出車速が0以外の場合にはOFFにされる構成としたが、リレーのスイッチ部は、速度検出装置による検出車速が所定値未満の場合にはONにされると共に速度検出装置による検出車速が所定値以上の場合にはOFFにされる構成としてもよい。
【0028】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、この第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態と基本的に同一構成部品については同一の符号を付しその構成の説明を省略する。
[第2の実施の形態]
図5には、本発明の第2の実施の形態に係る車両用ミラー装置50の主要部が断面図にて示されており、また、図6には、車両用ミラー装置50の制御回路が示されている。
【0029】
本実施の形態に係る車両用ミラー装置50では、表示部22の裏面側に、発光部材としての半導体発光素子52(所謂LED)が設けられている。後に詳細に説明する如く半導体発光素子52はヒータ24が作動された際に発光する構成とされており、このため、半導体発光素子52からの光を表示部22がミラー16の表面側へ透過することで表示部22が点灯される。これにより、表示部22が点灯されているか否かを見るだけでヒータ24が作動されているか否かを確認できる構成である。
【0030】
また、半導体発光素子52が表示部22に対し車両外側(反乗員側)へ偏位(オフセット)されている(制限手段)。これにより、表示部22からの光の照射方向が略乗員方向(表示部22が点灯された車両の乗員の方向)のみに制限されている。
【0031】
図6に示す如く、ヒータ24にはヒータスイッチ54が直列に接続されており、ヒータスイッチ54がON操作されることでヒータ24が作動される。さらに、ヒータ24には、直列に接続された半導体発光素子52及び抵抗56が並列に接続されている。なお、抵抗56は、半導体発光素子52に流れる電流を制限して適正値にするものである。ここで、ヒータスイッチ54がON操作されてヒータ24が作動されると、半導体発光素子52に電流が流れることで半導体発光素子52が発光して表示部22が点灯される構成とされている。
【0032】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0033】
以上の構成の車両用ミラー装置50では、車両後方視認用のミラー16の裏面側に設けられたヒータ24が作動されてミラー16が加熱されることにより、ミラー16の霜取りまたは霧取りが行われる。
【0034】
ここで、ヒータスイッチ54がON操作されてヒータ24が作動された際にはミラー16の裏面側に設けられた半導体発光素子52が発光し、この半導体発光素子52からの光をミラー16に形成された表示部22がミラー16の表面側へ透過する。このため、ヒータ24が作動された際には表示部22が点灯され、これにより、ミラー16に触れなくても表示部22が点灯されているか否かを見るだけでヒータ24が作動されているか否かを確認できる。したがって、ヒータ24が作動中であることを警告でき、ヒータ24によって加熱されて高温となったミラー16に人が触れることを防止できる。
【0035】
さらに、本実施の形態に係る車両用ミラー装置50では、半導体発光素子52が表示部22に対し車両外側(反乗員側)へ偏位(オフセット)されており、これにより、表示部22からの光の照射方向が略乗員方向(表示部22が点灯された車両の乗員の方向)のみに制限されている。このため、表示部22の光はこの乗員のみが認識でき、後続車等の他の車両は認識できない。これにより、表示部22の光を後続車等の他の車両が不要に認識して誤認識(紛らわしい光による誤認識)を生じることを防止できる。
(変形例)
図7には、第2の実施の形態の変形例に係る車両用ミラー装置60の主要部が断面図にて示されている。
【0036】
本変形例に係る車両用ミラー装置60では、半導体発光素子52が表示部22に対し車両外側(反乗員側)へ偏位(オフセット)されている。さらに、半導体発光素子52と表示部22との間には、制限手段としてのルーバ62(光偏向板)が設けられており、ルーバ62は半導体発光素子62からの光を略乗員方向(表示部22が点灯された車両の乗員の方向)に偏向する。これにより、表示部22からの光の照射方向が略乗員方向のみに制限された構成とされている。
【0037】
このため、表示部22の光はこの乗員のみが認識でき、後続車等の他の車両は全く認識できない。これにより、表示部22の光を後続車等の他の車両が不要に認識して誤認識(紛らわしい光による誤認識)を生じることを一層防止できる。
【0038】
なお、上記第1の実施の形態(変形例含む)及び第2の実施の形態(変形例含む)では、ミラー16の基板ガラス18裏面側に反射膜20を設けると共に反射膜20を部分的に抜くことで表示部22を形成した構成としたが、例えば図8に示す車両用ミラー装置70のミラー72の如く、基板ガラス18の裏面側の反射膜全体を肉薄として半透過膜74(光の一部を透過すると共に光の一部を反射する膜、所謂ハーフミラー)とすると共に半透過膜74の裏面側に塗装等の遮光膜76を設けかつ遮光膜76を部分的に抜くことによりこの部分に表示部78を形成した構成としてもよい。このような構成とすることで表示部78においてもミラーとしての機能を維持できるため、通常(表示部78が点灯していない際)は表示部78が見えないという効果を得ることができる。さらに、半透過膜74の裏面側に遮光膜76を設けたため、ドアミラーバイザー14内の内部機構(遮光膜76裏面側のヒータ24含む)が外部から見えないという効果も得ることができる。またさらに、基板ガラス裏面側の反射膜を部分的に肉薄としてこの部分を半透過膜とすることにより、この部分に表示部を形成した構成としてもよい。このような構成としても、上記と同様に表示部においてもミラーとしての機能を維持でき、これにより、通常(表示部が点灯していない際)は表示部が見えないという効果を得ることができる。
【0039】
さらに、上記第1の実施の形態(変形例含む)及び第2の実施の形態(変形例含む)では、ヒータ24を作動させるためにヒータスイッチ28、54を設けた構成としたが(図3、図4及び図6参照)、ヒータスイッチ28、54に代えてヒータを自動で作動させるための制御回路を設けた構成としてもよい。
【0040】
また、上記第1の実施の形態(変形例含む)及び第2の実施の形態(変形例含む)では、発光部材として半導体発光素子26、52(所謂LED)を使用した構成としたが、発光部材としてエレクトロルミネッセンス素子(所謂EL)を使用した構成としてもよい。
【0041】
さらに、上記第1の実施の形態(変形例含む)及び第2の実施の形態(変形例含む)では、表示部22、78がマーク形状とされた構成としたが(図2参照)、例えば図9に示す車両用ミラー装置80の如く、表示部82が文字形状とされた構成としてもよい。
【0042】
【発明の効果】
請求項1に記載の車両用ミラー装置では、ヒータが作動された際には通常表示部が点灯されるため、ヒータによって加熱されて高温となったミラーに人が触れることを防止できる。
【0043】
また、車両の走行中にヒータが作動された際には制御手段によって発光部材の発光を禁止するため、表示部の光を後続車等の他の車両が不要に認識して誤認識(紛らわしい光による誤認識)を生じることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る車両用ミラー装置の主要部の断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る車両用ミラー装置の正面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る車両用ミラー装置の制御回路図である。
【図4】第1の実施の形態の変形例に係る車両用ミラー装置の制御回路図である。
【図5】第2の実施の形態に係る車両用ミラー装置の主要部の断面図である。
【図6】第2の実施の形態に係る車両用ミラー装置の制御回路図である。
【図7】第2の実施の形態の変形例に係る車両用ミラー装置の主要部の断面図である。
【図8】ミラー(表示部含む)の別例を示す断面図である。
【図9】車両用ミラー装置(表示部含む)の別例を示す正面図である。
【符号の説明】
10 車両用ミラー装置
16 ミラー
22 表示部
24 ヒータ
26 半導体発光素子(発光部材)
32 シフトポジションスイッチ(制御手段)
40 車両用ミラー装置
42 リレー(制御手段)
50 車両用ミラー装置
52 半導体発光素子(発光部材)
60 車両用ミラー装置
62 ルーバ(制限手段)
70 車両用ミラー装置
72 ミラー
78 表示部
80 車両用ミラー装置
82 表示部
Claims (1)
- 車両後方視認用のミラーの裏面側に設けられ、作動されることで前記ミラーを加熱するヒータと、
前記ミラーの裏面側に設けられ、前記ヒータが作動された際に発光する発光部材と、
前記発光部材に対応して前記ミラーに形成され、前記発光部材からの光を前記ミラーの表面側へ透過して点灯される表示部と、
車両の走行中に前記ヒータが作動された際には前記発光部材の発光を禁止する制御手段と、
を備えた車両用ミラー装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
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|---|---|---|---|
| JP2000002809A JP4256554B2 (ja) | 2000-01-11 | 2000-01-11 | 車両用ミラー装置 |
Publications (2)
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